| 【発明の名称】 |
球技用バット |
| 【発明者】 |
【氏名】亘理 誠
【氏名】吉田 康治
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| 【要約】 |
【課題】バットのスイングを容易に行うことができるとともに、打球時の手のしびれ感を低減することができる球技用バットを提供する。
【構成】球技用バット1のグリップ部13の内部には、発泡金属材あるいは発泡硬質ウレタンからなる振動抑制部材14が接着層15により固定されている。グリップ部13の内部の振動抑制部材14の構成材料である発泡金属材と発泡硬質ウレタンは軽いので、バットの軽量化およびバット全体の重量のバランスの向上を実現することができる。また、発泡金属材と発泡硬質ウレタンは適度の曲げ剛性を有するので、グリップ部13での曲げ振動成分の抑制および縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中空の球技用バットにおいて、 グリップ部の内部に発泡金属材からなる振動抑制部材を設けていることを特徴とする球技用バット。 【請求項2】 中空の球技用バットにおいて、 グリップ部の内部に発泡硬質ウレタンからなる振動抑制部材を設けていることを特徴とする球技用バット。 【請求項3】 前記振動抑制部材は、樹脂によりコーティングされていることを特徴とする請求項1または2に記載の球技用バット。 【請求項4】 前記振動抑制部材の前記グリップ部の内部への固定に接着剤を用いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の球技用バット。 【請求項5】 前記振動抑制部材のヤング率は0.01〜10GPaで、かつ、前記振動抑制部材の振動内部損失が0.01〜0.50であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の球技用バット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、中空の球技用バットに係り、特に打球時の衝撃振動の発生を抑制する技術の改良に関する。 【背景技術】 【0002】 金属製バットや繊維強化プラスチック製バット(FRPバット)などの球技用バットでは、打球時のボールとの反発特性を向上させるために、肉厚が薄くなってきている。このため、打球部の扁平剛性およびバット全体の曲げ剛性が低下していることから、打球時のボールとバットの衝突による使用者の手のしびれ感が増大している。特に、上記球技用バットは、硬式野球やソフトボールに使用する場合、使用者の手のしびれ感の増大は深刻である。使用者の手のしびれ感は、ボールとバットの衝突時に発生する衝撃振動によるものである。衝撃振動は、軸線方向に伸縮を行う縦振動成分と、曲げ変形を行う曲げ振動成分とを有する。 【0003】 手のしびれ感は、残響振動の大きな曲げ振動成分による影響が大きいことから、グリップ部での曲げ振動成分の抑制を図る種々の技術が提案されている。たとえば特許文献1の技術では、グリップ部内部に金属の固形片や軟質合成樹脂発泡体からなる振動抑制部材を設けている。また、たとえば特許文献2の技術では、グリップ部内部に、金属固形片からなるダイナミックダンパー方式の振動抑制部材を設けている。 【0004】 【特許文献1】特開平6−182010号公報(要約、明細書の[0014]) 【特許文献2】特開2005−334630号公報(要約、明細書の[0026]) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1,2の技術のように振動抑制部材を金属固形片から構成すると、金属固形片は曲げ剛性が大きいから、グリップ部での曲げ振動成分を抑制することができるものの、縦振動成分の内部損失を増大させることができない。また、金属固形片は重いから、バットが重くなる。さらに、グリップ部に金属固形片を設けることから、バット全体の重量のバランスが悪くなる。一方、特許文献1の技術のように振動抑制部材を軟質合成樹脂発泡体から構成すると、軟質合成樹脂発泡体は軽いから、バットが軽くなるとともに、バット全体の重量のバランスが良くなる。しかしながら、軟質合成樹脂発泡体は曲げ剛性が小さいから、曲げ振動成分を抑制することができない。 【0006】 以上のように、特許文献1,2の技術では、バットの軽量化およびバット全体の重量のバランスの向上を図ることが困難であるとともに、グリップ部での曲げ振動成分の抑制およびグリップ部での縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することが困難であった。 【0007】 したがって、本発明は、バットの軽量化およびバット全体の重量のバランスの向上を図ることができるとともに、グリップ部での曲げ振動成分の抑制およびグリップ部での縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することができる球技用バットを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の球技用バットは、中空の球技用バットであって、グリップ部の内部に発泡金属材からなる振動抑制部材を設けていることを特徴としている。 【0009】 また、本発明の球技用バットは、中空の球技用バットであって、グリップ部の内部に発泡硬質ウレタンからなる振動抑制部材を設けていることを特徴としている。 【0010】 本発明の球技用バットは、グリップ部の内部の振動抑制部材の構成材料である発泡金属材と発泡硬質ウレタンは軽いので、バットの軽量化およびバット全体の重量のバランスの向上を図ることができる。また、発泡金属材と発泡硬質ウレタンは、適度の曲げ剛性を有するので、グリップ部での曲げ振動成分の抑制および縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することができる。 【0011】 ここで、本発明の球技用バットの性能を向上させるために種々の構成を用いることができる。たとえば、振動抑制部材の重量は20g以下とすることが好適である。振動抑制部材は、樹脂によりコーティングすることが好適である。この態様では、コーティングされた樹脂によって振動抑制部材の構成材料である発泡金属材や発泡硬質ウレタンの欠片の発生を防止することができるので、使用者による球技用バットの使用中に欠片による異音の発生を防止することができる。また、振動抑制部材のグリップ部の内部への固定に接着剤を用いることが好適である。この態様では、グリップ部の内周面に対向する振動抑制部材の側面だけでなく振動抑制部材の上面および下面の少なくとも一方にも上記接着剤を形成することにより、振動抑制部材の構成材料である発泡金属材や発泡硬質ウレタンの欠片の発生を防止することができるので、使用者による球技用バットの使用中に欠片による異音の発生を防止することができる。本発明の振動抑制部材のヤング率は、0.01〜10GPaとし、かつ本発明の振動抑制部材の振動内部損失(=tanδ)は、0.01〜0.50とすることが好適である。なお、ヤング率は、3点曲げ測定法により得られる測定値である。 【0012】 本発明の振動抑制部材の密度が0.2g/cm3未満となると、グリップ部での縦振動成分の内部損失が増大するが、グリップ部での曲げ振動成分が増大してしまう。一方、本発明の振動抑制部材の密度が2.0g/cm3を超えると、グリップ部での曲げ振動成分が減少するが、縦振動成分の内部損失が減少してしまう。このように上記値では、グリップ部での曲げ振動成分の抑制および縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することができないから、本発明の振動抑制部材の密度は、0.2〜2.0g/cm3とするのが好適である。 【発明の効果】 【0013】 本発明は、バットの軽量化およびバット全体の重量のバランスの向上を図ることができるので、バットのスイングを容易に行うことができる。また、グリップ部での曲げ振動成分の抑制およびグリップ部での縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することができるので、打球時の手のしびれ感を低減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 (1)実施形態の構成 以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る球技用バット1の構成を表し、(A)は側断面図、(B)は(A)のA−A’線の軸断面図である。球技用バット1としては、たとえば中空の金属製バットおよび中空の繊維強化プラスチック製バット(FRPバット)がある。 【0015】 球技用バット1は、打球部11、テーパ部12、および、グリップ部13が一体的に形成された本体部10を備えている。打球部11は略円筒状をなしている。テーパ部12は、先端から後端に向かうに従い縮径している。グリップ部13は、略円筒状をなしている。グリップ部13の内部には、振動抑制部材14が接着層15により接着されている。振動抑制部材14は、たとえば円柱状をなしている。振動抑制部材14は円筒状としてもよい。本体部10の打球部11側の開口部10Aには、ウレタン樹脂などからなるキャップ16を挿入し閉塞する。あるいは、キャップ16の挿入の代わりに、本体部10の打球部11側の開口部10Aを加熱加工することにより閉塞してもよい。また、本体部10のグリップ部13側の開口部10Bには、たとえばそこを閉塞するようにグリップエンド部17がネジ締結あるいは溶接により固定されている。 【0016】 振動抑制部材14は、発泡金属材あるいは発泡硬質ウレタンからなる。振動抑制部材15の重量は、たとえば20g以下である。振動抑制部材14のヤング率は、たとえば0.01〜10GPaである。振動抑制部材15の振動内部損失(=tanδ)は、0.01〜0.50である。振動抑制部材14の軸線方向長さは、たとえばグリップ部13と同等の長さに設定することができるが、これに限定されるものではなく、グリップ部13の軸線方向長さよりも短く設定してもよい。この場合、グリップ部13内部における振動抑制部材14の軸線方向位置は適宜設定する。振動抑制部材14の発泡金属材は、アルミニウム合金やチタン合金、鉄合金などの金属からなるバルク金属材を発泡させて形成される。振動抑制部材14として発泡金属材を用いる場合、接着層15としてエポキシ樹脂からなる接着剤を用いることが好適である。振動抑制部材14として発泡硬質ウレタンを用いる場合も、接着層15としてエポキシ樹脂からなる接着剤を用いることが好適である。 【0017】 球技用バット1は、上記態様に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、振動抑制部材14の構成材料である発泡金属材や発泡硬質ウレタンの欠片の発生を防止するために種々の構成を用いることができる。たとえば、接着層15を振動抑制部材14の側面だけでなく、振動抑制部材14のキャップ16側上面や振動抑制部材14のグリップエンド部17下面にも形成することができる。また、たとえば図4に示すように、振動抑制部材14の全面に樹脂からなるフィルム18をコーティングすることができる。この場合、接着層15をフィルム18の側面のみに形成してもよいし、フィルム18のキャップ16側上面や振動抑制部材14のグリップエンド部17下面にも形成してもよい。上記態様では、使用者による球技用バット1の使用中に欠片による異音の発生を防止することができる。 【0018】 (2)実施形態の製造方法 次に、図2、3を参照して球技用バット1の製造方法について説明する。図2は、球技用バット1の製造方法の一例であり、(A)〜(E)はグリップエンド部17がグリップ部14に溶接される球技用バット1に適用される製造方法の概略工程図である。図3は、球技用バット1の製造方法の他例であり、(A)〜(E)はグリップエンド部17がグリップ部14にネジ締結される球技用バット1に適用される製造方法の概略工程図である。 【0019】 まず、図2に示される球技用バット1の製造方法の一例について説明する。まず、図2(A)に示すように、円柱状の振動抑制部材14を準備した後、図2(B)に示すように、振動抑制部材15の周囲に接着剤を塗布することにより接着層15を形成する。続いて、図2(C)に示すように、開口部10Bにグリップエンド部17が溶接された本体部10を用意し、振動抑制部材14を本体部10の開口部10Aから挿入する。次いで、図2(D)に示すように、本体部10のグリップ部13の内部に振動抑制部材14を接着層15により固定し、本体部10の打球部11側の開口部10Aには、ウレタン樹脂などからなるキャップ16を挿入し閉塞する。あるいは、キャップ16の挿入の代わりに、本体部10の打球部11側の開口部10Aを加熱加工することにより閉塞してもよい。これにより、図2(E)に示すように、球技用バット1が得られる。 【0020】 次に、図3に示される球技用バット1の製造方法の他例について説明する。まず、図3(A)に示すように、円柱状の振動抑制部材14を準備した後、図3(B)に示すように、振動抑制部材15の周囲に接着剤を塗布することにより接着層15を形成する。続いて、図3(C)に示すように、本体部10を用意し、振動抑制部材15を本体部10の開口部10Bから挿入する。次いで、図3(D)に示すように、本体部10のグリップ部13の内部に振動抑制部材14を接着層15により固定し、本体部10の開口部10Bにグリップエンド部17をネジ締結する。続いて、図3(E)に示すように、本体部10の開口部10Aにキャップ16をネジ締結することにより、球技用バット1が得られる。 【0021】 球技用バット1の製造方法は、上記態様に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、図4に示すように、接着層15を形成する前に、振動抑制部材14の全面に樹脂からなるフィルム18をコーティングすることができる。この場合、コーティングの手法としては、樹脂の塗布や熱収縮樹脂の熱収縮などが挙げられる。 【0022】 また、たとえば、図2に示される球技用バット1の製造方法の一例では、接着層15が形成された振動抑制部材14を開口部10Aからグリップ部13の内部に挿入する前に、開口部10Aから接着剤を注入することにより、グリップエンド部17での振動抑制部材14への対向面に接着層を形成することができる。そして、開口部10Aからの接着剤の注入後に、図2(C)〜図2(E)に示す工程を行う。あるいは、図2(C)に示すように接着層15が形成された振動抑制部材14を開口部10Aからグリップ部13の内部に挿入した後、ノズルなどを用いて、開口部10Aから接着剤を注入することにより、振動抑制部材14のキャップ16側上面に接着層を形成することができる。そして、開口部10Aからの接着剤の注入後に、図2(D),図2(E)に示す工程を行う。あるいは、上記の振動抑制部材14のグリップエンド部17側下面に接着層を形成する態様および振動抑制部材14のキャップ16側上面に接着層を形成する態様の両方を行うことができる。そして、開口部10Aからの接着剤の注入後に、図2(D),図2(E)に示す工程を行う。 【0023】 たとえば、図3に示される球技用バット1の製造方法の他例では、図3(C)に示すように接着層15が形成された振動抑制部材14を開口部10Bからグリップ部13の内部に挿入した後、ノズルなどを用いて、開口部10Bから接着剤を注入することにより、振動抑制部材14のグリップエンド部17側下面に接着層を形成することができる。そして、開口部10Bからの接着剤の注入後に、図3(D),図3(E)に示す工程を行う。あるいは、図3(D)に示すように本体部10の開口部10Bにグリップエンド部17をネジ締結した後、ノズルなどを用いて、開口部10Aから接着剤を注入することにより、振動抑制部材14のキャップ16側上面に接着層を形成することができる。そして、開口部10Bからの接着剤の注入後に、図3(E)に示す工程を行う。あるいは、上記の振動抑制部材14のグリップエンド部17側下面に接着層を形成する態様および振動抑制部材14のキャップ16側上面に接着層を形成する態様の両方を行うことができる。そして、開口部10Aからの接着剤の注入後に、図3(E)に示す工程を行う。 【0024】 本実施形態の球技用バット1では、グリップ部13の内部の振動抑制部材14の構成材料である発泡金属材と発泡硬質ウレタンは軽いので、バットの軽量化およびバット全体の重量のバランスの向上を図ることができる。したがって、バットのスイングを容易に行うことができる。また、発泡金属材と発泡硬質ウレタンは適度の曲げ剛性を有するので、グリップ部13での曲げ振動成分の抑制および縦振動成分の内部損失の増大をバランス良く実現することができる。したがって、打球時の手のしびれ感を低減することができる。 【0025】 特に、振動抑制部材14に樹脂からなるフィルム18をコーティングすることにより振動抑制部材14の構成材料である発泡金属材や発泡硬質ウレタンの欠片の発生を防止することができるので、使用者による球技用バット1の使用中に欠片による異音の発生を防止することができる。また、グリップ部13の内周面に対向する振動抑制部材14の側面だけでなく振動抑制部材14の上面および下面の少なくとも一方にも接着剤を形成することにより、振動抑制部材14の構成材料である発泡金属材や発泡硬質ウレタンの欠片の発生を防止することができるので、使用者による球技用バットの使用中に欠片による異音の発生を防止することができる。さらに、振動抑制部材14のヤング率は、0.01〜10GPaとし、かつ振動抑制部材14の振動内部損失は、0.01〜0.50とすることにより、グリップ部13での曲げ振動成分の抑制および縦振動成分の内部損失の増大をより良好にバランス良く実現することができる。 【実施例】 【0026】 以下、具体的な実施例を参照して本発明の一実施形態をさらに詳細に説明する。 【0027】 (1)振動伝達試験 図5は、球技用バット110の振動伝達関数測定試験で使用した試験装置100の概略構成図である。試験装置100では、基台101の上面の支持部102,103に球技用バット110を固定し、球技用バット110の打球部にインパルスハンマー104により加振を行い、球技用バット110のグリップエンド部に取り付けた小型加速度計105によりグリップ部での応答加速度を検出した。インパルスハンマー104と小型加速度計105とをFFTアナライザー106に接続し、FFTアナライザー106を用いて、インパルスハンマー104から入力されたインパルス加振力信号Fおよび小型加速度計105から入力された応答加速度信号Aから伝達関数A/Fの利得(dB)を得た。 【0028】 球技用バット110として、以下仕様の中空の金属バットを用いた。金属バットの重量は905g、長さは83cm、グリップ部の長さは28cmであった。グリップ部の内部に軸線方向長さが10cmの振動抑制部材を固定した本発明のバットを実施例1、グリップ部の内部に軸線方向長さが15cmの振動抑制部材を固定した本発明のバットを実施例2、金属バット内部に本発明の振動抑制部材を設けない従来のバットを比較例1とした。実施例1、2の振動抑制部材はともに発泡アルミ材からなり、その振動抑制部材の外径を1.35cm、密度を0.25g/cm3とした。実施例1の振動抑制部材の体積および重量を14.3cm3、3.6g、実施例2の振動抑制部材の体積および重量を21.5cm3、5.4gとした。 【0029】 実施例1,2および比較例1の振動伝達関数測定試験結果を図4および表1に示す。図6は、実施例1,2および比較例1の伝達関数利得の周波数特性を表すグラフである。表1は、金属バットの曲げ振動の各固有周波数の各実施例1,2および比較例1の伝達関数利得である。なお、表1に示す周波数の218Hz、705Hz、1408Hzは、金属バットの曲げ振動の1次高調波成分、2次高調波成分、3次高調波成分である。 【0030】 【表1】
【0031】 表1から判るように、実施例1,2の伝達関数利得は、曲げ振動の3次高調波成分において、比較例1の伝達関数利得よりも顕著に小さくなっていた。これにより、実施例1,2では、曲げ振動の3次高調波成分の振幅を抑制することができることを確認した。 【0032】 (2)官能試験 上記の実施例1,2および比較例1の球技用バットを用いて5人の使用者が実打試験を行った。その結果、5人のうち4人の使用者によれば、実施例1,2の球技用バットを用いた場合、比較例1の球技用バットを用いた場合と比較して、打球部での打球箇所が打芯から外れたときの手のしびれ感が低減された。特に、打球部での打球箇所が打芯からグリップ部側に外れたときの手のしびれ感が顕著に低減された。これにより、曲げ振動の3次高調波成分の振幅を抑制することができる実施例1,2の球技用バットを用いた場合、手のしびれ感を低減することができることを確認した。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明の一実施形態に係る球技用バットの構成を表し、(A)は側断面図、(B)は(A)のA−A’線の軸断面図である。 【図2】本発明の一実施形態に係る球技用バットの製造方法の一例であり、グリップエンド部がグリップ部に溶接されている球技用バットに適用される製造方法の概略工程図である。 【図3】本発明の一実施形態に係る球技用バットの製造方法の他例であり、グリップエンド部がグリップ部にネジ締結されている球技用バットに適用される製造方法の概略工程図である。 【図4】フィルムを全面にコーティングした振動抑制部材の軸断面図である。 【図5】球技用バットの振動伝達関数測定試験で使用した試験装置の概略構成図である。 【図6】実施例1,2および比較例1の伝達関数利得の周波数特性を表すグラフである。 【符号の説明】 【0034】 1…球技用バット、13…グリップ部、14…振動抑制部材、15…接着層(接着剤)、18…フィルム(樹脂によるコーティング)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004640 【氏名又は名称】日本発条株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096884 【弁理士】 【氏名又は名称】末成 幹生
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| 【公開番号】 |
特開2008−55062(P2008−55062A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238162(P2006−238162) |
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