| 【発明の名称】 |
遊技機の取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 和之
【氏名】小川 雅行
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機の外枠を構成する上下の枠板に開設する取付穴に釘打ち部材を装着し、この釘打ち部材を通して前記外枠を固定する釘を遊技機の取付台枠に打付け固定するようにした遊技機の取付構造において、 前記取付穴は前記枠板を貫通する長孔として形成し、他方前記釘打ち部材は前記取付穴内に収まる基体部を有し、該基体部の背向する2外側面部を前記取付穴の相対向する2長辺部に掛け渡して係止し装着可能にする一方、該釘打ち部材は前記係止位置を前記長辺部の長さ方向の任意の位置に変更可能にし、前記取付穴の内部の任意の位置に係止固定できるようにしてなることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項2】 請求項1の記載において、釘打ち部材は適度の剛性と弾性を有する合成ゴムであることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項3】 請求項1の記載において、釘打ち部材は適度の剛性と弾性を有する合成樹脂であることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項4】 請求項1乃至3の記載において、釘打ち部材は基体部に基端側端面から先端側端面に抜ける釘の挿通孔を形成してなることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項5】 請求項4の記載において、挿通孔は1又は所要の間隔をおいて複数個形成することを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項6】 請求項4乃至5の記載において、挿通孔は釘の軸径より小径であることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項7】 請求項1乃至6の記載において、釘打ち部材の基体部の取付穴の2長辺部に対面する2外側面部には係止溝部を形成して前記取付穴の2長辺部の縁部を受け入れ係止すると共に、該係止溝部を前記縁部に沿って移動可能にして前記取付穴に対する前記釘打ち部材の装着位置を変更可能にしてなることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項8】 請求項7の記載において、取付穴の2長辺部には縁部に沿って内方に突出する係止突条を形成し、釘打ち部材の基体部の2外側面部に形成する係止溝部を前記係止突条に滑合係止することを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項9】 請求項1乃至8の記載において、取付穴の相対向する2長辺部の一方若しくは双方に内向きの突起を設け、該取付穴の前記2長辺部に装着される釘打ち部材の該長辺部に沿っての任意の移動を拘束することを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項10】 遊技機の外枠を構成する上下の枠板に開設する取付穴に釘打ち部材を装着し、この釘打ち部材を通して前記外枠を固定する釘を遊技機の取付台枠に打付け固定するようにした遊技機の取付構造において、 前記取付穴は前記枠板を貫通する複数の透孔の連続から構成し、他方前記釘打ち部材は基体部を前記透孔の1つの内形に適合した外形状に形成し、該釘打ち部材を前記いずれかの透孔に挿入して装着することを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項11】 請求項10の記載において、釘打ち部材は基体部の基端側周面に係止部を形成し、該釘打ち部材を取付穴のいずれかの透孔に挿入する際前記係止部を該透孔の縁部に係止することを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項12】 請求項10又は11の記載において、釘打ち部材は適度の剛性を有する合成ゴム又は合成樹脂によって形成されることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項13】 請求項10又は12の記載において、釘打ち部材の基体部には基端側端面から先端側端面に抜ける釘の挿通孔を開設してなることを特徴とした遊技機の取付構造。 【請求項14】 請求項13の記載において、挿通孔は釘の軸径より小径であることを特徴とした遊技機の取付構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パチンコ遊技機等をパチンコホールに設置する取付台枠に組付け固定するための遊技機の取付構造に関する。 【背景技術】 【0002】 パチンコ機やパチスロ機等の遊技機をホール(遊技場)における設置は、ホールに設ける取付台枠(一般に「島」と称される。)に遊技機の外枠を嵌め入れ、この外枠を釘の打付けで台枠に固定することによって行っている。 従来、外枠が木板で作られている場合、台枠に嵌め入れた後、その上下の枠板の適当な位置に釘を打ち付けて台枠の上下の枠板に固定することで設置しているが、この外枠が釘を通しにくい、例えば合成樹脂材やアルミのダイキャストフレーム等からなる場合には適当な場所に釘を打って止め付けるといった木板製の外枠のような取付方をすることができない。 【0003】 そこで、この様に釘を直接外枠に打付けることができない場合の解決策として、外枠、特に上下の枠板に予め釘を通す挿通孔を穿ち、この孔を通して釘を台枠の上下の枠板に打付けて固定することが提案されている。例えば特許文献1及び2がその例である。 【特許文献1】特開2003−71068号公報 【特許文献2】特開2002−28330号公報 【0004】 上記特許文献1及び2に記載の解決策は、特許文献1においては上下の横枠杆20,30にそれぞれ長手方向に沿って横長の釘穴23,37を形成し、この釘穴に止め付けの釘を通して打付けることによって固定するものである。また、特許文献2に記載のものは同じく外枠の上枠部材11と下枠部材12にそれぞれ釘穴17(25,35)を穿って、この釘穴17(25,35)に釘を通し、島設備の取付台に打付けることによって固定するものとなっている。このいずれも枠板に予め釘穴を形成しておくことによって釘による止め付けができるようにしたものである。 【0005】 しかし、枠板に穿つ釘穴に直接釘を通すことにより固定する構造は、固定したときガタ付かないようにするため釘の頭部が枠板に当接するまで打付けるか、釘穴と釘の軸径とが一致して隙間が生じないようにする必要がある。しかし、前者においては作業上の問題があり、後者においては釘穴の成形上の問題と釘の選択の問題がある。 【0006】 この様なことからその改善策として外枠を構成する天枠材20、底枠材18にそれぞれパーツ嵌合穴26を穿ってこれに硬い材質で透光性を有する釘案内パーツ(釘打ちパーツ)24を嵌め付け、止め付けの釘36をこの釘案内パーツ24を通して島枠6の下枠材10、上枠材14に打付け固定する方法が提案されている。例えば特許文献3及び4に記載される発明がその例である。 【特許文献3】特開2004−166726号公報 【特許文献4】特開2004−166727号公報 【0007】 この釘打ちパーツを介して釘を打込む構造は、外枠の天枠材、底枠材に形成する穴に直接釘を通すことなく、穴に嵌め込む上記パーツを介して行うことから穴と釘の一致に重点を置く必要がなく、従って釘の軸径等を自由に選択できると言った利点がある。しかし、その反面これらの方法には外枠側に形成するパーツ嵌合穴に対して上記釘打ちパーツの装着が厄介なものとなる製造上の問題、これに併せて取付けにおける作業性の面での問題が残るものとなっている。 特に、パーツ嵌合穴26に対して釘打ちパーツ24を装着する際、ビス穴24c,26cにビス28を揉み込み固定する構造は外枠を量産する場合手数が掛かり、生産性を悪くする。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 従って、本発明はパチンコ遊技機等にける外枠を釘の直接的打付けに適さない合成樹脂材や金属材で形成する場合において、この外枠を木製の外枠におけると同様に釘の打込みによって取付けを可能にした遊技機の取付構造を提供しようとするものである。 更に言えば、外枠に形成する取付穴に釘を通す釘打ち部材を装着し、この釘打ち部材を介して釘を遊技機取付台枠に打付け固定するものにおいて、前記取付穴に対する釘打ち部材の装着を改善し、容易且つ確実にすると共に、この釘打ち部材に釘を打込むことを通して上記装着状態を安定化し、前記取付台枠に対する固定を確実なものにする改善された遊技機の取付構造を提供しようとするものである。 【0009】 そして更に、本発明は前記取付穴に装着される釘打ち部材の装着位置を取付穴の内部で移動することができるようにして、例えば遊技機の交換において先に打付けた釘の釘穴跡に後から打付ける釘が入り込むことによって効きが悪くなるのを回避できるようにしたことにある。 金属材や合成樹脂材で形成された外枠は取付穴に装着する釘打ち部材を介すことで釘の打付けが可能となっても打込み位置の選択には制約が伴うものとなる。 本発明はこの制約を緩和し、釘の打込み位置の選択を可能にして釘の打ち直しに当って先の釘穴跡への打付けを事前に回避できるようにした遊技機の取付構造を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明は上記目的を達成するため、外枠の上下の枠板に開設形成される取付穴に対してこの取付穴に装着される釘打ち部材の装着位置を変えられるようにして、釘打ち部材を通して打付る釘の取付台枠に対する打込み位置の変更を可能にし、先の釘穴跡に再び釘を打込むのを回避できるようにしたことにある。 【0011】 更に詳述すれば、遊技機の外枠を構成する上下の枠板に開設する取付穴に釘打ち部材を装着し、この釘打ち部材を通して前記外枠を固定する釘を遊技機の取付台枠に打付け固定するようにした遊技機の取付構造において、前記取付穴は前記枠板を貫通する長孔として形成し、他方前記釘打ち部材は前記取付穴内に収まる基体部を有し、該基体部の背向する2外側面部を前記取付穴の相対向する2長辺部に掛け渡して係止し装着可能にする一方、該釘打ち部材は前記係止位置を前記長辺部の長さ方向の任意の位置に変更可能にし、前記取付穴の内部の任意の位置に係止固定できるようにしてなることを特徴とした遊技機の取付構造を提供することにある。 【0012】 外枠の枠板に形成する取付穴は、この枠板を金属材、或は合成樹脂材によって形成するとき同時に形成することになる。そして、固定する釘の数に合せて開設個数と位置とを決めれることになる。 一般に釘の打付けは上下の枠板において左右2ヶ所の止め付けで充分であるが、この数に限定されるものではないことは言うまでもないことである。 上記取付穴は枠板を貫通するものとして形成し、装着する釘打ち部材の内部での装着位置の変更を可能にするため長孔として形成する。 この長孔の長さは釘打ち部材の移動を可能にする範囲を決めるものとなるもので、釘の打込み位置を変えて先の釘穴跡への打込みを回避することにあることからそれに見合った長さであれば充分なものとなる。 【0013】 一方、上記長孔として形成される取付穴に対して装着される前記釘打ち部材は、取付穴に装着された状態で簡単に脱落しないこと、そしてこの取付穴の内部にあって装着位置が変えられることが求められる。 このため、本発明では長孔として形成される取付穴の相対向する長辺部に釘打ち部材の背向する2外側面部、つまり背中合せになる2つの側縁部を掛け渡してこれを係止し、この係止によって装着状態を維持すると同時に、この釘打ち部材の上記係止位置を前記長辺部の長さ方向に移動できるようにして、取付穴の内部で長孔の長さを限界にして釘打ち部材の装着位置を変更できるようにしてある。 【0014】 上記取付穴と釘打部材の関係を具体的な形状を例に説明すると、取付穴を長方形状の長孔とし、これに収まる釘打ち部材の基体部の断面形状を同じく長方形に形成すると共に、その長辺の長さを前記取付穴の長辺部より短くする。そして、前記取付穴の長辺部間の距離を釘打ち部材の短片の長さに揃え、この釘打ち部材の長辺側の縁部を前記取付穴の長辺部に沿わせると共に係合させるのである。 この様に両者の形状を選択すると、取付穴に対して釘打ち部材はその長辺側の2縁部を取付穴の相対向する2長辺部に渡して係止することができ、装着状態を確保することができる。これと同時に前記取付穴には釘打ち部材を装着した状態で空隙ができることからこの空隙の範囲を移動の範囲として装着位置の変更が可能になる。従って、釘の打込位置をこの変更可能な範囲で変えることができることになるのである。 【0015】 ところで、本発明における前記釘打ち部材には前記取付穴に対する装着性、釘の打込み時の衝撃吸収性、安定性、更には製造の容易性等から適度の剛性と弾性乃至柔軟性を有する素材、例えば合成ゴム或は合成樹脂が成形材料として適している。勿論、多少の難点はあるが、木製のものも可能である。 【0016】 一方、本発明は、前記釘打ち部材の基体部に釘を挿通する挿通孔を形成し、この挿通孔を通して止め付けの釘を打込む構造を提供する。 上記挿通孔は釘の打込み作業を容易にするもので、基体部の基端側端面から先端側端面に向けて形成される。 この挿通孔は1又は複数個形成するものとし、好ましくはそれぞれ孔径を釘の軸径より小径となるよう形成して釘の先端を前記素材の弾性を利用して押込んだとき基端側端面上に起立した状態に仮係止できるものとするとよい。 【0017】 この釘の仮係止は、釘の打込み作業の前に行うようにするとよい。取付穴に釘打ち部材を装着したのち、外枠を取付台枠に持込む前に予め押込んで仮係止状態に保持しておくと、外枠の持ち込みの後、直ちにこの釘の頭部を叩打することができ、打込み作業を迅速に行うことができる。このとき、打込まれる釘は上記挿通孔を案内に打込まれることから真直に打付けることができ、従って釘を手で保持する場合に比較して遥かに正確に打付けることができる。また同時に、釘を保持する手が空くことから釘の打付け作業に併せて外枠の設置角度、即ち傾き角度の調整作業を併せて行えるので作業効率を高めることができることになる。 【0018】 取付穴に対する釘打ち部材の装着について更に具体的に説明すると、釘打ち部材の基体部の縁部に係止溝部を形成し、この係止溝部に取付穴の相対向する2長辺部の縁をそれぞれ滑合係止して装着することができる。 上記係止溝部は上記取付穴の長辺部の厚みに合せて溝の幅を決め、滑合した状態においてガタ付かないようにすることになる。 尚、上記取付穴は枠板を貫通して形成することから上記長辺部の厚みは枠板の板厚となり、大きなものとなる。従って、この板厚が大になるのに対応して取付穴の2長辺部の各内壁面に辺の長さ方向に沿って係止突条を併設し、この係止突条に前記係止溝部を滑合させ、装着する選択が行われる。 【0019】 上記いずれの場合も、釘打ち部材の素材の弾性を利用しながら係止溝部に上記長辺部の縁乃至係止突条を滑合させ、装着することになる。そして、この取付穴に対する釘打ち部材の装着後、装着状態を維持した状態で長辺部の縁に沿って或は前記係止突条に沿って移動させることで、この釘打ち部材の装着位置を変え、更には前記挿通孔の位置を変えることで釘の打込み位置を変えることができるものとなる。 勿論、上記釘打ち部材の装着位置の変更は、縁或は係止突条に予め滑合させた状態で移動させる方法に限られるものではなく、滑合する位置を予め決め、その位置に係止させることで装着位置を決めるようにしてもよく、自由に選択することができる。 たゞ予め滑合させて釘の打付けの段階で位置を移動選択する方法を採ると、取付穴に対する釘打ち部材の装着を準備して置くことができるので取扱いにおいて、又作業上都合がよくなる。 【0020】 また一方、本発明は前記取付孔の相対向する長辺部の一方若しくは双方に内向きの突起を突設し、該取付孔に装着される釘打ち部材の前記長辺部分に沿って移動を拘束してなることを特徴とした遊技機の取付構造を提供することにある。 【0021】 また、本発明は遊技機の外枠を構成する上下の枠板に開設する取付穴に釘打ち部材を装着し、この釘打ち部材を通して前記外枠を固定する釘を遊技機の取付台枠に打付け固定するようにした遊技機の取付構造において、前記取付穴は前記枠板を貫通する複数の透孔の連続から構成し、他方前記釘打ち部材は基体部を前記透孔の1つの内形に適合した外形状に形成し、該釘打ち部材を前記いずれかの透孔に挿入して装着することを特徴とした遊技機の取付構造を提供することにある。 【0022】 前述したように取付穴に装着する釘打ち部材は、取付穴の対向する長辺部に沿って取付穴の長さ方向に装着位置を変更できるものとするが、この装着位置の変更には装着した状態のまゝ移動を可能にする場合、つまり長孔の長さ方向に横移動させる場合と、上記取付穴の長辺部に突起部を設けて、横移動を不能にする反面、この突起により区画される部分を選択して装着することによって移動位置を予め確定し、釘打ち部材に対して釘を通す際に任意に位置移動しないようにする場合とがある。 【0023】 前記取付穴の長辺部に突起を突設する場合、及び前記取付穴を複数の透孔を連続させることによって構成する場合は、上記後者の形態に係るものであり、これらの場合は取付穴に対する釘打ち部材の装着位置を予め選択することによって釘の打付位置を確定することができることから、前の釘の打込み位置を避けて釘打部材の装着位置を決めるようにすると、自動的に釘穴跡を避けて打付けることができることになる。 【0024】 要するに、本発明に係る遊技機の取付構造は上述の様に構成されるもので、外枠の製造において併せて形成する取付穴に対して別に形成する釘打ち部材を装着し、この釘打ち部材を介して外枠を固定する釘を打込むことができるようにする一方、この釘打ち部材を取付穴の長辺部を利用して長さ方向に移動できるようにすることによって釘の打込み位置を変えられるようにしたことにあり、この位置の変更を可能にしたことによって常に安定した釘の打付けができるようにしたことにある。 【発明の効果】 【0025】 以上説明のように、本発明は外枠に形成する取付穴に対して釘打ち部材の装着位置を自由に変えられるようにしたことから、この位置の変更によって先に打込んだ釘穴跡を避けて次の釘を打込み固定することができ、従って釘の打付け不良によるガタ付きや、取付角度の不具合等を未然に防止することができることになる。 そして、上記釘打ち部材は釘の打込み時の衝撃を吸収することができることから外枠の損傷を有効に回避することができると共に、この釘打ち部材を取付穴に装着した状態にしておくことができ、また打込む釘を挿通孔に押入れ起立した状態に保つことができることから釘打ち作業を極めて容易に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0026】 次に、本発明を貼付する図面に従って具体的に説明することにする。図面は、本発明の実施の形態を説明する実施例を示したものであって、以下本発明を実施例1及び実施例2について詳述し、その特徴とするところを明らかにする。尚、両実施例において同一の部所には同一の符号を付して一方の実施例において説明する部所の説明により他方の説明を省略する。 【実施例1】 【0027】 図1〜図9は本発明に係る遊技機の取付構造を示す第1の実施例である。図1は機構部品類を装着する内枠(前枠)を外したパチンコ遊技機の外枠を示す背面側から見た斜視図であり、図2は外枠の要部を示す部分拡大平面図、図3は外枠に開設する取付穴に釘打ち部材を装着した状態を示す外枠の背面側からの斜視図であり、図4は図3の部分拡大斜視図、図5は図4の中央部で断面とした縦断面図で、図6は取付台枠内に外枠を嵌め入れた状態の釘の打込み前における要部の拡大縦断右側面図、図7は取付台枠に外枠を釘の打付けによって取付けた状態の縦断右側面図である。 【0028】 図面において、符号1はアルミ合金を材料にダイキャスト製法によって一体成形したパチンコ遊技機の外枠であり、1aはこの外枠の上枠板、1bは同じく下枠板で、1c及び1dは外枠1aの左右の縦枠板である。尚、図1では外枠1を背面側からの斜視図とすることから上記左右の縦枠板1c,1dは左右逆になっている。 1eは、外枠1を補強する下枠1bの上部に沿って併設した補強枠で、1fはこの補強枠1eと前記枠板1bとの間に渡した幕板である。 上記上枠板1a及び左右の縦枠板1c,1dには内面側の適所に補強のリブ2が設けてあり、更にこれらの枠板1a,1c,1dと補強枠1eの各前縁部に沿ってリブ3が設けてある。 【0029】 上下及び左右の枠板1a〜1dによって矩形に形成される上記外枠1には上記上枠板1aの前縁部左端(図1において上枠板1aの右端)に上部ヒンジ片4を、補強枠1eの同じ前縁部の左端(図1において右端)に下部ヒンジ片5を上下向い合せとなるように突設してあり、この両ヒンジ部4,5によって図示しない内枠(前枠)を開閉自由に枢着支持するようにしてある。更に右の縦枠板1d(図1において左側の縦枠板)の内面には上記開閉される内枠の自由端側の施錠装置の鍵(図示せず)を受ける当接部6,6が設けてある。 【0030】 図中7,8は、上下の枠板1a,1bにそれぞれ貫通状に開設した取付穴で、9はこの取付穴7,8に装着する釘打ち部材、10はこの釘打ち部材9を通してパチンコホールに設置する取付台枠11に打付け固定する釘である。 上記取付穴7,8は同一形状の長方形の長孔として形成してある。この実施例では、上下の枠板1a,1bにおいて中央の2つの取付穴7,7、8,8を前後方向(各枠板の幅方向)に長さ方向を揃えるようにして、また左右の2つの取付穴7,7、8,8を左右方向(各枠板の長さ方向)に長さを向けて配置するようにしてある。 そして、下枠板1bでは開設する取付穴8の周縁部を強化するため内面側に肉厚部12を設けて補強している。 【0031】 この様に上下各枠板1a,1bにおいて長さ方向を違えて開設した取付穴7,8にはこの実施例では更にそれぞれ向い合せになる長辺部の縁に沿って釘打ち部材9を滑合する係止突条13,13を突設している。 上記係止突条13,13は長辺部の内壁面に枠板1a,1bの板厚の約2分の1程の厚みの突状として形成してあり、それぞれ長辺部の全長に亘って形成してある。 【0032】 一方、釘打ち部材9は所要の剛性と弾性を有する素材、この実施例では合成ゴムを材料にしてブロック状に形成してある。 図9には、この釘打ち部材9が拡大して示してある。釘打ち部材は長方形状をなす基体部9aの長辺方向の長さを前記取付穴7,8の長辺部間の長さに合せて、背向する短辺側の2辺がこの長辺部に渡るようにしてある。そして、この短辺側の2外側面部には面部を上下に2分するように係止溝部14,14を形成する。 【0033】 上記係止溝部14は、前記取付穴7,8の長辺部に沿って突設した係止突条13を滑合し、取付穴7,8に釘打ち部材9を止め付けるものであり、両係止溝部14,14の上下の幅(図9における上下の幅)は係止突条13の幅に合せてあり、またこの係止溝部14,14の底部14a,14a間の長さは取付穴7,8の内部で対向する両係止突条13,13間の距離に合せてある。更にこの係止溝部14,14の底部14a,14aの両端部14b,14bを深さ方向に切除して、この切除部分と底部14a,14aの中央部分との境界部に角14c,14cを形成している。 【0034】 この底部14a,14aの形状は後述するように釘打ち部材9を取付穴7(8)に装着したとき安定した装着状態を確保するためのもので、ここでは更に上記短辺側の2辺のそれぞれ残された上縁部15,15を取付穴7(8)の長辺部間の長さを直径として描く仮想の円の円周に沿った円弧状に形成し、また、この上縁部15に対向する下縁部16,16は縁を外に張り出してこの下縁部16,16間の長さを取付穴7(8)の長辺部間の距離より長く形成してある。 【0035】 図8は、上記構造に係る釘打ち部材9を取付穴7(又は8)に装着する手順を説明する平面図である。 取付穴7に対する釘打ち部材9の装着は、この取付穴7を形成する上枠板1aの下面側(内面側)から釘打ち部材の上端面17aを上にしてその長さ方向を取付穴7の長さ方向に揃えるようにして臨ませ、上縁部15,15が取付穴の係止突条13,13を通過したところで、この釘打ち部材9を回して長さ方向の向きを変え、短辺側に形成する係止溝部14,14に上記係止突条13,13を受け入れることによって行われる。 【0036】 図8は、正にこの係止溝部14に係止突条13を受け入れた直後の状態を示している。このとき、係止溝部14の角14cが係止突条13の面に当接し、釘打ち部材9の回転を止めることになる。 この状態において更に回転を続けると素材の弾性によって上記角14cが変形し、底部14aの中央部分が係止突条13の面に接面した状態となって係止し、取付穴7(又は8)に対する釘打ち部材9の装着が完了することになる。 このとき、上縁部15,15は係止突条13,13の上面側、つまり外側に係止し、下縁部16,16は係止突条13,13の下面側と上枠板1aの内面側(又は下枠板1bの内面側)に亘って係止することになる。 【0037】 この釘打ち部材9の装着は、取付穴7(又は8)の長さ方向に沿ったいずれの位置においても行うことができ、装着位置を決めることができる。また、装着した状態で係止突条13,13に沿って摺動させ、移動させることによってもこの釘打ち部材9の装着位置を決めることができる。 尚、底部14a,14a間の長さを取付穴の両係止突条13,13間の距離より僅かに長く設定すると、釘打ち部材9の素材の弾性が作用して底部14a,14aが係止突条13,13に対して圧接する状態となるため、任意の移動が止められ安定した確実な装着状態を得ることができる。 【0038】 図中、18は打付ける釘10を通すため釘打ち部材9に形成した挿通孔である。この挿通孔18は釘10の軸径より小径な透孔として形成してある。ここでは、釘打ち部材9の長さ方向に沿って3個の挿通孔18を等間隔に配置し、釘10の打付けに当っていずれかを選択できるようにしてある。 この複数の挿通孔18は、取付穴7,8に装着する釘打ち部材9の装着位置の変更を可能にしたことに加え、更に釘10の打込み位置の選択範囲を広げるもので、この挿入孔は釘10の打付け作業の中で選択することになる。 【0039】 釘10の打付けは、上記挿通孔18の形成によって釘打ち部材9を貫通させる作業が容易になる。そして、上述の様にこの挿通孔18が釘10の軸径より小径に形成されることから、釘の先端を押込むと、素材の反発収縮力が作用して保持されることになり釘の自重によって抜け落ちることがなくなる。 このため、釘の打込み作業に先立って釘打ち部材9に予め釘10を立ておくことができるため、釘を手で支える必要がなくなり、極めて迅速且つ安全に打付けられることになる。 しかも、上記挿通孔18は基体部9aの下端面(図8,図9において隠れた面)から上端面17aに向けて垂直に貫通するように形成されるものであるため、打込む取付台枠11の上下の枠板19,20に向けて真直に打込むことができることになり、釘の打ち損じを未然に防止することができる。 【0040】 本発明の取付構造は上述の様に構成されるものであり、実際の取扱いは、外枠1の上下の枠板1a,1bに開設する取付穴7,8に先ず釘打ち部材9を装着することから始められる。 釘打ち部材9の装着は、前述した通り取付穴7,8に対して上端面側から差し入れ、長辺部に沿って形成する係止突条13,13の位置に係止溝部14,14が一致したところで、この釘打ち部材9を穴の中で半回転させる。これによって上記係止溝部14,14に係止突条13,13を受け入れ、この溝部の上下の縁部15,16でこの係止突条13,13を挟み込んで装着が完了する。 このとき、釘打ち部材9の装着位置は取付穴7,8の長さ方向のいずれかの位置によって行われ位置が決められることになるが、前述したように装着後において係止突条13,13に沿って移動させることによっても装着位置を決めることができる。 【0041】 尚、釘打ち部材9の装着は、上述のように回転させることで係止溝部14に係止突条13を受け入れ係止させて装着する方法の外に、例えば前記上縁部15の張出し量を小さくし、且つ上端面側の縁部を面取りして直接この上縁部15を係止突条13に押付けるようにして素材の弾性を利用して変形させ、これによって上縁部15を係止突条13越えさせ、係止溝部14に受け入れるようにしても係止させることができる。 【0042】 ところで、外枠1の上下の枠板1a,1bにおいてそれぞれの取付穴7,8の向きを各中央部の2つの取付穴7,7、8,8について長さ方向を前後に向け、左右の2つの取付穴について長さ方向を左右に向けて形成しているが、これは各取付穴に装着する釘打ち部材9の移動が可能な方向を交錯させることによって各釘打ち部材に釘10が通され、打付けられたとき、相互に移動が拘束されるようにして釘打ち部材を一定位置に止め、これによって外枠を固定したもので、この他各枠板1a,1bにおける取付穴7,8を3個とした場合は2個の向きに対して他の1個の向きを変えれば同一の効果を得ることができることになる。 【0043】 また、この他の方向として取付穴7,8の長さ方向を前後、左右に向けることなく、枠板の長さ方向、つまり左右方向に対して傾け、一対の取付穴をハの字形に開設しても釘10の打付けと同時に釘打ち部材9の移動を拘束することが可能である。尚、この場合、取付穴7,8は各枠板において最少2個開設されることが必要になる。 【0044】 釘打ち部材9の装着は、作業上外枠1を取付台枠11に持込む前に行うのが便利であるが、更にこの持込みに当って前述したように予め釘打ち部材9の挿通孔18に釘10を押込んで仮係止させ、立ち上げておくと便利である。 外枠1の固定は、一般に実施されているように下枠板1bの固定から行い、外枠の傾斜を調整したのち上枠板1aを固定する順序で行うことになる。 【0045】 図6は、釘10の打付け前の釘打ち部材9の装着状態を示しており、図7は釘10の打付けによって取付台枠11に外枠1を固定した状態を示している。 釘10の打付けに当って釘の頭部10aが釘打ち部材9から浮き上った状態で止めてもよく、またこの頭部10aが釘打ち部材9の下端面に当接するまで打付けてもよい。 この場合、頭部10aの当接と共に打付けるハンマーが釘打ち部材9に衝突することになるが、釘打ち部材が緩衝材となり衝撃を吸収することになる結果、外枠に対する衝突を防止することになる。 【0046】 この様にしてなる本発明取付構造は、金属製或は合成樹脂製の外枠の取付けにおいて木製の外枠と同様に釘による打付け固定ができると共に、取付穴8に対する釘打ち部材9の装着位置を変えることができるため、外枠1の交換において釘の打付けを行うとき、先の釘の打付け位置、つまり釘穴跡に再び釘を打込むのを簡単に回避することができることになる。 しかも、釘打ち部材9に挿通孔18を開設した場合は、釘の打付けが容易となり、作業性を向上させると共に、複数の挿通孔18の形成した場合は釘の打込み位置の選択が広がることから、常に有効な釘の打込み固定を図ることが可能になる。 【実施例2】 【0047】 つぎに、図10から図17は本発明の第2の実施例を示すものである。 この実施例2は前記実施例1において長方形状に形成する取付穴7,8に対して、円形の小孔を複数個連続して開設し、孔同志の連続によって取付穴21,22の全体を長孔状に形成するようにした場合である。 この取付穴21,22の形状に合せて装着する釘打ち部材23は上記円形の小孔の1つに一致する円柱形に形成する。 上記取付穴21,22は、実施例1の場合と同様に外枠1の形成時に一体的に形成することになるが、ここでは4個の円形小孔を左右方向に並べることによって横向きに長い長孔としており、この4個の小孔のいずれかを選んで釘打ち部材23を挿入することで装着され、且つ装着位置が決まるようにしてある。 【0048】 図17は、上記釘打部材23の拡大斜視図である。基体部23aを円柱形に形成した釘打ち部材23は、基端側の外周面に係止鍔24を備え、基体部23aの中心を貫いて釘10の挿通孔25を穿っている。 この釘打ち部材23は前述したように取付穴21(又は22)の1つの小孔を選んで枠板1a(又は1b)の内側から挿し入れ、係止鍔24が枠板1a(1b)の内面に当接するまで押込んで装着することになる。 そうしたのち、この釘打ち部材23の挿通孔25に釘10を挿し入れ、ハンマーによる叩打によって取付台枠の枠板19(又は20)に打付け、外枠1の固定が行われることになる。 【0049】 上記釘打部材23に形成する挿通孔25は前記実施例1の挿通孔18と同様に釘10の軸径より小径に形成して、押し入れる釘10の仮止めができるようにしてあり、またこの立ち上った釘10をハンマーで叩打し、貫通するとき膨径させて外周面を拡張させ、小孔の内壁面への圧着が行われるようにしてある。 【0050】 尚、小孔を連続的に形成して内部を連通させ、全体として長孔となるよう形成される取付穴21,22において、隣接する小孔の間に形成される山形の突起26は装着される釘打ち部材23の横移動を拘束するものとなり、装着位置を確定するものとなるが、この突起26は長方形に形成する長孔の長辺部に設けるようにしても釘打ち部材23の横移動を拘束し、定位置に装着させることができる。 つまり、小孔の連続によって長孔とする代りに長方形の長孔を形成して、この長孔の長辺部に突起26を設けるようにしてもよく、釘打ち部材23の装着を可能にする。 【0051】 上記の如く構成される本発明取付構造は、上枠板1a及び下枠板1bに各形成される取付穴21,22のそれぞれ選択した小孔に釘打ち部材23を装着し、この状態で外枠1を取付台枠11の上下の枠板19,20間に持込んだ後、前記実施例1で説明した場合と同様に、釘打ち部材23の挿通孔25に通した釘10をハンマーで叩打すれば、簡単に固定することができることになる。 そして、上記釘打ち部材23の装着位置を小孔の選択によって決めれば、先に打付けた釘穴跡を避けて打付けることができるため、常に有効な打付けが期待できることになる。 【0052】 そして、この釘10の打付けに当っては弾性を有する釘打ち部材23を介して行われることから緩衝材となって外枠1に対する衝撃が吸収され、その破損等が有効に回避されることになる。 尚、上記実施例2においては取付穴21,22に対して釘打部材23を挿入するだけで装着する構造とすることから、この釘打ち部材23の基体部23aの直径を取付穴21,22の長辺部間の最大距離より僅かに大にして装着時の挿入に当って素材の弾性を利用して無理に押込むようにすると、取付穴との摩擦によって任意の脱落を止めることができ、装着状態を維持できるので外枠1の取付作業を更に容易なものにすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】外枠を背面側から見た斜視図。 【図2】部分の拡大平面図。 【図3】外枠に形成する取付穴に釘打ち部材を装着した状態の斜視図。 【図4】取付穴に釘打ち部材を装着した状態を説明する部分の拡大斜視図。 【図5】図4の縦断面図。 【図6】取付穴に釘打ち部材を装着した外枠を取付台枠の上下の枠板間に持込んだ状態を説明する部分の拡大縦断右側面図。 【図7】外枠を取付台枠に固定した状態を説明する縦断右側面図。 【図8】取付穴に対する釘打ち部材の装着手順を説明する拡大平面図。 【図9】釘打ち部材の拡大斜視図。 【図10】実施例2における外枠の背面側から見た斜視図。 【図11】外枠の部分拡大平面図。 【図12】取付穴に釘打ち部材を装着する前の斜視図。 【図13】図12の部分拡大図。 【図14】図13の縦断面図。 【図15】取付穴に釘打ち部材を装着した外枠を取付台枠の上下の枠板間に持込んだ状態を説明する部分の拡大縦断右側面図。 【図16】外枠を取付台枠に固定した状態を説明する縦断右側面図。 【図17】釘打ち部材の拡大斜視図である。 【符号の説明】 【0054】 1 外枠 1a 外枠の上枠板 1b 外枠の下枠板 7,8、21,22 取付穴 9,23 釘打ち部材 9a,23a 釘打ち部材の基体部 10 釘 10a 釘の頭部 11 取付台枠 13 係止突条 14 釘打ち部材の係止溝部 14a 釘打ち部材の係止溝部の底部 15 釘打ち部材の上縁部 16 釘打ち部材の下縁部 17a 釘打ち部材の上端面 18,25 挿通孔 19 取付台枠の上枠板 20 取付台枠の下枠板 24 係止鍔 26 取付穴内部の突起
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070286 【弁理士】 【氏名又は名称】中山 伸治
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| 【公開番号】 |
特開2008−5937(P2008−5937A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−177381(P2006−177381) |
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