| 【発明の名称】 |
装飾体開閉ユニット、遊技盤、及びパチンコ遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】榎本 宏
【氏名】金本 光弘
【氏名】越智 宏臣
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| 【要約】 |
【課題】例えば複数のパーツから成る扇子形状の装飾体を、遊技盤面上において盤面に沿って開閉動作させることによって、遊技進行上スピーティー且つ意外性を有した特徴的な演出効果を発揮させることができる装飾体開閉ユニットを提供する。
【構成】回転軸31によって夫々開閉自在に軸支された複数の装飾体片と、各装飾体片を連動して開放動作させる連動部材16、21と、を備え、装飾体11は少なくとも、回転軸と一体化され且つ装飾駆動機構30により回転軸が開放方向へ回動する際に最初に開放動作する第1の装飾体片15と、回転軸に遊動的に軸支され且つ第1の装飾体片の開放角度が所定角度に達した時点以降に連動部材を介して開放動作を開始する第2の装飾体20片と、を少なくとも備え、開放動作に際しては、開放動作開始初期と開放動作終了時期の各出力を中間期間での出力よりも高くするように制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転軸を中心として遊技盤面と略平行な方向へ開閉動作する装飾体と、前記回転軸を正逆回転させることにより該装飾体を開閉動作させる駆動モータと、制御手段と、を備えた装飾体開閉ユニットであって、 前記装飾体は、前記回転軸によって夫々開閉自在に軸支された複数の装飾体片と、各装飾体片を連動して開放動作させる連動部材と、を備え、 前記装飾体は、前記回転軸と一体化され且つ前記駆動モータにより該回転軸が開放方向へ回動する際に最初に開放動作する第1の装飾体片と、前記回転軸に遊動的に軸支され且つ該第1の装飾体片の開放角度が所定角度に達した時点以降に前記連動部材を介して開放動作を開始する第2の装飾体片と、を少なくとも備え、 前記制御手段は、前記装飾体の開放動作に際しては、開放動作開始初期、中間期間、及び開放動作終了時期における駆動モータ出力を夫々異ならせ、開放動作開始初期と開放動作終了時期の各出力を中間期間での出力よりも高くするように制御することを特徴とする装飾体開閉ユニット。 【請求項2】 前記制御手段は、前記装飾体の閉止動作に際して、閉止動作開始初期、中間期間、及び閉止動作終了時期における駆動モータ出力を夫々異ならせ、閉止動作開始初期と閉止動作終了時期の各出力を中間期間での出力よりも高くするように制御することを特徴とする請求項1に記載の装飾体開閉ユニット。 【請求項3】 前記駆動モータとしてパルスモータを使用したことを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾体開閉ユニット。 【請求項4】 前記装飾体は、前記第2の装飾体片に対して他の連動部材を介して連動して遅延して開放動作を開始する第3の装飾体片を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の装飾体開閉ユニット。 【請求項5】 前記装飾体は、全ての前記装飾体片が開放した状態にあるときに扇子の形状を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の装飾体開閉ユニット。 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか一項に記載の装飾体開閉ユニットを備えたことを特徴とする遊技盤。 【請求項7】 請求項6に記載の遊技盤を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ遊技機を構成する遊技盤面上において装飾体を盤面と略平行な方向へ開閉、出没動作させることによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができるようにした装飾体開閉ユニット、遊技盤、及びパチンコ遊技機に関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ遊技機においては、遊技盤の盤面に入賞口、風車、可変表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図り、遊技の進行中における入賞、その他の状況変化を契機として可動盤面部品を種々の方向に動作させることにより演出効果を高めている。 例えば、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の可変表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。 【0003】 例えば、特許文献1には大当たりになると図柄表示装置の表示内容に連動して役物等の可動部品を前後方向に移動させる技術が開示されている。 また、本出願人の提案に係る特許文献2には、遊技盤の盤面と平行な左右方向へ往復移動する第1可動役物と、遊技盤の前後方向へ往復移動する第2可動役物と、を備えた役物装置が開示されている。これによれば、遊技内容の複雑、高度化に対応した演出を実現することができる。 また、特許文献3にも第1の可動部材と第2の可動部材を動作させるための構成が開示されている。 しかし、何れの従来技術にあっても、ギヤ機構を用いて各可動役物を左右、前後に定速で進退させるため、スピード感、躍動感に欠けるという問題があった。即ち、可動部品はそのままの姿勢を維持したまま前後左右に単純移動するに過ぎず、遊技内容に関わる演出対して、高い多様性、スピード感、躍動感を求める遊技者の要求を十分に満たすには至っていない。このように可動部品の動作内容に更なる多様性が求められているにも関わらず、例えば扇子形状の部品を開閉動作させるといった意外性を有した動作を実現するための機構はこれまで提案されていない。 【0004】 【特許文献1】特開平06−007509号公報 【特許文献2】特願2005−214197 【特許文献3】特開2004−129875公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 以上のように従来の可動盤面部品は、左右、上下、前後の各方向へ単純に往復移動していたに過ぎず、更なる多様性、意外性、スピード感を有した動作機構の開発が求められていた。 本発明は上記に鑑みてなされたものであり、例えば複数のパーツから成る扇子形状の装飾体を、遊技盤面上において盤面に沿って開閉動作させることによって遊技進行上特徴的な演出効果を発揮させることができるようにした装飾体開閉ユニット、遊技盤、及びパチンコ遊技機を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る装飾体開閉ユニットは、回転軸を中心として遊技盤面と略平行な方向へ開閉動作する装飾体と、前記回転軸を正逆回転させることにより該装飾体を開閉動作させる駆動モータと、制御手段と、を備えた装飾体開閉ユニットであって、前記装飾体は、前記回転軸によって夫々開閉自在に軸支された複数の装飾体片と、各装飾体片を連動して開放動作させる連動部材と、を備え、前記装飾体は、前記回転軸と一体化され且つ前記駆動モータにより該回転軸が開放方向へ回動する際に最初に開放動作する第1の装飾体片と、前記回転軸に遊動的に軸支され且つ該第1の装飾体片の開放角度が所定角度に達した時点以降に前記連動部材を介して開放動作を開始する第2の装飾体片と、を少なくとも備え、前記制御手段は、前記装飾体の開放動作に際しては、開放動作開始初期、中間期間、及び開放動作終了時期における駆動モータ出力を夫々異ならせ、開放動作開始初期と開放動作終了時期の各出力を中間期間での出力よりも高くするように制御することを特徴とする。 本発明の装飾体開閉ユニットを遊技盤面の適所に配置することにより、複数の装飾体片を互いに連動させながら開閉動作させることができる。各装飾体片を開放動作する際には、回転軸を開放方向へ回動させることにより第1の装飾体片を開放方向へ回動開始させることにより、他の後続装飾体片が連動して順次開放動作を開始する。特に、閉止状態においては装飾体が隠蔽されている一方で、開放状態においてスピーディに突然出現するように構成することにより、意外性を有した演出効果を発揮することができる。また、複数の装飾体片を開放動作させるに際して、開放動作初期と開放動作終了時期には中間期間よりも大きな負荷がかかるために開放動作に要するトルクを大きくする必要がある。このため、各期間毎に加えるトルクを異ならせることにより、全体としてスピーディ且つスムーズな動作が可能となる。 【0007】 請求項2の発明は、請求項1において、前記制御手段は、前記装飾体の閉止動作に際して、閉止動作開始初期、中間期間、及び閉止動作終了時期における駆動モータ出力を夫々異ならせ、閉止動作開始初期と閉止動作終了時期の各出力を中間期間での出力よりも高くするように制御することを特徴とする。 開放動作中における開放動作開始初期、中間期間、及び開放動作終了時期は、閉止動作においては夫々閉止動作開始初期、中間期間、及び閉止動作終了時期に相当しており、閉止動作開始初期と閉止動作終了時期においては夫々中間期間よりも強いトルクを出力しない限りスムーズ且つスピーディな閉止動作を実現できない。 請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記駆動モータとしてパルスモータを使用したことを特徴とする。 パルスモータを使用することにより、精度の高い制御が可能となり、装飾体の開閉動作に伴う演出効果を高めることが可能となる。 【0008】 請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記装飾体は、前記第2の装飾体片に対して他の連動部材を介して連動して遅延して開放動作を開始する第3の装飾体片を備えていることを特徴とする。 請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、前記装飾体は、全ての前記装飾体片が開放した状態にあるときに扇子の形状を形成することを特徴とする。 請求項6の発明に係る遊技盤は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の装飾体開閉ユニットを備えたことを特徴とする。 請求項7の発明に係るパチンコ遊技機は、請求項6に記載の遊技盤を備えたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0009】 以上のように本発明では、回転軸によって夫々開閉自在に軸支された複数の装飾体片と、各装飾体片を連動して開放動作させる連動部材と、を備え、装飾体は、回転軸と一体化され且つ装飾駆動機構により回転軸が開放方向へ回動する際に最初に開放動作する第1の装飾体片と、回転軸に遊動的に軸支され且つ第1の装飾体片の開放角度が所定角度に達した時点以降に連動部材を介して開放動作を開始する第2の装飾体片と、を少なくとも備えるようにしたので、例えば複数のパーツから成る扇子形状の装飾体を、遊技盤面上において盤面に沿って開閉動作させることによって、遊技進行上スピーディー且つ意外性を有した特徴的な演出効果を発揮させることができる。 更に、駆動モータにより開閉駆動される装飾体から加わる負荷の強弱に応じて駆動モータからの出力の強弱を対応させるようにしたので、装飾体の開閉動作を全体としてスピーディー且つスムーズに実施することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。 図1及び図2は本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機を構成する遊技盤の正面図であり、図1は装飾体開放状態、図2は装飾体閉止状態(退避状態)を示す図である。図3は本発明の装飾体開閉ユニットの分解斜視図、図4(a)乃至(d)は装飾体が閉止位置から開放位置に開放動作する状態を示す背面図であり、図5(a)(b)(c)及び(d)は装飾体が閉止位置から開放位置に開放動作する際の装飾体駆動機構の動作説明図である。 この遊技盤1は、パチンコ遊技機本体の正面に配置されて各種盤面部品を搭載する板部材であり、矩形環状の図示しない遊技盤取付け枠の内側に着脱自在に装着される。この遊技盤取付け枠の一側端縁には、遊技盤の前面を覆うガラス板を備えた図示しないガラス扉枠が開閉自在に軸支されている。また、遊技盤の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤1における遊技領域2の周囲には、図示しない打球装置から発射された遊技球を遊技領域2の上部に案内したり、アウト球回収口3に案内する外レールL1、及び内レールL2が設けられている。また、遊技領域2のほぼ中央部の開口4内には、液晶表示装置やCRT等で構成され、各種の図柄をカラー画像等で変動表示する図柄変動表示装置(可変表示装置)等が配置されている。開口4内に設置される図示しない図柄変動表示装置の下方には、始動入賞口5が配置されていて、始動入賞口5に遊技球が入るたびに、図柄変動表示装置により複数種類の図柄が変動表示され、表示図柄が所定図柄にて停止すると、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するようになっている。更に、遊技盤1の遊技領域2には、図示しない多数の遊技釘が突設されており、これらの遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。 【0011】 この実施形態に係る遊技盤1の特徴的な構成は、遊技盤面の前面適所、この例では開口4の下部中央位置において開閉することにより下端縁4aから開口部内に出没するように構成された装飾体11と、その駆動機構を含む装飾体開閉ユニット10を、開口4の下部中央部に配置した点にある。 この装飾体開閉ユニット10においては、装飾体11は開閉動作可能な扇子形状を有しており、扇子の要部(基端部)11a付近を回転軸15a、31によって盤面と略平行な左右方向へ開閉動作するように支持されている。 即ち、装飾体開閉ユニット10は、遊技盤の盤面と直交する方向へ延びる回転軸31により扇子形状を有した装飾体11の要部(基端部)11a付近を支持されることにより、遊技盤面と略平行な方向へ開閉動作する装飾体11と、回転軸31を回転させて装飾体11を駆動する装飾体駆動機構30と、を備えている。 【0012】 装飾体11は、回転軸31によって夫々の基端部を開閉自在に軸支された複数の装飾体片15、20、25と、第1の装飾体片15の開放動作に連動させて第2及び第3の装飾体片20、25を順次連動して開放動作させる連動部材16、21と、を備えている。装飾体11は、全ての装飾体片が開放した状態にあるときに図1のように扇子の形状を形成し、全ての装飾体片が閉止位置に退避した状態にあるときに畳まれた状態(閉止状態)となって図2のように開口4から退避する。 即ち、装飾体11は、回転軸31と一体化され且つ装飾体駆動機構30により回転軸31が開放方向へ回動する際に最初に開放動作する第1の装飾体片15と、回転軸31に遊動的に軸支され且つ第1の装飾体片15の開放角度が所定角度に達した時点以降に連動部材16を介して連動して開放動作を開始する第2の装飾体片20と、回転軸31に遊動的に軸支され且つ第2の装飾体片20の開放角度が所定角度に達した時点以降に連動部材21を介して連動して開放動作を開始する第3の装飾体片25と、を備えている。 なお、装飾体片の個数は任意であり、2個以上であればよい。 【0013】 図3に示すように第1の装飾体片15はその基端部に回転軸31と一体化される軸部(回転軸)15aを備える。また、第2、及び第3の装飾体片20、25は夫々基端部に軸穴20a、25aを備え、各軸穴20a、25aは第1の装飾体片15の軸部15aにより遊動的に(軸部と相対回転可能に)軸支される。 各連動部材16、21は、夫々第1及び第2の装飾体片15、20に固定された円弧状の長穴を有したガイド部材16a、21aと、第2、及び第3の装飾体片20、25に夫々設けられ各ガイド部材16a、21aによってガイドされるピンとしての被ガイド部材16b、21bと、を備えている。つまり、各ガイド部材16a、21aは、第1及び第2の装飾体片15、20から閉動作方向へ突出した円弧状の環状体であり、被ガイド部材16b、21bは第1及び第2の装飾体片15、20と夫々隣接する他の装飾片20、25側に設けられ各ガイド部材16a、21aの長穴内に嵌合してスライド移動する。 【0014】 第1の装飾体片15の前面と近接する第2の装飾体片20の裏面と、第2の装飾体片20の前面と近接する第3の装飾体片25の裏面には、夫々各装飾体片同士がすれ違い移動するためのスペースを確保するためのスペーサ22、26が設けられている。各スペーサ22、26は各装飾体片20、25の裏面適所に突設された円弧状のリブ(突条)である。各スペーサ22、26が存在しない場合には、隣接する各装飾体片の対向面同士が直接摺接したり、引っかかりを起こし易くなるため開閉動作の障害となり、駆動モータに過負荷がかかる原因となるが、端面が細幅で面積が狭い略線状の各スペーサによって対向する装飾体片の前面に摺接することにより、各装飾体片間のスペースを一定に維持し、各スペーサと対向する各装飾体片の前面とが少ない摩擦抵抗にて摺接することにより安定した開閉動作を実現できることとなる。特に、本実施形態においては、各装飾体片15、20、25の表面及び裏面には実際の扇子の折りたたみ形状を模した凹凸が周方向に向けて連続形成されているため、スペーサー22、26が存在しない場合には隣接する各装飾体片の対向面に設けられた凹凸同士が直接摺接したり、引っかかりを起こし易いが、スペーサを設けることによりこのような不具合を解消できる。 【0015】 装飾体駆動機構30は、図3、図4に示すように駆動モータ32と、駆動モータ32の出力軸32aに軸心を固定される駆動ギヤ33と、駆動ギヤ33と噛合する中間ギヤ34と、中間ギヤ34と噛合する最終ギヤ35と、最終ギヤ35の中心軸としての回転軸31と、これらギヤ群33、34、35を支持するベース板40と、ベース板40に対して駆動モータ32を固定するための取付け板41と、LED46を備えたプリント基板45と、を備える。 第2及び第3の装飾体片20、25の軸穴20a、25aは夫々回転軸31に嵌合して相対回転するため、回転軸31の摩耗による折れ等を防止すべく、回転軸を金属材料にて構成するのが好ましい。 【0016】 符号50はベース板40に固定されるフォトインタラプタ(センサ)50であり、第1の装飾体片15の閉止方向側端縁の適所に固定された突起(被検知部材)51がフォトインタラプタ50を構成する発光素子と受光素子との間に進入して検知光の光路を遮蔽することにより、検知信号を制御手段36に出力する。この例では、フォトインタラプタ50は第1の装飾体片15が閉止位置に達したときに突起51を検知することにより、全ての装飾体片15、20、25が閉止位置に達したこと(装飾体11が閉止状態に移行したこと)を制御手段36が判定することとなる。 図3中に符号60で示した各部材はベース板40上のギヤ群33、34、35や装飾体11を前面側から保護するカバーであり、これらのカバー60はベース板40に固定される。 また、これらの各構成要素を支持したベース板40を、遊技盤1の開口4の下端縁に固定することにより、装飾体開閉ユニット10の取付けが行われる。 【0017】 次に、図4、図5に基づいて各ギヤの回動に伴って作動する各装飾体片の開閉動作を説明する。なお、装飾体の開閉動作タイミングと駆動モータ出力との関係を示すタイミングチャートである図7を併せて参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、扇子形状を有した装飾体11の開放角度が140度の時に全開状態となり、駆動モータ32の1ステップにて装飾体11の開放角度が0.75度となり、且つ駆動モータの一回転が480ステップに相当すると仮定する。 まず、図4(a)、図5(a)に示す閉止状態(退避状態)においては、畳まれた状態にある装飾体11は開口の下端縁4aよりも下方へ退避しており、このとき第1の装飾体片15に設けた突起51はフォトインタラプタ50を構成する発光素子と受光素子との間に入り込んでおり、フォトインタラプタ50からの検知信号を受けた制御手段36はパルスモータである駆動モータ32への通電を遮断する。 なお、カバー60の適所に、第2及び第3の装飾体片20、25が夫々閉止位置にあるときに各装飾体片を閉止位置に停止させるストッパ部材61、62を設ける。 このストッパ部材61、62を弾性を有した樹脂、ゴム等から成るダンパーとすることにより、勢いよく閉止位置に戻ってきた各装飾体片20、25の緩衝効果を発揮させて各装飾体片の損傷を防止し、その耐久性を高めることができる。 【0018】 装飾体11を開放する場合には制御手段36は駆動モータ32に通電を行い、所定の強いトルクにて駆動ギヤ33、中間ギヤ34、及び最終ギヤ35を順次回転駆動するため、回転軸31に一体化された第1の装飾体片15が最初に開放方向へ回動開始する(図5(b))。第1の装飾体片15が所定の角度まで開放方向へ移動すると、図4(b)、図5(c)に示すように第1の装飾体片15から延びるガイド部材16aの長穴内に嵌合している被ガイド部材16bが長穴の終端部に当接するため、第1の装飾体片15のそれ以降の開放方向への回動によって第2の装飾体片20が連動して開放方向へ回動開始する。 なお、駆動モータ32としてパルスモータを使用する場合、開放動作の初期は装飾体片側から加わる負荷が大きいために大きな出力を確保する必要があり、そのためにパルスレートを通常速度の半分程度に少なくして確実な初期動作の実現を可能とする。開放動作の初期段階を過ぎた後は、通常の早い速度にて開放動作を継続する。全開直前の段階では再びパルスレートを下げて駆動する。 【0019】 これを図7に基づいて説明すると、開放動作の当初は333ppsにて駆動開始するため低速且つ高トルクにて駆動する。次いで、10ステップに達した時点で500ppsに切り替えて駆動するため高速にて開放動作が行われる。最後に195ステップに達した時点で再び333ppsに低下させて強いトルクにて駆動し、全開状態に移行させてから駆動モータを停止させる。 このように全開状態に至る直前、及び直後の期間における駆動モータの出力が高トルクとなるように制御することにより、各装飾体片が全開となった瞬間の反動を抑えつつ、全開状態を維持することが可能となる。 第1及び第2の装飾体片15、20が通常速度にて更に開放方向へ回動し、所定の開放角度に達すると、図4(c)に示すように第2の装飾体片20から延びるガイド部材21aの長穴内に嵌合している被ガイド部材21bが長穴の終端部に当接するため、第2の装飾体片のそれ以降の開放方向への回動によって第3の装飾体片25が連動して開放方向へ回動開始する。 【0020】 駆動モータ32の駆動による装飾体の開放動作においては、予め駆動モータによる回転軸31の回転数が所定に設定されており、所定の回数だけ回転軸が回転することにより、図4(d)、図5(d)に示したように全ての装飾体片15、20、25が開放状態となり、図2に示したように開口4内に開扇状態で停止する。第1の装飾体片15が図4(d)に示した開放動作終了角度に達した際に、第2の装飾体片20も、第3の装飾体片25も開放動作終了角度に達している。 なお、上述のように全ての装飾体片が開放状態に達した時にその開放状態を確実に維持する為に、駆動モータ32のパルスレートを通常速度の半分程度に低減させて駆動することにより確実な開放動作、開放停止状態を実現する。 このように本発明の装飾体片の開放動作においては、開放動作開始初期(0ステップから10ステップまでの期間)、中間期間(10ステップ以降、195ステップまでの期間)、及び開放動作終了時期(195ステップ以降、205ステップまでの期間)における駆動モータ出力を異ならせることにより、確実な開放動作の実現を可能としている。 【0021】 なお、開放動作時において、制御手段36は、駆動モータ32の駆動開始から開放動作終了までに至るタイミングを駆動モータ32のステップ数に基づいて設定しているが、駆動モータの出力軸32aから複数のギヤ群33、34、35を介して回転軸31、15aに駆動力が伝達される構造であるため、ギヤ間のバックラッシュ等に起因して開放状態にある装飾体11の開口4内における姿勢が左右対称とならないことがある。即ち、駆動モータのパルス数に基づいて開放動作を終了することにより一旦図1に示した如き理想的な姿勢にて停止させたとしても、その後ギヤ間の遊びに起因して図示の位置よりも左側(閉止方向)に一定角度だけ戻る可能性がある。そこで、本発明においては、予めギヤ間の遊びによる戻り角度分を加味した上で開放動作時における駆動モータのパルス数を多めに設定しておき、開放動作終了時点で駆動モータへの通電を遮断することにより装飾体11が閉止方向に戻った状態で確実に停止して図1に示した理想的な開放位置となるように設定するようにしている。 【0022】 具体的には例えば、扇子形状を有した装飾体11の開放角度が140度の時に全開状態となり、駆動モータの1ステップにて装飾体11の開放角度が0.75度だけ進行し、且つ駆動モータの一回転が480ステップに相当すると仮定した場合には、駆動モータ32のステップ数を186ステップ(開放角度139.5度に相当)としたときに装飾体はほぼ全開値となる。しかし、ギヤの遊び分(戻り分)を考慮して予め+19ステップ(開放角度14.25度に相当)だけ開放方向へ進行させておくことにより、ギヤ同士を確実に噛み合わせた状態で理想的な全開状態にて停止させることが可能となる。 なお、装飾体11が開扇状態(全開状態)にあることを検知するセンサを別個に設け、このセンサからの検知信号に基づいて駆動モータを停止させるようにしてもよい。 【0023】 次に、図4(d)、図5(d)の開扇状態から(a)の閉じた状態に移行する場合には、駆動モータ32を逆転駆動することにより回転軸31を逆転させる。図4(d)(c)に示すように閉止動作の当初においては各装飾体片15、20、25は開放時の状態を維持したまま閉止方向へ所定角度移動し、図4(c)に示すように第3の装飾体片25が対応するストッパ部材62に当接してそれ以上閉止方向へ移動できない状態となった時点以降は、回転軸31の閉止方向への回転継続により第1の装飾体片15と第2の装飾体片20とが開放状態を維持したまま閉止方向へ回動する。図4(b)のように第2の装飾体片20の端縁が対応するストッパ部材61に当接してそれ以上閉止方向へ移動できない状態となった時点以降は、回転軸31の閉止方向への回転継続により第1の装飾体片15だけが最終退避位置まで回動する。第1の装飾体片15が最終退避位置に達すると、フォトインタラプタ50が突起51を検知するため、制御手段36は駆動モータへの通電を遮断する。 【0024】 図6(a)及び(b)は装飾体11が閉止位置に停止した状態を示す図である。 このように駆動モータが閉止方向へ回動することにより開放状態にあった全ての装飾体片が閉止方向へ回動し、第1の装飾体片以外の装飾体片20、25が各ストッパ部材61、62と当接することにより閉止方向への回動を停止する。 前記のように装飾体片の開放動作においては、開放動作開始初期、中間期間、及び開放動作終了時期における駆動モータ出力を異ならせることにより、確実な開放動作の実現を可能としているが、閉止動作においても全く同様の制御を行う。即ち、開放動作における開放動作開始初期、中間期間、及び開放動作終了時期は、夫々閉止動作における閉止動作終了時期、中間期間、及び閉止動作開始初期に夫々対応しており、制御手段36は、閉止動作開始初期と閉止動作終了時期の各出力を中間期間での出力よりも高くするように制御する。このように制御することにより、ストッパ部材による緩衝作用を受けない装飾片15が閉止位置に達した瞬間の反動、衝撃を抑えつつ閉止状態を維持することが可能となる。 【0025】 なお、フォトインタラプタ50が第1の装飾体片15に設けた突起51を検知したとしても、制御手段36は所要時間、例えば、2秒、或いは3秒間は駆動モータを閉止方向へ回転させ続けた上で停止させる。これはフォトインタラプタの故障、その他の理由により装飾体11の一部が開口下端縁4aから上方に突出している事態が想定されるからである。 また、制御手段36が駆動モータを閉止方向に回転させた結果、十分な時間が経過しているにも関わらずフォトインタラプタが突起51を検知した旨の信号を出力してこない場合には、所定時間(例えば、10分後、20分後)経過した後に駆動モータを駆動するリトライ処理を実行する。これによりフォトインタラプタが突起51を検知すれば駆動モータを停止してリトライ処理を終了する。 【0026】 図8は本発明の装飾体開閉ユニットの制御系(制御手段36)を示すブロック図であり、主制御基板70が演出制御基板71に対して演出制御信号を送信すると、演出制御基板71が装飾体11の動作を決定し、演出制御基板71がランプ制御基板72にランプ制御信号を送信すると、ランプ制御基板72が駆動モータ32に対して制御信号を送信する。 なお、パチンコ遊技機の詳細な構成については図示説明していないが、本願発明の技術的範囲中にパチンコ遊技機、及び遊技盤が含まれることに疑いがない。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機を構成する遊技盤の装飾体開放状態の正面図である。 【図2】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機を構成する遊技盤の装飾体閉止状態の正面図である。 【図3】本発明の装飾体開閉ユニットの分解斜視図である。 【図4】(a)乃至(d)は装飾体が閉止位置から開放位置に開放動作する状態を示す背面図である。 【図5】(a)乃至(d)は装飾体が閉止位置から開放位置に開放動作する際の装飾体駆動機構の動作説明図である。 【図6】(a)及び(b)は装飾体が閉止位置に停止した状態を示す正面図、及び背面図である。 【図7】装飾体の開閉動作タイミングと駆動モータ出力との関係を示すタイミングチャートである。 【図8】本発明の装飾体開閉ユニットの制御系(制御手段)を示すブロック図である。 【符号の説明】 【0028】 1…遊技盤、2…遊技領域、3…アウト球回収口、4…開口、4a…下端縁、 5…始動入賞口、10…装飾体開閉ユニット、11…装飾体、15、20、25…装飾体片、15a…回転軸、16、21…連動部材、16a…ガイド部材、16b…被ガイド部材、20a…軸穴、21…連動部材、21a…ガイド部材、21b…被ガイド、22、26…スペーサ、30…装飾体駆動機構、31…回転軸、32…駆動モータ、32a…出力軸、33…駆動ギヤ、34…中間ギヤ、35…最終ギヤ、36…制御手段、40…ベース板、45…プリント基板、46…LED、50…フォトインタラプタ、51…突起、60…カバー、61、62…ストッパ部材、70…主制御基板、71…演出制御基板、72…ランプ制御基板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000161806 【氏名又は名称】京楽産業.株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085660 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 均
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| 【公開番号】 |
特開2008−43458(P2008−43458A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−220487(P2006−220487) |
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