| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】市原 高明
【氏名】川上 洋二
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、NAND型フラッシュメモリをデジタル画像データの記録媒体として利用することができる遊技機を提供する。
【構成】パチンコ機10の表示制御部60は、NAND型フラッシュメモリ660と、ROMインタフェース658と、NAND型フラッシュメモリ660とROMインタフェース658との間のデータ伝送を中継する中継CPU658とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機の表示画面に表示される動画像の表示態様を制御する遊技機用制御装置であって、 デジタル画像データが記録されたNAND型フラッシュメモリと、 シーケンシャルアクセスを行うシーケンシャル・インタフェースと、 前記NAND型フラッシュメモリと前記シーケンシャル・インタフェースとの間のデータ伝送を中継する中継部と、 前記シーケンシャル・インタフェースを通じて前記NAND型フラッシュメモリから読み出したデジタル画像データに基づいて、前記動画像を表示させる映像信号を生成するビデオディスプレイプロセッサと を備え、 前記NAND型フラッシュメモリは、一連の物理ブロックアドレスが物理的なメモリ配列順にそれぞれ割り当てられた複数の物理データブロックを有し、 前記デジタル画像データは、前記複数の物理データブロックのうち、物理的にデータの記録が不可能な不良ブロックを避けて、物理的にデータの記録が可能な良ブロックに記録され、 前記デジタル画像データが記録された良ブロックとは異なる他の良ブロックには、前記デジタル画像データが記録された良ブロックの物理ブロックアドレスを並べた一連の物理ブロックアドレスを、前記シーケンシャル・インタフェースがデータのやり取りに用いる一連の論理ブロックアドレスに順次対応付けたアドレス対応テーブルが記録され、 前記中継部は、 前記NAND型フラッシュメモリから前記アドレス対応テーブルを読み出すアドレス対応手段と、 前記読み出したアドレス対応テーブルに基づいて、前記シーケンシャル・インタフェースから読み出し指定された論理ブロックアドレスに対応する物理ブロックアドレスを特定するアドレス特定手段と、 前記特定した物理ブロックアドレスが割り当てられた物理データブロックから、前記デジタル画像データを読み出すリード手段と、 前記読み出したデジタル画像データを前記シーケンシャル・インタフェースに提供するデータ提供手段と を備える遊技機用制御装置。 【請求項2】 前記デジタル画像データが記録された良ブロックよりも先行する物理ブロックアドレスが割り当てられた良ブロックは、前記アドレス対応テーブルが記録された他の良ブロックを含む請求項1記載の遊技機用制御装置。 【請求項3】 前記アドレス対応テーブルが記録された他の良ブロックは、前記NAND型フラッシュメモリにおける先頭の良ブロックを含む請求項1または2記載の遊技機用制御装置。 【請求項4】 前記デジタル画像データは、前記一連の物理ブロックアドレスの順に従って前記NAND型フラッシュメモリに順次記録され、該記録対象となった物理データブロックが不良ブロックである場合、該不良ブロック以降に記録すべきデータは、該不良ブロックに後続する良ブロック以降に順次記録された請求項1ないし3のいずれか記載の遊技機用制御装置。 【請求項5】 前記デジタル画像データは、前記一連の物理ブロックアドレスの順に従って前記NAND型フラッシュメモリに順次記録され、該記録対象となった物理データブロックが不良ブロックである場合、該不良ブロックに記録すべきデータは、該不良ブロックを他の良ブロックで代替した代替ブロックに記録された請求項1ないし3のいずれか記載の遊技機用制御装置。 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の遊技機用制御装置であって、 前記デジタル画像データは、圧縮データとして前記NAND型フラッシュメモリに記録され、 遊技機用制御装置は、更に、 前記中継部によって提供されたデジタル画像データを伸張する伸張回路と、 前記伸張したデジタル画像データを記憶する二つの伸張メモリと、 前記伸張回路による前記伸張メモリの一方に対するメモリアクセスと、前記ビデオディスプレイプロセッサによる前記伸張メモリの他方に対するメモリアクセスとを同時に実行可能に、前記二つの伸張メモリの各々に対するメモリバス接続を切り替えるバススイッチ回路と、 前記二つの伸張メモリにおけるアドレス空間の各々を、前記ビデオディスプレイプロセッサがメモリアクセスに用いる同じ論理ブロックアドレス空間に共通して対応付ける共通アドレス手段と を備える遊技機用制御装置。 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか記載の遊技機用制御装置を備える遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、動画像を表示する表示画面を備える遊技機に関する。 【背景技術】 【0002】 遊技機には、液晶ディスプレイなどの画像表示装置を備え、この画像表示装置に動画像を表示させることによって、遊技の興趣を高めたものが知られている。動画像表示のひとつである描画表示では、マスクROM(Masked Read Only Memory)に予め書き込まれたキャラクタデータを用いて次々に描画した複数の静止画像を、画像表示装置に連続的に表示することによって、動画像表示が実現される。また、動画像表示のひとつである再生表示では、マスクROMに書き込まれたムービデータから次々に再生したフレームを、画像表示装置に連続的に表示させることによって、動画像表示が実現される。 【0003】 描画表示や再生表示による動画表示の趣向を凝らすに連れて、動画表示の元となるキャラクタデータやムービデータ等のデジタル画像データのデータ量は増大するため、デジタル画像データを記憶するためのマスクROMに必要とされる記憶容量は増大の一途を辿っている。下記特許文献1には、マスクROMに書き込まれたデジタル画像データを用いて動画表示を行う遊技機が開示されている。 【0004】 【特許文献1】特開2004−8483号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 近年、大容量・低価格のNAND型フラッシュメモリが普及しており、デジタル画像データを記録する媒体として、マスクROMに代わりNAND型フラッシュメモリを遊技機に採用することが考えられるが、両メモリの特性の違いから種々の問題があった。 【0006】 例えば、NAND型フラッシュメモリは、その構造上、データの記録が不可能な不良ブロックを有する場合があり、その不良ブロックの有無および部位は個体毎に異なる。そのため、NAND型フラッシュメモリの場合、不良ブロックを避けるためのメモリアドレスの飛びの有無や部位も個体毎に不定となり、マスクROMのように一連のメモリアドレスを用いてデータアクセスすることができないという問題や、遊技機特有の問題として、メモリ内に記録されたデータの改竄をチェックする際、マスクROMのように同一型式のメモリに共通のメモリアドレスを用いてデータチェックを行うことができないという問題があった。 【0007】 本発明は、上記した課題を踏まえ、NAND型フラッシュメモリをデジタル画像データの記録媒体として利用することができる遊技機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記した課題を解決するため、本発明の遊技機用制御装置は、遊技機の表示画面に表示される動画像の表示態様を制御する遊技機用制御装置であって、デジタル画像データが記録されたNAND型フラッシュメモリと、シーケンシャルアクセスを行うシーケンシャル・インタフェースと、前記NAND型フラッシュメモリと前記シーケンシャル・インタフェースとの間のデータ伝送を中継する中継部と、前記シーケンシャル・インタフェースを通じて前記NAND型フラッシュメモリから読み出したデジタル画像データに基づいて、前記動画像を表示させる映像信号を生成するビデオディスプレイプロセッサとを備え、前記NAND型フラッシュメモリは、一連の物理ブロックアドレスが物理的なメモリ配列順にそれぞれ割り当てられた複数の物理データブロックを有し、前記デジタル画像データは、前記複数の物理データブロックのうち、物理的にデータの記録が不可能な不良ブロックを避けて、物理的にデータの記録が可能な良ブロックに記録され、前記デジタル画像データが記録された良ブロックとは異なる他の良ブロックには、前記デジタル画像データが記録された良ブロックの物理ブロックアドレスを並べた一連の物理ブロックアドレスを、前記シーケンシャル・インタフェースがデータのやり取りに用いる一連の論理ブロックアドレスに順次対応付けたアドレス対応テーブルが記録され、前記中継部は、前記NAND型フラッシュメモリから前記アドレス対応テーブルを読み出すアドレス対応手段と、前記読み出したアドレス対応テーブルに基づいて、前記シーケンシャル・インタフェースから読み出し指定された論理ブロックアドレスに対応する物理ブロックアドレスを特定するアドレス特定手段と、前記特定した物理ブロックアドレスが割り当てられた物理データブロックから、前記デジタル画像データを読み出すリード手段と、前記読み出したデジタル画像データを前記シーケンシャル・インタフェースに提供するデータ提供手段とを備えることを特徴とする。 【0009】 上述の遊技機用制御装置によれば、NAND型フラッシュメモリにおいてデジタル画像データが記録された良ブロックの物理ブロックアドレスを並べた一連の物理ブロックアドレスが、シーケンシャル・インタフェースで取り扱われる論理ブロックアドレスに対応付けられているため、シーケンシャル・インタフェースを介してNAND型フラッシュメモリからデジタル画像データを読み出すことができる。したがって、遊技機において、NAND型フラッシュメモリをデジタル画像データの記録媒体として利用することができる。 【0010】 不良ブロックを避けてデジタル画像データを記録する第1の方式として、前記デジタル画像データは、前記一連の物理ブロックアドレスの順に従って前記NAND型フラッシュメモリに順次記録され、該記録対象となった物理データブロックが不良ブロックである場合、該不良ブロック以降に記録すべきデータは、該不良ブロックに後続する良ブロック以降に順次記録されても良い。 【0011】 不良ブロックを避けてデジタル画像データを記録する第2の方式として、前記デジタル画像データは、前記一連の物理ブロックアドレスの順に従って前記NAND型フラッシュメモリに順次記録され、該記録対象となった物理データブロックが不良ブロックである場合、該不良ブロックに記録すべきデータは、該不良ブロックを他の良ブロックで代替した代替ブロックに記録されても良い。 【0012】 上述した遊技機用制御装置は、次の態様を採ることもできる。例えば、前記デジタル画像データが記録された良ブロックよりも先行する物理ブロックアドレスが割り当てられた良ブロックは、前記アドレス対応テーブルが記録された他の良ブロックを含むとしても良い。これによって、中継部によるアドレス変換の起動速度を向上させることができる。 【0013】 また、前記アドレス対応テーブルが記録された他の良ブロックは、前記NAND型フラッシュメモリにおける先頭の良ブロックを含むとしても良い。これによって、中継部によるアドレス変換の起動速度を更に向上させることができる。 【0014】 また、前記中継部は、更に、前記NAND型フラッシュメモリに対するデータの書き込みを禁止するライト禁止手段を備えても良い。これによって、NAND型フラッシュメモリに書き込まれたデジタル画像データの改変を防止することができる。NAND型フラッシュメモリに対するデータの書き込みを禁止する手段としては、NAND型フラッシュメモリに対するデータの書き込みを制御する制御端子を電気的に遮断しても良いし、ソフトウェア的にフラグのオン・オフで書き込みの許可・不許可を管理しても良い。また、前記中継部は、更に、前記NAND型フラッシュメモリに対するデータ書き込みの要否を示すライト信号の入力を受け付けるライト受付端子と、前記ライト受付端子に入力されたライト信号がデータ書き込み不可を示す場合、前記NAND型フラッシュメモリに対するデータ書き込みを禁止するライト禁止手段と、前記ライト受付端子に入力されたライト信号がデータ書き込み可を示す場合、前記NAND型フラッシュメモリに対するデータ書き込みを許可するライト許可手段とを備えても良い。この場合、例えば、ライト信号が「ハイレベル(1)」の場合に、NAND型フラッシュメモリに対するデータ書き込みを許可し、ライト信号が「ローレベル(0)」の場合に、NAND型フラッシュメモリに対するデータ書き込みを禁止しても良いし、その逆の動作であっても良い。また、データが書き込まれたNAND型フラッシュメモリを遊技機用制御装置に実装する場合には、ライト受付端子をグランドに接続することによって、実装時のNAND型フラッシュメモリに対するデータの書き込みを禁止しても良い。 【0015】 また、前記デジタル画像データは、圧縮データとして前記NAND型フラッシュメモリに記録され、遊技機用制御装置は、更に、前記中継部によって提供されたデジタル画像データを伸張する伸張回路と、前記伸張したデジタル画像データを記憶する二つの伸張メモリと、前記伸張回路による前記伸張メモリの一方に対するメモリアクセスと、前記ビデオディスプレイプロセッサによる前記伸張メモリの他方に対するメモリアクセスとを同時に実行可能に、前記二つの伸張メモリの各々に対するメモリバス接続を切り替えるバススイッチ回路と、前記二つの伸張メモリにおけるアドレス空間の各々を、前記ビデオディスプレイプロセッサがメモリアクセスに用いる同じ論理ブロックアドレス空間に共通して対応付ける共通アドレス手段とを備えても良い。これによって、伸張回路によるデジタル画像データの伸張と、ビデオディスプレイプロセッサによるデジタル画像データの読み出しとを同時に実行することができるため、NAND型フラッシュメモリからビデオディスプレイプロセッサへのデジタル画像データの転送における処理効率を向上させることができる。また、二つの伸張メモリにおけるアドレス空間の各々が、同じ論理ブロックアドレス空間に共通して対応付けられているため、ビデオディスプレイプロセッサにおけるメモリ管理処理の簡素化を図ることができる。 【0016】 なお、本発明の態様は、遊技機用制御装置に限るものではなく、本発明の遊技機用制御装置を備える遊技機や、遊技機の表示画面に表示されるデジタル画像データを記憶した遊技機用メモリデバイス、NAND型フラッシュメモリを取り扱う方法、遊技機用制御装置を制御するためのコンピュータプログラムなどの種々の態様に適用することが可能である。なお、本発明が適用される遊技機は、パチンコ機およびスロットマシンを含む。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した遊技機について説明する。 【0018】 A.パチンコ機10の構成: A−1.パチンコ機10の全体構成: 本発明の実施例の一つであるパチンコ機10の構成について説明する。図1は、パチンコ機10の全体構成を示す正面図である。パチンコ機10は、パチンコ店のいわゆる島設備に固定される外枠20と、外枠20に嵌め込まれる内枠30と、内枠30の中央上寄りに嵌め込まれ遊技球による遊技が行われる遊技パネル40と、遊技パネル40の前面を覆うガラス板を有し内枠30に開閉可能に軸着されるガラス枠50と、プリペイドカードによる遊技球の貸し出しを受け付けるカードユニット80とを備える。 【0019】 パチンコ機10の遊技パネル40は、遊技球の入賞を受け付ける入賞口44と、遊技の演出として映像の表示を行う液晶ディスプレイ(LCD)42と、遊技の演出として発光する発光ダイオード(LED)462を複数内蔵する電飾部46と、遊技の演出としてキャラクタ人形を動かす演出駆動部45と、遊技者に遊技の演出態様を選定させるために遊技者がかざした手の赤外線を感知する演出センサ47とを備える。入賞口44は、入賞口44に入賞した遊技球を検知する遊技球センサ442と、入賞口44への遊技球の導入経路を拡縮する入賞口駆動部444とを備える。なお、本実施例では、遊技球センサ442は、渦電流方式のセンサを含み、入賞口駆動部444は、ソレノイド(図示しない)を動力源として駆動する機構を含み、演出駆動部45は、ステップモータ(図示しない)を動力源として駆動する機構を含む。 【0020】 パチンコ機10のガラス枠50は、遊技の演出として高音域の音声を出力するスピーカ55と、遊技の演出として発光する発光ダイオード(LED)562を複数内蔵する電飾部56とを備える。パチンコ機10の内枠30は、遊技パネル40に遊技球を発射するための遊技者による操作を受け付けるハンドル32と、遊技の演出として低音域の音声を出力するスピーカ34と、遊技者に遊技の演出態様を選定させるために遊技者からのボタン入力を検知する演出センサ36とを備える。 【0021】 図2は、パチンコ機10の電気的な概略構成を示すブロック図である。パチンコ機10は、遊技球センサ442からの入力に基づいて遊技の進行を制御する主制御基板410と、主制御基板410からの指示である主コマンドに基づいて遊技の進行に応じた各部の演出を制御する周辺制御基板420と、周辺制御基板420からの指示である表示コマンドに基づいてLCD42に表示される動画像の表示態様を制御する表示制御部60と、周辺制御基板420からの指示である階調コマンドに基づいてLED462の輝度階調を制御するパネル電飾基板430と、周辺制御基板420からの各種信号をパチンコ機10の各部に分配する周辺分配基板440と、周辺分配基板440を介した周辺制御基板420からの指示に基づいてLED562の輝度階調を制御する枠電飾基板450と、主制御基板410からの指示である払出コマンドに基づいて遊技球の払い出しを制御する払出制御基板310とを備える。主制御基板410、周辺制御基板420、パネル電飾基板430、周辺分配基板440、表示制御部60、枠電飾基板450、払出制御基板310の各回路基板は、図1に示した内枠30の裏面側(図示しない)に備えられる。 【0022】 本実施例では、主制御基板410,周辺制御基板420,表示制御部60,払出制御基板310は、種々の演算処理を実行するCPUと、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するリードオンリメモリ(Read Only Memory、以下、「ROM」という)と、CPUが取り扱うデータを一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、以下、「RAM」という)などの各回路基板の機能に応じた電子部品が実装された電子回路を備える。本実施例では、パネル電飾基板430,周辺分配基板440,枠電飾基板450は、各回路基板の機能に応じた大規模集積回路(Large Scale Integration、以下、「LSI」という)などの各回路基板の機能に応じた電子部品が実装された電子回路を備える。 【0023】 主制御基板410から周辺制御基板420に送信される主コマンドは、いわゆる「大当たり」や「はずれ」などの遊技に関する基本的な演出を指示する情報を含む。主制御基板410から主コマンドを受信した周辺制御基板420は、主コマンドに基づいてLCD42,LED462,LED562,スピーカ34,スピーカ55,演出駆動部45などの演出実行部でそれぞれ実施される演出を決定し、各演出実行部に応じた種々の信号を出力する。周辺制御基板420から表示制御部60に対する信号は、LCD42に表示すべき映像の内容を表示制御部60に指示する表示コマンドを含む。周辺制御基板420からパネル電飾基板430に対する信号は、LED462の発光態様を指定した階調コマンドを含む。 【0024】 A−2.パチンコ機10における表示制御部60の詳細構成: 図3は、パチンコ機10における表示制御部60の電気的構成を主に示すブロック図である。表示制御部60は、遊技機専用に設計された遊技機用制御装置を含み、本実施では、表示制御部60は、周辺制御基板420およびLCD42とは別体の電子回路基板として構成されているが、周辺制御基板420と一体的に構成されても良いし、LCD42と一体的に構成されても良い。 【0025】 表示制御部60は、周辺制御基板420からの表示コマンドに基づいて表示制御部60の各部を制御する描画制御部610と、LCD42における動画像表示に用いられるデジタル画像データが記録されたROMとして機能する擬似ROMデバイス650と、ROMとのデータ伝送方式に準拠して擬似ROMデバイス650とのデータのやり取りを行うROMインタフェース640と、描画制御部610からのVDPコマンドに基づいて、LCD42を駆動する映像信号を擬似ROMデバイス650のデジタル画像データから生成する画像表示プロセッサ(Video Display Processor、VDP)620とを備える。本実施例では、表示制御部60の描画制御部610は、CPU,ROM,RAMなどの電子部品を備えるコンピュータである。本実施例では、表示制御部60のVDP620がLCD42に出力する映像信号は、RGB(Red Green Blue)信号と、SYNC(同期)信号とを含む。表示制御部60の擬似ROMデバイス650についての詳細は後述する。 【0026】 本実施例では、擬似ROMデバイス650のデジタル画像データは、キャラクタデータやムービデータ等の動画表示の元となるデータを含み、圧縮された圧縮データとして記録されている。本実施例では、表示制御部60は、更に、描画制御部610からの伸張コマンドに基づいてROMインタフェース640を介して擬似ROMデバイス650から読み出したデジタル画像データを伸張する伸張回路632と、伸張回路632によって伸張されたデジタル画像データを記憶する二つの伸張RAM636,638と、伸張RAM636,638のそれぞれに対する伸張回路632およびVDP620とのメモリバス接続を切り替えるバススイッチ回路634とを備える。 【0027】 本実施例では、表示制御部60のバススイッチ回路634は、伸張回路632による伸張RAM636,638の一方に対するメモリアクセスと、VDP620による伸張RAM636,638の他方に対するメモリアクセスとを同時に実行可能に、描画制御部610からの指示に基づいて伸張RAM636,638の各々に対するメモリバス接続を切り替える。バススイッチ回路634によるメモリバス接続の切り替えによって、伸張RAM636,638におけるアドレス空間の各々は、VDP620がメモリアクセスに用いる同じ論理ブロックアドレス空間に共通して対応付けられ、伸張RAM636,638は、VDP620からは単一のRAMとして認識される。これによって、伸張回路632によるデジタル画像データの書き込みと、VDP620によるデジタル画像データの読み出しとが同時に実行可能となり、圧縮されたデジタル画像データを擬似ROMデバイス650からVDP620に対して効率良く伝送することができる。 【0028】 A−3.表示制御部60における擬似ROMデバイス650の詳細構成: 表示制御部60の擬似ROMデバイス650は、遊技機専用に設計された遊技機用メモリデバイスであり、デジタル画像データ730が記録されたNAND型フラッシュメモリ(NAND type flash memory)660と、擬似ROMデバイス650の各部を制御する中継CPU652と、中継CPU652の動作が規定された中継プログラム710を予め記憶する中継メモリ656と、中継CPU652が取り扱うデータを一時的に記憶する中継RAM654と、ROMデバイスとしてROMインタフェース640とのデータのやり取りを行う擬似ROMインタフェース658とを備える。擬似ROMデバイス650の中継CPU652の動作の詳細については後述する。 【0029】 擬似ROMデバイス650のNAND型フラッシュメモリ660は、一連の物理ブロックアドレスが物理的なメモリ配列順にそれぞれ割り当てられた複数の物理データブロックを有する。NAND型フラッシュメモリ660の物理データブロックには、物理的にデータの記録が可能な「良ブロック」と、物理的にデータの記録が不可能な「不良ブロック」とを含む。本実施例では、NAND型フラッシュメモリ660には、物理データブロックあたり64ページの記憶領域が構成され、1ページあたり2048バイトのユーザデータ領域と64バイトの冗長領域とが構成されている。デジタル画像データ730は、良ブロックにおけるユーザデータ領域に格納されている。本実施例では、物理ブロックが不良ブロックである場合には、その物理ブロックの冗長領域に、不良ブロックを示すフラグが書き込まれている。 【0030】 擬似ROMデバイス650のNAND型フラッシュメモリ660には、擬似ROMインタフェース658とNAND型フラッシュメモリ660との間におけるアドレス対応が規定されたアドレス対応テーブル720が予め記録されている。アドレス対応テーブル720は、NAND型フラッシュメモリ660におけるデジタル画像データの格納状態に応じて、擬似ROMデバイス650に搭載された個々のNAND型フラッシュメモリ660毎に予め用意されたデータである。本実施例では、アドレス対応テーブル720は、デジタル画像データ730が記録された良ブロックよりも先行する物理ブロックアドレスが割り当てられた良ブロックにおけるユーザデータ領域に格納されている。 【0031】 図4は、中継メモリ656に記憶されたアドレス対応テーブル720の一例を示す説明図である。アドレス対応テーブル720には、ROMインタフェース640がデータのやり取りに用いる一連の論理ブロックアドレス722と、NAND型フラッシュメモリ660における一連の物理ブロックアドレス724と、各物理ブロックアドレスが良ブロックか不良ブロックであるかを示すブロック状態726と、各物理ブロックアドレスに記録されている格納データ728とが示され、一連の論理ブロックアドレス722は、デジタル画像データ730が記録された良ブロックの物理ブロックアドレスに対応付けられている。 【0032】 本実施例では、NAND型フラッシュメモリ660は、一万個の物理データブロックを有し、これらの物理データブロックには、「PBA0000」から「PBA9999」までの一万個の物理ブロックアドレスが、NAND型フラッシュメモリ660における物理的なメモリ配列順にそれぞれ割り当てられている。本実施例では、NAND型フラッシュメモリ660には、9800個分の物理データブロックのデータ量に相当する「GD0000」から「GD9799」までの符号で示すデジタル画像データ730が記録されている。本実施例では、NAND型フラッシュメモリ660に記録されたデジタル画像データ730のデータ量に合わせて、「LBA0000」から「LBA9799」までの9800個の論理ブロックアドレスが用意されている。 【0033】 本実施例では、デジタル画像データ730は、アドレス対応テーブル720に続いて、一連の物理ブロックアドレスの順に従ってNAND型フラッシュメモリ660に順次記録され、記録対象となった物理データブロックが不良ブロックである場合、その不良ブロック以降に記録すべきデータは、その不良ブロックに後続する良ブロック以降に順次記録されている。図4に示す例では、最初の良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0000の物理データブロックには、アドレス対応テーブル720が記録されている。図4に示す例では、アドレス対応テーブル720が記録された良ブロックに後続する良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0001〜PBA0003の物理データブロックには、デジタル画像データGD0000〜GD0002が順次記録され、不良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0004の物理データブロックを飛ばして、後続の良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0005の物理データブロックにデジタル画像データ「GD0003」が記録され、後続のデジタル画像データは、同様に順次記録されている。 【0034】 本実施例では、一連の論理ブロックアドレス722は、デジタル画像データ730が記録された良ブロックの物理ブロックアドレスを昇順に並べた一連の物理ブロックアドレスに順次対応付けられている。図4に示す例では、論理ブロックアドレスLBA0000は、物理ブロックアドレスPBA0001に対応付けられ、論理ブロックアドレスLBA0001は、物理ブロックアドレスPBA0002に対応付けられ、論理ブロックアドレスLBA0002は、物理ブロックアドレスPBA0003に対応付けられ、論理ブロックアドレスLBA0003は、不良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0004を飛ばして、物理ブロックアドレスPBA0005に対応付けられ、後続の論理ブロックアドレスは、同様に物理ブロックアドレスに順次対応付けられている。 【0035】 本実施例では、擬似ROMデバイス650が表示制御部60に搭載される前に、擬似ROMデバイス650にデジタル画像データを書き込む擬似ROMライタ(図示しない)によって、擬似ROMインタフェース658を介してNAND型フラッシュメモリ660にアドレス対応テーブル720およびデジタル画像データ730が記録される。本実施例では、擬似ROMインタフェース658は、NAND型フラッシュメモリに対するデータ書き込みの要否を示すライト信号の入力を受け付けるライト端子659を備える。本実施例では、中継CPU652は、ライト端子659に入力された信号が「ハイレベル(1)」である場合に、NAND型フラッシュメモリ660に対するデータ書き込みを許可し、ライト端子659に入力された信号が「ローレベル(0)」である場合に、NAND型フラッシュメモリ660に対するデータ書き込みを禁止する。本実施例では、擬似ROMデバイス650が表示制御部60に実装される前に、中継CPU652は、ライト端子659に接続された擬似ROMライタ(図示しない)からデジタル画像データ730の書き込みコマンドを受け付けると、NAND型フラッシュメモリ660の不良ブロックの検出を行い、不良ブロックの検出結果に基づいてアドレス対応テーブル720を作成し、最初の良ブロックにアドレス対応テーブル720を書き込み、その後、不良ブロックを避けてデジタル画像データ730をNAND型フラッシュメモリ660に記録する。本実施例では、表示制御部60に搭載された擬似ROMデバイス650のライト端子659は、グランドに接続されることによって常時「0」レベルに維持され、NAND型フラッシュメモリ660に対するデータ書き込みはハード的に禁止される。 【0036】 B.パチンコ機10の動作: B−1.中継CPU652の動作: 図5は、擬似ROMデバイス650の中継CPU652によって実行されるリード中継処理を示すフローチャートである。擬似ROMインタフェース658が、データの読み出しを指示するリードコマンドを、表示制御部60のROMインタフェース640から受け取ると、中継CPU652は、図5に示すリード中継処理を開始する。中継CPU652は、図5に示すリード中継処理を開始すると、擬似ROMインタフェース658からリードコマンドを受け取る(ステップS110)。その後、中継CPU652は、受け取ったリードコマンドによって読み出し指定された論理ブロックアドレスをアドレス対応テーブル720に参照して、その論理ブロックアドスレに対応付けられている物理ブロックアドレスを特定する(ステップS120)。その後、中継CPU652は、特定した物理ブロックアドレスに記録されているデジタル画像データをNAND型フラッシュメモリ660から読み出す(ステップS130)。その後、中継CPU652は、読み出したデジタル画像データを、擬似ROMインタフェース658を介してROMインタフェース640に提供する(ステップS140)。なお、本実施例では、パチンコ機10の電源投入時に、中継CPU652は、初期設定として、NAND型フラッシュメモリ660からアドレス対応テーブル720を中継RAM654に読み込み、その後、中継CPU652は、中継RAM654に読み込んだアドレス対応テーブル720を参照して、図5のリード中継処理を実行する。これによって、NAND型フラッシュメモリ660からのデータの読み出し速度の向上を図ることができる。 【0037】 以上説明したパチンコ機10によれば、NAND型フラッシュメモリ660においてデジタル画像データが記録された良ブロックの物理ブロックアドレスを並べた一連の物理ブロックアドレスが、ROMインタフェース640で取り扱われる論理ブロックアドレスに対応付けられているため、ROMインタフェース640を介してNAND型フラッシュメモリ660からデジタル画像データを読み出すことができる。すなわち、異なる不良ブロック構成を有するNAND型フラッシュメモリ660であっても、ROMインタフェース640側からは、同一のデータ配列を有するROMとして認識される。したがって、パチンコ機10において、NAND型フラッシュメモリ660をデジタル画像データの記録媒体として利用することができる。 【0038】 また、擬似ROMデバイス650の外部からNAND型フラッシュメモリ660に対するデータアクセスは、ライト端子659がグランドに接続されることによって禁止される。これによって、NAND型フラッシュメモリ660に書き込まれたデジタル画像データの改変を防止することができる。 【0039】 また、圧縮されたデジタル画像データの伸張を二つの伸張RAM636,638を切り替えて実行するため、伸張回路632によるデジタル画像データの伸張と、VDP620によるデジタル画像データの読み出しとを同時に実行することができるため、NAND型フラッシュメモリ660からVDP620へのデジタル画像データの転送における処理効率を向上させることができる。また、二つの伸張RAM636,638におけるアドレス空間の各々が、同じ論理ブロックアドレス空間に共通して対応付けられているため、VDP620におけるメモリ管理処理の簡素化を図ることができる。 【0040】 C.その他の実施形態: 以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、NAND型フラッシュメモリ660は、不良ブロックを飛ばしてデジタル画像データが順次記録されたものに限るものではなく、不良ブロックを他の良ブロックで代替した代替ブロックを利用してデジタル画像データが記録されたものであっても良い。 【0041】 図6は、他の実施形態における中継メモリ656に記憶されたアドレス対応テーブル720の一例を示す説明図である。図6のアドレス対応テーブル720で管理されるNAND型フラッシュメモリ660には、良ブロックの一部が代替ブロックとして用意され、デジタル画像データ730は、一連の物理ブロックアドレスの順に従ってNAND型フラッシュメモリ660に順次記録され、記録対象となった物理データブロックが不良ブロックである場合、その不良ブロックに記録すべきデータは、代替ブロックに記録される。図6に示す例では、良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0001〜PBA0003の物理データブロックには、デジタル画像データGD0000〜GD0002が順次記録され、不良ブロックである物理ブロックアドレスPBA0004の物理データブロックに記録すべきデジタル画像データGD0003は、代替ブロックである物理ブロックアドレスPBA9999の物理データブロックに記録され、後続のデジタル画像データは、同様に順次記録されている。図6に示す例では、一連の論理ブロックアドレス722は、デジタル画像データが記録された良ブロックの物理ブロックアドレスをデジタル画像データの格納順に並べた一連の物理ブロックアドレスに順次対応付けられている。例えば、論理ブロックアドレスLBA0003は、物理ブロックアドレスPBA0003の不良ブロックに対応する代替ブロックである物理ブロックアドレスPBA9999に対応付けられている。 【0042】 また、本実施例では、NAND型フラッシュメモリ660に記録されたデジタル画像データは圧縮データとしたが、他の実施形態として、NAND型フラッシュメモリ660に記録されたデジタル画像データは非圧縮データであっても良い。また、NAND型フラッシュメモリ660に対するデータの書き込みの禁止は、NAND型フラッシュメモリ660に対するデータの書き込みの可否が設定されたライト禁止フラグを用いて中継CPU652によって管理しても良い。また、本実施例では、NAND型フラッシュメモリ660に対するデータの書き込みの禁止は、中継CPU652のソフトウェアに基づく動作によって実現したが、中継CPU652などの機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit)でハード的に構成することによって実現しても良い。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】パチンコ機10の全体構成を示す正面図である。 【図2】パチンコ機10の電気的な概略構成を示すブロック図である。 【図3】パチンコ機10における表示制御部60の電気的構成を主に示すブロック図である。 【図4】中継メモリ656に記憶されたアドレス対応テーブル720の一例を示す説明図である。 【図5】擬似ROMデバイス650の中継CPU652によって実行されるリード中継処理を示すフローチャートである。 【図6】他の実施形態における中継メモリ656に記憶されたアドレス対応テーブル720の一例を示す説明図である。 【符号の説明】 【0044】 10…パチンコ機 20…外枠 30…内枠 32…ハンドル 34…スピーカ 36…演出センサ 40…遊技パネル 42…LCD 44…入賞口 442…遊技球センサ 444…入賞口駆動部 45…演出駆動部 46…電飾部 462…LED 47…演出センサ 50…ガラス枠 55…スピーカ 56…電飾部 562・・・LED 80…カードユニット 310…払出制御基板 410…主制御基板 420…周辺制御基板 430…パネル電飾基板 440…周辺分配基板 450…枠電飾基板 60…表示制御部 610…描画制御部 620…VDP 632…伸張回路 634…バススイッチ回路 636,638…伸張RAM 650…擬似ROMデバイス 652…中継CPU 654…中継RAM 656…中継メモリ 658…擬似ROMインタフェース 659…ライト端子 710…中継プログラム 720…アドレス対応テーブル 722…論理ブロックアドレス 724…物理ブロックアドレス 726…ブロック状態 728…格納データ 730…デジタル画像データ
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| 【出願人】 |
【識別番号】398057880 【氏名又は名称】株式会社大万
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| 【出願日】 |
平成18年8月22日(2006.8.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000028 【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−48763(P2008−48763A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−225075(P2006−225075) |
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