| 【発明の名称】 |
パチンコ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 正宏
|
| 【要約】 |
【課題】回転体の周面にて停留している遊技球の動きを活発にすることにより、演出効果を大きくすることができるパチンコ機を実現する。
【構成】回転体入賞装置20のカバー30に形成された開口部から受入れられた遊技球Pは、カバー30の内部にて回転する回転体50の外周面51に支持され、開口部に停留した状態になる。そして、遊技球Pは外周面51に形成された溝52,53に嵌り込むと、開口部に停留した状態で溝に沿って転動し、溝間に形成された仕切部54に乗り上げると、次の溝に嵌り込む。つまり、遊技者から見ると、遊技球Pは開口部にて前後および上下方向へ移動し、活発に動いている様子が見える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域に設けられており、前記遊技領域を流下する遊技球を受入れる開口部を周面に有する筒状のカバーと、 このカバーの内側に設けられており、外周面を前記カバーの内周面に対向させながら回転する回転体とを備えており、 前記回転体の外周面と前記カバーの開口部の端部とによって、前記開口部に受入れられた遊技球を前記開口部内に停留させるように構成されており、 前記回転体の外周面には、前記回転体が所定角度回転したときに前記開口部と連通し、前記開口部に停留している遊技球を受入れるとともに、その受入れられた遊技球を保持した状態で回転に伴って運ぶ保持部が備えられたパチンコ機において、 前記回転体の前記保持部を除く外周面には、その外周面および前記開口部の端部によって支持されており、前記開口部内に停留している遊技球を、前記回転体の回転に伴って前後および上下方向へ移動させる凹凸形状が形成されていることを特徴とするパチンコ機。 【請求項2】 前記凹凸形状は、 前記保持部を除く外周面において前記回転体の回転方向と交差する方向に形成されており、前記外周面に支持されている遊技球の支持位置を下げさせるとともに前後方向へ移動させる溝と、この溝および前記保持部が形成されていない部分とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 【請求項3】 前記凹凸形状は、 前記外周面の前端から後端へ傾斜する第1面と、前記外周面の後端から前端へ傾斜する第2面とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、遊技領域を流下する遊技球を受入れて回転方向に運ぶ回転体を備えたパチンコ機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のパチンコ機として、いわゆる権利物と呼ばれるパチンコ機(第3種パチンコ機)が知られている。図8は、そのパチンコ機に備えられた遊技盤の正面説明図であり、図9は、図8に示すパチンコ機に備えられた回転振分装置の正面拡大図である。遊技盤500へ発射された遊技球が始動口501に入賞すると、図柄表示装置502が横方向に配列された3つの表示領域にて複数の図柄をそれぞれ変動表示する。そして、変動開始から所定時間経過すると各表示領域にて所定の図柄が停止し、各停止した図柄の組合せが特定の態様(例えば333など)に揃うと特別入賞口503が所定の開閉パターンで開閉する。特別入賞口503の内部には、V入賞口504が設けられており、そのV入賞口504に入賞すると、権利が発生する。 【0003】 そして、遊技球を右打ちし、遊技球が回転振分装置600に設けられた遊技球待機部604に停留すると、その遊技球は、常時回転している回転体601の周面に形成された凹部603に受入れられる。続いて、その遊技球は回転体601によって運ばれ、回転体601の裏面側に設けられた第3種始動口602から流出すると、所定の検出スイッチにより検出され、可動翼片605,605が開放動作し、大入賞口606,606が開口する。大入賞口の開口から所定時間経過したという条件、大入賞口へ所定個数入賞したという条件のどちらかが満足されると可動翼片605,605が閉成動作し、大入賞口606,606が閉口する。大入賞口の開口から閉口までを1ラウンドとして所定数のラウンドを実行可能であり、所定数のラウンドが実行されると大当り遊技が終了する。また、大当り遊技中に図柄が特定の態様に揃い、V入賞口504に入賞した場合も大当り遊技が終了となる。 【0004】 【特許文献1】特開2002−301217号公報(第79〜81段落、図1、図2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、前述した従来のパチンコ機は、回転体601の縦断面形状が円形であるため、遊技球待機部604に停留している遊技球の動きが乏しいので、演出効果が小さいという問題がある。 【0006】 そこでこの発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、回転体の周面にて停留している遊技球の動きを活発にすることにより、演出効果を大きくすることができるパチンコ機を実現することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技領域(8)に設けられており、前記遊技領域を流下する遊技球(P)を受入れる開口部(33)を周面(31)に有する筒状のカバー(30)と、このカバーの内側に設けられており、外周面(51,71)を前記カバーの内周面に対向させながら回転する回転体(50,70)とを備えており、前記回転体の外周面と前記カバーの開口部の端部(32)とによって、前記開口部に受入れられた遊技球を前記開口部内に停留させるように構成されており、前記回転体の外周面には、前記回転体が所定角度回転したときに前記開口部と連通し、前記開口部に停留している遊技球を受入れるとともに、その受入れられた遊技球を保持した状態で回転に伴って運ぶ保持部(55)が備えられたパチンコ機(1)において、前記回転体の前記保持部を除く外周面には、その外周面および前記開口部の端部によって支持されており、前記開口部内に停留している遊技球を、前記回転体の回転に伴って前後および上下方向へ移動させる凹凸形状(52〜54,74,75)が形成されているという技術的手段を用いる。 【0008】 カバーの開口部内に停留している遊技球は、回転体の保持部を除く外周面に形成された凹凸形状により、回転体の回転に伴って前後および上下方向へ移動するため、その動きによって演出効果を大きくすることができる。 【0009】 請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機(1)において、前記凹凸形状(52〜54)は、前記保持部(55)を除く外周面において前記回転体(50)の回転方向と交差する方向に形成されており、前記外周面に支持されている遊技球(P)の支持位置を下げさせるとともに前後方向へ移動させる溝(52,53)と、この溝および前記保持部が形成されていない部分(54)とで形成されているという技術的手段を用いる。 【0010】 カバーの開口部内に停留しており、回転体の保持部を除く外周面によって支持されている遊技球は、回転体が回転すると、やがて回転体の外周面に形成された溝に嵌り込み、外周面によって支持されていた支持位置を下げるとともに溝に沿って前後方向へ移動する。そして、さらに回転体の回転が進むと、溝に嵌り込んでいた遊技球は、溝および保持部が形成されていない部分へ離脱し、支持位置を上げる。 つまり、カバーの開口部内に停留している遊技球は、回転体の保持部を除く外周面に形成された溝と、この溝および保持部が形成されていない部分とによって、前後および上下方向へ移動するため、その動きによって演出効果を大きくすることができる。 【0011】 請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機(1)において、前記凹凸形状(74,75)は、前記外周面(71)の前端(77)から後端(78)へ傾斜する第1面(75)と、前記外周面の後端から前端へ傾斜する第2面(74)とで形成されているという技術的手段を用いる。 【0012】 カバーの開口部内に停留している遊技球は、回転体の外周面に形成された第1面に乗ると、後方へ転動するとともに回転体の外周面による支持位置を下げ、第2面に乗ると前方へ転動するとともに支持位置を上げる。 つまり、回転体の前方から見ると、カバーの開口部内に停留している遊技球は、回転体の回転に伴って、前後および上下方向へ移動するため、その動きによって演出効果を大きくすることができる。 【0013】 なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態との対応関係を示すものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 <第1実施形態> [全体の主要構成] この発明の第1実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た概略説明図である。 図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する前枠2が設けられており、その前枠2にはガラス枠3が開閉可能に取付けられている。ガラス枠3の内側には遊技盤5が設けられており、前枠2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー4が回動可能に取付けられている。遊技盤5の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿6が設けられており、上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿7が設けられている。 【0015】 [遊技盤の主要構成] 次に、遊技盤5の主要構成について図2を参照して説明する。図2は遊技盤5を正面から見た概略説明図である。 遊技盤5には、図柄表示装置9が配置されており、図柄表示装置9の下方には、始動口10が配置されている。始動口10の下方には、特別入賞口17を開閉する開閉扉16を有する電動役物15が配置されている。図柄表示装置9の右方には、回転体入賞装置20が配置されており、回転体入賞装置20の下方には、大入賞口を開閉する大入賞口扉19を備えた変動入賞装置18が配置されている。 その他、遊技盤5には、入賞口11、遊技球の流下方向を変化させるための風車12、発射された遊技球を遊技盤5上の遊技領域へ案内する案内レール13、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14などが設けられている。なお、図示しないが、遊技盤5の盤面には、多くの遊技釘が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘に衝突することによって流下方向が変化する。 【0016】 [回転体入賞装置20の構成] 次に、回転体入賞装置20の構成について図3ないし図5を参照して説明する。 図3は、回転体入賞装置20の斜視図である。図4は、図3に示す回転体入賞装置20を構成する回転体の斜視図である。図5は、カバーの開口部に遊技球が停留している状態の回転体入賞装置20の説明図であり、(a)は回転体のみ縦断面で示す回転体入賞装置20の正面図、(b)はカバーを透視して見た回転体入賞装置20の側面図である。 【0017】 図3に示すように、回転体入賞装置20は、カバー30と、カバー30の内部に回転可能に配置された回転体50と、回転体50を回転させるモータ80とを備える。カバー30の周面31には、上方から流下してきた遊技球を受入れるための開口部33が開口形成されている。開口部33を規定する相対向する端部32,32間の幅は、遊技球をようやく1個受入れることができる大きさである。また、カバー30は、後面が開口した円筒形状に形成されており、その周面に開口部33が形成されている。この実施形態では、カバー30は透明の合成樹脂により形成されており、内部の回転体50が回転する様子や遊技球が保持されている状態などを外部から見ることができるようになっている。この実施形態では、回転体50は時計回りに回転する。 【0018】 図4に示すように、回転体50は、概略円柱形状に形成されており、その外周面51には、遊技球を受入れて保持可能な保持部55が形成されている。保持部55は、外周面51から回転中心に向けて窪んだ断面U字形状に形成されており、保持された遊技球の頭部が外周面51から突出しない大きさに形成されている。保持部55を除く外周面には、溝52,53が形成されている。各溝の内壁面は、遊技球Pの外面形状に合致した形状であって、溝に嵌り込んだ遊技球Pが溝の延びる方向へ転動可能に形成されている。また、図5(a)に示すように、各溝は、保持部55よりも浅く形成されており、遊技球Pの下部が嵌り込んだ際に、遊技球Pの頭部がカバー30の開口部33から上方へ突出する大きさに形成されている。 【0019】 図4に示すように、保持部55の開口部が上方を向いている状態において、保持部55の右側には溝52が形成されている。保持部55の開口端55aは断面円弧状に切欠き形成されており、その切欠部分が溝52の一端52aになっている。つまり、溝52の一端52aは、保持部55の開口端55aと共有状態になっており、溝52の一端52aが保持部55の上部空間と連通している。 溝52は、外周面51の前方から後方へ、回転体50の回転方向と斜めに交差する方向に延びた曲線部52cと、回転体50の回転方向と同じ方向へ延びた直線部52dとから構成される。これにより、溝52の一端52aは、外周面51の前方に位置し、他端52bは外周面51の後方に位置している。 【0020】 溝52と、この溝52に隣接する溝53との間には、溝52,53および保持部55が形成されていない部分が、各溝間の仕切部54として形成されている。つまり、回転体50の外周面51には、溝52,53および仕切部54により、凹凸形状が形成されている。 図5(b)に示すように、溝53は、溝52よりも長く形成されており、両端に直線部53dを有し、直線部53d間に曲線部53cを有する。また、溝52,53の各端部は、仕切部54を挟んで同じ位置に存在しており、各溝は、仕切部54を挟んで連続状に形成されている。 【0021】 取付板60には、回転体50の保持部55によって運ばれた遊技球Pを遊技盤5の裏面へ流出させるための第3種始動口21が前後方向に貫通形成されている。また、第3種始動口21に対応する遊技盤5には、第3種始動口21を通過した遊技球を遊技盤5の裏面へ流出させる流出口(図示せず)が前後方向に貫通形成されている。図5(a)に示すように、第3種始動口21は、保持部55が描く軌跡上に形成されており、この実施形態では、保持部55が左上に到達したときに保持部55と連通し、保持部55に保持されている遊技球Pが第3種始動口21から遊技盤5の裏面へ流出する。 【0022】 カバー30の後端は、取付板60の前面に固定されており、取付板60には、モータ80の回転シャフト(図示せず)を挿通する挿通孔(図示せず)が前後方向に貫通形成されている。その挿通孔から前方へ突出した回転シャフトは、回転体50の後面に挿入固定されている。取付板60の周囲には、取付板60を遊技盤5の前面に固定するためのネジを挿通する複数のネジ挿通孔61が前後方向に貫通形成されている。モータ80の後部には、モータ80を遊技盤5の裏面所定個所に固定するための固定部材81が取付けられており、その固定部材81には、固定部材81を遊技盤5の裏面所定個所に固定するためのネジを挿通するネジ挿通孔82が前後方向に貫通形成された固定片83が形成されている。モータ80は、遊技盤5の裏面側に固定され、その回転シャフトは、遊技盤5に挿通され、取付板60の挿通孔を通って回転体50の後面に挿入固定される。 【0023】 [遊技の流れおよび回転体入賞装置20の動作] 回転体50は、常時一定速度(例えば、10秒で1回転)で時計回りに回転している。遊技領域8を流下する遊技球が始動口10に入賞すると、図柄表示装置9が複数の表示領域(例えば、横方向に配列された3つの表示領域)にて複数の図柄をそれぞれ変動表示する。そして、変動開始から所定時間経過すると各表示領域にて所定の図柄が停止し、各停止した図柄の組合せが特定の態様(例えば333など)に揃うと電動役物15が作動し、開閉扉16が所定の開閉パターンで開閉する。そして、特別入賞口17に入賞した遊技球が、特別入賞口17の内部に配置されたV入賞口(図示せず)に入賞すると、権利が発生する。 【0024】 そして、遊技球を右打ちし、遊技球がカバー30の開口部33から受入れられると、図5(a)に示すように、その遊技球Pの下部は、回転体50の外周面51に支持されるとともに、側部は、カバー30の開口部33の端部32に当接した状態になり、開口部33内に停留する。このとき、開口部33内に停留している遊技球Pが回転体50の外周面51に形成された溝に嵌り込むと、開口部33内に停留したままの状態で溝に沿って転動する。つまり、各溝52,53は、それぞれ曲線部52c,53cを有するため、遊技球Pが各曲線部に沿って転動すると、パチンコ機1の前方に座った遊技者から見ると、遊技球Pが前後方向へ移動する様子が見える。 【0025】 そして、仕切部54が遊技球Pの下部に到達すると、遊技球Pは溝から離脱し、仕切部54の上に乗った状態になる。つまり、遊技者から見ると、回転体50が遊技球Pを支持している位置が上がった様子が見える。そして、再び、遊技球Pが次の溝に嵌り込むと、遊技球Pの支持位置が下がった様子が見える。 つまり、カバー30の開口部33に停留している遊技球Pは、回転体50の回転に伴って、溝52,53に沿って転動したり、仕切部54の上に乗ったりするため、遊技者から見ると、遊技球Pが前後および上下方向へ移動する様子が見える。 従って、カバーの開口部から受入れられた遊技球が、保持部に保持されるまで回転体の外周面上の定位置にて停留しているだけの状況を見慣れて、単調でつまらなく感じていた遊技者も、遊技球Pが回転体50の外周面51で前後および上下に活発に動く様子を見ることにより、従来にはない遊技の新鮮さを感じることになる。また、遊技球Pの活発な動きが、遊技の進行に何か変化をもたらすのではないかとか、遊技者の利益に繋がるのではないかなど、色々と想像させることができる一方、遊技球Pが仕切部54の上に乗った時は、その頭部がカバー30の開口部33から上方へ突出する度合いが大きくなり、かつ、移動状態にあるため、後から流下してきた遊技球Pが衝突した場合に開口部33からはじき出される危険性も生じるので、ハラハラドキドキ感も味わうことができる。また、仕切部54は回転体の外周面51の回転方向に一定角度(この実施形態では90度)毎に配設されており、遊技球Pは、一定時間(この実施形態では約2.5秒)間隔で突出するため、開口部33から保持部55に落ちるまでの時間的目安として利用することもできる。 【0026】 そして、回転体50の保持部55がカバー30の開口部33と一致すると、開口部33内に停留していた遊技球Pは、保持部55の中に落ち、保持部55に保持された状態で、回転体50によって運ばれる。そして、保持部55が第3種始動口21と一致すると、保持部55に保持されていた遊技球Pが第3種始動口21から流出し、所定の検出スイッチ(始動口スイッチ)により検出され、変動入賞装置18が作動し、大入賞口扉19が開放され、大入賞口が開口する。大入賞口の開口から所定時間経過したという条件、大入賞口へ所定個数入賞したという条件のどちらかが満足されると大入賞口扉19が閉成され、大入賞口が閉口する。大入賞口の開口から閉口までを1ラウンドとして所定数のラウンドを実行可能であり、所定数のラウンドが実行されると大当り遊技が終了する。また、大当り遊技中に図柄が特定の態様に揃い、V入賞口に入賞した場合も大当り遊技が終了となる。 【0027】 [第1実施形態の効果] (1)以上のように、上記第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、カバー30の開口部33内に停留している遊技球Pは、回転体50の保持部55を除く外周面に形成された溝52,53および仕切部54からなる凹凸形状により、回転体50の回転に伴って前後および上下方向へ活発に移動するため、その動きによって演出効果を大きくすることができる。 (2)また、遊技球Pは、開口部33内に停留している間は、回転体50の回転に伴って前後および上下方向へ活発に移動するため、停留しているか否かの判別をよりし易くすることができる。 (3)さらに、仕切部54を一定間隔で設けたことにより、開口部33内に停留している遊技球Pが保持部55に落ちるまでの時間の目安となり、大入賞口扉19が開口するまでの不要な発射球を節約できる。 【0028】 <第2実施形態> 次に、この発明の第2実施形態について図6および図7を参照して説明する。 図6は、この実施形態に係るパチンコ機に備えられた回転体入賞装置20を構成する回転体の斜視図である。図7は、カバーの開口部に遊技球が停留している状態の回転体入賞装置20の説明図であり、(a)は回転体入賞装置20の正面図、(b)はカバーを透視して見た回転体入賞装置20の側面図である。なお、この実施形態のパチンコ機は、回転体の構造以外は前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、その同じ部分の説明は簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いて説明する。 【0029】 図6に示すように、回転体70の外周面71には、前述の回転体50の保持部55と略同じ形状および大きさの保持部73が形成されている。保持部73を除く外周面71には、外周面71の前端77から後端78へ傾斜する第1面75と、外周面71の後端78から前端77へ傾斜する第2面74とからなる凹凸形状が形成されている。 この実施形態では、第1面75は、外周面71の前端77に底辺75aを有し、後端78に頂点を有する三角形に形成されており、第2面74は、外周面71の後端78に底辺74aを有し、前端77に頂点を有する三角形に形成されている。 【0030】 連続形成された2つの第1面75により区画された部分は、底面を前方に向け、頂点を後方に向けた四角錐の4面のうちの2面を露出させたような形状を形成している。また、連続形成された2つの第2面74により区画された部分は、底面を後方に向け、頂点を前方に向けた四角錐の4面のうちの2面を露出させたような形状を形成している。別の表現をすると、外周面71は、先端が尖った歯を有する略歯車形状を呈しており、先端が後方へ傾斜した歯と、前方へ傾斜した歯とが交互に形成されている。 連続形成された2つの第1面75の境界線75bは後方へ傾斜しており、連続形成された第2面74の境界線74bは前方へ傾斜している。 【0031】 図7に示すように、カバー30の開口部33内に遊技球Pが停留している状態において、回転体70が時計回りに回転すると、遊技球Pに対して、第1面75および第2面74が交互に到達する。遊技球Pは、第1面75の上に乗ると、第1面75は後方へ傾斜しているため後方へ転動し、回転体70の外周面71の遊技球Pに対する支持位置が下がる。また、第2面74の上に乗ると、第2面74は前方へ傾斜しているため前方へ転動し、支持位置が上がる。つまり、遊技球Pは、第1面75および第2面74に交互に乗るため、前後および上下方向への移動を繰り返す。そして、保持部73が開口部33と一致すると、外周面71に支持されていた遊技球Pは保持部73の内部に落ち、保持部73に保持された状態で運ばれ、保持部73が第3種始動口21と一致すると、第3種始動口21から遊技盤5の裏面へ流出する。 【0032】 [第2実施形態の効果] (1)以上のように、上記第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、カバー30の開口部33内に停留している遊技球Pは、回転体70の保持部73を除く外周面に形成された第1面75および第2面74からなる凹凸形状により、回転体70の回転に伴って前後および上下方向へ短い周期で活発に移動するため、視点をそらしていてもカバー30の開口部33内に停留している遊技球Pの存在を認識することができる。 (2)また、開口部33内に停留している遊技球Pに視点を置けば、その細かく揺れる動きによって演出効果を大きくすることができる。 【0033】 <他の実施形態> (1)第1実施形態における回転体50の溝の内部に凸部を形成することもできる。この構成によれば、溝に沿って転動する遊技球が途中で上下動するため、遊技球の動きをより一層活発にすることができる。 (2)また、溝を複数に分割して形成するのではなく、連続形成し、溝の所々に凸部を形成することもできる。また、溝の深さを所々変えてもよい。これらの構成によっても第1実施形態と同じ効果を奏することができる。 【0034】 (3)さらに、溝は、遊技球の下部が嵌り込む大きさに形成する必要はなく、遊技球を前後方向に誘導することができれば、遊技球の下部の両側2箇所が当接する大きさでよい。 (4)回転体50の外周面51から凹んだ溝を形成するのではなく、外周面51に相対向する2本の突条を形成し、それら突条間の所々に凸部を形成する。そして、各突条間で遊技球を前後方向へ誘導し、凸部を通過したときに上下動させることもできる。これらの構成によっても第1実施形態と同じ効果を奏することができる。 【0035】 (5)回転体の外周面に複数の凸部を形成し、遊技球が各凸部によって前後および上下方向へランダムに移動するように形成することもできる。また、複数の凸部に代えて、複数の凹部を形成してもよい。これらの構成によれば、遊技球の動きがランダムになり、予測が付かないという効果を奏することができる。 (6)第2実施形態における回転体70の外周面71に形成された第1面75および第2面74を不連続に形成することもできる。この構成の場合も第2実施形態と同じ効果を奏することができる。 【0036】 (7)第1実施形態の溝52,53と、第2実施形態の第1面75および第2面74とを組み合わせることもできる。この構成の場合も第1または第2実施形態と同じ効果を奏することができる。 (8)回転体の材質は合成樹脂など、特に限定されないが、ゴムなどの弾性部材によって形成することにより、回転体の外周面における遊技球の動きをより一層活発にすることができる。この場合、回転体全部を弾性部材によって形成してもよいし、外周面のみを弾性部材によって形成してもよい。 【0037】 (9)回転体入賞装置20を始動口10に代えて配置することもできる。この場合、取付板60に形成された第3種始動口21が始動口10の役割をする。また、この構成を採用する場合は、始動口10に対応する遊技盤5に流出口を貫通形成し、始動口10から流出した遊技球を遊技盤5の裏面に配置された検出スイッチの検出領域へ流下させるように構成する。 【0038】 (10)前述の各実施形態では、この発明のパチンコ機として、権利物と呼ばれるパチンコ機を代表にして説明したが、遊技球が始動口に入賞すると、図柄表示装置が図柄の変動表示を開始し、図柄表示装置により大当り図柄が確定表示された場合に大当りが発生し、大入賞口を開閉する変動入賞装置が作動するパチンコ機において、始動口に代えて、回転体入賞装置20を配置することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 【図2】図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤5を正面から見た概略説明図である。 【図3】回転体入賞装置20の斜視図である。 【図4】図3に示す回転体入賞装置20を構成する回転体の斜視図である。 【図5】カバーの開口部に遊技球が停留している状態の回転体入賞装置20の説明図であり、(a)は回転体のみ縦断面で示す回転体入賞装置20の正面図、(b)はカバーを透視して見た回転体入賞装置20の側面図である。 【図6】第2実施形態に係るパチンコ機に備えられた回転体入賞装置20を構成する回転体の斜視図である。 【図7】カバーの開口部に遊技球が停留している状態の回転体入賞装置20の説明図であり、(a)は回転体入賞装置20の正面図、(b)はカバーを透視して見た回転体入賞装置20の側面図である。 【図8】従来のパチンコ機に備えられた遊技盤の正面説明図である。 【図9】図8に示すパチンコ機に備えられた回転振分装置の正面拡大図である。 【符号の説明】 【0040】 1・・パチンコ機、30・・カバー、31・・周面、32・・端部、33・・開口部、 50・・回転体、51・・外周面、52,53・・溝、54・・仕切部。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591142909 【氏名又は名称】マルホン工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095795 【弁理士】 【氏名又は名称】田下 明人
|
| 【公開番号】 |
特開2008−5980(P2008−5980A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178222(P2006−178222) |
|