トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】岩田 康司

【氏名】中野 大輔

【要約】 【課題】メダル受皿部の凹部の底部に鮮明な画像を表示できるようにする。

【構成】メダル受皿部6は、前扉3に前面に設けられ、上方に向けて開口する凹部311を有し、当該凹部311に前記メダル払い出し手段から払い出されたメダルを受け入れて貯留する。LED表示パネル351は、自ら発光することで画像を表示する表示面360を有し、この表示面360を上方に向けた状態でメダル受皿部6の前記凹部311の底部312に設けられている。このような構造により、メダル受皿部6の凹部311の底部312に鮮明な画像を表示できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に開口を有する筐体と、
前記筐体に対して回動可能に取り付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる前扉と、
所定の第1の遊技操作を契機に乱数値を取得し、取得した当該乱数値に基づいて入賞役を抽選する抽選手段と、
前記抽選手段が抽選した入賞役及び所定の第2の遊技操作に基づいて、メダルを前記前扉の内側から外側に向けて払い出すメダル払い出し手段と、
前記前扉に前面に設けられ、上方に向けて開口する凹部を有し、当該凹部に前記メダル払い出し手段から払い出されたメダルを受け入れて貯留するメダル受皿部と、
自ら発光することで画像を表示する表示面を有し、当該表示面を上方に向けた状態で前記メダル受皿部の前記凹部の底部に設けられた画像表示パネルと、
前記抽選手段の抽選結果に基づいて画像を選択して前記画像表示パネルに表示する画像表示選択手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、抽選に基づいてメダル受皿部にメダルを払い出す遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機のフロントパネルには、動画像や効果音等により遊技者へ遊技の興味を引き起こす、臨場感を盛り上げる等の目的で画像表示装置が設けられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
例えばスロットマシンは、フロントパネルの上部に設けた液晶表示装置を用いて、内部抽選に当選した小役を報知することで間接的にストップボタンの操作タイミングを報知したり、またゲームの進行に応じてビックボーナス等の大当たりの際にアニメーション画像で遊技を盛り上げたりする等の演出を行っている。
【0004】
また、スロットマシンに用いられる液晶表示装置は、照明光を照射するバックライトと複数の画素を配置した液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルが前記バックライトからの光を各画素で透過率を制御して透過させることで前面に画像を表示するようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−281303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら従来のフロントパネルの上部に液晶表示装置を設けたスロットマシンでは、遊技中にボーナス確定等の目立つ演出が液晶表示装置で行われると、この液晶表示装置を隣の遊技者に覗かれる場合が多々あり、当該スロットマシンで遊技を行っている遊技者に不快感を与える場合が多々あった。また、近年、スロットマシンでは、演出の多様化に対応して画像を表示できる箇所を増やすことが望まれていた。これらのことに対応してメダル(遊技媒体)を貯留するメダル受皿部の上方に画像表示装置を設け、メダル受皿部の凹部の底部に鏡を設け、前記画像表示装置の画像を前記鏡に反射させて遊技者に視認させる方法も考えられているが、この方法では、スロットマシンのメダル受皿部より上側は空間的な余裕が少という理由から投影装置が小型になるため、映像の輝度が低く、十分な演出効果を得られなかった。
【0007】
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、メダル受皿部の凹部の底部に鮮明な画像を表示できるようにした遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、前方に開口を有する筐体と、前記筐体に対して回動可能に取り付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる前扉と、所定の第1の遊技操作を契機に乱数値を取得し、取得した当該乱数値に基づいて入賞役を抽選する抽選手段と、前記抽選手段が抽選した入賞役及び所定の第2の遊技操作に基づいて、メダルを前記前扉の内側から外側に向けて払い出すメダル払い出し手段と、前記前扉に前面に設けられ、上方に向けて開口する凹部を有し、当該凹部に前記メダル払い出し手段から払い出されたメダルを受け入れて貯留するメダル受皿部と、自ら発光することで画像を表示する表示面を有し、当該表示面を上方に向けた状態で前記メダル受皿部の前記凹部の底部に設けられた画像表示パネルと、前記抽選手段の抽選結果に基づいて画像を選択して前記画像表示パネルに表示する画像表示選択手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の遊技機によれば、メダル受皿部の凹部の底部に自ら発光することで画像を表示する画像表示パネルを設けたので、隣の遊技者の死角となるメダルメダル受皿部の凹部の底部に鮮明な画像を表示できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の遊技機によれば、隣の遊技者の死角となるメダル受皿部の凹部の底部に鮮明な画像を表示でき、隣の遊技者から覗かれることなく十分な演出効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態をスロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1はスロットマシン1の外観構造を表した斜視図である。図2は前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した図である。図3はスロットマシン1の制御システムを表したブロック図である。
【0012】
図1において、スロットマシン1は、前方に開口を有する略矩形状の箱体である筐体2と、当該筐体2に対して蝶番機構により回動可能に取り付けられることで前記開口を開閉可能な状態で閉塞させる前扉3とを備えている。
【0013】
前扉3の前面側は、上部パネル部4と下部パネル部5に略区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留するメダル受皿6aが一体的に形成されたメダル受皿部6が設けられている。
【0014】
また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技者側に突出し、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作卓7が一体的に形成されている。なお、上部パネル部4、操作卓7、下部パネル部5、及びメダル受皿部6は、遊技者側に面し、これらによって「前面パネル部」が構成される。
【0015】
上部パネル部4の中央には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面41が設けられている。パネル面41のほぼ中央には略長方形の透明な表示窓42が形成され、表示窓42を通して筐体2内に設けられているリールユニット100の3個のリール101a、101b、101cが目視される。
【0016】
ここで、筐体2内に設置されているリールユニット100は、円筒形状のリール101a、101b、101cがそれぞれ回転軸方向に並べられ、各リール101a、101b、101cの外周面にはその周方向に沿って複数種類の図柄が描かれている。遊技者は、表示窓42を通して3列のリールに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄を目視できるようになっている。
【0017】
また、パネル面41には、裏面側に設けられている図示しないランプを点灯させることで例えば入賞役への内部当選など遊技状態に関する情報を演出表示する遊技状態表示部43と、これと同様にランプを点灯させることで遊技操作のアシストに関する情報を表示する操作アシスト表示部44と、スロットマシン1にクレジット(貯留)されているメダル数や、入賞によって獲得したメダル数、又は入賞役への当選回数等の情報を数値表示する数値情報表示部45が、それぞれ表示窓42の周辺に設けられている。
【0018】
上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する中央及び左右の演出用照明部46、47a、47bと、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部48a、48bが配置されている。
【0019】
スロットマシン1は、ゲームの進行に応じて上述した複数の演出用照明部46、47a、47b等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
【0020】
また、演出用放音部48a、48bの間には、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれて形成された表示窓49aに面して遊技機の演出装置として液晶表示装置49が配置されている。なお、液晶表示装置49は、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示する。
【0021】
操作卓7の上面右側にはメダル投入部71が設けられている。メダル投入部71はメダルを投入するためのメダル投入口72を有する。また、当該上面の左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン73、74が設けられている。
【0022】
ベットボタン73、74はスロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。本スロットマシン1においては、ゲームを開始する際に、ベットボタン73が押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられる。同様に、ベットボタン74が押圧操作されることで3枚の当該ゲームにメダルが賭けられる。なお、ベットボタン74は、最大枚数のメダルを賭けることから、特に「マックスベットボタン」と呼ばれている。
【0023】
操作卓7の前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー75が設けられている。スタートレバー75は、先端に球形の操作ノブを有する揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
【0024】
また、操作卓7の中央には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン76a、76b、76cが各リールの配列に対応して並設されている。
【0025】
さらに、操作卓7の前面の左隅には、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルして払い出させることを指示するとともに、後述するメダルクレジット手段203(図3参照)が内部貯留したメダルを精算して払い出させることを指示するための精算ボタン77が設けられている。
【0026】
操作卓7の前面右側には、前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴78が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴78に所定の鍵を挿入して開錠操作すると、蝶番機構によって筐体2に取り付けられている前扉3を前方へ開くことができ、また前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
【0027】
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示する表示パネル51が設けられている。表示パネル51の左右両脇には、左右の演出用照明部52a、52bが設けられている。
【0028】
下部パネル部5の下側に配置されたメダル受皿部6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯留するメダル受皿6aと、演出効果音を発生させるスピーカを内蔵する左右の演出用放音部62a、62bとが配置されている。前記メダル受皿6aは前扉3の基本構造となる前扉本体300にメダル受皿部前側ユニット320を取り付けることで構成されている。
【0029】
メダル受皿6aは、前扉3に前面に設けられ、上方に向けて開口する凹部311を有し、当該凹部311にメダル払出口61から払い出されたメダルを受け入れて貯留する。凹部311の底部312には、本実施形態の要部となるLED(発光ダイオード)表示パネル351が表示面360を上方に向けた状態で設けられている。
【0030】
次に、図2を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。
【0031】
図2において、筐体2の前方には開口8を有している。この開口8内の上部には、硬質プラスチックの基板ケース210に収納された主制御基板20が取り付けられている。主制御基板20は、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備えている。
【0032】
筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられると前扉3の表示窓42にリール101a、101b、101cが対向するように、所定フレームに位置決めされて取り付けられている。なお、各リール101a、101b、101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
【0033】
また、リールユニット100の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
【0034】
リールユニット100の下方には、ホッパ装置21と、ホッパ装置21から溢れたメダルを収容するための補助貯留部22と、主電源装置23が設けられている。主電源装置23の内部の右側には、いわゆる配電盤に相当する電源装置基板24が設けられている。更に、筐体2の上部右側の内壁に、遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な外部集中端子基板25が取り付けられている。
【0035】
次に、前扉3の裏面側上部には、発光駆動部30、31a、31bが配置されている。発光駆動部30、31a、31bは、それぞれ演出用照明部46、47a、47bの光源である高輝度の発光ダイオードが複数配列され、この発光ダイオードを発光駆動する駆動回路が実装されている。
【0036】
また、前扉3の裏面側上部には、上述の演出用放音部48a、48bに対向してスピーカ32a、32bが取り付けられている。また、スピーカ32a、32bの間には、液晶表示装置49が取り付けられている。更に、液晶表示装置49の裏面側には、電気回路基板で形成され硬質プラスチックの基板ケース220に収納されたサブ制御基板40が取り付けられている。
【0037】
主制御基板20及びサブ制御基板40は、スロットマシン1の作動を制御する制御基板である。
【0038】
サブ制御基板40の下方には、リール101a、101b、101cを目視させるための透明な表示窓42が形成されたパネル板50が配置され、表示窓42の下方には、前面側のスタートレバー75(図1参照)及びストップボタン76a、76b、76c(図1参照)等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板33が設けられている。
【0039】
中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取り付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置34はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
【0040】
メダル選別装置34の装置本体の下方には、メダル選別装置34によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材36が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置21から排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材37が設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、上述した演出用放音部62a、62bに対向するスピーカ38a、38bが取り付けられている。
【0041】
なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板40は、液晶表示装置49、LED表示パネル351による演出映像の表示制御、及び演出用放音部48a、48b、62a、62bのスピーカ32a、32b、38a、38bを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
【0042】
次に、図3のブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
【0043】
図3において、主制御基板20は、CPU200と、記憶部201とを備えている。
【0044】
記憶部201は、ROM、RAM等の半導体メモリによって構成され、スロットマシンゲーム用のシステムプログラム202が予め記憶されている。主制御基板20は、記憶部201に記憶されたシステムプログラム202に従ってCPU200が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。
【0045】
また、記憶部201にはメダルクレジット手段203が設けられている。メダルクレジット手段203はスロットマシン1が内部貯留するメダルの数であるクレジットをメモリに記憶する。
【0046】
主制御基板20には、ベットボタン73、74、スタートレバー75、ストップボタン76a、76b、76c、精算ボタン77等の操作スイッチ類、メダル選別装置34のメダルセンサ34a、ホッパ装置21等のメダル払出装置、及びサブ制御基板40等がハーネスを介して接続されている。
【0047】
主制御基板20は、前記操作スイッチ類やメダル選別装置34のメダルセンサ34aからの出力信号によりゲームに係る操作を検出する。
【0048】
主制御基板20は、動作モードがメダルベット待機状態となっている場合において、メダルセンサ34aがメダルを検出した場合、検出したメダルをゲームの賭数に加算する。
【0049】
また、主制御基板20は、動作モードがメダルクレジット入力待機状態となっている場合において、メダルセンサ34aがメダルを検出した場合、検出したメダルをメダルクレジット手段203のクレジットに加算する。ここで、メダルベット待機状態とは、1つのゲームが終了した後、当該ゲームにメダルが賭けられるのを待機している状態のことを示している。メダルクレジット入力待機状態とは、当該ゲームにメダルが賭けられた後、メダルクレジット手段203の前記クレジット数が最大値(50)になるまでの状態のことを示している。
【0050】
主制御基板20は、各リール101a、101b、101cに設けられる基準位置センサ120a、120b、120cの検出信号を入力し、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、回胴装置基板130に所定の回胴駆動パルスデータを送出する。回胴装置基板130は、主制御基板20からの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ110a、110b、110cを回転駆動することで、各リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作制御を行っている。
【0051】
主制御基板20は、入賞が確定した場合等において、ホッパ装置21を制御することで、所定数のメダルをメダル受皿6aに払い出す。
【0052】
また、主制御基板20は、精算ボタン77が操作された場合、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルしてホッパ装置21に払い出させるとともに、メダルクレジット手段203(図3参照)が内部貯留したメダルを精算してホッパ装置21に精算前のクレジット数のメダルを払い出させる。
【0053】
サブ制御基板40は、主制御基板20からの制御信号に基づいて液晶表示装置49(図1参照)、LED表示パネル351、演出用照明部46、47a、47b、52a、52b(図1参照)、演出用放音部48a、48b、62a、62b(図1参照)のスピーカ32a、32b、38a、38b等の演出装置230を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。
【0054】
一方、主制御基板20の記憶部201には、入賞抽選テーブル204及び内部抽選フラグ205が記憶されている。主制御基板20には、乱数値のデータを発生する乱数発生装置206がCPU200に接続した状態で設けられている。例えばCPU200は、スタートレバー75の操作を検出した時点で乱数発生装置206から乱数値を取得し、入賞抽選テーブル204を参照することで、得られた乱数値に割り当てられた入賞役またはハズレを抽選する。そして、CPU200は、乱数値に対応する入賞役が存在すると、それを当該ゲームの入賞役として抽選結果を当選にし、当該入賞役を記憶部201の内部抽選フラグ205に記憶する。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。
【0055】
次に、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。
【0056】
スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態においては、当該状態を遊技者に示唆するとともにゲーム操作を促す待機モードの演出が液晶表示装置49等によって行われる。次に、遊技者がメダル投入部71にメダルを投入し、もしくは、何れかのベットボタン73、74を押圧操作することで、スロットマシン1は、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームを準備する。
【0057】
ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ205に記憶される。
【0058】
次に、遊技者により何れかのストップボタン76a、76b、76cが押圧操作されることで、リール101a、101b、101cが停止し、主制御基板20は、停止した各リールが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ205に対応する入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているかどうか判定する。
【0059】
これら図柄の組合せが一致し役への入賞が確定すると、スロットマシン1は、主制御基板20によりメダルクレジット手段203の制御を行い、内部貯留しているメダルのクレジット数が所定の数になるまで、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算する。さらに、スロットマシン1は、前記配当数と前記クレジット数の加算結果が前記所定の数を超過すると、この超過した数のメダルをメダル受皿6aへ払い出す。
【0060】
次に、図4乃至図9を参照して本実施形態の要部となるメダル受皿部6について説明する。
【0061】
図4は表側から見たメダル受皿部6の分解斜視図である。図5はLED表示パネル351及びその周辺部の分解斜視図である。図6はLED表示パネル351及びその周辺部の斜視図である。図7はLED表示パネル351及びその周辺部の平面図である。図8はLED表示パネル351及びその周辺部の断面図である。図9はLED表示パネル351を制御する回路系統を示すブロック図である。
【0062】
図4において、メダル受皿部6のメダル受皿6aは、前扉本体300の下部301にメダル受皿部前側ユニット320をネジ321a、321bによりネジ止め固定したものである。
【0063】
より詳しく説明すると、前扉本体300の下部301にはネジ321a、321bのネジ部がそれぞれ挿入される貫通孔302a、302bが設けられている。メダル受皿部前側ユニット320の背面にはネジ321a、321bのネジ部がそれぞれ螺入されるネジ孔322a、322bが設けられている。ネジ321a、321bは、前扉本体300の背面側からそれぞれ貫通孔302a、302bに挿入し、メダル受皿部前側ユニット320のネジ孔322a、322bにそれぞれ螺入することで、メダル受皿部前側ユニット320を前扉本体300の下部301にネジ止め固定している。
【0064】
また、前扉本体300の下部301には、メダル払出口61、左右の演出用放音部62a、62bに加え、サブ制御基板40(図2参照)に接続したハーネス303を前扉本体300の外側に延出させるハーネス挿通孔304が形成されている。
【0065】
一方、メダル受皿部前側ユニット320の左脇には切り欠き部323が設けられている。切り欠き部323には灰皿部324が着脱可能な状態で設けられている。メダル受皿部前側ユニット320の右側から横方向約4/5の領域はメダルを貯留するメダル貯留部325となっている。メダル貯留部325は、底面部326と、左右の側壁327、328と、前面部329とを有している。また、底面部326には段部330が形成されており、この段部にLED表示パネル351を搭載した基板350、半透明鏡371及び透明の保護パネル372を取り付けている。
【0066】
以下、LED表示パネル351の取り付け構造について更に詳細に説明する。
【0067】
図5において、半透明鏡371は、透明な合成樹脂の板にクロム等の金属を薄い蒸着メッキを施したものである。半透明鏡371には、ネジ373a、373bのネジ部がそれぞれ挿入される左右の貫通孔374a、374bが左右両端に近接して形成されている。
【0068】
透明の保護パネル372は、透明な合成樹脂を比較的厚めの板状に形成したものである。透明の保護パネル372には、ネジ373a、373bのネジ部がそれぞれ挿入される左右の貫通孔375a、375bが左右両端に近接して形成されている。
【0069】
基板350の左後隅近傍にはネジ352aのネジ部が挿入される貫通孔353aが形成されている。基板350の右前隅近傍にはネジ352bのネジ部が挿入される貫通孔353bが形成されている。
【0070】
基板350は、上面にLED表示パネル351を実装している。LED表示パネル351は、ドットマトリクス方式を採用しており、一面に自ら発光することで画像を表示する表示面360を有している。この場合、表示面360には、ドットを構成する複数の発光ダイオード361、361…がマトリクス状に並べて配列されている。LED表示パネル351は、複数の発光ダイオード361、361…の選択的な発光により表示面360に画像を表示できるようになっている。
【0071】
基板350の一面におけるLED表示パネル351より右側の位置には、ハーネス303のコネクタ305と接続する基板側コネクタ354が設けられている。LED表示パネル351は、基板に形成された配線355を介して基板側コネクタ354と接続している。これによりLED表示パネル351は、ハーネス303に電気的に接続し、ハーネス303からの駆動信号により発光してその一面に画像を表示する。
【0072】
一方、メダル受皿部前側ユニット320の段部330は、半透明鏡371及び透明の保護パネル372をネジ止めするネジ止め部331a、331bの間に、基板350を収容する収容部332を設けたものである。ネジ止め部331a、331bには、ネジ373a、373bのネジ部がそれぞれ螺入されるネジ孔333a、333bが形成されている。収容部332の底面334には、基板350の貫通孔353a、353bに対応するネジ孔335a、335bが形成されている。
【0073】
ネジ352a、352bは、それぞれのネジ部が、基板350の貫通孔353a、353bに挿入し、収容部332のネジ孔335a、335bに螺入することで、図6乃至図8に示すように、収容部332の底面334に基板350をネジ止め固定する。
【0074】
図5において、ネジ373a、373bは、それぞれのネジ部が、保護パネル372の左右の貫通孔375a、375bに挿入し、半透明鏡371の左右の貫通孔374a、374bに挿入し、ネジ止め部331a、331bのネジ孔333a、333bに螺入して締め付けられることで、図6乃至図8に示すように、保護パネル372と半透明鏡371を上下に重ねた状態でネジ止め部331a、331bにネジ止め固定する。
【0075】
保護パネル372と半透明鏡371は、基板350を取り付けた収容部332の上面を覆うことになる。収容部332の背面側は、図1に示すように前扉本体300の下部301の壁面により閉塞される。これにより、図4に示すメダル貯留部325の底面部326と左右の側壁327、328と前面部329と前扉本体300の下部301により囲まれる空間は、図1に示すメダル受皿6aの前記凹部311となり、図4に示す底面部326の上面は図1に示す前記凹部311の底部312となっている。
【0076】
次に、LED表示パネル351を制御する回路系統について図9を詳細に説明する。
【0077】
図9において、演出装置230は、電気回路系統として、LED表示パネル351及び液晶表示装置49を備えている。
【0078】
サブ制御基板40は、演出装置230の全体動作を集中制御するとともにLED表示パネル351及び液晶表示装置49に表示する画像を選択するCPU(マイコン)501と、制御用の記憶部としての演出制御用ROM502及びRAM503と、画像データ用ROM504と、液晶表示装置駆動回路505と、LED表示パネル駆動回路506とを備えている。尚、説明の簡略化のため、図9では、スピーカ32a、32bを使った音声演出等、他のゲームの演出に係る制御を行うサブ制御基板40内の回路系統を省略している。
【0079】
サブ制御基板40のCPU501には、スロットマシン1(図2参照)の主制御基板20と、演出制御用ROM502と、RAM503と、画像データ用ROM504と、液晶表示装置駆動回路505と、LED表示パネル駆動回路506とが接続されている。
【0080】
CPU501は、演出制御用ROM502に格納された制御プログラム、スロットマシン1(図2参照)の主制御基板20からのコマンドデータ及び乱数発生装置206が生成した乱数値に基づいて必要なデータをRAM503に記憶し、液晶表示装置駆動回路505とLED表示パネル駆動回路506の制御を行う。
【0081】
サブ制御基板40の演出制御用ROM502には、入賞役及び役非当選に対応した演出テーブルが記憶され、RAM503には演出フラグが記憶される。例えばCPU501は、主制御基板20から入賞役の抽選結果に対応した演出制御のコマンドデータが供給された時点で、主制御基板20の乱数発生装置206が生成した乱数値を取得し、前記入賞役の抽選結果に対応した演出制御用ROM502の演出テーブルを参照し、得られた乱数値に割り当てられた演出内容(この場合の演出はLED表示パネル351及び液晶表示装置49に表示する画像)を選択することで、演出の抽選を行う。そして、CPU501は、乱数値に対応する演出内容をRAM503の演出フラグに記憶する。
【0082】
CPU501は、演出制御用ROM502に格納された制御プログラム、RAM503の演出フラグ、主制御基板20からのコマンドデータが示す入賞役の抽選結果に基づいて、液晶表示装置駆動回路505及びLED表示パネル駆動回路506に画像データ用ROM504を記憶された画像データを読み出して液晶表示装置駆動回路505及びLED表示パネル駆動回路506が出力する駆動信号の制御を行う。
【0083】
ここで、CPU501は、当選役がベル、リプレイ等の比較的当選率が高い役に統制した場合、入賞役に対応する画像を液晶表示装置49に表示する。例えばリプレイに当選した場合、CPU501は、液晶表示装置49に、リプレイの図柄や青い服を着た人物の画像を乱数発生装置206が生成した乱数値に基づいて選択して表示する。
【0084】
また、CPU501は、当選役がチェリー、スイカ、レギュラーボーナス、ビッグボーナス等の比較的当選率が低い役に統制した場合、入賞役に対応する画像をLED表示パネル351に表示する。例えばビッグボーナスに当選した場合、CPU501は、LED表示パネル351に、“7”の数字や“ビッグボーナス”の文字を表示する。
【0085】
このような構成により、図3に示す主制御基板20は、所定の第1の遊技操作であるところのスタートレバー75の操作を契機に乱数値を取得し、取得した当該乱数値に基づいて入賞役を抽選する抽選手段となっている。
【0086】
主制御基板20及びホッパ装置21は、前記抽選手段が抽選した入賞役及び所定の第2の遊技操作であるところのストップボタン76a、76b、76cの操作に基づいて、メダルを図1に示す前扉3の内側から外側に向けて払い出すメダル払い出し手段になっている。
【0087】
図1に示すメダル受皿部6は、前記前扉3に前面に設けられ、上方に向けて開口する凹部311を有し、当該凹部311に前記メダル払い出し手段から払い出されたメダルを受け入れて貯留する。
【0088】
LED表示パネル351は、自ら発光することで画像を表示する表示面360を有し、この表示面360を上方に向けた状態で前記メダル受皿部6の前記凹部311の底部312に設けられた画像表示パネルになっている。
【0089】
図9に示すサブ制御基板40は、前記抽選手段の抽選結果に基づいて画像を選択して前記LED表示パネル351に表示する画像表示選択手段となっている。
【0090】
かかる構成のスロットマシン1によれば、前記メダル受皿部6の前記凹部311の底部312に自ら発光することで画像を表示する表示面360を有するLED表示パネル351を設けたので、隣の遊技者の死角となるメダル受皿部6の前記凹部311の底部312に鮮明な画像を表示でき、隣の遊技者から覗かれることなく十分な演出効果が得られる。
【0091】
また、かかる構成のスロットマシン1によれば、LED表示パネル351の表示面360を上側から半透明鏡371で覆う構成にしたので、LED表示パネル351に画像を表示していない状態では、遊技者は、半透明鏡371に反射される外側の像を目視できるだけで、LED表示パネル351を含む半透明鏡371の下側に位置する部品を目視できない。即ち、スロットマシン1は、LED表示パネル351に画像を表示していない状態で遊技者に対して半透明鏡371の下側に何も存在しない様に認識させることができるので、LED表示パネル351に画像を表示した場合の意外性が高く、さらに演出効果を向上し、遊技性を高めることができる。
【0092】
尚、図1乃至図9に示した実施形態では、前記メダル受皿部6に設ける画像表示パネルとして、LED表示パネル351を用いたが、前記メダル受皿部6に設ける画像表示パネルとしては、バックライト式の液晶表示装置等、各種適用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、スロットマシンに限らず、メダルを使用するアレンジボール等の他の遊技機に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】図1は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの内部構造を表した図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態によるスロットマシンの制御システムを表したブロック図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態によるメダル受皿部の分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態によるLED表示パネル及びその周辺部の分解斜視図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態によるLED表示パネル及びその周辺部の斜視図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態によるLED表示パネル及びその周辺部の平面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態によるLED表示パネル及びその周辺部の断面図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態によるLED表示パネルを制御する回路系統を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0095】
1…スロットマシン、2…筐体、3…前扉、4…上部パネル部、
5…下部パネル部、6…メダル受皿部、6a…メダル受皿、
7…操作卓、8…開口、20…主制御基板、21…ホッパ装置、
22…補助貯留部、23…主電源装置、24…電源装置基板、
25…外部集中端子基板、30、31a、31b…発光駆動部、
32a、32b…スピーカ、33…中央表示基板、
34…メダル選別装置、34a…メダルセンサ、35…ガイド部材、
36…ガイド部材、37…ガイド部材、38a、38b…スピーカ、
39…放電灯点灯装置、40…サブ制御基板、41…パネル面、
42…表示窓、43…遊技状態表示部、44…操作アシスト表示部、
45…数値情報表示部、46、47a、47b…演出用照明部、
48a、48b…演出用放音部、49…液晶表示装置、
49a…表示窓、50…パネル板、51…表示パネル、
52a、52b…演出用照明部、61…メダル払出口、
62a、62b…左右の演出用放音部、71…メダル投入部、
72…メダル投入口、73、74…ベットボタン、
75…スタートレバー、76a、76b、76c…ストップボタン、
77…精算ボタン、78…鍵穴、100…リールユニット、
101a、101b、101c…リール、200…CPU、
201…記憶部、202…システムプログラム、
203…メダルクレジット手段、204…入賞抽選テーブル、
205…内部抽選フラグ、210…基板ケース、
220…基板ケース、221…孔、230…演出装置、
300…前扉本体、301…下部、302a、302b…貫通孔、
303…ハーネス、304…ハーネス挿通孔、
304…コネクタ、311…凹部、
312…底部、320…メダル受皿部前側ユニット、
321a、321b…ネジ、322a、322b…ネジ孔、
323…切り欠き部、324…灰皿部、325…メダル貯留部、
326…底面部、327、328…側壁、329…前面部、
330…段部、331a、331b…ネジ止め部、332…収容部、
333a、333b、335a、335b…ネジ孔、
334…底面、350…基板、351…LED表示パネル、
352a、352b…ネジ、353a、353b…貫通孔、
354…基板側コネクタ、360…表示面、361…発光ダイオード、
371…半透明鏡、372…保護パネル、373a、373b…ネジ、
374a、374b、375a、375b…貫通孔、
501…CPU、502…演出制御用ROM、503…RAM、
504…画像データ用ROM、505…液晶表示装置駆動回路、
506…LED表示パネル駆動回路
【出願人】 【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【出願日】 平成18年8月22日(2006.8.22)
【代理人】 【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−48756(P2008−48756A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−224883(P2006−224883)