| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】市原 高明
【氏名】山本 希
|
| 【要約】 |
【課題】マイクロプロセッサの処理負担を増大させることなく、1種遊技と2種遊技とを関連付けて実行し、遊技興趣を低下させない遊技機を提供する。
【構成】演出表示装置にて複数の装飾図柄列を変動させて通常の停止図柄が導出表示されたときに補助遊技を実行するため、1種遊技と2種遊技とを関連付けて実行できる。また、補助遊技中に役物91内に進入した遊技球が通路101aに進入した場合にはキャラクタB600がキャラクタA500を押し出す演出表示を実行し、通路101bに進入した場合にはキャラクタA500がキャラクタB600を押し出す演出表示を実行するため、演出表示装置の表示に注目している遊技者に役物91内に遊技球が進入したことを気付かせることができるとともに、演出表示の態様に応じて遊技球の位置を把握することが可能となり、遊技球の行方に注目させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤の前面に形成され、発射装置から発射された遊技球が打ち込まれて転動する遊技領域と、 該遊技領域を特定入球口が設けられる第1の遊技領域とその他の第2の遊技領域とに区画形成し、遊技球の相互移動を規制する枠状部材と、 該枠状部材に配設され、前記第1の遊技領域に遊技球を受け入れ可能な開放状態と前記第1の遊技領域への遊技球の受け入れを困難にする閉鎖状態との間で開閉動作可能な開閉可動部材と、 前記第1の遊技領域に進入した遊技球を、該第1の遊技領域の所定位置に誘導する第1誘導通路と第2誘導通路とに振分ける振分手段と、 前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路によって所定位置に誘導された遊技球が前記特定入球口に受け入れられたことを検出する入球状態検出手段と、 前記第2の遊技領域に設けられ、遊技球を受け入れ可能な始動口と、 該始動口に遊技球が受け入れられたことを検出する始動検出手段と、 該始動検出手段により遊技球が受け入れられたことを検出したときに遊技者に有利な第1有利遊技状態と第2有利遊技状態とのいずれか一方を発生させることに決定する有利状態決定手段と、 該有利状態決定手段により前記第1有利状態を発生させることに決定されたこと及び前記入球状態検出手段により前記特定入球口に遊技球が受け入れられたことを検出したことに基づいて前記第1有利遊技状態に制御する第1有利遊技状態制御手段と、 前記有利状態決定手段により前記第2有利遊技状態を発生させることに決定されたことに基づいて前記開閉可動部材を所定態様で開閉制御する前記第2有利遊技状態に制御する第2有利遊技状態制御手段と、 遊技状態に応じて所定の表示を行う表示手段と、 該表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、を備え、 前記表示制御手段は、前記第2有利遊技状態中に前記第1の遊技領域に進入した遊技球が前記振分手段により前記第1誘導通路に振分けられたとき、第1誘導態様で前記表示手段を表示制御し、前記第1の遊技領域に進入した遊技球が前記振分手段により前記第2誘導通路に振分けられたとき、第2誘導態様で前記表示手段を表示制御することを特徴とする遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ぱちんこ遊技機(一般的に「パチンコ機」とも称する)や回胴式遊技機(一般に「パチスロ機」とも称する)等の遊技機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、遊技盤に数字や記号等の装飾図柄からなる装飾図柄列を表示可能な表示手段を備えるとともに、入賞口を開閉する開閉入賞装置と、入賞口に入賞した遊技球を大当り受入口またはハズレ受入口の何れかに振分ける振分装置とを備えた遊技機が知られている(参考文献1参照)。 【0003】 この種の遊技機では、1種始動口に遊技球が入賞したことに基づいて表示手段において複数の装飾図柄列を変動させ、1種始動口に遊技球が入賞したことに基づく抽選結果が当選した場合に予め決められた特定の停止図柄で停止させるとともに遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる1種遊技と、2種始動口に遊技球が入賞したことに基づいて開閉入賞装置の可動片を拡開させ、入賞口に入賞した遊技球が振分装置によって振分けられて大当たり受入口に入球した場合に遊技者に有利な有利遊技状態を発生させる2種遊技と、の複数の遊技を並行して行うことにより、遊技趣向性を向上させている。 【0004】 また、1種始動口に遊技球が入賞したことに基づく抽選結果が特別な当選を示す場合には、有利遊技状態の終了後に2種始動口への遊技球の入賞可能性を増大させるチャンスモードに移行制御することにより、1種遊技と2種遊技とを関連付けて実行し、遊技興趣を向上させている。 【特許文献1】特開2006−149730号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところが、表示手段においては1種遊技に関わる演出だけが実行されるため、1種遊技と2種遊技との関係を把握し辛く、単に別々の遊技が実行されているかの印象を与えてしまうことで結果として遊技興趣を低下させる虞があった。また、1種遊技と2種遊技との複数の遊技を並行して行うため、遊技機に搭載されるマイクロプロセッサ(MPU)の処理負担が増大し、多様な演出を実行することが困難であった。また、1種遊技、すなわち、表示手段に注目して遊技を行う遊技者にとって2種遊技の内容を把握することは困難であるため、従来の1種遊技を行う遊技機と同様の遊技機であるとの印象を与えてしまい、遊技球の転動、具体的には、遊技球が大当たり受入口に入球するか否かを楽しむという2種遊技本来の遊技を行えない虞があった。 【0006】 本発明は、上記した事情に鑑みなされ、マイクロプロセッサの処理負担を増大させることなく、1種遊技と2種遊技とを関連付けて実行し、遊技興趣を低下させない遊技機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 (解決手段1) 遊技盤(遊技盤5)の前面に形成され、発射装置(発射装置ユニット194)から発射された遊技球が打ち込まれて転動する遊技領域(遊技領域37)と、 該遊技領域を特定入球口(特別入賞口93)が設けられる第1の遊技領域(遊技領域37のうち役物91に囲まれる部分;第1の遊技領域37a)とその他の第2の遊技領域(遊技領域37のうち役物91に囲まれていない部分;第2の遊技領域37b)とに区画形成し、遊技球の相互移動を規制する(例えば、役物91と透明板50との間隔を、遊技球が通過できない間隔となるように役物91を配置する構成、役物91の前面にガラス板又は透明樹脂板等を装着する構成、等により第2の遊技領域37bから第1の遊技領域37aに遊技球が進入しないように規制するとともに第1の遊技領域37aから第2の遊技領域37bに遊技球が進入しないように規制する)枠状部材(役物91)と、 該枠状部材に配設され、前記第1の遊技領域に遊技球を受け入れ可能な開放状態(開状態)と前記第1の遊技領域への遊技球の受け入れを困難にする閉鎖状態(閉状態)との間で開閉動作可能な開閉可動部材(第1の可動片456)と、 前記第1の遊技領域に進入した遊技球を、該第1の遊技領域の所定位置に誘導する第1誘導通路(通路101b)と第2誘導通路(通路101a)とに振分ける振分手段(振分け装置102)と、 前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路によって所定位置に誘導された遊技球が前記特定入球口に受け入れられたことを検出する入球状態検出手段(大当たり受入センサ329)と、 前記第2の遊技領域に設けられ、遊技球を受け入れ可能な始動口(始動口96)と、 該始動口に遊技球が受け入れられたことを検出する始動検出手段(始動口センサ318)と、 該始動検出手段により遊技球が受け入れられたことを検出したときに遊技者に有利な第1有利遊技状態(特別遊技)と第2有利遊技状態(補助遊技)とのいずれか一方を発生させることに決定する有利状態決定手段(CPU314により特別図柄停止図柄設定処理のステップS201及びステップS202を実行して特定の停止図柄と通常の停止図柄とのいずれか一方に決定する部分)と、 該有利状態決定手段により前記第1有利状態を発生させることに決定されたこと及び前記入球状態検出手段により前記特定入球口に遊技球が受け入れられたことを検出したことに基づいて前記第1有利遊技状態に制御する第1有利遊技状態制御手段(CPU314により大入賞口開放前処理(ステップS700)、大入賞口開放中処理(ステップS800)、及び大入賞口開放後処理(ステップS900)を実行する部分)と、 前記有利状態決定手段により前記第2有利遊技状態を発生させることに決定されたことに基づいて前記開閉可動部材を所定態様で開閉制御する前記第2有利遊技状態に制御する第2有利遊技状態制御手段(CPU314により補助遊技処理(ステップS600)を実行する部分)と、 遊技状態に応じて所定の表示を行う表示手段(演出表示装置115)と、 該表示手段の表示制御を行う表示制御手段(CPU350により演出制御処理を実行する部分)と、を備え、 前記表示制御手段は、前記第2有利遊技状態中に前記第1の遊技領域に進入した遊技球が前記振分手段により前記第1誘導通路に振分けられたとき、第1誘導態様(例えば、キャラクタA500がキャラクタB600を押し出す態様)で前記表示手段を表示制御し、前記第1の遊技領域に進入した遊技球が前記振分手段により前記第2誘導通路に振分けられたとき、第2誘導態様(例えば、キャラクタB600がキャラクタA500を押し出す態様)で前記表示手段を表示制御することを特徴とする遊技機(パチンコ機1)。 【0008】 解決手段1記載の遊技機によれば、1種遊技に関わる始動口に遊技球が入賞し、第2有利遊技状態に決定されたときに2種遊技に関わる遊技が実行されるため、1種遊技と2種遊技とを関連付けて実行でき、遊技興趣を向上させることができる。また、1種遊技に対応する始動口と2種遊技に対応する始動口とを個々に設けることなく、1種遊技に対応する始動口に遊技球が入賞したときに第1有利遊技状態と第2有利遊技状態とのいずれか一方に決定し、有利遊技状態の当落を抽選する手段及び有利遊技状態に当選した場合に第1有利遊技状態と第2有利遊技状態とのいずれか一方に決定する手段を別個に設けることなく1つの手段で決定するため、処理負担を増大させることなく1種遊技と2種遊技とを並行して実行することができる。 また、第2有利遊技状態に制御されているときに第1の遊技領域に進入した遊技球が第1誘導通路に振分けられた場合に第1誘導態様で表示手段を表示制御し、第1の遊技領域に進入した遊技球が第2誘導通路に振分けられた場合に第2誘導態様で表示手段を表示制御するため、表示手段の表示に注目している遊技者にも第1の遊技領域に遊技球が進入したことを気付かせることができる。また、第1誘導通路に振分けられた場合と第2誘導通路に振分けられた場合とで異なる態様で表示手段を表示制御するため、遊技球の位置を把握することが可能となり、遊技球の行方に注目させることができる。 【0009】 (解決手段2) 前記表示制御手段は、前記有利状態決定手段により前記第1有利遊技状態と前記第2有利遊技状態とのいずれか一方に決定されたことに基づいて前記表示手段にて通常態様(例えば、図87(a)〜図87(b))の表示制御を開始し、前記有利状態決定手段により前記第1有利遊技状態を発生させることに決定された場合、前記第1有利遊技状態制御手段により前記第1有利遊技状態の制御を開始する以前に前記通常態様の表示制御を終了して特定態様(例えば、図88(a)〜図88(d))を導出表示し、前記有利状態決定手段により前記第2有利遊技状態を発生させることに決定された場合、前記第2有利遊技状態制御手段による前記第2有利遊技状態の制御を終了するとき及び前記第2有利遊技状態中に前記第1の遊技領域に遊技球が進入したことに基づいて前記第1誘導態様及び前記第2誘導態様の表示制御を開始するときに前記通常態様の表示制御を終了することを特徴とする解決手段1記載の遊技機。 【0010】 解決手段2記載の遊技機によれば、有利状態決定手段により第1有利遊技状態を発生させることに決定されたとき及び第2有利遊技状態に決定されたときに同一の態様で表示手段の表示制御を開始するため、有利状態決定手段により第1有利遊技状態と第2有利遊技状態とのいずれか一方に決定されたことに基づいて表示手段の表示制御を開始してからの早い段階で第1有利遊技状態となるか第2有利遊技状態となるかを把握されてしまうことを防止できる。 【0011】 (解決手段3) 前記振分手段は、前記第2有利遊技状態制御手段によって前記第2有利遊技状態の制御を開始してから該第2有利遊技状態の制御を終了するまでの期間のうち所定期間内(例えば、第1の可動片456を開状態に制御してからの経過時間が1300msに達してから補助遊技を終了するまでの期間内)に前記第1の遊技領域に進入した遊技球を前記第1誘導通路に振分け、前記所定期間以外の期間(例えば、第1の可動片456を開状態に制御したときから、第1の可動片456を開状態に制御してからの経過時間が1300msに達するまでの期間内)に前記第1の遊技領域に進入した遊技球を前記第2誘導通路に振分ける解決手段1または解決手段2に記載の遊技機。 【0012】 解決手段3記載の遊技機によれば、第2有利遊技状態制御手段によって第2有利遊技状態の制御を開始してから該第2有利遊技状態を終了するまでの期間のうち第1の遊技領域に進入した遊技球を第1誘導通路に振分ける期間と、第1の遊技領域に進入した遊技球を第2誘導通路に振分ける期間と、を別々に設けたため、第1誘導通路と第2誘導通路との両方に対して略同時に遊技球が供給されることを防止できる。 【0013】 (解決手段4) 前記第1誘導通路に進入した遊技球を検出する第1通路検出手段(左通路進入センサ361)と、 前記第2誘導通路に進入した遊技球を検出する第2通路検出手段(右通路進入センサ)と、を備え、 前記表示制御手段は、前記第2有利遊技状態中に前記第1通路検出手段によって遊技球を検出したときに前記第1誘導態様で前記表示制御手段を表示制御し、前記第2通路検出手段によって遊技球を検出したときに前記第2誘導態様で前記表示手段を表示制御することを特徴とする請求項1乃至解決手段3のいずれかに記載の遊技機。 【0014】 解決手段4記載の遊技機によれば、第1誘導通路に進入した遊技球を検出したときに第1誘導態様で表示手段を表示制御し、第2誘導通路に進入した遊技球を検出したときに第2誘導態様で表示手段を表示制御するため、実際の遊技球の振分けに合わせた演出を確実に実行でき、表示手段によって実行される演出により遊技者に遊技球の位置を把握させ、遊技球の行方に注目させることができる。 【0015】 (解決手段5) 前記表示制御手段は、前記所定期間内に前記第1の遊技領域に遊技球が進入したことに基づいて前記第2誘導態様で前記表示制御手段を表示制御し、前記所定期間以外の期間に前記第1の遊技領域に遊技球が進入したことに基づいて前記第1誘導態様で前記表示制御手段を表示制御することを特徴とする解決手段3記載の遊技機。 【0016】 解決手段5記載の遊技機によれば、振分手段によって第2誘導通路に振分ける期間には第2誘導態様で表示手段を表示制御し、振分手段によって第1誘導通路に振分ける期間には第1誘導態様で表示手段を表示制御するため、遊技球の振分けに合わせた演出を実行でき、表示手段によって実行される演出により遊技者に遊技球の位置を把握させ、遊技球の行方に注目させることができる。 【0017】 (解決手段6) 後端付近に前記特定入球口を備えて前記第1の遊技領域に配設するとともに、前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路によって誘導される遊技球が転動する表面が遊技者側の前端方向に向かって下り勾配に形成される転動面(板部材106)と、 該転動面の前端付近に設けられ、前記第2有利遊技状態制御手段によって前記第2有利遊技状態の制御を開始してから所定時間が経過したときに、前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路により誘導されて前記転動面を前端方向に流下するかたちで転動する遊技球を前記特定入球口が配設される後端方向に向かって打ち返す球打手段(第2の特別駆動役物104)と、を備えたことを特徴とする解決手段1乃至解決手段5に記載の遊技機。 【0018】 解決手段6記載の遊技機によれば、第1の遊技領域に進入した遊技球は第1誘導通路及び第2誘導通路によって転動面に誘導される。また、転動面は、その表面が遊技者側の前端方向に向かって下り勾配を有するかたちで形成されているため、転動面に誘導された遊技球は転動面の前端方向に向かって転動する。そして、転動面の前端方向に向かって転動する遊技球は、第2有利遊技状態の制御を開始してから所定時間が経過したときに球打手段によって特定入球口が配設される後端方向に打ち返され、この打ち返された遊技球が特定入球口に受け入れられたとき、第1有利遊技状態を発生させる。このように、転動面を遊技者側に向かって転動する遊技球を打ち返すことから、あたかも遊技者によって遊技球が打ち返されて転動するかの印象を与えることができ、臨場感を醸し出すことができる。また、球打手段によって打ち返された遊技球の転動方向によって第1有利遊技状態が発生するか否かが振分けられるため、遊技球の行方に注目させることができる。 また、転動面を遊技者側に向かって転動する遊技球を打ち返して後端側に転動させるため、単に転動面の一端から特定入球口が配設される他端に向かって遊技球を転動させるような構成を採用する場合に比べて長期間に亘り遊技球の行方に注目させることができるとともに、その意外性ある遊技球の挙動をもって挙動の単調さによる興趣の低下を抑制することもできる。また、特定入球口が転動面の後端付近に配設されるため、遊技球の転動態様が非常に見易い。 【0019】 (解決手段7) 前記特定入球口を形成し、前記転動面の後端付近に左右方向に摺動可能に設けられる可動入球部材(第1の特別駆動役物103)と、 該可動入球部材を往復摺動させる入球部材可動手段(特別駆動モータ334)と、を備えることを特徴とする解決手段6記載の遊技機。 【0020】 解決手段7記載の遊技機によれば、特定入球口が左右方向に摺動するため、球打手段によって打ち返されて転動面の後端側に向かって転動する遊技球の転動方向が一定の方向でも、特定入球口に入球する場合と入球しない場合とに振分けられる。換言すれば、遊技球の転動方向に拘らず、特定入球口に入球される可能性があることから、球打手段によって打ち返された直後の、早期の段階での期待感の消失を回避することができる。また、転動面での遊技が一層複雑になり、遊技内容に飽きてしまうことを抑制できるとともに、遊技球が特定入球口に入球するか否かについて一層ハラハラさせることができる。 【0021】 (解決手段8) 前記転動面は、前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路により前記所定位置に誘導された遊技球の転動方向を規制し、前記球打手段方向に遊技球を導く案内部材(案内溝106a)を備えることを特徴とする解決手段6または解決手段7に記載の遊技機。 【0022】 解決手段8記載の遊技機によれば、第1の遊技領域に進入した遊技球は、第1誘導手段及び第2誘導手段によって転動面の所定位置に誘導される。そして、転動面の所定位置に誘導された遊技球は、案内部材によって転動方向が規制されて球打手段方向に導かれる。このように構成することにより、第1の遊技領域に進入した遊技球は、案内部材によって球打手段方向に導かれ、球打手段によって打ち返されて転動するようになる。そのため、第1の遊技領域に進入した遊技球が球打手段方向に導かれなかったことによって遊技者を落胆させてしまい、遊技の興趣が低下することを防止できる。 【0023】 (解決手段9) 前記球打手段は、 前記転動面に回動可能に軸支され、回動することにより前記転動面を転動する遊技球を打返す球打部材(バット部104a)と、 前記所定時間が経過したときに前記球打部材を駆動する球打駆動手段(バット駆動用ソレノイド335)と、を備え、 該球打駆動手段は、 前記振分手段によって前記第1誘導通路に振分けられた遊技球が前記転動面に到達したことに基づいて第1駆動態様(SPバット動作スケジュール)で前記球打部材を制御し、 前記振分手段によって前記第2誘導通路に振分けられた遊技球が前記転動面に到達したことに基づいて第2駆動態様(NMバット動作スケジュール)で前記球打部材を制御することを特徴とする解決手段6乃至解決手段8のいずれかに記載の遊技機。 【0024】 解決手段9記載の遊技機によれば、第1誘導通路及び第2誘導通路に振分けられた遊技球が転動面に到達すると、その遊技球は転動面を転動し、所定時間が経過したときに転動面の前端付近に設けられる球打部材によって所定方向に打ち返される。一方、転動面の後端付近には、特定入球口が設けられている。そして、球打部材によって打ち返された遊技球が特定入球口に入球したことが検出されると、遊技者に有利な第1有利遊技状態が発生する。このため、球打部材によって打ち返される遊技球の転動方向によって第1有利遊技状態が発生するか否かが振分けられるため、遊技球の行方に注目させることができる。特に、野球盤のような球技ゲームが転動面で行われるため、遊技における興趣を大幅に高めることが可能になる。 また、転動面を遊技者側に向かって転動した遊技球を、転動面の所定方向に向かって打ち返すことから、遊技者に打者としての意識を喚起させ、球技場における臨場感を醸し出すことができる。また、第1誘導通路に振分けられた遊技球が転動面に到達したことに基づいて第1駆動態様で球打部材を制御し、第2誘導通路に振分けられた遊技球が転動面に到達したことに基づいて第2駆動態様で球打部材を制御するため、球打部材の動作と遊技球の行方とを関連付けながら、遊技球が特定入球口に向かって転動するか否かを視認させることができる。このため、転動面における態様が一層複雑になり、球技ゲームの面白さを実感させることができる。 【0025】 (解決手段10) 前記球打手段は、前記転動面に配設されて前記球打部材が所定の角度にあるときに該球打部材と共動して前記転動面を転動する遊技球を停留させる停留部(保持部材104b)をさらに備え、 前記球打駆動手段は、前記第1駆動態様に基づいて、前記球打部材を前記所定の角度で停止させる停留動作(図66(a)〜図66(c))と、該停留動作を解除して前記球打部材を回動させる打返し動作(図66(d)〜図66(e)の動作)と、を順次行い、前記第2駆動態様に基づいて、前記球打部材を所定回数だけ往復回動させる往復打返し動作(図65(a)〜図65(c)を4回繰り返す動作)を行うことを特徴とする解決手段9記載の遊技機。 【0026】 解決手段10記載の遊技機によれば、遊技球が第1誘導通路に振分けられたときには、球打部材を所定の角度で停止させ、その後、球打部材を回動させる。そのため、第1誘導通路に振分けられた遊技球が転動面に到達した場合には球打部材によって遊技球を一旦停留し、停留している遊技球を所定方向へ打ち返す動作が実行されて、必ず遊技球を打ち返すことが可能になり、特定入球口に遊技球を入球させやすい状態、つまり、第1有利遊技状態が発生しやすい状態となる。従って、第1有利遊技状態の期待値が高くなる。一方、遊技球が第2誘導通路に振分けられたときには、球打部材を所定回数だけ往復回動させる。そのため、第2誘導通路に振分けられた遊技球が転動面に到達した場合には遊技球が球打部材に当接する際の球打部材の回動位置によって遊技球が打ち返される速度や方向が決定されることとなる。つまり、早打ちや打ち遅れが生じることとなり、遊技球を特定入球口に向かって打ち返すことが困難になったり、空振りをしたりする場合が生じる。従って、第1有利遊技状態の期待値を低く抑えることが可能になる。 また、このように遊技球が第1誘導通路に振分けられたときの第1有利遊技状態の期待値を、遊技球が第2誘導通路に振分けられたときの第1有利遊技状態の期待値よりも高くすることにより、第1有利遊技状態の発生と、第1誘導通路と第2誘導通路とのいずれに振分けられるかと、を関連付けて認識させることが可能になる。つまり、転動面で行われる第1駆動態様および第2駆動態様を視認させることにより、第1誘導通路と第2誘導通路との優位性を容易に把握させることができる。 【0027】 (解決手段11) 前記振分手段によって前記第1誘導通路に振分けられた遊技球の前記転動面への到達を遅延させ、該第1誘導通路に振分けられた遊技球よりも先に前記第2誘導通路に振分けられた遊技球を前記転動面へ到達させる遅延手段(停留装置107)を備え、 前記球打駆動手段は、前記第2誘導通路に振分けられた遊技球が前記転動面へ到達する第2時間が経過したときに前記球打手段を駆動した後、前記第1誘導通路に振分けられた遊技球が前記転動面へ到達する第1時間が経過したときに再び前記球打手段を駆動することを特徴とする解決手段9または解決手段10に記載の遊技機。 【0028】 解決手段11記載の遊技機によれば、第1誘導通路に振分けられた遊技球の転動面への到達を遅延させ、第2誘導通路に振分けられた遊技球を先に転動面に到達させる。そのため、第1誘導通路と第2誘導通路との両方に対して略同時に遊技球が供給された場合でも、転動面に到達するタイミングを夫々異ならせることができる。従って、1つの転動面を共用する場合でも第1誘導通路と第2誘導通路との夫々によって転動面に誘導される遊技球を混在させることなく、第1誘導通路及び第2誘導通路から誘導される遊技球を個々に注目させることができる。 【0029】 (解決手段12) 前記遅延手段は、前記第1誘導通路内に形成され、該第1誘導通路内を転動する遊技球を停留させる停留状態(停留装置用ソレノイド332がオン状態;図15(b))と遊技球を通過させる通過状態(停留装置用ソレノイド332がオフ状態;図15(a))とに切替可能な停留部材(停留部107a)を備え、 前記停留部材を前記停留状態と前記通過状態とに切り替えることにより前記第1誘導通路内を転動する遊技球の前記転動面への到達を遅延させることを特徴とする解決手段11記載の遊技機。 【0030】 解決手段12記載の遊技機によれば、第1誘導通路内には、第1誘導通路を通って転動する遊技球を一旦停留させることが可能な停留部材が設けられている。そのため、第1誘導通路及び第2誘導通路に対して略同時に遊技球が供給された場合でも、第1誘導通路に振分けられた遊技球と第2誘導通路に振分けられた遊技球とを混在させることなく、第1誘導通路及び第2誘導通路から誘導される遊技球を個々に注目させることができる。 また、第1誘導通路にて遊技球を転動面に誘導したときに第2誘導通路で遊技球が誘導されたときよりも第1有利遊技状態の期待値を高めた場合に、第1有利遊技状態の期待値が高い第1誘導通路によって遊技球を転動面に誘導したにも拘らず、第1有利遊技状態の期待値が低い第2駆動態様で球打手段が駆動されることを防止できる。また、第1誘導通路の第1有利遊技状態の期待値を第2誘導通路の第1有利遊技状態の期待値よりも高める場合、第1誘導通路および第2誘導通路に対して略同時に遊技球が供給された場合に、まず第1有利遊技状態の期待値が低い第2誘導通路から誘導される遊技球に関わる遊技を実行し、その後、第1有利遊技状態の期待値の高い第1誘導通路から誘導される遊技球に関わる遊技を実行することから、遊技への意欲を次第に高めるとともに、第1有利遊技状態の期待値を長期間に亘って維持させることができ、ひいては遊技における興趣を高めることができる。 【0031】 (解決手段13) 前記表示制御手段は、前記第2誘導態様の表示制御よりも前記第1誘導態様の表示制御を優先して実行することを特徴とする解決手段1乃至解決手段12のいずれかに記載の遊技機。 【0032】 解決手段13記載の遊技機によれば、第1演出態様の表示制御を第2演出態様の表示制御よりも優先して実行するため、振分手段によって第1誘導通路と第2誘導通路との両方に遊技球が振分けられた場合に不具合を生じさせることなく演出を行うことができる。また、遊技球が第1誘導通路に振分けられたときに第2誘導通路に振分けられたときよりも第1有利遊技状態の期待値を高くする場合に、第1有利遊技状態の期待値が高い第1誘導通路に振分けられたことを積極的に報知するため、第1有利遊技状態に対する期待感を抱かせつつ遊技球の行方に注目させることができる。 【0033】 (解決手段14) 前記開閉可動部材は、前記枠状部材の上部位置に配置され、 前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路の一方は、前記枠状部材の左側の内周面に沿って配設され、他方は、前記枠状部材の右側の内周面に沿って配設されることを特徴とする解決手段1乃至解決手段13のいずれかに記載の遊技機。 【0034】 解決手段14記載の遊技機によれば、枠状部材の上部位置にて進入した遊技球は、それぞれ枠状部材の左右の内周面に沿って配設される第1誘導通路及び第2誘導通路を通って転動面に誘導される。このように第1誘導通路と第2誘導通路との配設位置を枠状部材の左右に分けることで、遊技球の振り分け先の通路を明確に認識させることができるようになる。また、枠状部材によって囲まれる第1の遊技領域に転動面が配設されるため、枠状部材の開口を通して転動面を視認させることができ、第1の遊技領域における遊技の面白みを一層高めることが可能になる。また、枠状部材の内周面に沿って遊技球を転動面に誘導するため、第1誘導通路及び第2誘導通路によって転動面の視認を妨げない。 【0035】 (解決手段15) 前記第1誘導通路及び前記第2誘導通路は、前記第1の遊技領域に進入した遊技球を前記転動面の所定位置に落下させる流出口(整流部3101a、通過口3101b)を備え、該流出口を介して前記転動面に遊技球を誘導するものであり、前記第1誘導通路の流出口(整流部3101a)と前記第2誘導通路(通過口3101b)の流出口とが互いに近接する位置に配設されていることを特徴とする解決手段6乃至解決手段14のいずれかに記載の遊技機。 【0036】 解決手段15記載の遊技機によれば、第1誘導通路の流出口と、第2誘導通路の流出口と、が近接して配設されるため、遊技球が第1誘導通路と第2誘導通路とのいずれに振分けられた場合でも転動面に落下する遊技球の位置を容易に把握でき、転動面に誘導された遊技球が見易い。また、第1誘導通路から誘導された遊技球と第2誘導通路から誘導された遊技球とを1つの球打手段で処理する構造であるため、第1誘導通路の流出口と、第2誘導通路の流出口と、を近接配置することによって第1誘導通路及び第2誘導通路から略同位置に遊技球を誘導し、球打手段によって同条件で処理できる。 【0037】 (解決手段16) 前記転動面に可動可能に設けられ、前記球打手段によって打ち返された遊技球の転動方向を変化させる転動方向変化用可動部材(第3の特別駆動役物105)を備えたことを特徴とする解決手段6乃至解決手段15のいずれかに記載の遊技機。 【0038】 解決手段16記載の遊技機によれば、転動面における球打手段と特定入球口との間には、転動方向変化用可動部材が可動可能に設けられているため、遊技球が特定入球口に向かって打ち返された場合でも、転動方向変化用可動部材に衝突した場合には、遊技球の転動方向が変化し、特定入球口への入球が困難となる。また、逆に、特定入球口とは異なる方向に打ち返された遊技球が上記転動方向変化用可動部材によって特定入球口に入球することもある。このため、遊技者は、遊技球が特定入球口に入球するまで、安心することができなくなり、その結果、遊技球の行方を最後まで注目させることが可能になる。 【0039】 (解決手段17) 前記転動面は、前端部分から後端部分に向けて放射状に広がった扇状の領域を形成することを特徴とすることを特徴とする解決手段6乃至解決手段16のいずれかに記載の遊技機。 【0040】 解決手段17記載の遊技機によれば、扇状の領域を形成する転動面上に誘導されて遊技者側に向かって転動する遊技球を打ち返すため、奥行感を醸し出すことができる。 【0041】 (解決手段18) 前記表示手段は、前記第1の遊技領域の後方に配設されることを特徴とする解決手段1乃至解決手段17のいずれかに記載の遊技機。 【0042】 解決手段18記載の遊技機によれば、枠状部材で囲まれた第1の遊技領域の後方に表示手段が配設されるため、転動する遊技球によって表示手段の視認が妨げられることを防止できる。また、第1誘導通路及び第2誘導通路がそれぞれ枠状部材の左右の内周面に沿って配設される場合には、第1誘導通路及び第2誘導通路によって表示手段の視認が妨げられることなく枠状部材の開口を通して表示手段を視認できる。 【0043】 (解決手段19) 前記表示手段は、前記第1の遊技領域の後方に配設され、 前記転動面は、前記表示手段の下方に潜り込むかたちで形成されることを特徴とする解決手段6乃至解決手段17のいずれかに記載の遊技機。 【0044】 解決手段19記載の遊技機によれば、枠状部材で囲まれた第1の遊技領域の後方に表示手段が配設されるため、転動する遊技球によって表示手段の視認が妨げられることを防止できる。また、第1誘導通路及び第2誘導通路がそれぞれ枠状部材の左右の内周面に沿って配設される場合には、第1誘導通路及び第2誘導通路によって表示手段の視認が妨げられることなく枠状部材の開口を通して表示手段を視認できる。また、表示手段の下方に潜り込むかたちで転動面が形成されるため、広い領域で転動面を形成できるとともに、表示手段に表示制御される画像情報を遮ることなく、画像情報と遊技球の挙動とを同時に視認させることができる。特に、画像情報と遊技球の挙動とを互いに関連付けて実行させるようにすれば、演出の趣旨を一層高めることができる。 【0045】 (解決手段20) 前記第2の遊技領域に設けられ、前記第1の遊技領域及び第2の遊技領域とは異なる入賞領域に受け入れ可能な開放状態(開閉部材86の開放状態)と前記入賞領域への遊技球の受け入れを困難にする閉鎖状態(開閉部材86の閉鎖状態)との間で開閉動作可能な特別開閉可動部材(大入賞口装置85)を備え、 前記第1有利遊技状態制御手段は、前記特別開閉可動部材を所定の態様で開閉制御することにより前記第1有利遊技状態に制御することを特徴とする解決手段1乃至解決手段19のいずれかに記載の遊技機。 【0046】 解決手段20記載の遊技機によれば、第1有利遊技状態では、特別開閉可動部材を所定の態様で開放状態と閉鎖状態とに開閉制御する。一方、第2有利遊技状態では、開閉可動部材を所定態様で開閉制御する。すなわち、第1有利遊技状態で開閉制御される入賞装置と、第2有利遊技状態で開閉制御される入賞装置と、を異なるように構成している。そのため、特別開閉可動部材に遊技球が入賞したことに基づいて払い出される賞球の数と、開閉可動部材に遊技球が入賞したことに基づいて払い出される賞球の数と、を異ならせることによって第1有利遊技状態と第2有利遊技状態との有利度合いを明確に異ならせることが可能となる。また、遊技のバリエーションが増加するため、遊技興趣が向上する。 【0047】 (解決手段21) 前記第1有利遊技状態制御手段は、前記開閉可動部材を第1有利態様で開閉制御することにより前記第1有利遊技状態に制御し、 前記第2有利遊技状態制御手段は、前記開閉可動部材を第2有利態様で開閉制御することにより前記第2有利遊技状態に制御することを特徴とする解決手段1乃至解決手段19のいずれかに記載の遊技機。 【0048】 解決手段21記載の遊技機によれば、第1有利遊技状態では、開閉可動部材が第1有利態様で開閉制御され、第2有利遊技状態では、開閉可動部材が第2有利態様で開閉制御される。すなわち、第1有利遊技状態で開閉制御される入賞装置と第2有利遊技状態で開閉制御される入賞装置とを同一の入賞装置で構成し、開閉可動部材の開閉動作態様を異ならせることにより各々の状態に制御している。そのため、第1有利遊技状態及び第2有利遊技状態に対応する入賞装置を個々に設ける場合に比べて、部品点数を減らすことができ、遊技機製造のコストを低減できるとともに、遊技領域に配置する入賞装置の個数を減らすことができるため、開閉制御手段の大きさや始動口を設ける位置などの設計の自由度が向上する。 【発明の効果】 【0049】 このように、本発明によれば、1種遊技に関わる始動口に遊技球が入賞し、第2有利遊技状態に決定されたときに2種遊技に関わる遊技が実行されるため、1種遊技と2種遊技とを関連付けて実行して遊技興趣を低下させないとともに、処理負担を増大させることなく1種遊技と2種遊技とを並行して実行できる。また、遊技球の振分けに応じて表示手段で異なる表示制御を行うため、遊技球の位置を把握することが可能となり、遊技球の行方に注目させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0050】 以下、この発明にかかる遊技機の一実施の形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を、各図を参照しつつ詳細に説明する。 【0051】 [パチンコ機の全体構成について] 図1を参照しつつ説明する。図1はパチンコ機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側に前面枠が開かれた状態を示す斜視図である。なお、図1においては遊技領域における装飾部材が省略された図を示している。 【0052】 パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、前面枠4および遊技球が流下可能な遊技盤5等を備えている。 【0053】 外枠2は、上下左右の木製の枠材によって縦長四角形の枠状に形成されている。この外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6が設けられている。外枠2の前面の片側には、本体枠3が、ヒンジ機構7によって前方に開閉自在に装着されている。 【0054】 なお、外枠2は、木製の枠材に代えて、樹脂やアルミニウム等の軽金属によって形成された枠材であってもよい。 【0055】 [本体枠の構成について] 図2および図4を参照しつつ説明する。図2はパチンコ機1の前側全体を示す正面図であり、図4はパチンコ機1の本体枠3と遊技盤5とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。 【0056】 本体枠3は、前枠体11、遊技盤装着枠12および機構装着体13を備えており、これら11,12,13を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。 【0057】 前枠体11は、外枠側ヒンジ具14、本体枠側ヒンジ具15、ヒンジピンおよびヒンジ孔(いずれも参照符号なし)を有するヒンジ機構7によって外枠2に対して開閉自在に構成されている。 【0058】 より具体的には、外枠側ヒンジ具14は外枠2の片側の上下部に固定されており、本体枠側ヒンジ具15は前枠体11の片側の上下部に固定されている。そして、前枠体11は、ヒンジピンおよびヒンジ孔によって外枠側ヒンジ具14に回動自在に装着されている。これにより、前枠体11は外枠2に対して開閉自在となっている。 【0059】 前枠体11を前方(遊技盤5側)から見た場合において、前枠体11の前下部左側領域であって且つ遊技盤装着枠12の下方には、前方に開口部が形成されたスピーカボックス部16が前枠体11と一体に形成されている。このスピーカボックス部16には、前方に形成された開口部を塞ぐようにしてスピーカ装着板17が装着されている。このスピーカ装着板17にはスピーカ18(以下、「下部スピーカ18」と称する。)が装着されている。 【0060】 また、前枠体11前面の下部領域内において、その上半部分には発射レール19が傾斜状に装着されており、その下半部分には下部前面板30が装着されている。 【0061】 下部前面板30の前面の略中央部には、遊技球を貯留可能な下皿31が設けられている。この下皿31には、遊技球を下方に排出するための球排出レバー34が配設されている。また、下部前面板30の下部前面板30の前面の右側寄りにはハンドル32が設けられ、左側寄りには灰皿33が設けられている。 【0062】 [前面枠の構成について] 図1および図2に基づき説明する。前枠体11の前面の片側には、その前枠体11の上端から下部前面板30の上縁にわたる部分を覆うようにして、前面枠4がヒンジ機構36によって前方に開閉自在に装着されている。 【0063】 前面枠4の略中央部には、遊技盤5に形成された遊技領域37を前方から透視可能な略円形の開口窓38が形成されている。前面枠4の後側には、開口窓38よりも大きな矩形枠状をなす窓枠39が設けられている。この窓枠39には、ガラス板または透明樹脂板等の透明板50が装着されている。 【0064】 前面枠4の前面の略全体は、ランプ等が内設された前面装飾部材によって装飾されている。同前面枠4の前面の下部には上皿51が形成されている。詳しくは、開口窓38の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置52が、下部に上皿51が、上部に音響電飾装置53が装着されている。 【0065】 サイド装飾装置52は、ランプ基板が内部に配置され且つ合成樹脂材によって形成されたサイド装飾体54を主体として構成されている。サイド装飾体54には、横方向に長いスリット状の開口孔が上下方向に複数配列されており、この開口孔には、ランプ基板に配置された光源に対応するレンズ55が組み込まれている。 【0066】 音響電飾装置53は、透明カバー体56、スピーカ57、スピーカカバー58およびリフレクタ体(図示しない)等を備え、これらの構成部材が相互に組み付けられてユニット化されている。 【0067】 また、上皿51の左側には、遊技者が操作可能な押しボタン60が設けられている。 【0068】 [施錠装置の構成について] 図1および図4に基づき説明する。前枠体11のヒンジ機構36に対して反対側となる自由端側の後側には施錠装置70が装着されている。この施錠装置70は、外枠2に対し本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対し前面枠4を施錠する機能とを兼ね備えている。 【0069】 施錠装置70の構成について詳述すると、施錠装置70は、上下複数の本体枠施錠フック72と、上下複数の扉施錠フック74と、シリンダー錠75と、を備えている。 【0070】 上下複数の本体枠施錠フック72は、外枠2に設けられた閉止具71に係脱可能に係合して本体枠3を閉じ状態に施錠するものである。上下複数の扉施錠フック74は、前面枠4の自由端側の後側に設けられた閉止具73に係脱可能に係合して前面枠4を閉じ状態に施錠するものである。シリンダー錠75は、パチンコ機1の前方から鍵を挿入することによって解錠操作可能に構成されている。 【0071】 そして、シリンダー錠75の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されると、本体枠施錠フック72と外枠2の閉止具71との係合が外れて本体枠3が解錠される。また、本体枠3が開錠される方向とは逆方向に回動操作されることで、扉施錠フック74と前面枠4の閉止具73との係合が外れて前面枠4が解錠される。 【0072】 [遊技盤装着枠の構成について] 図1、図3、図4および図5を参照しつつ説明する。図3は遊技領域37の構成を示す拡大正面図であり、図5はパチンコ機1の後側全体を示す背面図である。 【0073】 図1および図4に示すように、本体枠3の遊技盤装着枠12は、前枠体11の後側に設けられており、遊技盤5を前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。遊技盤5は、遊技盤装着枠12の前方から嵌込まれる大きさの略四角板状に形成されている(図10参照)。遊技盤5の盤面(前面)には、外レール76と内レール77とを備えた案内レール78が設けられ、その案内レール78の内側に遊技領域37が区画形成されている。 【0074】 なお、発射レール19と案内レール78との間には、所定の間隙が設けられており、発射された遊技球が案内レール78を逆戻りした場合には、その遊技球は、その隙間から排出され下皿31に案内されるように構成されている。また、遊技盤5の前面には、その案内レール78の外側領域において、合成樹脂製の前構成部材79が装着されている。 【0075】 また、図3に併せて示されるように、上記遊技領域37のほぼ中央位置には、 ・当該遊技領域37を特別入賞口93が設けられる第1の遊技領域37aとその他の第2の遊技領域37bとに区画形成する役物91。 ・上記役物91内への遊技球の進入確率が高くなるように開閉動作可能な一対の羽根部材からなる第1の可動片456。などが配設されている。 【0076】 ここで、役物91は、遊技盤5の中央部に貫設された組付孔に嵌込まれている。役物91の後部および演出表示装置115の表示装置制御基板116を有する表示装置制御基板ボックス117は遊技盤5の後側に突出して配設されている。 【0077】 一方、図5に示すように、遊技盤5の後側下部であって且つその中央部から下部にわたる部分には、ボックス装着台118が設けられている。このボックス装着台118は、各種入賞装置に流入した遊技球を受け且つその遊技球を所定位置まで導く集合樋としての機能と、ボックス装着部としての機能とを兼ね備えている。 【0078】 ボックス装着台118には、音声制御基板、ランプ制御基板等の副制御基板119が収納された副制御基板ボックス130が装着されている。 【0079】 また、この副制御基板ボックス130の後側に重ね合わされた状態で、主制御基板131が収納された主制御基板ボックス132が装着されている。 【0080】 さらに、遊技盤5の後側に対して装着されたボックス装着台118、副制御基板ボックス130および主制御基板ボックス132は、本体枠3の遊技盤装着枠12の前方から遊技盤5を嵌込んで装着できるように、遊技盤5の外郭より外側にはみ出すことなく配置されている。 【0081】 [本体枠の機構装着体、球タンクおよびタンクレールの構成について] 図8および図9に基づき説明する。図8はパチンコ機1の本体枠3に各種部材が組み付けられた状態を斜め右上後方から示す斜視図であり、図9は本体枠3単体を斜め右上後方から示す斜視図である。 【0082】 本体枠3の機構装着体13には、タンク装着部133、レール装着部134および払出装置装着部135等が形成されている。タンク装着部133には、球タンク136が装着されている。 【0083】 球タンク136は、透明な合成樹脂材よりなり、上方に開口する箱形状に形成されている。これにより、島設備から供給される多数の遊技球が貯留可能となっている。そして、球タンク136の遊技球の貯留状態が球タンク136の後側壁を透して視認可能となっている。また、球タンク136の底板部137の後側隅部には遊技球を放出する放出口138が形成されると共に、底板部137は放出口138に向けて下傾する傾斜面に形成されている。 【0084】 本体枠3の機構装着体13には、そのタンク装着部133に下方に接近してレール装着部134が一体に形成され、そのレール装着部134にレール構成部材139が装着されることでタンクレール150が構成されるようになっている。すなわち、この実施形態において、レール装着部134は、本体枠3の上部横方向部分が所定深さ凹まされた状態で形成されており、その凹部の奥側壁をタンクレール150の前壁部151とし、その凹部の下縁部に沿って一端(図9に向かって左端)から他端(図9に向かって右端)に向けて下傾する傾斜状のレール棚155が形成されている。そして、レール棚155の横方向に延びる上向き面をレール受け部158としている。 【0085】 レール装着部134に装着されてタンクレール150を構成するレール構成部材139は、レール装着部134の前壁部151との間にレール通路を構成する後壁部152と、傾斜状をなす下板部と、その下板部の上面の前後方向中央部に沿って突設されレール通路を前後複数列(この実施形態では前後2列)に区画する仕切り壁(いずれも図示しない)とを一体に備えて形成されている。このレール構成部材139は、レール装着部134に対し適宜の取付手段によって装着され、これによって、前後複数列のレール通路を備えたタンクレール150が構成されている。そして、球タンク136の放出口138から放出(自重によって落下)された遊技球がタンクレール150の前後複数列のレール通路の一端部においてそれぞれ受けられた後、遊技球が自重によってレール通路に沿って転動することでレール通路の他端部に向けて流れるようになっている。また、この実施形態において、レール構成部材139は、透明な合成樹脂材より形成され、これによって、レール通路内の遊技球の流れ状態が、レール構成部材139の後壁部152を透して視認可能となっている。 【0086】 タンクレール150(レール装着部134)の前壁部151は、遊技盤5の後側に突出する装備品(例えば役物91)における後部の上端部との干渉を避けるため第1空間部を隔てた状態で設けられている。また、この実施形態において、本体枠3の後端部となるレール棚155の後端と、タンクレール150の後壁部は、球タンク136の後側壁と略同一面をなしている。言い換えると、球タンク136の後壁部に対しタンクレール150の後壁部が略同一面となる位置までタンクレール150が遊技盤5の後面より後方に離隔して配置されている。これによって、遊技盤5の後側とタンクレール150の前壁部151との間に役物91の後部との干渉を避けるための第1空間部が設けられるようになっている。 【0087】 また、タンクレール150の上方には、レール通路を流れる遊技球を上下に重なることなく整列させる整流体156がその上部において軸157を中心として揺動可能に装着されている。この整流体156には、その中央部から下部において錘が設けられている。 【0088】 [払出装置装着部および球払出装置の構成について] 図8および図9に基づき説明する。本体枠3の機構装着体13の片側寄りの上下方向には、次に述べる球払出装置(球払出ユニット)170に対応する縦長の払出装置装着部135が形成されている。払出装置装着部135は、後方に開口部をもつ凹状に形成されている。また、払出装置装着部135の段差状をなす奥壁部(図示しない)の所定位置には、球払出装置170の払出用モータ172(図4参照)が突出可能な開口部173が形成されている。 【0089】 払出装置装着部135の凹部に球払出装置170が装着された状態において、遊技盤5との間には、第1空間部と前後方向に略同一レベルとなる第2空間部が設けられている。これによって、レール通路と球通路とが前後方向に略同一レベルで配置されている。また、本体枠3の後端、すなわち払出装置装着部135の周壁部後端、レール棚155の後端、球タンク136、タンクレール150および球払出装置170のそれぞれの後面は略同一面をなしている。 【0090】 球払出装置170は、払出装置装着部135の凹部と略同じ大きさの縦長のボックス形状をなし、払い出しに関する各種部品が装着されることでユニット化されている。なお、球払出装置170は、払出装置装着部135の凹部の後方開口部から嵌込まれて適宜の取付手段(例えば、弾性クリップ、係止爪、ビス等の取付手段)によって装着されるようになっている。 【0091】 また、図示しないが、球払出装置170は、タンクレール150におけるレール通路の出口にそれぞれ連通する流入口を有する球通路が前後複数列(例えば前後2列)に区画されて形成されている。また、その内部に形成された前後複数列の球通路の下流部が二股状に分岐されて前後複数列の賞球および貸球用球通路と球抜き用球通路とがそれぞれ形成されている。そして賞球および貸球用球通路と球抜き用球通路との分岐部には、遊技球をいずれかの通路に振り分けて払い出すための回転体よりなる払出部材(図示しない)が正逆回転可能に配設されている。 【0092】 [本体枠の後側下部の装備について] 図4および図5に基づき説明する。本体枠3の前枠体11の後側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体11の後下部領域の片側(図5に向かって左側)には、発射レール19の下傾端部の発射位置に送られた遊技球を発射するための発射ハンマー(図示しない)、その発射ハンマーを作動する発射モータ192等が取付基板193に組み付けられてユニット化された発射装置ユニット194が装着されている。なお、遊技球がこうして発射されるときの速度は、上記ハンドル32の操作位置によって調整されるようになっている。また、前枠体11の後下部領域の略中央部には、電源基板195を収容する電源基板ボックス196が装着され、その電源基板ボックス196の後側に重ね合わされた状態で払出制御基板197を収容する払出制御基板ボックス198が装着されている。払出制御基板197は、遊技球を払い出す数を記憶するRAMを備え、主制御基板131から送信される払出用信号に従って遊技球を払い出す制御信号を中継用回路基板(図示しない)に伝達して払出用モータ172を作動制御するようになっている。 【0093】 [後カバー体の構成について] 図5および図6に基づき説明する。図6はパチンコ機1の後側全体を右上後方から示す斜視図である。遊技盤5後面に配置された表示装置制御基板ボックス117(図10参照)および主制御基板ボックス132の後端部は機構装着体13の中央部に開口された窓開口部に向けて突出している。そして、機構装着体13の窓開口部の一側壁を構成する側壁部と他側壁を構成する払出装置装着部135の片側壁との間には、不透明な合成樹脂材によって略方形の箱形状に形成された後カバー体210がカバーヒンジ機構211によって開閉並びに着脱可能に装着されている。 【0094】 後カバー体210は、略四角形状の後壁部212と、その後壁部212の外周縁から前方に向けて突出された周壁部213とから一体に構成されている。後カバー体210の周壁部213のうち、一側の壁部213aには、機構装着体13の側壁部の上下および中間の計3箇所に形成されたヒンジ体214のヒンジ孔の上方からそれぞれ着脱可能に嵌込まれるヒンジピン215を下向きに有するヒンジ体216が一体に形成されている。また、後カバー体210の周壁部213のうち、他側の壁部213bには、払出装置装着部135の片側壁に形成された係止孔に弾性的に係合可能な係止爪を有する弾性閉止体217が一体に形成されている。 【0095】 すなわち、後カバー体210は、その上下および中間のヒンジ体216の各ヒンジピン215が機構装着体13の側壁部のヒンジ体214のヒンジ孔の上方からそれぞれ嵌込まれる。この状態で、ヒンジピン215を中心として後カバー体210が機構装着体13の他側に向けて回動されながら、その弾性閉止体217を払出装置装着部135の片側壁の係止孔に差し込んで弾性的に係合させることで、機構装着体13の後側に後カバー体210が閉じ状態で保持される。そして、後カバー体210によって、遊技盤5後面の表示装置制御基板ボックス117(図10参照)全体および主制御基板ボックス132の略中間部から上端にわたる部分が後カバー体210によって覆われるようになっている。これによって、主制御基板ボックス132の上部に露出された主制御基板131の基板コネクタ(主として表示装置制御基板116と接続するための基板コネクタ)が後方から視認不能に隠蔽されている。 【0096】 また、主制御基板ボックス132の略中間部から下端にわたる部分は後カバー体210によって覆われることなく露出されている。そして、主制御基板ボックス132の下部には、その主制御基板131上に配置された検査用コネクタ218が露出されており、後カバー体210が閉じられた状態で主制御基板131上の検査用コネクタ218に基板検査装置(図示しない)を接続して検査可能となっている。 【0097】 後カバー体210には、多数の放熱孔230、231、232、233が貫設されており、これら多数の放熱孔230、231、232、233から内部の熱が放出されるようになっている。この実施形態において、後カバー体210には、その周壁部213から後壁部212に延びる多数のスリット状の放熱孔230が貫設され、後壁部212の略中間高さ位置から上部においては多数の長円形、楕円形等の放熱孔231が貫設され、後壁部212の下部には多数の長円形、楕円形等の放熱孔232と所定数の横長四角形状の放熱孔233が貫設されている。 【0098】 また、横長四角形状の放熱孔233は、主制御基板ボックス132の封印ねじ(封印部材)によって封印される複数の並列状の封印部235の列の大きさおよび配設位置に対応する大きさおよび位置に貫設されている。これによって、不透明な後カバー体210が閉じられた状態であっても、主制御基板ボックス132の複数の並列状の封印部235が放熱孔233の部分において視認可能に露出される。このため、後カバー体210が閉じられた状態であっても、主制御基板ボックス132の封印部235の封印状態を容易に視認することができる。また、不透明な合成樹脂材は、透明な合成樹脂材と比べ、リサイクル使用される合成樹脂材を材料として用いることが容易であるため、後カバー体210を安価に製作することができる。 【0099】 後カバー体210の周壁部213のうち、上側壁部213cの所定位置(この実施形態では左右2箇所)には、電源コード(図示しない)を適宜に折り畳んだ状態で保持する略C字状でかつ弾性変形可能なコード保持体237が上方のタンクレール150の後壁面(レール構成部材139の後壁面)に向けて延出されている。このコード保持体237の先端部には、同コード保持体237を弾性変形させて電源コードを取り外すためのつまみが形成されている。 【0100】 電源コードは、その一端が分電基板238の基板コネクタ239に取り外し可能に接続され、他端の電源プラグが電源コンセントに差し込まれる。前記したように、後カバー体210にコード保持体237を一体に形成して電源コードを保持することで、パチンコ機を運搬、保管する際に電源コードがぶらついて邪魔になったり、異物に引っ掛かる不具合を防止することができる。 【0101】 [本体枠の後側下部の下皿用球誘導体等の構成について] 図2および図7に基づき説明する。図7は、図6に示すパチンコ機1の斜視図から後カバー体210および各種制御基板等を取り外した状態を示す斜視図である。 【0102】 本体枠3の後下部領域の他側寄り部分(ヒンジ寄り部分)には、そのスピーカボックス部16の後段差部の凹み部分において下皿用球誘導体253が装着されている。この下皿用球誘導体253は、球払出装置170の賞球および貸球用球通路から上皿連絡路(図示しない)を経て上皿51に払い出された遊技球が満杯になったときに、上皿連絡路の遊技球を下皿31に導くためのものである。 【0103】 なお、この実施形態において、下皿用球誘導体253の後壁外面には、インタフェース基板252を収納している基板ボックス254が装着されている。なお、インタフェース基板252は、パチンコ機1に隣接して設置される球貸機と払出制御基板197との間に介在され、球貸に関する信号を球貸機と払出制御基板197との間で送受信可能に電気的に接続するようになっている。 【0104】 [遊技盤の構成について] 前述の通り、図3に示されるように、上記遊技領域37のほぼ中央位置には、 ・当該遊技領域37を特別入賞口93が設けられる第1の遊技領域37aとその他の第2の遊技領域37bとに区画形成する役物91。 ・上記役物91内への遊技球の進入確率が高くなるように開閉動作可能な一対の羽根部材からなる第1の可動片456。などが配設されている。 【0105】 ここで、この実施の形態にかかる第1の可動片456は、図11に併せて示すように、キャラクタ体455が両手に把持するメガホンとして形作られており、基本的に図中点線の状態(閉状態)にある。そして、この第1の可動片456が図中点線の状態(閉状態)から図中実線の状態(開状態)になると、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が、役物進入口92を通じて上記第1の遊技領域37a内に進入するようになる。なお後述するが、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記第1の遊技領域37a内に進入するときは、適宜の箇所に設けられた第1のカウントセンサ319によって遊技球の当該第1の遊技領域37aへの進入が検出される。 【0106】 また、この実施の形態では、上記第1の可動片456は、図12(a)及び(b)に示すように、上記役物91(図11参照)の裏面に配設された第1の可動片用ソレノイド331の駆動によって回動する構成となっている。すなわち、この第1の可動片用ソレノイド331は、図12(a)に示されるオフ状態(図11では点線の状態)にて駆動されると、そのプランジャが直線運動し、図12(b)に示されるオン状態(図11では実線の状態)になる。そして、こうしたプランジャの直線運動がリンク機構470を介して上記第1の可動片456の駆動軸471を回動運動させるようになる。なお、この実施の形態の第1の可動片456では、その先端を互いに離反する方向に回動させることで上記第1の遊技領域37a内に遊技球が進入可能となり、その先端を互いに接近する方向に回動させることで、上記第1の遊技領域37a内への遊技球の進入が不可能となる(図3及び図11参照)。 【0107】 また、上記遊技領域37のうちの第1の遊技領域37aには、上記特別入賞口93のほか、 ・上記特別入賞口93へと通じる2つの通路101a、101b。 ・上記第1の可動片456の開閉動作を通じて上記第1の遊技領域37a内に進入した遊技球を上記2つの通路101a、101bのいずれかに供給する振分け装置102。 ・上記特別入賞口93へと遊技球を案内する案内口103aを定常的に摺動動作させる第1の特別駆動役物103。 ・上記2つの通路101a、101bからそれぞれ供給される遊技球が上記第1の特別駆動役物103が設けられる方向に打ち返されるようにバット部104aを動作させる第2の特別駆動役物104。 ・上記バット部104aによって打ち返された遊技球の上記案内口103a(特別入賞口93)への入球確率が低くなるように守備人形105aを動作させる第3の特別駆動役物105(図14参照)。 ・上記第2の特別駆動役物104に供給された遊技球が上記案内口103aに入球しなかったときに入球されるハズレ受入口94。等々、が設けられている。 【0108】 図13は、先の図11と基本的に同様である。ただし、図中の2点鎖線にて示される矢印は、上記第1の遊技領域37a内にて遊技球が転動するときのルートの一部を示したものである。 【0109】 ここで、同図13に併せて示されるように、上記2つの通路101a、101bのうちの通路101aは、その途中に分岐路1101a、2101aを有している。このような構成では、遊技球が上記分岐路1101a、2101aのいずれを通るかによって、上記第1の特別駆動役物103や、上記第2の特別駆動役物104に遊技球が到達するタイミングをずらすことができるようになる。なお、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、遊技球が当該通路101aを転動するときは、ノーマル(NM)ルート監視センサ322(図38参照)によってその転動が検出されることとなる。 【0110】 また、この実施の形態にかかる通路101aは、当該通路101aを転動する遊技球を上記第2の特別駆動役物104に供給するにあたり、この遊技球をカップ形状からなる整流部3101aを通過させる構成となっている。また併せて、図14に示されるように、この整流部3101aを通過した遊技球を、上記バット部104aが設けられている板部材106上に落下させることによって、上記第2の特別駆動役物104に供給する構成となっている。このような構成では、遊技球は上記整流部3101aを渦巻状に回転しながら整流されるようになり、こうした整流機能を通じて上記第1の特別駆動役物103や、上記第2の特別駆動役物104に遊技球が到達するタイミングをずらすことができるようになる。なお、上記板部材106は、平面視が扇状の形状を呈しており、上記落下した遊技球が上記バット部104aへと転動する程度の傾斜角度をもって設けられている。また、同板部材106上には案内溝106aが形成されており、当該板部材106上に落下した遊技球は通常、この案内溝106aを通じて上記第2の特別駆動役物104のバット部104aに供給される。 【0111】 一方、上記2つの通路101a、101bのうちの通路101bには、その途中に当該通路101bを転動する遊技球を一旦停留させる停留機能を有する停留装置107が設けられている。この停留装置107は、図15(a)及び(b)に示すように、上記通路101bの裏側に配設された停留装置用ソレノイド332と、このソレノイド332の駆動によって回動する停留部107aとを備えて構成されている。 【0112】 ここで、上記停留部107aは、上記停留装置用ソレノイド332が図15(a)に示されるオフ状態にあるとき、上記通路101bを転動する遊技球と干渉しない位置に位置する構成となっている。また、同停留部107aは、上記停留装置用ソレノイド332が図15(a)に示されるオフ状態から図15(b)に示されるオン状態になると、上記通路101b中を転動する遊技球と干渉してこれを停留させるように変位する構成となっている。なお、当該停留装置107は、プランジャの直線運動がリンク機構を介して駆動軸を回動運動させる装置である点では先の図12(a)及び(b)に示した装置と同様である。また、この実施の形態にかかるパチンコ機1では、遊技球が当該通路101bを転動することを検出するスペシャル(SP)ルート監視センサ323(図38参照)を備えており、このセンサ323による検出に基づいて上記停留装置用ソレノイド332はオン状態に駆動制御される。 【0113】 このような構成では、上記第1の遊技領域37a内に2つの遊技球が同時に進入し、それら遊技球が上記2つの通路101a、101bを同時に転動するような場合であっても、当該通路101bを転動する遊技球は上記停留装置107により同通路101b中にて停留されるようになる。このため、上記2つの通路101a、101bを同時に転動する遊技球のうちの通路101aを転動する遊技球は、一方の遊技球よりも先に上記第2の特別駆動役物104に供給されるようになる。 【0114】 また、この実施の形態では、当該通路101bも、上記バット部104aが設けられている板部材106上に遊技球を落下させることによって、上記第2の特別駆動役物104に遊技球を供給する構成となっている。ただし、図16に併せて示されるように、当該通路101bでは、遊技球をカップ形状からなる整流部3101aを通過させることなく、通過口3101bを通じて上記板部材106上に直接落下させる構成となっている。 【0115】 また、上記振分け装置102は、上記第1の遊技領域37a内に進入した遊技球を上記2つの通路101a、101bのいずれかに振り分ける部分である。 【0116】 ここで、この実施の形態にかかる振分け装置102は、上記第1の遊技領域37a内に進入した遊技球の経路となる振分け台102aを有しており、この振分け台102aの傾斜角度を変化させることによって上記遊技球を2つの通路101a、101bのいずれかに振り分ける構成となっている。また、この振分け装置102は、図17(a)及び(b)に示すように、上記振分け台102aの裏側に配設された振分け装置用ソレノイド325の駆動によって上記振分け台102aの傾斜角度を可変する構成となっている。より具体的には、上記振分け台102aは、上記振分け装置用ソレノイド325が図17(a)に示されるオフ状態にあるとき、上記2つの通路101a、101bのうちの通路101aに遊技球が供給される傾斜角度となる。また、同振分け台102aは、上記振分け装置用ソレノイド325が図17(b)に示されるオン状態にあるときは、上記2つの通路101a、101bのうちの通路101bに遊技球が供給される傾斜角度となる。なお、この振分け装置102も、プランジャの直線運動がリンク機構を介して駆動軸を回動運動させる装置である点では先の図12(a)及び(b)に示した装置と同様である。 【0117】 このような構成では、上記振分け装置用ソレノイド325がオフ状態(図17(a))にあるときは、遊技球は、図18中の経路R11を通って上記バット部104aへと向かうようになる。また、上記ソレノイド325がオン状態(図17(b))にあるときは、遊技球は、図19中の経路R12を通って上記バット部104aへと向かうようになる。また、図示しないが通路101aの入り口付近(通路101aにおける振分け台102aの直近部分)には、右通路進入センサ362(図38参照)が配設され、振分け装置102によって通路101aに供給された遊技球を検出するようになっている。また、通路101bの入り口付近(通路101bにおける振分け台102aの直近部分)には、左通路進入センサ361(図38参照)が配設され、振分け装置102によって通路101bに供給された遊技球を検出するようになっている。 【0118】 また、上記第1の特別駆動役物103は、上記特別入賞口93へと通じる案内口103aを定常的に摺動動作させる部分である。すなわち、図20に示されるように、この第1の特別駆動役物103においては、上記案内口103aに受け入れられた遊技球は、この案内口103aの摺動動作によって上記特別入賞口93が設けられている箇所まで案内される。そしてこの結果、図21に示されるように、この特別入賞口93に遊技球が入球すると、この遊技球は経路R13を通って上記第1の遊技領域37aから排出されるようになる。一方、図22及び図23に示されるように、上記案内口103aに受け入れられなかった遊技球は、経路R14、R15を通って上記ハズレ受入口94に受け入れられることとなる。 【0119】 なお、この実施の形態では、当該第1の特別駆動役物103は、図24に示すように、上記案内口103aが設けられる部材と、ねじ溝が切られた摺動軸SH1とを備え、その摺動軸SH1のねじ溝に上記案内口103aが設けられる部材がかみ合って構成されている。また、同第1の特別駆動役物103は、上記摺動軸SH1が回動するとき、上記案内口103aがその軸方向に沿って移動するように該案内口103aが設けられる部材をガイドするガイド軸SH2を備えている。そして、特別駆動モータ334の回転軸に固定されたギアG2を上記摺動軸SH1の一端に形成されているギアG1と噛合した状態で上記特別駆動モータ334を駆動することによって、上記案内口103aを定常的に摺動動作させるようにしている。また、この実施の形態では、後述の主制御基板131(図38参照)が、フォトセンサ324により上記案内口103aの位置を検出し、この検出に応じて上記特別駆動モータ334の正逆回転にかかる駆動制御を行う。これにより、上記案内口103aは、図25(a)〜(c)に示されるように、予め定められた領域内でその摺動動作が行われるようになる。 【0120】 さらに、この実施の形態では、フォトセンサ324の検出にもとづいてタイマの計測を行っている。具体的には、図25(a)で演出判定タイマの計測を開始し、再び図25(a)の位置に戻ったときに演出判定タイマをリセットするとともに計測を再開する。なお、図25(a)から図25(c)及び図25(c)から図25(a)への移動期間は「1920ms」、図25(a)及び図25(c)の状態での停止期間は「680ms」、とされ、案内口103aの1回の往復に要する期間は「5200ms」となっている。これにより演出判定タイマの値を参照することにより上記案内口103aの位置を把握できるようになる。 【0121】 また、上記第2の特別駆動役物104は、図26に示されるように、そのバット部104aが上記板部材106の裏側に配設されたバット駆動用ソレノイド335の駆動によって回動する構成とされている。より具体的には、同バット部104aは、上記バット駆動用ソレノイド335が図26(a)に示されるオフ状態から図26(b)に示されるオン状態になるとき、上記板部材106上を反時計回りにて回転動作する。なお、この第2の特別駆動役物104も、プランジャの直線運動がリンク機構を介して駆動軸を回動運動させる装置である点では先の図12(a)及び(b)に示した装置と同様である。 【0122】 このような構成では、上記2つの通路101a、101bからそれぞれ供給される遊技球は、図27に示されるように、上記バット部104aにより打ち返され、上記板部材106上を上記案内口103aが設けられる方向へ転動するようになる。そして、こうして打ち返された遊技球が上記案内口103aを介して上記特別入賞口93に入球すると、遊技者にとって有利な特別遊技が行われるようになる。ただし、遊技球は、上記バット部104aに到達するタイミングと、該バット部104aが動作するタイミングとの関係によっては、図28に示されるように、同バット部104aにより打ち返されることなく、上記ハズレ受入口94に受け入れられるような場合もある。なお、図27及び図28中の2点鎖線にて示される矢印は、上記バット部104aにより打ち返された遊技球が上記板部材106上を転動するときの経路を示したものである。 【0123】 ちなみに、遊技球が上記特別入賞口93に入球するときは、適宜の箇所に設けられた大当たり受入センサ329(図38参照)によって遊技球の上記特別入賞口93への入球が検出される。また、上記バット部104aにより打ち返された遊技球が上記ハズレ受入口94に入球するときは、適宜の箇所に設けられたハズレ受入センサ330(図38参照)によって遊技球の上記ハズレ受入口94への入球が検出されることとなる。 【0124】 また、後述するが、この実施の形態では、上記第2の特別駆動役物104は、上記2つの通路101a、101bからそれぞれ供給される遊技球に対し、上記バット部104aの動作態様を該当する遊技球の供給元である通路の別に異ならしめるようにしている。このような構成では、上記停留装置107とも相まって、上記2つの通路101a、101bを同時に流下する遊技球の上記特別入賞口93への入賞確率を各々該当する遊技球の供給元である通路の別に異ならしめることができるようになる。 【0125】 また、上記第3の特別駆動役物105は、図29(a)及び(b)に示されるように、上記守備人形105aのほか、 ・守備人形用モータ326の回転軸に固定されたギアG3と噛合されるとともに該守備人形用モータ326の駆動によって前後に摺動する摺動部材105b。 ・「く」の字状に設けられるとともに、その一端が連結軸105cを介して上記摺動部材105bと回動可能に連結される連結部材105d。 ・上記守備人形105aを支持するものであり、上記連結部材105dの他端から上記板部材106のガイド孔106bに挿通されるかたちで設けられる支持部材105e。などを備えている。このような構成では、上記守備人形用モータ326を駆動させることによって、上記守備人形105aは上記板部材106上を円弧状に回動するようになる。すなわち、このような守備人形105aの動作によって、図30及び図31に示されるように、上記バット部104aによって打ち返された遊技球の経路を大きく異ならしめることができるようになる。 【0126】 一方、上記遊技領域37のうちの第2の遊技領域37bには、 ・風車80(80a、80b)。 ・所定のゲージ配列をなす多数の障害釘81(一部、図示略)。 ・始動口96。 ・始動ゲート97。 ・大入賞口装置85。 ・上記役物91の上側から上記始動口96の直上の領域まで通ずるワープ通路88。 ・アウト口89。等々、が設けられている。 【0127】 ここで、図中右側に配設される風車80aは、図32に示されるように、当該風車80aに供給される遊技球が2つの経路R1、R2のいずれかを通るように機能する部分である。なお、上記2つの経路R1、R2のうちの経路R1が、上記始動口96へと通ずる経路であり、経路R2が、上記始動ゲート97へと通ずる経路である。 【0128】 また、図中左側に配設される風車80bは、図33に示されるように、当該風車80bに供給される遊技球が2つの経路R3、R4のいずれかを通るように機能する部分である。なおここでは、上記2つの経路R3、R4のうちの経路R3が、上記始動ゲート97へと通ずる経路であり、経路R4が、上記始動口96へと通ずる経路である。 【0129】 また、上記始動口96は役物91の下方に配置されている。この始動口96は、開閉動作を行う第2の可動片99を備えて構成されている。この第2の可動片99は、第2の可動片用ソレノイド327(図38参照)の駆動により開放される。 【0130】 また、遊技球が上記始動口96に入球されたときは、始動口センサ318によって遊技球の入球が検出される。そしてこのとき、後述の主制御基板131(図38参照)は、これも後述の特別図柄表示装置121aに表示される特別図柄を所定の時間だけ変動表示制御するとともに、予め定められた数値範囲内で更新される乱数に基づいて上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理を行うこととなる。なお、上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理を行うことにより、上記特別遊技の実行契機となる大当たり、及び第1の可動片456の動作契機(補助遊技の実行契機)となる小当たりのうち一方に決定される。そしてその後は、上記第1の可動片456の開閉動作(補助遊技)や上記特別遊技など、この抽選結果に応じた処理を行うこととなる。 【0131】 ここで、上記特別図柄の変動表示制御は、遊技盤5の下部右側に設けられている特別図柄表示装置121aにて行われる。 【0132】 図34は、図1の特別図柄表示装置121a近傍の一区画を拡大して示したものである。 【0133】 同図34に示されるように、この実施の形態では、上記特別図柄表示装置121aは、7セグメントLED、及びドットLEDによって構成されている。すなわち、上記特別図柄の変動表示制御は、これら8つのLEDが各別に点滅されることによって行われる。そして後述するが、こうした変動表示制御が所定の時間だけ行われた後は、上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果が上記特別図柄表示装置121aとしての8つのLEDの表示態様(点灯の組み合わせ)によって表示され、遊技者に報知されることとなる。また、この実施の形態では、こうした特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果は、演出表示装置115にも、例えば動画や映像等の演出表示が特別図柄に対応して実行されるようになっている。なお、演出表示装置115の表示面は役物91の後側においてその開口窓に臨んで装着されている。 【0134】 また、この特別図柄表示装置121aの上側には、左右2連のLEDからなる特別保留数表示装置121bが設けられている。すなわち、この実施の形態では、後述の主制御基板131(図38参照)は、上記特別図柄の変動表示制御を行うにあたり、当該変動表示制御を一旦保留の状態とするものとなっており、当該特別保留数表示装置121bには、この保留の状態にある変動表示制御の数である特別図柄の保留数が表示される。なお、この実施の形態では、上記特別図柄の変動表示制御は、最大4つまで保留され、その保留数(「0」〜「4」)は、上記特別保留数表示装置121bとしての2つのLEDの点灯態様(点灯、点滅、消灯など)をもって遊技者に報知される。 【0135】 また、これも後述するが、遊技球が上記始動ゲート97を通過したときは、ゲートセンサ317によって遊技球の通過が検出される。そしてこのときは、上記主制御基板131(図38参照)が、後述の普通図柄表示装置122aに表示される普通図柄を所定の時間だけ変動表示制御するとともに、予め定められた数値範囲内で更新される乱数に基づいて上記普通図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理を行う。そして、この抽選処理の結果に応じて上記第2の可動片99の開閉動作を第2の可動片用ソレノイド327(図38参照)の駆動によって実行することとなる。 【0136】 なお、こうした普通図柄の変動表示制御は、遊技盤5の下部左側に設けられている普通図柄表示装置122aにて行われる。 【0137】 図35は、図1の普通図柄表示装置122a近傍の一区画を拡大して示したものである。 【0138】 同図35に示されるように、この実施の形態にかかる普通図柄表示装置122aは、左右2連のLEDを備えて構成されている。すなわち、上記普通図柄の変動表示制御は、これら2つのLEDが各別に点滅されることによって行われる。そして、この変動表示制御が所定の時間だけ行われた後は、上記普通図柄についての抽選処理の結果が、上記普通図柄表示装置122aとしての2つのLEDの表示態様(点灯の組み合わせ)によって表示され、遊技者に報知されることとなる。 【0139】 また、この普通図柄表示装置122aの上側には、同じく左右2連のLEDからなる普通保留数表示装置122bが設けられている。すなわち、この実施の形態では、後述の主制御基板131(図38参照)は、上記普通図柄の変動表示制御を行うときもこの変動表示制御を一旦保留の状態とするものとなっている。そして、当該普通保留数表示装置122bには、この保留の状態にある変動表示制御の数である普通図柄の保留数が表示される。なお、上記普通図柄の変動表示制御も、最大4つまで保留され、その保留数(「0」〜「4」)は、上記普通図柄表示装置122aとしての2つのLEDの点灯態様(点灯、点滅、消灯など)をもって遊技者に報知される。 【0140】 また、上記大入賞口装置85は、当該第2の遊技領域37bにて開閉動作する開閉部材86と、この開閉部材86による開閉動作を通じて同じく第2の遊技領域37bにて開放される大入賞口87とを備えて構成されている。この実施の形態では、上記始動口96への遊技球の入球による特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果が予め決められた特定の停止図柄を示すとき(大当たり)、若しくは、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記第1の可動片456の開閉動作を通じて上記第1の遊技領域37a内に進入し、該進入した遊技球が上記特別入賞口93に受け入れられたとき(いわゆる羽根物当たりのとき)、上記開閉部材86による開閉動作を通じた上記大入賞口87の開放(開閉部材86が大入賞口への遊技球の入賞を可能にする開放状態と大入賞口への遊技球の入賞を困難にする閉鎖状態とに変化すること)により遊技者にとって有利な特別遊技が行われる。 【0141】 すなわち、上記大当たりであるときに行われる特別遊技は、例えば上記開閉部材86を一定パターンで開閉させる動作をラウンド遊技とするとき、このラウンド遊技が任意の回数だけ繰り返し実行されることによって行われる。なお後述するが、この特別遊技時に繰り返し行われるラウンド遊技の回数は、上記始動口96に遊技球が入球されるとき(より正確には、上記始動口センサ318による検出があったとき)に上記主制御基板131により取得される乱数(この例では、図柄決定用乱数)に基づいて抽選されるものであり、この実施の形態では、「2」、「15」のいずれかが抽選される。 【0142】 他方、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記第1の可動片456の開閉動作を通じて上記第1の遊技領域37a内に進入し、該進入した遊技球が上記特別入賞口93に受け入れられたとき(羽根物当たり)に行われる特別遊技は、補助遊技から続く一連の遊技として行われるものである。すなわち、上記第1の可動片456の開放を伴う補助遊技を、いわば1回のラウンド遊技とし、上記特別入賞口93に遊技球が入球したことを条件に上記補助遊技に続くかたちで上記大入賞口装置85においてラウンド遊技が任意の回数だけ繰り返し実行される。なお後述するが、こうした補助遊技に続く一連の遊技として行われる特別遊技のラウンド遊技の回数は、上記始動口96に遊技球が入球されるとき(より正確には、上記始動口センサ318による検出があったとき)に上記主制御基板131により取得される乱数(この例では、図柄決定用乱数)に基づいて抽選されるものであり、この実施の形態では、上記第1の可動片456の開放によるラウンド遊技も含めた回数として「3」、「7」、「15」のいずれかが抽選される。すなわち、上記大入賞口装置85では、これら「3」、「7」、「15」から「1」減算した「2」、「6」、「14」の回数のラウンド遊技が行われることとなる。 【0143】 このように、この実施の形態では、上記第1の可動片456の開閉動作を通じて上記第1の遊技領域37a内に進入した遊技球が上記特別入賞口93に受け入れられたときも、上記開閉部材86による開閉動作を通じた上記大入賞口87の開放によって上記特別遊技を行うこととしている。このため、補助遊技の際に遊技者に払い出される賞球の数、より具体的には上記特別入賞口93が設けられる第1の遊技領域37a内に遊技球が進入したときに遊技者に払い出される賞球の数を積極的に減らすことができるようになり、ひいては要求される始動性も適切に確保されるようになる。ちなみに、この実施の形態では、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記始動口96に受け入れられるときに遊技者に払い出される賞球の数が「3」、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記第1の可動片456の開閉動作を通じて上記第1の遊技領域37a内に進入するときに遊技者に払い出される賞球の数が「3」、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記大入賞口87に受け入れられるときに遊技者に払い出される賞球の数が「9」にそれぞれ設定されている。 【0144】 しかも、この実施の形態では、上記始動口96に遊技球が受け入れられるときに乱数(図柄決定用乱数)を取得し、この乱数に基づいて上記大当たり及び上記第1の可動片456の動作契機となる上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様にかかる抽選処理を行うようにしている。すなわち、上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様それぞれには、大当たりとするか否かと、大当たりとしない場合の第1の可動片456の駆動継続時間及び駆動タイミング等に対応して関連付けされるかたちで記憶され、始動口96に遊技球が受け入れられるときに取得した乱数(図柄決定用乱数)に基づいて特別図柄の変動表示停止時における表示態様を決定することにより大当たりとするか否か、大当たりとしない場合の第1の可動片456の駆動継続時間及び駆動タイミング等が決定される。このような遊技機では、同一の始動口96への入賞であっても、上記取得される乱数の値に応じて上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様を異ならせることができるため、大当たりとするか否か、大当たりとしない場合に第1の可動片456の駆動継続時間及び駆動タイミングがその都度可変設定され、バリエーションに富む演出を実現することができるようになる。なお後述するが、上記第2の遊技領域37bに打ち込まれた遊技球が上記大入賞口87に入球するときは、適宜の箇所に設けられた第2のカウントセンサ320(図38参照)によって遊技球の当該大入賞口87内への入球が検出される。また、上記開閉部材86は、大入賞口用ソレノイド328(図38参照)の駆動制御によって開閉動作する構成となっている。 【0145】 ところで、このような第2の遊技領域37bでは、遊技球は、図36に示されるように、上記役物91の上側から転動する。そして、同遊技球は通常、上記役物91の外壁に沿うように該役物91の下側まで転動し、上記始動口96や、上記アウト口89などへの入球によってこの第2の遊技領域37bから排出されることとなる。ただし、図37に示されるように、上記役物91の上側から上記ワープ通路88内に入球した場合には、同遊技球は、上記始動口96の直上の領域まで当該ワープ通路88により案内されつつ転動することとなる。 【0146】 このようなパチンコ機1では、遊技者はまず、上記始動口96に遊技球が受け入れられるようにハンドル32を操作する。そしてこの結果、上記始動口96に遊技球が受け入れられると、図3中点線の状態にある第1の可動片456が図3中実線の状態となり、これによって上記第1の遊技領域37aが予め定められた時間だけ開放される補助遊技が行われるようになる。そこで、遊技者は、上記始動口96に遊技球が受け入れられた後は、上記第1の遊技領域37a内に遊技球が入球するようにハンドル32を操作する。そしてこの結果、上記第1の遊技領域37a内に遊技球が入球すると、この入球した遊技球は、上記通路101a、101bのいずれかを通じて上記バット部104aに供給される。そして、この遊技球が上記バット部104aにより打ち返され、この打ち返された遊技球が上記案内口103a、さらには上記特別入賞口93に入球されると、多くの賞球が遊技者に払い出される特別遊技が上記第2の遊技領域37bに設けられた大入賞口87の開放によって行われるようになる。 【0147】 上述の通り、上記開閉部材86の開閉動作によって開放される上記大入賞口87に遊技球が入球するときは、上記補助遊技の際に払い出される賞球の数よりも多いため、遊技者は、この特別遊技が行われる状態にあるときは、この特別遊技が行われないときよりも多くの賞球を獲得可能である。なお、こうした開閉部材86の開閉動作を通じたラウンド遊技の終了条件は、例えば上記大入賞口87内に遊技球が9個だけ入球すること、及び当該ラウンド遊技の開始から予め定められた時間が経過すること、のいずれかの条件が満たされることなどである。 【0148】 次に、このようなパチンコ機1についての電気的に構成を詳述する。 【0149】 [パチンコ機の電気的構成について] 図38は、この実施の形態にかかるパチンコ機1の電気的構成をブロック図として示したものである。 【0150】 パチンコ機1は、大きくは、主基板310と、周辺基板311とを備えて構成されている。 【0151】 ここで、上記主基板310は、 ・遊技球の検出。 ・上記特別図柄の可変表示停止時における表示態様にかかる抽選処理。 ・特別図柄についての変動表示制御。 ・賞球の払い出しにかかる制御(払い出し制御)。等々、遊技が予め定められたルールに従って進行するよう各種の制御を行う部分である。 【0152】 一方、上記周辺基板311は、 ・発光装飾。 ・音響出力。 ・液晶表示。等々、上記主基板310によって進行される遊技に各種の演出を付加し、これによって遊技の興趣の向上を図る部分である。 【0153】 [主基板について] 主基板310は、主制御基板131と払出制御基板197とから構成されている。そしてこのうち、上記主制御基板131は、中央演算装置としてのCPU314、読み出し専用メモリとしてのROM315、読み書き可能メモリとしてのRAM316を備えている。 【0154】 ここで、上記CPU314は、上記ゲートセンサ317、及び上記始動口センサ318、及び上記第1のカウントセンサ319、及び上記第2のカウントセンサ320、及び上記SPルート監視センサ323、及びNMルート監視センサ322、及び上記フォトセンサ324、及び上記大当たり受入センサ329、及び上記ハズレ受入センサ330など、各種のセンサからの検出信号に基づいて上記ROM315に格納されている制御プログラムを実行する部分である。すなわち、こうした制御プログラムの実行を通じて、上記第1の可動片用ソレノイド331、及び上記第2の可動片用ソレノイド327、及び上記停留装置用ソレノイド332、及び上記振分け装置用ソレノイド325、及び上記特別駆動モータ334、及び上記バット駆動用ソレノイド335、及び上記守備人形用モータ326、及び上記大入賞口用ソレノイド328など、各種のアクチュエータに適宜に駆動信号が出力されるようになり、これによって当該パチンコ機1にて行われる各種の遊技が予め定められたルールに従って進行するようになる。なお、後述するが、この主制御基板131のCPU314は、上記特別図柄表示装置121a、及び上記特別保留数表示装置121b、及び上記普通図柄表示装置122a、及び上記普通保留数表示装置122bの表示制御や、上記周辺基板311、及び上記払出制御基板197に遊技の進行状況を示す信号(演出コマンド、及びコマンド)を出力することも行う。 【0155】 また、上記RAM316は、上記主制御基板131で実行される種々の処理において生成される各種のデータやフラグ、入力信号等の情報が一時的に記憶される部分である。なお、この実施の形態にかかる主制御基板131では、上述の特別図柄の保留数をカウンタ値として記憶保持する特別保留数カウンタ、及び上述の普通図柄の保留数をカウンタ値として記憶保持する普通保留数カウンタを備えており、当該RAM316にはこれらカウンタによるカウンタ値もそれぞれ格納される。 【0156】 一方、上記払出制御基板197は、上記主制御基板131からのコマンドに基づいて球払出装置170に駆動信号を出力する部分であり、大きくは、中央演算装置としてのCPU333、読み出し専用メモリとしてのROM334および読み書き可能メモリとしてのRAM335を備えて構成されている。 【0157】 ここで、上記ROM334には、遊技の進行状況に応じて遊技者に賞球を払い出すための制御プログラムが格納されている。より具体的には、この制御プログラムには、上述の通り、 ・上記始動口96への遊技球の入球を示す信号が上記主制御基板131から入力されることに基づいて3個の遊技球を払い出す。 ・上記第1の遊技領域37a内への遊技球の進入を示す信号が上記主制御基板131から入力されることに基づいて3個の遊技球を払い出す。 ・上記大入賞口87への遊技球の入球を示す信号が上記主制御基板131から入力されることに基づいて9個の遊技球を払い出す。等々、が規定されている。すなわち、このような制御プログラムの実行を通じて、上記CPU333は、上記球払出装置170に駆動信号を出力する。これにより、上記球払出装置170が、こうした制御プログラムに従って遊技者に賞球を払い出すようになる。 【0158】 なお、後述するが、これら主制御基板131と払出制御基板197との間では、それぞれの入出力インタフェースを介して双方向通信が実施される。例えば、上記主制御基板131が賞球コマンドを送信すると、これに応えて払出制御基板197から主制御基板131にACK(Acknowledge)信号が返される。 【0159】 [周辺基板について] 一方、周辺基板311には、サブ統合基板336のほかに例えば複数の電飾制御基板337,338や波形制御基板339等が含まれる。上記の主制御基板131とサブ統合基板336との間では、それぞれの入出力インタフェースと入力インタフェースとの間で一方向だけの通信が行われており、主制御基板131からサブ統合基板336へのコマンドの送信はあっても、その逆は行われない。 【0160】 サブ統合基板336も、CPU350をはじめROM351やRAM352等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行する。サブ統合基板336とその他の電飾制御基板337,338や波形制御基板339との間では、それぞれの入出力インタフェースとの間で双方向に通信が行われる。また、サブ統合基板336には、上記した左通路進入センサ361及び右通路進入センサ362の検出信号が入力される。 【0161】 1つ目の電飾制御基板337には、主にサイド装飾装置52(図2参照)等を含む装飾ランプ353が接続されている。サブ統合基板336から電飾制御基板337に対して装飾ランプ353の点灯信号が送信されると、これを受けて電飾制御基板337が装飾ランプ353を点灯させる処理を行う。 【0162】 2つ目の電飾制御基板338には、演出表示装置115および演出ランプ354が接続されている。例えばサブ統合基板336から演出表示装置115に対する表示コマンドが電飾制御基板338に送信されると、これを受けて電飾制御基板338は実際に演出表示装置115を作動させる処理を行う。 【0163】 波形制御基板339は、音響出力としての可聴音波のほか、不可聴である超音波等の波形信号を生成、送受信する処理を実行している。例えば、サブ統合基板336から音響出力コマンドが波形制御基板339に送信されると、これを受けて波形制御基板339は上記のスピーカ18、57を駆動する処理を行う。このほかにも、波形制御基板339には超音波送受信装置356が接続されており、この超音波送受信装置356は、複数の台間で超音波による通信を可能とする。通常、ホールの島設備には複数台のパチンコ機1が並べて設置されるが、超音波送受信装置356を装備しているパチンコ機1同士の間では、相互に超音波通信が可能となる。この通信機能を用いて、複数のパチンコ機1で演出動作をシンクロナイズさせたり、特定の台間で遊技情報の交換を行ったりすることができる。 【0164】 なお、これら電飾制御基板337、338および波形制御基板339も、それぞれ、中央演算装置としてのCPU357、358、359、読み出し専用メモリとしてのROM370、371、372および読み書き可能メモリとしてのRAM373、374、375を備えている。 【0165】 次に、主制御基板131と払出制御基板197との間の通信処理について、その一例を説明する。なお、信号名の先頭に「♯」が付されているものは、負論理であることを意味している。「ハイレベル」は2値信号の2つのレベルのうち「1」レベルを意味し、「ローレベル」は「0」レベルを意味している。 【0166】 [主制御基板と払出制御基板との通信について] 主制御基板131と払出制御基板197との間では、種々のコマンドがシリアル転送によって送信される。コマンドを正常に受信した基板は、コマンドを送信した基板に対して、正常にコマンドを受け取ったことを伝えるACK信号を送信する。主制御基板131から払出制御基板197に対する主なコマンドとしては、遊技球の払い出しに関するコマンドや、払出制御基板197に動作状態の報告を指示するコマンドがある。遊技球の払い出しに関するコマンドとしては、例えば、遊技球の払い出し個数を指定するコマンドの他、遊技球の払い出しの開始を指示するコマンドや、遊技球の払い出しの停止を指示するコマンドなどが考えられる。払出制御基板197から主制御基板131に対する主なコマンドとしては、払出制御基板197の動作状態を伝えるコマンドがある。 【0167】 図39は、主制御基板131および払出制御基板197の電気的な構成をより詳細に示したブロック図である。 【0168】 主制御基板131のCPU314は、当該主制御基板131における種々の演算処理を行うCPUとして、外部とのシリアル通信機能およびパラレル通信機能を有する。 【0169】 CPU314には、演算処理を行う演算処理部390と、外部とのシリアル通信を行うシリアル通信ユニットとしてのシリアルIF部391と、外部とのパラレル通信を行うパラレルIF部392とが回路構成されている。払出制御基板197とのコマンドのやり取りは、シリアルIF部391を介して行われ、払出制御基板197とのACK信号のやり取りは、パラレルIF部392を介して行われる。 【0170】 シリアルIF部391は、演算処理部390からパラレルデータTDaを受け取り、該データを記憶する送信バッファレジスタ393と、送信バッファレジスタ393に記憶されたデータを受け取り、該データをシリアルデータDabに変換して払出制御基板197にシリアル転送する送信シフトレジスタ394と、払出制御基板197からシリアルデータDbaを受け取り、該データを記憶する受信シフトレジスタ395と、受信シフトレジスタ395に記憶されたデータを受け取り、該データを演算処理部390によってパラレルデータRDaとして読み出し可能に記憶する受信バッファレジスタ396と、シリアルIF部391における各部の動作状態を管理するシリアル管理部397とを備え、これらを1チップに集積して構成されている。送信バッファレジスタ393および送信シフトレジスタ394,受信シフトレジスタ395,受信バッファレジスタ396は、それぞれ、1バイトの記憶容量を有するレジスタである。 【0171】 シリアル管理部397は、送信シフトレジスタ394および送信バッファレジスタ393に関して、送信シフトレジスタ394がシリアル転送中でない場合に、送信バッファレジスタ393から送信シフトレジスタ394へのデータの受け渡しを許可し、該受け渡し後に、該データを送信バッファレジスタ393から消去するように回路構成されている。 【0172】 シリアル管理部397は、受信シフトレジスタ395および受信バッファレジスタ396に関して、受信バッファレジスタ396にデータが記憶されていない場合に、受信シフトレジスタ395から受信バッファレジスタ396へのデータの受け渡しを許可し、演算処理部390が受信バッファレジスタ396からパラレルデータRDaを読み出した後に、受信バッファレジスタ396からデータを消去するように回路構成されている。 【0173】 なお、シリアルIF部391によるシリアル転送の転送レートは、CPU314を動作させるためのクロック信号を分周した信号に基づいて決定される。この転送レートを決定するクロック信号の分周比は、シリアルIF部391が有するレジスタ(図示しない)の値によって設定することができる。 【0174】 演算処理部390は、送信バッファレジスタ393に対して書き込み信号♯WRaを立ち上げることによって、送信バッファレジスタ393へりパラレルデータTDaの書き込みを行い、受信バッファレジスタ396に対して読み出し信号♯REaを立ち上げることによって、受信バッファレジスタ396からのパラレルデータRDaの読み出しを行う。 【0175】 演算処理部390は、シリアルIF部391における種々の状態を示す信号を、シリアル管理部397から受ける。演算処理部390がシリアル管理部397から受ける信号としては、送信バッファレジスタ393がクリアされている際にハイレベルとされる送信バッファ空き信号TEaと、送信シフトレジスタ394がシリアル転送中である際にハイレベルとされるシリアル転送中信号TCaと、受信バッファレジスタ396にデータが記憶されている際にハイレベルとされる受信データあり信号DFaとがある。 【0176】 図39に示すように、払出制御基板197は、払出制御基板197における種々の演算処理を行うCPU333(払出CPU)と、外部とのシリアル通信を行う回路が形成されたシリアルIFチップ398と、外部とのパラレル通信を行う回路が形成されたパラレルIFチップ399とを備える。主制御基板131とのコマンドのやり取りは、シリアルIFチップ398を介して行われ、主制御基板131とのACK信号のやり取りは、パラレルIFチップ399を介して行われる。 【0177】 シリアルIFチップ398は、CPU333からパラレルデータTDbを受け取り、該データを記憶する送信バッファレジスタ400と、送信バッファレジスタ400に記憶されたデータを受け取り、該データをシリアルデータDbaに変換して主制御基板131にシリアル転送する送信シフトレジスタ401と、主制御基板131からシリアルデータDabを受け取り、該データを記憶する受信シフトレジスタ402と、受信シフトレジスタ402に記憶されたデータを受け取り、該データをCPU333によってパラレルデータRDbとして読み出し可能に記憶する受信バッファレジスタ403と、シリアルIFチップ398における各部の動作状態を管理するシリアル管理部404とを備え、これらを1チップに集積して構成されている。送信バッファレジスタ400及び送信シフトレジスタ401及び受信シフトレジスタ402及び受信バッファレジスタ403は、それぞれ1バイトの記憶容量を有するレジスタである。 【0178】 シリアル管理部404は、送信シフトレジスタ401および送信バッファレジスタ400に関して、送信シフトレジスタ401がシリアル転送中でない場合に、送信バッファレジスタ400から送信シフトレジスタ401へのデータの受け渡しを許可し、該受け渡し後に、該データを送信バッファレジスタ400から消去するように回路構成されている。 【0179】 シリアル管理部404は、受信シフトレジスタ402および受信バッファレジスタ403に関して、受信バッファレジスタ403にデータが記憶されていない場合に、受信シフトレジスタ402から受信バッファレジスタ403へのデータの受け渡しを許可し、CPU333が受信バッファレジスタ403からパラレルデータRDbを読み出した後に、受信バッファレジスタ403からデータを消去するように回路構成されている。 【0180】 なお、シリアルIFチップ398がシリアル転送されたコマンドをサンプリングするタイミングは、主制御基板131のCPU314を動作させるためのクロック信号を分周したサンプリングクロックに基づいて決定される。このサンプリングクロックを決定刈るクロック信号の分周比は、シリアルIFチップ398が有するレジスタ(図示しない)の値によって設定することができる。 【0181】 CPU333は、送信バッファレジスタ400に対して書き込み信号♯WRbを立ち上げることによって、送信バッファレジスタ400へのパラレルデータTDbの書き込みを行い、受信バッファレジスタ403に対して読み出し信号♯RDbを立ち上げることによって、受信バッファレジスタ403からのパラレルデータRDbの読み出しを行う。 【0182】 CPU333は、シリアルIFチップ398における種々の状態を示す信号を、シリアル管理部404から受ける。CPU333がシリアル管理部404から受ける信号としては、送信バッファレジスタ400がクリアされている際にハイレベルとされる送信バッファ空き信号TEbと、送信シフトレジスタ401がシリアル転送中である際にハイレベルとされるシリアル転送中信号TCbと、受信バッファレジスタ403にデータが記憶されている際にハイレベルとされる受信データ有り信号DFbとがある。 【0183】 次に、主制御基板131と払出制御基板197との間におけるコマンド転送の際の動作について説明する。本実施形態のパチンコ機1は、主制御基板131から払出制御基板197へのコマンド転送と、払出制御基板197から主制御基板131へのコマンド転送を行うことが可能である。 【0184】 (主制御基板のコマンド送信について) 払出制御基板197に対してコマンドを送信する主制御基板131の動作について説明する。図40は、主制御基板131の演算処理部390が実行するコマンド送信処理を示すフローチャートである。 【0185】 主制御基板131の演算処理部390は、遊技の進行を制御する処理を実現するために所定の間隔(本実施形態では、4ミリセカンド(以下、msと表記))で定時割り込み処理を繰り返し実行し、この繰り返し実行される定時割り込み処理の一環として、払出制御基板197に対してコマンドを送信する場合に、図40に示したコマンド送信処理を実行する。 【0186】 演算処理部390は、図40に示したコマンド送信処理を開始すると、払出制御基板197に対するコマンドを生成する(ステップS1001)。本実施形態では、払出制御基板197に対するコマンドは、シリアルIF部391の各レジスタの記憶容量である1バイトよりも大きな2バイトのコマンドである。 【0187】 コマンドを生成した後(ステップS1001)、「送信バッファ空き信号TEaがハイレベル」かつ「シリアル転送中信号TCaがローレベル」であるか否か、すなわち、「送信バッファレジスタ393にデータが記憶されていない場合」かつ「送信シフトレジスタ394がシリアル転送中でない場合」であるか否かを判断する(ステップS1002)。 【0188】 「送信バッファ空き信号TEaがハイレベル」かつ「シリアル転送中信号TCaがローレベル」である場合(ステップS1002)には、生成したコマンドの2バイトのうち上位1バイトである1バイト目を、送信バッファレジスタ393に書き込む(ステップS1003)。その後、予め設定された書込待機期間Lwaの待機を行った後(ステップS1004)、生成したコマンドの残りの下位1バイトである2バイト目を、送信バッファレジスタ393に書き込み(ステップS1005)、コマンド送信処理を終了する。 【0189】 ここで、書込待機期間Lwaは、送信バッファレジスタ393へのコマンドの1バイト目の書き込みから、この1バイト目が送信シフトレジスタ394へと受け渡しされるまでの期間である送信レジスタ引渡期間Lbsよりも長い期間であり、その定時割り込み処理の終了までに2バイト目の書き込み処理(図40のステップS1005)を実行可能な時間を残す期間であり、次の定時割り込み処理の開始まで長引くような期間ではない。また、書込待機期間Lwaは、コマンドの1バイト目のシリアル転送が完了するまでの期間であるシリアル転送期間Lscよりも短い期間であり、定時割り込み処理の間隔である4msよりも短い期間である。本実施形態では、書込待機期間Lwaは、2.5マイクロセカンド(以下、μsと表記)に設定されている。なお、本実施形態のシリアルIF部391のハードウエア仕様による送信レジスタ引渡期間Lbsは、約1.25μsである。また、2バイト目の書き込み処理(図40のステップS1005)に要する演算処理部390の演算処理時間が、シリアルIF部391の送信レジスタ引渡期間Lbs以上である場合には、図40に示したコマンド待機処理のソフトウエアによる待機処理(ステップS1004)は不要である。 【0190】 図41は、コマンド送信処理が実行される際の主制御基板131における各信号の様子を示すタイムチャートである。 【0191】 上述したコマンド送信処理にて、「送信バッファ空き信号TEaがハイレベル」かつ「シリアル転送中信号TCaがローレベル」であると判断されると(図40中のステップS1002)、パラレルデータTDaにコマンドの1バイト目の出力が開始される(タイミングta1)。その後、書き込み信号♯WRaの立ち上がりによって、送信バッファレジスタ393にコマンドの1バイト目が書き込まれる(タイミングta2:図40中のステップS1002)。 【0192】 送信バッファレジスタ393は、書き込まれたコマンドの1バイト目を送信シフトレジスタ394に引き渡し、この引き渡しが完了するとシリアル管理部397によってクリアされる。送信シフトレジスタ394は、送信バッファレジスタ393から受け取ったコマンドの1バイト目をシリアルデータDabとして出力する。シリアル転送中のシリアルデータDabには、スタートビットSTに続いて、コマンドの1ビット目D0から8ビット目D7までの各ビットが続き、最後にストップビットSPが出力される。このように、コマンドの1バイト目のシリアル転送が開始されると、シリアル転送中信号TCaはハイレベルとなる(タイミングta3)。 【0193】 コマンドの1バイト目の書き込み(タイミングta2、図40中のステップS1002)から、書込待機期間Lwaの待機を経た後(図40中のステップS1004)、コマンドの1バイト目と同様に、送信バッファレジスタ393にコマンドの2バイト目が書き込まれる(タイミングta4:図40中のステップS1005)。 【0194】 この際の送信シフトレジスタ394は、コマンドの1バイト目をシリアル転送中であり、コマンドの2バイト目を送信バッファレジスタ393から受け取ることができないため、送信バッファレジスタ393は、書き込まれたコマンドの2バイト目を記憶して保持し、送信バッファ空き信号TEaはローレベルとなる(タイミングta4)。 【0195】 その後、送信シフトレジスタ394によるコマンドの1バイト目のシリアル転送が終了すると、送信バッファレジスタ393は、記憶するコマンドの2バイト目を送信シフトレジスタ394に引き渡し、この引き渡しが完了するとシリアル管理部397によってクリアされ、送信バッファ空き信号TEaはハイレベルとなる(タイミングta5)。 【0196】 その後、送信シフトレジスタ394は、コマンドの1バイト目と同様に、送信バッファレジスタ393から受け取ったコマンドの2バイト目をシリアルデータDabとして出力する(タイミングta6〜ta7)。 【0197】 以上説明した主制御基板131の動作によって、払出制御基板197に対して2バイトのコマンドが送信される。ただし、この実施の形態の主制御基板131は、上記払出制御基板197に対するコマンドの送信から所定の期間の間にACK信号の返答がない場合には、コマンドを再送する。 【0198】 なお、逆に、主制御基板131に対してコマンドを送信する払出制御基板197の動作は、演算処理部390に代えてCPU333、送信バッファレジスタ393に代えて送信バッファレジスタ400、送信シフトレジスタ394に代えて送信シフトレジスタ401が、それぞれ上述した主制御基板131の場合と同様の動作を行うことによって実現される。 【0199】 なお、この実施の形態では、CPU314は、4ミリセカンドの感覚で定時割り込み処理を繰り返し実行するのに対し、シリアルIF部391は、1200bps(Bit Per Second)の転送レートでシリアル転送を実行する。従って、この実施の形態では、シリアルIF部391が2バイトのコマンドをシリアル転送する時間は約16.7msとなり、CPU314は、その間に定時割り込み処理を約4回繰り返し実行することとなる。 【0200】 このように、CPU314は、上記送信バッファレジスタ393にコマンドを一旦書き込んだ後は、そのコマンドの払出制御基板197へのシリアル転送をシリアルIF部391に任せることができる。なお、シリアル転送における1200bpsの転送レートは、電気的ノイズに対するコマンド転送の信頼性を確保可能な転送レートであり、また、比較的安価なフォトカプラを用いたアイソレーションによってシリアル転送することが可能な転送レートである。 【0201】 なお、主制御基板131は、シリアル転送中(送信バッファレジスタ393にコマンドが有る状態)に、制御処理を中断することなく、入球があれば入球情報を記憶するなど他の制御処理を実行する。パチンコ機の場合、遊技盤5へと打ち出される遊技球は、1分間に最大100個までと規制されているため、遊技球の打ち出し間隔は約600msである。したがって、遊技球が入賞口61に連続して入賞したとしても、主制御基板131は、遊技球の検出情報を滞りなく処理し、賞球コマンドを払出制御基板197にシリアル転送することができる。 【0202】 (払出制御基板のコマンド受信について) 主制御基板131からのコマンドを受信する払出制御基板197の動作について説明する。図42は、払出制御基板197のCPU333が実行するコマンド受信処理を示すフローチャートである。 【0203】 払出制御基板197のCPU333は、遊技球の払い出しを制御する一環として主制御基板131からのコマンドを受信する場合に、図42に示したコマンド受信処理を実行する。 【0204】 CPU333は、コマンド受信処理を開始すると、「受信データ有り信号DFbがハイレベル」であるか否か、すなわち、「受信バッファレジスタ403にデータが記憶されている場合」であるか否かを判断する(ステップS1101)。 【0205】 ここで、コマンド受信処理において「受信データ有り信号DFbがハイレベル」であると判断される場合(ステップS1101)には、主制御基板131から払出制御基板197に対して送信された2バイトのコマンドのうち、コマンドの1バイト目が受信バッファレジスタ403に記憶された状態である。 【0206】 「受信データ有り信号DFbがハイレベル」である場合(ステップS1101)には、受信バッファレジスタ403に記憶されているコマンドの1バイト目を読み出す(ステップS1102)。その後、受信シフトレジスタ402を介して受信バッファレジスタ403に記憶されたコマンドの2バイト目を読み出し(ステップS1103)、コマンド受信処理を終了する。 【0207】 図43は、コマンド受信処理が実行される際の払出制御基板197における各信号の様子を示すタイムチャートである。前述した主制御基板131におけるコマンド送信処理によって、シリアルデータDabとしてコマンドの1バイト目が出力されると(タイミングtb1〜tb2)、受信シフトレジスタ402にコマンドの1バイト目が記憶された後、受信バッファレジスタ403にコマンドの1バイト目が受け渡され、受信データ有り信号DFbはハイレベルとなる。 【0208】 コマンドの1バイト目に続いた、シリアルデータDabとしてコマンドの2バイト目が出力されると(タイミングtb3〜tb4)、受信シフトレジスタ402にコマンドの2バイト目が記憶される。この際には、受信バッファレジスタ403からコマンドの1バイト目が読み出されておらず、受信バッファレジスタ403はシリアル管理部404によってクリアされていないため、受信シフトレジスタ402はコマンドの2バイト目の記憶を保持する。 【0209】 その後、図42に示したコマンド受信処理にて、「受信データ有り信号DFbがハイレベル」であると判断されると(図42中のステップS1101)、読み出し信号♯REbの立ち下がりによって、受信バッファレジスタ403からパラレルデータRDbとしてコマンドの1バイト目が出力され、コマンドの1バイト目が、CPU333によって受信バッファレジスタ403から読み出される(タイミングtb5〜tb6:図42中のステップS1102)。 【0210】 コマンドの1バイト目の読み出しが完了すると、受信バッファレジスタ403はシリアル管理部404によってクリアされ、受信データ有り信号DFbはローレベルとなる(タイミングtb6)。その後、受信シフトレジスタ402から受信バッファレジスタへとコマンドの2バイト目が受け渡されると、受信データ有り信号DFbはハイレベルとなる(タイミングtb7)。その後、コマンドの1バイト目と同様にして、受信バッファレジスタ403からコマンドの2バイト目が読み出される(タイミングtb8〜tb9:図42中のステップS1103)。 【0211】 なお、説明の便宜上、図43では、コマンドの1バイト目と2バイト目とのシリアル転送時間のスケールは、CPU333の演算処理時間のスケールと比べ縮小されているが、実際には、コマンドの1バイト目と2バイト目とのシリアル転送時間は、CPU333の演算処理時間に比べて相当の時間を要する。従って、図42に示したコマンド受信処理は、CPU333が所定の間隔で繰り返し実行する定時割り込み処理の一環として、複数回の定時割り込み処理に分けて実行される処理である。 【0212】 以上説明した払出制御基板197の動作によって、主制御基板131から送信された2バイトのコマンドが受信される。本実施形態の払出制御基板197は、主制御基板131からコマンドを受信してから所定の期間の間に、主制御基板131に対してACK信号を送信する。 【0213】 なお、この実施の形態では、シリアルIFチップ398のサンプリングタイミングは、転送レート(1200bps)の16倍である19.2キロヘルツ(kHz)に設定されている。本実施形態では、シリアルIFチップ398は、スタートビット,コマンドの各データビット,ストップビットのビット毎に、それぞれ3回のサンプリングを行い、この3回のサンプリングで検出された値を多数決判定することによって、コマンド受信の信頼性の向上を図っている。 【0214】 なお、逆に、払出制御基板197からのコマンドを受信する主制御基板131の動作は、CPU333に代えて演算処理部390、受信シフトレジスタ402に代えて受信シフトレジスタ395、受信バッファレジスタ403に代えて受信バッファレジスタ396が、それぞれ上述した払出制御基板197の場合と同様の動作を行うことによって実現される。 【0215】 上記の構成により、主制御基板131のCPU314が1回の定時割り込み処理内を行う間に、シリアルIF部391がシリアル転送可能なコマンドを2バイト分、シリアルIF部391の送信バッファレジスタ393,送信シフトレジスタ394に格納することができ、主制御基板131のCPU314がコマンドのシリアル転送に関わる期間を短縮することができる。その結果、主制御基板131における他の制御処理の進行の阻害や、主制御基板131で実行される制御プログラムの複雑化を抑制することができる。従って、コマンドを分割してシリアル転送する場合における円滑な遊技制御を実現することができる。 【0216】 ところで、上記の払出制御基板197では、CPU333,シリアルIFチップ398およびパラレルIFチップ399を備えたものを示したが、以下に示すような構成としても良い。 【0217】 具体的には、図44に示すような、払出制御基板197に、払出制御基板197における種々の演算処理を行うCPU333(払出CPU)と、外部とのシリアル通信およびパラレル通信を行う回路が形成されたシリパラIFチップ405とを備えるものとすることができる。 【0218】 このシリパラIFチップ405には、主制御基板131のパラレルIF部392とパラレル通信をするパラレルIF部406が備えられている。なお、図44は、図39に示すものとは異なる主制御基板131および払出制御基板197の電気的な構成の詳細を示すブロック図である。また、上記以外の構成については、図39に示したものと同様の構成であり、同一の符号を付してある。 【0219】 図44に示す払出制御基板197のシリアル管理部407は、図39に示すシリアル管理部404とは異なるものとされている。このシリアル管理部407は、シリアル管理部407は、受信バッファレジスタ403のデータがCPU333からの読み出しによって消去される図13に示すシリアル管理部404とは異なり、CPU333からのバッファクリア信号#CBbに基づいて、受信バッファレジスタ403からデータを消去する。 【0220】 (図44における主制御基板のコマンド送信について) 払出制御基板197に対してコマンドを送信する主制御基板131の動作について説明する。図18は、主制御基板131の演算処理部390が実行するコマンド送信処理を示すフローチャートである。 【0221】 主制御基板131の演算処理部390は、遊技の進行を制御する処理の一環として、図45に示したコマンド送信処理を所定のタイミングで繰り返し実行する。 【0222】 演算処理部390は、図45に示したコマンド送信処理を開始すると、ジョブフラグFjの値を判断する(ステップS1201)。ジョブフラグFjは、コマンド送信処理における状態を示すフラグであり、演算処理部390の起動時には「0」に設定されている。 【0223】 「ジョブフラグFj=0」の場合には、払出制御基板197に対するコマンドの出力するためのコマンド出力処理を実行し(ステップS1202)、「ジョブフラグFj=1」の場合には、払出制御基板197からのACK信号を確認するためのACK待ち処理を実行する(ステップS1203)。コマンド出力処理(ステップS1202)、または、ACK待ち処理(ステップS1203)を終了した後、コマンド送信処理を終了する。 【0224】 図45に示したコマンド送信処理におけるコマンド出力処理(図45中のステップS1202)の詳細について説明する。図46は、コマンド出力処理(図45中のステップS1202)を示すフローチャートである。 【0225】 演算処理部390は。図46に示すコマンド出力処理を開始すると、「送信バッファ空き信号TEaがハイレベル」かつ「シリアル転送中信号TCaがローレベル」であるか否か、すなわち、「送信バッファレジスタ393にデータが記憶されていない場合」かつ「送信シフトレジスタ394がシリアル転送中でない場合」であるか否かを判断する(ステップS1301)。 【0226】 「送信バッファ空き信号TEaがハイレベル」かつ「シリアル転送中信号TCaがローレベル」である場合(ステップS1301)には、「チェックフラグFc=1」であるか否かを判断する(ステップS1302)。チェックフラグFcは、払出制御基板197からのACK信号が確認できない場合に、払出制御基板197に対して動作状態の報告を指示するためのフラグであり、演算処理部390の起動時には「0」に設定されている。 【0227】 「チェックフラグFc=1」でない場合であって(ステップS1302)、遊技球の入賞口への入賞がある場合には(ステップS1303)、払出制御基板197に所定の個数の賞品球の払い出しを指示する入賞コマンドの1バイト目を生成する(ステップS1304)。 【0228】 一方、「チェックフラグFc=1」である場合には(ステップS1302)、チェックフラグFcを「0」に設定し(ステップS1305)、払出制御基板197に対して動作状態の報告を指示するチェックコマンドの1バイト目を生成する(ステップS1306)。なお、主制御基板131は、払出制御基板197からの動作状態の報告を、払出制御基板197から主制御基板131に対するコマンドの形態で受け取る。 【0229】 入賞コマンドまたはチェックコマンドの1バイト目を生成した後(ステップS1304、S1306)、生成した1バイト目の各ビットを反転して、すなわち、1バイト目のビットのうち、「0」であるビットを「1」とし、「1」であるビットを「0」として、コマンドの2バイト目を生成する(ステップS1307)。本実施形態では、コマンドの1バイト目は、コマンドとしての実質的な意味を持つデータであり、コマンドの2バイト目は、払出制御基板197側でコマンドの正誤を判断するためのデータである。 【0230】 コマンドの2バイト目を生成した後(ステップS1307)、生成したコマンドを送信する(ステップS1308〜S1310)。この処理(ステップS1308〜S1310)は、図40に示したコマンド送信処理における処理(ステップS1003〜S1005)と同様である。コマンドを送信した後(ステップS1308〜S1310)、ジョブフラグFjを「1」に設定し(ステップS1311)、コマンド出力処理を終了する。 【0231】 コマンド出力処理においてコマンドの送信が実行される際(ステップS1308〜S1310)の主制御基板131における各信号の様子は、図41に示した主制御基板131における各信号の様子と同様である。 【0232】 図45に示したコマンド送信処理におけるACK待ち処理(図45中のステップS1203)の詳細について説明する。図20は、ACK待ち処理(図44中のステップS1203)を示すフローチャートである。 【0233】 演算処理部390は、図47に示すACK待ち処理を開始すると、払出制御基板197からACK信号を検出したか否かを判断する(ステップS1401)。ACK信号を検出した場合には(ステップS1401)、ジョブフラグFjを「0」に設定し(ステップS1402)、ACK待ち処理を終了する。 【0234】 一方、ACK信号を検出しない場合には(ステップS1401)、コマンドの送信(図19中のステップS1308〜S1310)を終えてから所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS1403)。この所定の時間は、払出制御基板197からのACK信号の返答を待つ時間であり、本実施形態では、100msに設定されている。所定の時間が経過していない場合には(ステップS1403)、そのままACK待ち処理を終了し、所定の時間が経過した場合には(ステップS1403)、チェックフラグFcを「1」に設定し(ステップS1404)、ジョブフラグFjを「0」に設定した後(ステップS1402)、ACK待ち処理を終了する。 【0235】 以上説明した主制御基板131の動作によって、払出制御基板197に対して2バイトのコマンドが送信される。なお、逆に、主制御基板131に対してコマンドを送信する払出制御基板197の動作は、演算処理部390に代えてCPU333、送信バッファレジスタ393に代えて送信バッファレジスタ400、送信シフトレジスタ394に代えて送信シフトレジスタ401が、それぞれ上述した主制御基板131の場合と同様の動作を行うことによって実現される。 【0236】 (図44における払出制御基板のコマンド受信について) 主制御基板131からのコマンドを受信する払出制御基板197の動作について説明する。図48は、払出制御基板197のCPU333が実行するコマンド受信処理を示すフローチャートである。 【0237】 払出制御基板197のCPU333は、遊技球の払い出しを制御する一環として主制御基板131からのコマンドを受信する場合に、図48に示したコマンド受信処理を実行する。なお、図48に示したコマンド受信処理は、図42に示したコマンド受信処理と同様に、CPU333が所定の間隔で繰り返し実行する定時割り込み処理の一環として、複数回の定時割り込み処理に分けて実行される処理である。 【0238】 CPU333は、コマンド受信処理を開始すると、「受信データ有り信号DFbがハイレベル」であるか否か、すなわち、「受信バッファレジスタ403にデータが記憶されている場合」であるか否かを判断する(ステップS1501)。 【0239】 ここで、コマンド受信処理において「受信データ有り信号DFbがハイレベル」であると判断される場合(ステップS1501)には、主制御基板131から払出制御基板197に対して送信された2バイトのコマンドのうち、コマンドの1バイト目が受信バッファレジスタ403に記憶された状態である。 【0240】 「受信データ有り信号DFbがハイレベル」である場合(ステップS1501)には、受信バッファレジスタ403に記憶されているコマンドの1バイト目を読み出した後(ステップS1502)、再び受信バッファレジスタ403に記憶されているコマンドの1バイト目を読み出す(ステップS1503)。その後、1回目に読み出したコマンドの1バイト目と、2回目に読み出したコマンドの1バイト目とを照合して(ステップS1504)、両者が一致するか否かを判断する(ステップS1505)。 【0241】 読み出したコマンドの1バイト目が1回目と2回目とで一致する場合には(ステップS1505)、バッファクリア信号♯CBbを立ち下げることによって受信バッファレジスタ403に記憶されたコマンドの1バイト目をクリアする(ステップS1506)。これによって、受信シフトレジスタ402に記憶されていたコマンドの2バイト目が、受信バッファレジスタ403に受け渡される。 【0242】 受信バッファレジスタ403をクリアした後(ステップS1506)、受信バッファレジスタ403に記憶されているコマンドの2バイト目を、コマンドの1バイト目と同様に、2回の読み出しの後に照合を行い(ステップS1507,S1508,S1509)、1回目と2回目とが一致する場合には(ステップS1510)、受信バッファレジスタ403に記憶されたコマンドの2バイト目をクリアする(ステップS1511)。 【0243】 その後、読み出したコマンドの1バイト目と、読み出したコマンドの2バイト日とを照合して(ステップS1512)、両者が整合するか否かを判断する(ステップS1513)。なお、前述したように、コマンドの2バイト目は、主制御基板131がコマンドの1バイト目の各ビットを反転して生成したデータである。 【0244】 読み出したコマンドの1バイト目と2バイト目とが整合する場合には(ステップS1513)、主制御基板131に対してACK信号を送信して(ステップS1514)、コマンド送信処理を終了する。 【0245】 一方、読み出したコマンドの1バイト目が1回目と2回目とで一致しない場合や(ステップS1505)、読み出したコマンドの1バイト目と2バイト目とが整合しない場合には(ステップS1513)、次回のコマンド受信に備えるために、受信シフトレジスタ402および受信バッファレジスタ403をクリアして(ステップS1515)、コマンド送信処理を終了する。 【0246】 図49は、コマンド受信処理が実行される際の払出制御基板197における各信号の様子を示すタイムチャートである。なお、説明の便宜上、図49では、コマンドの1バイト目と2バイト目とのシリアル転送時間のスケールは、CPU333の演算処理時間のスケールと比べ縮小されている。 【0247】 図48に示したコマンド受信処理にて、「受信データ有り信号DFbがハイレベル」であると判断されると(図48中のステップS1501)、読み出し信号#REbの立ち下がりによって、受信バッファレジスタ403からパラレルデータRDbにコマンドの1バイト目が出力され、コマンドの1バイト目が、CPU333によって受信バッファレジスタ403から読み出される(タイミングtb11〜tb12:図48中のステップS1502)。その後、さらにコマンドの1バイト目が、1回目と同様にして読み出される(タイミングtb13〜tb14,図48中のステップS1503)。 【0248】 コマンドの1バイト目の2回の読み出しが完了した後、バッファクリア信号#CBbの立ち下がりによって受信バッファレジスタ403がクリアされ、受信データ有り信号DFbはローレベルとなる(タイミングtb15:図48中のステップS1506)。その後、受信シフトレジスタ402から受信バッファレジスタヘとコマンドの2バイト目が受け渡されると、受信データ有り信号DFbはハイレベルとなる(タイミングtb16)。 【0249】 その後、コマンドの2バイト目が、コマンドの1バイト目と同様にして受信バッファレジスタ403から読み出される(タイミングtb21〜tb24:図48中のステップS1507、S1508)。コマンドの2バイト目の読み出しが完了した後、バッファクリア信号#CBbの立ち下がりによって受信バッファレジスタ403がクリアされ、受信データ有り信号DFbはローレベルとなる(タイミングtb25:図48中のステップS1511)。 【0250】 以上説明した払出制御基板197の動作によって、主制御基板131から送信された2バイトのコマンドが受信される。なお、逆に、払出制御基板197からのコマンドを受信する主制御基板131の動作は、第一の実施例と同様である。 【0251】 以上、図44〜図49に示した構成によれば、主制御基板131における他の制御処理の進行の阻害や、主制御基板131で実行される制御プログラムの複雑化を抑制することができる。更に、払出制御基板197のCPU333側の都合に応じて受信バッファレジスタ403に記憶されているコマンドの消去を行うことができるため、2バイト単位で1バイト毎にシリアル転送されるコマンドに対して、CPU333による2バイト単位での取り扱いの容易化を図ることができる。 【0252】 また、払出制御基板197は、コマンドを重複して読み取り、重複して読み取ったコマンドを照合するため(図21中のステップS1502〜S1505)、受信バッファレジスタ403からCPU333へのコマンドの受け渡しの際に、ノイズなどの影響によって書き換えられてしまった異常なコマンドに基づいて処理が行われてしまうことを防止することができる。 【0253】 また、主制御基板131は、コマンドの1バイト目を反転して2バイト目を生成し(図46中のステップS1307)、払出制御基板197は、コマンドの1バイト目と2バイト目とを照合するため(図48中のステップS1512〜S1513)、主制御基板131から払出制御基板197へのコマンド転送の際に、ノイズなどの影響によって書き換えられてしまった異常なコマンドに基づいて処理が行われてしまうことを防止することができる。 【0254】 また、コマンドを受け取った払出制御基板197は、主制御基板131に対してACK信号を送信するため、主制御基板131は、コマンドが正常に転送されたか否かを確認することができる。さらに、主制御基板131は、払出制御基板197からのACK信号の返答がない場合に、払出制御基板197に対してチェックコマンドを送信するため、コマンドが正常に転送されなかった理由が払出制御基板197における異常動作に基づくものであるか否かを判断することができる。 【0255】 なお、上記図39〜図49に示した構成は、サブ統合基板336や電飾制御基板337、338や波形制御基板339などの基板に適用可能であり、或いは、主制御基板131とサブ統合基板336との間のコマンド転送に適用しても良い。主制御基板131からサブ統合基板336に対するコマンドとしては、演出表示装置115における表示画像の演出内容を指示する演出コマンドがある。 【0256】 また、送信側CPUが生成する2バイト以上のコマンドは、偶数バイトであることとしても良い。これによって、送信側CPUからシリアル通信ユニットに対する1回の定時割込処理あたり2バイト分のコマンドの格納を効率良く実行することができる。例えば、主制御基板131は、演出指示を規定した3バイトの指示コマンドと、この指示コマンドのチェックサムを算出した1バイトのチェックコマンドとから成る計4バイトのコマンドを一群のコマンドとして生成し、4バイトの一群のコマンドを2回分に分けて、2回の定時割り込み処理にて2バイト毎にシリアル転送することとしても良い。 【0257】 また、主制御基板131は、3バイトの指示コマンドと、1バイトのチェックコマンドとの各ビットを反転させた4バイトの反転コマンドも併せて、計8バイトのコマンドを一群のコマンドとして生成し、8バイトの一群のコマンドを4回に分けて、4回の定時割り込み処理にて2バイト毎にシリアル転送することとしても良い。 【0258】 次に、主制御基板131(特にCPU314)で実行される制御処理の例について説明する。 【0259】 [遊技処理について] 図50(a)は、当該パチンコ機1に電源が投入されるとき、上記主制御基板131のCPU314によって行われる制御についてその処理手順を示すフローチャートである。 【0260】 同図50(a)に示されるように、この実施の形態にかかる主制御基板131はまず、ステップS1の処理として、各種のレジスタやRAMに格納されているデータを初期化する。次いで、ステップS2の処理として、予め定められた数値範囲内で更新される数である乱数の更新を行う。 【0261】 すなわち、この実施の形態にかかる主制御基板131では、 ・上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理に供される乱数(図柄決定用乱数)。 ・上記特別図柄の変動表示制御に要する所定の時間(変動時間)についての抽選処理に供される(変動パターン決定用乱数)。 ・上記第2の可動片99の動作契機となる当たりの当落にかかる抽選処理に供される乱数(普通図柄の当たり判定用乱数)。等々、といった乱数を保持する乱数カウンタを備えている。そこで、このステップS2の処理では、これら乱数のうちの当落に関わらない乱数(変動パターン決定用乱数)のみが更新されるかたちで当該乱数カウンタのカウンタ操作が行われることとなる。 【0262】 なお、こうしてステップS1及びS2の処理が行われた後は、上記ステップS2の処理のみが基本的に繰り返し行われる。ただし、この実施の形態では、例えば4ms毎に以下のタイマ割込制御が行われる。 【0263】 図50(b)は、上記主制御基板131のCPU314によって定期的に行われるタイマ割込制御についてその処理手順を示すフローチャートである。 【0264】 同図50(b)に示されるように、この割込制御ではまず、ステップS11の処理として、レジスタの退避処理が行われる。次いで、ステップS12の処理として、上記ゲートセンサ317、及び上記始動口センサ318、及び上記第1のカウントセンサ319、及び上記第2のカウントセンサ320、及び上記SPルート監視センサ323、及び上記フォトセンサ324、及び上記大当たり受入センサ329、及び上記ハズレ受入センサ330など、各種のセンサからの検出信号が入力される。そして次に、ステップS13の処理として、上記乱数カウンタの値を更新するための乱数更新処理が行われる。なお、このステップS13の処理では、上述の乱数のうち、上記特別図柄及び上記普通図柄の変動表示停止時における表示態様に関わる乱数(図柄決定用乱数、普通図柄の当たり判定用乱数)が更新されるかたちで上記乱数カウンタのカウンタ操作が行われる。 【0265】 そして、こうして乱数の更新が行われた後、当該主制御基板131のCPU314は、ステップS14の処理として、上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様にかかる抽選処理を含む特別図柄プロセス処理を実行する。なお、この特別図柄プロセス処理については後述するが、ここでは、基本的に、上記RAM316に格納されている遊技の進行状況を示す特別図柄プロセスフラグに基づいて該当する処理が選択的に実行されることとなる。 【0266】 そして次に、同主制御基板131のCPU314は、ステップS15の処理として、上記第2の可動片99の動作契機となる当たりの当落にかかる抽選処理を含む普通図柄プロセス処理を実行する。なお、この普通図柄プロセス処理についても後述することとするが、ここでも、基本的に、遊技の進行状況を示す普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選択的に実行されることとなる。また、これも後述するが、上記主制御基板131のCPU314は、上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果が予め決められた特定の停止図柄を示すこと(大当たり)を実行契機として上記特別遊技が行われた場合、この特別遊技の終了後の所定期間内は、上記第2の可動片99の駆動頻度がより高くなるように当該抽選処理を実行する構成となっている(いわゆる時短状態)。なお、この実施の形態では、上記普通図柄の変動表示制御に要する時間を上記特別遊技の終了後の所定期間だけ短縮するとともに、上記第2の可動片99の開放時間を延長することによって、こうした時短状態を実現するようにしている。 【0267】 また、上記特別図柄プロセス処理(ステップS14)及び普通図柄プロセス処理(ステップS15)が行われると、上記主制御基板131のCPU314は、次にステップS16の処理として、同特別図柄プロセス処理にて上記RAM316の所定の領域に設定されたコマンドを上記周辺基板311などに送信する処理を行う。次いで、ステップS17の処理として、上記普通図柄プロセス処理にて同じくRAM316の所定の領域に設定されたコマンドを例えば上記周辺基板311などに送信する処理を行う。 【0268】 また、同主制御基板131のCPU314は、次にステップS18の処理として、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報などのデータを出力する情報出力処理を行う。 【0269】 そして次に、同主制御基板131のCPU314は、ステップS19の処理として、上記始動口センサ318、上記第1のカウントセンサ319、上記第2のカウントセンサ320などの検出信号がオン状態にあるときは、それら信号に応じた賞球が遊技者に払い出されるよう上記払出制御基板197に払出制御コマンドを出力する。これにより、上記払出制御基板197が、上述のROM334に格納されている制御プログラムに従って遊技者に賞球を払い出すようになる。 【0270】 また、同主制御基板131のCPU314は、次にステップS20の処理として、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する。次いで、ステップS21の処理として、パチンコ機1の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する。そしてその後、常時動作するアクチュエータ(特別駆動モータ334など)の駆動制御を行うとともに(ステップS22)、上記レジスタの内容を復帰させ(ステップS23)、割込許可状態に設定した時点で(ステップS24)、この制御が終了することとなる。 【0271】 以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は4ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマによる割込処理によって遊技制御処理を実行することとしたが、当該割込処理では例えば割り込みが発生したことを示すフラグのセットのみを行うようにしてもよい。ただしこの場合、遊技制御処理をメイン処理にて実行することとなる。 【0272】 図51は、上記特別図柄プロセス処理(ステップS14)についてその手順を示すフローチャートである。 【0273】 いま、各種の抽選処理に供される乱数が更新されたとすると(ステップS13)、同図51に示されるように、この主制御基板131のCPU314はまず、上記始動口センサ318による検出信号がオン状態(始動口への入球あり)にあることを条件に(ステップS30)、例えば特別図柄の図柄決定用乱数を上記乱数カウンタから取得してこれを上記RAM316に格納するなどの始動口通過処理を実行する(ステップS40)。そしてその後は、上述の特別図柄プロセスフラグに応じて、以下の9つのプロセス処理の1つを選択的に実行することとなる。 ・上記RAM316に格納されている特別図柄の図柄決定用乱数などを読み出す処理などが行われる特別図柄通常処理(ステップS100)。 ・上記図柄決定用乱数に基づいて上記特別図柄の変動制御停止時における表示態様についての抽選処理などが行われる特別図柄停止図柄設定処理(ステップS200)。 ・上記変動パターン決定用乱数に基づいて上記特別図柄表示装置121aに表示される特別図柄の変動態様や、上記演出表示装置115に特別図柄に対応して実行される演出表示の変動態様についての抽選処理などが行われる変動パターン設定処理(ステップS300)。 ・上記特別図柄表示装置121aにおける上記特別図柄の変動表示が停止されるまで待機する特別図柄変動処理(ステップS400)。 ・上記図柄決定用乱数に基づいて抽選された特別図柄が上記特別図柄表示装置121aに表示されるように上記特別図柄の変動表示を停止させる特別図柄停止処理(ステップS500)。 ・上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果が予め決められた特定の停止図柄とならなかったとき(小当たり)、上記第1の可動片456の駆動制御等が行われる補助遊技処理(ステップS600)。 ・上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果が予め決められた特定の停止図柄となったとき(大当たり)、あるいは上記補助遊技処理にて遊技球が特別入賞口93に入球したとき(羽根物当たり)、上記特別遊技状態に移行する旨などの遊技者への報知が上記周辺基板311によって行われるまで待機する大入賞口開放前処理(ステップS700)。 ・上記特別図柄の変動表示停止時における表示態様についての抽選処理の結果が予め決められた特定の停止図柄となったとき(大当たり)、あるいは上記補助遊技処理にて遊技球が特別入賞口93に入球したとき(羽根物当たり)、上記開閉部材86による開閉動作を通じて上記大入賞口87が上記第2の遊技領域37bにて開放される大入賞口開放中処理(ステップ800)。 ・上記特別遊技状態が終了する旨の遊技者への報知が上記周辺基板311によって行われるまで待機する大入賞口開放後処理(ステップS900)。 【0274】 なお、上記特別図柄プロセスフラグは、上述のステップS1の処理(図50参照)において、上記特別図柄 | |