| 【発明の名称】 |
パチンコ遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】榎本 宏
【氏名】熊木 彰
【氏名】百瀬 智哉
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| 【要約】 |
【課題】遊技者の技術介入の余地が高く、興趣の向上効果が大きいパチンコ遊技機を提供する。
【構成】遊技球流下部31と、遊技球が遊技球流下部31を流下する場合よりも長時間かかって流下する遊技球滞留部32と、遊技球流下部31を流下した遊技球と遊技球滞留部32を流下した遊技球とが合流する位置又は該位置よりも下流の位置に設けられた可変入賞装置11とを、遊技盤3の盤面上に備え、操作レバーによって、遊技者が遊技球流下部31と遊技球滞留部32とに遊技球を打ち分け可能に構成されたパチンコ遊技機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技者が操作可能な操作レバーを有する打球発射装置を備えたパチンコ遊技機において、 遊技球が流下する遊技球流下部と、遊技球が前記遊技球流下部を流下する場合よりも長時間かかって流下する遊技球滞留部と、前記遊技球流下部を流下した遊技球と前記遊技球滞留部を流下した遊技球とが合流する位置又は該位置よりも下流の位置に設けられた可変入賞装置とを、遊技盤面上に備え、 前記操作レバーによって、遊技者が前記遊技球流下部と前記遊技球滞留部とに遊技球を打ち分け可能に構成されたことを特徴とするパチンコ遊技機。 【請求項2】 前記可変入賞装置に設けられた入賞口の開放時間を、少なくとも第1の開放時間と前記第1の開放時間よりも短い第2の開放時間とを含むように設定し、 前記第1の開放時間は、前記遊技球流下部又は前記遊技球滞留部のいずれか一方のみからの遊技球の入賞であっても、所定の入賞数が見込める時間とし、 前記第2の開放時間は、前記遊技球流下部及び前記遊技球滞留部の両方からの遊技球の入賞があったときのみ、所定の入賞数が見込める時間とする ことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。 【請求項3】 報知装置を備え、前記報知装置により前記入賞口の開放を予告するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。 【請求項4】 前記遊技盤面上の前記遊技球滞留部への流入ルートに、遊技釘を突設したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のパチンコ遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、始動入賞口に遊技球が入賞すると、複数の図柄が変動表示され、図柄が予め決められた配列に揃って停止した時、遊技者にとって有利な大当たり状態を発生させるパチンコ遊技機に関する。なお、この明細書における「大当たり」とは、特定の入賞口が開口して多くの遊技球が入賞可能な特別遊技状態を意味するものである。また、入賞口に遊技球が入ることを「入賞する」という。 【背景技術】 【0002】 従来から、パチンコ遊技機では、遊技球の流下態様の単調化を防止して遊技者の興趣を高めるために、遊技盤面上に種々の役物装置を配設することが行われており、下記特許文献1では、遊技球の滞留時間を長くする誘導装置を配設することにより、遊技球の流下態様の単調化を防止しようとしている。特許文献1に示すパチンコ遊技機では、誘導装置を狙って遊技球を発射することにより、遊技球の流下態様を楽しむことができるとともに、誘導装置の導出口の下方に入賞口を設けておけば、遊技球を入賞させることも可能とされている(同文献の段落0009参照)。また、遊技領域の左側に誘導装置と始動入賞装置とを設けるとともに、右側に遊技釘(障害釘)、風車等と始動入賞装置とを設けて、遊技者に、左側を狙い打ちして入賞率が設定済みの始動入賞装置への入賞を目指すか、右側を狙い打ちして遊技店側で入賞率を調整可能な始動入賞装置への入賞を目指すか、狙い打ちの選択の自由度を増やすことも可能とされている(同文献の段落0094参照)。 【特許文献1】特開2002−200242公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、特許文献1のパチンコ遊技機では、時間の経過に応じて遊技球を例えば遊技領域の右側と左側とに打ち分けることにより、可変入賞装置への大量の入賞を狙うといったことはできず、遊技者の技術介入の余地が少なく、興趣の向上効果が小さかった。 【0004】 この発明は、上述した問題を解決するものであり、時間の経過に応じて遊技球を打ち分けることにより、可変入賞装置への大量の入賞を狙うことが可能であるため、遊技者の技術介入の余地が高く、興趣の向上効果が大きいパチンコ遊技機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明のパチンコ遊技機は、遊技者が操作可能な操作レバーを有する打球発射装置を備えたパチンコ遊技機において、遊技球が流下する遊技球流下部と、遊技球が前記遊技球流下部を流下する場合よりも長時間かかって流下する遊技球滞留部と、前記遊技球流下部を流下した遊技球と前記遊技球滞留部を流下した遊技球とが合流する位置又は該位置よりも下流の位置に設けられた可変入賞装置とを、遊技盤面上に備え、前記操作レバーによって、遊技者が前記遊技球流下部と前記遊技球滞留部とに遊技球を打ち分け可能に構成されたことを特徴とする。 【0006】 ここで、前記可変入賞装置に設けられた入賞口の開放時間を、少なくとも第1の開放時間と前記第1の開放時間よりも短い第2の開放時間とを含むように設定し、前記第1の開放時間は、前記遊技球流下部又は前記遊技球滞留部のいずれか一方のみからの遊技球の入賞であっても、所定の入賞数が見込める時間とし、前記第2の開放時間は、前記遊技球流下部及び前記遊技球滞留部の両方からの遊技球の入賞があったときのみ、所定の入賞数が見込める時間とすることが好ましい。 【0007】 また、報知装置を備え、前記報知装置により前記入賞口の開放を予告するように構成されていることが好ましい。 【0008】 また、前記遊技盤面上の前記遊技球滞留部への流入ルートに、遊技釘を突設することが好ましい。 【発明の効果】 【0009】 本発明のパチンコ遊技機は、遊技盤面上に、遊技球流下部と遊技球流下部よりも遊技球の流下が遅い遊技球滞留部とが設けられるとともに、遊技球流下部からの遊技球と遊技球滞留部からの遊技球とが合流する位置又はその下流位置に可変入賞装置が設けられており、操作レバーによって遊技者が遊技球流下部と遊技球滞留部とに遊技球を打ち分け可能に構成されているので、遊技者が可変入賞装置の入賞口の開放前に、まず遊技球滞留部を狙って遊技球を発射し、次に遊技球流下部を狙って遊技球を発射することにより、遊技球滞留部からの遊技球と遊技球流下部からの遊技球とが合流して、可変入賞装置に入賞することとなる。すなわち、時間の経過に応じて遊技球を打ち分けることにより、可変入賞装置への大量の入賞を狙うことが可能であるため、遊技者の技術介入の余地が高く、興趣の向上効果が大きい。 【0010】 また、可変入賞装置の入賞口の開放時間に、第1の開放時間と第1の開放時間よりも短い第2の開放時間とを設け、第1の開放時間では、遊技球流下部又は遊技球滞留部のいずれか一方のみからの遊技球の入賞であっても所定の入賞数が見込めるが、第2の開放時間では、遊技球流下部及び遊技球滞留部の両方からの遊技球の入賞があったときのみ所定の入賞数が見込めるようにすれば、第2の開放時間による開放(すなわち短時間開放)であっても、開放前の打ち分けによって所定の入賞数が見込めるので、遊技者の遊技意欲が高まり、興趣の向上効果が大きい。 【0011】 また、報知装置で入賞口の開放を予告するように構成すれば、遊技者はその予告に基づいて打ち分け可能であるので遊技意欲が湧くこととなり、更に興趣の向上効果が大きい。 【0012】 また、遊技盤面上の遊技球滞留部への流入ルートに、遊技釘を突設すれば、遊技店(ホール)側でその遊技釘を調整することにより、遊技球滞留部への流入し易さを調整できるので、遊技者の技術介入によって必要以上に遊技球の入賞が発生してしまう虞を低減できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1において、1はパチンコ機の木枠であり、木枠1の前には前面枠2が蝶番を介して開閉可能に装着され、前面枠2の前面にはガラス扉5を開閉可能に設けた金枠が取り付けられ、前面枠2の内側に遊技盤3が着脱可能に取り付けられる。また、遊技盤3の背面側に合成樹脂製の機構板がヒンジを介して回動可能に装着される。 【0014】 ガラス扉5の下側に、前板7が図示しない発射レールや打球杆を覆うように開閉可能に装着され、前板7の前面には打球供給皿6が設けられる。更に、前面枠2の下部には、打球発射装置の一部を構成する操作レバー(打球発射ハンドル)9が設けられると共に、打球供給皿6で貯留できなくなった賞球を貯留する下皿8が設けられる。 【0015】 遊技盤3の前面には、遊技領域3aが外レール3bと内レール3cによって区画されて形成され、これらのレール3b、3cは、打球発射装置によって発射された遊技球を遊技領域3a内に導き、下方に落下させる。 【0016】 遊技盤3の盤面上の遊技領域3aの左側部には、図2において1点鎖線で囲んで示すように、遊技球流下部31が設けられ、遊技領域3aの右側部には、図2において2点鎖線で囲んで示すように、遊技球滞留部32が設けられている。遊技球滞留部32は、遊技盤3の盤面上に遊技球流下部31よりも多数の遊技釘を突設することにより構成されており、遊技球滞留部32は、遊技球が遊技球流下部31を流下(すなわち、通過)する場合よりも長時間かかって流下するように構成されている。すなわち、遊技球が遊技球流下部31を通過する時間(入ってから出るまでの時間)よりも、遊技球が遊技球滞留部32を通過する時間の方が長くなるように構成されている。 【0017】 また、遊技領域3aの遊技球滞留部32への流入ルートには、図2において破線で囲んで示すように、遊技釘が突設された障害部33が設けられており、この障害部33の遊技釘(例えば符号34で示す遊技釘)を調整することにより、遊技球滞留部32への遊技球の入り易さが変わってくる。 【0018】 前面枠2の下部の後面側には、打球発射装置の一部を構成する球送り機構部(図示せず。)が装着され、遊技球は、打球供給皿6から遊技球誘導レール(図示せず。)を介して、球送り機構部に送られた後、打球発射装置の一部を構成する発射機構部(図示せず。)に送られる。発射機構部は、発射レールや打球杆を有し、操作レバー9の操作に応じて打球杆で遊技球を打撃することにより、発射レールから外レール3bに沿って遊技球を打ち上げるように構成される。 【0019】 操作レバー9は、遊技者が操作可能であり、遊技者が把持して右に回すことにより初期位置から右に回動する。また、操作レバー9には初期位置への復帰力が与えられているため、遊技者が右への回動力を緩めると、操作レバー9は左に回動し、遊技者が力を取り去ると初期位置に復帰する。 【0020】 発射機構部は、操作レバー9の右への回動角度が大きい程、打撃力が強くなるように構成される。ある程度以上の強い打撃力で発射された(以下、「強発射された」という。)遊技球は、遊技領域3aの右側部に落下する。一方、操作レバー9の右への回動角度が小さいため強発射されなかった(以下、「通常発射された」という。)遊技球は、遊技領域3aの左側部に落下する。したがって、操作レバー9によって、遊技者は、遊技球を遊技領域3aの右側部と左側部とに打ち分けることができ、延いては、遊技球流下部31と遊技球滞留部32とに打ち分けることができる。 【0021】 遊技盤3の前面には、中央に、図柄変動表示装置10が配設される。図柄変動表示装置10は、カラー液晶表示器等の表示器10aを備えており、表示器10aは、3列に配置した複数の数字や絵の図柄が上から下に流れるように変動表示され、所定の図柄変動時間経過後、変動が停止されて図柄が確定するように構成される。 【0022】 表示器10aの上方には、保留表示ランプ15が複数のランプ等を配置して設けられ、保留表示ランプ15の上方には、普通図柄表示器16が設けられる。この普通図柄表示器16は、盤面上に設けられた通過ゲート4を球が通過し、ゲート検出器がそれを検出したとき、例えば1桁の数値が高速で循環・表示されるように構成される。そして、普通図柄表示器16の数字変動は、数秒後に停止するが、その停止図柄(数字)が所定の例えば「7」であった場合、後述の始動入賞口13の羽根部材13cが所定の秒数だけ開放される。また、遊技盤3の盤面上には報知用ランプ17a、17bが設けられる。 【0023】 図柄変動表示装置10の下方には、始動入賞口13が設けられる。始動入賞口13は開閉可能な羽根部材13cを有し、羽根部材13cは始動入賞口ソレノイドにより開閉駆動され、始動入賞口13に入賞した球はその内側に配設された始動記憶スイッチ14(図3参照)により検出される。 【0024】 始動入賞口13の下側には、図2の矢印で示すように、遊技球流下部31を流下した遊技球と遊技球滞留部32を流下した遊技球とが合流する位置に、可変入賞装置11が設けられる。 【0025】 可変入賞装置11には、開閉部材11aにより開閉される大入賞口が設けられ、開閉部材11aは、電磁ソレノイド等により開閉駆動される。大入賞口の内側には、大入賞口に入賞した球を検出するカウントスイッチ18(図3参照)が設けられる。また、大入賞口内には、特定入賞口が設けられ、特定入賞口に入賞した球を検出するための特定領域スイッチ19(図3参照)がその内側に設けられる。これらの入賞口に入賞した入賞球の数をカウントするカウンタがRAM22(図3参照)の特定メモリ領域などに設けられ、例えば大入賞口への入賞球のカウント値が規定入賞数(例えば9)になると、開閉部材11aは閉じられる。なお、開閉部材11aの1回の開放が1ラウンドとされ、所定時間内に特定入賞口に入賞すると、ラウンドが更新され、最大で例えば16ラウンドつまり16回開閉部材11aが開放される。 【0026】 図3に示すように、パチンコ遊技機に設けられた制御基板30には、制御部であるCPU20、ゲームのプログラム等が記憶された読み出し専用のROM21、連続開閉回数(ラウンド数)等のデータを一時的に記憶する読み書き可能なRAM22、及び入出力回路23が設けられる。RAM22には、始動記憶個数を記憶する始動記憶カウンタが設けられている。 【0027】 入出力回路23には、始動記憶スイッチ14、カウントスイッチ18、特定領域スイッチ19が接続される。始動記憶スイッチ14は、始動入賞口13に入賞した球を検知してその検知信号を出力する。この検知信号が入力される度に、CPU20は、RAM22内の始動記憶カウンタを1増やして始動記憶個数を更新する。なお、初期状態において始動記憶個数は0であり、図柄変動終了時に始動記憶個数は0に戻される。また、カウントスイッチ18は、大入賞口に入賞した球を検知してその検知信号を出力する。特定領域スイッチ19は、特定入賞口に入賞した球を検知してその検知信号を出力する。これらのスイッチからの検知信号も、入出力回路23を介してCPU20に入力される。 【0028】 また、入出力回路23には、図柄変動表示装置10、保留表示ランプ15、報知装置である報知用ランプ17a、17b、及び、各種のソレノイド25が接続される。図柄変動表示装置10は、CPU20からの制御信号を受取って動作し、表示器10aを制御して3列の数字や絵の図柄を上から下に流すように変動表示させると共に、種々の演出を行う。例えば、リーチ信号または大当たり信号を受取った場合、リーチ用の画像表示(すなわちリーチ用演出)を行ない、その後、予め決められた2つの図柄が揃うように図柄を停止させ、リーチ状態とする。そして、大当たり信号を受取った場合には、図柄変動表示装置10は、さらにリーチ状態から3列の数字や絵の図柄を所定の図柄に揃えて停止させ、大当たり状態を表示する。 【0029】 また、保留表示ランプ15は、CPU20からの制御信号に応じて、始動記憶個数に応じた数のランプを点灯させる。報知用ランプ17a、17bは、CPU20からの制御信号に応じて報知用の表示を行う。各種ソレノイド25は、CPU20からの制御信号に応じて、可変入賞装置11の開閉部材11aや始動入賞口13の羽根部材13c等を駆動する。 【0030】 CPU20は、大当たり判定制御、大当たり動作制御等を行う制御部である。ここで、大当たり判定制御とは、遊技中に始動入賞口13に遊技球が入賞して始動条件が成立すると、大当たり抽選用のカウンタ(図示せず。)から大当たり抽選用の乱数を取得して、大当たり抽選の処理を行うものである。 【0031】 そして、大当たり制御とは、大当たり抽選で大当たりが選択された場合(すなわち、大当たりを示す乱数が取得された場合)、図柄変動表示装置10、ソレノイド25、及び、報知用ランプ17a、17bに大当たり信号を送って大当たり処理を実行させるものである。なお、大当たり処理とは、図柄変動表示装置10において大当たり演出を行って所定の図柄に揃えて図柄を確定表示させるとともに、大入賞口の開放予告を報知用ランプ17a、17bにて報知し、可変入賞装置11の開閉部材11aを開閉動作させるものである。 【0032】 また、本実施形態では、大当たりを示す乱数に、長時間開放を示す数と、それ以外の数(すなわち短時間開放を示す数)とがあるものとし、長時間開放を示す数が取得された場合には、所定の第1の開放時間、大入賞口を開放することとし、短時間開放を示す数が取得された場合には、第1の開放時間より短い所定の第2の開放時間、大入賞口を開放することとする。 【0033】 ここで、第1の開放時間は、遊技球流下部31又は遊技球滞留部32のいずれか一方のみからの遊技球の入賞であっても所定の入賞数が見込める(すなわち、遊技球の入賞数が所定の入賞数に達する可能性がある)時間とし、第2の開放時間は、遊技球流下部31及び遊技球滞留部32の両方からの遊技球の入賞があったときのみ所定の入賞数が見込める時間とする。また、所定の入賞数とは、その数になったら開放時間が残っていても開閉部材11aを閉じる規定入賞数(すなわち、1回の開放で認められる最大入賞数)とする。なお、単位時間当たりに発射可能な遊技球の個数等から、第1の開放時間及び第2の開放時間は、計算により定めることができる。また、実験や経験により定めてもよい。本実施形態では、第1の開放時間を29.5秒とし、第2の開放時間を5秒とする。 【0034】 また、大当たり抽選において、大当たりではないがリーチを示す乱数が取得された場合、CPU20はリーチ信号を図柄変動表示装置10に送ってリーチ演出を表示させる。 【0035】 次に、上記構成のパチンコ遊技機の大当たり動作について説明する。パチンコゲームの遊技中に、遊技球が始動入賞口13に入賞すると、始動記憶スイッチ14がこれを検出し、始動入賞信号をCPU20に送る。すると、CPU20は、大当たり抽選用のカウンタから大当たり抽選用の乱数を取得して大当たり抽選を行うとともに、図柄変動表示装置10に制御信号を送って図柄の変動表示を開始させる。なお、大当たり抽選の結果、大当たりが選択された場合には大当たり信号が、リーチが選択された場合にはリーチ信号が、それぞれ図柄変動表示装置10に送られる。そして、図柄変動表示装置10は、大当たり信号を受け取った場合には、所定の大当たり図柄を表示した状態で図柄の変動を停止する。 【0036】 CPU20は、図柄変動表示装置10の図柄変動を大当たり図柄で停止した後、図4に示す開放処理を行う。まず、CPU20は大入賞口を開放する10秒前に、報知用ランプ17aに制御信号を送って、報知用ランプ17aを点灯させる。この報知用ランプ17aの点灯が、大入賞口の開放10秒前の予告となる(ステップS01)。 【0037】 次に、CPU20は大入賞口を開放する時間になった時に、開閉部材11aを開閉するソレノイド25に制御信号を送って大入賞口を開放し、所定の開放時間経過後、開閉部材11aを開閉するソレノイド25に制御信号を送って大入賞口を閉鎖する(S02)。なお、図4では、大当たりを示す乱数として短時間開放を示す数が取得されているものとし、開放時間は5秒である。 【0038】 CPU20は、開放回数(ラウンド数)が所定の最大数(例えば16)か否かを判定し、所定の最大数であれば、開放処理を終える(S03)。 【0039】 一方、開放回数が所定の最大数でなければ、ラウンドの更新があるか否かを判定し、ラウンドの更新があれば、ステップS01に制御を戻し、ラウンドの更新がなければ、開放処理を終える(S04)。なお、ラウンドの更新の有無は例えば次のようにして判断する。CPU20は、特定領域スイッチ19からの信号によって所定時間内に特定入賞口への入賞があったことを検知したときに、RAM22に設けられたラウンド更新フラグ(初期値は「0」)を「1」にしておき、ステップS04においてラウンド更新フラグが「1」であれば更新あり、「0」であれば更新なしと判断する。CPU20は、ステップS01に制御を戻す前にラウンド更新フラグを「0」に戻す。 【0040】 以上のように、パチンコ遊技機が動作するので、遊技者は、次のような技術介入により、大入賞口に大量の遊技球を入賞させることができる。遊技者は、報知用ランプ17aの点灯により大入賞口が10秒後に開放されることを知ったとき、操作レバー9を操作して、遊技球滞留部32を狙って遊技球を発射し、遊技球滞留部32に複数の遊技球を滞留させる。次に、遊技者は、大入賞口の開放前の適当な時間を見計らって、遊技球流下部31を狙って遊技球を発射する。すると、遊技球滞留部32に流入した遊技球は、遊技球流下部31に流入した遊技球よりも、長時間かかって流下するので、遊技球滞留部32を流下した遊技球と遊技球流下部31を流下した遊技球とは合流することとなり、その合流地点に設けられた可変入賞装置11の大入賞口に、短時間で大量の遊技球が入賞することとなる。したがって、5秒といった短時間開放であっても、大量の遊技球が入賞し得ることとなり、規定入賞数の遊技球を入賞させることも可能となる。 【0041】 このように、本実施形態のパチンコ遊技機は、時間の経過に応じて遊技球を打ち分けることにより、可変入賞装置への大量の入賞を狙うことが可能であるため、遊技者の技術介入の余地が高く、興趣の向上効果が大きい。 【0042】 また、第2の開放時間による開放(すなわち短時間開放)であっても、開放前の打ち分けによって所定の入賞数が見込めるので、遊技者の遊技意欲が高まることとなり、興趣の向上効果が大きい。 【0043】 また、遊技者は、報知用ランプ17aによる開放予告に基づいて打ち分けることができるので、遊技意欲が湧くこととなり、更に興趣の向上効果が大きい。 【0044】 また、遊技球滞留部32への流入ルートの遊技釘(例えば、障害部33の遊技釘34)を調整することにより、遊技球滞留部32への入り易さを調整できるので、遊技者の技術介入によって必要以上に遊技球の入賞が発生してしまう虞を低減できる。 【0045】 また、遊技球滞留部32は、盤面上に突設された遊技釘を含んで構成されているので、遊技店側で遊技球滞留部32内の遊技釘を調整することにより、遊技球の滞留時間(通過時間)や滞留個数を調整でき、入賞のし易さやし難さを調整できることとなる。 【0046】 なお、開放予告は、1回に限らず、例えば、大入賞口を開放する5秒前に報知用ランプ17bを点灯させて2回目の予告を行う等、複数回でもよい。複数回とすれば、例えば2回目の予告を契機に遊技球流下部31への発射に切り替える等、遊技者は打ち分けのタイミングを計り易くなる。また、報知用ランプ17aの点灯による予告以外に、スピーカを用いた音声による予告や、液晶表示装置を用いた映像による予告を行ってもよく、音声や映像で開放までのカウントダウンを行ってもよい。 【0047】 また、本実施形態では、遊技領域3aの左側部に遊技球流下部31、右側部に遊技球滞留部32を設けたので、通常発射の場合、流下が早い遊技球流下部31が使用されることとなり、遊技が迅速に進行するため遊技者にいらいら感を生じさせないという利点があるが、遊技領域3aの右側部に遊技球流下部31、左側部に遊技球滞留部32を設けてもよい。かかる場合、遊技球流下部31を流下する遊技球は強発射されたものであるため、流下が通常発射の場合よりも早くなり、遊技球滞留部32を経た遊技球と合流させるのが難しくなって、技術介入の余地が更に高くなるという利点がある。 【0048】 また、本実施形態では、可変入賞装置11を、遊技球流下部31からの遊技球と遊技球滞留部32からの遊技球とが合流する位置に設けたが、かかる合流位置よりも下流の位置(すなわち、合流した遊技球が流下してくる位置)に設けてもよい。 【0049】 次に、他の実施形態に係るパチンコ遊技機について、図5に基づいて説明する。なお、上記実施形態の構成要素と対応する構成要素については、同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。 【0050】 図5に示す実施形態のパチンコ遊技機は、遊技盤3の遊技領域3aの構成が図1〜図4に示す実施形態のものとは異なるが、他の部分の構成は同じである。なお、図5においては、保留表示ランプ15及び普通図柄表示器16が省略されているが、図5の実施形態においてもこれらは適宜の位置に設けられる。 【0051】 図5の実施形態においては、遊技領域3aの左側部と右側部とに遊技球流下部31がそれぞれ設けられ、中央部に遊技球滞留部32が設けられる。なお、左側部の遊技球流下部31に符号31a、右側部の遊技球流下部31に符号31bを付す。 【0052】 遊技球滞留部32は、2つの遊技釘列(すなわち、遊技釘を複数並べた列)を互いに略平行に、かつ、蛇行させて、盤面上に設けることにより構成されている。遊技球滞留部32に流入した遊技球は、それら2つの遊技釘列に衝突して跳ね返されながら、それらの遊技釘列間を流下するので、遊技球滞留部32は、遊技球流下部31a、31bよりも通過に時間がかかることとなる。 【0053】 また、可変入賞装置11は、遊技球流下部31bと遊技球滞留部32との合流位置に設けられているが、この位置は、遊技球流下部31aと遊技球滞留部32との合流位置よりも下流の位置に相当する。 【0054】 図5の実施形態では、遊技者は、開放の予告を受けたときに、まず、遊技球滞留部32を狙って遊技球を発射し、次に、遊技球流下部31a、31bのいずれかを狙って遊技球を発射する。すると、大入賞口が開放したときに、それらの遊技球が合流して入賞することとなり、短時間開放であっても多数の遊技球が入賞し得ることとなる。このように、図5の実施形態のパチンコ遊技機でも、時間の経過に応じた打ち分けにより多数の入賞が得られ、遊技者の技術介入の余地が大きいので、興趣の向上効果が高い。 【0055】 また、図5の実施形態の遊技球滞留部32は、特に釘調整によって遊技釘間から遊技球滞留部32外へ遊技球が流出し易いようにできるので、遊技店側で滞留個数を調整し易く、入賞のし易さやし難さを調整し易い。 【0056】 なお、遊技球滞留部32は、滞留個数等の調整のし易さから、遊技釘のみから構成され役物装置を含まないことが望ましいが、遊技球流下部31は役物装置を含むものであってもよい。 【0057】 また、長時間開放とするか短時間開放とするかは、上述したように乱数によって決定するものとは限らない。 【0058】 すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の構成を採り得る。 【図面の簡単な説明】 【0059】 【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 【図2】図1のパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 【図3】図1のパチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 【図4】図1のパチンコ遊技機の開放処理のフローチャートである。 【図5】他の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 【符号の説明】 【0060】 3…遊技盤 9…操作レバー 11…可変入賞装置 17a、17b…報知用ランプ 31、31a、31b…遊技球流下部 32…遊技球滞留部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000161806 【氏名又は名称】京楽産業.株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月26日(2006.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076473 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 昭夫
【識別番号】100112900 【弁理士】 【氏名又は名称】江間 路子
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| 【公開番号】 |
特開2008−29392(P2008−29392A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−203299(P2006−203299) |
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