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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】松村 光宏

【氏名】長谷部 宗士

【氏名】長谷川 朋也

【要約】 【課題】交換する遊技盤や前面扉の意匠性の自由度を拡大でき、かつコストを削減できる遊技機を提供する。

【構成】本体枠3に遊技盤ユニット25を固定した後、第1軸42を第1軸受部40の軸受孔41に挿入し、第2軸57を第2軸受部55の挿通孔56に挿通して、上部枠6は第1軸42を中心に、下部枠7は第2軸57を中心に閉じ位置と開き位置に回動自在にする。遊技盤ユニット25の交換時には、軸心が略水平な第1軸42を中心に開き位置に回動する上部枠6は、パチンコ機に隣接する付帯設備と干渉することがない。よって、上部枠6に設けられた装飾領域の意匠性の自由度を拡大することができる。また、遊技盤ユニット25と一緒に上部枠6だけが取り外されるので、コストを削減できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域が形成された遊技盤を有する遊技盤ユニットと、前記遊技盤の盤面を視認可能にする透明板および透明板の周囲を覆うとともに装飾領域が上部に設けられた窓枠を備え、前記遊技盤ユニットが本体枠に取り付けられた遊技機において、
前記窓枠をコの字状の上部枠と下部枠とに分割するとともに、前記下部枠に前記透明板を一体に取り付け、前記上部枠を略水平な軸を中心に回動自在となるように前記遊技盤ユニットに軸着し、前記下部枠を略垂直な軸を中心に回動自在となるように前記本体枠に軸着したことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記遊技盤ユニットは、前記遊技盤とこの遊技盤を保持する保持枠から構成されており、前記上部枠を前記遊技盤または前記保持枠に軸着したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
遊技盤と、前記遊技盤の盤面を視認可能にする透明板および前記透明板の周囲を覆うとともに装飾領域が上部に設けられた窓枠とを備え、前記遊技盤が本体枠に取り付けられ、かつ前記窓枠が前記本体枠に着脱自在に軸着される遊技機において、
前記窓枠をコの字状の上部枠と下部枠とに分割するとともに、前記下部枠に前記透明板を一体に取り付け、前記上部枠を略水平な軸を中心に回動自在となるように前記本体枠に軸着し、前記下部枠を略垂直な軸を中心に回動自在となるように前記本体枠に軸着したことを特徴とする遊技機。
【請求項4】
前記上部枠および前記下部枠を前記遊技盤の前方に配置する際に、前記上部枠の一部と前記下部枠の一部とが重複する構成とし、この重複部分に前記上部枠と前記下部枠との相対的な位置決めを行う位置決め部を備えたことを特徴する請求項1ないし3いずれか記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技場に設置される遊技機としてパチンコ機がある。このパチンコ機は、図柄可変表示装置や制御回路基板を有する支持体、及び遊技盤などが保持枠に嵌め込まれた遊技盤ユニットを備えたものがあり、この遊技盤ユニットは本体枠に取り付けられている。また、保持枠には前面扉が設けられており、前面扉は保持枠の一方の側部に設けられた略垂直な軸を中心に回動自在となっている。前面扉は、遊技を行う際には遊技盤の前面を覆っており、パチンコ機内部の遊技盤や制御基板等には触れることができないようになっている。このようなパチンコ機は、遊技者の興趣を高めるために遊技場で機種変更が行われる。この場合、パチンコ機の基本動作(パチンコ玉の打ち出しや入賞による払い出し)を行うための装置や本体枠などを共通部品として据え置き、遊技盤ユニットや前面扉を新たなものに交換することで機種変更を行っている。
【0003】
また、特許文献1には、本体部(本体枠)に対して開閉自在に支持された扉体を機能別に分離し、それぞれを異なる支持部で支持する構成の遊技機が記載されている。この遊技機では、扉体の支持部への負担が軽減するので、重みのある外装部材で扉体を装飾することを可能にしている。
【特許文献1】特開2004−8698号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技場に設置されるパチンコ機の数量は多く、パチンコ機の機種交換を行うために、パチンコ機1台毎に、本体枠から遊技盤ユニットと前面扉とを取り外すのは手間がかかり作業性が悪かった。さらに、遊技盤ユニットとともに前面扉を全て交換していたので、コストがかかるという問題もあった。また、特許文献1に記載の遊技機では、遊技盤は着脱自在に設けられているが、扉体は本体部に着脱自在とされていない。そのため、遊技機の機種変更を行う場合には、遊技盤の交換は可能であるが扉体の交換が出来ないために、扉体の意匠性の自由度が乏しかった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、機種変更で交換する遊技盤や前面扉の意匠性の自由度を拡大でき、かつ機種変更時のコストを削減できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、遊技領域が形成された遊技盤を有する遊技盤ユニットと、前記遊技盤の盤面を視認可能にする透明板および透明板の周囲を覆うとともに装飾領域が上部に設けられた窓枠とを備え、前記遊技盤ユニットが本体枠に取り付けられた遊技機において、前記窓枠をコの字状の上部枠と下部枠とに分割するとともに、前記下部枠に前記透明板を一体に取り付け、前記上部枠を略水平な軸を中心に回動自在となるように前記遊技盤ユニットに軸着し、前記下部枠を略垂直な軸を中心に回動自在となるように前記本体枠に軸着したことを特徴とするものである。
【0007】
また、前記遊技盤ユニットは、前記遊技盤とこの遊技盤を保持する保持枠から構成されており、前記上部枠を前記遊技盤または前記保持枠に軸着してもよい。
【0008】
また、遊技盤と、前記遊技盤の盤面を視認可能にする透明板および透明板の周囲を覆うとともに装飾領域が上部に設けられた窓枠とを備え、前記遊技盤が本体枠に取り付けられ、かつ前記窓枠が前記本体枠に着脱自在に軸着される遊技機において、前記窓枠をコの字状の上部枠と下部枠とに分割するとともに、前記下部枠に前記透明板を一体に取り付け、前記上部枠を略水平な軸を中心に回動自在となるように前記本体枠に軸着し、前記下部枠を略垂直な軸を中心に回動自在となるように前記本体枠に軸着したことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記上部枠および前記下部枠を前記遊技盤の前方に配置する際に、前記上部枠の一部と前記下部枠の一部とが重複する構成とし、この重複部分に前記上部枠と前記下部枠との相対的な位置決めを行う位置決め部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤を有する遊技盤ユニットと、遊技盤の盤面を視認可能にする透明板および透明板の周囲を覆うとともに装飾領域が上部に設けられた窓枠とを備え、遊技盤ユニットが本体枠に取り付けられた遊技機において、窓枠をコの字状の上部枠と下部枠とに分割するとともに、下部枠に透明板を一体に取り付け、上部枠を略水平な軸を中心に回動自在となるように遊技盤ユニットに軸着し、下部枠を略垂直な軸を中心に回動自在となるように本体枠に軸着したので、遊技盤ユニットおよび上部枠を交換する際に、遊技機に隣接する付帯設備と上部枠が干渉することがない。よって、交換時の作業性が向上するとともに、上部枠に設けられた装飾領域の意匠性の自由度が拡大し、興趣のある遊技機を提供できる。さらに、遊技盤ユニットとともに装飾領域が設けられた上部枠だけを交換できるので、コストを削減できる。
【0011】
また、遊技盤ユニットは、遊技盤とこの遊技盤を保持する保持枠から構成されており、上部枠を遊技盤または保持枠に軸着するので、遊技機の設計の自由度が拡大する。
【0012】
また、本発明の遊技機では、遊技盤と、遊技盤の盤面を視認可能にする透明板および透明板の周囲を覆うとともに装飾領域が上部に設けられた窓枠とを備え、遊技盤が本体枠に取り付けられ、かつ窓枠が本体枠に着脱自在に軸着される遊技機において、窓枠をコの字状の上部枠と下部枠とに分割するとともに、下部枠に透明板を一体に取り付け、上部枠を略水平な軸を中心に回動自在となるように本体枠に軸着し、下部枠を略垂直な軸を中心に回動自在となるように本体枠に軸着したので、遊技盤および上部枠を交換する際に、遊技機に隣接する付帯設備と上部枠とが干渉することがない。よって、交換時の作業性が向上するとともに、上部枠に設けられた装飾領域の意匠性の自由度が拡大し、興趣のある遊技機を提供できる。さらに、装飾領域が設けられた上部枠だけを交換することができるので、コストを削減できる。
【0013】
また、上部枠および下部枠を遊技盤の前方に配置する際に、上部枠の一部と下部枠の一部とが重複する構成とし、この重複部分に上部枠と下部枠との相対的な位置決めを行う位置決め部を備えたので、上部枠と下部枠で遊技盤の前面を覆う際のガタつきを防止することができる。また、上部枠と下部枠の間に発生する隙間から不正部材が挿入されることも防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1に示すように、遊技機であるパチンコ機2は、本体枠3の内部に遊技盤4が配設されており、本体枠3の前面には前面扉5が設けられている。前面扉5は、遊技盤4の上部を覆う上部枠6と下部を覆う下部枠7とに分割されており、それぞれ開閉自在に取り付けられている。上部枠6および下部枠7は窓枠として機能し、透明板であるガラス10が取り付けられている。そのため、前面扉5が閉じている状態のときには、遊技者や遊技場の作業者は、ガラス10を通して遊技盤4の遊技領域4aを流下していくパチンコ球を見ることはできるが、遊技盤4にはもちろんのこと本体枠3の内部にも触れることができないようになっている。
【0015】
前面扉5の下方には、打球供給用の供給皿11及びパチンコ球の打ち出し強さを調節する操作ハンドル12が設けられている。遊技盤4のパチンコ球が打ち出される遊技領域4aの略中央には、予め定められた入賞口へパチンコ球を入賞させるなどの所定入賞条件に基づいて、様々な図柄を液晶画面に変動表示させた後で、停止表示させる図柄可変表示装置15が設けられている。図柄可変表示装置15の下方には、始動入賞口20、通常入賞口21、アタッカ22、アウト口23等が設けられている。遊技盤4の略中央には、図柄可変表示装置15を取り囲むようにセンター役物24が設けられており、センター役物24に形成された開口を介して、図柄可変表示装置15を視認することができる。
【0016】
遊技者は供給皿11にパチンコ球を投入して遊技を開始する。投入されたパチンコ球は供給皿11内に設けられた誘導路を経て球発射装置に導かれる。遊技者は、回動式の操作ハンドル12を所定量回動して球発射装置の駆動を制御することで、パチンコ球を1個ずつ遊技領域4aの上方に向けて打ち出すことができる。打ち出されたパチンコ球は遊技領域4aの上方から流下する途中で各入賞口及びアタッカ22のいずれかに入るか、あるいはアウト口23から回収される。
【0017】
図2に示すように、パチンコ機2は、本体枠3、前面扉5、遊技盤ユニット25から構成されている。遊技盤ユニット25は、遊技盤4、及び遊技盤4の裏面に固定される支持体30、遊技盤4及び支持体30を保持する保持枠31から構成されている。遊技盤4の盤面中央には、パチンコ球を躍らせるステージを有するセンター役物24が設けられる他に、遊技盤4の裏面へとパチンコ球を取り込んで入賞とさせる始動入賞口20、通常入賞口21及びアタッカ22等の構造物が設けられる(図1参照)。なお、これら構造物の外側を金属製のガイドレール33によって区画された領域が遊技領域4aとなる。また、図示は省略してあるが、遊技領域4aには複数の障害釘や風車等が適宜箇所に設けられている。なお、これら構造物は周知であるので、その記載については省略する。
【0018】
支持体30は、遊技領域4aを流下したパチンコ球を所定の受け部へと誘導する誘導リブ(図示せず)を有している。また、この支持体21にはセンター役物24の開口と一致するように、図柄可変表示装置15が設けられる他に、遊技の際の各種制御を行う制御回路装置(制御用の回路基板を含む)等が組み付けられる。なお、この制御回路装置には、機種毎に異なる(遊技性に関わる)制御情報を記憶したROM、このROMに記憶された制御情報に基づいてランプやスピーカー等の装置を作動制御するCPU、及びCPUにて処理された情報を一時記憶するRAM等を有するものである。
【0019】
保持枠31は略矩形状をしており、保持枠31の内周には遊技盤4及び支持体30を固定する際に、遊技盤4の背面の周縁が当接される遊技盤支持部材34が設けられている。正面視(以下省略)で右側に設けられた遊技盤支持部材34の上下部には、遊技盤4を遊技盤支持部材34に当接させた状態で固定する係止部材35が設けられている。係止部材35は、遊技盤支持部材34の前面に対して略垂直に設けられた軸(図示せず)を中心に回動自在に設けられており、係止部材35を遊技盤4の右側上下部に設けられた係止孔36に挿入した後、軸を中心に係止部材35を略90度回転させることで、遊技盤4の背面の周縁を遊技盤支持部材34に当接させながら遊技盤4を保持枠31に固定する。
【0020】
また、保持枠31の前面側上部の左右端には、上部枠6を回動自在に軸着する第1軸受部40を備えている。第1軸受部40は、保持枠31の幅方向に貫通する軸受孔41を有しており、後述する上部枠6に設けられた第1軸42が挿入される。また、保持体21の背面側の上部には、遊技盤ユニット25を本体枠3に着脱させる際に遊技盤ユニット25を支持する支持部材45が、保持枠31の幅方向に所定間隔で設けられている。支持部材45は、図3に示すように、円柱状のシャフト部45aと、シャフト部45aの両端に一体的に形成された脚部45bとから構成されている。遊技盤ユニット25を本体枠3に支持させる時には、後述する受部材46(図2参照)にシャフト部45aを載せて支持させる。
【0021】
本体枠3は、パチンコ店等の遊技場の所定位置に固定され、パチンコ機2の基体となる部品である。この本体枠3には、図示はしないが、例えばパチンコ球の払い出しを行う払出し装置や、遊技中の演出を行うスピーカー等の音声装置や、ランプ等の発光装置等のパチンコ機の基本動作を行う装置が組み付けられる。また、本体枠3の下部には、前述のように、パチンコ球を受容する受け皿11や、発射装置の打ち出し強さを調整する操作ハンドル12が設けられている。
【0022】
また、図2に示すように、本体枠3の上部には、遊技盤ユニット25を着脱自在に組み付ける空間である組付け部3aを備えている。組付け部3aには、遊技盤ユニット25の保持枠31の背面の周縁を当接させるユニット支持部材50が設けられている。ユニット支持部材50の上部には、保持枠31に設けられた支持部材45を受けるフック状の受部材46が設けられている。
【0023】
また、ユニット支持部材50の左右下部には、組付け部3aに遊技盤ユニット25を固定するための係止部材51が設けられている。係止部材51は保持枠31に設けられている係止部材35と同じ構成である。遊技盤ユニット25を本体枠3に固定する方法としては、支持部材45を受部材46に載せて遊技盤ユニット25を本体枠3に支持させてから、係止部材51を保持枠31の左右下部に設けられた係止孔52に挿入し、軸を中心に係止部材51を回転させることで遊技盤ユニット25が組付け部3aに固定させる。
【0024】
また、組付け部3aの左側面の下方には、図4にも示すように、前面扉5を構成する下部枠7を回動自在に軸着する第2軸受部55が上下方向に所定の間隔で備えられている。第2軸受部55は、略鉛直方向に挿通孔56が形成されており、後述する下部枠7に設けられた第2軸57が回動自在に挿入される。
【0025】
図2に示すように、前面扉5は、透明板であるガラス10と、このガラス10の周囲を覆う上部枠6と下部枠7とから構成されており、ガラス10にはその周縁を保護するためにガラス枠60が嵌め込まれている。
【0026】
上部枠6は、その前面に適当な色の透明または半透明な装飾ランプカバー61、62が設けられた装飾領域63を有している。各装飾ランプカバー61,62の背後には、それぞれ1個以上の装飾ランプ(図示せず)が配されている。この装飾ランプは、入賞の有無や、抽選結果などの状態に応じて所定のパターンで点灯、消灯を行う。なお、装飾ランプカバー61、62の形状は、適宜に変更することが好ましい。また、装飾領域63には、装飾ランプカバー61,62に限らず、遊技者の興趣を高めるような飾りなどの装飾を施してもよい。
【0027】
また、上部枠6の左右の上端部には、上部枠6を保持枠31に設けられた第1軸受部40に回動自在に挿入する第1軸42が、その軸心を略水平にして設けられている。図3にも示すように、上部枠6の左右の上端部には、矩形状の切欠き部65が形成されている。切欠き部65の側面には、図5に示す上部枠6に設けられた収納部66と連通する連通穴67が設けられている。そして、第1軸42は、その一端を切欠き部65に、他端を連通穴67から収納部66に配置している。なお、図5は保持枠31に上部枠6が軸着された状態を示す。
【0028】
図5に示すように、収納部66に配置された第1軸42の端部にはフランジ42aが設けられている。さらに、収納部66には捩りバネ68が設けられており、その一端は収納部66の側壁に、他端はフランジ42aに当接されており、捩りバネ68はフランジ42aを連通穴67に向けて付勢している。これにより、第1軸42は、切欠き部65に一端部を突出した突出位置と、突出した第1軸42を収納部66に向けて押圧した際に、捩りバネ68の付勢力に抗して第1軸42が収納部66に収納される収納位置との間で移動自在となっている。
【0029】
また、図2に示すように、上部枠6の右側部には、上部枠6及び下部枠7の開放を規制する周知のロック装置70が設けられている。上部枠6の前面に露呈する鍵穴に鍵を差し込んで回転させることで、上部枠6が開き位置へ移動することを規制するロック状態と、開き位置へ移動することを解除するアンロック状態とに切り替える。
【0030】
上部枠6には、ガラス枠60の上部が嵌め込まれるガラス用開口72を備えている。このガラス用開口72は、ガラス枠60の上半分と略同形状をしており、上部枠6及び下部枠7で遊技領域4aの前面を覆う際にガラス枠60が嵌め込まれる。また、ガラス用開口72を形成する上部枠6の下端部には、上部枠6および下部枠7を開き位置から閉じ位置に回動させた際に、上部枠6および下部枠7の一部を重複させて上部枠6および下部枠7が相対的な位置決めを行うために段差部73と位置決め突起74が設けられている。段差部73は、上部枠6の背面側の一部を切り取った段差形状をしており、位置決め突起74は段差部73から突出して設けられている。
【0031】
下部枠7は、図4にも示すように、ガラス枠60の下面及び下半分の両側面を固定し、下部枠7にガラス10を一体に取り付けている。下部枠7の背面で、一方の側部には下部枠7を本体枠3に回動自在に軸着する第2軸57が、その軸心を略垂直にして設けられている。第2軸57は上下方向に所定間隔で2つ設けられている。第2軸57は、本体枠3に設けられた第2軸受部56に挿入され、下部枠7を本体枠3に第2軸57を中心に回動自在に取り付ける。また、下部枠7の上端部には、上部枠6および下部枠7を開き位置から閉じ位置に回動させた際に、上部枠6と下部枠7の一部を重複させ、これらの相対的な位置決めを行うため、下部枠7の前面側の一部を切り取った段差部75と、この段差部75に形成された位置決め穴76とが設けられている。なお、位置決め部としては、上部枠6に設けられた段差部73および位置決め突起74と、下部枠7に設けられた段差部75および位置決め孔76によって構成されている。また、位置決め部としては、上記構成のものに限らず、上部枠6と下部枠7と閉じ位置にした際に、上部枠6と下部枠7の一部が重複し、相対的に位置決めされるような構成であればよい。
【0032】
次に、上記のように構成されたパチンコ機2の作用について説明する。図2に示すように、作業者が本体枠3に遊技盤ユニット25と前面扉5とを取り付ける時には、支持体30が固定された遊技盤4を保持枠31に固定して遊技盤ユニット25を作成する。この時、遊技盤4の背面周縁を遊技盤固定部材34に当接させ、保持枠31に設けられた係止部材35を係止孔36に挿入し、軸を中心に係止部材35を略90度回転させることによって、遊技盤4(支持体含む)は保持枠31に固定され、遊技盤ユニット25が完成する。
【0033】
そして、遊技盤ユニット25を本体枠3に固定する場合には、保持枠31に設けられた支持部材45を組付け部3aに設けられた受部材46に載せる。これにより、遊技盤ユニット25は組付け部3aで支持される。そして、作業者は保持枠31に設けられた係止孔52に組付け部3aに設けられた係止部材51を挿入し、軸を中心に係止部材51を略90度回転させることで遊技盤ユニット25を本体枠3に固定する。なお、遊技盤ユニット25を本体部3に固定する際に、支持部材45を受部材46に載せて遊技盤ユニット25を支持させたので、作業者が遊技盤ユニット25を持ち上げている時間を少なくできるため、作業者の負担を軽減することができるとともに、作業性を向上することができる。
【0034】
本体枠3に遊技盤ユニット25を固定すると、本体枠3に下部枠7を軸着する。図4に示すように、作業者は、下部枠7に設けられた第2軸57を本体枠3に設けられた第2軸受部55の挿通孔56に上方から挿入する。これにより、図7に示すように、下部枠7は第2軸受部55によって第2軸57を中心に左右方向に回動自在に軸着される。
【0035】
次に、上部枠6を保持枠31に軸着する。上部枠6を軸着する方法としては、切欠き部65に突出している第1軸42の端部を収納部66方向に押圧し、第1軸42を突出位置から収納位置にする。そして、第1軸42を収納位置にしたままの状態で、保持枠31に設けられた第1軸受部40に切欠き部65を嵌め込むように上部枠6を配置する。この時に、収納位置にある第1軸42が第1軸受部40に設けられた軸受孔41に合わせられると、捩りバネ68の付勢力によって第1軸42が収納位置から突出位置に移動し、第1軸42が軸受孔41に進入する。これにより、図7に示すように、上部枠6は第1軸受部40によって第1軸42を中心に跳ね上げ方向に回動自在に軸着される。なお、図1に示すパチンコ機2は、上部枠6及び下部枠7を閉じ位置に回動させた状態、つまり前面扉5を閉じた状態を示しており、図7に示すパチンコ機2は、上部枠6および下部枠7を開き位置に回動させた状態、つまり前面扉5を開いた状態を示している。
【0036】
また、前面扉5を図7に示す開き位置から図1に示す閉じ位置にする場合は、初めに下部枠7を開き位置から閉じ位置に回動させる。次に上部枠6を開き位置から閉じ位置に回動させる。この時、図6に示すように、上部枠6および下部枠7に設けられた段差部73,75が互いに嵌合するとともに、位置決め突起74が位置決め孔76に挿入されることで、上部枠6及び下部枠7の相対的な位置決めが行われる。これにより、上部枠6と下部枠7によって本体枠3の前面を確実に塞ぐことができる。さらに、上部枠6と下部枠7の間の隙間から不正部材が挿入されることも防止できる。そして、鍵孔に鍵が差し込み回転させることで、ロック装置70によって上部枠6および下部枠7が本体枠3に固定されるロック状態となる。これにより、遊技者や作業者は、遊技盤4や本体枠3内の制御装置などに触れることができないので不正行為を防止できる。
【0037】
パチンコ機2で機種変更を行う場合には、作業者は鍵穴に鍵を挿入し、回転させてロック装置70をロック状態からアンロック状態にする。そして、第1軸42を中心に、上部枠6を閉じ位置から開き位置に回動させる。次に、第2軸57を中心に、下部枠7を閉じ位置から開き位置に回動させる(図7参照)。そして、係止部材51を回転させ、遊技盤ユニット25を本体枠3から取り外す。この時、保持枠31に上部枠6が取り付けられているので、遊技盤ユニット25と一緒に上部枠6を取り外すことができる。よって、作業性が向上する。さらに、軸心が略水平に配置された第1軸42を中心に、上部枠6を跳ね上げる方向に回動させて遊技盤ユニット25および上部枠6の交換を行ったので、パチンコ機2に隣接する球貸出し機などの付帯設備に上部枠6に設けられた装飾領域63が干渉することがない。よって、装飾領域63や遊技盤4の意匠性の自由度を拡大でき、交換作業の作業性が向上する。また、遊技盤ユニット25の他に前面扉5の上部枠6だけを交換するので、機種変更時のコストを削減することができる。
【0038】
遊技盤ユニット25及び上部枠6が取り外されると、新たに用意された遊技盤ユニット25を係止部材51によって本体枠3に固定する。遊技盤ユニット25が本体枠3に固定されると、第1軸42を中心に上部枠6を回動自在となるように保持枠31に軸着する。従って、パチンコ機2の機種変更が容易に行うことができる。
【0039】
なお、本実施形態では、上部枠6を保持枠31に軸着したが、これに限らず、遊技盤4に第2軸部57を設け、上部枠6を遊技盤4に軸着させてもよい。この場合も、上部枠6は遊技盤ユニット25に軸着されるので、遊技盤ユニット25が取り外された場合に上部枠6も一緒に取り外される。よって、交換作業の作業性が向上する。
【0040】
また、上記実施形態では、遊技盤ユニット25を本体枠3に固定した後で上部枠6の取付を行ったが、これに限らず、保持枠31に予め上部枠6を軸着しておき、上部枠6と一緒に遊技盤ユニット25を本体枠3に固定してもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、遊技盤ユニット25を構成する保持枠31に上部枠6を軸着し、遊技盤ユニット25と一緒に交換可能なパチンコ機2を用いて説明したが、これ代えて、上部枠6を本体枠3に着脱自在に軸着してもよい。この場合のパチンコ機2の本体枠81を図8に示す。なお、上記実施形態と同じ構成の部材は同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0042】
本体枠81の上部の左右端には、前面側に突出した第1軸受部82が設けられている。第1軸受部82には、本体枠81の幅方向に貫通した軸受孔83が設けられている。上部枠6を本体枠81に軸着させる場合は、第1軸42を突出位置から収納位置に移動させ、
本体枠81に設けられた第1軸受部82の間に上部枠6の切欠き部65を嵌め込むように上部枠6を配置する。そして、収納位置にある第1軸42と軸受孔83が合うと、第1軸42が収納位置から突出位置に移動し、第1軸42の端部が軸受孔83に進入する。これにより、上部枠6は第1軸受部82によって、第1軸42を中心に跳ね上げ方向に回動自在に軸着される。そのため、機種変更時に遊技盤ユニット25や上部枠6を交換する際に、パチンコ機2に隣接する付帯設備と上部枠6とが干渉することがなくなり、上部枠6に設けられた装飾領域63の意匠性の自由度を拡大することができる。
【0043】
また、上部枠6を本体枠3から取り外す場合には、外側から軸受孔83に棒状の治具を挿入し、軸受孔83に進入している第1軸42の端部を収納部66方向に押圧する。そして、第1軸42を突出位置から収納位置に移動させて上部枠6を上下方向、または前方のいずれかにずらす。これにより、第1軸42と貫通孔83の位置がずれるので、上部枠6が本体枠81から取り外せる。これにより、パチンコ機2の機種変更を行う際には、遊技盤ユニット25、上部枠6、下部枠7の中から交換する部材を適宜に選択することができる。従って、上部枠6の意匠性の自由度を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明を用いたパチンコ機の外観を示す正面斜視図である。
【図2】本発明を用いたパチンコ機の構成を示す分解斜視図である。
【図3】上部枠の第1軸と保持枠の第1軸受部40の構成を示す斜視図である。
【図4】下部枠の第2軸と本体枠の第2軸受部の構成を示す斜視図である。
【図5】保持枠に軸着された上部枠を示す説明図である。
【図6】位置決め部の構成を示す断面図である。
【図7】上部枠及び下部枠が開き位置の状態を示すパチンコ機の外観斜視図である。
【図8】第1軸受部を本体枠に設けた構成を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
2 パチンコ機(遊技機)
3 本体枠
4 遊技盤
6 上部枠(窓枠)
7 下部枠(窓枠)
10 ガラス(透明板)
25 遊技盤ユニット
31 保持枠
42 第1軸(略水平な軸)
57 第2軸(略垂直な軸)
63 装飾領域
73,75 段差部(位置決め部)
74 位置決め突起(位置決め部)
76 位置決め孔(位置決め部)
【出願人】 【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】 【識別番号】100075281
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 和憲

【識別番号】100095234
【弁理士】
【氏名又は名称】飯嶋 茂

【識別番号】100117536
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 英了


【公開番号】 特開2008−18052(P2008−18052A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192684(P2006−192684)