| 【発明の名称】 |
遊技機用搬送台、遊技機の組立ライン装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠山 康弘
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| 【要約】 |
【課題】遊技機の上部の形状に影響されることなく遊技機を支持できる遊技機用搬送台を提供すること。
【構成】搬送台31は、台本体32、底部43、上側支持部51及び下側支持部41を備える。底部43は、台本体32の下端に設けられ、ライン本体の台支持部上に載置可能である。上側支持部51は、台本体32の前面32dに突設され、その先端部にて遊技機の上部を支持可能である。下側支持部41は、台本体32の前面32dに突設され、その先端部にて遊技機の下部を支持可能である。上側支持部51は、遊技機の上部が接触しうる遊技機接触部52を備える。遊技機接触部52は、遊技機の上部が接触した際に遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機を支持可能であり、遊技機の組立ライン装置のライン本体によって後側に傾斜された状態で支持されつつ左右方向に搬送される遊技機用搬送台であって、 板状の台本体と、 前記台本体の下端に設けられ、前記ライン本体の台支持部上に載置可能な底部と、 前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の上部を支持可能な上側支持部と、 前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の下部を支持可能な下側支持部と を備え、 前記上側支持部は、前記遊技機の上部が接触しうる遊技機接触部を備え、前記遊技機接触部は、前記遊技機の上部が接触した際に前記遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって形成される ことを特徴とする遊技機用搬送台。 【請求項2】 前記遊技機接触部の横幅は、前記遊技機の横幅以上の大きさに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用搬送台。 【請求項3】 前記遊技機は、機体の外郭をなす外枠と、前記外枠に開閉可能に取り付けられた中枠と、前記中枠に開閉可能に取り付けられた前枠とを備え、 前記遊技機接触部の厚さは、前記外枠の前面からの突出量よりも大きくなるように設定されている ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機用搬送台。 【請求項4】 前記遊技機接触部の背面には、同遊技機接触部よりも硬い材料からなる接触部支持板が設けられ、前記遊技機接触部は、前記接触部支持板を介して前記台本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機用搬送台。 【請求項5】 前記台本体の前面に、前記遊技機を前記遊技機接触部側に案内する一対のガイド部が突設され、前記一対のガイド部の間隔が、前記遊技機の幅よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機用搬送台。 【請求項6】 遊技機を支持する遊技機用搬送台と、前記遊技機用搬送台を後側に傾斜した後傾状態に支持しつつ搬送するライン本体とを備えた遊技機の組立ライン装置であって、 前記遊技機用搬送台は、板状の台本体と、前記台本体の下端に設けられ、前記ライン本体の台支持部上に載置可能な底部と、前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の上部を支持可能な上側支持部と、前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の下部を支持可能な下側支持部とを備え、 前記上側支持部は、前記遊技機の上部が接触しうる遊技機接触部を備え、前記遊技機接触部が、前記遊技機の上部が接触した際に前記遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって形成されており、 前記組立ライン装置の設置面に対する前記遊技機用搬送台の傾斜角度は、50°以上70°以下であることを特徴とする遊技機の組立ライン装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ機などに代表される遊技機を組み立てる際に用いる遊技機用搬送台、及び、遊技機用搬送台を搬送するための組立ライン装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、遊技盤、枠などを備えたパチンコ機などの遊技機がよく知られている。かかる遊技盤、枠は、それぞれ遊技盤用の組立ライン装置、枠用の組立ライン装置にて個々に製造され、これらを有機的かつ一体的に組み立てることでパチンコ機が完成するようになっている。 【0003】 ところで、パチンコ機に各種部品を取り付ける組立ライン装置にあっては、床面に固定されたライン本体上に搬送台を移動可能に設け、その搬送台上にパチンコ機を載置した状態で各種部品の取付作業が行われる。前記搬送台は、床面に対して水平または略水平な状態(即ち寝かせた状態)でパチンコ機を支持するように構成されている。よって、パチンコ機は、その前側面を例えば真下に向けた状態で搬送台上に載置される。これは、各種部品をパチンコ機の裏側に取り付ける作業を容易にかつ確実に行うためである。 【0004】 しかしながら、寝かせた状態のパチンコ機に対して作業を行う場合、作業者は腰を曲げる必要があることから、無理な作業姿勢を強いられる。従って、作業者の身体への負担が大きく、作業効率も良好であるとは言い難かった。そこで、搬送台を、後側に傾斜させた状態でライン本体の台支持部上に移動可能に設けることにより、作業者の身体への負担を軽減させる配慮を施した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、この技術によれば、パチンコ機が後傾状態で搬送台に支持されるため、作業者は効率良く各種部品をパチンコ機に取り付けることができる。その結果、作業者への負担を最小限に抑えることができ、かつ作業効率の向上を図ることができると予想される。 【特許文献1】特開2005−457号公報(図10など) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、モデルチェンジなどに伴い、パチンコ機の前側上部の形状(デザイン)が大きく異なるパチンコ機が種々提案されるようになっている。このため、上記の組立ライン装置で複数種類のパチンコ機を製造する必要が生じつつある。ところが、複数種類のパチンコ機を同じ組立ライン装置で製造するためには、パチンコ機の上部の形状に左右されることなくパチンコ機を支持できる搬送台が必要となる。その具体例としては、機種ごとに異なる専用の受け治具を、1つの搬送台上に複数種類取り付けることなどが考えられる。しかし、上記のような搬送台を構成すると、パチンコ機を搬送台に支持させる際に、そのとき使用していない受け治具が前枠などに干渉してしまう可能性が高い。ゆえに、1つの搬送台上に複数種類の受け治具を取り付けることは困難である。 【0006】 そこで本願発明者は、上記の受け治具を機種に応じて自動的に移動させる自動切換装置を製作することを考えている。しかし、自動切換装置を製作すると、組立ライン装置の変更が大掛かりになってしまう。即ち、現在使用されている搬送台の大幅な改造が必要となるだけでなく、ライン本体自体も大幅な改造または新規製作が必要となる。特に、搬送台の数は非常に多いため、それぞれに改造を施すことは大変である。また今後も、パチンコ機のモデルチェンジの度に改造等が必要となる。 【0007】 本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機の上部の形状に影響されることなく遊技機を支持できる遊技機用搬送台を提供することにある。また、上記の好適な遊技機用搬送台を搬送できる遊技機の組立ライン装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技機を支持可能であり、遊技機の組立ライン装置のライン本体によって後側に傾斜された状態で支持されつつ左右方向に搬送される遊技機用搬送台であって、板状の台本体と、前記台本体の下端に設けられ、前記ライン本体の台支持部上に載置可能な底部と、前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の上部を支持可能な上側支持部と、前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の下部を支持可能な下側支持部とを備え、前記上側支持部は、前記遊技機の上部が接触しうる遊技機接触部を備え、前記遊技機接触部は、前記遊技機の上部が接触した際に前記遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって形成されることを特徴とする遊技機用搬送台をその要旨とする。 【0009】 従って、請求項1に記載の発明によると、遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって遊技機接触部が形成されているため、遊技機用搬送台は、遊技機の上部の形状に影響されることなく遊技機を支持できる。また、遊技機接触部が低反発材といった柔らかい材料によって形成されている。よって、遊技機の上部が遊技機接触部に接触した際に傷付きにくくなるため、遊技機の品質が向上する。さらに、遊技機接触部が低反発材によって形成されるため、遊技機を遊技機用搬送台から取り外した後で、遊技機接触部は確実に元の形状に戻る。また、遊技機接触部を発泡材料によって形成すれば、大型の遊技機接触部であったとしても遊技機接触部が比較的軽量となる。この場合、遊技機用搬送台が重くなりにくいため、遊技機用搬送台を搬送させる力が少なくて済む。 【0010】 ここで、前記遊技機接触部を形成する低反発材としては、反発弾性率が20%以下、特には、反発弾性率が10%以上15%以下となる材料によって形成されることが好ましい。仮に、反発弾性率が大きすぎる(15%または20%よりも大きい)と、遊技機の上部が遊技機接触部に接触した際に、遊技機が跳ね返ってしまう。従って、本発明の低反発材は、反発弾性率が極めて高い材料(ゴムなど)を含まない。一方、反発弾性率が小さすぎる(10%未満である)と、遊技機の上部が遊技機接触部内に沈み込みすぎるため、遊技機に対する各種部品の組付作業などを行いにくくなる。また、遊技機用搬送台から遊技機を外したときに、遊技機接触部に跡が残ってしまう。なお、ここで述べられている「反発弾性率」とは、JIS K6400−3で定義されている求め方に準じるものとする。 【0011】 また、低反発材としては、硬度が30以上50以下、特には40程度となる材料によって形成されることが好ましい。仮に、硬度が50よりも大きいと、遊技機の上部が遊技機接触部内に沈み込まなくなってしまう。一方、硬度が30未満であると、遊技機の上部が遊技機接触部内に沈み込みすぎるため、遊技機に対する各種部品の組付作業などを行いにくくなる。また、遊技機用搬送台から遊技機を外したときに、遊技機接触部に跡が残ってしまう。なお、ここで述べられている「硬度」とは、JIS K6253で定義されている求め方に準じるものとする。 【0012】 従って、上記の条件(反発弾性率、硬度)を満たす低反発材としては、ウレタン、メラミン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン、スチレンなどからなる樹脂製の発泡材料を挙げることができる。なお、上記の低反発材の中でも、比較的安価なウレタンやスチレンからなる発泡材料を選択することが特に好ましい。 【0013】 請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記遊技機接触部の横幅は、前記遊技機の横幅以上の大きさに設定されていることをその要旨とする。 【0014】 従って、請求項2に記載の発明によると、遊技機接触部と遊技機の上部との接触面積が大きくなるため、遊技機接触部によって遊技機の上部を確実に支持できる。また、遊技機接触部の横幅を遊技機の横幅以上の大きさに設定することで遊技機接触部が大型化されたとしても、遊技機接触部が発泡材料によって形成されていれば、比較的軽量となる。この場合、遊技機用搬送台が重くなりにくいため、遊技機用搬送台を搬送させる力が少なくて済む。 【0015】 請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記遊技機は、機体の外郭をなす外枠と、前記外枠に開閉可能に取り付けられた中枠と、前記中枠に開閉可能に取り付けられた前枠とを備え、前記遊技機接触部の厚さは、前記外枠の前面からの突出量よりも大きくなるように設定されていることをその要旨とする。 【0016】 従って、請求項3に記載の発明によると、遊技機を遊技機用搬送台に載置した際に、前枠の突出部分の全てが遊技機接触部内に沈み込んだとしても、突出部分は、遊技機接触部の背面にある硬い部分に接触しないため、傷付きにくくなる。 【0017】 請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記遊技機接触部の背面には、同遊技機接触部よりも硬い材料からなる接触部支持板が設けられ、前記遊技機接触部は、前記接触部支持板を介して前記台本体に取り付けられていることをその要旨とする。 【0018】 従って、請求項4に記載の発明によると、遊技機の上部が、相対的に柔らかい遊技機接触部によって直接支持されるだけでなく、相対的に硬い接触部支持板によっても間接的に支持される。これにより、遊技機の上部を支持する際に遊技機接触部が変形することで生じる厚さ方向への撓みを防止できるため、遊技機の上部を安定的に支持できる。 【0019】 なお、接触部支持板の面積は、遊技機接触部の全体を支持できる程度の大きさに設定されることが好ましい。具体的に言うと、接触部支持板の面積は、接触部支持板と遊技機接触部との接触面積と等しく設定されていてもよいし、上記の接触面積よりも大きく設定されていてもよいが、特には上記の接触面積よりも大きく設定されることが好ましい。換言すると、遊技機接触部及び接触部支持板を厚さ方向(遊技機接触部側)から見た際に、接触部支持板の外周部の少なくとも一部が露出していることが好ましい。このようにすれば、遊技機接触部が多少位置ずれしたとしても、遊技機接触部を接触部支持板によって確実に支持できる。 【0020】 また、接触部支持板を形成する材料は、遊技機接触部を形成する前記低反発材よりも硬い材料であれば特に限定されないが、例えば鉄、アルミニウム、銅、木材、耐磨耗性に優れた樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフッ素系樹脂材料)などであることが好ましい。なお、接触部支持板を低反発材よりも硬い材料とするためには、接触部支持板を発泡材料ではない材料で形成することがよい。 【0021】 請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記台本体の前面に、前記遊技機を前記遊技機接触部側に案内する一対のガイド部が突設され、前記一対のガイド部の間隔が、前記遊技機の幅よりも大きくなっていることをその要旨とする。 【0022】 従って、請求項5に記載の発明によると、遊技機用搬送台の搬送時に、遊技機用搬送台の搬送方向に沿って遊技機が位置ずれしたとしても、遊技機の位置ずれは、遊技機がガイド部に接触することによって抑えられる。従って、遊技機の位置ずれに起因する遊技機の脱落を防止できる。また、遊技機を遊技機用搬送台に載置する際に一対のガイド部間に遊技機を移動させる必要があるが、一対のガイド部の間隔が遊技機の幅よりも大きくなっているため、ガイド部の存在をあまり意識しなくても済む。換言すると、遊技機を載置する際に遊技機が一対のガイド部間に案内されるため、遊技機が大きく位置ずれした状態で遊技機用搬送台に載置されることを防止できる。 【0023】 なお、前記一対のガイド部を形成する材料は特に限定されないが、例えば、樹脂製(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフッ素系樹脂材料製)であることが好ましい。このようにすれば、遊技機がガイド部に接触した際に傷付きにくくなる。また、ガイド部が比較的硬い樹脂によって形成されていれば、遊技機がガイド部に接触した際にガイド部が破損しにくくなる。なお、ガイド部を比較的硬い樹脂とするためには、ガイド部を発泡材料ではない材料で形成することがよい。 【0024】 また、ガイド部の突出量は、遊技機の上部が遊技機接触部に接触した状態で、遊技機接触部側の突出部分の先端から遊技機全体の厚さの1/3以上2/3以下となる箇所に、ガイド部の先端が位置する程度に設定されることが好ましい。好ましくは、遊技機全体の厚さの1/2となる箇所にガイド部の先端が位置する程度に設定されることがよい。仮に、遊技機全体の厚さの1/3未満となる箇所にガイド部の先端が位置していると、ガイド部によって遊技機の位置ずれを抑えにくくなるとともに、遊技機を載置する際に遊技機を上手く案内できなくなる。一方、遊技機全体の厚さの2/3よりも大きくなる箇所にガイド部の先端が位置していると、遊技機を載置する際にガイド部が邪魔になってしまう。なお、「遊技機全体の厚さ」とは、遊技機接触部側の突出部分の先端からそれとは反対側の突出部分の先端までの長さをいう。 【0025】 請求項6に記載の発明は、遊技機を支持する遊技機用搬送台と、前記遊技機用搬送台を後側に傾斜した後傾状態に支持しつつ搬送するライン本体とを備えた遊技機の組立ライン装置であって、前記遊技機用搬送台は、板状の台本体と、前記台本体の下端に設けられ、前記ライン本体の台支持部上に載置可能な底部と、前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の上部を支持可能な上側支持部と、前記台本体の前面に突設され、その先端部にて前記遊技機の下部を支持可能な下側支持部とを備え、前記上側支持部は、前記遊技機の上部が接触しうる遊技機接触部を備え、前記遊技機接触部が、前記遊技機の上部が接触した際に前記遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって形成されており、前記組立ライン装置の設置面に対する前記遊技機用搬送台の傾斜角度は、50°以上70°以下であることを特徴とする遊技機の組立ライン装置をその要旨とする。 【0026】 従って、請求項6に記載の発明によると、遊技機の上部の外形に沿って変形する低反発材によって遊技機接触部が形成されているため、遊技機用搬送台は、遊技機の上部の形状に影響されることなく遊技機を支持できる。また、遊技機接触部が低反発材といった柔らかい材料によって形成されている。よって、遊技機の上部が遊技機接触部に接触した際に傷付きにくくなるため、遊技機の品質が向上する。 【0027】 ところで、組立ライン装置の設置面に対する傾斜角度が小さすぎて遊技機用搬送台が水平に近い状態(例えば、傾斜角度が50°未満である状態)であると、遊技機の上部の遊技機接触部内への過度の沈み込みを防止するために、遊技機接触部の前記反発弾性率及び前記硬度を大きくしなければならない。また、ほぼ寝かされた状態にある遊技機に合わせて作業者が腰を曲げて作業しなければならず、無理な作業姿勢を強いられる。一方、傾斜角度が大きすぎて遊技機用搬送台が垂直に近い状態(例えば、傾斜角度が70°よりも大きい状態)であると、遊技機の上部を遊技機接触部内に確実に沈み込ませるために、遊技機接触部の反発弾性率及び硬度を小さくしなければならない。また、遊技機が遊技機用搬送台側に十分寄りかからなくなるため、遊技機を安定的に支持することができず、搬送時の振動などによって一時的に遊技機が前面側に傾いたり、遊技機が位置ズレしたりするおそれがある。 【0028】 これに対して、請求項6に記載の発明のように前記遊技機用搬送台の傾斜角度を50°以上70°未満とすれば、反発弾性率及び硬度が過度に大きい材料や過度に小さい材料を用いて遊技機接触部を形成しなくても済むため、遊技機接触部を低コストで形成できる。また、作業時における遊技機の安定的な支持を図りつつ、作業者の身体的負担を確実に低減することができる。 【発明の効果】 【0029】 以上詳述したように、請求項1〜5に記載の発明によれば、遊技機の上部の形状に影響されることなく遊技機を支持できる遊技機用搬送台を提供することができる。特に、請求項6に記載の発明によれば、反発弾性率及び硬度が過度に大きい材料や過度に小さい材料を用いて遊技機接触部を形成しなくても済むため、遊技機接触部を低コストで形成できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 以下、本発明をパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の組立ライン装置として具体化した一実施形態を図1〜図10に基づき説明する。 (1)パチンコ機10の構成 【0031】 図1には、パチンコ機10の機表側が示されている。このパチンコ機10は機体の外郭をなす縦長方形状の外枠11を備えている。外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形状の中枠12が、開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠13が、横開き状態で開閉可能に組み付けられている。なお、パチンコ機10は、正面視で互いに平行な辺を2対有しており、左側面及び右側面が互いに平行な辺の一方を構成するとともに、底面10a及び上面10bが互いに平行な辺の他方を構成している。このため、左側面から右側面までの距離や、底面10aから上面10bまでの距離は、一定となっている。 【0032】 図1に示されるように、中枠12の前面側には、上球皿15aを有する上皿ユニット15が横開き状態で開閉可能に組み付けられている。さらに、中枠12の下部には、下球皿18及び操作手段19などを有する下皿ユニット20が装着されている。また、外枠11下部の両側部には、遊技の状態に応じて各種音声(効果音など)を出力するスピーカ17が設けられている。 【0033】 また、前枠13の上部正面には、パチンコ機10の各種遊技の演出態様(大当り、リーチなど)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾を行うトップランプ16が前面側に向けて突出している。このトップランプ16は、図示しない発光体(LEDなど)を備え、該発光体にレンズ部材を覆い被せて構成されている。一方、パチンコ機10の背面には、機外の球補給設備から補給される遊技球を受け入れる球タンク23(図7参照)が後方に向けて突出している。 (2)組立ライン装置61の構成 【0034】 ところで、パチンコ機10は、図5〜図8等に示す遊技機用搬送台31(以下「搬送台31」という)に支持される。そして、搬送台31は、図2〜図4に示す組立ライン装置61に支持された状態で左右方向に搬送され、同組立ライン装置61により各種部品の取付作業が行われる。そこで、以下、組立ライン装置61について説明する。 【0035】 図2,図3に示されるように、組立ライン装置61は、全長が数m〜十数mに設定され、ライン本体62、搬出シャトル63、送り戻し機構64及び搬入シャトル65を備えている。図4に示されるように、ライン本体62は組立ライン装置61の前位置(図3では下方)に設けられ、送り戻し機構64はライン本体62の後位置(図3では上方)に設けられている。搬出シャトル63は、ライン本体62上の搬送台31を送り戻し機構64上に移送する装置であって、ライン本体62の左位置(図3では左方)に設けられている。一方、搬入シャトル65は、送り戻し機構64上の搬送台31をライン本体62上に移送する装置であって、ライン本体62の右位置(図3では右方)に設けられている。図2,図4に示されるように、ライン本体62、搬出シャトル63、送り戻し機構64及び搬入シャトル65は、ベースフレーム66上に設けられている。なお、ライン本体62に搬送台31を搭載した場合、ちょうど搬送台31が作業者の腰から胸の間に位置するようになっている。 【0036】 図2〜図4に示されるように、ライン本体62は、複数の搬送台31をそれぞれ支持しながら、水平方向(図2,図3では左右方向)に搬送するようになっている。ライン本体62の右端部には搬入ローラ71が設けられ、左端部には搬出ローラ72が設けられている。両ローラ71,72は、図示しない駆動機構によって駆動し、搬送台31のライン本体62への搬入またはライン本体62からの搬出を行うようになっている。 【0037】 また、ライン本体62は板状の支持台73を備えている。図4に示されるように、この支持台73は、組立ライン装置61の設置面に対して所定角度θ1(傾斜角度)だけ傾斜している。詳述すると、支持台73は、上端が奥方向(図4に示す右方向)、下端が手前方向(図4に示す左方向)に位置し、全体として組立ライン装置61の後側に傾斜している。なお本実施形態において、所定角度θ1(即ち支持台73の後傾角度)は、約60°(例えば57°〜63°)に設定されている。このため、ライン本体62に搬送台31が支持された状態にあっては、搬送台31の台本体32(図4等参照)も後側に約60°傾斜した後傾状態となる。即ち、ライン本体62は、搬送台31を後側に傾斜させた後傾状態で支持可能となる。よって、搬送台31に支持されたパチンコ機10も、後側に約60°傾斜した後傾状態となる。 【0038】 また図4に示されるように、支持台73の前面の上端部には、断面略L字状をなすガイドレール75が設けられている。ガイドレール75は、台本体32の上方から台本体32の上部の前面32d側を囲うように形成されている。これにより、搬送台31の手前側(図4では左方向)への移動が防止されるため、ライン本体62からの搬送台31の脱落が防止される。 【0039】 図2〜図4に示されるように、支持台73の前面における下方には、複数の下側ローラ74(台支持部)が所定間隔を隔てて回転可能に配設されている。各下側ローラ74の回転軸は、支持台73の傾斜面及び搬送台31の搬送方向に直交している。また、各下側ローラ74の回転軸方向の寸法は、台本体32の底板部43(図4等参照)の搬送台前後方向の寸法よりも大きくなるように設定されている。各下側ローラ74は、いずれも同一の高さに配置されており、搬送台31の搬送方向に沿って一直線上に配置されている。これにより、各下側ローラ74の外周面は、ライン本体62に搬送台31が搭載された際に、搬送台31の底面側に接触する。換言すると、搬送台31は各下側ローラ74上に載置される。そして、各下側ローラ74は、搬送台31の搬送時に転動して同搬送台31のスムーズな移動を促すようになっている。 【0040】 図2〜図4に示されるように、各々の下側ローラ74の後側には、下側ローラ74と一体回転する移動規制ローラ76が配設されている。各移動規制ローラ76の直径は、下側ローラ74の直径よりも大きくなっている。そのため、ライン本体62に搬送台31が載置されると、移動規制ローラ76の前側面部76a(図4参照)が、台本体32の下端部や底板部43の後端面などに接触する。これにより、搬送台31の斜め下方向への移動(即ち支持台73に近づく方向への移動)が規制される。 【0041】 一方、図2,図4に示されるように、前記ガイドレール75の内側上面には、複数の上側ローラ77が所定間隔を隔てて回転可能に配設されている。図4に示されるように、各上側ローラ77の回転軸は、支持台73の傾斜面に対して平行となっており、搬送台31の搬送方向に直交するようになっている。そして、各上側ローラ77の外周面は、ライン本体62に搬送台31が搭載された際に、台本体32の上部の背面32e側に接触する。そして、各上側ローラ77は、搬送台31の搬送時に転動して同搬送台31のスムーズな移動を促すようになっている。 【0042】 このように構成されたライン本体62では、搬送台31が左方向(図3に示す矢印F1方向)に搬送され、この搬送の間に前記パチンコ機10に対する各種部品の取付作業が行われる。そして、取付作業が終了したパチンコ機10は、ライン本体62の左端付近で搬送台31から取り外された後、図示しない搬送機などによって次工程を行うラインに移送される。一方、搬送台31は、前記搬出ローラ72により前記搬出シャトル63に移送される。なお、本実施形態における搬送台31の左方向への搬送は、作業者の手によって行われる。即ち、作業者は、搬送台31を左方向に搬送させつつ、パチンコ機10に対して各種部品を取着する作業を行う。 【0043】 図2,図3に示されるように、搬出シャトル63は、前後方向(図3では上下方向)に移動可能な移動体81を備えている。この移動体81は、前位置においてライン本体62の支持台73の前面と面一となる基台82を備えている。基台82の前面には移送用ローラ83が設けられ、移送用ローラ83は、搬出ローラ72によって搬出された搬送台31を搬出シャトル63に移送する。なお、搬出シャトル63に搬送台31が移送されると、移動体81は後位置(図3に示す矢印F2方向)に移動する。そして、後位置に移動すると、搬出シャトル63は、移送用ローラ83によって搬送台31を前記送り戻し機構64に移送する。 【0044】 図3,図4に示されるように、送り戻し機構64は支持台84を備えており、この支持台84は、ライン本体62の支持台73と同様に所定角度θ1(ここではθ1=約60°)だけ後側に傾斜している。このため、両支持台73,84は互いに平行に配置されている。図4に示されるように、支持台84の前面の上端部にもガイドレール75が設けられており、このガイドレール75の内側上面には、複数の移送用ローラ85が所定間隔を隔てて回転可能に配設されている。これら移送用ローラ85は、前記上側ローラ77と同様の構成をなしている。また、各移送用ローラ85は、送り戻し機構64に移送された搬送台31を右方向(図3に示す矢印F3方向)に搬送し、前記搬入シャトル65に到達させるようになっている。 【0045】 図2,図3に示されるように、搬入シャトル65は、前後方向(図3では上下方向)に移動可能な移動体87を備えている。この移動体87は、前記搬出シャトル63と同様に、前位置においてライン本体62の支持台73の前面と面一となる基台88を備えている。基台88の前面には移送用ローラ89が設けられ、移送用ローラ89は、送り戻し機構64の移送用ローラ85によって移送された搬送台31を搬入シャトル65に移送する。なお、搬入シャトル65に搬送台31が移送されると、移動体87は前位置(図3に示す矢印F4方向)に移動する。そして、前位置に移動すると、搬入シャトル65は、移送用ローラ89によって搬送台31をライン本体62に移送する。 【0046】 従って、こうした組立ライン装置61に支持された搬送台31は、「搬入シャトル65→ライン本体62→搬出シャトル63→移動体81→送り戻し機構64→搬入シャトル65→移動体87」の順で循環移動する。このため、作業者は、作業の度に搬送台31を組立ライン装置61に組み付ける必要がなく、また、自らの手によって作業開始位置(ライン本体62における搬入シャトル65側の端部)に搬送台31を移動させる必要がない。それゆえ、組付作業の作業効率が向上する。 (3)遊技機用搬送台31の構成 【0047】 図5〜図10に示されるように、搬送台31は、縦方向にやや長い長方形状の前記台本体32を備えている。台本体32は、金属製の板状物によって構成され、本実施形態においては鉄によって構成されている。なお、台本体32は、合成樹脂などの他の部材によって構成されていてもよい。また、図7,図9,図10に示されるように、台本体32の外形寸法は、パチンコ機10の外形寸法よりも若干大きくなっている。この台本体32の中央よりもやや上方には、角孔状の抜穴部37が透設されている。さらに、図5,図6等に示されるように、台本体32の一方の側縁32aにおける略中央には、合成樹脂製の衝撃緩衝体33が固着されている。衝撃緩衝体33は、台本体32の側縁32aよりも側方に突出し、かつ台本体32の側縁32aの一部を覆っている。この衝撃緩衝体33は、他の搬送台31と衝突した際の衝撃を和らげるためのものである。 【0048】 図5,図7〜図8等に示されるように、台本体32の背面32eの上端部において前記上側ローラ77と接触する部分には、上側傷防止板39aが例えばネジ止めにより固定されている。この状態において、上側傷防止板39aを固定するネジの頭部は、上側傷防止板39aの上側ローラ77との接触面から突出しないようになっている。上側傷防止板39aは、台本体32の一方の側縁32aから他方の側縁32bまで延びている。本実施形態において、上側傷防止板39aは、耐磨耗性に優れたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)によって形成されている。これにより、上側ローラ77との接触による台本体32の破損や変形を回避することができる。 (3−1)底板部43の構成 【0049】 図5〜図7に示されるように、台本体32の下端には、台本体32の前面32dに対して垂直方向に突出する底板部43(底部)が設けられており、底板部43と台本体32とにより構成される部分は、側面視略L字状を呈している。底板部43は、台本体32の下端(図6における下端)において左右に延びている。 【0050】 また、底板部43において前記下側ローラ74と接触する部分、即ち、底板部43の下面全体には、下側傷防止板39bが例えばネジ止めにより固定されている。この状態において、下側傷防止板39bを固定するネジの頭部は、下側傷防止板39bの下側ローラ74との接触面から突出しないようになっている。なお、下側傷防止板39bは下側ローラ74によって支持されるため、底板部43は下側ローラ74上に載置可能となっている。本実施形態において、下側傷防止板39bは、前記上側傷防止板39aと同じくポリテトラフルオロエチレン(PTFE)によって形成されている。これにより、下側ローラ74との接触による台本体32の破損や変形を回避することができる。 【0051】 図5〜図7等に示されるように、前記台本体32の下側部には、台本体32の前面32dにて突出する3つの補強板44〜46が等間隔に離間配置されている。補強板44,46は台本体32の下方両側に配置され、補強板45は台本体32の下方中央に配置されている。補強板44〜46は、略三角形状の金属板であり、金属用接着剤または溶接によって、それぞれ台本体32の前面32d及び底板部43の上面43aに固定されている。これにより、予期せぬ荷重がかかった場合でも、底板部43と台本体32とがなす角度を90°に保つことができる。 (3−2)下部支持柱41の構成 【0052】 図5〜図7に示されるように、前記搬送台31は、パチンコ機10が搬送台31に支持された際に、先端部にてパチンコ機10の下部を支持する2本の下部支持柱41(下側支持部)を備えている。図5,図6に示されるように、両下部支持柱41は、台本体32の下端部において左右に離間配置され、台本体32の前面32dに突設されている。下部支持柱41は、金属材料(本実施形態ではアルミニウム合金などの軽金属)を押出成形または引抜成形することによって構成されている。両下部支持柱41には、それぞれ長手方向に延びる蟻溝34が設けられている。また、両下部支持柱41の基端部には、それぞれネジ穴(図示略)が設けられている。これらのネジ穴に台本体32の挿通孔(図示略)を挿通したボルトを螺着することにより、下部支持柱41が台本体32に連結される。両下部支持柱41は、台本体32の前面32dに対して垂直に起立した状態に設けられている。両下部支持柱41は、台本体32の下端よりも上方の位置に設けられ、底板部43から所定空間(所定距離)をおいて配置されている。また、両下部支持柱41は、パチンコ機10の前面(または背面)からの突出部分と接触しない位置に設けられている(図7参照)。 【0053】 図5,図6に示されるように、両下部支持柱41の基端部は、それぞれ補強金具42によって補強されている。補強金具42は、金属板を折り曲げることによって略L字状に形成されており、台側取付部42a及び柱側取付部42bを有している。なお、台側取付部42aに設けた挿通孔(図示略)にボルトを挿通し、そのボルトの先端部を台本体32に螺着することにより、補強金具42が台本体32に固定される。また、柱側取付部42bに設けた挿通孔(図示略)にボルトを挿通し、そのボルトの先端部を下部支持柱41の蟻溝34内に挿入したナット(図示略)に螺着することにより、補強金具42が下部支持柱41に固定される。なお、ナットは、蟻溝34内を下部支持柱41の長手方向に移動可能となっている。 【0054】 図7に示されるように、本実施形態において下部支持柱41の搬送台前後方向の寸法(長さL1)は、台本体32の搬送台前後方向の寸法(台本体32の板厚)よりも大きくなっている。また、下部支持柱41の長さL1は、前記パチンコ機10における前記外枠11の前面11aからの突出量(前記トップランプ16の最大突出長さL2)よりも長くなるように設定されるとともに、外枠11の背面11bからの前記球タンク23の突出量(球タンク23の最大突出長さL3)よりも長くなるように設定されている。 【0055】 図5〜図7に示されるように、各下部支持柱41の先端部には、メッキ処理された鉄製のキャップ部材47が固定されている。キャップ部材47の固定は、キャップ部材47に挿通されたボルトを下部支持柱41の先端部に設けられたネジ穴(図示略)に螺着することにより達成されている。 【0056】 なお図7に示されるように、各下部支持柱41は、キャップ部材47を介してパチンコ機10の下部を支持可能となっている。また、図5〜図7に示されるように、キャップ部材47は、上側が低くなるように設定された段部47aを有している。これら段部47aは、パチンコ機10の下端部に係合することによって同パチンコ機10を係止固定するようになっている。よって、搬送台31に搭載された状態においてパチンコ機10は、台本体32から浮いた状態で支持される。 (3−3)上側支持部51の構成 【0057】 図5〜図10に示されるように、前記搬送台31は、パチンコ機10が搬送台31に搭載された際に、先端部にてパチンコ機10の上部を支持する上側支持部51を備えている。図5,図6に示されるように、上側支持部51は、台本体32の上端部に配置され、台本体32の前面32dに突設されている。よって、上側支持部51と台本体32と下部支持柱41とにより構成される部分は、側面視で略コ字状を呈している(図7参照)。 【0058】 上側支持部51は、2つのスペーサ53a,53b、1枚の接触部支持板55、及び、1つの遊技機接触部52などを備えている。両スペーサ53a,53bは、台本体32の上端部において左右に離間配置され、台本体32の前面32dに突設されている。スペーサ53a,53bは、金属材料(本実施形態では鉄)によって直方体状に形成されている。また、両スペーサ53a,53bの高さ(搬送台前後方向の寸法)は、互いに等しくなっている。なお、両スペーサ53a,53bは、遊技機接触部52と台本体32との距離を調整するためのものである。 【0059】 図5,図8等に示されるように、スペーサ53a,53bは、補強金具54によって補強されている。補強金具54は、金属板を折り曲げることによってL字状に形成されており、台側取付部54a及びスペーサ側取付部54bを有している。なお、台側取付部54aに設けた挿通孔(図示略)にボルトを挿通し、そのボルトの先端部を台本体32に螺着することにより、補強金具54が台本体32に固定される。また、スペーサ側取付部54bに設けた挿通孔(図示略)にボルトを挿通し、そのボルトの先端部をスペーサ53a,53bに螺着することにより、補強金具42がスペーサ53a,53bに固定される。 【0060】 図5〜図8等に示されるように、両スペーサ53a,53bは、前記1枚の接触部支持板55を両端部からそれぞれ支持している。即ち、スペーサ53a,53bは、接触部支持板55と台本体32との間に配置されている。また、接触部支持板55は、横方向(図6では左右方向)に長い長方形状の板状物であり、金属用接着剤または溶接によってスペーサ53a,53bの先端面(図6では前面)に固定されている。接触部支持板55は、スペーサ53a,53bと略同じ硬さであって、前記遊技機接触部52よりも硬い材料(本実施形態では鉄)によって形成されている。なお、接触部支持板55の上端縁は、両スペーサ53a,53bの上端面(台本体32の上端側の面)よりも上方に突出しており、台本体32の上端縁32cよりも上方に位置している。一方、接触部支持板55の下端縁の一部は、両スペーサ53a,53bの下端面(台本体32の下端側の面)と面一となっている。また、接触部支持板55の横幅(図6,図8〜図10では左右方向の長さ)は、台本体32の横幅(図6,図8〜図10では左右方向の長さ)よりもやや小さくなっている。 【0061】 図5〜図10に示されるように、接触部支持板55の前面には、前記パチンコ機10の上部(前記トップランプ16など)が接触しうる遊技機接触部52が接着剤によって貼り付けられている。即ち、遊技機接触部52は、同遊技機接触部52の背面に設けられた接触部支持板55、及び、スペーサ53a,53bを介して台本体32に取り付けられている。遊技機接触部52は、パチンコ機10の上部が接触した際にパチンコ機10の上部の外形に沿って変形する低反発材(本実施形態ではウレタンからなる発泡材料)によって直方体状に形成されている。なお、本実施形態において、低反発材の反発弾性率は12%程度に設定され、低反発材の硬度は40程度に設定されている。 【0062】 また、遊技機接触部52の横幅(図6,図8〜図10では左右方向の長さ)は、パチンコ機10の横幅(図9,図10では左右方向の長さ)と等しく設定されている(図9,図10参照)。一方、遊技機接触部52の厚さ(図9,図10では上下方向の長さ)は、外枠11の前面11aからの突出量(前記トップランプ16の最大突出長さL2)や、外枠11の背面11bからの前記球タンク23の突出量(球タンク23の最大突出長さL3)よりも大きくなるように設定されている。これにより、トップランプ16全体(及び球タンク23全体)が遊技機接触部52によって包み込むように支持される。 【0063】 図5,図6,図8〜図10に示されるように、遊技機接触部52と前記接触部支持板55との接触面積は、接触部支持板55の面積よりも小さく設定されている。即ち、遊技機接触部52の外形寸法は、接触部支持板55の外形寸法よりも若干小さくなっている。具体的に言うと、遊技機接触部52の縦方向の長さ(図6では上下方向の長さ)は、接触部支持板55の縦方向の長さ(図6では上下方向の長さ)よりも小さくなっている。また、遊技機接触部52の横幅は、接触部支持板55の横幅よりも小さくなっている。よって本実施形態では、遊技機接触部52及び接触部支持板55を厚さ方向(遊技機接触部52側)から見た際に、接触部支持板55の外周部の下端部、左端部及び右端部が露出する(図6参照)。このようにすれば、パチンコ機10の上部が接触した際に遊技機接触部52が多少位置ずれ変形したとしても、遊技機接触部52を接触部支持板55によって確実に支持できる。 (3−4)ガイド板91a,91bの構成 【0064】 図5〜図10に示されるように、台本体32の前面32dには、パチンコ機10を遊技機接触部52側に案内する一対のガイド板91a,91b(ガイド部)が突設されている。両ガイド板91a,91bは、台本体32の上端部において左右に離間配置されている。具体的に言うと、一方のガイド板91aは、一方のスペーサ53aよりも台本体32の一方の側縁32a側に配置されており、他方のガイド板91bは、他方のスペーサ53bよりも他方の側縁32b側に配置されている。そして、ガイド板91aの基端部に設けた挿通孔(図示略)にボルトを挿通し、そのボルトの先端部をスペーサ53aに螺着することにより、ガイド板91aがスペーサ53aに固定される。同様に、ガイド板91bの基端部に設けた挿通孔(図示略)にボルトを挿通し、そのボルトの先端部をスペーサ53bに螺着することにより、ガイド板91bがスペーサ53bに固定される。 【0065】 なお、図5〜図10に示されるガイド板91a,91bは、突出方向に長い長方形状に形成されている。両ガイド板91a,91bは樹脂製(本実施形態ではポリテトラフルオロエチレン)である。一対のガイド板91a,91bの間隔は、パチンコ機10の横幅よりも大きく設定されるとともに、遊技機接触部52及び前記接触部支持板55の横幅よりも大きく設定されている。このため、両ガイド板91a,91bは、接触部支持板55から所定空間(所定距離)をおいて配置される。 【0066】 また、両ガイド板91a,91bの突出量(搬送台前後方向の寸法)は、互いに等しくなっており、前記下部支持柱41の突出量よりもやや小さくなっている。パチンコ機10の上部が遊技機接触部52に接触した状態において、ガイド板91a,91bの突出量は、遊技機接触部52の先端面(パチンコ機10の上部が接触する面)よりもパチンコ機10側となる箇所に、ガイド板91a,91bの先端が位置する程度に設定されている。さらに、ガイド板91a,91bの突出量は、遊技機接触部52側の突出部分の先端(前記トップランプ16の前端)からパチンコ機10全体の厚さの3/5程度となる箇所に、ガイド板91a,91bの先端が位置する程度に設定されている(図9,図10参照)。なお、両ガイド板91a,91bの突出量は、互いに等しくなっている。また、両ガイド板91a,91bの幅(図6では上下方向の長さ)は、前記スペーサ53a,53bの縦方向の長さ(図6では上下方向の長さ)と等しくなっている。両ガイド板91a,91bの厚さ(図6,図8〜図10では左右方向の長さ)は、台本体32の側縁32aからスペーサ53aの側縁32a側の面までの距離、及び、台本体32の側縁32bからスペーサ53bの側縁32b側の面までの距離と等しくなっている。 【0067】 ところで、本実施形態の搬送台31は、パチンコ機10を裏返した状態で搬送するようになっている(図7,図9,図10参照)。この場合、パチンコ機10は、正面(前記前枠13やトップランプ16などがある面)が台本体32側を向いた状態で搬送台31に支持される。このようにすれば、パチンコ機10の背面(前記外枠11や前記球タンク23などがある面)に対して各種部品を取着する作業が容易になる。なお、搬送台31は、パチンコ機10を表向きにした状態で搬送することもできる。この場合、パチンコ機10は、背面が台本体32側を向いた状態で搬送台31に支持される。このようにすれば、パチンコ機10の正面に各種部品を取着する作業が容易になる。 【0068】 また、搬送台31は、前側上部の形状(デザイン)が大きく異なる複数機種のパチンコ機10を支持するようになっている。例えば、トップランプ16を上方から見た際の形状が略半円形状をなすパチンコ機10(図9(a),(b)参照:図1に示すパチンコ機10と同じもの)である場合、トップランプ16のみが遊技機接触部52内に沈み込んだ状態でパチンコ機10が支持される。また、トップランプ16を上方から見た際の形状が略三角形状をなすパチンコ機10(図10(a),(b)参照)である場合も、トップランプ16のみが遊技機接触部52内に沈み込んだ状態でパチンコ機10が支持される。なお、それぞれの場合におけるパチンコ機10の傾きは同程度である。即ち、パチンコ機10は、トップランプ16の形状に影響されることなく搬送台31に支持される。 【0069】 従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。 【0070】 (1)特許文献1に記載の従来技術では、パチンコ機10(枠ベース)を支持する搬送台を後傾状態で搬送する技術が開示されている。この搬送台は、上部支持柱の先端に固着されたキャップ部材によってパチンコ機10の上部を支持するようになっている。しかし、このような構成であると、モデルチェンジでパチンコ機10の上部の形状が変更される度に形状の異なるキャップ部材に交換しなければ、パチンコ機10の上部を支持することができない。 【0071】 それに対して、本実施形態の搬送台31では、パチンコ機10の上部を支持する遊技機接触部52がパチンコ機10の上部の外形に沿って変形する低反発材によって形成されている。このため、搬送台31は、モデルチェンジに伴ってパチンコ機10の上部の形状が変更されたとても、パチンコ機10の上部の形状に影響されることなくパチンコ機10を支持できる。ゆえに、上側支持部51を構成する部材を交換したりしなくても済む。 【0072】 また、遊技機接触部52が、比較的硬度の低いウレタンからなる発泡材料によって形成されているため、遊技機接触部52に接触した際にパチンコ機10の上部が傷付きにくくなり、パチンコ機10の品質が向上する。なお、上側支持部51として金属製の治具を用いると、パチンコ機10を傷付ける危険があるために、治具上に傷防止用の保護フィルムを貼付するなどの工夫が必要となるが、本実施形態では金属製ではない治具(遊技機接触部52)を用いているため、保護フィルムが不要である。 【0073】 (2)本実施形態では、遊技機接触部52が発泡材料によって形成されるため、大型の遊技機接触部52であったとしても遊技機接触部52が比較的軽量となる。また本実施形態では、台本体32に抜穴部37を設けたことで台本体32が軽量になる。しかも本実施形態では、下部支持柱41がアルミニウム合金などの軽金属によって構成されるため、下部支持柱41の軽量化が図られる。その結果、元来重い搬送台31がさらに重くなりにくくなり、搬送台31を搬送させる力が少なくて済むようになる。また、組立ライン装置61のライン本体62にかかる荷重も低減される。 【0074】 (3)本実施形態では、パチンコ機10の上部が、相対的に柔らかい遊技機接触部52によって直接支持されるだけでなく、相対的に硬い接触部支持板55によっても間接的に支持される。これにより、パチンコ機10の上部を支持する際に遊技機接触部52が変形することで生じる厚さ方向への撓みを防止できるため、パチンコ機10の上部を安定的に支持できる。 【0075】 (4)本実施形態では、接触部支持板55と台本体32との間にスペーサ53a,53bが設けられている。このため、スペーサ53a,53bの形状を調整すれば、多機種のパチンコ機10に対応させることができる。また、スペーサ53a,53bを設けることで、比較的柔らかい遊技機接触部52の厚さを最小限に抑えることができるため、パチンコ機10の上部を支持する際においてパチンコ機10のぐらつきを防止できる。 【0076】 (5)一般的に、パチンコ機10の前側下部には、ドル箱を置くスペースを確保する必要があるため、突出部分が形成される可能性は極めて低い。ゆえに、パチンコ機10の下部の形状は殆ど変更されないため、複数機種のパチンコ機10を支持するのに際して、搬送台31の下部支持柱41の形状を変更したりする必要はない。そこで本実施形態では、従来の搬送台に対して台本体32の上部の構造(上側支持部51)を変更するだけで、搬送台31を成立させている。従って、台本体32の下部の構造(下部支持柱41など)は従来のままである。即ち、パチンコ機10の上部の形状に影響されることなくパチンコ機10を支持できる本実施形態の搬送台31が、最低限の改造で製作される。また、下部支持柱41は従来と同じ金属製であるため、パチンコ機10を支持する際に撓みにくい。ゆえに、下部支持柱41によってパチンコ機10の下部をしっかりと支持することができる。 【0077】 (6)ところで、[発明が解決しようとする課題]の欄に記載したように、モデルチェンジでパチンコ機10の上部の形状が変更される度に受け治具を自動的に移動させる自動切換装置が考えられている。しかし本実施形態では、搬送台31をパチンコ機10の上部の形状に影響されない構造に改造することで、自動切換え装置を不要している。これにより、モデルチェンジにかかる設備改造費用を大幅に削減することができる。また本実施形態では、受け治具を移動させる工程が不要であるため、組付作業の作業効率が向上する。 【0078】 なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。 【0079】 ・上記実施形態では、1つの遊技機接触部52がパチンコ機10の上部に接触するようになっていたが、互いに分割された複数の遊技機接触部がパチンコ機10の上部に接触するようになっていてもよい。 【0080】 ・遊技機接触部52においてパチンコ機10の上部(トップランプ16など)が接触しうる部分に、凹部を設けて位置決め機能を与えてもよい。 【0081】 ・上記実施形態の遊技機接触部52は、接触部支持板55及びスペーサ53a,53bを介して台本体32に取り付けられていた。しかし、スペーサ53a,53bを省略し、遊技機接触部52を接触部支持板55のみを介して台本体32に取り付けるようにしてもよい。また、接触部支持板55及びスペーサ53a,53bの両方を省略し、遊技機接触部52を直接台本体32に取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、接触部支持板55やスペーサ53a,53bを設けなくても済むため、搬送台31の構造の簡素化及び軽量化を図ることができる。 【0082】 ・上記実施形態では、台支持部として下側ローラ74が用いられていた。しかし、略球状のもの(例えばボール)や、ベルトコンベアのベルトの部分などを、台支持部として用いてもよい。 【0083】 ・上記実施形態の組立ライン装置61は、パチンコ機10を搬送するのに用いられていたが、外枠11、中枠12及び前枠13などの枠部材を搬送するのに用いてもよい。 【0084】 次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。 【0085】 (1)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記遊技機接触部と前記台本体との間に、前記遊技機接触部と前記台本体との距離を調整するためのスペーサを設けたことを特徴とする遊技機用搬送台。 【0086】 (2)技術的思想(1)において、前記遊技機接触部の背面には、同遊技機接触部よりも硬い材料からなる接触部支持板が設けられており、前記接触部支持板は前記スペーサに取り付けられていることを特徴とする遊技機用搬送台。 【0087】 (3)請求項5において、前記一対のガイド部は樹脂製であることを特徴とする遊技機用搬送台。 【0088】 (4)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記下側支持部は金属製であることを特徴とする遊技機用搬送台。 【図面の簡単な説明】 【0089】 【図1】本実施形態の組立ライン装置によって搬送されるパチンコ遊技機の機表側を示す斜視図。 【図2】組立ライン装置を示す正面図。 【図3】組立ライン装置を示す平面図。 【図4】図2のA−A線断面図。 【図5】搬送台を示す斜視図。 【図6】搬送台を示す正面図。 【図7】搬送台を示す側面図。 【図8】搬送台を示す上面図。 【図9】(a),(b)は、搬送台及びパチンコ機を示す上面図。 【図10】(a),(b)は、搬送台及びパチンコ機を示す上面図。 【符号の説明】 【0090】 10…遊技機としてのパチンコ機 11…外枠 11a…外枠の前面 12…中枠 13…前枠 31…遊技機用搬送台(搬送台) 32…台本体 32d…台本体の前面 41…下側支持部としての下部支持柱 43…底部としての底板部 51…上側支持部 52…遊技機接触部 55…接触部支持板 61…組立ライン装置 62…ライン本体 74…台支持部としての下側ローラ 91a,91b…ガイド部としてのガイド板 θ1…所定角度(傾斜角度)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135210 【氏名又は名称】株式会社ニューギン
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| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100114605 【弁理士】 【氏名又は名称】渥美 久彦
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| 【公開番号】 |
特開2008−43477(P2008−43477A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−220673(P2006−220673) |
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