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【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】内ヶ島 敏博

【氏名】内ヶ島 隆寛

【氏名】海野 達也

【要約】 【課題】特別遊技終了後に行なわれる開放延長状態の継続期間を一定にしつつも、趣向性の高いものにする。

【構成】特別遊技終了後に開放延長状態の継続期間である特別図柄の変動回数(以下、「本残り変動回数」という)よりも変動回数が少ない変動回数(以下、「仮残り変動回数」という)を表示し(S111、S112)、特別図柄の変動が開始又は停止する毎に本残り変動回数を減算する(S118)とともに表示されている仮残り変動回数を減算表示する(S120)構成にして、特定期間中に遊技者が操作ボタン67を操作すると(S132:YES)、現在表示されている仮残り変動回数を、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値の範囲内で加算表示する(S135)ようにしたので、開放延長状態の継続期間を一定にしつつも趣向性の高い弾球遊技機になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機全体の制御を司る主制御装置と、
該主制御装置から送られるコマンドをもとに制御される複数のサブ制御装置と、
該サブ制御装置に接続され、遊技者が操作可能な操作ボタンと、を備え、
前記主制御装置は、遊技球が始動口に入球した際に抽出する乱数値によって、遊技者に有利な状態である特別遊技を行なうか否かの抽選(以下、「特別遊技抽選」という)及び前記特別遊技終了後に前記始動口に設けられた羽根の開放時間を延長する開放延長状態の継続期間の抽選(以下、「開放延長期間抽選」という)を行ない、前記特別遊技抽選の結果及び前記開放延長期間抽選の結果を特別図柄の確定表示によって報知するほか、前記特別遊技抽選の結果及び前記開放延長期間抽選の結果を含む表示制御コマンドを前記サブ制御装置に送信し、
前記サブ制御装置は、前記表示制御コマンドに応じて前記特別図柄の疑似演出を行なう疑似図柄の決定及び疑似図柄の変動制御を行う弾球遊技機において、
前記サブ制御装置は、前記特別遊技終了後に前記疑似図柄を表示する演出図柄表示装置にて、前記開放延長期間抽選によって決定された前記開放延長状態の継続期間である前記特別図柄の変動回数(以下、「本残り変動回数」という)よりも少ない変動回数(以下、「仮残り変動回数」という)を表示し、
前記特別図柄の変動が開始又は停止する毎に前記本残り変動回数を減算するとともに前記演出図柄表示装置に表示されている仮残り変動回数を減算表示するようになし、
所定期間中に遊技者が前記操作ボタンを操作することに起因して、現在表示されている仮残り変動回数を、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値の範囲内で加算表示するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記特別遊技終了後に前記演出図柄表示装置に表示される仮残り変動回数は、複数種類の仮残り変動回数候補から選択される構成であり、前記サブ制御装置に前記複数種類の仮残り変動回数候補から前記演図柄表示装置に表示する一つ仮残り変動回数を選択する表示選択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者にとって有利な特別遊技状態が終了した後に所定期間の間、始動口に遊技球が入りやすい開放延長状態になる弾球遊技機において、前記所定期間の報知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のパチンコ遊技機(第1種パチンコ遊技機)は、遊技盤面上に配置された始動口に遊技球が入球すると乱数値を抽出し、該抽出した乱数値が予め定められている所定の値と一致した場合には、遊技盤面上に配置され通常は入球不能な大入賞口が開放されることで大量な賞球が得られる大当りが発生する。
なお、抽出した乱数値が所定の値と一致したか否かの報知、つまり、当りかハズレかの報知は特別図柄の確定表示によって行なわれる。
大当り遊技が終了した後は、時間短縮状態や高確率遊技状態に移行するパチンコ遊技機が一般的である。
この時間短縮状態とは、特別図柄及び普通図柄(始動口に設けられた羽根を開放するか否か報知する図柄)の変動時間が通常遊技状態よりも短くなる。 なお、時間短縮状態中は開放延長状態になっているパチンコ遊技機が多い。この開放延長状態とは、普通図柄が当ったことで開放する始動口に設けた羽根の開放時間が長くなる状態である。
また、高確率遊技状態とは、時間短縮状態、開放延長状態に加え、特別図柄の抽選確率又は特別図柄の抽選確率及び普通図柄の抽選確率が高くなる(当り易くなる)状態である。
上記したように時間短縮状態中、開放延長状態中、高確率遊技状態中は遊技球を多く減らすことなく、大当り抽選を行えることが出来るので通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態といえる。
【0003】
なお、高確率遊技状態は、次に大当りが発生するまで継続されるが、時間短縮状態(開放延長状態)は、大当り遊技終了後に特別図柄が予め定められた所定回数変動することで終了してしまう。
また、時間短縮状態(開放延長状態)の終了条件である大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数は、どのような大当りでも一定であるパチンコ遊技機もあるが、大当りした特別図柄の種類によって異なるパチンコ遊技機も存在する。
また、現在では、特許第2799555号(特許文献1)に記載されているように開放延長状態が終了するまでの残りの変動回数(特別図柄)を表示させ、遊技者に緊迫感を与えている。
【0004】
【特許文献1】特許第2799555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術に記載したように、大当り遊技終了後の所定期間(特別図柄が所定回数変動するまで)、開放延長状態になるパチンコ遊技機が多く存在するが、所定期間である特別図柄の変動回数が一定であるので、面白みに欠けていた。
なお、特許第2799555号(特許文献1)に記載されているように、大当りした図柄によって、所定期間である大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数を異ならせているパチンコ遊技機もあるが、大当りした図柄が同じであれば、所定期間である特別図柄の変動回数は同じであるので、遊技者は、大当りになった瞬間に所定期間である特別図柄の変動回数が分かってしまい、せっかく、所定期間である大当り遊技終了後の特別図柄の変動回数を異ならせた効果を充分に発揮されていない。
また、一旦、残り変動回数(所定期間)が表示されれば、その残り変動回数が減ることがあっても増えることがないので、遊技者は開放延長状態中はただ単に残り変動回数まで大当りになってくれと思いながら遊技することとなり、物足りなさがあった。
【0006】
一方、上記の問題を解決するために、開放延長状態の継続期間である特別遊技終了後(大当り遊技終了後)の特別図柄の変動回数を、大当りした図柄とは無関係にランダムにしたり、開放延長状態中に開放延長状態の継続期間を増やす構成(例えば、開放延長状態中に特定の乱数を抽出すると開放延長状態の継続期間を増やす)が考えられるが、そのような構成にすると、遊技者と遊技店とでバランスがとれたパチンコ遊技機ではなくなってしまう(遊技者と遊技店での利益バランスがうまくとれていないと一方に極端に片寄ったものとなりパチンコ遊技機として成立しない)ほか、遊技店の店員がパチンコ遊技機に不正が行なわれているかの否かの確認がとり難いものとなってしまう(例えば、開放延長状態の継続期間である変動回数が毎回、一番多い回数が選択されるよな不正なROMや開放延長状態が長い間続くような不正なROMに交換されていても容易には発見出来なくなってしまう)。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために請求項1記載の弾球遊技機は、遊技機全体の制御を司る主制御装置と、
該主制御装置から送られるコマンドをもとに制御される複数のサブ制御装置と、
該サブ制御装置に接続され、遊技者が操作可能な操作ボタンと、を備え、
前記主制御装置は、遊技球が始動口に入球した際に抽出する乱数値によって、遊技者に有利な状態である特別遊技を行なうか否かの抽選(以下、「特別遊技抽選」という)及び前記特別遊技終了後に前記始動口に設けられた羽根の開放時間を延長する開放延長状態の継続期間の抽選(以下、「開放延長期間抽選」という)を行ない、前記特別遊技抽選の結果及び前記開放延長期間抽選の結果を特別図柄の確定表示によって報知するほか、前記特別遊技抽選の結果及び前記開放延長期間抽選の結果を含む表示制御コマンドを前記サブ制御装置に送信し、
前記サブ制御装置は、前記表示制御コマンドに応じて前記特別図柄の疑似演出を行なう疑似図柄の決定及び疑似図柄の変動制御を行う弾球遊技機において、
前記サブ制御装置は、前記特別遊技終了後に前記疑似図柄を表示する演出図柄表示装置にて、前記開放延長期間抽選によって決定された前記開放延長状態の継続期間である前記特別図柄の変動回数(以下、「本残り変動回数」という)よりも少ない変動回数(以下、「仮残り変動回数」という)を表示し、
前記特別図柄の変動が開始又は停止する毎に前記本残り変動回数を減算するとともに前記演出図柄表示装置に表示されている仮残り変動回数を減算表示するようになし、
所定期間中に遊技者が前記操作ボタンを操作することに起因して、現在表示されている仮残り変動回数を、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値の範囲内で加算表示するようにしたことを特徴とする弾球遊技機である。
【0008】
サブ制御装置は、音を制御する音制御装置、ランプを制御するランプ制御装置、液晶表示装置(演出図柄表示装置)などを制御する画像制御装置(演出図柄制御装置)などがあるほか、一つの制御装置にて音とランプの両方の制御を行う構成も考えられる(音・ランプ統合制御装置)。
なお、主制御装置から送信された表示制御コマンドを受信するサブ制御装置と疑似図柄の決定及び疑似図柄の変動制御を行うサブ制御装置は、同じサブ制御装置であってもよいし、異なるサブ制御装置で行ってもよい。また、疑似図柄の決定と疑似図柄の変動制御を異なるサブ制御装置にて行ってもよい。
また、操作ボタンと接続されるサブ制御装置は、表示制御コマンドを受信するサブ制御装置であっても疑似図柄の決定及び疑似図柄の変動制御を行うサブ制御装置であってもよい。
また、主制御装置とサブ制御装置との関係は主制御装置からサブ制御装置へ信号を送信するのみの一方向通信が好適である。
【0009】
開放延長状態の継続期間を特別図柄の種類(大当り図柄の種類)によって決定する構成の場合には、開放延長期間抽選とは、大当り図柄(特別図柄)の抽選に該当する。
また、大当り抽選の確率が変更される弾球遊技機であれば、大当りの抽選確率を特別図柄の種類(大当り図柄の種類)によって決定するのが好適である。
主制御装置からサブ制御装置に送信される表示制御コマンドには、特別遊技抽選の結果、開放延長期間抽選の結果の他に特別図柄の変動時間を示すコマンドも含まれる。また、大当り抽選の確率が変更される(高くなる)弾球遊技機であれば、大当り抽選の確率が高い高確率遊技状態にするか否かの抽選である高確率状態抽選の結果を示すコマンドも含まれる。なお、大当り抽選の確率を高確率にするか否かを特別図柄の種類(大当り図柄)によって決定する構成であれば、高確率状態抽選の結果を示すコマンドとは、特別図柄の種類(大当り図柄)を示すコマンドである。
【0010】
特別図柄は主制御装置の制御によって7セグメントやLEDにて表示され、疑似図柄はサブ制御装置が表示制御コマンドをもとに液晶表示装置などにて表示される。
特別図柄と疑似図柄は同期しているので、特別図柄が変動を開始すれば疑似図柄も変動開始し、特別図柄が変動を停止すれば疑似図柄も停止する。しかし、変動のスピードなどは異なっている。また、疑似図柄のみ仮停止(揺れ変動)する場合もある。
なお、特別図柄にて、特別遊技抽選の結果、開放延長期間抽選の結果を報知する構成になっているが、特別図柄は遊技領域の隅に小さく表示されるのほか、変動が開始すると停止するまで高速変動を行ううえ、大当り図柄の組合せは、ゾロ目ではない構成になっている。
一方、疑似図柄は、遊技領域に設けられた液晶表示装置にて大きく表示され、大当り図柄の組合せはゾロ目になっているほか、変動速度を変更するなどして図柄がゾロ目になるような演出も行なう構成になっている。
なお、特別図柄の大当り図柄と疑似図柄の大当り図柄の関係は1対1の関係にはなっていない。特別図柄の大当り図柄と疑似図柄の大当り図柄の関係は、特別図柄を1とした場合には、疑似図柄は1よりも大きな数になるように構成されている。
つまり、遊技者は特別遊技抽選の結果を特別図柄ではなく疑似図柄をみて確認する。なお、開放延長期間抽選の結果は、特別図柄と疑似図柄の大当り図柄が1対1の関係でないため疑似図柄を見ても容易に判断することが出来ない。
【0011】
開放延長状態の継続期間は特別図柄の変動回数になっている。つまり、特別図柄が所定回数変動すると開放延長状態が終了する。なお、この開放延長状態の継続期間の種類が多いほど趣向性に富んだパチンコ遊技機になる。
主制御装置によって抽選された開放延長期間抽選の結果は、表示制御コマンドとしてサブ制御装置に送信される。なお、この開放延長期間抽選の結果を「本残り変動回数」と称する。サブ制御装置は、特別遊技終了後(大当り終了後)に、本残り変動回数よりも少ない変動回数を演出図柄表示装置に表示する。
なお、この特別遊技終了後に表示される本残り変動回数よりも少ない変動回数を「仮残り変動回数」と称する。
例えば、本残り変動回数が40回と決定されたなら、特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数は1〜39の何れかである。なお、本残り変動回数が40回と決定されたときは必ず特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数は30回になる構成でもよいし、30回のときもあれば20回のときもあるようにしてもよい。
また、特別遊技終了後には必ず仮残り変動回数を表示するのではなく、ときおり本残り変動回数を表示するような構成であってもよい。その際には、サブ制御装置によって本残り変動回数を表示するか仮残り変動回数を表示するか決定する構成が好適である。
なお、特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数とは、減算表示される前に表示された変動回数である。つまり、特別遊技が終了した後の一番初めに表示された変動回数である。
そして、特別図柄が変動開始するとともにあるいは特別図柄が確定表示するとともに表示されている仮残り変動回数を減算表示していく。
結果、遊技者としては、この仮残り変動回数が0になることで、開放延長状態が終了すると認識する。
また、サブ制御装置は、主制御装置から送信された開放延長期間抽選の結果(開放延長状態の継続期間である特別図柄の変動回数)を記憶しておき(本残り変動回数を記憶しておき)、特別図柄が変動開始するとともにあるいは特別図柄が確定表示するとともに本残り変動回数を減算していく。
【0012】
本発明では、所定期間中に遊技者が前記操作ボタンを操作することに起因して、現在表示されている仮残り変動回数を、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値の範囲内で加算表示する。
所定期間中とは、特定の変動が行なわれている最中が好適である。なお、特定の変動が行なわれている最中には、演出図柄表示装置にて、遊技者に操作ボタンの操作を促がす表示を行う構成にする。
所定期間は、いつ発生するか決まっている構成(発生時期を固定する構成)にしてもよいし、ランダムに出現する構成にしてもよい。また、大当り遊技終了から開放延長状態が終了するまでの間に所定期間は1回のみ出現する構成にしても何回でも出現する構成にしてもよい。さらに、所定期間を出現させないときがある構成にしてもよい。
なお、所定期間の発生期間を固定する場合の例としては、表示されている仮残り変動回数が所定値(例えば0、1、5など)になった場合や現在の本残り変動回数が所定値(例えば10、20など)になった場合が考えられる。
また、特定の変動を行なうか否かの決定は主制御装置によって決定する構成でもサブ制御装置によって決定する構成でもよい。
遊技者が操作ボタンを操作することに起因して表示されている仮残り変動回数を加算表示する方法としては、操作ボタンを1回操作する毎に仮残り変動回数が1加算される構成でもよいし、操作ボタンを操作することで乱数を抽出し、該抽出した乱数によって加算される数が異なる構成にしてもよい。なお、操作ボタンを操作しても加算表示されないときがあってもよい。
現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値の範囲内で加算表示するとは、例えば、開放延長期間抽選の結果が60回であり、特別遊技終了後に表示された仮残り変動回数が40回であった場合において、表示されている仮残り変動回数が10回のときに所定期間になると、40から10を引いた30が、特別遊技が終了してから特別図柄が変動した回数であるから、現在の本残り変動回数は60から30を引いた30回である。つまり、現在の本残り変動回数の30から現在表示されている仮残り変動回数の10を引いた値が20であるので、1から20の範囲内で加算表示される。そして、表示されている仮残り変動回数は、11から30の間のいずれかになる。
なお、大当り遊技終了から開放延長期間が終了するまでに所定期間が必ず1回だけ出現する構成にした場合には、所定期間中に仮残り変動回数が加算表示可能な値は、開放延長期間抽選の結果である本残り変動回数から大当り遊技終了後に表示された仮残り変動回数を引いた値の範囲内になる。
また、所定期間中に遊技者が操作ボタンを操作しなかった場合や、操作したにも関らず加算表示されなかった場合において、表示されている仮残り変動回数が少なった際あるいは0になった際には強制的に現在表示されている仮残り変動回数を現在の本残り変動回数の範囲で加算表示する構成が好適である。当然に強制的に加算表示される場合は、本残り変動回数が残っている場合である。
【0013】
なお、本発明は大当り抽選の確率が変更されるパチンコ遊技機(高確率遊技状態に変化するパチンコ遊技機)にも適用できる。
なお、特別遊技終了後に高確率遊技状態に移行するか否かも特別図柄によって報知される。つまり、大当り図柄(特別図柄)によって、高確率遊技状態にするか開放延長期間の継続期間を何回(特別図柄の変動回数)するか否かを決定する。なお、高確率遊技状態中は必ず開放延長状態になる構成にしてもよいし、高確率遊技状態中であっても特別図柄が所定回数変動したら、高確率遊技状態は継続されるが開放延長状態は終了する構成にしてもよいし、特別図柄が所定回数変動したら、高確率遊技状態、開放延長状態の両方とも終了する構成にしてもよい。
【0014】
前記課題を解決するために請求項2記載の弾球遊技機は、前記特別遊技終了後に前記演出図柄表示装置に表示される仮残り変動回数は、複数種類の仮残り変動回数候補から選択される構成であり、前記サブ制御装置に前記複数種類の仮残り変動回数候補から前記演図柄表示装置に表示する一つ仮残り変動回数を選択する表示選択手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機である。
【0015】
請求項2記載の弾球遊技機は、開放延長期間の継続期間(本残り変動回数)も特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数も複数種類から選択される構成である。つまり、開放延長期間の継続期間は主制御装置が複数種類の中より一つ選択し、特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数は、主制御装置が選択した本残り変動回数をもとに複数種類ある仮残り変動回数から一つサブ制御装置が選択する構成である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、大当り図柄(特別図柄)によって開放延長状態の継続期間を決定する構成にすることで遊技店と遊技者との利益バランスがとれたパチンコ遊技機にしつつも、遊技者には正確な開放延長状態の継続期間が容易には分からないため、趣向性に富んだパチンコ遊技機になる。
また、一旦、開放延長状態になった後も表示される開放延長状態の継続期間である特別図柄の残り変動回数が増える場合があるので、遊技者は開放延長状態中も開放延長状態がもっと継続してくれといった今までにない感情で遊技するようになる。
また、表示される開放延長状態の継続期間である特別図柄の残り変動回数が増える起因を遊技者が操作ボタン操作にすることで、遊技者は自らの力で開放延長状態の継続期間を増やしたと思えるので趣向性に富んだパチンコ遊技機になる。
また、特別図柄にて開放延長期間抽選の結果である開放延長状態の継続期間を報知するので遊技店の従業員は、開放延長状態の継続期間と特別図柄(大当り図柄)の関係が記された用紙などを見ることで、不正されているか否かの判断ができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、開放延長期間抽選で決定される開放延長期間の継続期間が複数あるだけでなく、特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数の種類も複数種類あるので、遊技者には、より開放延長期間がどれくらい継続されるか分かり辛くなり、より趣向性が増す。
また、特別遊技終了後に表示される仮残り変動回数の決定を主制御装置ではなくサブ制御装置によって行なうので、主制御装置に負担をかけなくてもすむ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0019】
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、長方形の外枠51と前面枠52とからなる筐体にて構成の各部を保持する構造である。
前面枠52は、左側上下のヒンジ53により外枠51に対し開閉可能に取り付けられており、通常は図示するように閉じた状態になっている。
前面枠52には、窓状のガラス枠60が前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。このガラス枠60には板ガラス61が二重にはめ込まれ、板ガラス61の奥には前面枠52に保持された遊技盤10(図2参照)が収納されている。
ガラス枠60の下方には上皿55が前面枠52に対して開放可能に取り付けられ、上皿55の下方にては下皿63が前面枠52に固定され、下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられている。発射ハンドル64を時計回りに回動操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿55から供給された遊技球を遊技盤10に向けて発射する。
上皿55の左上側には、遊技者が操作可能な操作ボタン67が備えられており、遊技者が特定期間に、この操作ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される音が変化する。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
また、前面枠52には、遊技者の趣向を高めるためや遊技状態を遊技者や店員に知らすための複数の枠側装飾ランプ65、スピーカ66が備えられている。
【0020】
図2に示すように遊技盤10には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には7セグメントの特別図柄表示装置9及び4個のLEDからなる特別図柄保留記憶表示装置10が設置されている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている。
センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当たり、普通図柄表示装置7に当たりの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置13の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置され、その下方にはアウト穴15が設けられている。
また、大入賞口14の左右には、ガイドレール2bに沿うようにして普通入賞口16が配置されている。
【0021】
図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、前述した遊技盤10を脱着可能に取り付ける機構盤70が前述した外枠51に収納されている。この機構盤70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤10上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられ(演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85がサブ制御装置に該当する)、機構盤70の右上部には枠用外部接続端子79、盤用外部接続端子78が設けられている。
【0022】
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。 また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84、電源基板85には、CPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
【0023】
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、普通入賞口16に入球した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ16a等の検出信号が入力される。
【0024】
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及び音声・ランプ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄中継基板41を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力され、また図柄変動や大当たり等の管理用の信号が盤用外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
【0025】
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて賞球モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。賞球として払い出される遊技球を計数するための賞球センサー21の検出信号は払出制御装置81と主制御装置80とに入力され、払出制御装置81と主制御装置80の双方で賞球の計数が行われる。
なお、払出制御装置81は満タンスイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満タンスイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると賞球モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満タンスイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して賞球モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は遊技球等貸出装置接続端子24を介してプリペイドカードユニット56と交信することで球貸ソレノイド26を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は球貸しセンサー27に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、遊技球等貸出装置接続端子24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための貸出しボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が接続されている。
【0026】
また、払出制御装置81は、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
【0027】
音声・ランプ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LEDや各種ランプを制御する。
また、音声・ランプ統合制御装置83には、操作ボタン67が接続されており、遊技者が操作ボタン67を操作した際には、その信号が音声・ランプ統合制御装置83に入力される。
【0028】
音声・ランプ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、音声・ランプ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものと音声・ランプ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
【0029】
次に、このパチンコ機50の基本仕様を図5に従って説明する。なお、この図中で始動口1とあるのは第1始動口11を、始動口2は第2始動口12を示す。
通常確率状態と高確率状態とは特別図柄の大当たり確率によって区別され、通常確率状態と時間短縮状態とは特別図柄の平均変動時間及び普通図柄の平均変動時間の違い、即ち図柄の変動時間の長短で区別される。
【0030】
変動短縮機能は時間短縮状態及び高確率状態で作動し、その場合、特別図柄の平均変動時間は約6秒、最短変動時間は約5秒になる。また、通常確率状態でも、特別図柄の変動開始時に保留記憶が2個以上あると、その特別図柄の変動について変動短縮機能が作動して、変動時間は上記と同様になる。
【0031】
開放延長機能は時間短縮状態及び高確率状態で作動し、その場合、第2始動口12の開放時間の上限が基底時間の0.3秒(未作動時)から4秒に延長される。但し、規定数(本実施例では3個)の入球があれば、上限時間に達していなくても閉鎖される。
【0032】
特別図柄の大当たり確率は、通常確率状態(1/396.7)と高確率状態(1/39.67)とで異なるが、第1始動口11と第2始動口12とでは差がない。
普通図柄の当たり確率は、通常確率状態、時間短縮状態及び高確率状態とも同じ(1/2)である。
【0033】
特別図柄の平均変動時間、特別図柄の最短変動時間、普通図柄の平均変動時間及び第2始動口12の開放時間(上限)は、図示並びに上述のとおりである。
また、1入賞あたりの賞球数も図示の通りである。なお、普通図柄作動ゲート17は通過口であるので賞球はない。
【0034】
本実施例では、高確率状態は次に大当りが発生するまで継続し、時間短縮状態は特別図柄が所定回数変動するまで継続する。
なお、高確率状態は次に大当りが発生するまで継続すると記載したが、正確には、特別図柄が1万回変動した場合には高確率状態は終了する。上述したように高確率状態では、特別図柄の大当り確率が1/39.67であるため、特別図柄が1万回変動しても大当りが発生しないといという確率は0に等しいため、ほぼ1万回、特別図柄が変動するまでには次の大当りが発生する。
また、時間短縮状態の継続期間は、20回、40回、60回、80回、100回のうちのいずれかであり、詳細は後述するが大当り図柄(特別図柄)によって決定される。
【0035】
次に、主制御装置80が、メインルーチンとして行う各処理を図6に従って説明する。
図6に示すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S20までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS21の処理を「残余処理」と称する。
【0036】
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
【0037】
正常割り込みでないと判断されると、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(S11)、残余処理に移行する。
【0038】
正常割り込みとの肯定判断がなされると、まず初期値乱数更新処理が実行される(S12)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0039】
S12に続く大当り決定用乱数更新処理(S13)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、最大値である「3966」に至ると次回の処理では、そのときの前記初期値乱数の値を初期値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にそのときの初期乱数の値を初期値とし「0」〜「3966」までの3967個の整数値を繰り返し作成する。
即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構成する要素を「0」〜「3966」までの整数値とすることは前記初期乱数と何等変わることはないが、今回の更新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成である。これにより、当否乱数は、乱数を構成する要素を「0」〜「3966」までの3967個の整数値とし、割り込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の割り込み処理ではそのときの初期値乱数により決定される値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にすることができる。また、更新初期値と更新最大値とにより決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ「0」〜「3966」の3967個の整数値と何等変わることがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にしている。
なお、通常確率状態時の当選することとなる値の数は10で、値は「775」〜「777」、「1775」〜「1777」、「2774」〜「2777」であり、高確率状態時の当選することとなる値の数は100で、値は「775」〜「777」、「1314」〜「1333」、「1758」〜「1777」、「2758」〜「2777」、「3314」〜「3333」である。
【0040】
大当り図柄決定用乱数更新処理(S14)は「0」〜「20」の21個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
なお、大当り図柄決定用乱数と大当り図柄(特別図柄)の関係は図7に示すとおりである。
図7に示すように、大当り図柄は、2個のアルファベットの組合せによって構成されている。
また、大当り図柄(特別図柄)は図8に記載されているように確変図柄(確変当りになる図柄)と通常図柄(通常当りになる図柄)の2種類の分類されるが、記載されているように複数の確変図柄または通常図柄に共通する部分がないため、遊技者は大当り図柄(特別図柄)を見ただけでは、確変大当りなのか通常大当りなのかの区別が難しい。
また、上述したように大当り図柄が確変図柄であれば、高確率遊技状態(開放延長状態)は、特別図柄が1万回変動するまで継続し、大当り図柄が通常図柄のEL又はHPであった場合には図8に記載するように、時間短縮状態(開放延長状態)は、特別図柄が20回変動するまで継続する。なお、他の通常図柄と継続期間の関係は図8に記載しいている通りなので説明は省略する。
また、図8に記載しているように、同じ継続期間であっても大当り図柄(通常図柄)に共通性は持たせていないため、遊技者が大当り図柄を見ただけでは、確変当りなのか通常当りなのかの区別だけでなく開放延長状態の継続期間も見分けるのが難しいようになっている。
なお、遊技店の店員は、図8のような大当り図柄と当りの種類又は継続期間の関係を記載しておいた用紙を見ることによって、例えばROMを交換するような不正があった場合でも直ぐに不正を発見できるようになる。
また、図8に記載するように、特別図柄によるハズレの確定表示は「――」の1種類しかないので、ハズレ図柄(特別図柄)は選択する必要はない。
また、本実施例では、大当り図柄がLLとなった場合のみ大当りラウンドが2ラウンド(大入賞口14が2回開放する)であり、他の大当り図柄の場合は15ラウンドで(大入賞口14が15回開放する)ある。
【0041】
S14に続く当り決定用乱数更新処理(S15)は、「0」〜「5」の6個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値の数は通常確率状態時、高確率状態時ともに3であり、値は「0」、「3」、「5」である。
なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
【0042】
リーチ判定用乱数更新処理(S16)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
【0043】
変動パターン決定用乱数更新処理(S17)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
【0044】
続く入賞確認処理(S18)では、始動口11、12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が入賞口11、12に入賞すると大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が始動口11、12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
【0045】
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S19)を行う。この当否判定処理については後述する。この当否判定処理(S19)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S20)が実行される。
【0046】
各出力処理(S20)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、音声・ランプ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S18)により遊技盤10上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音声・ランプ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
【0047】
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S21)から構成されるが、前述したS12と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S20までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図6に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が当否乱数と同期する可能性はなくなる。尚、本実施形態においては、大当り決定用乱数の更新は初期値乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S15)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
【0048】
図9に示す始動入賞確認処理では、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号と第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する(S30)。
肯定判断なら、大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、特別図柄保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S31)。
保留記憶が満杯でなければ(S31:NO)、上記の各乱数を特別図柄保留記憶として記憶し、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数を1増加させる(S32)。既に4個の保留記憶があれば(S31:YES)保留記憶せず、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数も増やさない。
なお、特別図柄の保留記憶数の増減は音声・ランプ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に伝えられ、演出図柄表示装置6の画面6aにて、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数と同数の疑似保留表示がなされる。
【0049】
図10に示す当否判定処理では、主制御装置80は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S40)。
否定判断で(S40:NO)、特別図柄が変動中でなく(S41:NO)、確定図柄の表示中でもなければ(S42:NO)、特別図柄保留記憶(上記、S32による保留記憶)があるか否かを判断する(S43)。
【0050】
この保留記憶があれば(S43:YES)、特別図柄保留記憶の中で最も古いもの読み込んで(その特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S44)。
肯定判断であれば(S44:YES)、読み込んだ大当たり判定用乱数を確変テーブルに記録されている当たり値と照合し(S46)、否定判断であれば、読み込んだ大当たり判定用乱数を通常テーブルに記録されている当たり値と照合する(S45)。
本実施例の場合、上述したように通常確率状態時には1/396.7の確率で当選し、高確率遊技状態には1/39.67の確率で当選する。
【0051】
S45又はS46の判定で大当りなら(S47:YES)、大当たり図柄決定用乱数によって大当たり図柄を決定し(S48)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S49)。
また、外れのときは(S47:NO)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S50)。本実施例の場合、図8に記載するようにハズレの場合の特別図柄の表示は「− −」の1種類しかないので、ハズレ図柄は決定しなくてもよい。
【0052】
S49又はS50に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当たり、確変大当たり、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータと、大当りの場合には開放延長状態の継続期間を示すデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)を音声・ランプ統合制御装置83に出力し、また特別図柄表示装置9を制御して特別図柄の変動表示を開始させる(S51)。
従って、音声・ランプ統合制御装置83は変動開始コマンドに基づけば大当たり図柄又は外れ図柄(以下、まとめて確定図柄)、リーチの有無及び変動時間を判別できる。
【0053】
変動開始コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置82に変動開始コマンドを送る。
【0054】
主制御装置80は、特別図柄の変動中であれば(S41:YES)、図11(a)に示すように図柄変動時間(S49又はS50の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する(S52)。
肯定判断なら図柄停止コマンドを音声・ランプ統合制御装置83に出力し、また特別図柄表示装置9を制御して確定図柄を確定表示させる(S53)。
図柄停止コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させ、また演出図柄制御装置82に図柄停止コマンドを送る。
【0055】
主制御装置80は、確定表示させた特別図柄が大当たりになる表示であれば(S54:YES)、確定図柄表示設定処理(S55)を行い、条件装置作動開始処理(S56)により、大当たりフラグをセットする。
続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S57)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S58)。否定判断なら、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S59)、肯定判断なら時短フラグをクリアする(S60)。
【0056】
確定表示させた特別図柄が大当たりにならない表示(つまり外れ)のときは(S54:NO)、確定図柄表示設定処理(S61)を行い、開放延長フラグが立っているか否かを判断する(S62)。なお、開放延長フラグは、高確率状態中及び時間短縮状態中には立っている。開放延長フラグが立っていれば記憶されている開放延長回数カウントを−1して(S63)、このカウントの値が0になったなら(S64:YES)、各フラグを終了する(S65)。
このS65の処理では、現在が高確率状態であれば、確変フラグ、時短フラグと開放延長フラグを終了させ、現在が時間短縮状態であれば、時短フラグと開放延長フラグを終了させる。S62、S64で否定判断の場合にはリターンする。
【0057】
S42で確定図柄の表示中であれば(S42:YES)、図11(b)に示すように、確定図柄表示設定(S55又はS61)で設定された確定図柄表示時間を経過したか否かを判断し(S66)、経過していれば(S66:YES)、確定図柄表示終了処理(S67)により特別図柄表示装置9を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、また音声・ランプ統合制御装置83経由で演出図柄制御装置82に指示して、疑似図柄の確定表示を終了させる。
【0058】
図12に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、条件装置の作動中か否かを大当たりフラグに基づいて判断する(S70)。
条件装置の作動中なら(S70:YES)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S71)。
大入賞口14の開放中でなく(S71:NO)、大当たり開始演出中でなく(S72:NO)、インターバル中でもなく(S73:NO)、大当たり終了演出中でもなければ(S74:NO)、大当たり図柄及び大当たりした状態を記憶し(S75)、大当たり開始演出処理(S76)により、音声・ランプ統合制御装置83に大当たり開始コマンドを送信し、また大入賞口14を開放させる。
【0059】
音声・ランプ統合制御装置83は大当たり用の音声及びランプの演出を開始し、また演出図柄制御装置82に大当たり開始コマンドを送る。大当たりコマンドを受信した演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6を制御して大当たり開始演出(いわゆるファンファーレ画面)を表示させる。上記大入賞口14の開放は、この大当たり開始演出を待って行われる。
【0060】
S72、S73又はS74で肯定判断のときはリターンする。S71で肯定判断のときは大入賞口14への入賞球が10個になったか否かをカウントスイッチ14aの検出信号に基づいて判断し(S77)、否定判断なら大入賞口開放時間の終了か否かを判断する(S78)。S78で否定判断ならリターンし、S77又はS78で肯定判断なら大入賞口14を閉鎖させる(S79)。
続いて、最終ラウンドであったか否かを判断し(S80)、否定判断なら大当たりインターバル処理(S81)により、音声・ランプ統合制御装置83にインターバルコマンドを送信し、音声・ランプ統合制御装置83からインターバルコマンドを受信した演出図柄制御装置82の制御で演出図柄表示装置6の画面表示が変更されるのを待って、大入賞口14を開放させる。
なお、本実施例での特別遊技は 最終ラウンドが2ラウンドの場合と最終ラウンドが15ラウンドの場合が存在し、それらは、特別図柄の確定図柄(大当り図柄)によって決定される。
【0061】
S80で肯定判断のときは大当たり作動は継続しないので、大当たり終了演出処理(S82)を実行してから、条件装置停止処理(S83)により条件装置を停止させる(大当たりフラグをクリアする)。
そして、S55で特別図柄表示装置9に確定表示させS75で記憶した大当たりした図柄が確変図柄であれば(S84:YES)、確変フラグ・時短フラグ作動処理(S85)を行い、確変フラグ、時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を10000にセットする。
確変図柄でないときは(S84:NO)、時短フラグ作動処理(S86)により時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を大当り図柄に応じてセットする(20、40、60、80、100の何れかをセットする。
S85又はS86の処理の後は、音声・ランプ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信する(S87)。
【0062】
次に図13から図17までを使用して、サブ制御装置である音声・ランプ統合制御装置83の処理を説明する。なお、本実施例では、下記に記す処理を音声・ランプ統合制御装置83にて行うが同じサブ制御装置である演出図柄制御装置82で行なってもよい。
図13に示すように音声・ランプ統合制御装置83は、S51の処理によって主制御装置80から送信された変動開始コマンド(表示制御コマンド)を受信すると(S100:YES)、該変動開始コマンド(表示制御コマンド)に応じて、確定表示させる疑似図柄と疑似図柄の変動パターンを決定する(S101)。
なお、この主制御装置80から送られる変動開始コマンド(表示制御コマンド)には、大当り遊技を行うか否かの抽選である特別遊技抽選の結果、大当り遊技終了後に大当り確率が高い高確率遊技状態にするか否かの抽選である高確率遊技抽選の抽選結果、大当り遊技終了後に始動口に設けられた羽根の開放時間を延長する期間の抽選である開放延長期間抽選の結果、リーチ演出行うか否か抽選であるリーチ抽選の結果、特別図柄の変動時間の抽選である変動パターン抽選の結果などが含まれている。なお、上記した表示制御コマンドに含まれている抽選結果は、各々専用のコマンドとしてもよいが、複数の抽選結果を一つのコマンドとして送信する構成でもよい。
なお、本実施例では、大当り遊技終了後に高確率遊技にするか否か及び大当り遊技終了後に行なわれる開放延状態の継続期間は、大当り図柄(特別図柄)によって決定される。つまり、高確率遊技抽選、開放延長期間抽選とは大当り図柄を決定する抽選である。
また、S101の処理にて決定する変動パターンの中には、後述する仮残り変動回数を増加表示可能な特定変動が含まれている。つまり、本実施例では特定変動を行なうか否かの抽選はサブ制御装置である音声・ランプ統合制御装置83にて行っている。
【0063】
この特定変動は、通常確率遊技中及び演出図柄表示装置6に「高確率中」と表示されているとき(詳細は後述する)には、表示されない構成になっている。
なお、本実施例では、大当り遊技終了後に演出図柄表示装置6に仮残り変動回数ではなく本残り変動回数が表示されたときでも特定変動が出現可能な構成になっている。つまり、特定変動が出現しても仮残り変動回数が増えないときもあるようにしている。
また、本実施例では、大当り遊技が終了してから開放延長状態が終了するまでに特定変動が複数回、出現可能になっているほか、大当り遊技が終了してから開放延長状態が終了するまで特定変動が1回も出現しない場合も存在する。なお、大当り遊技が終了してから開放延長状態が終了するまで特定変動が1回も出なかった場合や、特定変動が出現しても遊技者が操作ボタン67を押さなかった場合には、仮残り変動回数が既に0になっているのにも関らず、開放延長状態が続いてしまうという問題が発生してしまうが、本実施例では仮残り変動回数が0になったときに、まだ本残り変動回数が残っている場合は、強制的仮残り変動回数を増加表示させる処理(S121、S122、S123)を行なうので問題は発生しない。
しかし、この構成に限るわけではなく、大当り遊技が終了してから開放延長状態が終了するまでに、必ず1回のみ特定変動を行なう構成にしてもよい。
また、必ず1回のみ特定変動を行なう構成にした場合、その特定変動を出すタイミングはランダムにしても固定にしてもよい。なお、特定変動の発生期間を固定する場合の例としては、表示されている仮残り変動回数が所定値(例えば0、1、5など)になった場合や現在の本残り変動回数が所定値(例えば10、20など)になった場合が考えられる。
【0064】
次にS101の処理である疑似図柄を決定する方法を図18を使用して説明する。図18に記すように疑似図柄は、3個の四角の上に2個の四角が乗り、2個の四角の上に1個の四角が乗る、いわゆるピラミッド型になっている。
1個の四角には、7の数字、「ツタンカーメン」のキャラクター(図18では「ツ」と表示)、赤色の「スフィンクス」のキャラクター(図18では「赤」と表示、黄色の「スフィンクス」のキャラクター(図18では「黄」と表示)の何れかが表示される。そして、大当り時には、「7」が下に3個又は斜めに3個揃い、ハズレ時には、それ以外の表示が行われる。
【0065】
特別図柄が確変大当りを示す組合せで確定表示されると図18のaの図に記載されている中の何れかの疑似図柄の組合せが表示される。なお、図18の上には14種類の組合せしか記載されていないが、本来は、もっと沢山の組合せが存在する。
図18のbには、通常大当りで、時間短縮状態(開放延長状態)の継続期間が、特別図柄が20回変動するまでと決定されたとき、つまり、特別図柄が「EL」又は「HP」と確定表示された場合に表示される疑似図柄の組合せである。同じように図18のcは、通常大当りで、時間短縮状態(開放延長状態)の継続期間が、特別図柄が40回変動するまでと決定されたとき、図18dは、通常大当りで、時間短縮状態(開放延長状態)の継続期間が、特別図柄が60回変動するまでと決定されたとき、図18のeは、通常大当りで、時間短縮状態(開放延長状態)の継続期間が、特別図柄が80回変動するまでと決定されたとき、図18のfは、通常大当りで、時間短縮状態(開放延長状態)の継続期間が、特別図柄が100回変動するまでと決定されたときに表示される疑似図柄の組み合わせである。
なお、図18に幾つかの組合せを記載したが、実際には、もっと沢山の組合せ(大当りを示す疑似図柄の組合せ)が存在する。
図18に記載するように、大当りの種類によって疑似図柄の組合せが異なるようになっている(一部分だけ同じところは存在するが、全く同じ組合せでは表示されない)。
つまり、疑似図柄(大当り図柄)でも、大当りの種類(確変大当りなのか、通常大当りなのか、時間短縮状態の継続期間)を報知しているが、例えばピラミッド型の一番下の3個が7で揃った場合でも、確変大当りのときもあれば、通常大当りで、時間短縮状態(開放延長状態)の継続期間が特別図柄が20回変動するまでの時もあるように、7の配置だけでは区別出来ないので遊技者は疑似図柄を見ても、どのような大当りか判断出来ない。
【0066】
S101の処理の後は、受信した変動開始コマンド(表示制御コマンド)を基に今から変動を開始する変動が大当りか否かを判断し(S102)、大当りであれば(S102:YES)、大当り終了後に行われる開放延長期間の継続期間を設定する(S103)。なお、上述したように、この開放延長期間の継続期間も主制御装置80から送られてきた変動開始コマンド(表示制御コマンド)に含まれている。
S103の処理では、開放延長状態の継続期間である特別図柄の変動回数(以下、本残り変動回数と称する)を記憶する処理である。
S103の処理後又はS102にて否定判断であった場合には、演出図柄制御装置82に決定した疑似図柄及び変動パターンに従って変動を開始させる信号を送信し(S104)、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6にて疑似図柄を変動させる。
【0067】
図14(a)に示すように、音声・ランプ統合制御装置83はS87の処理によって主制御装置80から送られてくる大当り終了コマンドを受信すると(S110:YES)、S103で設定した本残り変動回数よりも変動回数が少ない仮残り変動回数を選択する処理(S111)を行ない、その選択された仮残り変動回数を演出図柄表示装置6に表示させる命令を演出図柄表示装置82に送信する(S112)。なお、S111の選択処理では、図14(b)に記載するように仮残り変動回数ではなく本残り変動回数や高確率中が選択される場合がある。
図14(b)に記載するように、開放延長期間抽選(大当り図柄)によって、開放延長状態の継続期間が、特別図柄の変動を20回行なうまでと決定された場合には、大当り遊技終了後に演出図柄表示装置6に本残り変動回数である「20回」と表示し、開放延長期間抽選の結果が40回であった場合には、大当り遊技終了後に本残り変動回数である「40回」か仮残り変動回数である「20回」のどちらかが表示される。この20回を表示するか40回を表示するかの抽選は乱数によって、音声・ランプ統合制御装置83が決定する。同じように開放延長期間抽選の結果が80回であった場合には、大当り遊技終了後に演出図柄表示装置6に本残り変動回数である「80回」か仮残り変動回数である「60回」、「40回」、「20回」のいずれかが表示される。また、開放延長期間抽選の結果が1万回であった場合、つまり、高確率遊技抽選で、大当り遊技終了後に大当り確率を高確率にすると決定された場合には、大当り遊技終了後に演出図柄表示装置6に10000回とは表示せずに、「高確率中」、「100回」、「80回」、「60回」、「40回」、「20回」のうちのいずれかが表示される。
つまり、現在が高確率遊技中であったとしても、高確率遊技中であることが遊技者に報知されない場合が存在する。このような構成によって様々な演出が可能になり面白みがあるパチンコ遊技機になる。なお、上記した様々な演出については後述する。
なお、本実施例では、上述したように大当り終了後に演出図柄表示装置6に表示される仮残り変動回数は一定ではないが、これに限るわけではなく、例えば大当り遊技終了後に演出図柄表示装置6に表示される仮残り変動回数は20回に固定してもよい。
【0068】
図15に記載するように、音声・ランプ統合制御装置83はS53の処理によって主制御装置80から送られてくる図柄停止コマンドを受信すると(S115:YES)、演出図柄制御装置82に疑似図柄を停止させる信号を送信し(S116)、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6にて変動している疑似図柄を停止させる。
S116の処理後には、現在が開放延長状態か否かを判断する(S117)。つまり、現在が、高確率遊技状態であっても時間短縮状態であっても肯定判断される。現在が開放延長状態であれば(S117:YES)、本残り変動回数より−1した回数を本残り変動回数にする(S118)。なお、大当り遊技終了したあとの変動であった場合には、S103にて設定した本残り変動回数より−1する。
S118の処理の後は、演出図柄表示装置6に仮残り変動回数が表示されているか否かを判断する(S119)。ここで否定判断される場合は、演出図柄表示装置6に本残り変動回数が表示されている場合や高確率中と表示されている場合である。なお、上述したように現在が高確率状態であっても仮残り変動回数を表示する場合があるので、現在が高確率遊技中であっても肯定判断される場合がある。
【0069】
また、フローチャートは省略するが、S119にて否定判断された場合であって演出図柄表示装置6に本残り変動回数が表示されている場合には、表示されている本残り変動回数を減算表示させる。
S119にて肯定判断された場合には、現在、演出図柄表示装置6に表示されている仮残り変動回数から1減算した数を表示する処理を行う(S120)。 次にS120の処理により減算された仮残り変動回数が0になったか否かを判断する(S121)。S121の判断で肯定判断がなされた場合には、本残り変動回数が0よりも多いか否かを判断する(S122)。本残り変動回数が0よりも多い場合には(S122:YES)、演出図柄表示装置6に表示されている仮残り変動回数(0と表示されている)を増加表示する処理を行う(S123)。
なお、このS123にて増加する値は、現在の本残り変動回数よりも多くしなければ、増加する値は変更可能である。
例えば、増加する値を現在の本残り変動回数をそのまま増加表示してもよいし、現在の本残り変動回数が、特別遊技終了直後に表示された仮残り変動回数よりも多く残っている場合には、再び、特別遊技終了直後に表示された仮残り変動回数だけ増加表示させてもよい。
また、現在が高確率遊技状態であった場合には、演出図柄表示装置6に高確率中と表示してもよい。つまり、大当り遊技終了後には、仮残り変動回数を表示することにより、遊技者に現在が高確率遊技状態ではないと思わせておき、仮残り変動回数が0になってから、「高確率中」と表示させて、本当は高確率遊技状態であること報知する。遊技者としては、特別遊技終了後に仮残り変動回数が表示されたことで、ガッカリするが、後になって高確率遊技中であることを知り、特別遊技終了直後に高確率遊技になることを知るよりも、喜びが増大する。
【0070】
図16に記載するように、音声・ランプ統合制御装置83は、S101にて決定された変動パターンが特定の変動パターンであり、その特定の変動パターンが変動中であった場合には(S125:YES)、音声・ランプ統合制御装置83は、音声・ランプ統合制御装置83自身に備えている計測手段が作動中か否かを判断する(S126)。計測手段が作動していなければ(S126:NO)、計測手段を作動させる。なお、S125で否定判断された場合、S126で肯定判断された場合にはリターンする。また、フローチャートは省略するが、特定の変動パターンが終了すれば、作動している計測手段は作動を終了する構成になっている。
なお、本実施例では図19(a)のタイミングチャートに記されているように、特定の変動中は常に特定期間であるわけではなく、特定の変動の一部が特定期間に設定されている。そして、S127で作動させた計測手段により、特定期間が開始するまでの時間や特定期間の時間を判断する。
また、本実施例では図19(b)に記載されているように、特定変動は複数種類存在する。この複数の特定変動は、それぞれ変動時間が異なっている。また、特定期間の時間は特定変動A、特定変動Bは10秒で特定変動Cは8秒となっているが、全て同じにしてもよい。また、変動開始から特定期間になるまでの時間を全て同じにしてもよい。また、特定変動が変動している期間全てが特定期間にする構成にしてもよい。
【0071】
図17に記載するように、音声・ランプ統合制御装置83は、現在が特定の変動の特定期間であるか否かを判断する(S130)。特定期間でなければ(S130:NO)リターンし、特定期間中であれば(S130:YES)、キャラクターが動作中か否か判断する(S131)。このキャラクターが動作中か否かとは、仮残り変動回数を増加表示する際に、キャラクターによって仮残り変動回数を増やしている演出を行なうので、そのキャラクターが動作している最中か否かの判断である。S131で肯定判断であればリターンし、否定判断であれば、操作ボタン信号を受信したか否かを判断する(S132)。この操作ボタン信号とは、操作ボタン67が操作された場合に出力される信号である。S132にて否定判断の場合はリターンし、肯定判断の場合には、上記した仮残り変動回数を増加表示演出を行なうキャラクターを動作させる(S133)。S133の処理の後には、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値が0よりも多いか否かを判断し(S134)、0よりも多ければ(S134:YES)、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値の範囲で仮残り変動回数の増加表示処理を行う(S135)。
【0072】
本実施例では、特定期間中に操作ボタン67が押されると、キャラクターが動作中でなければ、操作ボタン67を押す毎にキャラクターが1回の動作を行い、キャラクターの動作が行なわれた際に現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値が0でなければ演出図柄表示装置6に表示されている仮残り変動回数を+1する。なお、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値が0の時もキャラクターは動作するが当然、増加表示は行なわない。
また、演出図柄表示装置6に本残り変動回数が表示されている場合でもキャラクターは動作するが当然、増加表示は行わない。
なお、本実施例では、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値が0でないときにキャラクターが動作すれば、必ず仮残り変動回数が+1表示される構成にしているが、キャラクターが動作しても、必ず+1される構成ではなく+1されないときがある構成にしてもよい。また、+1ではなく+3されるときがある構成にしてもよい。なお、プラスされる数を複数種類にした場合には、操作ボタン67が押された際に乱数を抽出する構成にし、該乱数によって、プラスされる数を決定する構成にするのが好適である。
また、キャラクターが1回動作することで、現在の本残り変動回数から現在表示されている仮残り変動回数を引いた値をそのまま増加表示させてもよい。
【0073】
なお、本実施例では、図15に記載しているように特別図柄(疑似図柄)が停止する毎に本残り変動回数及び演出図柄表示装置6に表示されている仮残り変動回数を減算する(−1)構成にしているが、これに限る分けではなく、特別図柄(疑似図柄)が変動を開始する毎に減算する構成にしてもよい。
なお、本実施例では、記載したように主制御装置80からサブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83)に送信する開放延長期間に関するデータは、初めに送る表示制御コマンドのみであり、開放延長期間に関る演出(表示する残り変動回数の計算や表示など)は、全てサブ制御装置にて行なうので主制御装置80への負担をかけずに面白い演出が可能になる。
【0074】
次に演出図柄表示装置6に表示される表示例を図20、図21を使って説明する。図20Aに示すように演出図柄表示装置6に疑似図柄が、ピラミッド型の下の3個の四角に「7」が3個揃い、その上の段には「赤」(赤色のスフィンクス)、「ツ」(ツタンカーメン)が、一番上の段には「赤」(赤色のスフィンクス)と確定表示されると図2Bに示すように大当りが発生する(下か斜めに「7」が3個揃うだけで大当りになり、その他の個所の疑似図柄は何が表示されても構わない)。
なお、大当り遊技中には図20Cに記載するようにラウンド(大入賞口14の現在の開放回数)が演出図柄表示装置6に表示される。大入賞口14が15回開放すると図20Dに記載するように大当り遊技は終了する。
【0075】
図20Eに記載するように大当り遊技が終了すると演出図柄表示装置6に大当りになったときの疑似図柄の組合せが表示されるとともに演出図柄表示装置6の右上に「残り20回」と表示される。
この大当りになった疑似図柄の組合せは図18に記載するように開放延長状態の継続期間が、特別図柄が60回変動するまでである組合せである。つまり、特別図柄が「FE」又は「PE」と確定表示された場合である(図8参照)。
しかし、図20Eには「残り60回」ではなく「残り20回」と表示されている。これは、音声・ランプ統合制御装置83が主制御装置80から送信された開放延長期間抽選の結果を含む表示制御コマンドをもとに、表示する回数を20回と決定したからである。つまり、今回の場合、本残り変動回数である60回、本残り変動回数よりも少ない仮残り変動回数である40回又は20回の中から音声・ランプ統合制御装置83が仮残り変動回数である20回を選択した例である。上述したように、同じような疑似図柄の組合せで確定表示されても大当り終了後、60回と表示されるときもあれば40回と表示されるときもある。
図20Fは疑似図柄が変動している状態であり、その後、図20Gのように疑似図柄が確定表示する。なお、疑似図柄が確定表示すると(特別図柄が確定表示すると)同時に表示されている残り変動回数(仮残り変動回数)が−1表示される。
【0076】
図20Hは、大当り遊技終了してから15回目の変動である。図20Hでは通常通りに疑似図柄が高速変動を行なうが、その後、図21Iに記載するように突然、「ボタンを押して残り変動回数を増やせ!!」と表示される。
つまり、この図20Hの変動が特定の変動であって、図21Iの直後から特定期間が発生する。
図21Iの後には、図21Jに記載するように一人のキャラクターと残り変動回数が表示され、遊技者が操作ボタン67を押すと図21Kに示すようにキャラクターが残り変動回数を殴り、表示されている残り変動回数が+1される。
なお、キャラクターが動作中に、遊技者が操作ボタン67を操作しても、何も変化しないが、図21Lのようにキャラクターが殴る動作をしていないときに遊技者が操作ボタン67を押すと図21Mに記載するように再びキャラクターが残り変動回数を殴り表示されている残り変動回数が+1される。その後、図21Nに記載するように疑似図柄が確定表示されるとともに表示されている残り変動回数が−1される。そして、その後も図21O、図21Pに示すように疑似図柄が確定表示される毎に表示されている残り変動回数が減算表示されていく。
【0077】
なお、上述したように、図21Pのあと疑似図柄(特別図柄)が5回変動したら表示されている残り変動回数が0になるが、その0が表示されている変動時、残り変動回数が増加表示される。今回の場合、開放延長期間抽選の結果は60回であり、大当り遊技終了したあとに実際に変動した回数が22回なので、現在の本残り変動回数は60−22の38回であり、残り変動回数が0になっている変動中に強制的に1〜38の値の範囲で残り変動回数が増加表示される。この1〜38の値でどれだけ増加表示を行うかは音声・ランプ統合制御装置83が決定する。
なお、図21では、表示されている残り変動回数が2回しか増えなかったが、残り変動回数が5回のときに特定変動が出現すれば(開放延長期間抽選の結果が60回であり、大当り遊技終了後に表示された残り変動回数(仮残り変動回数)が20回と表示された場合で)、現在の本残り変動回数が60−15の45回であり、現在の表示されている残り変動回数(仮残り変動回数)が5なので、45−5の値である40までが増加可能である。
遊技者は大当り遊技終了後に残り変動回数が20回と表示されたので、特別図柄(疑似図柄)が20回変動したら開放延長状態が終了すると思うが、操作ボタン67を押すことで残り変動回数が増えるので、自分の力で開放延長状態の継続期間を増やしたと思える。また、万が一、遊技者が操作ボタン67を押さなかった場合や特定変動が出現しなかった場合でも本残り変動回数が残っていれば、表示上の残り変動回数(仮残り変動回数)を強制的に増加表示させるので、遊技者が開放延長状態が継続しているのに遊技を止めてしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】弾球遊技機50の正面図。
【図2】遊技盤10の正面図。
【図3】弾球遊技機50の裏面図。
【図4】弾球遊技機50の電気的構成を示すブロック図。
【図5】弾球遊技機50の仕様説明図。
【図6】主制御装置80が実行するメイン処理のフローチャート。
【図7】大当り図柄決定用乱数と大当り図柄(特別図柄)の関係を示す説明図。
【図8】大当り図柄と大当り遊技及び開放延長状態の関係を示す説明図。
【図9】主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。
【図10】主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート(1)。
【図11】主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート(2)。
【図12】主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート。
【図13】音声・ランプ統合制御装置83が実行する疑似図柄変動処理のフローチャート。
【図14】音声・ランプ統合制御装置83が実行する仮残り変動回数選択処理のフローチャート及び選択される仮残り変動回数を示す説明図。
【図15】音声・ランプ統合制御装置83が実行する疑似図柄停止処理のフローチャート。
【図16】音声・ランプ統合制御装置83が実行する特定期間計測処理のフローチャート。
【図17】音声・ランプ統合制御装置83が実行する変動回数増加演出処理のフローチャート。
【図18】大当り時に表示される疑似図柄を示す説明図。
【図19】特定変動を示す説明図。
【図20】演出図柄表示装置6に表示される表示例を示す説明図(1)。
【図21】演出図柄表示装置6に表示される表示例を示す説明図(2)。
【符号の説明】
【0079】
3・・・・遊技領域
6・・・・演出図柄表示装置
7・・・・普通図柄表示装置
9・・・・特別図柄表示装置
10・・・遊技盤
11・・・第1始動口
12・・・第2始動口
14・・・大入賞口
17・・・普通図柄作動ゲート
66・・・操作ボタン
80・・・主制御装置
82・・・演出図柄制御装置
83・・・音声・ランプ統合制御装置
【出願人】 【識別番号】395018239
【氏名又は名称】株式会社高尾
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−160(P2008−160A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169539(P2006−169539)