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【発明の名称】 対戦ゲームのゲーム盤
【発明者】 【氏名】藤野 秀幸

【要約】 【課題】多数の六角形のエレメント1の集合体からなり、対戦ゲームのできるゲーム盤であって、先手と後手とのうち、先手が可能な限り有利にならないようにするゲーム盤の提供。

【構成】集合体2の外周に位置するエレメント1の突端どうしを結ぶ輪郭5が六角形又は四角形を形成し、夫々の対向する各辺が互いに平行であると共に、中心のエレメントを不在としたもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の六角形のエレメント(1) の各辺が互いに接するように密集された集合体(2) よりなり、複数人が交代で自己の選択した前記エレメント(1) 内に自己の持ち駒の表示(3) (4) をし、隣り合う自己の持ち駒のエレメント(1) どうしが、それらの各エレメント(1) のいずれかの辺でつながることにより、そのつながりの連続状態が勝敗を決める対戦ゲームのゲーム盤において、
前記集合体(2) の外周に位置する前記エレメント(1) の突端どうしを結ぶ輪郭(5) が、六角形または四辺形を形成し、その対向する各辺(5a)(5a') ,(5b)(5b') ,(5c)(5c') が互いに平行であると共に、
前記集合体(2) の中心部に位置する対象エレメント(1) から、前記各辺(5a)(5a') ,(5b)(5b') ,(5c)(5c') までの間に存在するエレメント(1) の数が、全て同数となることはないようにした中心エレメント不在の対戦ゲームのゲーム盤。
【請求項2】
請求項1において、
前記集合体(2) の輪郭(5) が平行四辺形で且つ、隣接する前記各辺(5a)(5b)に夫々含まれるエレメントの数が、偶数どうし、奇数と偶数のいずれかである対戦ゲームのゲーム盤。
【請求項3】
請求項2において、
隣接する前記各辺(5a)(5b)に夫々含まれるエレメントの数が異なる対戦ゲームのゲーム盤。
【請求項4】
請求項2または請求項3において、
エレメント(1) が正六角形で、前記平行四辺形は、その一方の対角が一対の60度となり、他方の対角が一対の120度となる対戦ゲームのゲーム盤。
【請求項5】
請求項1において、
前記集合体(2) の輪郭(5) が六角形で且つ、隣り合う少なくとも二つの前記各辺(5b)(5c)に含まれるエレメントの数が異なる対戦ゲームのゲーム盤。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、主として二者が対局して白黒の石等を枡目内に置き、その繋がりにより勝敗を決めるゲームに関し、特に、その枡目が六角形のエレメントをなし、そのエレメントの集合体からなるゲーム盤に関する。
【背景技術】
【0002】
正六角形のエレメントの集合体からなるゲーム盤上で、二人の対局者が黒石と白石を交互に盤面に打ち出して対局するゲームが各種提案されている。
下記特許文献1のものは、ゲーム盤の外周も正六角形に形成され、白石と黒石とは、エレメントの一辺に相当する長さの細長い形状である。そして、正六角形のエレメントの各辺を白石のみ、或いは黒石のみで取り囲んだとき、その色の得点とするものである。
また、下記特許文献2は、同様に正六角形のエレメントの集合体の輪郭が正六角形であり、各エレメント内周に整合する色違いの絵柄のチップを用意し、盤面の六つの角と中心とをステーションとし、いずれかのステーション間を自分の色のチップで繋いだものが勝ちなるものである。
【0003】
さらに下記特許文献3はゲーム盤に多数の半球状凹部を形成し、その盤面の輪郭を正六角形にしたものが提案されている。これは、その各半球状凹部に正六面体等のゲーム駒を挿入するもので、ゲーム駒の各面に三種類以上の識別部が形成され、対局によって相手の駒を取り囲んだとき、それを反転させて自分の駒にすることができるものである。
【0004】
【特許文献1】特開平11−206954号公報
【特許文献2】特開平9−38270号公報
【特許文献3】特開平11−76493号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記各特許文献に提案されているものは、エレメントの外周が何れも正六角形に形成され中心が存在する。そして、第2文献のものを除き、盤面の中心にも自分の駒を挿入できる。この場合、対戦の先手が先に盤の中心に石を置くと、そこから輪郭の各辺までの距離は等距離になる。そこで、中心をとおり各辺に石を連続して置くことにより、勝敗が決まるゲームでは、先手が有利となる欠点がある。
そこで、本発明は六角形のエレメントの集合体からなるゲーム盤において、先手及び後手の何れもが可能な限り有利にならないようにしたゲーム盤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明は、多数の六角形のエレメント(1) の各辺が互いに接するように密集された集合体(2) よりなり、複数人が交代で自己の選択した前記エレメント(1) 内に自己の持ち駒の表示(3) (4) をし、隣り合う自己の持ち駒のエレメント(1) どうしが、それらの各エレメント(1) のいずれかの辺でつながることにより、そのつながりの連続状態が勝敗を決める対戦ゲームのゲーム盤において、
前記集合体(2) の外周に位置する前記エレメント(1) の突端どうしを結ぶ輪郭(5) が、六角形または四辺形を形成し、その対向する各辺(5a)(5a') ,(5b)(5b') ,(5c)(5c') が互いに平行であると共に、
前記集合体(2) の中心部に位置する対象エレメント(1) から、前記各辺(5a)(5a') ,(5b)(5b') ,(5c)(5c') までの間に存在するエレメント(1) の数が、全て同数となることはないようにした中心エレメント不在の対戦ゲームのゲーム盤である。
【0007】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記集合体(2) の輪郭(5) が平行四辺形で且つ、隣接する前記各辺(5a)(5b)に夫々含まれるエレメントの数が、偶数どうし、奇数と偶数、のいずれかである対戦ゲームのゲーム盤である。
請求項3に記載の本発明は、請求項2において、
隣接する前記各辺(5a)(5b)に夫々含まれるエレメントの数が異なる対戦ゲームのゲーム盤である。
【0008】
請求項4に記載の本発明は、請求項2または請求項3において、
エレメント(1) が正六角形で、前記平行四辺形は、その一方の対角が一対の60度となり、他方の対角が一対の120度となる対戦ゲームのゲーム盤である。
請求項5に記載の本発明は、請求項1において、
前記集合体(2) の輪郭(5) が六角形で且つ、隣り合う少なくとも二つの前記各辺(5b)(5c)に含まれるエレメントの数が異なる対戦ゲームのゲーム盤である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の対戦ゲームのゲーム盤は、多数の六角形の集合体2からなり、集合体2の輪郭5が六角形または四角形で、その対向する各辺が互いに平行であると共に、中心エレメントが存在しないように形成したから、先手に打つ対戦者の有利さを少なくして、先手、後手が可能な限り対等となるゲームを提供することができる。
即ち、逆に盤面に中心エレメントが存在すると、先手がそこに自己の持ち駒を表示することにより、その回りのあらゆる方向に均等に展開ができ、有利となってしまうが、それを本発明のゲーム盤は排除して、より公平な対戦ゲームを提供できる。
また、対向する各辺が平行に形成されているため、対向辺間を自己の持ち駒で連続させることにより、相手の持ち駒の間を容易に分断して自己に優位な展開をすることができる。しかも、輪郭5が六角形又は四角形で比較的単純であるため、上記分断により容易に勝負を決着し、短時間でもゲームを楽しむことができる。
【0010】
上記構成において、集合体2の輪郭5を平行四辺形とし、隣接する各辺に含まれるエレメントの数を偶数どうし、又は奇数と偶数、のいずれかにした場合には、比較的単純な形で中心エレメントを不在とし、先手と後手との公平を図る対戦ゲームを提供できる。
上記構成において、隣接する各辺に夫々含まれるエレメントの数を異なるようにした場合には、四辺形の短い辺側により早く到達でき、有利な展開を行える面白いゲーム盤を提供できる。
【0011】
上記平行四辺形において、その一方の対角が一対の60度となり、他方の対角が一対の120度となるようにすることができる。この場合には、中心部から各辺までの到達距離が異なり、より面白みのあるゲームを楽しむことができる。
上記構成において、集合体2の輪郭5を六角形に形成し、隣り合う少なくとも二つの各辺に含まれるエレメントの数を異ならせることができる。これにより変形六角形となり、ゲームの面白みを増すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、図面に基づいて本発明の各実施の形態につき説明する。
図1は本発明の第1実施例のゲーム盤であり、図2はその対局状態を示す説明図である。
このゲーム盤6は、正六角形のエレメント1の各辺が互いに接するように密集された集合体2からなり、その集合体2の外周に位置するエレメント1の突端どうしを結ぶ輪郭5が平行四辺形をなす。即ち、辺5aと5a' 辺5b,5b'が互いに平行である。また、辺5aと辺5bとのなす角および辺5a' と5b' とのなす角は60度であり、辺5bと辺5a’とのなす角および辺5aと辺5b’とのなす角は120度に形成されている。さらに、辺5a内に含まれる正六角形のエレメント1の数と、辺5bに含まれる正六角形の数とが異なっている(この例では、辺5aのエレメント1の数は11で、辺5 bのそれは10である)。
【0013】
このように辺5aが奇数で辺5bが偶数の場合、ゲーム盤6には中心エレメントが存在しない。
即ち、図1において「イ」〜「ヘ」の何れのエレメントもゲーム盤6の中心たり得ない。一例として、「イ」から辺5aへの最端距離はエレメント1の数が4つであり、辺5a' までには5つである。なお、辺5b,5b'に達する方向には夫々5つのエレメント1が存在する。また、「ニ」のエレメント1については、前記とは逆に辺5aまでの間に5つのエレメント1が存在し、辺5a' の間に四つのエレメント1が存在する。また、辺5b,5b'の間には夫々5つのエレメント1が存在する。同様に「ロ」,「ハ」,「ホ」,「ヘ」もそこから各辺へのエレメント1の数が異なっている。このように本発明のゲーム盤6には、中心部が存在しない。
なお、平行四辺形において中心部が存在しない条件は、上記の他に、辺5aと辺5bが共に偶数で同一または異なる数のエレメント1を有する場合にも同様である。
【0014】
(作用1)
このゲーム盤6は、複数人が交代で自己の選択したエレメント1内に、自己の持ち駒の表示を行うものであり、一例として図2に示す如く、白表示3と黒表示4とを対局で行う。そして自己の持ち駒のエレメント1どうしが、それらのエレメント1のいずれかの辺で繋がることにより、一連の連続状態を形成し、その連続状態が勝敗を決めるものである。
【0015】
例えば、次のゲームを行うことができる。互いに平行な一対の辺(5aと5a' または5b,5b')との間を先に連続して接続した方が勝ちとする。図2においては、黒表示4が辺5aと5a' との間を接続している。なお、この例において角部に位置するエレメント1は、それを挟む両辺の共有とする。従って、図2において左上隅に存在する白表示3は、辺5aに属すると共に、辺5b' にも属する。この例では、黒表示4の折れ線で示す接続によって、辺5aと5a' との間が先に接続され、黒表示4側の勝ちである。
【0016】
次に、図3は本発明の第2の実施の形態を示すゲーム盤であり、このゲーム盤6はエレメント1の集合体2の外周が六角形を形成する。即ち、集合体2の外周に位置するエレメント1の突端どうしを結ぶ各辺の全体が六角形をなす。そして、対向する辺どうし辺5a,5a', 辺5b,5b', 辺5c,5c'が互いに平行で且つ、各対どうしはそれに含まれるエレメント1の数が同一である。例えば、辺5bと5b' との数は夫々8つのエレメントである。また、辺5c,5c'は夫々に含まれるエレメント1の数が7つである。しかしながら、辺5b,5b'と辺5c,5c'との数は一方が8つで他方が7つであり同一ではない。
【0017】
このように少なくとも二辺のエレメントの数が異なる構成によって、ゲーム盤6には中心となるエレメントが存在しない。即ち、図3において、「イ」〜「ト」の何れにおいても、そこから各辺に至る間に存在するエレメント1が全ては同一ではない。例えば、「イ」のエレメント1から辺5a,5a'に至る間(X方向、−X方向)のエレメント1の数は、一方が6つで他方が7つである。また「イ」から辺5b,5b'に至る間(Y方向、−Y方向)のエレメント1の数も一方が6つで他方が7つである。なお、「イ」から辺5c,5c'に至る間(Z方向、−Z方向)のエレメント1の数は、同数の7つである。同様に「ロ」〜「ト」の何れにおいても、各辺に至るエレメント1の数が全く同一とはならない。このように本発明の第2実施例においても、中心部に位置する何れのエレメント1も各辺に至るエレメント1の数が全く同一ではないことにより、先手と後手との間に優劣の差が生じないか、生じ難いゲーム盤6となる。
【0018】
(作用2)
この例においても、白表示3,黒表示4の何れかが平行する対辺間を先に接続することにより勝ちとなるものである。そしてこの例(図4)では、互いに平行となる辺5aと5a' 間を白表示3によって折れ線の如く接続し、白表示3が勝者である。
なお、この例において左下隅の白表示3は辺5a'と辺5b'の何れにも共通なエレメント1である。
【0019】
(変形例)
上記の場合、白表示3,黒表示4は夫々一例として黒石と白石とを各エレメント1内に置くことにより行われるが、それに代えて、盤面の各エレメント1内に白と黒のマーカーを直接表示してもよい。或いは、鉛筆等によりエレメント内に○と×の表示をしてもよい。
なお、対局者は二人とは限らず、三人以上であってもよい。何れの場合においても、このゲーム盤は対向する平行二辺間を先に連続して横断したものが勝ちとするゲームに最適なものである。また、上記の実施例では、集合体(2) のエレメント(1) が正六角形の例を示したが、本発明にそれに限らず、細長い六角形でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明のゲーム盤は、エレメント1の集合体からなり、短時間で簡易に楽しめるゲーム盤として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すゲーム盤6の平面図。
【図2】同使用状態を示す説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すゲーム盤6の平面図。
【図4】同使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0022】
1 エレメント
2 集合体
3 白表示
4 黒表示
5 輪郭
5a,5a',5b,5b',5c,5c' 辺
6 ゲーム盤
【出願人】 【識別番号】506240964
【氏名又は名称】藤野 秀幸
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】 【識別番号】100082843
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 卓美


【公開番号】 特開2008−18065(P2008−18065A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192944(P2006−192944)