| 【発明の名称】 |
硬貨投入ガイドおよび硬貨利用装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】豊福 義美
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| 【要約】 |
【課題】プレイヤーが連続的かつ円滑に硬貨を投入することができる遊戯装置用硬貨投入ガイドを提供する。
【構成】硬貨投入ガイドは、上昇傾斜面16、下降傾斜面18、および上昇傾斜面16と下降傾斜面18との境界に位置する頂部を備えた底部ガイドを有する。下降傾斜面には、段差部17が形成されている。また、硬貨制止板24には、弾力板13が形成されている。底部ガイドの両側には側部ガイドを設け、硬貨ガイド溝を構成する。硬貨60を重ねて硬貨ガイド溝に置き、硬貨60を硬貨制止面22aに向かって押していくと、下降傾斜面にある硬貨群60cは後傾姿勢を取りながら滑ってゆき、段差部17で起きあがって直立姿勢に近い状態で弾力板13に衝突する。弾力板は硬貨に揺動現象をもたらす。プレイヤーが多量の硬貨を投入しようとして硬貨に力を加えても硬貨投入口で詰まることがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 硬貨ガイド面に沿って供給端部側から投入端部側に向かって硬貨を移動させて硬貨投入口に投入する硬貨投入ガイドであって、 硬貨進行方向において上昇する上昇傾斜面と、前記硬貨進行方向において下降する下降傾斜面と、硬貨投入口を形成する投入口面と、前記下降傾斜面と前記投入口面とを連絡する段差部とを備えた底部ガイドと、 前記上昇傾斜面と前記下降傾斜面と前記段差部とに隣接して前記硬貨ガイド面を形成する1対の側部ガイドと、 硬貨制止面を備え前記投入口面との間に前記硬貨投入口を形成する硬貨制止板と を有する硬貨投入ガイド。 【請求項2】 前記段差部の前記硬貨の進行方向における幅は前記硬貨の3枚ないし4枚分の厚さに相当する請求項1記載の硬貨投入ガイド。 【請求項3】 前記段差部の高さが前記硬貨の1枚ないし2枚分の厚さに相当する請求項1記載の硬貨投入ガイド。 【請求項4】 前記上昇傾斜面と前記下降傾斜面との境界に存在する頂部が前記上昇傾斜面の前記供給端部側の縁と前記下降傾斜面の前記投入端部側の縁との間のほぼ中央に配置された請求項1記載の硬貨投入ガイド。 【請求項5】 前記上昇傾斜面の前記供給端部側の縁の中心と前記下降傾斜面の前記投入端部側の縁の中心とを結んだ直線が水平面に対して前記硬貨進行方向に下降するように傾斜する請求項1記載の硬貨投入ガイド。 【請求項6】 硬貨ガイド面に沿って供給端部側から投入端部側に向かって硬貨を移動させて硬貨投入口に投入する硬貨投入ガイドであって、 硬貨進行方向において上昇する上昇傾斜面と、前記硬貨進行方向において下降する下降傾斜面とを備えた底部ガイドと、 前記上昇傾斜面と前記下降傾斜面とに隣接して前記硬貨ガイド面を形成する1対の側部ガイドと、 硬貨制止面に弾力板を備え前記投入端部側に前記硬貨投入口を形成する硬貨制止板と を有する硬貨投入ガイド。 【請求項7】 前記上昇傾斜面と前記下降傾斜面との境界に存在する頂部が前記上昇傾斜面の前記供給端部側の縁と前記下降傾斜面の前記投入端部側の縁との間のほぼ中央に配置された請求項6記載の硬貨投入ガイド。 【請求項8】 前記底部ガイドが前記硬貨投入口を形成する投入口面と前記下降傾斜面と前記投入口面とを連絡する段差部とを備えた請求項6記載の硬貨投入ガイド。 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載された硬貨投入ガイドを備えた硬貨利用装置。 【請求項10】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載された硬貨投入ガイドを備えた遊戯装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は硬貨利用装置に設けられる連続投入の硬貨投入ガイドに関し、さらに詳細には、硬貨の詰まりを少なくする構造の硬貨投入ガイドに関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ・スロット・マシーン(回胴式遊技機)などの連続的に多量の硬貨を使用する遊戯装置は、ゲームの内容に加えて、ゲームに集中できる操作感覚が人気の要素であり、連続的に投入する硬貨の投入速度やタイミングが、ゲームに対するプレイヤーの興味と密接な関係がある。従って、これらの遊戯装置に硬貨の投入を円滑に行うことができる硬貨投入ガイドを採用することは、プレイに集中できる環境を整える上で望ましい。パチンコ・スロット・マシーンの硬貨投入は自動化されている場合があるが、プレイヤーが硬貨投入ガイドを使って手で硬貨を投入する手動式も多く使用されている。本発明の発明者はこのような要求に対応するために、特許文献1に記載されているような上昇傾斜面と下降傾斜面を含んだ硬貨投入ガイドを発明した。 【0003】 同文献に記載されている硬貨投入ガイドは、段落007に記載されているように、プレイヤーが上昇傾斜面から下降傾斜面に至る程度の量の複数の硬貨を重ねて保持して底部ガイド上に載せると、上昇傾斜面と下降傾斜面の境界付近で硬貨相互に隙間があき、下降傾斜面への移動を円滑に行うことができる。下降傾斜面に置かれた硬貨は、底部側が硬貨進行方向を向く後傾姿勢を取り、硬貨投入口に向かって主として自重で下降傾斜面を連続的に滝のように滑り落ちていく。プレイヤーは、下降傾斜面または下降傾斜面と上昇傾斜面との境界付近で不足した硬貨を補給するために、供給端部側から硬貨を押し込んでゆくだけでよく、硬貨の連続投入のために押し込み速度を調整する必要がない。また、上昇傾斜面から下降傾斜面に移行した硬貨だけが落下してゆくので、硬貨の投入速度をプレイの状態に応じて容易に調整することができる。よって、プレイヤーの硬貨投入の負担が軽減し、初心者でもゲームを楽しむことができる。 【特許文献1】特許第3792700号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上述のように特許文献1に記載された硬貨投入ガイドは、それ以前の硬貨投入ガイドに比べて硬貨の投入操作を円滑に行うことができるものではあったが、プレイヤーが硬貨を硬貨進行方向に強く押し込むことにより投入速度が速くなった場合は、投入枚数や投入ガイドの微妙な構造の違いなどにより硬貨投入口で硬貨が詰まる場合があることが確認された。特に遊技装置には硬貨投入口から硬貨が一度に2枚以上は入らない構造になっているものがあるため、硬貨投入口を必要以上に大きくすることができないので、効果の詰まりを完全に除去することは容易ではなかった。 【0005】 図8に特許文献1記載の硬貨投入ガイドにおいて、硬貨投入口で硬貨が詰まる様子を示す。図8においては、硬貨投入時に複数の硬貨が矢印X方向に向かって底部ガイド1の下降傾斜面2を後傾姿勢で滑り落ちてゆくが、先頭の硬貨5が硬貨投入口7から落下する前に後続の硬貨6以降の硬貨が、硬貨5を硬貨制止板3の硬貨制止面4に押し付けることにより、硬貨が詰まっている様子を示している。 【0006】 そこで本発明は、硬貨詰まりの少ない硬貨投入ガイドを提供することを目的とする。さらに本発明は、連続的かつ円滑に硬貨を投入することができる硬貨投入ガイドを提供することを目的とする。さらに本発明は、そのような硬貨投入ガイドを備えた硬貨利用装置および遊技装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の第1の態様では、底部ガイドが、供給端部から投入端部に向かう硬貨進行方向において上昇する上昇傾斜面と、硬貨進行方向において下降する下降傾斜面と、硬貨投入口を形成する投入口面と、下降傾斜面と投入口面とを連絡する段差部とを備えている。硬貨は上昇傾斜面と下降傾斜面との作用で後傾姿勢をとりながら下降傾斜面を滑りながら硬貨投入口に落下してゆくが、先頭の硬貨は段差部に到達すると起きあがって直立姿勢に近い姿勢で硬貨制止板に衝突するため、後続の硬貨に押し込まれても硬貨制止面に傾斜した姿勢で接触して詰まるようなことはなくなる。 【0008】 段差部は、下降傾斜面を後傾姿勢で滑り落ちてきた硬貨を硬貨制止板に衝突する前に起きあがらせるような構造であれば水平面と鉛直面で形成しなくてもよい。段差部の硬貨進行方向における幅は、3枚ないし4枚分の硬貨の厚さに相当する寸法にすることが好ましい。その理由は、硬貨進行方向における幅がそれより小さいと後続の硬貨が十分に起きあがらないで、先頭の硬貨の下部を硬貨制止面に押し付けて詰まることがあるからである。硬貨進行方向における幅がそれより大きいと、段差部に到達した時点で一旦は起きあがった硬貨が再び後傾姿勢をとってしまい従来のように硬貨投入口で詰まることがあるからである。 【0009】 また、段差部の高さは1枚ないし2枚分の硬貨の厚さに相当する寸法が望ましい。底部ガイドは、上昇傾斜面と下降傾斜面とを備えるさまざまな態様にすることができる。たとえば、上昇傾斜面の供給端部側の縁の中心と下降傾斜面の投入端部側の縁の中心とを結んだ直線が水平面に対して硬貨の進行方向に下降するように傾斜しても上昇するように傾斜してもよい。下降傾斜面の硬貨投入口の近辺に段差部を設けることで一層円滑な硬貨の投入を実現する硬貨投入ガイドを構成することができる。上昇傾斜面と下降傾斜面との境界に存在する頂部は、上昇傾斜面の供給端部側の縁と下降傾斜面の投入端部側の縁との間のほぼ中央に配置されることが望ましいが、上昇傾斜面と下降傾斜面と頂部がそれぞれの機能を発揮し得るものであれば、頂部は中央より供給端部側または投入端部側に配置されていてもよい。 【0010】 本発明の第2の態様では、硬貨制止板の硬貨制止面に弾力板を備えている。下降傾斜面を滑りながら硬貨投入口に移動する硬貨は、硬貨投入口から落下する前に一旦硬貨制止面に衝突して直立姿勢をとる。このとき硬貨制止面に弾力部材を設けて硬貨が弾力部材に衝突するようにしておくと、硬貨が弾力部材に軽く跳ね返される。したがって、先頭の硬貨が後続の硬貨から強く押されるように投入される場合でも、先頭近くの硬貨にわずかな揺動現象が生じて硬貨投入口で詰まることが少なくなる。 【発明の効果】 【0011】 本発明により、硬貨詰まりの少ない硬貨投入ガイドを提供することができた。さらに本発明により、連続的かつ円滑に硬貨を投入することができる硬貨投入ガイドを提供することができた。さらに本発明により、そのような硬貨投入ガイドを備えた硬貨利用装置および遊技装置を提供することができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下本発明の実施の形態について、図1ないし図4を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる遊戯装置用硬貨投入ガイド10の斜視図である。図2(A)は、図1のA−A断面、図2(B)は図1のB−B断面、図2(C)は図1のC−C断面を示す。図3は、図1に示した硬貨投入ガイド10の硬貨進行方向の中心線Aの位置における断面図である。図4は、硬貨投入ガイド10の投入端部12側の平面図である。本明細書においては、硬貨投入ガイド10のプレイヤー側を供給端部11といい、硬貨投入口側を投入端部12ということにする。 【0013】 硬化投入ガイド10は、硬貨投入口14に投入する硬貨が供給端部11側から投入端部12側に移動する間、硬貨を滑らせる滑走面を提供する底部ガイド15を備えている。以後本明細書においては、上昇傾斜面の供給端部側の縁40(図3)から下降傾斜面の投入端部側の縁41(図3)に向かう方向を硬貨進行方向ということにする。底部ガイド15は、供給端部11側と投入端部12側の間のほぼ中央に頂部20を有し、さらに供給端部11側から頂部20に向かって上昇する上昇傾斜面16と、頂部20から投入端部12側に向かって下降する下降傾斜面18とを有する。さらに底部ガイド15は投入口面19と本発明の特徴的な構造である段差部17を含む。硬貨投入ガイド10の底面29(図3)は硬貨投入ガイド10が遊戯装置に取り付けられた状態では水平になっている。 【0014】 上昇傾斜面16の供給端部11側の縁40と下降傾斜面18の投入端部12側の縁41のそれぞれの中心を結ぶ直線42(図3)は、底面29に対して硬貨進行方向に下降するように傾斜している。ただし、本発明にかかる硬貨投入ガイド10においては、直線42が底面に対して水平になっていたり、または硬貨進行方向に対して上昇するように傾斜していたりしていてもよい。本実施の形態では、上昇傾斜面16、頂部20、および下降傾斜面18は連続した一つの曲面で形成し、一つの面から他の面に明確な境界がないように徐々に遷移していくように構成しているが、上昇傾斜面16、頂部20、および下降傾斜面18を相互間の境界が明確になるように平面または平面に近い曲面で形成してもよい。ただし、下降傾斜面18と段差部17との境界には、高低による明確な境界が形成される。 【0015】 底部ガイド15の硬貨進行方向の両側には、1対の側部ガイド26a、26bが隣接して隆起している。側部ガイド26a、26b間の頂部20付近における間隔は、最も狭いところで硬貨の両側の縁が接する程度まで狭くなっており、供給端部11近辺および投入端部12近辺における間隔はそれより広くなっている。側部ガイド26a、26bが相対する面は、硬貨進行方向において連続した曲面で変化している。側部ガイド26a、26bを上からみたときは、八の字形状と逆八の字形状を加えたような形状にみえる。 【0016】 底部ガイド15と側部ガイド26a、26bの硬貨が置かれる面は、一体となって硬貨ガイド面を形成する。本実施の形態で対象とした円形の硬貨の直径は、2.5cm程度であるが、本発明にかかる硬貨投入ガイド10は通貨などの他の外径の硬貨にも適用することができる。側部ガイド26a、26bと底部ガイド15を硬貨進行方向に垂直な断面でみたときには、図2(A)〜図2(C)に示すようなアーチ状に連続した面になっている。側部ガイド26a、26bは、各断面において提部30a、30bが最も高くなっている。 【0017】 側部ガイド26a、26bの外側には、硬貨進行方向にガイド溝32a、32bを設けている。図2(A)〜図2(C)を比較すると、B−B断面で底部ガイド15が頂部20となるため高さが最も高くなっている。また、B−B断面で硬貨進行方向に平行に配置した硬貨が側部ガイド26a、26b方向に移動する遊びが少なくなっている。先に説明したように、硬貨ガイド面における側部ガイド26a、26b間の間隔が、頂部20近辺が最も狭く供給端部11側および投入端部12側で広くなっているからである。 【0018】 底部ガイド15および側部ガイド26a、26bは、アルミニウム・ダイカストや合成樹脂の鋳型成型で一体に製作することができる。また、底部ガイド15と側部ガイド26a、26bは別部材として形成した後に組み立ててもよい。供給端部11側の端には、上昇傾斜面の供給端部11側の縁40より上に突き出た硬貨ストッパ28を設けている。 【0019】 下降傾斜面18の投入端部12側の縁には、段差部17が形成されている。段差部17は、下降傾斜面18の投入端部12側の縁41と底部ガイド15の投入口面19を連絡する位置に階段状に形成されている。投入口面19は、硬貨投入口14の一方の面を形成する。段差部17の硬貨進行方向の幅Wは、3枚ないし4枚分の硬貨の厚さに相当する。また、段差部17の、下降傾斜面18の投入端部側の縁41から硬貨の底部が接触する平坦な面までの高さは、1枚分ないし2枚分の硬貨の厚さに相当する。段差部の幅Wおよび高さは、実験の結果最も硬貨詰まりの少ない値として選択している。段差部17の平坦な面は、必ずしも連続的な平面で構成する必要はなく、櫛状になるように分離した部材を配置して構成してもよい。また、段差部17の平坦な面は硬貨進行方向に多少傾斜していてもよい。 【0020】 投入端部12側の端には、硬貨制止面22a、22bと弾力板13を備える硬貨制止板24を設けている。弾力板13は、下降傾斜面18を滑りながら移動してきた硬貨が硬貨投入口14に入る前に、硬貨が衝突する位置に形成されている。図3に示すように弾力板13は、硬貨が衝突する面が鉛直面上にある。硬貨制止面22aは鉛直面に対して硬貨進行方向にやや傾斜しており、硬貨制止面22bは鉛直面上にある。なお、このような硬貨制止面22a、22bの姿勢は、鉛直な面を備える弾力板が、硬貨制止面22aの障害を受けないで硬貨に対して弾力作用を発揮するための一例であり、本発明の範囲には硬貨制止面22a、22bが共に鉛直になるようにした構造のものも含む。 【0021】 弾力板13の硬貨が衝突する面の下側の縁は、硬貨制止面22bとほぼ同一平面上にある。弾力板13は、弾力のある金属材料で形成されており折り曲げられた位置21がバネ構造になっている。このような構造の硬貨制止板24に対して下降傾斜面18を硬貨が移動してきたとき、硬貨は弾力板13に衝突して反発力が付与される。 【0022】 硬貨制止板24の硬貨制止面22bと底部ガイド15の投入口面19との間には、硬貨が一度に1枚入る幅(硬貨進行方向の寸法)の硬貨投入口14を設けており、硬貨制止面22bは硬貨投入口14の他方の面を形成している。硬貨投入口14の硬貨進行方向の幅は、硬貨が1枚だけ入る範囲でできるだけ大きくした方が硬貨が詰まりにくいので都合がよい。硬貨ストッパ28および硬貨制止板24は、金属や合成樹脂の板で製作することができるが、底部ガイド15および側部ガイド26a、26bと一体に形成してもよい。 【0023】 次に、図3、図5、図6を参照して硬貨投入ガイド10から遊戯装置100に硬貨60を投入するときの硬貨60の挙動について説明する。図5は、図1の硬貨投入ガイド10に硬貨60を載せたときに硬貨をプレイヤー側からみた状態を示す図である。図6は、遊戯装置100に対する硬貨投入ガイド10の取り付け状態を示す図である。 【0024】 図6に示すように硬貨投入ガイド10は、垂直に設置された遊戯装置100の前面パネルに対して硬貨制止板24の裏面が接するように取り付けられている。このとき硬貨投入ガイド10の底面29は前面パネルに対してほぼ垂直になっている。図5に示すようにプレイヤーは、硬貨60を一度に30枚程度遊戯装置100の硬貨排出トレー103から取り出して重ねて保持し、底部ガイド15と1対の側部ガイド26a、26bで囲まれた硬貨ガイド面に置く。このときプレイヤーはゲーム面101に視線を向けてゲームに熱中しているので、硬貨排出トレー103や硬貨投入ガイド10に視線を移すことはほとんどない。硬貨投入ガイド10はデザイン上遊戯装置100の右端または左端に設けるが、図6のように右端に設けると右利きのプレイヤーにとっては都合がよい。 【0025】 しかし、遊戯装置100は左利きのプレイヤーも使用する。右利きのプレイヤーが硬貨投入ガイド10に硬貨60を載せようとするときは、人差し指と親指で硬貨60を挟んで保持するので、親指の爪はプレイヤーの体の中心側に向くのが自然である。また、左利きのプレイヤーの場合は、親指の爪はプレイヤーの体の外側を向くのが自然である。硬貨投入ガイド10の遊戯装置100に対する取り付け位置を、右利きのプレイヤーおよび左利きのプレイヤーのいずれにとっても親指の爪が自然に硬貨進行方向になるように設定するには遊戯装置の中央部に硬貨投入ガイド10を設ける必要がありデザイン上の問題が生じてくる。しかし、本実施の形態にかかる硬貨投入ガイド10は、図1に示したように、側部ガイド26a、26b間の間隔が、供給端部11側では頂部20付近に比べて広くなっている。この形状により、右利きおよび左利きのいずれのプレイヤーにとっても親指の向きがさほど不自然な状態に拘束されないため硬貨を載せやすい。 【0026】 また、投入端部11側の側部ガイド26a、26b間の間隔を広くしたことで、硬貨を保持したまま投入端部12側の硬貨ガイド面近辺に人差し指を入れやすくなっており、さらに人差し指に中指を添えて二本の指で硬貨を保持する場合でも、投入端部12側の硬貨ガイド面近辺に指が入れやすくなっている。供給端部11の端には硬貨ストッパ28を設けているため、上昇傾斜面16上に置いた硬貨を保持する力を緩めたときに硬貨が供給端部11側からこぼれ落ちるのを防ぐことができる。 【0027】 次にプレイヤーは、硬貨60を硬貨投入口14から遊戯装置100の内部に落下させるため、積み重ねて保持した硬貨60を親指で僅かずつ矢印Xで示す硬貨進行方向に移動させると共に、硬貨進行方向にある人差し指の力を緩めていく。プレイヤーは硬貨60を必ずしも整然と積み重ねる訳ではないため、上昇斜面16を移動してゆく間、硬貨の配列が左右に乱れている場合があるが、側部ガイド26a、26b間の間隔が狭くなっている頂部20近辺で絞り込まれて整列するようになり、硬貨は下降傾斜面18を円滑に滑り落ちてゆくことができる。 【0028】 親指側と人差し指側の硬貨60を両端にして複数の硬貨を重ねて保持すると硬貨全体が硬貨群60aのように相互に密接する。しかし、底部ガイド15は上昇傾斜面16、頂部20、および下降傾斜面18を備えているため、複数の硬貨60を底部ガイド15の上に置き人差し指側の力を緩めると、硬貨60は硬貨群60a、60b、60cのような状態になる。上昇傾斜面16の上にある硬貨群60aは、自重で供給端部側に力が働き相互に密接する。底部ガイド15は、頂部20を境に下降傾斜面18へと傾斜が変化してゆくので、硬貨60全体が硬貨群60aのように密接状態を維持することはできない。頂部20では、硬貨群60bのように隣接する硬貨同士の上部側にやや隙間が空く。 【0029】 この隙間は、頂部20を通過する硬貨群60aを1枚1枚分離し、硬貨が手油等により密着して下降傾斜面18を落下しにくくなる現象を防止する。下降傾斜面18上に置かれた硬貨群60cは、硬貨群60cの底部側が下降傾斜面18に沿って硬貨進行方向X側にやや傾いて底部側で相互間に隙間が開くように姿勢を変化させ、図3に示すように後傾姿勢になる。後傾姿勢の傾きが足りない場合は、プレイヤーは硬貨60のやや上部側を人差し指で保持すると一層容易に硬貨群60cを後傾姿勢にすることができる。 【0030】 硬貨群60cは後傾姿勢を次第に深めながら自重で下降傾斜面18を硬貨投入口14に向かって滝のように美しい連続形状で滑り落ちてゆく。このように底部ガイド15は、上昇傾斜面16、頂部20、下降傾斜面18の作用で連続的な硬貨の投入を可能にするので、頂部20の位置は、このような作用をもたらす限り、必ずしも供給端部11側と投入端部12側の間のほぼ中央に配置する必要はなく、供給端部11により近い位置または投入端部12により近い位置であってもよい。硬貨60を親指で硬貨進行方向Xに押してやると、自重による滑落速度に加えて指の力による滑落速度が加わる。このときプレイヤーが力を入れすぎると、特許文献1に示した従来の硬貨投入ガイドでは図8に示したような状態で硬貨が詰まることがある。 【0031】 本発明の実施形態にかかる硬貨投入ガイド10は、段差部17と弾力板13が硬貨の詰まりを防ぐ。段差部17と弾力板13とはいずれか一方を設けるだけでも効果はあるが、両方を設けると一層の効果がある。下降傾斜面18を滑ってゆく硬貨群60cのうち、先頭にある硬貨60f、60e、60dは、底部が段差部17に落ち込むことで段差部17の位置で硬貨群60cにおける後傾姿勢の状態から硬貨の上部が起きあがり直立姿勢に近くなる。その結果、硬貨60fは、直立姿勢に近い状態で硬貨制止板24の弾力板13に衝突する。 【0032】 よって、硬貨制止板24に弾力板13を設けないで硬貨制止面22aに硬貨を衝突させる場合であっても、特許文献1に記載した従来の硬貨投入ガイドに比べて硬貨の詰まりが少なくなり、硬貨は円滑に硬貨投入口14に落下してゆく。硬貨投入口14に落下する直前の硬貨60fは、勢いよく下降傾斜面18を滑り落ちてくる。本実施の形態のように弾力板13を設けた場合は、硬貨60fは、一旦弾力板13に衝突する。弾力板13は、硬貨60fに対して反発力を与え、硬貨60fは後続の硬貨60e60dに対して反発力を与えるため、硬貨投入口14の近辺にある硬貨60f、60e、60dに硬貨進行方向におけるわずかな揺動現象が生じ、一層詰まりにくくなる。 【0033】 先端側の硬貨が落下して硬貨群60b、60cが不足してきたとき、プレイヤーは、硬貨を硬貨進行方向X側に押して補給してゆく。上昇傾斜面16上にある硬貨群60aは、頂部20にある硬貨群60bの底部側を押すことになり、下降傾斜面18上の硬貨群60cは頂部20で硬貨同士が分離された後、後傾姿勢を取りながら連続的に下降傾斜面を滑り落ちてゆく。 【0034】 硬貨群60cは、下降傾斜面18において、主に自重で滑り落ちていくため、親指の押し込み速度、即ち、硬貨の投入速度にかかわらず安定して円滑に硬貨投入口14から落下することができる。プレイヤーが短時間により多くの硬貨の投入を望んで親指で硬貨を比較的強く押して頂部20に補給してゆくような場合でも、本実施の形態にかかる硬貨投入ガイド10は段差部17および弾力板13またはそのいずれか一方の構成を備えているため、硬貨が詰まる可能性が低い。 【0035】 最初に保持した硬貨60をすべて投入した後は、硬貨排出トレー103から再度30枚程度の硬貨を取り出して硬貨投入ガイド10から投入してゆく。プレイヤーは硬貨60を硬貨進行方向Xに押してゆくとき、ガイド溝32aまたは32bに中指または薬指を沿わせると指の位置を安定して保持することができる。 【0036】 図7は硬貨60の縁部と底部ガイド15の表面との間に深さ1mm程度のスペースとして形成された底部溝34を形成した例を説明する図である。底部ガイド15は、硬貨進行方向に垂直な平面で切断した断面において硬貨の曲率より大きな曲率の面で形成しており、硬貨60の底部側縁と底部ガイド15の面との間には、底部溝34が形成される。硬貨60は、縁部61、63が底部ガイド15および側部ガイドによって支持される。その結果、硬貨60と底部ガイド15との接触面積を減らして、摩擦を低減し円滑に硬貨を移動させることができる。本実施の形態では、底部溝34は、硬貨進行方向において上昇傾斜面16のほぼ中央位の位置から投入端部12まで設ける。 【0037】 図1では硬貨制止板24を硬貨投入ガイド10に形成したが、硬貨制止板24は遊戯装置100の前面パネルを利用してもよい。その場合、遊戯装置の前面パネルが硬貨によって損傷することを防止するために透明フィルムやパネルを貼り付けてもよい。この場合、前面パネルや透明フィルム等がパネル制止面として硬貨制止面22に代わる。本実施の形態にかかる硬貨投入ガイド10は、専用の硬貨を利用する遊戯装置への適用だけでなく、チケット販売機や自動販売機などの貨幣としての硬貨を扱う硬貨利用装置に適用することもできる。 【0038】 これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。 【産業上の利用可能性】 【0039】 連続して硬貨を投入する必要のある硬貨利用装置全般に利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】本実施の形態に係る硬貨投入ガイドの斜視図である。 【図2】図1の硬貨進行方向に垂直な面における断面図である。 【図3】底部ガイドを移動する硬貨の挙動を説明する図である。 【図4】投入端部側の硬貨投入ガイドの平面図である。 【図5】プレイヤーが硬貨を保持する状態を説明する図である。 【図6】遊戯装置に硬貨投入ガイドを取り付けた状態を示す斜視図である。 【図7】硬貨投入ガイドのガイド溝を説明する図である。 【図8】従来の硬貨投入ガイドにおいて硬貨が詰まる状態を説明する図である。 【符号の説明】 【0041】 10 硬貨投入ガイド 11 供給端部 12 投入端部 13 弾力板 14 硬貨投入口 15 底部ガイド 16 底部ガイドの上昇傾斜面 17 底部ガイドの段差部 18 底部ガイドの下降傾斜面 19 底部ガイドの投入口面 20 底部ガイドの頂部 21 弾力板のバネ部 22a、22b 硬貨制止面 24 硬貨制止板 26a、26b 側部ガイド 28 硬貨ストッパ 29 硬貨投入ガイドの底面 30a、30b 提部 32a、32b ガイド溝 34 底部溝 40 上昇傾斜面の供給端部側の縁 41 下降傾斜面の投入端部側の縁 42 直線 60 硬貨 100 遊戯装置 101 ゲーム面 103 硬貨排出トレー
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| 【出願人】 |
【識別番号】503263090 【氏名又は名称】豊福 義美
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| 【出願日】 |
平成18年7月14日(2006.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100106699 【弁理士】 【氏名又は名称】渡部 弘道
【識別番号】100077584 【弁理士】 【氏名又は名称】守谷 一雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−18117(P2008−18117A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−193588(P2006−193588) |
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