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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】功刀 義雄

【氏名】江森 和樹

【氏名】山口 慎介

【要約】 【課題】スピーカ装置の視覚的な演出効果を高めて、遊技の興趣を高めることが可能な遊技機を提供する。

【構成】本発明に係る遊技機は、所定の音を発生するスピーカ6a,6bと、光を発光するLED92aを有するLED基板90a,90d,90eを覆うLED基板カバー70およびスピーカを覆うスピーカカバー60a,60bを含む装飾ユニット100と、スピーカカバー60a,60bに設けられ、LED92aを裏面側にて覆うとともに、光の一部を反射して一部を透過するハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbとを備え、LED92aは、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbの裏面に向けて光を発光し、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは、LED92aからの光を当該ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbの表面側に導くことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の音を発生するスピーカと、
光を発光する発光体を有する発光基板、前記発光基板を覆う発光基板カバーおよび前記スピーカを覆うスピーカカバーを含む装飾ユニットと、
前記スピーカカバーに設けられ、前記発光体を裏面側にて覆うとともに、光の一部を反射して一部を透過するハーフミラーとを備え、
前記発光体は、前記ハーフミラーの裏面に向けて光を発光し、
前記ハーフミラーは、前記発光体からの光を当該ハーフミラーの表面側に導く、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記発光基板カバーは、前記発光体と前記ハーフミラーとの間に配置されるとともに、所定の形状の貫通孔が形成され、
前記発光体は、前記貫通孔を介して、前記ハーフミラーに向けて光を発光する、
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記スピーカカバーは、透光性を有する部材で構成され、
前記ハーフミラーは、前記スピーカカバーの裏面に取付けられる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記スピーカカバーは、前記装飾ユニットに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関し、特に遊技状態に応じて音を発するスピーカを備えた遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ遊技機をはじめとする遊技機に内蔵されているスピーカは、音声によって遊技状態を演出し、報知する重要な装置であり、フロントドア(ガラス扉)におけるフロントドアレンズ(スピーカカバー)の背面側に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、特許文献1の遊技機においては、スピーカの音質を向上させるために、上記スピーカの発する音を通すための開口部を、フロントドアに設けている。
【特許文献1】特開2004−187911号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1におけるスピーカは、音を発するのみであり、また、スピーカカバーは、上記スピーカを保護するのみであったため、当該スピーカおよびスピーカカバー(以下、スピーカカバーを含む部材とスピーカとを含めた装置を「スピーカ装置」と言う)に対しては、視覚を利用した演出効果の向上を期待することができなかった。
【0005】
すなわち、特許文献1の遊技機では、スピーカ装置の視覚的な演出効果が低く、遊技の興趣の向上が不十分であった。
【0006】
そこで、本発明は、スピーカ装置の視覚的な演出効果を高めて、遊技の興趣を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の遊技機は、所定の音を発生するスピーカ(スピーカ6a,6b)と、光を発光する発光体(LED92a)を有する発光基板(LED基板90a,90d,90e)、発光基板を覆う発光基板カバー(LED基板カバー70)およびスピーカを覆うスピーカカバー(スピーカカバー60a,60b)を含む装飾ユニット(装飾ユニット100)と、スピーカカバーに設けられ、発光体を裏面側にて覆うとともに、光の一部を反射して一部を透過するハーフミラー(ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bb)とを備え、発光体は、ハーフミラーの裏面に向けて光を発光し、ハーフミラーは、発光体からの光を当該ハーフミラーの表面側に導くことを特徴とする。
【0008】
本構成によれば、所定の音を発するスピーカの前面には、光を発光する発光体を有する発光基板や、スピーカを覆うスピーカカバー等を含む装飾ユニットが取り付けられ、そして、上記発光体の発する光は、スピーカカバーに設けられたハーフミラーの表面側へと導かれるようになっている。
【0009】
これによれば、スピーカカバーに設けられたハーフミラーに対して、光の演出を施すことができるので、スピーカ装置の視覚的な演出効果を高めることができる。
【0010】
すなわち、本発明によれば、スピーカ装置において、聴覚および視覚を利用した演出を行うことができるので、当該スピーカ装置の演出効果を高めて、遊技の興趣を高めることが可能となる。
【0011】
また、本発明によれば、音が発生するだけの装置として捉えられていたスピーカ装置にて、視覚的な演出を行うことができるので、意外性を高めて、目新しさを演出することが可能となり、総合的な演出効果を高めることができる。
【0012】
さらに、本発明のハーフミラーは、光の一部を反射するようになっているため、発光体が発光しないときにおいては、その表面側からの光を反射して、鏡として機能するようになる。この場合、発光体が発光しないときにおいて、当該スピーカ装置を鏡として利用することができるので、当該スピーカ装置に遊技者の注目を集めることができるとともに、スピーカ装置の利便性を高めることができる。
【0013】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、発光基板カバーは、発光体とハーフミラーとの間に配置されるとともに、所定の形状の貫通孔(貫通孔76)が形成され、発光体は、貫通孔を介して、ハーフミラーに向けて光を発光することを特徴とする。
【0014】
本構成によれぱ、発光体は、発光基板カバーに形成された貫通孔を介して、ハーフミラーに向けて光を発光するようになっているので、当該ハーフミラーには、当該貫通孔の形状に沿った光の演出が施されるようになる。
【0015】
これによれば、貫通孔の形状を変えることによって、多様な演出を行うことが可能となるため、スピーカ装置の視覚的な演出効果をより高めることができる。
【0016】
さらに、本発明によれば、発光体の発する光のうちハーフミラーに到達する光は、上記貫通孔を通過する光に限られるので、当該発光体の発する光が拡散して光の演出がぼやけてしまうことを防ぐことができ、スピーカ装置の演出効果をより高めることができる。
【0017】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、スピーカカバーは、透光性を有する部材で構成され、ハーフミラーは、スピーカカバーの裏面に取付けられることを特徴とする。
【0018】
このように、ハーフミラーは、透光性を有するスピーカカバーの裏面に取付けられるようになっているので、発光体の発する光が、当該ハーフミラーを介して、スピーカカバーを装飾するようになる。
【0019】
すなわち、本発明によれば、スピーカカバーに対しても光の演出を施すことができるので、スピーカ装置の視覚的な演出効果をより高めることができる。
【0020】
請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明の構成に加えて、
スピーカカバーは、装飾ユニットに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0021】
このように、スピーカカバーを、装飾ユニットから個別に取り外すことができるので、当該スピーカカバーや装飾ユニットの清掃や交換が容易となる。
【0022】
これにより、たとえスピーカカバー等に汚れが付着したり、傷が付いたり等して視覚的な演出効果が低下したとしても、当該汚れもしくは傷が生じた部材の清掃や交換等が容易となるので、視覚的な演出効果の回復を容易に図ることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0024】
すなわち、本発明によれば、スピーカ装置の視覚的な演出効果を高めて、遊技の興趣を高めることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0026】
図1は本発明の一実施の形態である遊技機を示す斜視図、図2は図1に示す遊技機の正面図、図3は図1に示す遊技機の分解斜視図、図4は本実施の形態の装飾ユニットを示す斜視図、図5は図4に示す装飾ユニットの分解斜視図、図6は図5に示す装飾ユニットの裏面側を示す分解斜視図、図7は本実施の形態のLEDカバーの裏面側を示す斜視図、図8は本実施の形態のユニットベースの裏面側を示す斜視図、図9は裏面側にハーフミラーが蒸着されたスピーカカバーを示す正面図、図10は図9のスピーカカバーの裏面側を示す背面図、図11はスピーカ装置の左側を示す説明図、図12は図11に示すスピーカ装置からスピーカカバーを取り外した状態を示す説明図、図13は図12に示すスピーカ装置からLED基板カバーを取り外した状態を示す説明図、図14は図11示すスピーカ装置にてLEDが発光した状態を示す説明図、図15は図1に係るスピーカ装置のA−A線断面を示す説明図である。
【0027】
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、遊技盤(図示せず)が装着される本体枠3aがヒンジ3cを介して島設備に固定されるベース枠3bに回動可能に取り付けられ(すなわち、本体枠3aは、本体枠3aの一方端を回動支点として支持されて当該ベース枠3bに開閉可能に取り付けられる。)、これら本体枠3aおよびベース枠3bで遊技機本体3が構成されている。そして、このような遊技機本体3の本体枠3aに対して、スピーカ6a,6b、液晶表示装置(LCD)40、遊技盤を視認可能に被うガラス扉9、上皿部4、下皿部5、ハンドル7および装飾ユニット100が取り付けられるようになっている。
【0028】
ガラス扉9および上皿部4は一体化して形成されており、この一体化された開閉扉(開閉体)は、その一端が本体枠3aに回動可能に軸支され、他端が本体枠3aに係合するようになっている。
【0029】
上皿部4はガラス扉9の下側に位置し、払い出された遊技球および遊技領域に打ち込まれる遊技球が貯留される上皿4aを有している。上皿部4の所定の位置に、遊技終了時などにおいて上皿4aに貯留された遊技球を後述する下皿5aに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー8が設けられている。
【0030】
上皿部4の下側に位置する下皿部5は、本体枠3aに固定されており、払い出しにより上皿4aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5aを有している。
【0031】
下皿部5の右側に設けられたハンドル7は、レール(図示せず)を介して遊技盤の遊技領域へ遊技球を打ち込む際に回動操作されるものであり、遊技球の発射を停止させるストップボタン(図示せず)が設けられている。
【0032】
液晶表示装置(LCD)40は、遊技機本体3内で、且つ遊技盤の背後に設けられ、遊技盤を通して視認可能になっており、演出画像(例えば、遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報など。)等を表示可能な表示領域を備えている。
【0033】
なお、上記液晶表示装置40にかえて、例えばプラズマディスプレイ等の表示手段を用いてもよい。
【0034】
スピーカ6a,6bは、本体枠3a上部の左右に固定されており、その前面が後述する装飾ユニット100に覆われるようになっている。
【0035】
このスピーカ6a,6bは、所定の音(例えば、遊技状態に対応した音楽やその他の報知情報など)を前方に向けて出力する機能を有している。
【0036】
次に、図4〜15を用いて装飾ユニット100について説明する。
【0037】
図4は、本実施の形態の装飾ユニットを示す斜視図であり、図5は図4に示す装飾ユニットの分解斜視図である。
【0038】
装飾ユニット100は、図4および図5に示すように、LED基板(発光体基板)90a,90b,90c,90d,90eが取り付けられた略長方形状のユニットベース80に、同じように略長方形状のLED基板カバー(発光基板カバー)70と、上記スピーカ6a,6bの正面側を覆うスピーカカバー60a,60bとが重なるようにして取り付けられて構成されている。
【0039】
ここで、スピーカカバー60aの裏面には、ハーフミラー65aa,65abが蒸着される一方、スピーカカバー60bの裏面には、ハーフミラー65ba,65bbが蒸着されるようになっている。
【0040】
また、本実施の形態においては、スピーカカバー60a,60bを含む部材(装飾ユニット100)と、スピーカ6a,6bとを含めた装置を「スピーカ装置110」という(図1、図2、図11、図15参照)。
【0041】
また、LED基板カバー(発光基板カバー)70およびユニットベース80の左右両側には、円形状の通過孔71,81が形成されている。
【0042】
装飾ユニット100が本体枠3aに取り付けられた場合、上記通過孔71,81は、上記スピーカ6a,6bの正面に位置するようになっており、当該スピーカ6a,6bから発せられた音を通過させるようになっている(図12、図13および図15参照。なお、図15においては、ユニットベース80の記載を省略している)。
【0043】
LED基板カバー70前面側の略中央部分には、装飾部材72を嵌め込むための嵌込孔72aが形成されている。ここで、装飾部材72は、遊技機1を装飾するための部材である。装飾するための部材としては、例えば、企業マーク、その他の模様が施された部材が考えられ、上記嵌込孔72aに嵌め込まれることにより遊技機1の装飾効果が高まるようになっている。
【0044】
LED基板カバー70裏面側の四隅および中央上部には、装飾ユニット100を本体枠3aに取り付るための取付部75が設けられている(図6および図7参照)。
【0045】
当該取付部75の頂部には孔が形成されており、当該取付部75の孔には、本体枠3aの表面側上部に設けられた突起(例えば、突起3d(図13))を挿入させることができ、これにより、LED基板カバー70を有する装飾ユニット100を、図11および図12に示すように、本体枠3aの表面側上部に着脱可能に取付けることができるようになっている。但し、これに限定されず、装飾ユニット100は、例えば、ピンやネジ等により固定されるようになっていてもよいし、接着により取り付けられるようになっていてもよい。
【0046】
また、LED基板カバー70には、スピーカカバー60a,60bを係止させる係止部73a,73bが形成されている(図7参照)。ここで、係止部73a,73bは、後述する係止爪62a,62b(図10)をLED基板カバー70の表面側から挿入させるための孔と、裏面方向に向って突出し、上記孔から挿入された係止爪62a,62bと係止する突出部とから構成されている。
【0047】
さらに、LED基板カバー70には、後述するネジ止部63(図6,図10)を表面側から挿入させるための挿入孔74が形成されている(図7参照)。
【0048】
また、LED基板カバー70は、LED92aとハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbとの間に配置されている(図15参照)。そして、LED基板カバー70は、LED基板90a,90b,90c,90d,90eを覆うカバーであり、円形状をした貫通孔76(図5〜図7、図12)が複数形成されている。
【0049】
LED基板カバー70が装飾ユニット100に取り付けられた場合、上記貫通孔76は、それぞれ上記LED92aの正面に位置するようになっており(図12参照。すなわち、LED92aは、貫通孔76から露出する)、当該LED92aの発光する光400を前方のハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbに導くようになっている(図15参照)。
【0050】
次に、図5、図6、図8および図13を用いてユニットベース80について説明する。
【0051】
ユニットベース80の裏面側には、所定の光を発光するLED(発光体)92,92aを有するLED基板(発光体基板)90a,90d,90eや、LED92のみを有するLED基板90b,90c等が取り付けられるようになっている(図5、図6および図13参照)。
【0052】
なお、本実施の形態において、LED基板90a,90d,90e等に備えられるLED92aの数は特に限定しない。例えば、何れかのLED基板に一のLED92aのみが備え付けられていてもよい。また、LED92aは、LED基板90bや90c等に備え付けられていてもよい。
【0053】
ユニットベース80の両側に形成された通過孔81の間、および当該通過孔81の上方には、上記LED92やLED92aの発光を前方へ導くための通光孔84a,84b,84c(図8参照)が形成され、LED基板90a,90b,90cは、この通光孔84a,84b,84cにLED92やLED92aの搭載面側を向けてユニットベース80の裏面側に取り付けられるようになっている。
【0054】
さらに、2つの通過孔81における相互に離反する端部側には、上記LED92aの発光を前方へ導くための通光孔84d,84e(図8参照)がそれぞれ形成され、LED基板90d,90eは、この通光孔84d,84eにLED92aの搭載面側を向けてユニットベース80の裏面側に取り付けられるようになっている(図5および図6参照)。
【0055】
ユニットベース80の裏面側において、通光孔84b,84cの左右両隣には係止爪82b,82cがそれぞれ設けられており(図8参照)、LED基板90b,90cは、それぞれの係止爪82b,82cによって、図6に示すようにユニットベース80の裏面側に取り付けられるようになっている。
【0056】
また、ユニットベース80の通光孔84aには、当該通光孔84aを3つに仕切る仕切り板86が縦方向に延びている。当該仕切り板86の略中央部分には、LED基板90aをネジ止めするネジ止孔83が形成されている(図8参照)。
【0057】
そのため、LED基板90aに形成されたネジ孔91を介して上記ネジ止孔83にネジを螺合することにより、LED基板90aをユニットベース80の裏面側にネジ止めすることができる(図6参照)。
【0058】
ユニットベース80の四隅には、上記取付部75を挿入させて本体枠3aへ導く孔87が形成されている(図5、図6、図8および図13参照)。
【0059】
また、LED基板90の中央上部には上記取付部75を挿入させて本体枠3aへ導く切り欠き93が形成されている(図6参照)。
【0060】
上記孔87および切り欠き93に取付部75を挿入することにより、当該取付部75を本体枠3aの表面側上部に取り付けることができる。
【0061】
さらに、ユニットベース80の両端および通行孔84a(ユニットベース80の中央における通行孔84aを除く)の下方には、スピーカカバー60bの裏面側に設けられた取付部63(図6、図10)が挿入される孔である挿入孔85(図5、図8、図13)が形成されている。
【0062】
次に図9および図10を用いてスピーカカバー60a,60bについて説明する。スピーカカバー60a,60bは翼状のデザインがあしらわれた左右一対のカバーであるが、いずれも構成は近似しているため、ここでは片側のスピーカカバー60bについて説明する。
【0063】
図9は本実施の形態のスピーカカバーを示す正面図である。
【0064】
スピーカカバー60bには、スピーカ6bより発せられる音を通過させるスリット状の通過孔61が多数形成されている。
【0065】
また、スピーカカバー60bの裏面右側には、通過孔61や係止爪62bに干渉しない形状に形成されたハーフミラー65baが蒸着されるようになっており、一方、スピーカカバー60bの裏面左側には、通過孔61や係止爪62aに干渉しない形状に形成されたハーフミラー65bbが蒸着されるようになっている。
【0066】
さらに、これらハーフミラー65ba,65bbには、それぞれ、取付部63を通すための孔66が形成されている。
【0067】
因みに、スピーカカバー60aの裏面右側には、通過孔61や係止爪62bに干渉しない形状に形成されたハーフミラー65aaが蒸着されるようになっており、一方、スピーカカバー60aの裏面左側には、通過孔61や係止爪62aに干渉しない形状に形成されたハーフミラー65abが蒸着され、そして、これらハーフミラー65aa,65abには、それぞれ、取付部63を通すための孔66が形成されている(図6参照)。
【0068】
さらに、スピーカカバー60bの裏面側には、図10に示すように、LED基板カバー70の係止部73a,73b(図7)にそれぞれ係止される係止爪62a,62bを備えている。
【0069】
そしてさらに、スピーカカバー60bの裏面側には、頂部に孔が形成された取付部63が設けられており、当該取付部63は、LED基板カバー70の挿入孔74(図7)およびユニットベース80の挿入孔85(図8)に挿入されるようになっている。そして、取付部63の頂部に形成された孔には、本体部3aの表面側上部に設けられた突起3e(図13)を挿入させることができ、これにより、スピーカカバー60bを、LED基板カバー70およびユニットベース80を介して、本体枠3aに取り付けることができる。
【0070】
スピーカカバー60bは、これら係止爪62a,62bおよび取付部63により、装飾ユニット100に着脱可能に取り付けられるようになっている(図11参照)。
【0071】
ここで、ハーフミラー65ba,65bbが蒸着されたスピーカカバー60bが、装飾ユニット100に取付けられると、貫通孔76から露出するLED92aが、当該ハーフミラー65ba,65bbの裏面側に覆われるようになる(図11および図15参照)。
【0072】
このように装飾ユニット100は構成され、そして、これにより、LED92aの正面位置には、図15に示すように、スピーカカバー60a,60b、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbおよびLED基板カバー70の貫通孔76とが重なるようにして配置されるようになる。
【0073】
ここで、本実施の形態において、スピーカカバー60a,60bは、ポリカーボネートやアクリル樹脂(PMMA)などの透光性を有する部材で構成されている。
【0074】
そのため、LED92aから発光されてLED基板カバー70に形成された貫通孔76を通過した光400は、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbの表面側に導かれた後に、スピーカカバー60a,60bを透過するようになっている(図15参照)。
【0075】
なお、図15において矢印200はLED92aから発光される光400の流れを示しており、矢印300は、スピーカ6a,6bから発せられる音の流れを示している。
【0076】
この場合、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbやスピーカカバー60a,60bのうち、貫通孔76に対向する部分に、光400による装飾が施されるようになる(図14参照。同図においては、貫通孔76の形状をした光400による装飾がハーフミラー65ba,65bbやスピーカカバー60bに施されている)。
【0077】
すなわち、本実施の形態によれば、LED92aは、LED基板カバー70に形成された貫通孔76を介して、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbやスピーカカバー60a,60bに向けて光400を発光するようになっているので、当該ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbやスピーカカバー60a,60bには、当該貫通孔76の形状に沿った光の演出が施されるようになる。
【0078】
これによれば、貫通孔76の形状を変えることによって、多様な演出を行うことが可能となる。
【0079】
ここで、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは光の一部を反射して一部を透過する部材であり、裏面にLED92a等から光400を照射された場合には、当該光400を表面側に導き、一方、LED92aが発光しないときにおいては、その表面側からの光を反射して、鏡として機能するようになる。この場合、LED92aが発光しないときにおいて、当該スピーカ装置110を鏡として利用することができる。
【0080】
これによれば、音を発するスピーカ6a,6bの前面の領域に対しても装飾を施すことができるので、限られたスペースを有効に利用して装飾効果を高めることができる。
【0081】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これは本発明を具体的に例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。
【0082】
また、本実施の形態において、発光体としてLED(発光ダイオード)を用いていたが、これに限られず、発光することが可能な部材であればよい。
【0083】
また、本実施の形態のLED基板カバー70は、ポリカーボネートやアクリル樹脂(PMMA)などの透光性を有する部材で構成されていてもよい。
【0084】
この場合、LED92から発光された光は、スピーカカバー60a,60bおよびLED基板カバー70の表面側に導かれ、結果としてスピーカカバー60a,60bおよびLED基板カバー70が照らし出されるようになる。
【0085】
さらに、本実施の形態のLED92aは、図12に示すように、貫通孔76から露出するようになっている(この場合、LED92aが発光したときには、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbが蒸着されたスピーカカバー60a,60bの表面側から、当該LED92a本体を視認することができる)。但し、本発明はこれに限られず、LED92aを、貫通孔76から露出しない位置に配置してもよい。この場合、たとえ、LED92aを発光させたとしても、スピーカカバー60a,60bの表面側からは、当該LED92a本体を視認することができない。
【0086】
また、本実施の形態のハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは、スピーカカバー60a,60bの裏面に蒸着されて取付けられるようになっているが、これに限られず、他の手法で取付けられるようになっていてもよい。例えば接着によって取付けられるようになっていてもよいし、ネジ等によりネジ止めされて取付けられるようになっていてもよい。さらに、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは、スピーカカバー60a,60bの表面に取付けられるようになっていてもよい。
【0087】
さらに、本実施の形態のハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは、スピーカカバー60a,60bと重なるようにして当該スピーカカバー60a,60bに取付けられるようになっていたが、これに限られず、当該スピーカカバー60a,60bと重ならないようにして取付けられるようになっていてもよい。
【0088】
また、本発明のスピーカカバー60a,60bは、LED92aから発光されてハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbの表面側に導かれた光400を表面側に透過させるために、透光性を有する部材で構成されていたが、これに限られず、当該スピーカカバー60a,60bに、上記光400を通過させるための孔を形成させてもよい。
【0089】
また、本実施の形態のスピーカカバー60a,60bには、それぞれ、2つのハーフミラーが取付けられる(スピーカカバー60aにはハーフミラー65aa,65abが、一方、スピーカカバー60bにはハーフミラー65ba,65bbがそれぞれ取付けられる)ようになっているが、各スピーカカバーに取付けられるハーフミラーの数は特に限定しない。
【0090】
このように、本実施の形態によれば、所定の音を発するスピーカ6a,6bの前面には、光を発光するLED(発光体)92aを有するLED基板(発光基板)90a,90d,90eや、スピーカを覆うスピーカカバー60a,60b等を含む装飾ユニット100が取り付けられ、そして、上記LED92aの発する光は、スピーカカバー60a,60bに設けられたハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbの表面側へと導かれるようになっている。
【0091】
これによれば、スピーカカバー60a,60bに設けられたハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbに対して、光の演出を施すことができるので、スピーカ装置110の視覚的な演出効果を高めることができる。
【0092】
すなわち、本発明によれば、スピーカ装置110において、聴覚および視覚を利用した演出を行うことができるので、当該スピーカ装置110の演出効果を高めて、遊技の興趣を高めることが可能となる。
【0093】
また、本発明によれば、音が発生するだけの装置として捉えられていたスピーカ装置110にて、視覚的な演出を行うことができるので、意外性を高めて、目新しさを演出することが可能となり、総合的な演出効果を高めることができる。
【0094】
さらに、本発明のハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは、光の一部を反射するようになっているため、LED92aが発光しないときにおいては、その表面側からの光を反射して、鏡として機能するようになる。この場合、LED92aが発光しないときにおいて、当該スピーカ装置110を鏡として利用することができるので、当該スピーカ装置110に遊技者の注目を集めることができるとともに、スピーカ装置110の利便性を高めることができる。
【0095】
さらに、本実施の形態によれば、LED92aは、LED基板カバー(発光基板カバー)70に形成された貫通孔76を介して、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbに向けて光を発光するようになっているので、当該ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbには、当該貫通孔76の形状に沿った光の演出が施されるようになる。
【0096】
これによれば、貫通孔76の形状を変えることによって、多様な演出を行うことが可能となるため、スピーカ装置110の視覚的な演出効果をより高めることができる。
【0097】
さらに、本発明によれば、LED92aの発する光のうちハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbに到達する光は、上記貫通孔76を通過する光400に限られるので、当該LED92aの発する光が拡散して光の演出がぼやけてしまうことを防ぐことができ、スピーカ装置110の演出効果をより高めることができる。
【0098】
また、本実施の形態によれば、ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbは、透光性を有するスピーカカバー60a,60bの裏面に取り付けられるようになっているので、LED92aの発する光が、当該ハーフミラー65aa,65ab,65ba,65bbを介して、スピーカカバー60a,60bを装飾するようになる。
【0099】
すなわち、本発明によれば、スピーカカバー60a,60bに対しても光の演出を施すことができるので、スピーカ装置110の視覚的な演出効果をより高めることができる。
【0100】
さらに、本実施の形態によれば、スピーカカバー60a,60bと装飾ユニット100とを個別に取り外すことができるので、当該スピーカカバー60a,60bや装飾ユニット100の清掃や交換が容易となる。
【0101】
これにより、たとえスピーカカバー60a,60b等に汚れが付着したり、傷が付いたり等して視覚的な演出効果が低下したとしても、当該汚れもしくは傷が生じた部材の清掃や交換等が容易となるので、視覚的な演出効果の回復を容易に図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
以上の説明においては、本発明をパチンコ遊技機本体が遊技台に取り付けられた遊技機に適用した場合が説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロットマシン(パチスロ機)、雀球、スマートボールあるいはゲームセンターに設置された各種ゲーム機など、種々の遊技機に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の一実施の形態である遊技機を示す斜視図である。
【図2】図1に示す遊技機の正面図である。
【図3】図1に示す遊技機の分解斜視図である。
【図4】本実施の形態の要部である装飾ユニットを示す斜視図である。
【図5】図4に示す装飾ユニットの分解斜視図である。
【図6】図5に示す装飾ユニットの裏面側を示す分解斜視図である。
【図7】本実施の形態のLEDカバーの裏面側を示す斜視図である。
【図8】本実施の形態のユニットベースの裏面側を示す斜視図である。
【図9】裏面側にハーフミラーが蒸着されたスピーカカバーを示す正面図である。
【図10】図9のスピーカカバーの裏面側を示す背面図である。
【図11】遊技機に取り付けられた装飾ユニットの左側を示す説明図である。
【図12】図11に示す装飾ユニットからスピーカカバーを取り外した状態を示す説明図である。
【図13】図12に示す装飾ユニットからLED基板カバーを取り外した状態を示す説明図である。
【図14】図11示す装飾ユニットにてLEDが発光した状態を示す説明図である。
【図15】図1に係る装飾ユニットのA−A線断面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0104】
1 パチンコ遊技機(遊技機)
3 遊技機本体
3a 本体枠
3b ベース枠
3c ヒンジ
3d 突起
3e 突起
4 上皿部
4a 上皿
5 下皿部
5b 下皿
6a,6b スピーカ
7 ハンドル
9 ガラス扉
10 シャッタレバー
40 液晶表示装置(LCD)
60a,60b スピーカカバー
61 通過孔
62a,62b 係止爪
63 取付部
65aa,65ab,65ba,65bb ハーフミラー
66 孔
70 LED基板カバー(発光基板カバー)
71 通過孔
72 装飾部材
72a 嵌込孔
73a,73b 係止部
74 挿入孔
75 取付部
76 貫通孔
80 ユニットベース
81 通過孔
82b,82c 係止爪
83 ネジ止孔
84a,84b,84c,84d,84e 通光孔
85 挿入孔
86 仕切り板
87 孔
90a,90b,90c,90d,90e LED基板(発光体基板)
91 ネジ孔
92,92a LED(発光体)
93 切り欠き
100 装飾ユニット
110 スピーカ装置
200 矢印
300 矢印
400 光
【出願人】 【識別番号】598098526
【氏名又は名称】アルゼ株式会社
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100101971
【弁理士】
【氏名又は名称】大畑 敏朗


【公開番号】 特開2008−6026(P2008−6026A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−178826(P2006−178826)