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【発明の名称】 照光式光インタラプタ
【発明者】 【氏名】甲斐 勲

【氏名】小林 敏幸

【要約】 【課題】微細穴から差し込んだ光ファイバ等による不正タイミング操作を防止すること、及び塵埃による動作不能を極力防止すること、を実現する照光式光インタラプタを提供する。

【構成】照光式光インタラプタ20は、照光用LED25と、投光素子51と、投光素子51からの光を受光する受光素子52と、投光素子51と受光素子52との間に設けられ、受光素子52による受光を遮断する遮光板15が出入可能な遮光体挿入部40とを備える。遮光体挿入部40は、ケース21に設けられた不透光壁60の内側に設けられている。不透光壁60は、遮光板15の出入口とは反対側はケース21の一部分(カバー17)で塞がれている。これにより、遮光体挿入部40は遮光板15の出入口以外の周囲が不透光壁で囲まれていることになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照光用ランプと、投光素子と、この投光素子からの光を受光する受光素子と、投光素子と受光素子との間に設けられ、受光素子による受光を遮断する遮光体が出入可能な遮光体挿入部とを備え、受光の有無により遮光体挿入部での遮光体の有無を検出する信号を出力する照光式光インタラプタにおいて、
遮光体挿入部は、遮光体の出入口以外の周囲が不透光壁で囲まれたことを特徴とする照光式光インタラプタ。
【請求項2】
遮光体挿入部は、当該照光式光インタラプタのケースに設けられた不透光壁の内側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の照光式光インタラプタ。
【請求項3】
不透光壁は、管状を呈し、遮光体の出入口とは反対側はケースの一部分で塞がれていることを特徴とする請求項2記載の照光式光インタラプタ。
【請求項4】
照光用ランプは、当該照光式光インタラプタの平面視中央に配置されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の照光式光インタラプタ。
【請求項5】
照光用ランプは、当該照光式光インタラプタの平面視中央に突設されたランプホルダにより外方に突出して設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の照光式光インタラプタ。
【請求項6】
照光用ランプは、ランプホルダに着脱可能に取り付けられた支持部材によりランプホルダに支持されていることを特徴とする請求項5記載の照光式光インタラプタ。
【請求項7】
支持部材は、一端部が照光用ランプの外周に係合し、他端部がランプホルダの外周に着脱可能に取り付けられるものであることを特徴とする請求項6記載の照光式光インタラプタ。
【請求項8】
照光用ランプは、プリント基板に実装された抜き差し可能なコネクタに取り付けられていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載の照光式光インタラプタ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、スロットマシンやパチンコ等のゲーム機器に用いられる遊技機用操作スイッチ(特に押ボタンスイッチ)等に使用される照光式光インタラプタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスロットマシンには、スタートレバースイッチ、ストップボタンスイッチ、マックスベットスイッチ、払い出しスイッチ等が用いられている。このようなスイッチには照光式光インタラプタが使用されている。この照光式光インタラプタは、照光用ランプと、投光素子と、この投光素子からの光を受光する受光素子と、投光素子と受光素子との間に設けられ、受光素子による受光を遮断する遮光体が出入可能な遮光体挿入部とを備え、受光の有無により遮光体挿入部での遮光体の有無を検出する信号を出力するものである。このような光インタラプタが組み込まれた例えば押ボタンスイッチでは、照光用ランプは、スイッチ操作の方向に移動可能な透光性の押ボタン部材の内側に収容され、押ボタン部材を裏面側から照光する。
【0003】
この照光式光インタラプタは、例えば図10(斜視図)及び図11〔要部縦断面図(a)、要部横断面図(b)〕に示すような構造である。この照光式光インタラプタ100は、全体の外観形状がコ字状を呈し、投光部110と受光部120からなり、プリント基板140に実装される。投光部110は内部に投光素子(例えばLED)111と投光スリット115を有し、受光部120は内部に受光素子(例えばフォトトランジスタやフォトIC)121と受光スリット125を有する。投光素子111及び受光素子121はプリント基板140に接続されている。
【0004】
投光部110と受光部120との間は、受光部120による受光を遮断する遮光体(遮光板)130が出入可能な遮光体挿入部135になっている。この遮光体挿入部135に遮光体130が進入し、投光部110から受光部120への光路が遮断されると〔図11の(a)の状態〕、遮光体挿入部135に遮光体130が存在することになるため、受光の有無に基づいて遮光体挿入部135に遮光体130が存在するか否かを検出することができる。通常、遮光体130はスイッチの押圧操作と連動しており、スイッチを押すことで、遮光体130が遮光体挿入部135の奥まで進入し光路を遮断するように構成されている。
【0005】
この種の照光式光インタラプタとしては、検出媒体が通過する通路を有する略コの字型のケースと、ケース内に、通路を挟んで対向するように配置された発光素子と、受光素子及び複数の補助受光素子とからなる受光部材とを備えた検出センサ(フォトインタラプタ)がある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、移送路を挟んで互いに対向配置された2つの発光部と2つの受光部とからなり、2つの受光部の間には可撓性部材からなる不透光の遮蔽体が配設され、遮蔽体が移送路を通過するメダルにより押されると、遮蔽体の先端部が撓んで下流側の受光部への光を遮蔽し、メダルが通過し終わると、遮蔽体の先端部が元の状態に復帰するようにしたフォトインタラプタがある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
更に、移送路を挟んで互いに対向配置された発光部と受光部からなるフォトインタラプタと、同じく移送路を挟んで互いに対向配置された発光部と受光部からなる別のフォトインタラプタとをメダルの移動方向に並設し、両発光部の発光強度の波長分布を略同一とし、両受光部の受光強度の波長分布を略同一としたものもある(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2006−141672号公報
【特許文献2】特開2005−342362号公報
【特許文献3】特開2005−270376号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
パチンコ店等に設置されたスロットマシンの遊戯においては、色々な不正操作が行われ、店では多大な損害が発生し、その対策に苦慮している。
【0009】
不正行為の代表的なものとしては、次のような行為がある。スイッチを取り付けたパネルからスイッチの一部に小型ドリルで微細穴を開け、この微細穴から光ファイバをスイッチ内部に差し込む。これとともに、スロットマシンに設けられた電飾などの光(光のオン・オフのタイミング)を光センサで検出し、その信号を増幅スイッチングさせてLEDを発光させ、この光を図11の(b)のように光ファイバFで光インタラプタの受光部に導き、タイミング的に入賞させ不正にメダルを取得している。
【0010】
すなわち、前記照光式光インタラプタでは、遮光体挿入部135に遮光体130が存在すると、受光が遮断され、遮光体130が有ることが検出されるので、スイッチを押した状態(遮光体130が遮光体挿入部135に進入した状態)で光ファイバFにより光を受光部120と遮光体130との隙間から受光部120に導くと、遮光体130で受光が遮断されているにもかかわらず、遮光体130が遮光体挿入部135に存在しないという検出信号が出力されてしまう。この状態で、入賞のタイミングを計ってLEDの発光をオフすれば、そのタイミングで遮光体130の有りの信号が出力されるので、あたかもその入賞のタイミング時にスイッチを操作したのと同じになり、不正入賞が簡単に行われてしまう。
【0011】
また、パチンコ店は人の往来が激しく、店内には塵埃が非常に多い。プラスチックからなるスイッチは、操作におけるプラスチック同士の摩擦による静電気や操作する人が着用した衣服の化学繊維や毛織物による静電気を帯電し、空気中の塵埃を吸着・収集する。この塵埃が照光式光インタラプタの遮光体挿入部135から投光部110の投光スリット115や受光部120の受光スリット125に付着することで、光透過性が悪化し、投光部110からの光が受光部120に届き難くなり、光インタラプタが動作不能に陥ることが非常に多い。
【0012】
従って、この発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、
[1]微細穴から差し込んだ光ファイバ等による不正タイミング操作を防止すること、
[2]塵埃による動作不能を極力防止すること、
を実現する照光式光インタラプタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために、本発明の照光式光インタラプタは、照光用ランプと、投光素子と、この投光素子からの光を受光する受光素子と、投光素子と受光素子との間に設けられ、受光素子による受光を遮断する遮光体が出入可能な遮光体挿入部とを備え、受光の有無により遮光体挿入部での遮光体の有無を検出する信号を出力するものにおいて、遮光体挿入部は、遮光体の出入口以外の周囲が不透光壁で囲まれたことを特徴とする。
【0014】
この照光式光インタラプタにおいて、遮光体挿入部は、当該照光式光インタラプタのケースに設けられた不透光壁の内側に設けられていることが好ましい。
【0015】
また、不透光壁は、管状を呈し、遮光体の出入口とは反対側はケースの一部分で塞がれていることが好ましい。
【0016】
また、照光用ランプは、当該照光式光インタラプタの平面視中央に配置されていることが好ましい。
【0017】
また、照光用ランプは、当該照光式光インタラプタの平面視中央に突設されたランプホルダにより外方に突出して設けられていることが好ましい。
【0018】
また、照光用ランプは、ランプホルダに着脱可能に取り付けられた支持部材によりランプホルダに支持されていることが好ましい。
【0019】
また、支持部材は、一端部が照光用ランプの外周に係合し、他端部がランプホルダの外周に着脱可能に取り付けられるものであることが好ましい。
【0020】
また、照光用ランプは、プリント基板に実装された抜き差し可能なコネクタに取り付けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、次の効果が得られる。
(イ)遮光体挿入部は、遮光体の出入口以外の周囲が不透光壁で囲まれているので、すなわち遮光体以外は遮光体挿入部に挿入できないようになっているので、遊技機のパネル面の押しボタン部に不正操作用の穴を開けて光ファイバを差し込んでも、その光ファイバを光インタラプタのそばに挿入することができず、光ファイバにより不正光を受光部に照射することができないため、不正タイミング操作ができない。
(ロ)遮光体挿入部は、遮光体の出入口以外の周囲が不透光壁で囲まれているので、遮光体挿入部への塵埃の進入を殆ど防止でき、塵埃による動作不能になることは極少となる。
(ハ)請求項2,3の構成とすれば、上記イ、ロの効果を簡単で安価な構造で得ることが可能となる。
(ニ)請求項4の構成とすれば、例えばスイッチに設けられた透光性の押ボタン部材を裏面側から照光用ランプにより均一に照光することができ、押ボタン部材の照度むらを防止できる。
(ホ)請求項5の構成とすれば、例えばスイッチに設けられた透光性の押ボタン部材の裏面側に近接して配置することができ、押ボタン部材の照度を高めることができる。また、ランプホルダにより照光用ランプが保持されるので、生産過程での搬送などによる照光用ランプの倒れや傾きを防止できる。
(ヘ)請求項6の構成とすれば、外径(3mm、5mm等)や発光色(青色、白色、赤色、緑色等)の異なる様々な照光用ランプを容易にランプホルダに取り付けることができるだけでなく、どのような外径の照光用ランプであっても光インタラプタの平面視中央に保持することができる。
(ト)請求項7の構成とすれば、上記ヘの効果を得るための構造が簡素であり、コストも掛からない。
(チ)請求項8の構成とすれば、照光用ランプの製品在庫は1種類のみ準備しておき、受注に応じて外径や発光色を合わせて完成品とすることができるので、在庫管理の適切化により大幅な経費削減が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0023】
その実施形態に係る照光式光インタラプタを組み込んだ遊技機用押ボタンスイッチを、図1[一方向における正面図(a)、その90度異なる方向における正面図(b)]、図2(中心部での縦断面図)、及び図3(カバーを取り外した状態での底面図)に示す。また、照光式光インタラプタを、図4〔斜視図(a)、平面図(b)〕、及び図5〔一方向における正面図(a)、その90度異なる方向における正面図(b)〕に示す。
【0024】
この押ボタンスイッチでは、ケース10の内側にスライド部材11が図面の上下方向にスライド可能に係合・配置され、このスライド部材11の上端に上端開口を覆うようにボタン12が嵌合により取り付けられている。従って、ボタン12を押すと、スライド部材11はボタン12と一体に下方に移動する。
【0025】
また、バネ13の一端部がケース10に係合し、他端部がスライド部材11に係合している。更に、スライド部材11の下端にはフック11aが設けられ、このフック11aが係止する段差10aがケース10の内周壁に形成されている。このため常態では、スライド部材11はバネ13により上方向(ケース10から突出する方向)に付勢され、フック11aが段差10aに係止した状態(図2に示す状態)が保持される。因みに、スライド部材11(すなわち、ボタン12や後記遮光板15)のストロークtは、約1.6〜3.0mmに設定されている。
【0026】
スライド部材11には後記照光式光インタラプタ20の遮光体挿入部40に出入可能な遮光体としての遮光板15が下方向に延設されている。この遮光板15の作用については後述する。なお、ケース10の底部には照光式光インタラプタ20が着脱可能に取り付けられている。
【0027】
一方、押ボタンスイッチに組み込まれた照光式光インタラプタ20は、図4及び図5に示すように、外観形状が全体として円形を呈するケース21を有し、ケース21は底部にカバー17を有する。このケース21の平面視円形の中央部に照光用ランプとしてのLED(発光ダイオード)25が配置されている。LED25は、ケース21の中央部に突設された筒状のLEDホルダ(ランプホルダ)26により上方向に垂直に保持されるとともに、その頭部が外方に突出している。
【0028】
ケース21の外周壁には1対の突起23が180度間隔で設けられており、この突起23を押ボタンスイッチのケース10の開口10bに嵌合させることで、照光式光インタラプタ20を押ボタンスイッチに取り付けることができる。また、照光式光インタラプタ20が押ボタンスイッチに組み込まれた状態で、LED25はボタン12の裏面側に位置し、ボタン12を裏面側から照明することで、ボタン12の表示文字等が浮かび上がる。
【0029】
更に、LED25のリードフレーム25aは筒状のスペーサ28により保持され、プリント基板30に接続されている。このプリント基板30の一方側(表側)にはLED25が実装されるとともに、反対側(裏側)には後記投光素子51及び受光素子52等の電子部品と受光素子52の出力信号を外部に取り出すためのコネクタ31が実装されている。
【0030】
この照光式光インタラプタ20には、図4の(a)、(b)から明らかなように、押ボタンスイッチのスライド部材11の遮光板15が出入可能な遮光体挿入部40が設けられている。図2より、押ボタンスイッチの常態(ボタン12を押していない状態)では、スライド部材11の遮光板15が遮光体挿入部40に幾分進入しているが、投光素子51と受光素子52との間の光路は遮断していない。
【0031】
遮光板15、遮光体挿入部40、投光素子51及び受光素子52の概略拡大斜視図を図6、その概略拡大縦断面図を図7の(a)、概略拡大横断面図を図7の(b)に示す。この実施形態では、投光素子(例えばLED)51と受光素子(例えばフォトトランジスタ)52が所定間隔を置いて対向配置されている。投光素子51及び受光素子52はプリント基板30に実装されている。
【0032】
この投光素子51と受光素子52との間には、受光素子52による受光を遮断する遮光板15が出入可能な遮光体挿入部40が設けられている。遮光体挿入部40は、投光素子51と受光素子52との間に配置された不透光壁60の内側に設けられている。不透光壁60は、管状を呈し、プリント基板30を貫通するとともに、ケース21の内部を照光式光インタラプタ20のカバー17に向かって下方に延び、下端部が不透光壁の一部を担うカバー17に接触している。これにより、遮光体挿入部40は遮光板15の出入口以外は不透光壁で囲まれたことになる。すなわち、遮光体挿入部40の出入口とは反対側は不透光のカバー17により塞がれ、それ以外は不透光壁60で包囲されている。
【0033】
また、不透光壁60には、投光素子51に対面する投光スリット61及び受光素子52に対面する受光スリット62が形成されている。なお、不透光壁60は前記のように不透光材からなるケース21に一体に成型しても、或いは別部品としてケース21に接着、嵌合等により取り付けてもよい。
【0034】
このような照光式光インタラプタ20を組み込んだ押ボタンスイッチにおいて、ボタン12を押さないときは、スライド部材11はバネ13によりボタン12側に付勢されている。この状態では、図7の(a)に示すように、遮光板15は遮光体挿入部40に若干進入しているが、投光素子51と受光素子52との間の光路は遮断しない。従って、投光素子51の光は投光スリット61、遮光体挿入部40、受光スリット62を経て、受光素子52により受光される。これにより、照光式光インタラプタ20から、遮光体挿入部40に遮光板15が無いとの信号が出力される。
【0035】
ボタン12を押すと、スライド部材11はバネ13の付勢力に抗してプリント基板30側に移動し、これに伴って遮光板15が遮光体挿入部40の奥まで進入する。このとき、遮光板15は図7の(a)に一点鎖線で示す位置まで進入するので、投光素子51と受光素子52との間の光路が遮光板15により遮断され、投光素子51からの光が受光素子52で受光されなくなる。これにより、照光式光インタラプタ20から、遮光体挿入部40に遮光板15が有るとの信号が出力される。
【0036】
この照光式光インタラプタ20によれば、遮光体挿入部40において、遮光板15の出入口には遮光板15が存在し、出入口とは反対側はカバー17で閉鎖され、それ以外は不透光壁60で囲まれている。これにより、遮光板15以外は遮光体挿入部40に挿入できないようになっているので、押ボタンスイッチに不正操作用の穴を開けて光ファイバを差し込んでも、その光ファイバを光インタラプタ20のそばに挿入することができず、光ファイバにより不正光を遮光体挿入部60、すなわち不透光壁60の受光スリット62に照射することができないため、不正タイミング操作が不可能となる。この結果、不正操作防止効果が極めて高い。
【0037】
これについて付言すると、図10及び図11の構造を有する従来の照光式光インタラプタの場合、その構造以外が同じ条件であるとするなら、光ファイバFを受光部120の受光スリット125の近くまで侵入させるには、遊技機のパネル面にあるボタン12とスライド部材11に穴を開ければよい。これに対して、上記実施形態の照光式光インタラプタ20の場合は、ボタン12とスライド部材11の他に、ケース21とプリント基板30の少なくとも4部品に穴を開ける必要があり、遊技機のパネル面から遠く離れた所への小さな穴開け作業は現実的には非常に困難であり、従来に比べて困難さが格段に異なるので、不正操作を有効に防止することができる。
【0038】
また、遮光体挿入部40は、遮光板15の出入口以外が不透光壁60及びカバー17により囲まれ、しかも出入口には遮光板15が幾分進入しているので、遮光体挿入部40の隙間が極めて少なく、遮光体挿入部40への塵埃の進入を殆ど防止でき、塵埃が不透光壁60の投光スリット61や受光スリット62に付着し難く、塵埃による動作不能になることは極少となる。
【0039】
しかも、内側を遮光体挿入部40とした不透光壁60をケース21に設ければよいので、不正操作の防止効果及び塵埃による動作不能の防止効果を簡単で安価な構造で得ることが可能となる。
【0040】
一方、照光用のLED25は円形状のケース21の中央部に突設された筒状のLEDホルダ26により垂直に保持されているので、照光式光インタラプタ20が押ボタンスイッチに組み込まれた状態では、LED25がボタン12の裏面側の中央に位置することで、LED25によりボタン12を裏面側から均一に照光することができ、ボタン12の照度むらを防止できる。
【0041】
また、照光用のLED25はケース21の中央部に突設された筒状のLEDホルダ26により保持されるとともに、頭部が外方に突出しているので、照光式光インタラプタ20が押ボタンスイッチに組み込まれた状態では、LED25がボタン12の裏面に接近することで、ボタン12の照度を高めることができる。
【0042】
更に、ボタン12の照度むらを防止できること、及びボタン12の照度を向上できることにより、安価なLEDを使用することができるようになり、照光式光インタラプタ20のコストを抑えることができる。しかも、LEDホルダ26によりLED25の垂直状態が保持されるので、生産過程での搬送などによるLED25の倒れや傾きを防止できる。
【0043】
上記ボタン12の照度むらを防止し照度を高めることについて付言すると、従来、光インタラプタのケースからLEDの外方への突出度合を高め、垂直突出状態を保つために、ゴム或いはプラスチックからなるLEDスペーサを用いてプリント基板に実装している。このため、ケースからLEDの外方への突出度合を高めるほど、LEDの垂直状態を保つことが困難になる。加えて、当初LEDを垂直に取り付けても、生産工程での搬送や半田付け作業において外力が加わるため、どうしてもLEDの垂直状態を維持することが困難である。この結果、生産性が悪化し、照光式光インタラプタを押ボタンスイッチ等に組み込んだときに照度むらが発生し易く、商品価値の低下を招いている。
【0044】
上記実施形態の照光式光インタラプタ20では、LED25はLEDホルダ26により保持されているが、LEDホルダ26には外径の異なる多種多様のLEDを容易に取り付け可能であることが便利であり、次にその機構について説明する。
【0045】
その機構の一形態を図8(要部拡大縦断面図)に示す。図8では、筒状のLEDホルダ26の上端部に環状の支持部材70が取り付けられ、この支持部材70によりLED25Aが支持されている。支持部材70の内周壁には凹部70aが形成され、この凹部70aに対応してLEDホルダ26の上端部の外周壁には凸部26aが形成され、凹部70aに凸部26aを嵌合させることで、支持部材70がLEDホルダ26に着脱自在に取り付けられる。
【0046】
この支持部材70は、LEDホルダ26に取り付けた状態では、一端部70bがLED25Aの外周壁に係合し、他端部70cがLEDホルダ26の外周壁に係合する。この支持部材70により、LED25Aはケース21の中央部に垂直状態で保持される。
【0047】
この機構では支持部材70がLEDホルダ26に対して着脱自在であるため、同外径で発光色の異なるLEDの場合は、その支持部材70を用いてLEDホルダ26に取り付けることが可能である。
【0048】
外径の異なるLEDの場合は、図9に示すように行う。図9は、図8のLED25Aよりも小径のLED25BをLEDホルダ26に取り付ける場合を示している。この場合、予めその小径に対応する支持部材71を用意しておく。支持部材71は、上記支持部材70と同様に、凹部71aに凸部26aを嵌合させることで、LEDホルダ26に着脱自在に取り付けられる。また、支持部材71の一端部71bがLED25Bの外周壁に係合し、他端部71cがLEDホルダ26の外周壁に係合する。これにより、異なる外径(小径)のLED25Bであっても、LED25Bはケース21の中央部に垂直状態で保持される。
【0049】
なお、外径の異なるLED25Bの場合、スペーサ28Bはそれに応じた長さのものを使用する。
【0050】
このような機構であれば、外径(3mm、5mm等)や発光色(青色、白色、赤色、緑色等)の異なる様々なLEDを、対応の支持部材を用いることでLEDホルダ26に容易に取り付けることができるだけでなく、どのような外径のLEDであっても光インタラプタ20の平面視中央に保持することができ、照光式光インタラプタを押ボタンスイッチ等に組み込んだときの照度むらを防止できる。その上、異なる外径のLEDに対応する支持部材を用いればよいので、構造も簡素であり、コストも掛からない。
【0051】
また、上記実施形態の照光式光インタラプタ20では、LED25のリードフレーム25aはプリント基板30に直接接続されているが、プリント基板30に抜き差し可能なコネクタを実装し、このコネクタにLED25を取り付けてもよい。この場合、コネクタの着脱によりLEDの交換が容易になる。これにより、LEDの製品在庫は1種類のみ準備しておき、受注に応じて外径や発光色を合わせて完成品とすることができるので、在庫管理の適切化により大幅な経費削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施形態に係る照光式光インタラプタを組み込んだ遊技機用押ボタンスイッチの一方向における正面図(a)、及びその90度異なる方向における正面図(b)である。
【図2】同押ボタンスイッチの中心部での縦断面図である。
【図3】同押ボタンスイッチのカバーを取り外した状態での底面図である。
【図4】同照光式光インタラプタの斜視図(a)、及びその平面図(b)である。
【図5】同照光式光インタラプタの一方向における正面図(a)、及びその90度異なる方向における正面図(b)である。
【図6】同押ボタンスイッチにおける遮光板、並びに同照光式光インタラプタにおける遮光体挿入部、投光素子及び受光素子の概略拡大斜視図である。
【図7】同押ボタンスイッチにおける遮光板、並びに同照光式光インタラプタにおける遮光体挿入部、投光素子及び受光素子の概略拡大縦断面図(a)、及び概略拡大横断面図(b)である。
【図8】同照光式光インタラプタにおいて、LEDホルダに対するLEDの取り付け機構の一形態を示す要部拡大縦断面図である。
【図9】同照光式光インタラプタにおいて、LEDホルダに対するLEDの取り付け機構の別形態を示す要部拡大縦断面図である。
【図10】従来例に係る照光式光インタラプタの斜視図である。
【図11】同従来例に係る照光式光インタラプタの概略拡大縦断面図(a)、及び概略拡大横断面図(b)である。
【符号の説明】
【0053】
10 押ボタンスイッチのケース
11 スライド部材
12 ボタン
15 遮光板(遮光体)
17 カバー
20 照光式光インタラプタ
21 照光式光インタラプタのケース
25 LED(照光用ランプ)
26 LEDホルダ(ランプホルダ)
30 プリント基板
40 遮光体挿入部
51 投光素子
52 受光素子
60 不透光壁
61 投光スリット
62 受光スリット
70,71 支持部材
【出願人】 【識別番号】591075951
【氏名又は名称】センサテック株式会社
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100084962
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 茂信


【公開番号】 特開2008−165(P2008−165A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169550(P2006−169550)