| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】桜井 隆博
|
| 【要約】 |
【課題】いわゆるソレノイドゴト等の遊技者の不正行為を防止する遊技機を提供する。
【構成】複数の図柄を変動表示する表示列を複数有する図柄変動表示手段11を収容する遊技機用の筐体3と、遊技者が図柄変動表示手段11の図柄変動表示の開始操作をするスタートスイッチ30と、遊技を制御する制御装置20と、を備える遊技機2において、スタートスイッチは、開始操作が有効とされた際に遊技者が操作する操作部31を先端側に有し、かつ軸心と直交する方向に設けられる回転軸33を中心に略水平方向に揺動操作が可能なレバー軸部32と、レバー軸部を揺動操作後にレバー軸部を付勢して揺動操作前の初期位置に戻す弾性部材34、36と、レバー軸部を揺動操作した際にレバー軸部の後端部32bの移動の検出に応じて制御装置20にスタートスイッチ入力信号を送信する検知センサ35と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の図柄を変動表示する表示列を複数有する図柄変動表示手段を収容する遊技機用の筐体と、遊技者が前記図柄変動表示手段の図柄変動表示の開始操作をする操作部が前記筐体の外部に露出し、前記筐体の内部に前記開始操作の実行を検知する検知手段を有するスタートスイッチと、前記図柄変動表示手段の図柄変動を停止させるストップボタンと、遊技を制御するための制御装置と、この制御装置内に含まれ前記開始操作を有効としたときに前記スタートスイッチで前記開始操作を検知した際に送信されるスタートスイッチ入力信号に基づいて前記図柄の変動表示の停止制御を決定するための抽選に使用する乱数を発生する乱数発生手段と、を備える遊技機において、 前記スタートスイッチは、 前記遊技者が操作する操作部を先端側に有し、かつ軸心と直交する方向に設けられる回転軸を中心に略水平方向に揺動操作が可能なレバー軸部と、 前記レバー軸部を揺動操作後に該レバー軸部を付勢して揺動操作前の初期位置に戻す弾性部材と、 前記レバー軸部を揺動操作した際に前記レバー軸部の後端部の移動の検出に応じて前記制御装置に前記スタートスイッチ入力信号を送信する検知センサと、 を備えることを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記スタートスイッチは、前記レバー軸部を前記ストップボタンが設けられている位置から離間するよう前記筐体の幅方向外側に向かう方向に揺動操作した際に、前記レバー軸部の前記後端部の移動を検出する位置に前記検知センサが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 【請求項3】 前記操作部の下側には、前記スタートスイッチを操作する遊技者の手が載置可能な載置台が前記操作部の先端よりも前方に向かって突出し、かつ、少なくとも前記操作部の揺動する前記筐体の幅方向の範囲内に渡って設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 【請求項4】 前記載置台の前記遊技機の幅方向外側に向かう方向側であって、前記操作部の揺動する範囲外の部分には、水平方向に対して上向きに突出する凸部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 【請求項5】 前記レバー軸部は、前記遊技機に対向する遊技者から見て斜め上方向に傾動操作が可能となるように前記回転軸が傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ店等の遊技場に設置して使用される回胴式遊技機(以下、スロットマシンと称する)等の遊技機に関し、特に、遊技機に備わる回転リール等の図柄変動表示手段の図柄変動を開始させるスタートスイッチの構造に関する。 【背景技術】 【0002】 いわゆるパチスロ機等のスロットマシンは、スタートレバー(スタートスイッチ)を押下することによって、図柄変動表示手段となる複数の図柄が外周面に描かれた3個の回転ドラムを回転させ、その図柄停止時の揃い方によって、当たり外れや、「大当たり」「小当たり」等の当選の種類が決まり、かつ、当選の種類に応じた数のメダル(遊技媒体)を取得することができる遊技機である。スロットマシンでは、その図柄の描かれた回転ドラムは、原則として遊技機内に予め設定したメダルの枚数を投入し、スタートレバーを押下することにより回転を開始し、各回転ドラムに対応した3個のストップボタンを押圧することにより回転ドラムの回転を停止する。このとき、その図柄の抽選は、スロットマシンに備わる制御装置に含まれる周知の乱数発生手段によって設定されるランダムに抽出された乱数値に従って実行される。この抽選処理においては、制御装置は、かかる乱数値が予め定められた当選値に該当するか否かを一致判定することにより、当選/不当選を決定する。そして、当選するか否かは、通常では、スタートレバーの押下時に決定される。なお、このとき、かかる抽選処理で当選しても、その当選に対応させた図柄が表示されるタイミングでストップボタンを押圧しないと入賞となる停止図柄の揃いとはならないようになっている。 【0003】 このようなスタートレバーとして、操作部材を複数方向に対して変位可能とすることによって、スタートレバーを有効に活用し、遊技開始指示機能に加え、複数の操作方向に他の遊技上の意味を持たせ、今までにない新たな遊技興趣を創出するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された遊技機では、スタートレバーは棒状のシャフト部を有しており、シャフト部の一端に遊技者が操作をする略球状の突起部、シャフト部の他端には円盤状に形成された被検出部材がそれぞれ設けられると共に、シャフト部の中央部位には弾性部材が設けられている。この遊技機に備わるスタートレバーは、遊技者が突起部を操作し、その後遊技者が突起部を離した際に、シャフト部を中心位置に復帰させるための弾性部材によりシャフト部が初期位置に復帰するように構成されている。さらに、被検出部材に対応するように、上下左右の4箇所に変位検出部として設けられている。 【特許文献1】特開2005−198729号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上述したように、従来のスロットマシンでは、メダルを投入した状態でスタートレバーを操作すると始動スイッチが作動して、その始動スイッチの作動時に乱数発生手段で発生した乱数が抽出されるようになっている。このため、抽出された乱数を用いて所定の演算を行い、その結果得られた数値を当選に対応させた図柄決定(いわゆる当選役)のために使用するようにしたとしても、所定数値の範囲内で随時更新される乱数の周期性を予測し、周知の不正器具となる体感機等を用いて、故意に有利な当選結果が得られる特定の乱数を狙って抽出させるように、スタートレバー(始動スイッチ)を操作できるという虞がある。 【0005】 特に、スタートレバーを操作した時、前回のリール回転開始時からのウエイト時間が設定時間未満の場合には、待機状態となって所謂ウエイトがかかり、設定時間経過すると、リールの回転を開始させると共に、乱数発生手段で発生した乱数を抽出するスロットマシンでは、ウエイトがかかるようにスタートレバーを操作すると、かかるレバー操作後の乱数抽出時期が操作前の乱数抽出時期から一定のウエイト時間経過後という決まった時期となる。このため、かかるウエイト時間を利用して、例えば、何回か連続でウエイトをかけることにより、故意に有利な当選結果が得られる特定の乱数を狙って抽出させてスロットマシンを誤動作させてメダルの払い出し等を行わせる不正な出玉(メダル)取得行為、いわゆるゴト行為が行われることがある。 【0006】 最近の組織的な不正事例からは、スロットマシンの制御プログラムを解析した上で、体感機として低周波治療機を用い、電気信号により遊技者の筋肉を収縮させることで所望のタイミングでのレバー操作を実現する不正行為が見受けられるようになった。また、かかる体感機の周期に合わせてスタートレバーを押下するソレノイドと呼ばれる装置を含む電子機器類を使用する、いわゆるソレノイドゴトが最近では頻発し、問題となっている。 【0007】 ソレノイドゴトは、ゴト行為を行ういわゆるゴト師の片足等にソレノイド装置を装備し、かかるソレノイド装置から延出される糸をゴト師の左手の袖内を通してスタートレバーのレバー軸につるし、スタートレバーの糸の掛かった部位を左手で隠すように覆い、あたかも左手でスタートレバーを押下しているように見せながら、実際はソレノイド装置によって一定間隔でスタートレバーの押下操作をする巧妙な手口によるゴト行為である。これによって、ソレノイド装置が指示する操作タイミングに対して、人間の判断や操作に関わるタイムラグやばらつきがなく、故意に有利な当選結果が得られる特定の乱数を狙って抽出させて当選させることにより、コインを多量に排出させる不正行為を効率よく行なうことが可能となる。 【0008】 このようなゴト行為によって、一部の遊技者が不正に利益を得ることは、遊技場の利益に損失を生じさせるばかりか、公平な遊技を行うことができないことを理由に遊技者の遊技への興味を失わせてしまうこともあり、ゴト行為を防止する機能をスロットマシンに付加することは、遊技機メーカーにとって大きな課題の1つとなっている。しかしながら、上記のような器具を用いたゴト行為に対しては、上述の特許文献1に開示されている遊技機等では、万全な対策がとられていないのが実情であり、これを防止することが求められている。 【0009】 そこで、本発明は、従来の遊技機が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、いわゆるソレノイドゴト等の遊技者の不正行為を防止することの可能な、新規かつ改良された遊技機を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記課題を解決するために、本発明のある実施の態様によれば、複数の図柄を変動表示する表示列を複数有する図柄変動表示手段を収容する遊技機用の筐体と、遊技者が図柄変動表示手段の図柄変動表示の開始操作をする操作部が筐体の外部に露出し、筐体の内部に開始操作の実行を検知する検知手段を有するスタートスイッチと、図柄変動表示手段の図柄変動を停止させるストップボタンと、遊技を制御するための制御装置と、この制御装置内に含まれ開始操作を有効としたときにスタートスイッチで開始操作を検知した際に送信されるスタートスイッチ入力信号に基づいて図柄の変動表示の停止制御を決定するための抽選に使用する乱数を発生する乱数発生手段と、を備える遊技機において、スタートスイッチは、遊技者が操作する操作部を先端側に有し、かつ軸心と直交する方向に設けられる回転軸を中心に略水平方向に揺動操作が可能なレバー軸部と、レバー軸部を揺動操作後にレバー軸部を付勢して揺動操作前の初期位置に戻す弾性部材と、レバー軸部を揺動操作した際にレバー軸部の後端部の移動の検出に応じて制御装置にスタートスイッチ入力信号を送信する検知センサと、を備えることを特徴とする遊技機が提供される。 【0011】 このような構成とすることにより、スタートスイッチを水平方向に移動させないとスタートスイッチ入力信号が制御装置に送信されないので、ゴト師がソレノイドゴト行為を実行している場合に、スタートスイッチの水平移動操作をせずして回転リールが回動していることを第三者から見破り易くなる。このため、従来のようなスタートレバーの上下方向の傾動操作によるソレノイドゴト行為が実行され難くなるので、かかる不正行為を事前に防止できる。 【0012】 このとき、上記実施の態様において、スタートスイッチは、レバー軸部をストップボタンが設けられている位置から離間するよう筐体の幅方向外側に向かう方向に揺動操作した際に、レバー軸部の後端部の移動を検出する位置に検知センサが設けられていることとしてもよい。 【0013】 このような構成とすることにより、スタートスイッチを遊技機の中央側から外側に向かう方向に移動させないとスタートスイッチ入力信号が制御装置に送信されないので、仮に、ゴト師が従来のようなスタートレバーの上下方向の傾動操作によるソレノイドゴトによる不正行為の実行をすると、第三者から不正行為をしていることを見破りやすくなることより、かかる不正行為を事前に防止し易くなる。 【0014】 このとき、上記実施の態様において、操作部の下側には、スタートスイッチを操作する遊技者の手が載置可能な載置台が操作部の先端よりも前方に向かって突出し、かつ、少なくとも操作部の揺動する筐体の幅方向の範囲内に渡って設けられていることとしてもよい。 【0015】 このような構成とすることにより、スタートスイッチで入力操作をする遊技者の手に余分な力を入れずに楽に遊技を実行出来るので、遊技者のスタートスイッチの操作における疲労の軽減が図れ、使い勝手が良好なスタートスイッチとなる。 【0016】 このとき、上記実施の態様において、載置台の遊技機の幅方向外側に向かう方向側であって、操作部の揺動する範囲外の部分には、水平方向に対して上向きに突出する凸部が設けられていることとしてもよい。 【0017】 このような構成とすることにより、仮に、ゴト師が従来のようなスタートレバーの上下方向の傾動操作によるソレノイドゴトによる不正行為の実行をすると、凸部にソレノイド装置から延出される糸が引っかかるため、事前にソレノイドゴトによる不正行為を防止出来るようになる。 【0018】 このとき、上記実施の態様において、レバー軸部は、遊技機に対向する遊技者から見て斜め上方向に傾動操作が可能となるように回転軸が傾斜して設けられていることとしてもよい。 【0019】 このような構成とすることにより、スタートスイッチを遊技機の中央側から斜め上方向に移動させないとスタートスイッチ入力信号が制御装置に送信されないので、仮に、ゴト師が従来のようにスタートスイッチの操作部に糸等を引っ掛けて直線的、かつ一定間隔の伸縮動作を実行させるソレノイドゴト等を行おうとした場合に、必然的に不自然な遊技体制とならざるをえないため、第三者から不正行為をしていることをさらに見破りやすくなり、不正抑制力向上を図れる。 【発明の効果】 【0020】 以上説明したように本発明によれば、スタートスイッチを略水平方向に移動させないとスタートスイッチ入力信号が制御装置に送信されないので、上下方向の傾動操作によりスタートスイッチ入力される従来のスタートスイッチと比べて、いわゆるソレノイドゴトによる不正行為が実行され難くなる。また、レバー軸部を、取付け高さ方向が略同一の水平ライン上で、かつ、遊技機の略中央に設けたストップボタンが設けられた位置から、筐体の幅方向外側に向かう方向に設けた場合には、スタートスイッチの入力操作をする際に、そのレバー軸部の操作部をストップボタンから離間するように外方向に向かって揺動操作をするため、その操作部の揺動操作後に連続して行うストップボタンの押圧操作に移行させ易くなり、かつ、その押圧操作時における操作部が邪魔になることを防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。 【0022】 まず、本発明の遊技機の第1の実施の形態であるスロットマシンの全体の構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本実施の形態の遊技機の外観斜視図である。 【0023】 図1に示すように、スロットマシン2は、収納箱4と、この収納箱4の前面に設けられた前面扉5とからなる筐体3の内部に、後述する第1〜第3回転リール11a〜11cから構成されるリールユニット11、ホッパーユニット65(図4参照)、電源装置(図示せず)等が配設された構成となっている。 【0024】 前面扉5は、上部扉6と下部扉7との2枚の扉から構成される。上部扉6には表示窓10が設けられ、この表示窓10の奥に第1回転リール11a、第2回転リール11b、第3回転リール11cが配設されている。周知のように、第1〜第3回転リール11a、11b、11cの外周には、複数の図柄が一定ピッチで配列され、各回転リール11a、11b、11cが停止した状態では、対応する表示窓10を通して1回転リール当たり3個の図柄が観察される。これにより、各回転リール11a、11b、11cの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞ラインが横3本斜め2本の合計5本設定されている。なお、表示窓10の個数は1つに限定する必要はなく、例えば、各々の回転リール毎に表示窓を設けるようにしてもよい。 【0025】 この第1〜第3回転リール11a、11b、11cの側方には、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示する演出表示部67が設けられ、例えば、アニメーション表示を利用した演出を行う。なお、演出表示部67としては上記のものに限られず、例えば、演出専用の回転リール(第4リール)を設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしてもよい。また、演出表示部67は、リールユニット11の側方でなく、上方や下方等に設けられる構成としてもよい。また、リールユニット11の上側には、照明や音声によって遊技者に入賞等を報知させる等の種々の演出を実行するランプ68およびスピーカ69が設けられている。 【0026】 下部扉7の上部には、スロットマシン2における各種操作手段を備える操作ユニット12が設けられている。ゲームの開始時に遊技者が遊技媒体として投入したメダルで遊技機2のホッパーユニット65に貯留された貯留メダル数を減じてメダル投入に代える手段として操作される1枚ベットボタン15、MAXベットボタン16、遊技機2のホッパーユニット65に貯留した投入メダルを払い出す手段であるペイアウトボタン17等の各種の操作ボタンが設けられている。なお、これらのボタンの機能は何れも周知であるので、その詳細については省略する。また、本明細書中では、遊技媒体としてメダルの場合について説明するが、遊技媒体としてはパチンコ球等の他の遊技媒体でも代用可能である。 【0027】 また、操作ユニット12のこれらボタン15、16、17の近傍には、遊技者がメダル投入口27からメダルを投入するか上記各種ベットボタン15、16を押圧してメダルベットが行われた後に操作されるスタートスイッチ30や、かかるスタートスイッチ30の操作により回転するリールユニット11による図柄変動を停止させるストップボタン50として、各回転リール11a、11b、11cに対応する第1〜第3ストップボタン50a、50b、50c等が設けられる。本実施の形態では、スタートスイッチ30の下側には、スタートスイッチ30を操作する遊技者の手を載置することの可能な載置台40が設けられている。なお、本実施の形態におけるスタートスイッチ30および載置台40の構成等の詳細については、後述するものとする。 【0028】 また、下部扉7には、ゲームを行う際の遊技媒体であるメダルを投入するためのメダル投入口27が設けられている。メダル投入口27の奥には、セレクタ(図示せず)が組み込まれ、不適正なメダルは、遊技機2の下部に設けられる払出口28を介して、受け皿29に排出される。また、セレクタは、例えば、ゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状態で投入された等の不適切なタイミングでメダルの投入が行われたときに、投入されたメダルを受け皿29に排出する。なお、ゲームの開始に先立って投入するメダルの枚数が1〜3枚に限られている場合は、クレジット機能を用いていないときには、4枚目以降に投入されたメダルは、受け皿29に排出される。また、本実施の形態における遊技機2では、受け皿29の本体幅方向の一端には、灰皿25が設けられている。 【0029】 一方、クレジット機能がオン状態のときには、4枚目以降に投入されたメダルは、メダルセンサ(図示せず)で検知され、例えば、50枚を限度にスロットマシン2の内部に貯留される。このクレジット機能を用いているときには、前述した1枚ベットボタン15やMAXベットボタン16の操作によりメダルの投入操作が行われ、そのベット枚数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲームの結果、入賞が得られたときには、配当となるメダルもクレジットされ、ペイアウトボタン17を操作したときにクレジットされているメダルが受け皿29に払い出される。 【0030】 次に、本実施の形態における遊技機に備わるスタートスイッチの構成について、図面を使用しながら説明する。図2の(a)は本実施の形態におけるスタートスイッチの操作前の初期位置における要部の外観斜視図であり、(b)は本実施の形態におけるスタートスイッチの操作前の初期位置における上側から見た要部の平面図であり、図3の(a)は本実施の形態におけるスタートスイッチの操作後の移動位置における要部の外観斜視図であり、(b)は本実施の形態におけるスタートスイッチの操作後の移動位置における上側から見た要部の平面図である。なお、図2(a)および図3(a)では、スタートスイッチ30の要部を説明し易くするために、遊技機の筐体等の記載は省略され、図2(b)および図3(b)では、遊技機の筐体等は一部イメージ線で記載されるものとする。 【0031】 本実施の形態では、スタートスイッチ30は、先端側に遊技者が把持等して操作する略球体の操作部31を備えたレバー軸部32がこのレバー軸部32の軸心と直交する方向に設けられる回転軸33を中心に略水平方向に揺動可能な水平移動式のスイッチである。レバー軸部32の操作部31と回転軸33との間の部位には、レバー軸部32を揺動操作後(図3(b)に示す状態)にレバー軸部32を付勢して揺動操作前の初期位置(図2(b)に示す状態)に戻す弾性部材であるバネ34が接続されている。 【0032】 また、レバー軸部32の後端側には、レバー軸部32を略水平方向に揺動操作した際に、レバー軸部32の後端部32bの移動の検出に応じて、後述する制御装置20にスタートスイッチ入力信号を送信する検知センサ35が設けられている。すなわち、スタートスイッチ30は、図2(b)および図3(b)に示すように、遊技者が図柄変動表示手段となる回転リール11a、11b、11cの回転を開始させることによる図柄変動表示の開始操作をするために把持等して略水平方向に移動させる操作部31が筐体3の外部側に露出し、筐体3の内部側にかかる開始操作の実行を検知する検知手段となる検知センサ35およびレバー軸部32を有する構成となる。なお、スタートスイッチ30の筐体3の内部側の部位は、不図示のケース部材に収納されており、バネ34のレバー軸部32と接続される側と反対側端部(図示せず)がケース部材の内壁に固定され、検知センサ35や後述の第1および第2弾性部材36、37もかかるケース部材内に収納される。 【0033】 本実施の形態では、検知センサ35は、レバー軸部32を筐体3の略中央においてストップボタン50が設けられている位置から筐体3の幅方向外側に向かう方向に揺動操作した際に、移動したレバー軸部32の後端部32bを検出する位置に設けられている。換言すると、スタートスイッチ30の操作部31を遊技機2の中央側から外側に向かう方向に移動させないとスタートスイッチ入力信号が制御装置20に送信されない。このため、仮に、ゴト師が従来のようなスタートレバーの上下方向の傾動操作によるソレノイドゴトによる不正行為の実行をすると、スタートスイッチ30を操作する手指が水平方向に移動していないにも関わらず、回転リール11a、11b、11cが不自然に回転していることを第三者が発見し易くなるので、ゴト師が不正行為をしていることを見破り易くなる。また、レバー軸部32は、取付け高さ方向が略同一の水平ライン上で、かつ、遊技機2の略中央に設けたストップボタン50が設けられた位置から、筐体3の幅方向外側に向かう方向に設けられており、スタートスイッチ30の入力操作の際に、そのレバー軸部32の操作部31をストップボタン50から離間するように外方向に向かって揺動操作をさせるため、その操作部31の揺動操作後に連続して行うストップボタン50の押圧操作に移行させ易くなり、かつその押圧操作時における操作部31が邪魔になることを防止できる。 【0034】 検知センサ35は、本実施の形態では、不図示の一対の発光素子と受光素子とを備える略コの字型のフォトセンサである。このように検知センサ35が設けることによって、操作部31を略水平方向に移動するように操作すると、回転軸33を中心にレバー軸部32が揺動し、操作部31と反対側に位置するレバー軸部32の後端部32bがレバー軸部32の揺動に連係して移動して、フォトセンサに備わる発光素子から受光素子へ発する光線を遮光して、スタートスイッチ30から制御装置20へ送信されるスタートスイッチ入力信号がONと判別される。なお、本実施の形態では、レバー軸部32の後端部32bを検出する検知センサ35としてフォトセンサが使用されているが、磁気センサや圧力センサ等の他の物理量による検出手段に代用することも可能である。 【0035】 また、検知センサ35には、レバー軸部32の操作部31を略水平方向に揺動操作した際に、レバー軸部32の後端部32bが当接する部位には、図2に示すバネ34による揺動操作前の初期位置に戻すための付勢を補助するために、弾力性を有する合成ゴム等で形成される第1弾性部材36が設けられている。さらに、レバー軸部32の後端部32bを介して第1弾性部材36に対向する位置には、弾力性を有する合成ゴム等で形成される第2弾性部材37が設けられている。このように第2弾性部材37を設けることによって、遊技者が仮に、スタートスイッチ30を入力するために、筐体3の一方の幅方向外側(左側)の位置から、筐体3の他方の幅方向外側(右側)の方向に向かって、操作部31を移動させてレバー軸部32を揺動させた場合でも、レバー軸部32の後端部32bが第2弾性部材37と当接して反発することにより、かかる後端部32bが検知センサ35側に移動するようになる。このため、レバー軸部32を略水平方向の何れの方向に揺動させても、レバー軸部32の後端部32bが検知センサ35によって検知されるので、スタートスイッチ入力信号を制御装置20に送信して、スタートスイッチ30の入力操作が確実に実行可能となる。 【0036】 また、本実施の形態では、図2および図3に示すように、スタートスイッチ30の操作部31の下側には、スタートスイッチ30を操作する遊技者の手が載置可能な略半円形状の板状部材である載置台40が操作部31の先端よりも前方に向かって突出し、かつ、少なくとも操作部31の揺動する筐体3の幅方向の範囲内に渡って設けられている。このように載置台40を設けることによって、スタートスイッチ30で遊技開始操作をする遊技者の手に余分な力を入れずに楽にスタート操作またはスタートの待機等の実行が出来るので、遊技者のスタートスイッチ30の操作における疲労の軽減が図れ、スタートスイッチ30の使い勝手が良好となる。 【0037】 さらに、本実施の態様では、載置台40の遊技機2の幅方向外側に向かう方向側であって、操作部31の揺動する範囲外の部分には、水平方向に対して上向きに突出する凸部41が設けられている。このような凸部41が載置台40に設けられるので、仮に、ゴト師がスタートスイッチ30を操作しているように見せかけるソレノイドゴトによる不正行為の実行をすると、かかる凸部41にソレノイド装置から延出される糸が引っかかるため、事前にソレノイドゴトによる不正行為を防止できる。 【0038】 以上説明したように、スタートスイッチ30を上述したような構成とすることにより、遊技者が操作部31を把持等して略水平方向に移動させると、回転軸33を中心に回転するレバー軸部32の回転動作に連係してレバー軸部32の後端部32bが操作部32の移動方向と反対の方向に移動動作し、かかる後端部32bを検知センサ35で検出して、制御装置20にスタートスイッチ入力信号が送信される。これによって、第1〜第3回転リール11a、11b、11cが回動し始めて、遊技が開始されるようになる。換言すると、スタートスイッチ30の操作部31を略水平方向に移動させないと、スタートスイッチ入力信号が制御装置20に送信されないので、ゴト師がソレノイドゴト行為を実行している場合に、操作部31を略水平方向に移動する操作をせずして各回転リール11a、11b、11cが不自然に作動していることを第三者から見破り易くなる。このため、従来のようなスタートレバーの上下方向の傾動操作によるソレノイドゴト行為が実行され難くなる。なお、本実施の形態におけるスタートスイッチ30の動作制御の詳細については、後述する。 【0039】 また、本実施の態様では、レバー軸部32は、水平面に対して略垂直に設けられていることにより、スタートスイッチ30の操作部31の移動方向は略水平方向となるが、レバー軸部32が遊技機2に対向する遊技者から見て斜め上方向(左上方向)に傾動操作が可能となるように回転軸33を傾斜させて設けることとしてもよい。このような構成とすることにより、スタートスイッチ30を遊技機2の中央側から左斜め上方向、または右斜め上方向に移動させないとスタートスイッチ入力信号が制御装置20に送信されない。このため、仮に、ゴト師が従来のような操作部に糸等を引っ掛けて直線的、かつ一定間隔の伸縮動作を実行させるソレノイドゴト等を行おうとした場合に、必然的に不自然な遊技体制とならざるをえないため、第三者から不正行為をしていることをさらに見破りやすくなることより、不正抑制力向上を図れる。 【0040】 次に、本実施の形態の遊技機の制御回路の構成について、図面を使用しながら説明する。図4は、本実施の形態の遊技機の制御回路の構成を示すブロック図であり、図5の(a)は本実施の形態の遊技機の制御回路と操作ユニットとの接続構成図であり、(b)は本実施の形態における操作ユニットの組立図である。 【0041】 遊技機2の内部には、遊技機2の全体の動作を制御するための制御装置20が設置されている。制御装置20は、図4では図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶手段、I/O(Input/Output)等の入出力手段を備えている。このとき、CPUは、1つに限定されず、2つ以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAMおよびI/O等は、一体化されてワンチップを構成したものであってもよい。 【0042】 制御装置20は、図4に示すように、主制御装置20Aと、この主制御装置20Aからの信号を受信して作動する副制御装置20Bとから構成されており、CPUがROM等の記憶手段に記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置21および演出制御装置22の装置を構成する。 【0043】 遊技制御装置21は、スタートスイッチ30およびストップボタン50の操作により、回転リール11a、11b、11cの回転および停止の制御や、遊技機2で実行される各種抽選等の遊技状態を制御するためのものであり、主制御装置20Aに配置される。演出制御装置22は、演出表示部67やランプ68やスピーカ69等の表示装置66を制御するためのものであり、副制御装置20Bに配置される。 【0044】 制御装置20の入力段には、各種入力手段を備える操作ユニット12が接続され、本実施の形態では、操作ユニット12には、1枚ベットボタン15、MAXベットボタン16、ペイアウトボタン17、スタートスイッチ30、およびストップボタン50が含まれる。操作ユニット12は、図5(a)に示すように、筐体3の下部扉7に対して着脱可能に設けられ、そして、操作ユニット12に含まれるこれら各入力手段15、16、17、30、50は、図5(b)に示すように、それぞれの導線23および各導線23を一括に束ねる制御装置接続コネクタ部24を介して制御装置20に備わる主制御装置20Aに接続されている。なお、入力段としては、上記各入力手段15、16、17、30、50のパーツに限定されるものではない。 【0045】 制御装置20の出力段には、リールユニット11、ホッパーユニット65、および表示装置66(演出表示部67、ランプ68およびスピーカ69)が接続されている。これら出力段のうち、リールユニット11およびホッパーユニット65は、主制御装置20Aに備わる遊技制御装置21によって制御され、表示装置66は、副制御装置20Bに備わる演出制御装置22によって制御される。なお、出力段としては、上記のリールユニット11、ホッパーユニット65、および表示装置66のパーツに限定されるものではない。 【0046】 次に、遊技制御装置21について詳細に説明する。遊技制御装置21は、上述したように、主制御装置20Aに配置され、スタートスイッチ30およびストップボタン50の操作により、回転リール11a、11b、11cの回転および停止を制御する。そして、この遊技制御装置21は、遊技制御手段70、特別遊技制御手段80、および当選抽選手段110としての機能を有する。なお、遊技制御装置21としては、上記の遊技制御手段70、特別遊技制御手段80、および当選抽選手段110の各種手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。 【0047】 遊技制御手段70は、遊技機2に遊技を実行させるために、かかる遊技に関する制御を行い、図4に示すように、開始操作検知手段71と、入力信号送信手段72とを備える。すなわち、メダルの投入若しくは各種ベットボタン15、16の押圧を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には、前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30の操作部31を略水平方向に移動して操作すると、開始操作検知手段71によって遊技開始操作が有効になったと検知されてから、リールユニット11が駆動され、3つの回転リール11a、11b、11cが回転動作を開始する。 【0048】 その際に、遊技の開始操作が開始操作検知手段71によって検知されると同時に、入力信号送信手段72が当選抽選手段110に備わる乱数発生手段111にスタートスイッチ入力信号を送信し、その送信タイミングに応じた乱数を乱数発生手段111から抽出し、その抽出乱数に基づいた当選役および停止制御を決定する。その後、ストップボタン50a、50b、50cの1つを操作すると、かかるストップボタン50a、50b、50cに対応する回転リール11a、11b、11cの回転が停止する。そして、ストップボタン50a、50b、50cを3つとも全て操作し終わると、3つの回転リール11a、11b、11cの回転が全て停止する。 【0049】 このとき、表示窓10には、各回転リール11a、11b、11cの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ラインが横3本斜め2本の合計5本が設定され、これら入賞有効ライン上に、当選役に対応した予め設定された図柄が揃って停止すると入賞となる。入賞した際には、主制御装置20Aによりホッパーユニット65にメダルを払い出すように指令する払出信号がホッパーユニット65に送信されて、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払出口28から受け皿29に払い出される。このとき、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。 【0050】 当選役には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(ボーナス当選)と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを含むものとする。当選抽選手段110による上記当選を抽選する抽選結果が何れかの当選役に当選となった場合、かかる当選の当選役に対応した当選フラグが成立する。 【0051】 ここで、当選フラグとは、「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置20に記憶しておくメモリ部分のことである。そして、抽選結果が特別入賞である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット11の回転リール11a、11b、11cの停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が3つ揃うもの)と一致したことを条件に入賞となり、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール11a、11b、11cの停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。 【0052】 また、何れかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール11a、11b、11cの回転速度が一定の場合、ストップボタン50のタイミングによる。具体的には、ストップボタン50を操作した後、190ms以内に回転リール11a、11b、11cが停止するように設定されているため、ストップボタン50を操作した後、そのまま停止させるか、または190ms以内に停止可能な回転リール11a、11b、11cの円周上の引き込み可能図柄、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール11a、11b、11cは、入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止することができない。 【0053】 特別遊技制御手段80は、当選抽選手段110の抽選結果が特別当選の場合に、遊技者に有利な特別遊技を遊技機2に実行させるために、かかる特別遊技(BBゲーム)に関する制御を行う。上記特別遊技(BBゲーム)としては、大別すると、特定導入遊技(小役高確率ゲーム)、特定遊技(RBゲーム)、特定当選遊技(JACゲーム)がある。なお、特定遊技(RBゲーム)は、特定導入遊技、例えば、小役高確率ゲーム中に移行可能とする遊技である。また、特定当選遊技(JACゲーム)は、小役高確率ゲーム中にRBゲームに所定回数移行されるためのものである。なお、特別遊技としては、上記のBBゲームの遊技に限定されるものではない。 【0054】 特別遊技制御手段80は、図4に示すように、大別すると、特定導入遊技制御手段91と、特定遊技制御手段101とを備える。 【0055】 特定導入遊技制御手段91は、BBゲーム中の小役高確率ゲームを制御する。具体的には、通常遊技において、例えば、「7」等の図柄が入賞有効ライン上に3つ揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば、15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。BBゲームに移行すると、通常遊技より小役確率が高くなり、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、入賞が決まり、入賞した際には、ホッパーユニット65にメダルを払い出すように指令する払出信号がホッパーユニット65に送信されて、メダルの払い出しが行われる。 【0056】 したがって、小役高確率ゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われる。ただ、この小役高確率ゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄(JAC図柄)が入賞有効ライン上に揃った場合(JACゲーム)には、その後RBゲームに移行する。 【0057】 なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば、最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また、前述したような小役高確率ゲームの制御が行われる。そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、またはBBゲーム中の小役高確率ゲームが所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了する。 【0058】 特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御する。具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール11a、11b、11cの所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定遊技が行われる。そして、入賞した際には、ホッパーユニット65にメダルを払い出すように指令する払出信号がホッパーユニット65に送信されて、メダルの払い出しが行われる。また、RBゲームでは、入賞するか否かの特定遊技が最大12回行え、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞をするか、または最大12回の特定遊技の終了により、RBゲームは終了する。 【0059】 当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの抽選を行う。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール11a、11b、11cの停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。 【0060】 上記当選抽選手段110は、図4に示すように、大別すると、乱数発生手段111、乱数抽出手段112、当選判定テーブル113、および判定手段114を備える。なお、当選抽選手段110としては、上述した各手段111、112、113、114に限定されない。 【0061】 乱数発生手段111は、図柄変動表示手段となる回転リール11a、11b、11cの回転による図柄変動の停止制御を決定するための当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させる手段である。 【0062】 乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の入力操作)で抽出する手段である。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。ここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができる他、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ30を回動させてスタートスイッチ入力信号を制御装置20に備わる主制御装置20Aに送信したタイミンクでカウンタの数字を読みとることとなる。 【0063】 このように形成すると、「乱数発生手段」では、乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考える。 【0064】 当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の当選領域を有する手段である。 【0065】 判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選役を決定する手段である。 【0066】 なお、本実施の形態では、かかる当選抽選手段110での抽選処理で当選しても、その当選に対応させた図柄が表示されるタイミングでストップボタン50を押圧しないと入賞となる停止図柄の揃いとはならないようになっている。 【0067】 次に、本実施の形態の遊技機2における演出制御装置22について図面を使用しながら説明する。演出制御装置22は、遊技制御装置21からの種々の信号に基づいて、遊技の進行状況に合わせて音声を発したり、表示ランプの点滅を実行する等、図柄停止の制御内容の報知を含めて、遊技に付随する演出を制御する手段であり、上述したように副制御装置20Bに配置されている。かかる演出制御装置22は、図4に示すように、演出を行うか否かを決定すると共に複数の演出データの中から所定の条件に応じて行われるべき演出データを選択する演出選択手段130、演出開始までの遊技回数、または連続演出の行われる遊技回数を記憶する遊技回数記憶手段140を具備している。なお、演出制御装置22としては、上記の演出選択手段130および遊技回数記憶手段140に限定されず、他の手段を含んでいてもよい。 【0068】 次に、上記構成を備える遊技機2の動作の概略について説明する。遊技機2は、まず、遊技者が遊技メダル投入口27から所定枚数(例えば、1枚、2枚、または3枚)のメダルを投入することによって、ゲーム(遊技)が開始できる状態となる。メダルを投入後、遊技者は、スタートスイッチ30を操作してゲームを開始する。これにより、リールユニット11を構成する各回転リール11a、11b、11cが回転を開始する。 【0069】 その後、遊技者は、各回転リール11a、11b、11cに対応したストップボタン50a、50b、50cを次々と押して、回転リール11a、11b、11cを順次に停止させる。このとき、停止された各回転リール11a、11b、11cの図柄が所定の有効ライン上(メダルの投入枚数の1枚、2枚、3枚に対応して1本、3本、5本となる。)に揃うと、抽選結果が特別当選であった場合は、その揃い方に応じて特別当選となるボーナス役、小役当選となる小役、再遊技となるリプレイ、およびハズレ等となる。ボーナス役には、例えばBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等がある。 【0070】 所定のラインにボーナス役や小役の図柄が揃った場合には、決められた枚数のメダルがメダル送り出し手段であるホッパーユニット65から受け皿29またはクレジットに払い戻しが実行され、また、リプレイの図柄が揃った場合には、メダルを投入しないで次のゲームを行うことができる。 【0071】 これに対して、所定のラインにボーナス役、小役、リプレイの何れの図柄も揃わない場合、すなわち、いわゆるハズレの場合には、投入したメダルを失う。これで遊技機2における1回のゲームが終了する。遊技者は、同様の操作を繰り返して、このようなゲームを続けることで、遊技を楽しむことになる。 【0072】 次に、上記の遊技機2の動作について、以下図面を使用しながら詳細に説明する。図6は、本実施の形態における遊技機の主制御の動作を示すフローチャートである。 【0073】 まず、制御装置20に備わる通常遊技制御手段70に含まれる開始操作検知手段71において、メダル投入口27から手投入されたメダルが遊技開始時に必要な1〜3枚であるか否かの検知が実行される(工程S100)。このとき、メダルがかかる枚数を満たしていると検知されると、遊技の開始操作が有効となる。その後、スタートスイッチ30の検知センサ36によって、スタートスイッチ30の開始操作がONか否かの検知が実行される(工程S103)。 【0074】 また、工程S100でメダル投入口27から投入されたメダル数が1〜3枚の範囲内にない場合は、開始操作検知手段71において、実行されている遊技がリプレイ遊技か否かの判定が行われる(工程S101)。このとき、リプレイ遊技と判定された場合は、実行されている遊技の開始操作がメダルの投入なしで有効となるので、上述した工程S103に進む。一方、工程S101でリプレイ遊技と判定されなかった場合は、1枚ベットボタン15かMAXベットボタン16の入力が有効か否かの判定が行われる(工程S102)。このとき、これらベットボタン15、16の入力が有効と判定された場合は、実行されている遊技の開始操作がクレジットメダルの投入によって有効となるので、上述した工程S103に進む。一方、工程S102でベットボタン15、16の入力が有効と判定されなかった場合は、最初に戻り、引き続き工程S100からスタートする。すなわち、本実施の形態では、工程S100、S101、S102において、遊技の開始操作が有効と判定されてから、次の工程S103に進行することとなる。 【0075】 工程S103でスタートスイッチ30の検知センサ35によって、スタートスイッチ30の開始操作がONと判定されると、スタートスイッチ入力信号が当選抽選手段110に含まれる乱数発生手段111に送信され、かかる乱数発生手段111で乱数値の抽出が行われる(工程S104)。その後、当選役の決定に係る乱数値の抽選判定が実行され(工程S105)、抽選結果が出た後に、かかる抽選判定の結果に応じた回転リール11a、11b、11cのリール停止制御の設定が行われてから(工程S106)、回転リール11a、11b、11cの回転が開始される(工程S107)。 【0076】 その後、回転リール11a、11b、11cに対応したストップボタン50a、50b、50cを押圧して操作することにより、ストップボタン50(50a、50b、50c)がONとなって回転リール11a、11b、11cの回転停止処理が行われた場合に(工程S108)、当選フラグ成立中にかかる当選役に対応する入賞図柄の組合せが入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される(工程S109)。そして、入賞したと判定された場合は、入賞図柄に相当する賞品メダルが払出口28から払い出される(工程S110)。そして、遊技機2における遊技が終了する。 【0077】 上記の遊技機2における遊技の動作の際に、工程S108で3つの回転リール11a、11b、11cに対応するストップボタン50a、50b、50cの操作が行われていないと判定された場合には、かかる遊技機2の動作は、工程S108に戻り、かかるストップボタン50a、50b、50cの操作が完了するまで繰り返される。 【0078】 また、上記の遊技機2における遊技の動作の際に、工程S109で入賞していないと判定された場合には、かかる遊技機2の動作は、工程S110を飛び越して、遊技が終了する。 【0079】 一方、工程S103でスタートスイッチ30の検知センサ35によって、スタートスイッチ30の開始操作がONと判定されなかった場合は、その後、ペイアウトボタン17がONか否かの判定が行われ(工程S111)、ペイアウトボタン17がONの場合でクレジットメダルがある場合は、残留メダルが払出口28から払い戻されてから(工程S112)、遊技機2における遊技が終了する。 【0080】 また、工程S111で、ペイアウトボタン17がONと判定されなかった場合は、かかる遊技機2の動作は、工程S100に戻り、工程S100以下の工程を繰り返し実行する。 【0081】 以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 【0082】 例えば、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、液晶パネル等で変動される図柄が表示されるビデオタイプのスロットマシンや、パチンコ機、アミューズメントセンター等に設置されるテーブルゲーム機、家庭用のゲーム機等の他の遊技機にも同様にして適用することができる。 【0083】 また、上記の第1の実施の形態のように、入賞有効ラインが横3本、斜め2本の合計5本設定された遊技機に限らず、その他の入賞有効ライン数の遊技機にも本発明は適用可能である。 【0084】 さらに、上記の第1の実施の形態では、複数の図柄を変動表示する表示列となる回転リールの数が3本であるが、かかる回転リールの数は3本に限定されず、3本以上であってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0085】 【図1】本発明の第1の実施の形態の遊技機の外観斜視図である。 【図2】(a)は同実施の形態におけるスタートスイッチの操作前の初期位置における要部の外観斜視図であり、(b)は同実施の形態におけるスタートスイッチの操作前の初期位置における上側から見た要部の平面図である。 【図3】(a)は同実施の形態におけるスタートスイッチの操作後の移動位置における要部の外観斜視図であり、(b)は同実施の形態におけるスタートスイッチの操作後の移動位置における上側から見た要部の平面図である。 【図4】同実施の形態の遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。 【図5】(a)は同実施の形態の遊技機の制御回路と操作ユニットとの接続構成図であり、(b)は同実施の形態における操作ユニットの組立図である。 【図6】同実施の形態にかかる遊技機の主制御の動作を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0086】 2 遊技機 3 筐体 11 図柄変動表示手段(リールユニット) 11a 表示列(回転リール) 11b 表示列(回転リール) 11c 表示列(回転リール) 20 制御装置 30 スタートスイッチ 31 操作部 32 レバー軸部 32b 後端部 33 回転軸 34 弾性部材(バネ) 35 検知センサ 36 弾性部材(第1弾性部材) 40 載置台 41 凸部 111 乱数発生手段
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390031772 【氏名又は名称】株式会社オリンピア
|
| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112335 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英介
【識別番号】100101144 【弁理士】 【氏名又は名称】神田 正義
【識別番号】100101694 【弁理士】 【氏名又は名称】宮尾 明茂
|
| 【公開番号】 |
特開2008−43399(P2008−43399A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−219471(P2006−219471) |
|