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【発明の名称】 遊技盤上における遊技釘の配列構造、遊技盤、パチンコ遊技機、及び釘打ち機
【発明者】 【氏名】榎本 宏

【氏名】百瀬 智哉

【要約】 【課題】遊技釘の配列に目視判別できない程度の微差がある以外は外観上区別がつかない二種類の遊技盤を製造する工程において、釘打ち工程終了段階で明確に外観上識別可能な構成を、遊技に関与しない遊技釘を用いることによって付与することができる遊技釘の配列構造、遊技盤、パチンコ遊技機を提供する。

【構成】遊技盤の盤面に対して所定の配置にて複数の遊技釘10を打設した構造のパチンコ遊技機用遊技盤において、複数の遊技釘は、遊技の進行に関与する主遊技釘群10Aと、外観上識別が困難な主遊技釘群の釘配列の違いを識別表示するために別途打設された副遊技釘10Bと、から構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の盤面に対して所定の配置にて複数の遊技釘を打設した構造のパチンコ遊技機用遊技盤において、
前記複数の遊技釘は、遊技の進行に関与する主遊技釘群と、外観上識別が困難な主遊技釘群の釘配列の違いを識別表示するために別途打設された副遊技釘と、から構成されていることを特徴とする遊技盤上における遊技釘の配列構造。
【請求項2】
前記副遊技釘は、前記遊技盤面の遊技領域内にあって遊技の進行に関与し難い領域に打設されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技盤上における遊技釘の配列構造。
【請求項3】
前記副遊技釘は、前記遊技盤面のうちの非遊技領域に打設されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技盤上における遊技釘の配列構造。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載の遊技釘の配列構造を備えたことを特徴とする遊技盤。
【請求項5】
請求項4に記載の遊技盤を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項6】
遊技盤の盤面に請求項1、2又は3に記載された配列構造にて遊技釘を打設する釘打ちユニットを備えた釘打ち機であって、該釘打ちユニットによる遊技釘の打設完了後に前記副遊技釘の個数、或いは打設位置を読取る読取手段と、制御手段と、を備えたことを特徴とする釘打ち機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機を構成する遊技盤上における遊技釘の配列構造の改良に関し、特に同一デザインの遊技盤でありながら遊技の進行に関与する主遊技釘群の配列に外観上識別困難な微差を設けた場合に、釘打ち機により打設した直後に遊技釘の配列の異なる遊技盤を目視により識別することができるようにした遊技釘の配列構造、遊技盤、及びパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機を構成する遊技盤の前面に、入賞口、風車、可変表示装置等の盤面部品を取付ける際には、木製積層板、例えばベニヤ板の前面に装飾用の絵柄、着色を施した薄いセルシートを接着固定して成る遊技盤に、ルータ加工機を用いて所要形状の取付け孔を貫通形成し、この取付け孔内に盤面部品の一部を差し込んでから、ビス等の固定手段を用いて盤面に固定していた。
また、取付け孔を形成した遊技盤の盤面に遊技釘を取付ける前工程として、多数のゲージピンを突出させたゲージプレス板を遊技盤前面に圧接することにより、セルシートを接着固定した前面側にゲージピンにより下孔を形成する。その後、遊技釘を自動釘打ち機により各下孔内に打ち込むことにより、遊技釘の取付け作業を行っている。
自動釘打ち機は、遊技釘の配列に係る各種制御プログラムを用いることにより、遊技釘の配列が異なる機種に対応して各種遊技盤面に規定の配列にて遊技釘を打設できるように構成されている。
【0003】
ところで、同一の遊技機メーカーが型やスペックの異なるパチンコ遊技機に使用する遊技盤として、外観デザインが近似した遊技盤を使用することがある。この場合、遊技の進行に関与する遊技釘の配列が同一であれば、一方の機種用の遊技盤を型やスペックの異なる他の機種に適用したとしても問題は生じにくい。しかし、型等の異なる2種の遊技盤上に夫々打設された遊技釘の配列が数mm単位で微妙に異なっている場合には、これらの遊技盤を組み付ける対象となるパチンコ遊技機の機種を間違えることは許されない。数mm単位であっても遊技釘の打設位置が違ってくることにより、打ち出された遊技球の流下経路が変更し、遊技の進行、特に出球数に大きな影響を及ぼすからである。このようにほぼ同一デザインの遊技盤でありながら一部の遊技釘間の間隔が数mmのオーダーで異なってくる場合がある。
【0004】
この場合には、自動釘打ち機によって遊技釘を打設完了した時点で、目視により何れのタイプの釘配列を備えた遊技盤であるかを判別することは不可能である。例えば、一つの製造ラインに設けられた自動釘打ち機により配列が一部だけ僅かに異なるように遊技釘を打設する場合に、当該製造ラインに配置された釘打ち機にセットする制御プログラムを変更することにより遊技釘を打設する位置の変更が可能となる。遊技釘の打設を受けた遊技盤は、次工程以降の製造ラインに沿って搬送される過程で順次盤面部品等を組み付けられることにより完成される。完成した遊技盤は、遊技機枠に組み付けられることによって遊技機を構成することになるが、遊技盤単独で販売されることもある。従って、遊技釘の打設を終了した時点で何れのタイプの遊技盤であるかを明確に識別して次工程に移行させる必要がある。このため、釘打ちを完了した時点で正確に遊技盤のタイプを識別して仕分けた上で、次工程に搬送する必要がある。
【0005】
従来このような識別、仕分けのために、手作業により識別のためのシールを遊技盤の適所に貼付することが行われていたが、作業者は目視によって釘の打設位置の違いを確認できないため、誤ったシールを貼付することが多々あった。特に遊技盤に対して連続して釘打ち工程を実施する工程の途中で釘打ち用のプログラムを変更した場合には、連続して搬出されてくる遊技盤中には釘の配列が微妙に異なるものが混在していることになる。従って、釘打ち直後の遊技盤の釘配列を目視確認することにより配列パターンの相違を判別できない場合には、その後の手作業によるシール貼付作業においてシールを誤って貼付する危険が常に存する。また、釘打ちパターンに関するプログラムの設定、変更を誤った場合には、作業者は釘の配列から遊技盤の相違を区別できないため、間違ったシールを貼付する事態が発生する。要するにシールによる識別方法では、シールが正しく貼付されているか否かを効率的に判別することは不可能に近かった。
【0006】
一方、釘打ち機と連動して作動するシール貼付装置を併設し、釘打ち配列に係るプログラムが変更されて打設される釘の位置が変更される毎に、変更したことが判る識別シールを遊技盤に貼付するように構成することも可能ではあるが、シール貼付装置を増設するために製造ラインの大幅改造が必要となり、コスト増をもたらすことが明かである。
【0007】
特許文献1にはパチンコ機の出球管理装置に付いて開示されているが、上記の不具合に対処する手法については示唆さえもなされていない。
また、特許文献2には、釘の配置データ群をモジュール化することにより釘配置作業効率の向上を図った技術が開示されているが、上記の不具合に対処する手法については示唆さえもなされていない。
【特許文献1】特開2005−185483公報
【特許文献2】特開2002−320716公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上のように、打設した遊技釘の配置が目視確認できない程度に微差を有しており、且つ他の点では全く同一外観である二種類の遊技盤は、組付け対象となるパチンコ遊技機の型、スペックが異なる等の理由から、製造工程上で厳格に識別、仕分けする必要ある。従来、人手により識別のためのシールを遊技盤毎に貼付していたが、釘打ち機の設定ミス等、種々の理由により誤貼付が発生することが多々あり、一旦誤貼付が発生すると誤貼付発生を検知、判別することが不可能となっていた。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、遊技釘の配列に目視判別できない程度の微差がある以外は外観上区別がつかない二種類の遊技盤を製造する工程において、釘打ち工程終了段階で明確に外観上識別可能な構成を、遊技に関与しない遊技釘を用いることによって付与することができる遊技釘の配列構造、遊技盤、パチンコ遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る遊技釘の配列構造は、遊技盤の盤面に対して所定の配置にて複数の遊技釘を打設した構造のパチンコ遊技機用遊技盤において、前記複数の遊技釘は、遊技の進行に関与する主遊技釘群と、外観上識別が困難な主遊技釘群の釘配列の違いを識別表示するために別途打設された副遊技釘と、から構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明に係る遊技釘の配列構造は、請求項1において、前記副遊技釘は、前記遊技盤面の遊技領域内にあって遊技の進行に関与し難い領域に打設されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明に係る遊技釘の配列構造は、請求項1において、前記副遊技釘は、前記遊技盤面のうちの非遊技領域に打設されていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る遊技盤は、請求項1、2又は3に記載の遊技釘の配列構造を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明に係るパチンコ遊技機は、請求項4に記載の遊技盤を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明に係る釘打ち機は、遊技盤の盤面に請求項1、2又は3に記載された配列構造にて遊技釘を打設する釘打ちユニットを備えた釘打ち機であって、該釘打ちユニットによる遊技釘の打設完了後に前記副遊技釘の個数、或いは打設位置を読取る読取手段と、制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
パチンコ遊技機メーカーでは、遊技釘の配置パターンや間隔を僅かに異ならせた異なったタイプの遊技盤を製作することがある。特定の遊技釘の位置関係の微差以外に外観上の相違がない2種類の遊技盤を一つの製造ラインにより製造する場合、自動釘打ち機を用いて打設した2種類の遊技盤上の遊技釘の位置の僅かな違いを目視により確認することは不可能であるため、遊技盤の取り違えが発生し易くなり、明確な識別手段が存在しない限り釘の配列が本来のスペックとは異なるパチンコ遊技機を誤って製作し、ユーザーに納入してしまう事態を回避できない。
【0014】
このような2種類の遊技盤を識別する手掛かりとして、本発明では自動釘打ち機によって打設する遊技釘として、遊技に関与する主遊技釘の他に、目視確認が容易な識別用の遊技釘を打設するようにしたので、遊技釘の打設直後に目視確認、或いは光学的、電気的、機械的、或いは画像処理的な確認方法により、識別用の遊技釘を手掛かりにして遊技盤の種別を判別することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により具体的に説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る各遊技盤の構成の相違を示す正面図である。
この遊技盤1は、パチンコ遊技機本体の正面に配置されて各種盤面部品を搭載する板部材であり、矩形環状の図示しない遊技盤取付け枠の内側に着脱自在に装着される。該遊技盤取付け枠の一側端縁には、遊技盤の前面を覆うガラス板を備えた図示しないガラス扉枠が開閉自在に軸支されている。また、遊技盤の裏面には、入賞球集合部、球タンク、パチンコ玉払出し装置等の裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(いずれも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤1における遊技領域2の周囲には、図示しない打球装置から発射された遊技球を遊技領域2の上部に案内したり、アウト球回収口3に案内する図示しない外レール、及び内レールが設けられている。また、遊技領域2のほぼ中央部の開口4内には、液晶表示装置やCRT等で構成され、各種の図柄をカラー画像等で変動表示する図柄変動表示装置(可変表示装置)等が配置されている。図柄変動表示装置の周辺には遊技機用風車装置等の役物が回転自在に支持されている。更に、遊技盤1の遊技領域2には、多数の遊技釘10が突設されており、これらの遊技釘10は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技の興趣を高めている。
【0016】
遊技盤1は、ベニヤ板の如き木製の積層板、或いは樹脂板等の任意の材料から成る基材の前面(表面)にセルシートを積層一体化した構成を備えている。
また、遊技盤の盤面に遊技釘10を取付ける前工程として、多数のゲージピンを突出させたゲージプレス板を遊技盤前面に圧接することにより、セルシートを接着固定した前面側にゲージピンにより下孔を形成する。その後、遊技釘を自動釘打ち機により各下孔内に打ち込むことにより、遊技釘の取付け作業を行っている。
【0017】
本発明に係る遊技釘の配列構造は、遊技盤面に打設される遊技釘10を、遊技の進行に関与する主遊技釘(群)10Aと、主遊技釘10A中の特定の主遊技釘群10A’の釘配列の違いを識別表示するために別途打設された識別用の副遊技釘(群)10Bと、から構成している点が特徴的である。
なお本発明では副遊技釘を打設する場所として、出球性能に大きな影響を与えない特定の盤面部分を選定している。そのような副遊技釘の設置場所として適しているのは、遊技領域内であっても通常の遊技方法では遊技球が進入し難いためにその場所に遊技釘を打設したとしても遊技球と接触し難い領域(遊技の進行に関与し難い領域)、例えば遊技領域の右上隅部を例示することができる。また、本来遊技球が進入することがあり得ない遊技領域外(非遊技領域)に副遊技釘を打設することも有意義であり、この場合には打設位置の選択自由度が広がるというメリットが生じる。
【0018】
図1(a)に示した第1のタイプの遊技盤1−1にあっては、破線Aで囲んだ主遊技釘領域内に含まれる多数の主遊技釘10Aのうちの更に破線A’で囲んだ配列変更領域に打設された各主遊技釘10A’の間隔(配列)と、図1(b)に示した第2のタイプの遊技盤1−2上の破線Aで囲んだ主遊技領域中の主遊技釘10A中の更に破線A’で囲んだ配列変更領域に打設された各主遊技釘10A’の間隔(配列)との間に1mm未満のずれがあり、このような微小な打設位置のずれを目視によって確認することは極めて困難である。
一方、各遊技盤1−1、1−2の各盤面の遊技領域2から外れた適所、この例では右上隅の各領域B内に夫々識別用の副遊技釘(群)10Bを配置しており、各副遊技釘10Bの本数を異ならせることにより一目で両遊技盤の主遊技釘10A’の配列が違うことを確認することができる。しかも、各遊技盤1−1、1−2上に夫々打設される主遊技釘10A’及び副遊技釘10Bは、同一の釘打ち機による一回(一連)の作業によって他の主遊技釘10Aと共に打設されるため、各主遊技群10A’と各副遊技群10Bは常に正しく対応した関係にある。つまり、副遊技釘10Bを手掛かりになされる遊技盤の種別(釘配列の違い)の判断には100%誤りがないこととなる。
【0019】
これは、本発明においては、釘打ち機が遊技釘を打設するパターン(配列)や釘数を規定する制御プログラムとして、遊技盤1−1と遊技盤1−2とで異なったものを使用するため、主遊技釘群10A’とそれに対応する副遊技釘10Bとの対応関係が不一致となることがあり得ないからである。つまり、例えば遊技盤1−1用のプログラムを用いて遊技盤上に遊技釘を打設する場合には必ず主遊技釘群10A、10A’と副遊技釘10Bが一括して打設されるため、遊技盤1−2用の打設パターンにて主遊技釘や副遊技釘が打設されることはあり得ない。
従って、釘打ちを受けた遊技盤1が、第1のタイプの遊技盤1−1であるか、第2のタイプの遊技盤1−2であるかの判断を、副遊技釘10Bを手掛かりに目視確認によって行うことに対する信頼性を高くすることができる。
【0020】
この例では第1のタイプの遊技盤1−1上の領域B内の副遊技釘10Bは2本あり、第2のタイプの遊技盤1−2上の領域B内の副遊技釘10Bは一本であるため、両者の違いは一目瞭然であるが、更に区別を容易化するために一方の副遊技釘の本数を更に増大させてもよい。
なお、上記実施形態では、副遊技釘10Bを遊技盤10の遊技領域2内に設けた副遊技釘領域B内に配置した例を示したが、副遊技釘10Bは遊技領域2の外側の盤面に打設してもよい。
【0021】
即ち、図2は遊技盤面に各種盤面部品を取り付けた状態を示す正面図であり、遊技盤1における遊技領域2の周囲には、図示しない打球装置から発射された遊技球を遊技領域2の上部に案内したり、アウト球回収口3に案内する図示しない外レール11a、及び内レール11bが設けられている。また、遊技領域2のほぼ中央部の開口4内には、液晶表示装置やCRT等で構成され、各種の図柄をカラー画像等で変動表示する図柄変動表示装置(可変表示装置)等12が配置されている。図柄変動表示装置12の周辺には入賞口13、各種役物が支持されている。更に、遊技盤1の遊技領域2には、多数の遊技釘10が突設されている。
この実施形態に係る遊技盤1においては、遊技領域2内に遊技内容に関与する主遊技釘10Aが打設されている一方で、破線A’で示した配列変更領域内に打設された主遊技釘10A’は釘間隔が僅かに変更される可能性がある。
本発明では配列変更領域A’内の主遊技釘10A’の配列変更の有無を知る手掛かりとして、遊技領域2の外側領域、この例では外レール11aの外側領域に識別のための副遊技釘10Bを配置している。例えば、領域B内における副遊技釘10Bの有無、或いはその本数の違いによって、遊技盤の種別を見分けることが可能となる。
【0022】
次に、制御プログラムを用いて作動する自動釘打ち機によって釘打ちを受けた各遊技盤を識別する作業は必ずしも人間が行う必要はない。副遊技釘Bの配列、個数の違いを検出する読取手段を用いて自動認識することも可能である。
即ち、図3は自動認識機能を備えた自動釘打ち機の概略構成を示すブロック図であり、この自動釘打ち機20は、遊技盤1の盤面に予め規定された配列構造にて遊技釘10(主遊技釘10A、10A’、副遊技釘10B))を打設する釘打ちユニット21と、釘打ちユニット21による遊技釘の打設完了後に副遊技釘10Bの個数、或いは打設位置を読取る読取手段22と、これらを制御する制御手段23と、を備えている。
また、この例では、遊技盤1はコンベアベルト30によって矢印方向へ連続搬送される過程で、所定の釘打ち配列に関するプログラムに従って作動する釘打ちユニット21により釘を打設される。この際、図1(a)に示した第1のタイプの配列にて釘打設を行う場合には副遊技釘10Bは領域B内に2本打設され、第2のタイプの配列にて釘打設を行う場合には1本打設される。
【0023】
読取手段22は、例えばフォトセンサを使って光学的に副遊技釘の本数を識別してもよいし、電気的な検出スイッチによって検出してもよい。更に、遊技釘全体、或いは副遊技釘の配置、本数を画像認識し、基本画像と比較することにより、いずれのタイプの釘配列であるかを識別するようにしてもよい。
釘打ちユニット21が使用するプログラムが第1のタイプ用のプログラムから第2のタイプ用に切り替えられた場合においても、読取手段22が副遊技釘の本数の相違を認識できるため、例えば第1のタイプの釘配列を有した遊技盤が第2のタイプの遊技盤として後段の工程に誤って移送されることがなくなる。
【0024】
以上のように本発明によれば、例えば、遊技に関与する主遊技釘の配列に目視判別できない程度の微差がある以外は外観上区別がつかない二種類の遊技盤を製造する工程において、釘打ち工程終了段階で明確に外観上識別可能な構成を、遊技に関与しない遊技釘を用いることによって付与するようにしたので、自動釘打ち装置によって所定の配列パターンにて遊技釘を打設する際に遊技に関与する主遊技釘群と、識別のための副遊技釘(群)とを一括して打設することにより、副遊技釘を手掛かりとして遊技盤を確実に目視区別することが可能となる。また、光学的、電気的、物理的、画像的に区別することも可能となる。従って、一つの製造ラインに異なった主遊技釘配列を有した遊技盤が連続搬送される場合においても、製造途中は勿論、完成したパチンコ遊技機の釘配列を確認することにより誤って納品することがなくなる。また、ユーザにおいても目視によりどのタイプの釘配列を有した機種であるかを間違いなく判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る各遊技盤の構成の相違を示す正面図である。
【図2】遊技盤面に各種盤面部品を取り付けた状態を示す正面図である。
【図3】自動認識機能を備えた自動釘打ち機の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0026】
1…遊技盤、2…遊技領域、10…遊技釘、10A…主遊技釘、10A’…主遊技釘、10B…副遊技釘、11a…外レール、11b…内レール、12…図柄変動表示装置、13…入賞口、20…釘打ち機、21…釘打ちユニット、22…読取手段、23…制御手段、30…コンベアベルト。
【出願人】 【識別番号】000161806
【氏名又は名称】京楽産業.株式会社
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均


【公開番号】 特開2008−43455(P2008−43455A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−220484(P2006−220484)