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【発明の名称】 透過型液晶表示装置、遊技機、表示装置
【発明者】 【氏名】澤口 敦

【氏名】相澤 伸幸

【要約】 【課題】透過型液晶表示装置において、従来公知、周知のタイプのバックライトがなくても、液晶を透過させる部分に対して均等に光を照射し、かつより良い画像を出し得る装置を提供することを目的とする。

【構成】光源21、21から取り入れられて本来は臨界角を超えられずに光源部材20内に閉じ込められる状態になるべき光を、面光源である光源部材20に付けたキズ22が光源部材20の内部での反射角を変化させ、透過部分3側の面22aから外に漏れるようにする。その光の漏れ具合をキズの量や凹凸の度合い、換言すれば、透過部分3における光源となる。そして、キズ22の密度、すなわち非平滑性の密度を調節し、照らしたい部分一面に均一に光を当てることを可能にしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶を透過させる部分を有する透過型液晶表示装置において、透明樹脂、透明ガラスまたはこれらと類似する光源部材と、該光源部材の対向する両端または片端に光源を配してなる光源部を備え、前記光源部材の前記液晶の透過部分側の面あるいはその反対側の面の少なくともいずれか一方の面を、キズ、凹凸等を設けて非平滑面部とし、非平滑面部の非平滑度を部位によって異ならせ、前記液晶の透過する部分に対して均一に光を照射可能としてなるように傾斜配置した液晶光源装置を有することを特徴とする透過型液晶表示装置。
【請求項2】
前記非平滑面部を複数の平行な帯状に形成したことを特徴とする請求項1の透過型液晶表示装置。
【請求項3】
前記非平滑面部は、前記光源部材中に前記光源部から取り入れられた光を反射角の変化で外方へ射出可能とするものであることを特徴とする請求項1または2の透過型液晶表示装置。
【請求項4】
一つの前記液晶の透過する部分に対して、前記液晶光源装置を一対対向させて設けてなることを特徴とする請求項1から3のいずれかの透過型液晶表示装置。
【請求項5】
前記非平滑面部のキズ、凹凸等の非平滑部分を2段階以上に、好ましくは3段階以上に設定してなることを特徴とする請求項1から4のいずれかの透過型液晶表示装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかの透過型液晶表示装置を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項7】
請求項1から5のいずれかの透過型液晶表示装置を備えることを特徴とする表示装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶を透過させる部分有する透過型液晶表示装置、及びこれを用いた遊技機や表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やパチスロ機等の遊技機においては、遊技球が所定の穴等に入ることにより、盤面に設けられた画像表示装置上でスロットマシンに類似するゲームを行えるようになり、それによって遊技者の興趣を増すようにしている者が主流となっている。
【0003】
この様な遊技機においては、画像表示装置での表示に一段と工夫が凝らされるようになってきており、例えば、液晶ディスプレイ上に動画、実写映画等のような動く画像等の多彩な画像表示を行う等は当然のようになってきている。その一方で、スロットマシンに類似するゲームを行えるようにするために、画像表示装置は液晶ディスプレイと液晶シャッタを組み合わせ、液晶ディスプレイの背後に位置するスロットマシンに類似したリールを見せたり、隠したりしなければならなくなっている。
【0004】
すなわち、例えば図1に示すように、液晶画面1の一部を透過させ、背景にあるリール2を見せるためには、液晶画面1を構成する液晶ガラスの背面側は透過させて透過部分3を構成し、図1(B)に示すように、見せる対象物であるリール2以外はあたかも何も存在しないかのような状態にする必要がある。
【0005】
図2はこの種の透過型液晶表示装置の一例を示す正面側斜視図(A)、背面側斜視図(B)であり、図3は、図2(B)を中央で縦に切断して示す背面側斜視拡大断面図である。液晶画面1は、中央の透過部分3と、その周囲の非透過部分4とに分かれており、図2では示していないがリール2は透過部分3の背面側に位置することになる。
【0006】
一方、背面側から見た図2(B)、図3には液晶モジュール5を示してあるが、透過部分3に対応する位置には、導光板6も、バックライト7もあってはならず、また冷陰極蛍光ランプ(CCFL)8、9も存在させられない。なお図中8は液晶モジュール5中のCCFL、図中9は導光板6が無い箇所に対する照明用のCCFLである。
【0007】
【特許文献1】特開平7−289706号公報
【特許文献2】特開2004−8705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで上述のような液晶ディスプレイ1用の、あるいはリール2を照明するためのバックライトであるCCFL8、9等は、図4(A)に示すように、液晶モジュール5の透過部分3のA〜Cの各ポイントに対して均一に光を当てるように面光源10を配置する必要がある。図4(B)のような点光源11で面としての広がりを持つ透過部分3を均一に照明しようとすることは無理で、A〜Cの各ポイントで明るさが異なってしまうからである。
【0009】
しかしながら、面光源を用いれば、当然透過部分3の背後に位置してしまうため、実施は難しいかあるいは不可能であり、当然バックライト無しの状態では透過部分3の画面上には光がいかないので、透過部分3が真っ暗になり、液晶画面1の映像が非常に見えづらいか、あるいは見えなくなってしまう。
【0010】
また図5に示すように面光源10を2つに分離して設ければ、背景物が見えやすくはなるが、二つの面光源10、10から発せられる光の光路長が異なってしまうため点Bが暗く、点Aが明るくなってしまい、均一には光が当たらない。また点Cの明るさも異なるものになるし、点A、B間だけでなく全面的に透過部分3の端部側(点A側)から中央側(点B側)へ向かうにつれて明るさが徐々に変化してしまうという問題もある。
【0011】
そこで図1に示すような装置構成を実現するためには、他の光源を確保しなければならず、例えば回転するドラム2の内部に光源を入れ、ドラム2自体を光源とするもの、非透過部分4の背面に光源を配置して反射板で光を集めるもの、さらにはこれら2つのタイプの併用や、2つのタイプを組み合わせたタイプの照明方法が主に採用されていたが、構造的に複雑になり、コスト高になる等の多くの問題があり、解決が望まれていた。
【0012】
本発明は、上述した従来の問題点にかんがみてなしたもので、透過型液晶表示装置において、従来公知、周知のタイプのバックライトがなくても、液晶を透過させる部分に対して均等に光を照射し、かつより良い画像を出し得る装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の請求項1に係る透過型液晶表示装置は、液晶を透過させる部分を有する透過型液晶表示装置において、透明樹脂、透明ガラスまたはこれらと類似する光源部材と、該光源部材の対向する両端または片端に光源を配してなる光源部を備え、前記光源部材の前記液晶の透過部分側の面あるいはその反対側の面の少なくともいずれか一方の面を、キズ、凹凸等を設けて非平滑面部とし、非平滑面部の非平滑度を部位によって異ならせ、前記液晶の透過する部分に対して均一に光を照射可能としてなるように傾斜配置した液晶光源装置を有することを特徴とする。
【0014】
同請求項2に係るものは、請求項1の透過型液晶表示装置において、前記非平滑面部を複数の平行な帯状に形成したことを特徴とする。
【0015】
同請求項3に係るものは、請求項1または2の透過型液晶表示装置において、前記非平滑面部は、前記光源部材中に前記光源部から取り入れられた光を反射角の変化で外方へ射出可能とするものであることを特徴とする。
【0016】
すなわち、透明な樹脂やガラス等の素材からなる面光源の両端あるいは片端に光源を配し、樹脂等にキズを付けたり、凹凸等を設けたりしておく。樹脂等の中にその端部に配した光源から取り入れられた光は、本来的には元々臨界角を超えられずに、面光源内に閉じ込められている状態になるので、表面にキズや凹凸を付け、面光源内部での反射角を変化させ、外に光が漏れるようにする。その光の漏れ具合をキズの量や凹凸の度合い、換言すれば、非平滑性の密度で調節し、照らしたい部分一面に均一に光を当てることを可能にするものである。
【0017】
非平滑面部は、徐々に非平滑度が異なるように形成しても良いが、複数の平行な帯状に形成し、各非平滑面部の非平滑度を異ならせ、前記液晶の透過する部分に対して均一に光を照射可能としてなるようにすることができる。
【0018】
同請求項4に係るものは、請求項1から3のいずれかの透過型液晶表示装置において、一つの前記液晶の透過する部分に対して、前記液晶光源装置を一対対向させて設けてなることを特徴とする。
【0019】
すなわち前記いずれかの透過型液晶表示装置において、一対の液晶光源装置を用いることで、液晶の透過する部分をより均一に照明しやすくするとともに、液晶光源装置を、液晶の透過する部分から外れていて表側からは見えない位置に配置しやすくしている。
【0020】
同請求項5に係るものは、請求項1から4のいずれかの透過型液晶表示装置において、前記非平滑面部のキズ、凹凸等の非平滑部分を2段階以上に、好ましくは3段階以上に設定してなることを特徴とする。
【0021】
すなわち前述の光の漏れ具合をキズの量や凹凸の度合い、換言すれば、非平滑性の密度で調節し、照らしたい部分一面に均一に光を当てることを可能にするものである。
【0022】
同請求項6に係る遊技機は、請求項1から5のいずれかの透過型液晶表示装置を備えることを特徴とする。
【0023】
同請求項7に係る表示装置は、請求項1から5のいずれかの透過型液晶表示装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の透過型液晶表示装置、これを用いた遊技機、表示装置においては、新規なタイプのバックライトにより、液晶を透過させる部分に対して均等に光を照射し、かつ液晶画面の表側からは見えず、そして、より良い画像を出し得るという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。なお以下の説明では従来と共通する部分には共通する符号を付すにとどめ、重複する図示、説明を省略する。
【実施例1】
【0026】
図6は、本発明に係る透過型液晶表示装置の一実施例の概略斜視図(A)と図Aに示した内容の説明図(B)である。本実施例の透過型液晶表示装置は、液晶画面1の一部に液晶を透過させる部分3を有する透過型液晶表示装置であって、透明樹脂、透明ガラスまたはこれらと類似する光源部材20と、光源部材20の対向する両端(片端でも良い)に配設した光源21、21からなる光源部を備える。光源部材20は、液晶画面1の透過部分3側に向く面20aに、キズ、凹凸等22(以下、特に必要がなければ単にキズ22という。)を設けて非平滑面部としある。またキズ22を設けていない透過部分3側と反対側の面20bは平滑面のままとしてある。平滑な反射膜を形成するなどして透過部分3側へ向かう光の量を多くするように構成しても良い。なお、図示の例では光源部材20を一つのみ示した構成としてあるが、図5と同様に2枚の光源部材20を一対対向させて構成しても良い。
【0027】
キズ22は、非平滑面部20aを複数に区分するように、複数の平行な帯状に形成してある。なお図示の例ではキズの密度を異ならせて帯状の部分を3本(符号23a、23b、23cで示す。)としてあるが、本発明はこれに限定されず、透過部分3を均一あるいはほぼ均一に照明できるのであれば、何本の帯状部分を設けても良いし、あるいは帯状に限らず、円環状その他の形状に設けても良い。またまったくそのような区分を設けず、なめらかにキズ22や凹凸の度合い等が変化する粗面としても良い。
【0028】
すなわち本実施例では、光源21、21から取り入れられて本来は臨界角を超えられずに光源部材20内に閉じ込められる状態になるべき光を、面光源である光源部材20に付けたキズ22が光源部材20の内部での反射角を変化させ、透過部分3側の面22aから外に漏れるようにする。その光の漏れ具合をキズの量や凹凸の度合い、換言すれば、透過部分3における光源となる。そして、キズ22の密度、すなわち非平滑性の密度を調節し、照らしたい部分一面に均一に光を当てることを可能にしている。
【0029】
なお、図6からはわかりにくいが、光源部材20と光源21からなる液晶光源装置は、液晶画面の透過部分3から外れていて液晶画面の表側からは見えない位置に配置することが良いことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】透過型液晶表示装置の基本的形態を示す斜視図
【図2】透過型液晶表示装置の一例を示す正面側斜視図(A)、背面側斜視図(B)
【図3】図2(B)を中央で縦に切断して示す背面側斜視拡大断面図
【図4】面光源での照明(A)と点光源での照明形態を示す概念図
【図5】面光源を2つに分離して設けた照明形態を示す概念図
【図6】本発明に係る透過型液晶表示装置の一実施例の概略斜視図(A)と図Aに示した内容の説明図(B)
【符号の説明】
【0031】
1:液晶画面
2:リール
3:液晶画面の透過部分
4:同非透過部分
5:液晶モジュール
6:導光板
7:バックライト
8、9:冷陰極蛍光ランプ(CCFL)
10:面光源
11:点光源
20:光源部材
20a:透過部分側の面
20b:透過部分と反対側の面
21:光源
22:キズ、凹凸等
23a、23b、23c:帯状の部分

【出願人】 【識別番号】501467898
【氏名又は名称】株式会社 アクティブ
【識別番号】506021765
【氏名又は名称】有限会社沢美
【出願日】 平成18年8月21日(2006.8.21)
【代理人】 【識別番号】100091258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 直樹


【公開番号】 特開2008−43627(P2008−43627A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−223853(P2006−223853)