| 【発明の名称】 |
弾球遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 朋也
【氏名】長谷部 宗士
【氏名】松村 光宏
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| 【要約】 |
【課題】ファール球が発射装置に戻っている異常状態を遊技者に負担を掛けずに早急に解消し、正常状態に戻すことができる弾球遊技機を提供する。
【構成】ロータリーソレノイド51への給電と、球検知センサ91からの球検知信号の出力とが交互に行われていない異常状態を状態判定部94が判定した場合、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づくノックアーム50の打ち出し速度が予め設定した基準速度に達していないときには、異常時停止部95によって、球送装置26の電力制御において遊技球の供給が停止され、異常時調節部96によって、ロータリーソレノイド51の電力制御において、回動量計測ボリューム23の抵抗値に関わらず、予め設定された特別速度でノックアーム50が回動するように調節される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 球送装置から供給された遊技球が、発射操作の調節量に基づく打ち出し速度で運動するノックアームによって1球ずつ打ち出され、打ち出された遊技球が案内通路を通って遊技領域に至る弾球遊技機において、 案内通路を通過する遊技球を1球ずつ検知する球検知手段と、 前記ノックアームの打ち出し動作と前記球検知手段による遊技球の検知とが交互に行われる正常状態であるか否かを判定する状態判定手段と、 前記状態判定手段が異常状態を判定した場合に、前記球送装置による遊技球の供給を停止させる異常時停止手段と、 前記状態判定手段が異常状態を判定した場合に、前記発射操作の調節量に関わらず前記ノックアームの打ち出し速度を予め設定された特別速度に調節する異常時調節手段と、 異常状態下で、前記ノックアームが打ち出し動作を行っても前記球検知手段が遊技球を検知しないとき、前記異常時停止手段による遊技球の供給停止、及び、前記異常時調節手段による打ち出し速度の調節、を解除する異常時解除手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。 【請求項2】 前記状態判定手段が異常状態を判定した場合に、前記発射操作の調節量に基づく前記ノックアームの打ち出し速度が予め設定した基準速度以上であるときに、前記異常時調節手段による打ち出し速度の調節を禁止する異常時調節禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。 【請求項3】 前記特別速度は、前記発射操作の調節量に基づいて調節可能な打ち出し速度の最高値よりも速く設定されることを特徴とする請求項1または2記載の弾球遊技機。 【請求項4】 前記発射操作が行われていることを検知して操作検知信号を出力する操作検知手段と、正常状態においては前記操作検知信号が出力されていない場合に前記ノックアームの作動を禁止し、異常状態においては前記操作検知信号が出力されていない場合でも前記ノックアームを作動させる作動制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の弾球遊技機。 【請求項5】 前記異常時調節手段によって打ち出し速度が前記特別速度に調節されていることを報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の弾球遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ店等の遊技場に設置して使用されるパチンコ機等の弾球遊技機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 パチンコ店などの遊技場に設置されるパチンコ機は、遊技球が流下する遊技領域が遊技盤上に形成されており、パチンコ機に設けられたハンドルが回動操作(発射操作)されると、ハンドルの回動量(調節量)に基づく打ち出し強度で遊技球が遊技領域に向けて打ち出されるようになっているものが一般的である。このようなパチンコ機には、遊技球を一定間隔で1球ずつ打ち出す発射装置と、発射装置に遊技球を1球ずつ供給する球送装置とが設けられている。発射装置には、ロータリーソレノイドなどに駆動されて運動(揺動や直動など)するハンマー状のノックアームが設けられており、ノックアームをハンドルの回動量に基づく打ち出し速度で運動させて遊技球を打つことで、ハンドルの回動量に基づく打ち出し強度で遊技球が打ち出される。発射装置によって打ち出された遊技球は、発射装置の上方に設けられた案内通路によって遊技領域に至る。遊技者は、ハンドルの回動量を調節し、打ち出された遊技球が遊技領域内の入賞口に入るよう、打ち出し強度を調節する。 【0003】 ハンドルの回動量が小さく、ノックアームの打ち出し速度が遅いとき、打ち出された遊技球は勢いが弱いために遊技領域まで到達せず、案内通路を引き返してしまうときがある。このように案内通路を引き返す遊技球はファール球や戻り玉と称され、その多くは案内通路の途中に設けた回収口から回収される。 【0004】 ノックアームを駆動する装置の経年変化などにより、ハンドルの回動量とノックアームの打ち出し速度が対応しなくなることがあり、このような場合にはノックアームの打ち出し速度を調整することが必要となる。また、ファール球は、案内通路において新たに発射された遊技球の邪魔になるなど、正常な遊技を阻害するため、ファール球を検知して、その個数を管理することは、遊技場の管理者や遊技者にとって望ましい。遊技球を打ち出す部材に設けた歪みゲージを用いて実際の打ち出し強度を検出し、検出した打ち出し強度に基づいて、駆動力の調整をしたり、ファール球の個数を検出するものが特許文献1及び特許文献2などで提案されている。 【特許文献1】特開平10−43369号公報 【特許文献2】特開平10−108944号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上記のようなパチンコ機では、ファール球が回収口から回収されずに、発射装置まで戻ってしまうことがある。この場合、発射装置は一定間隔で遊技球を打ち出しているので、球送装置によって新たに供給された遊技球と、戻ってきたファール球とをノックアームが同時に打つ異常状態となってしまう。このような異常状態では、打ち出される遊技球の勢いが、ハンドルを回動操作する遊技者の意図した勢いとならないために遊技者の興趣が損なわれてしまったり、また、ノックアームに負荷が掛かることによって発射装置の故障の原因となってしまったりする。このようなファール球が発射装置に戻っている異常状態を解消するには、ファール球が発射装置に戻ってこないように強く打ち出さなければならず、そのためには、ハンドルの回動量を大きくしなければならなかった。遊技者は、遊技中、打ち出された遊技球が遊技領域内の入賞口に入るようにハンドルの回動量を調節しており、調節した回動量を外してハンドルの回動量を大きくしたり、また、異常状態が解消された後に回動量を調節し直すことは、遊技者にとって負担となっていた。 【0006】 本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、ファール球が発射装置に戻っている異常状態を遊技者に負担を掛けずに早急に解消し、正常状態に戻すことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の弾球遊技機は、球送装置から供給された遊技球が、発射操作の調節量に基づく打ち出し速度で運動するノックアームによって1球ずつ打ち出され、打ち出された遊技球が案内通路を通って遊技領域に至る弾球遊技機において、案内通路を通過する遊技球を1球ずつ検知する球検知手段と、前記ノックアームの打ち出し動作と前記球検知手段による遊技球の検知とが交互に行われる正常状態であるか否かを判定する状態判定手段と、前記状態判定手段が異常状態を判定した場合に、前記球送装置による遊技球の供給を停止させる異常時停止手段と、前記状態判定手段が異常状態を判定した場合に、前記発射操作の調節量に関わらず前記ノックアームの打ち出し速度を予め設定された特別速度に調節する異常時調節手段と、異常状態下で、前記ノックアームが打ち出し動作を行っても前記球検知手段が遊技球を検知しないとき、前記異常時停止手段による遊技球の供給停止、及び、前記異常時調節手段による打ち出し速度の調節、を解除する異常時解除手段とを備えたことを特徴とするものである。なお、特別速度は、ファール球が発射装置に戻っている異常状態を早急に解消するためには速いほど良いが、例えば、2個の連なっている遊技球を両方とも遊技領域に到達させられる速度とするなど、発射操作の調節量に関わらず設定できるものであれば適宜設定して良い。 【0008】 また、前記状態判定手段が異常状態を判定した場合に、前記発射操作の調節量に基づく前記ノックアームの打ち出し速度が予め設定した基準速度以上であるときに、前記異常時調節手段による打ち出し速度の調節を禁止する異常時調節禁止手段を備えることが好適である。なお、基準速度は、例えば、2個の連なっている遊技球を両方とも、ファール球を回収するための回収口に到達させられる速度などを設定すれば良い。また、特別速度を、発射操作の調節量に基づいて調節可能な揺動速度の範囲内に設定した場合には、基準速度を特別速度に等しくすれば良い。 【0009】 また、前記特別速度は、前記発射操作の調節量に基づいて調節可能な打ち出し速度の最高値よりも速く設定されることが好適である。 【0010】 また、前記発射操作が行われていることを検知して操作検知信号を出力する操作検知手段と、正常状態においては前記操作検知信号が出力されていない場合に前記ノックアームの作動を禁止し、異常状態においては前記操作検知信号が出力されていない場合でも前記ノックアームを作動させる作動制御手段とを備えることが好適である。 【0011】 また、前記異常時調節手段によって打ち出し速度が前記特別速度に調節されていることを報知する報知手段を備えることが好適である。 【発明の効果】 【0012】 本発明の弾球遊技機によれば、ノックアームの打ち出し動作と、案内通路を通過する遊技球を球検知手段が1球ずつ検知することとが交互に行われる正常状態であるか否かを状態判定手段が判定し、状態判定手段が異常状態を判定した場合には、異常時停止手段が、球送装置を停止させ、また、異常時調節手段が、発射操作の調節量に関わらずノックアームの打ち出し速度を予め設定された特別速度に調節するので、球送装置によって遊技球が新たに供給されず、ファール球が発射装置に戻ってこないように強く打ち出されるので、ファール球が発射装置に戻っている異常状態を遊技者に負担を掛けずに早急に解消することができ、また、異常状態下で、ノックアームが打ち出し動作を行っても球検知手段が遊技球を検知しないとき、異常時解除手段が、異常時停止手段による球送装置の停止、及び、異常時調節手段によるノックアームの打ち出し速度の調節、を解除するので正常状態に戻すことができる。 【0013】 また、状態判定手段が異常状態を判定した場合に、発射操作の調節量に基づくノックアームの打ち出し速度が予め設定した基準速度以上であるときに、異常時調節手段による打ち出し速度の調節を禁止する異常時調節禁止手段を備えること、即ち、異常状態を解消することができる打ち出し速度が発射操作の調節量に基づいて調節可能な範囲内である場合には、この打ち出し速度を基準速度とし、発射操作の調節量に基づく打ち出し速度が基準速度以上であるときには異常時調節手段による発射装置の打ち出し強度の調節が行われないようにすることで、打ち出される遊技球の勢いと発射操作する遊技者の意図した勢いとが異なることを抑えて、遊技者に違和感を与えることを少なくすることができる。 【0014】 また、特別速度は、発射操作の調節量に基づいて調節可能な打ち出し速度の最高値よりも速く設定されること、即ち、遊技において用いることのできるノックアームの打ち出し速度よりも速くすることで、ファール球が発射装置に戻っている異常状態を早急に解消することができる。 【0015】 また、発射操作が行われていることを検知して操作検知信号を出力する操作検知手段と、正常状態においては操作検知信号が出力されていない場合にノックアームの作動を禁止し、異常状態においては操作検知信号が出力されていない場合でもノックアームを作動させる作動制御手段とを備えることで、正常状態においては、発射操作をせずに遊技を行う不正行為を防止し、異常状態においては、発射操作がされていない場合でも異常時調節手段による打ち出し強度で発射装置が作動されるので、ファール球が発射装置に戻っている異常状態を早急に解消することができる。 【0016】 また、異常時調節手段によって打ち出し速度が特別速度に調節されていることを報知する報知手段を備えることで、打ち出される遊技球の勢いと発射操作をする遊技者の意図した勢いとが異なることを遊技者に認識させ、遊技者に違和感を与えないようにすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1に示すように、パチンコ機(弾球遊技機)10は、基体となる本体部材11に、上部扉12及び下部扉13からなる2枚の前面扉14が本体部材11に対して回動自在となるように、図示しないヒンジ部を介して組み付けられる。上部扉12の中央には開口12aが設けられており、この開口12aは上部扉12の裏側に取り付けられるガラス等の透光性を有する部材15により遮蔽される。なお、上部扉12が閉じている状態では、遊技の際に遊技領域16(図2参照)を流下する遊技球や、遊技領域16内に設けられた構造物は、上記開口12aを遮蔽するガラスを介して視認される。 【0018】 下部扉13には、操作ハンドル20や、供給皿21等が設けられている。操作ハンドル20には、遊技者によって回動操作(発射操作)される操作部22が設けられている。操作ハンドル20の内部には、操作部22の回動量(調節量)に応じて抵抗値が変化する回動量計測ボリューム23(図3参照)が設けられ、操作部22の表面には、人体が触れたことによって変化する電気容量に基づいて操作部22が操作されていることを検知して操作検知信号を出力するタッチセンサ(操作検知手段)24(図3参照)が設けられている。遊技者が操作部22を回動させると、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づく、即ち、操作部22の回動量に基づく打ち出し強度で発射装置25(図2参照)から遊技球が打ち出される。発射装置25へは、球送装置26(図3参照)から遊技球が供給される。球送装置26は、供給皿21から続く球送通路27の末端に繋がっており、発射装置25から遊技球が打ち出される毎に、球送通路27を流下してきた遊技球を1球ずつ発射装置25に送り込む。 【0019】 供給皿21は、上面が開口された形状をしており、遊技を開始する際に供給される遊技球や、払出口28から賞球として払い出される遊技球を受容する。 【0020】 図2に示すように、上部扉12及び下部扉13が開放されると、本体部材11の上部前面側には遊技盤30が露呈される。この遊技盤30の前面には、ガイドレール31によって囲まれた遊技領域16と、遊技盤側案内通路32とが設けられている。遊技盤側案内通路32の下方には、発射装置側案内通路33の出口33aが接続され、発射装置25から打ち出された遊技球は、発射装置側案内通路33及び遊技盤側案内通路32を通過して遊技領域16に至る。 【0021】 遊技領域16の中央にはセンター役物35と呼ばれる構造物が設けられ、センター役物35の下方には、始動入賞チャッカー37、通常入賞チャッカー38及びアタッカ39等の、入賞口を有する入賞装置が設けられている。なお、これら構造物や、入賞装置については周知であるので詳細は省略する。また、遊技領域16の下端部にはアウト口40が設けられており、遊技領域16を流下する遊技球は、入賞装置のいずれかに入賞するか、或いはアウト口40から回収される。また、発射装置側案内通路33の出口33aの両脇には、上方に向けて開口する回収口41,42が設けられており、回収口41,42に落ち込んだ遊技球は回収される。 【0022】 本体部材11の下部前面側には、発射装置25が露呈される。この発射装置25は、上述した操作部22が回動操作された際に、その操作部22の回動量に応じた打ち出し強度で遊技球を上方に打ち出す。 【0023】 図3及び図4に示すように、発射装置25は、ノックアーム50、ロータリーソレノイド51、第1ストッパ52、第2ストッパ53、装填部54及びベース板55から構成されている。ロータリーソレノイド51、第1ストッパ52、第2ストッパ53及び装填部54のそれぞれはネジなどによってベース板55に固定される。 【0024】 ノックアーム50は、正面から見た形状が略へ字状の長片50aと、この長片50aに対して所定の角度をなす短片50bとから構成され、長片50aの一端部と、短片50bの一端部とがV字状に連結されている。長片50aと短片50bとの連結部分に設けた挿通孔にロータリーソレノイド51の駆動軸51aが固定される。ロータリーソレノイド51への給電が行われると、ノックアーム50は上方(図中、矢印Aで示す時計方向)に回動し、ロータリーソレノイド51への給電が停止されると、ノックアーム50は自重によって下方(図中、矢印Bで示す反時計方向)に回動する。長片50aの先端部には、ノックアーム50が上方に瞬間的に回動したときに、装填部54に装填された遊技球を打撃する略円柱形状の打撃槌50cが設けられている。このように、ノックアーム50は、ロータリーソレノイド51の駆動力に応じた打ち出し速度で回動し、遊技球が打ち出される際の打ち出し強度は、ノックアーム50の打ち出し速度に応じたものとなる。 【0025】 第1ストッパ52及び第2ストッパ53は、ノックアーム50の時計方向または反時計方向の回動が所定の範囲となるように、回動を制止するために設けられている。ロータリーソレノイド51によって時計方向に回動したノックアーム50は、装填部54に装填された遊技球を打撃槌50cが打撃した直後に、短片50bが第1ストッパ52に当接して制止される。第1ストッパ52に制止された位置から自重によって反時計方向に回動したノックアーム50は、長片50aが第2ストッパ53に当接して制止される。即ち、ノックアーム50は、第1ストッパ52と第2ストッパ53との間で揺動することとなる。 【0026】 装填部54は、ベース部材55に組み付けられている第1構成部材60及び第2構成部材61から構成されている。第1構成部材60と第2構成部材61との間隔の一部は、打撃槌50cの直径よりも広く、遊技球の直径よりも狭い幅となっている。また、この第1構成部材60と第2構成部材61との間に形成される空間は打撃槌50cの回動軌跡(図4中、一点鎖線の矢印で示す)上に位置している。球送装置26から送り込まれた遊技球は、第1構成部材60と、第2構成部材61との間隔に狭入された保持状態で打撃槌50cの回動軌跡上にセット(装填)される。 【0027】 球送装置26は、球送通路27の傾斜面に1列に整列された遊技球を発射装置25の装填部54へと1球ずつ送り込むものである。この球送装置26は、球送通路27の末端出口に繋がる導入口86と、装填部54に向けて遊技球を送り出す送出口87とを備えており、導入口86から受け入れた遊技球を送出口87から1球ずつ送り出す。なお、球送装置26は、下部扉13の背面側に組み付けられており、下部扉13を閉じた際に、送出口87と装填部54とが対向するようになっている。 【0028】 発射装置25の装填部54と、溝状の遊技盤側案内通路32との間には、装填部54から打ち出された遊技球を遊技盤側案内通路32へと導く溝状の発射装置側案内通路33が設けられている。この発射装置側案内通路33には、通過する遊技球を1球ずつ検知して球検知信号を出力する球検知センサ(球検知手段)91が配置されている。この球検知センサ91は、遊技球を1球ずつ検知できるものであれば、例えば反射型のフォトセンサ等、適宜の形態とすれば良い。 【0029】 発射装置25及び球送装置26の駆動制御は発射制御装置92によって行われる。発射制御装置92には、作動制御部(作動制御手段)93、状態判定部(状態判定手段)94、異常時停止部(異常時停止手段)95、異常時調節部(異常時調節手段)96、異常時解除部(異常時解除手段)97及び異常時調節禁止部(異常時調節禁止手段)98が設けられている。 【0030】 作動制御部93は、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づく打ち出し速度でノックアーム50が回動するように、ロータリーソレノイド51の電力制御を行う。作動制御部93は、後述する正常状態においては、人の手が操作部22に接触していることを検知するタッチセンサ24から操作検知信号が出力されていない場合にロータリーソレノイド51への給電を行わず、異常状態においては操作検知信号が出力されていない場合でもロータリーソレノイド51への給電を行う。また、作動制御部93は、ロータリーソレノイド51の作動と連動するように球送装置26の電力制御を行い、発射装置25から遊技球が打ち出される毎に、新たな遊技球を1球ずつ発射装置25に供給する。異常状態におけるロータリーソレノイド51及び球送装置26の電力制御は、異常時停止部95、異常時調節部96及び異常時調節禁止部98に従って行われる。 【0031】 状態判定部94は、ロータリーソレノイド51へ一定間隔(例えば、毎分100回の打ち出しが行われるよう)に行う給電と、その給電後の球検知センサ91からの球検知信号の出力とを監視し、給電と球検知信号の出力とが交互に行われている場合には、発射装置25から打ち出された遊技球が遊技領域16へ到達している正常状態であると判定し、給電と球検知信号の出力とが交互に行われていない場合には、発射装置25から打ち出された遊技球が遊技領域16へ到達していない異常状態として判定する。異常状態としては、例えば、ロータリーソレノイド51への給電が行われた後、次回の給電までに球検知信号が複数回出力された場合で、ファール球が発射装置25に戻ってしまった状態や、発射装置25から同時に複数の遊技球が打ち出された状態等がある。 【0032】 異常時停止部95は、状態判定部94が異常状態を判定した場合に、作動制御部93による球送装置26の電力制御において遊技球の供給を停止させる。 【0033】 状態判定部94が異常状態を判定した場合に、作動制御部93によるロータリーソレノイド51の電力制御を、回動量計測ボリューム23の抵抗値に関わらず、予め設定された特別速度でノックアーム50が回動するように調節する。特別速度は、例えば、作動制御部93によるロータリーソレノイド51の電力制御において、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づいて調節可能な打ち出し速度の最高値よりも速い、即ち、装填部54に複数の遊技球があっても、それらの遊技球を遊技領域16や、ファール球を回収するための回収口41,42へと確実に到達させることができる速度に設定する。このように、遊技において操作部22を回動操作して調節可能な打ち出し速度の最高値よりも特別速度を速くすることで、ファール球が発射装置に戻っている異常状態を早急に解消することができる。 【0034】 異常時解除部97は、ロータリーソレノイド51への給電と球検知センサ91からの球検知信号の出力とが交互に行われていない異常状態下で、ロータリーソレノイド51への給電が行われても球検知信号が出力されないとき、即ち、装填部54に遊技球が装填されていない状態に復帰したと推測できるとき、異常時停止部95による球送装置26の遊技球の供給停止と、異常時調節部96によるノックアーム50の打ち出し速度の調節とを解除する。 【0035】 異常時調節禁止部98は、状態判定部94が異常状態を判定した場合に、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づくノックアーム50の打ち出し速度が予め設定した基準速度以上であるときに、作動制御部93によるロータリーソレノイド51の電力制御において、打ち出し速度を特別速度とする異常時調節部96による調節を禁止し、正常状態と同様に回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づく打ち出し速度となるようにする。基準速度は、例えば、2個の連なっている遊技球を両方とも、ファール球を回収するための回収口41,42のいずれかに到達させられる速度を設定する。このように、ノックアーム50の打ち出し速度を特別速度としなくとも、操作部22の回動量に基づく打ち出し速度でノックアーム50を回動させれば異常状態を解消することができる場合には、異常時調節部96による調節が行われないようにすることで、打ち出される遊技球の勢いと発射操作する遊技者の意図した勢いとが異なることを抑えて、遊技者に違和感を与えることを少なくすることができる。 【0036】 ランプ点灯制御部(報知手段)100は、作動制御部93によるロータリーソレノイド51の電力制御を監視し、ノックアーム50の打ち出し速度が異常時調節部96によって特別速度に調節されている場合には、予め定められた態様でランプ101を点灯させることによって、特別速度に調節されていることを報知する。なお、ランプ101は、遊技者が視認できる位置であれば、上部扉12の前面や、遊技盤30の前面など、適宜の位置に設ければよい。 【0037】 次に、パチンコ機10において遊技球を打ち出す際の処理の流れについて図5のフローチャートに基づいて説明する。 【0038】 操作部22が回動操作されると、作動制御部93は、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づく打ち出し速度でノックアーム50が回動するように、ロータリーソレノイド51の電力制御を行う。このとき、タッチセンサ24から操作検知信号が出力されていない場合にはロータリーソレノイド51への給電を行わない。また、作動制御部93は、ロータリーソレノイド51の作動と連動するように球送装置26の電力制御を行い、発射装置25から遊技球が打ち出される毎に、新たな遊技球を1球ずつ発射装置25に供給する。 【0039】 状態判定部94は、ロータリーソレノイド51への給電と、球検知センサ91からの球検知信号の出力とを監視し、給電と球検知信号の出力とが交互に行われている場合には、発射装置25から打ち出された遊技球が遊技領域16へ到達している正常状態であると判定し、給電と球検知信号の出力とが交互に行われていない場合には、発射装置25から打ち出された遊技球が遊技領域16へ到達していない異常状態として判定する。 【0040】 状態判定部94が異常状態を判定した場合には、異常時停止部95が、作動制御部93による球送装置26の電力制御において遊技球の供給を停止させる。 【0041】 状態判定部94が異常状態を判定した場合で、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づくノックアーム50の打ち出し速度が予め設定した基準速度以上であるときには、異常時調節禁止部98によって異常時調節部96による打ち出し速度の調節は禁止されるが、回動量計測ボリューム23の抵抗値に基づくノックアーム50の打ち出し速度が基準速度に達していないときには、異常時調節部96によって、作動制御部93によるロータリーソレノイド51の電力制御が、回動量計測ボリューム23の抵抗値に関わらず、予め設定された特別速度でノックアーム50が回動するように調節される。 【0042】 ロータリーソレノイド51への給電と球検知センサ91からの球検知信号の出力とが交互に行われていない異常状態下で、ファール球が遊技領域16に打ち出されたか、または回収口41,42のいずれかから回収されて、ロータリーソレノイド51への給電が行われても球検知信号が出力されないとき、異常時解除部97は、異常時停止部95による球送装置26の遊技球の供給停止と、異常時調節部96によるノックアーム50の打ち出し速度の調節とを解除する。 【0043】 操作部22が回動操作されず、回動量が無くなると、作動制御部93は、ロータリーソレノイド51及び球送装置26の電力制御を停止する。このように、ファール球が発射装置25に戻っている異常状態を遊技者に負担を掛けずに早急に解消し、正常状態に戻すことができる。 【0044】 なお、上記実施形態では、ノックアーム50はロータリーソレノイド51に駆動されて揺動するものであったが、ノックアームの形態はこれに限られず、例えば、直動ソレノイドに駆動されて直動するものなど、遊技球を打ち出せるものであれば適宜の形態として良い。 【0045】 上記実施形態では、ランプ点灯制御部100によるランプ101の点灯制御によって、ノックアーム50の打ち出し速度が異常時調節部96によって特別速度に調節されていることを報知したが、報知の態様はこれに限られず、例えば、音声制御装置を設けて、スピーカから音声を出力したり、図柄の変動表示及び停止表示を行う液晶パネルなどを設けて、報知用の画像を表示するなど、適宜の態様を用いて良い。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】本発明を用いたパチンコ機の外観を示す斜視図である。 【図2】前面扉を開放したときのパチンコ機の外観を示す斜視図である。 【図3】発射装置及び球送装置を示す斜視図である。 【図4】発射装置を示す正面図である。 【図5】遊技球を打ち出す際の処理を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0047】 10 パチンコ機(弾球遊技機) 16 遊技領域 20 操作ハンドル 22 操作部 23 回動量計測ボリューム 32 遊技盤側案内通路 33 発射装置側案内通路 50 ノックアーム 91 球検知センサ 93 作動制御部(作動制御手段) 94 状態判定部(状態判定手段) 95 異常時停止部(異常時停止手段) 96 異常時調節部(異常時調節手段) 97 異常時解除部(異常時解除手段) 98 異常時調節禁止部(異常時調節禁止手段) 100 ランプ点灯制御部(報知手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031772 【氏名又は名称】株式会社オリンピア
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| 【出願日】 |
平成18年7月14日(2006.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
【識別番号】100095234 【弁理士】 【氏名又は名称】飯嶋 茂
【識別番号】100117536 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英了
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| 【公開番号】 |
特開2008−18146(P2008−18146A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−193965(P2006−193965) |
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