| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】江森 和樹
【氏名】山口 慎介
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| 【要約】 |
【課題】ベース板の背面に設けられたスペーサを、当該ベース板に設けられた一般入賞口の位置が変更されても共用化することのできる遊技機を提供する。
【構成】遊技球が入球する一般入賞口11が遊技領域に設けられたベース板2と、ベース板2の背面に設けられたスペーサ10と、ベース板2に開設され、一般入賞口11に入賞した遊技球をベース板2の背面側へ誘導する誘導通路25と、ベース板2とスペーサ10とによって形成され、誘導通路25に誘導された遊技球が落下する入賞球落下空間27と、スペーサ10に設けられ、入賞球落下空間27に落下した遊技球を上面で受けて排出通路103へ案内する入賞球案内部102と、スペーサ10に設けられて入賞球案内部102の後側に立設され、入賞球落下空間27を落下する遊技球の後側への落下を防止する落下防止壁108とを有する遊技盤を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技球が転動流下する遊技領域が形成されるとともに、遊技球が入球する入賞口が前記遊技領域に設けられたベース板と、 前記ベース板の背面に設けられた取付部材と、 前記ベース板に開設され、前記入賞口に入賞した遊技球を前記ベース板の背面側へ誘導する誘導通路と、 前記ベース板と前記取付部材とによって形成され、前記誘導通路に誘導された遊技球が落下する入賞球落下空間と、 前記取付部材に設けられ、前記入賞球落下空間に落下した遊技球を上面で受けて所定の排出通路へ案内する入賞球案内部と、 前記取付部材に設けられて前記入賞球案内部の後側に立設され、前記入賞球落下空間を落下する遊技球の後側への落下を防止する落下防止壁と、 を有する遊技盤を備えたことを特徴とする遊技機。 【請求項2】 前記排出通路には、前記入賞口へ入賞した遊技球を検出する入賞検出手段を備えた、 ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 【請求項3】 前記取付部材は、前記ベース板に対して着脱自在とした、 ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。 【請求項4】 前記排出通路の入口には、所定の一方向からの遊技球の進入を許容するとともに当該一方向以外からの遊技球の進入を阻止する進入阻止部を有する ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。 【請求項5】 前記進入阻止部は、前記取付部材と一体に設けられている ことを特徴とする請求項4記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は遊技機に関し、特に遊技媒体として遊技球が用いられる弾球遊技機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来では、例えば特許文献1に記載のように、遊技盤を構成するベース板(つまり、遊技盤において、入賞口等の遊技部品が取り付けられた部材)の裏面にスペーサ(取付部材)を設けてベース板と表示装置との間隔を所定距離に保つようにした遊技機が知られている。 【0003】 このような遊技機によれば、表示装置の動作に伴って発生する熱が多量にベース板に設置された遊技部品(例えば、遊技機の動作に関係する部品)などに伝わってしまう事態が防止され、表示装置から発生する熱による遊技機の故障が防止される。 【特許文献1】特開2005−131324号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載の遊技機におけるスペーサでは、ベース板に設けられた入賞口の位置に対応した位置に入賞球通路が形成されているため、ベース板の変更により入賞口の位置が変更されると、スペーサもこれに合わせて設計変更をする必要がある。 【0005】 したがって、ベース板の汎用性に乏しく、製造コストがかかってしまうことになる。 【0006】 そこで、本発明は、ベース板の背面に設けられた取付部材を、当該ベース板に設けられた入賞口の位置が変更されても共用化することのできる遊技機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の遊技機は、遊技球が転動流下する遊技領域が形成されるとともに、遊技球が入球する入賞口が前記遊技領域に設けられたベース板と、前記ベース板の背面に設けられた取付部材と、前記ベース板に開設され、前記入賞口に入賞した遊技球を前記ベース板の背面側へ誘導する誘導通路と、前記ベース板と前記取付部材とによって形成され、前記誘導通路に誘導された遊技球が落下する入賞球落下空間と、前記取付部材に設けられ、前記入賞球落下空間に落下した遊技球を上面で受けて所定の排出通路へ案内する入賞球案内部と、前記取付部材に設けられて前記入賞球案内部の後側に立設され、前記入賞球落下空間を落下する遊技球の後側への落下を防止する落下防止壁と、を有する遊技盤を備えたことを特徴とする。 【0008】 これにより、入賞口へ入球した遊技球は誘導通路を通った後に入賞球落下空間を落下して、落下防止壁により後方へ溢出することなく入賞球案内部の上面に到達し、当該上面を転動して排出通路へ案内されるので、ベース板における入賞口の位置が変更されても、ベース板のみを設計変更すればよく、取付部材を改めて設計する必要がない。したがって、ベース板に形成された入賞口の位置が変更されても取付部材を共用化することが可能になり、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0009】 請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記排出通路には、前記入賞口へ入賞した遊技球を検出する入賞検出手段を備えたことを特徴とする。 【0010】 これにより、入賞口の位置を変更しても、入賞検出手段の配置を変更することが不要となるので、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0011】 請求項3に記載の本発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記取付部材は、前記ベース板に対して着脱自在としたことを特徴とする。 【0012】 これにより、遊技盤を交換する際に、取付部材を残しつつベース板のみの交換が容易となるので、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0013】 請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明の構成に加えて、前記排出通路の入口には、所定の一方向からの遊技球の進入を許容するとともに当該一方向以外からの遊技球の進入を阻止する進入阻止部を有することを特徴とする。 【0014】 これにより、排出通路には一方向からしか遊技球が進入しなくなるので、遊技球が複数方向から排出通路に進入しようとすることに起因する通路入口での球詰まりを未然に防止することができる。 【0015】 請求項5に記載の本発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記進入阻止部は、前記取付部材と一体に設けられていることを特徴とする。 【0016】 これにより、進入阻止部を取付部材と別体に設けた場合に比べて部品点数の削減が図れるので、製造コストの上昇を抑制することができる。 【発明の効果】 【0017】 本発明によれば以下の効果を奏することができる。 【0018】 すなわち、本発明によれば、ベース板に形成された入賞口の位置が変更されても取付部材を共用化することが可能になり、製造コストの上昇を抑制することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。 【0020】 図1は本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す斜視図、図2は図1に示した遊技機の分解斜視図、図3はベース板の背面側にスペーサが配設された遊技盤を示す斜視図、図4はベース板の背面側にスペーサが配設された遊技盤を示す正面図、図5は図3に示す遊技盤において電動役物構成部材を取り除いた状態を示す説明図、図6は図4に示す遊技盤において電動役物構成部材を取り除いた状態を示す説明図、図7は図4に示す遊技盤を背面側から見た説明図、図8は本実施の形態に係るスペーサを示す斜視図、図9は図8に示すスペーサを背面側から見た説明図、図10は本実施の形態に係る装飾ユニットを示す斜視図、図11は本実施の形態に係るスペーサの構成要素であるカバー体を示す斜視図、図12は図11のカバー体の右部を拡大して示す斜視図、図13は図12のカバー体をスペーサ本体に取り付けた状態を示す斜視図、図14は図13のスペーサ本体に右装飾カバーを取り付けた状態を示す斜視図、図15は図11のカバー体の左部を拡大して示す斜視図、図16は図15のカバー体をスペーサ本体に取り付けた状態を示す斜視図、図17は図16のスペーサ本体に左装飾カバーを取り付けた状態を示す斜視図、図18はベース板とスペーサとが取り付けられた状態において落下防止壁を省略して示す右側背面斜視図、図19はベース板とスペーサとが取り付けられた状態において落下防止壁を省略して示す左側背面斜視図、図20は図4のA−A線に沿った要部断面図、図21は図4のB−B線に沿った要部断面図である。 【0021】 図1および図2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、ベース板2が装着されるとともに、前面に開口3aaが形成された本体枠3aと、その本体枠3aにおける開口3aaの内部に配設される各種の部品と、ベース板2の前面側を視認可能に被うガラス板4aが嵌め込まれたガラス扉4と、本体枠3aの後方に配置され、島設備に固定される外枠3bとから構成されている。 【0022】 なお、本体枠3aは、その一方端が、ヒンジ(図示せず)を介して外枠3bに回動可能に取り付けられるようになっており、これら本体枠3aおよび外枠3bで遊技機本体3が構成されている。そして、このような遊技機本体3の本体枠3aの前面には、スピーカ8a,8b、上述したガラス扉4、皿ユニット5、および発射ハンドル7が配設されている。 【0023】 これらガラス扉4および皿ユニット5は、その一端が遊技機本体3に回動可能に軸支されており、他端が遊技機本体3に係合するようになっている。これにより、通常、ガラス扉4はベース板2の前面(主面)に対面閉鎖した状態で遊技が行われる。 【0024】 本体枠3aの開口3aaの内部には、後述するように、演出画像(例えば、遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報など)等を表示可能な表示領域21aを有する液晶表示装置21、スペーサ(取付部材)10、ベース板2等が配設されている。そして、スペーサ10とベース板2とで遊技盤が構成されている。 【0025】 なお、ベース板2、スペーサ10、液晶表示装置21以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。 【0026】 ベース板2は、光を透過する透光性を有する板形状の樹脂(透光性を有する部材)によって形成されている。この透光性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、ベース板2は、ガラス扉4におけるガラス板4aと対向する主面側に、発射された遊技球の転勤流下が可能な遊技領域2aを有している。この遊技領域2aは、レール6に囲まれ、遊技球の転勤流下が可能な領域である。 【0027】 遊技領域2aは、図2乃至図4に示すように、レール6に包囲されており、多数の遊技くぎや風車などの障害物(図示せず)や、一般入賞口(入賞口)11、大入賞口13、アウト口14、通過ゲート15、ワープ口16、始動口12および普通電動役物17を有する電動役物構成部材18などの遊技部材が配置されている。 【0028】 また、一般入賞口11、大入賞口13、アウト口14、始動口12および普通電動役物17に対応して、これらに入球した遊技球をベース板2の背面側に誘導する誘導通路25(図18〜図21)が、ベース板2を貫通して開設されている。 【0029】 スペーサ10は、ベース板2の後方(背面側)で、且つ液晶表示装置(表示装置)21の前方(前面側)に配設されている。つまり、スペーサ10は、ベース板2と液晶表示装置21との間に介在される。したがって、一般入賞口11、大入賞口13、アウト口14、始動口12および普通電動役物17に入球して誘導通路25に到達した遊技球は、ベース板2の背面側まで誘導されると、ベース板2とスペーサ10とで形成される空間である入賞球落下空間27(図20,図21)を落下する。 【0030】 スペーサ10は中央に大きな貫通孔10aが設けられている。そして、スペーサ10は、貫通孔10aに、装飾LED(発光体)65bおよびLED基板65cを覆う装飾カバー(カバー部材)65aを含む装飾ユニット(装飾部材)65、遊技に関する所定の情報を報知する電飾ユニット26等が納められるような厚みを有している。 【0031】 また、スペーサ10の背面には、上述した液晶表示装置21が配置されている。なお、液晶表示装置21の表示領域21aは、所定の演出画像(例えば、装飾図柄が変動表示する演出画像等)を表示する領域である。 【0032】 また、ベース板2が透光性を有した部材で形成された本実施の形態では、液晶表示装置21の表示領域21aがベース板2およびスペーサ10の貫通孔10aを通して視認可能に配置されている。ここで、液晶表示装置21にかえて、例えばCRT(陰極線管)あるいはプラズマディスプレイ等を用いることもできる。 【0033】 さらに、本実施の形態では、ベース板2が透光性を有しているため、ベース板2の前面からは、スペーサ10に配置された部材(例えば、装飾ユニット65等)を視認可能である(図3乃至図6参照)。 【0034】 ここで、一般入賞口11は、遊技球が入賞すると所定の数の遊技球が払い戻される装置、通過ゲート15は、遊技球が通過したことを契機として、図柄表示装置212における普通図柄を変動および停止させるための装置、大入賞口13は、図柄表示装置212における特別図柄や液晶表示装置21における装飾図柄が、それぞれ予め設定された態様で停止し、そして、これに伴い特別遊技状態に移行した場合に開放状態となる装置である。 【0035】 ワープ口16は、流入した遊技球を、ベース板2の背面側に配置されているワープ球通路16aへと導く装置である。 【0036】 ワープ球通路16aに導かれた遊技球は、ワープ球通路16aを転動流下し、始動口12の上方に位置するワープ出口16bから排出される。つまり、ワープ口16に流入した遊技球は、ワープ球通路16aによって始動口12へと案内される。また、本実施の形態のワープ出口16bの位置は、遊技領域2aのほぼ中央である。 【0037】 ここで、ワープ球通路16aは、ベース板2の背面側において、透光性を有するベース板2の前方から視認可能に配置されている(図2、図3および図5参照)。また、当該ワープ球通路16aは、少なくとも一部が透光性を有している。 【0038】 普通電動役物17は、遊技球を受け入れる受け入れ口17aを有しており、遊技球を受け入れ易い状態と、遊技球を受け入れ難い状態との間で切換可能な開閉機構を備えた装置である。この普通電動役物17は、通常の状態では遊技球を受け入れ難い状態となっており、所定の条件が成立した場合(例えば、図柄表示装置212における普通図柄が、「当り」を意味する態様で停止した場合)に、所定時間(例えば、0.3秒間)だけ開いて遊技球を受け入れ易い状態に切り換えられる。 【0039】 また、始動口12および上記普通電動役物17の受け入れ口17aは、遊技球が入賞すると図柄表示装置212における特別図柄や、液晶表示装置21における装飾図柄が、それぞれ変動および停止する契機となる装置である。さらに、始動口12や受け入れ口17aに遊技球が入賞すると所定の数の遊技球が払い戻されるようになっている。 【0040】 アウト口14は、遊技領域2aの最下位置付近に設けられ、当該最下位置付近に流下してきた遊技球が入球するようになっている。 【0041】 すなわち、アウト口14は、一般入賞口11、大入賞口13、始動口12、普通電動役物17の受け入れ口17aの何れにも入賞しなかった遊技球が流入して回収される装置である。 【0042】 ガラス扉4の下方には、図1に示すように皿ユニット5が配置されている。皿ユニット5の上部に、払い出された遊技球および遊技領域2aに打ち込まれる遊技球が貯留される上皿5aが配置されているとともに、皿ユニット5の下部に、払い出しにより上皿5aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5bが配置されている。また、上皿5aの所定の位置に、遊技終了時などにおいて上皿5aに貯留された遊技球を下皿5bに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー8が設けられている。 【0043】 下皿5bの右側には、レール6を介して遊技領域2aへ遊技球を発射する際に回動操作される発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7には遊技球の発射を停止するストップボタン(図示せず)が設けられている。 【0044】 そして、遊技者が上記発射ハンドル7を回動して打ち出し操作をすることにより、上皿5a中の遊技球が、発射球供給装置(図示せず)により本体枠3aの背面に配設された発射装置(図示せず)に供給されて、当該発射装置によりレール6に沿って遊技領域2aに発射される。 【0045】 ここで、スペーサ10における貫通孔10aの下方中央に配設された装飾ユニット65は、図10に示すように、装飾カバー65aを有している。この装飾カバー65aは、図8に示すように、カバー体100に設けられた発光体である装飾LED65bと、当該装飾LED65bを発光させるLED基板65cとを覆っている。 【0046】 透光性を有する装飾カバー65aの中央には、前述した電動役物構成部材18の背面側が差し込まれる貫通孔65aaが形成されており、貫通孔65aaの上方には、当該貫通孔65aaに差し込まれる電動役物構成部材18と嵌合する凸部65adが設けられている。そして、貫通孔65aaに差し込まれる電動役物構成部材18は、この凸部65adと嵌合することによって、装飾ユニット65の前方に、より確実に固定される。 【0047】 次に、ベース板2と液晶表示装置21との間に配設されたスペーサ10について説明する。 【0048】 スペーサ10は、カバー体100(図11,図12,図15)と、このカバー体100を覆うようにしてその前面に取り付けられるスペーサ本体(図13,図16)200とを有している。そして、図14および図17に示すように、スペーサ本体200の右側には右装飾カバー201が、左側には左装飾カバー202がそれぞれ取り付けられている。 【0049】 図11に示すように、カバー体100には、装飾LED65bが実装されたLED基板65cが取り付けられる基板取付部101がその中央に形成されている。さらに、図11、図12および図15に示すように、カバー体100には、一般入賞口11に入球して誘導通路25からベース板2の背面側に誘導された後に入賞球落下空間27を落下した遊技球を上面で受ける入賞球案内部102、および入賞球案内部102に案内された遊技球が進入する排出通路103が形成されている。 【0050】 ここで、入賞球案内部102は基板取付部101の両側において横方向に延びて形成されており、中央に向けて高さが低くなるように水平面と斜面とが交互に組み合わされた段差形状(本実施の形態では、3段の段差形状)になっている。水平面は中央に向けて僅かに下方に傾斜しており、斜面はこのような水平面と所定の角度をもって連続するとともに中央に向けて大きく下方に傾斜している。そして、入賞球案内部102の中央寄り端部で且つ始動口12の左右近傍の2カ所に、排出通路103が、その入口を上方に開口して形成されている。したがって、入賞球落下空間27から入賞球案内部102に落下した遊技球は、落下位置にかかわらず、当該入賞球案内部102を転動して中央へと誘導され、排出通路103へ進入する。 【0051】 排出通路103は、カバー体100にスペーサ本体200が取り付けられることによって閉塞された空間によって構成され、遊技球が自重落下可能なように、略上下方向に沿って形成されている。入賞球案内部102と連続した排出通路103の入口には前方に突出した段差部103aが形成されており、排出通路103は当該段差部103aをきっかけにして、入賞球案内部102よりもやや前方(つまりベース板2側)に位置している。 【0052】 なお、段差部103aの直上には、入賞球案内部102から段差部103aを介してやや前方に位置する排出通路103にスムーズに遊技球を案内するためのガイド片106が、前後方向に湾曲した形状で設けられている。 【0053】 排出通路103には、遊技球が通過したことを磁気的に検出する入賞口検出スイッチ(入賞検出手段)104がそれぞれ配置されている。排出通路103は、一般入賞口11に入球した遊技球が誘導通路25、入賞球落下空間27および入賞球案内部102を通って進入することから、当該入賞口検出スイッチ104を遊技球が通過することにより、一般入賞口11への遊技球の入賞が検知される。 【0054】 図12に示すように、向かって右側の排出通路103の入口には、所定の一方向(本実施の形態では、入賞球案内部102を案内されて中央へ向かう方向)からの遊技球の進入を許容するとともに、この一方向以外からの遊技球の進入を阻止する進入阻止部107が、カバー体100と一体形成されている。 【0055】 このような進入阻止部107により、入賞球案内部102を案内されて中央へ向かう方向の遊技球は排出通路103に進入できる。しかしながら、例えば誘導通路25から入賞球落下空間27を落下して直接排出通路103に進入しようとする遊技球や、入賞球案内部102を案内されて中央へ向かう遊技球の上に乗った遊技球(入賞球案内部102を案内されて中央へ向かう遊技球が連続している場合を想定)は、進入阻止部107により排出通路103への進入が阻止される。 【0056】 このように、進入阻止部107により排出通路103には一方向からしか遊技球が進入しなくなって排出通路103へ案内される遊技球の球圧が一定方向にかかるので、遊技球が複数方向から排出通路103に進入しようとすることに起因する通路入口での球詰まりが未然に防止される。 【0057】 ここで、本実施の形態において、進入阻止部107はスペーサ10の構成要素であるカバー体100と一体に設けられているが、別体に設けられていてもよい。但し、進入阻止部107をカバー体100と一体に設けるようにすれば、これを別体に設けた場合に比べて部品点数の削減が図れることから、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0058】 なお、カバー体100の向かって右端部には、図示しない第2始動口へ受け入れられた遊技球をカバー体100の中央寄り下端へと誘導するための排出通路105が形成されている。 【0059】 入賞球案内部102の後側には、一般入賞口11に入球して誘導通路25を通り入賞球落下空間27を落下する遊技球の後側への落下を防止する落下防止壁108が立設されている。この落下防止壁108の高さは任意で設定可能であるが、当該落下防止壁108は一般入賞口11に対応した誘導通路25に誘導されてベース板2の裏面から落下する遊技球がスペーサ10の後側へ落下することを防止する機能であるため、当該誘導通路25と略同位置となる高さ以上とするのが好ましい。また、前述のように、本実施の形態では、ベース板2が透光性を有した部材で形成された、液晶表示装置21の表示領域21aがベース板2およびスペーサ10の貫通孔10aを通して視認可能に配置されていることから、落下防止壁108の高さは、表示領域21aに表示される画像の視認を妨げない高さにするのが好ましい。 【0060】 カバー体100の前面に取り付けられるスペーサ本体200には、その後部に、入賞球案内部102を転動する遊技球の前方への落下を防止する区画壁200aが、入賞球案内部102に対して所定の高さで、且つ中央に向かって高さが低くなるようにして落下防止壁108と略平行に立設されている。 【0061】 そして、区画壁200aの前面には、その右側端部(図13)および左側端部(図16)に、発光体である装飾LED210と、この装飾LED210が実装されたLED基板211とが配置されている。そして、右側端部には、装飾LED210およびLED基板211を覆う透光性の右装飾カバー201が、左側端部には、装飾LED210およびLED基板211を覆う透光性の左装飾カバー202が、それぞれ区画壁200aの上辺に沿うようにして取り付けられている(図14および図17参照)。したがって、LED基板211に実装された装飾LED210が発光されると、当該発光が右装飾カバー201、左装飾カバー202を介して視認される。なお、図16に示すように、左側端部に配置されたLED基板211の近傍には、特別図柄等を表示するための図柄表示装置212が取り付けられている。 【0062】 なお、右装飾カバー201および左装飾カバー202は、入賞球案内部102よりも高さが高く、且つ中央に向かって低くなった区画壁200aの上辺に沿った形状となっていることから、図18および図19に示すように、右装飾カバー201および左装飾カバー202の上面は入賞球案内部102の上面よりも高く、且つ中央に向かって低くなっている。したがって、誘導通路25を通り入賞球落下空間27を落下した遊技球がこれら装飾カバー201,202の上面に落下したならば、直ちに入賞球案内部102に再落下するか、あるいは、入賞球案内部102に落下した場合と同様に、中央に向けて排出通路103へと誘導される。 【0063】 スペーサ本体200の中央には、大入賞口13に入球した遊技球が通過する通過孔220およびアウト口14に入った遊技球が通過する通過孔221が上下に並んで形成されており、カバー体100の基板取付部101に取り付けられた装飾ユニット65は、通過孔220の上方に位置している。 【0064】 なお、通過孔220,221の背面側は遊技球の排出通路となっており、さらに、始動口12の左右近傍の2カ所に形成された前述の排出通路103は当該排出通路に合流している。したがって、始動口12、大入賞口13、普通電動役物17およびアウト口14に入球した遊技球、ならびに一般入賞口11に入球した遊技球は、この排出通路を落下して機外へ排出される。 【0065】 スペーサ本体200における前面側の右端下部および左端下部には、それぞれネジ穴208、ネジ穴209が形成されている。そして、このネジ穴208,209を介してスペーサ10をベース板2にネジ固定することにより、スペーサ10はベース板2に着脱自在に取り付けられる。そして、スペーサ10をベース板2に着脱自在に取り付けるようにすれば、遊技盤を交換する際に、スペーサ10を残しつつベース板2のみの交換が容易となるので、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0066】 以上のような構成の遊技機によれば、図20および図21において、一般入賞口11に入球して誘導通路25に到達した遊技球は、ベース板2の背面側に誘導された後に入賞球落下空間27を落下して入賞球案内部102の上面に到達する。前述のように、入賞球案内部102は中央に向けて傾斜しており、入賞球案内部102の後側には落下防止壁108が立設されていることから、遊技球は入賞球案内部102の上面を転動して中央へと導かれ、始動口12の左右に設けられた排出通路103へと進入して当該排出通路103を通過した後、機外へと排出される。そして、排出通路103を落下するときに入賞口検出スイッチ104を通過することにより一般入賞口11への入賞が検知される。 【0067】 なお、図20および図21においては、図面の煩雑さを回避して理解を容易にするために、要部のみを抽出して示している。 【0068】 このように、本実施の形態の遊技機によれば、一般入賞口11へ入球した遊技球は誘導通路25を通った後に入賞球落下空間27を落下して、落下防止壁108により後方へ溢出することなく入賞球案内部102の上面に到達し、当該上面を転動して排出通路103へと案内される。したがって、ベース板2における一般入賞口11の位置が変更されても、落下防止壁108の高さの範囲内においてはベース板2のみを設計変更すればよく、スペーサ10を改めて設計する必要がない。これにより、ベース板2に形成された一般入賞口11の位置が変更されてもスペーサ10を共用化することが可能になり、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0069】 また、排出通路103に、一般入賞口11へ入賞した遊技球を検出する入賞口検出スイッチ104を備えているので、一般入賞口11の位置を変更しても入賞口検出スイッチ104の配置を変更することが不要となるので、製造コストの上昇を抑制することができる。 【0070】 なお、以上の説明においては、本発明を一般入賞口に適用した場合について説明したが、本発明は一般入賞口に限定されるものではなく、始動口、大入賞口、普通電動役物の入賞口など、種々の入賞口に適用が可能である。 【産業上の利用可能性】 【0071】 以上の説明においては、本発明をパチンコ遊技機本体が遊技台に取り付けられた遊技機に適用した場合が説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ機、雀球、スマートボールあるいはゲームセンターに設置された各種ゲーム機など、種々の遊技機に適用することが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0072】 【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す斜視図である。 【図2】図1に示した遊技機の分解斜視図である。 【図3】ベース板の背面側にスペーサが配設された遊技盤を示す斜視図である。 【図4】ベース板の背面側にスペーサが配設された遊技盤を示す正面図である。 【図5】図3に示す遊技盤において電動役物構成部材を取り除いた状態を示す説明図である。 【図6】図4に示す遊技盤において電動役物構成部材を取り除いた状態を示す説明図である。 【図7】図4に示す遊技盤を背面側から見た説明図である。 【図8】本実施の形態に係るスペーサを示す斜視図である。 【図9】図8に示すスペーサを背面側から見た説明図である。 【図10】本実施の形態に係る装飾ユニットを示す斜視図である。 【図11】本実施の形態に係るスペーサの構成要素であるカバー体を示す斜視図である。 【図12】図11のカバー体の右部を拡大して示す斜視図である。 【図13】図12のカバー体をスペーサ本体に取り付けた状態を示す斜視図である。 【図14】図13のスペーサ本体に右装飾カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。 【図15】図11のカバー体の左部を拡大して示す斜視図である。 【図16】図15のカバー体をスペーサ本体に取り付けた状態を示す斜視図である。 【図17】図16のスペーサ本体に左装飾カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。 【図18】ベース板とスペーサとが取り付けられた状態において落下防止壁を省略して示す右側背面斜視図である。 【図19】ベース板とスペーサとが取り付けられた状態において落下防止壁を省略して示す左側背面斜視図である。 【図20】図4のA−A線に沿った要部断面図である。 【図21】図4のB−B線に沿った要部断面図である。 【符号の説明】 【0073】 1 パチンコ遊技機(遊技機) 2 ベース板 2a 遊技領域 3 遊技機本体 10 スペーサ 11 一般入賞口 25 誘導通路 27 入賞球落下空間 100 カバー体 101 基板取付部 102 入賞球案内部 103 排出通路 103a 段差部 104 入賞口検出スイッチ 105 排出通路 106 ガイド片 107 進入阻止部 108 落下防止壁 200 スペーサ本体 200a 区画壁 201 右装飾カバー 202 左装飾カバー 208,209 ネジ穴
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| 【出願人】 |
【識別番号】598098526 【氏名又は名称】アルゼ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101971 【弁理士】 【氏名又は名称】大畑 敏朗
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| 【公開番号】 |
特開2008−6027(P2008−6027A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178840(P2006−178840) |
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