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【発明の名称】 立ち乗り型運動装置
【発明者】 【氏名】三原 輝男

【要約】 【課題】乗り台を簡便な機構で左右に往復移動させ、この乗り台に立った使用者に対し腰部や腹部を捻るような運動を提供する。

【構成】立ち乗り型運動装置1は、設置台2と、設置台の上方に設けられた乗り台3と、平面視で乗り台の中央部を中心として前部及び後部が逆位相となる左右の往復揺動を生じさせると共に左右の往復揺動と同時に乗り台の前部が左方へ振られたときには乗り台の上面が左下がりとなり、乗り台の前部が右方へ振られたときには乗り台の上面が右下がりとなるような運動をさせる駆動機構と、駆動機構を駆動する原動部と、を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面(F)へ載置される設置台(2)と、前記設置台(2)の上方に設けられた乗り台(3)と、前記乗り台(3)に対し、平面視で当該乗り台(3)の中央部を中心として前部及び後部が逆位相となる左右の往復揺動を生じさせると共に、該左右の往復揺動と同時に乗り台(3)の前部が左方へ振られたときには乗り台(3)の上面が左下がりとなり、乗り台(3)の前部が右方へ振られたときには乗り台(3)の上面が右下がりとなるような運動を付与する駆動機構(16)と、前記駆動機構(16)を駆動する原動部(17)と、を備えていることを特徴とする立ち乗り型運動装置。
【請求項2】
前記駆動機構(16)は、設置台(2)と乗り台(3)との上下間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項3】
前記駆動機構(16)は、軸心を左右方向へ向けて架設され且つ前記原動部(17)により回転駆動される回転軸(18)と、前記乗り台(3)を下方から支持する1つの支持部材(19)と、前記回転軸(18)の回転から取り出される動力で支持部材(19)を左右揺動させる揺動機構(20)と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項4】
前記支持部材(19)は前記乗り台(3)の前部寄りに連結される前方連結部(41A)と後部寄りに連結される後方連結部(41B)を有し、
前記揺動機構(20)は、前方連結部(41A)が左側へ振られたときに後方連結部(41B)を右側へ振り、前方連結部(41A)が右側へ振られたときに後方連結部(41B)を左側へ振るように、支持部材(19)が回転軸(18)に連結されたものであることを特徴とする請求項3記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項5】
前記揺動機構(20)は、前記回転軸(18)の中央部に固定され且つこの回転軸(18)に対して傾斜したカム面(35A)を有するカム部材(33)と、前記支持部材(19)の下部中央に設けられ且つカム部材(33)のカム面(35A)に摺動自在に嵌り込む中央連結部(40)と、この中央連結部(40)の下部に設けられて支持部材(19)が回転軸(18)に伴って連れ回りすることを規制する振れ止め機構(46)と、を有していることを特徴とする請求項3又は4記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項6】
前記振れ止め機構(46)は、中央連結部(40)の下部に突設された振れ止めピン(43)と、前記振れ止めピン(43)を左右方向へ摺動自在に保持する振れ止め溝(44)が形成された係止部材(45)と、を有していることを特徴とする請求項5記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項7】
前記乗り台(3)の前後方向の傾斜度合いを変更可能とするアジャスト機構(60)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項8】
前記乗り台(3)は、当該乗り台(3)の上面が常に前下がりの傾斜姿勢を維持する状態で支持部材(19)に取り付けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項9】
前記乗り台(3)の上面が、使用者の左右両足を揃えて乗ることのできる形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の立ち乗り型運動装置。
【請求項10】
前記設置台(2)には、乗り台(3)に乗る使用者が把持可能な左右一対の把持棒が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の立ち乗り型運動装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り台上へ立ったまま乗って使用する立ち乗り型運動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が座席に着座した状態で座席を揺動させ、使用者に対しバランス運動を付与する着座型運動装置(バランス訓練装置)として、特許文献1に開示されたものがある。
この装置は、座席の下面に固定された台座を左右一対の連結リンクを介して可動架台に前後揺動可能に支持し、この可動架台をベースに左右揺動可能に支持して、駆動装置により連結リンクを駆動することで、座席に左右軸回りすなわち前後方向の回転揺動、前後軸回りすなわち左右方向の回転揺動をさせる構造となっている。
【特許文献1】特開2004−344684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示された従来のバランス訓練装置を、例えばダイエット等の健康維持のために使用した場合、座席の揺動が大きく使用者への負荷が大きくなる虞がある。また、座席の揺動により、使用者は車酔いのような不快感を感じたりして、気分を害することにも繋がりかねず、高齢者又はダイエット実行者(多くは若い女性)には、推奨できない運動と考えられる。
一方、ダイエットや腰痛予防などのためには、身体揺動よりも腰部や腹部を捻るような運動を使用者に付与することが効果的であることはよく知られている。
【0004】
そこで、本発明は、簡便な機構で左右に捻り往復移動させ、使用者に対し腰部や腹部を捻るような運動を付与するようにした立ち乗り型運動装置を提供することを目的とする。
また、座っているだけで運動ができる上記の装置にはそれなりの良さもあるが、日々の繰り返し使用でも飽きのこない運動ができ、また乗り台上へ立ったまま乗って使用するところに斬新さや面白みを味わえるようにした立ち乗り型運動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明における立ち乗り型運動装置は、床面へ載置される設置台と、前記設置台の上方に設けられた乗り台と、前記乗り台に対し、平面視で当該乗り台の中央部を中心として前部及び後部が逆位相となる左右の往復揺動を生じさせると共に、該左右の往復揺動と同時に乗り台の前部が左方へ振られたときには乗り台の上面が左下がりとなり、乗り台の前部が右方へ振られたときには乗り台の上面が右下がりとなるような運動を付与する駆動機構と、前記駆動機構を駆動する原動部と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
このような構成であれば、乗り台を簡便な機構で左右に捻り往復移動させることができ、使用者に対し腰部や腹部を捻るような運動を付与できてダイエットや腰痛予防などを図ることが可能となる。また、日々の繰り返し使用でも飽きのこない運動ができ、乗り台上へ立ったまま乗って使用するところに斬新さや面白みを味わえるようになる。
なお、前記駆動機構は、設置台と乗り台との上下間に設けられているとよく、これによって装置としてのコンパクト化が図れる。
前記駆動機構は、軸心を左右方向へ向けて架設され且つ前記原動部により回転駆動される回転軸と、前記乗り台を下方から支持する1つの支持部材と、前記回転軸の回転から取り出される動力で支持部材を左右揺動させる揺動機構と、を備えているとよい。
【0007】
好ましくは、前記支持部材は前記乗り台の前部寄りに連結される前方連結部と後部寄りに連結される後方連結部を有し、前記揺動機構は、上記前方連結部が左方へ振られたときに後方連結部を右方へ振り、前方連結部が右方へ振られたときに後方連結部を左方へ振るように、支持部材を回転軸に連結するものであるとよい。
このような機構を備えることで、支持部材は、回転軸の回転に伴って前後の端部が左右方向で互いに逆向き(逆位相)に揺動するようになる。そのため、前方連結部及び後方連結部を介して連結された乗り台は、平面視で乗り台の中央部を中心として左右方向に回転往復運動するようになる。
【0008】
さらに、前記揺動機構は、前記回転軸の中央部に固定され且つこの回転軸に対して傾斜したカム面を有するカム部材と、前記支持部材の下部中央に設けられ且つカム部材のカム面に摺動自在に嵌り込む中央連結部と、この中央連結部の下部に設けられて支持部材が回転軸に伴って連れ回りすることを規制する振れ止め機構と、を有しているとよい。
また、前記振れ止め機構は、中央連結部の下部に突設された振れ止めピンと、前記振れ止めピンを左右方向へ摺動自在に保持する振れ止め溝が形成された係止部材と、を有しているとよい。
【0009】
以上の構成を備えることで、乗り台は非常にスムーズに左右方向に回転往復運動するようになる。
前記乗り台の前後方向の傾斜度合いを変更可能とするアジャスト機構が設けられているのが好適である。
このようにすることで、乗り台の上面の前後方向の傾きを適宜調節できるようになる。なお、乗り台の上面の傾きとしては、前下がりの傾斜姿勢から水平姿勢を含むものであり、場合によっては後下がりの傾斜姿勢も含ませることができる。
【0010】
また、前記乗り台は、当該乗り台の上面が常に前下がりの傾斜姿勢を維持する状態で支持部材に取り付けられているのが好適である。
前記乗り台の上面が、使用者の左右両足を揃えて乗ることのできる形状に形成されているのが好適である。
さらに、前記設置台には、乗り台に乗る使用者が把持可能な左右一対の把持棒が設けられているとよい。
これら「前下がりの傾斜姿勢」「両足を揃えて乗ることのできる形状」「左右一対の把持棒」といった構成を適宜選択又は組み合わせることで、本発明に係る立ち乗り型運動装置ではスキー運動に似た斬新で面白みのある運動を味わえるようになる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る立ち乗り型運動装置は、乗り台を簡便な機構で左右に捻り往復移動させることができ、使用者に対し腰部や腹部を捻るような運動を与えダイエットや腰痛予防などを図ることが可能となる。また日々の繰り返し使用でも飽きのこない運動ができ、乗り台上へ立ったまま乗って使用するところに斬新さや面白みを味わえるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図7には、本発明に係る立ち乗り型運動装置1の実施形態が示されている。なお、説明においては、本装置を使用中の使用者Mから見た立ち乗り型運動装置1の前後方向、左右方向、上下方向を、第1実施形態での前後方向、左右方向(幅方向)、上下方向とする。詳しくは、図2における左右方向が前後方向であり、図2での上下方向が上下方向である。図3の左右方向が説明における右左方向である。
図1に示すように、立ち乗り型運動装置1は、床面F上に設置される設置台2と、この設置台2の上方に支持される乗り台3とを有している。使用者Mは、立ったままの姿勢で乗り台3の上へ乗る。設置台2には、乗り台3に乗った使用者Mが前方へ手を伸ばせば届く範囲の位置に、左右一対の把持棒4(スティック)が設けられている。乗り台3に乗った使用者Mは、所望に応じてこれら左右の把持棒4の上端部を把持することができる。
【0013】
設置台2は、例えば、長手方向を前後へ向けた状態で左右平行に配置されるフレーム脚5の上に長方形状のベース板6が固定された構造となっている。ただ、設置台2の構造は特に限定されるものではなく、装置全体及び使用者Mを、装置稼働中においても床面F上で安定して支持できる構造であればよい。
第1実施形態において、フレーム脚5の前端部はベース板6の前方へ延長されたものとなっており、この前端部に左右の把持棒4の各下端部を支持する把持棒支持部7が設けられている。このように、フレーム脚5の前端部が前方へ延長されていることで、設置台2は更に安定性を増したものとなっている。
【0014】
把持棒4は、可撓性、弾性、折れ曲がり強度に優れたカーボン素材を含む樹脂系の材料或いは金属等で形成されており、使用者Mが把持棒4を強く押したり引いたりしても、簡単には折れたり曲がったりしないようになっている。把持棒4の上端部には、使用者Mが握りやすいようにゴム等の軟質性や弾性を有するグリップ8が設けられている。
乗り台3は、例えば樹脂、金属等によって形成され、平面視した形状が楕円形状等として形成されている。必要に応じてその上面や外周面をゴムシートやクッションシート材等で覆うようにしてもよい。また乗り台3は、その上面が左右両足を揃えて乗ることのできる形体(大きさ及び形状)として形成されている。勿論、この乗り台3の形成材料、形状、大きさなどについても、特に限定されるものではない。
【0015】
図2乃至図5に示すように、設置台2と乗り台3との上下間に、乗り台3に揺動動作を起こさせる駆動機構16とこの駆動機構16を駆動する原動部17とが配備されている。
駆動機構16は、乗り台3に対し、平面視でこの乗り台3の中央部を中心としてその前後部が逆位相に動く、すなわち前部が左に移動した際に後部が右に動き、前部が右に移動した際に後部が左に動くといった「左右の往復揺動」を生じさせる。さらに、これらの動きと同時に、乗り台3の前部が左方へ振られたときには乗り台3の上面が左下がりとなり、乗り台3の前部が右方へ振られたときには乗り台3の上面が右下がりとなるような「前後・左右運動が複合された運動」を起こさせる。
【0016】
この複合運動により、乗り台3に乗った使用者Mの立位バランスを適度に崩させると共に、使用者Mの腰部や腹部に捻り運動を生起させることになる。
この駆動機構16は、設置台2と乗り台3とを連結する役目をも有しており、駆動機構16の下部側が設置台2に連結され、駆動機構16の上部側が乗り台3の下面に連結されている。
駆動機構16は、軸心を左右方向へ向けて架設され且つ原動部17により回転駆動される回転軸18と、長手方向を前後へ向けて配備され且つ乗り台3を下方から支持する支持部材19と、回転軸18の回転から取り出される動力で支持部材19を左右揺動させる揺動機構20と、を備えている。
【0017】
詳しくは、駆動機構16は、ベース板6の左右両側寄りに所定の間隔をおいて固定された左右一対の固定枠23,23と、これら左右の固定枠23,23間を連結する前後一対の連結ロッド24,24と、これら前後の連結ロッド24,24に串刺し状に貫通された状態で互いに左右方向に所定間隔をおいて起立保持された左右一対の支持ブラケット25,25とを有している。
左右の支持ブラケット25,25は側面視で略台形状を呈しており、その略中央上部には軸支部26が上方へ突出する状態で設けられている。左右で対を成す状態として設けられる軸支部26,26には、それぞれベアリングやブシュ等の軸受け具27が組み込まれており、これら左右の軸受け具27間に、上記した回転軸18が軸心を左右方向へ向けた状態で回転自在に架設されている。
【0018】
この回転軸18の中央部であってベース板6上に、この回転軸18を回転させるようにして上記した原動部17が設けられている。
詳しくは、ベース板6の略中央部には減速機28が配備されており、この減速機28に回転軸18の軸方向中央部が貫通している。減速機28は、ギヤケース29と、ギヤケース29内で回転軸18を回転自在に支持するベアリングと、回転軸18に固定されたウォームホイール及びそれに噛合するウォームギアとからなるギヤ機構(図示せず)とを有している。減速機28の後方には、電動モータ30が取り付けられその出力軸の先端にウォームギアに取り付けられている。
【0019】
回転軸18の軸方向中途部であって減速機28に対して一側方となる位置に、回転軸18と同軸の円柱形状を呈するカム部材33が設けられている。図6に示すように、このカム部材33は内カム部材35と外カム部材36とを有している。
これら内カム部材35及び外カム部材36は、それぞれ、円柱体の長手方向中央部をその中心軸に傾斜させて二分(切断)することで得られるような形状を有しており、その切断位置に相当して形成された各面が、互いに同じ角度で傾斜する斜めの端面となっている。すなわち、内カム部材35と外カム部材36とは、互いに斜めとされた端面同士を面で接触するように突き合わせることで、回転軸18と同軸の円柱形を呈するようになる。
【0020】
これら内カム部材35と外カム部材36とは、互いの斜めの端面が接触した状態でネジ止めされ一体となっている。また、このカム部材33(内カム部材35及び外カム部材36)は、適宜回り止め構造を採用することで回転軸18に対して相対回転不能な固定状態に止め付けられている。
内カム部材35は、斜めの端面が円形台状に突出する凸型とされ、この凸型部分の外周面が回転軸18に対して傾斜したカム面35Aとして形成されている。このカム面35Aまわりにベアリング38のインナーレースが装着されている。
【0021】
このようなカム部材33が設けられた位置に対し、そのまわりを取り囲むような配置で上記した支持部材19が設けられている。この支持部材19において、カム部材33のまわりを取り囲む位置には円形開口39が設けられ、この円形開口39内をカム部材33が通り抜ける状態になっている。この円形開口39の形成された部分が支持部材19の中央連結部40になる。この中央連結部40において、円形開口39の内周面にはベアリング38のアウターレースが嵌り込んでいる。
このようなことから、支持部材19の中央連結部40はカム部材33を相対回転自在な状態で外嵌していることになる。支持部材19は、中央連結部40の前後から斜め上方向きに延びる前後一対の支持片41,41を有しており、中央連結部40と共にこれら両支持片41,41を有する全体として支持部材19が形成されている。
【0022】
この支持部材19の前後両端部、すなわち一対の支持片41,41のそれぞれ先端部には、前方連結部41A及び後方連結部41Bが設けられている。
第1実施形態の場合、支持部材19には、前方連結部41A及び後方連結部41Bには側面視矩形の支承ブロック50が結合されており、この支承ブロック50を介してその上部に乗り台3が連結されている。この支承ブロック50には左右方向を向いた両側面の前後2箇所(合計4箇所)に、長手方向を上下へ向けて左右へ張り出す補強フランジ51が設けられ、高剛性が得られるようにしてある。これら補強フランジ51は断面L字状のアングル材によって形成されている。
【0023】
図2に示すように、乗り台3は、支承ブロック50の上部に対して、前側が低く後側ほど高くなるような傾斜を付与させるためのブラケット52を介して固定されており、これによって乗り台3の上面は前下がりに傾斜したものとされている。
一方、図6及び図7に示すように、中央連結部40の下部には、振れ止めピン43が下方を向くように突設されている。これに対し、中央連結部40の下方には、長手方向を左右へ向けた溝として形成された振れ止め溝44とを有した係止部材45が設けられている。この係止部材45は、ベース板6の上、又は近接する側の支持ブラケット25に対して固定されている。
【0024】
振れ止めピン43は、振れ止め溝44に遊嵌した状態で左右方向へ摺動自在に保持されている。これら振れ止めピン43と係止部材45の振れ止め溝44とで、支持部材19が回転軸18に伴って回ることを規制する振れ止め機構46が構成されている。
以上述べた中央連結部40、カム部材33、振れ止め機構46により、支持部材19を揺動させる揺動機構20が構成されている。
以上のような構成を有する立ち乗り型運動装置1の作動態様は、以下の通りである。
使用者はまず、乗り台3の上に立ったままの姿勢で乗り、適宜設ける操作パネル部やリモコン等(図示略)を使ってスタートスイッチをONにする。
【0025】
すると、原動部17の電動モータ30が回転起動し、ウォームギアを介してウォームホイールを回し、回転軸18を回転駆動する。
それに伴い、回転軸18に取り付けられたカム部材33が一緒に回転し、支持部材19は同方向に回転しようとする。しかしながら、中央連結部40の下部に設けられた振れ止めピン43が係止部材45の振れ止め溝44部に嵌り込んでいるため、かかる連れ回りは規制される。
カム部材33に形成されたカム面35Aは、回転軸18に対して傾斜していると共に、振れ止めピン43は振れ止め溝44部に沿って左右に摺動可能であるため、回転軸18の回転に伴って、支持部材19は左右に揺動するようになる。すなわち、前方連結部41Aが左方へ振るときに後方連結部41Bは右方へ振られ、反対に、前方連結部41Aが右方へ振るときに後方連結部41Bは左方へ振られるようになる。
【0026】
そのため、この支持部材19に対して支承ブロック50及びブラケット52を介して連結されている乗り台3は、平面視で当該乗り台3の中央を中心として、乗り台3の前部及び後部が逆位相となる左右の往復揺動を生じると共に、これと同時に乗り台3の前部が左方へ振られたときには乗り台3の上面が左下がりとなり、乗り台3の前部が右方へ振られたときには乗り台3の上面が右下がりとなるような複合運動をすることになる。
従って、この乗り台3に立った状態で乗っている使用者Mは、腰部や腹部を捻るような運動を与えられると共に、バランスが崩されるような動きを付与されるため、体の各部の筋肉の強化や平衡感覚の強化を行うことができ、ひいては、ダイエット等の健康増進を図ることができるものとなる。また、日々の繰り返し使用でも飽きのこない運動ができ、乗り台上へ立ったまま乗って使用するところに斬新さや面白みを味わえるようになる。
【0027】
使用者Mが左右のステック4の各上端部(グリップ8)を把持するようにすれば、使用者Mは上半身が可及的に動かないような姿勢をとりやすくなり、また膝を若干曲げるような動きも安定して行えるようになるので、これらによってスキーに似た運動を体験できる。そのため、斬新さや面白みを一層、倍加させることが可能となる。
図8は、本発明に係る立ち乗り型運動装置1の第2実施形態を示している。
第2実施形態の立ち乗り型運動装置1では、設置台2に対してアジャスト機構60が設けられている。このアジャスト機構60は、乗り台3の上面の前後方向の傾斜度合いを変更可能とするためのものであり、乗り台3の前後方向の傾斜度合いを変更可能とするものである。ここにおいて、乗り台3の上面の傾きとしては、前下がりの傾斜姿勢から水平姿勢を含むものであり、場合によっては後下がりの傾斜姿勢も含ませることができる。
【0028】
アジャスタ機構60としては、様々な機構が採用可能である。本実施形態の場合、アジャスト機構60は、設置台2においてフレーム脚5の後端部を後方へ前端部を前方へそれぞれ延長させ、これらの各延長部分にボルト支持片61を設け、このボルト支持片61に対してナットを溶接する等してボルト螺合部62を形成させたもので、このボルト螺合部62には、ロックナット63が螺合された脚ボルト64が螺合されている。脚ボルト64の下端部には安定座65が回転自在に取り付けられ、また脚ボルト64の上端部には調節ハンドル66が固着されている。
【0029】
このようなアジャスト機構60は、ロックナット63を緩めた状態にしてボルト螺合部62に対する脚ボルト64の位置を変更させ、安定座65の下方への突出度合い(設置高さ)を調節可能となっている。かかる調節後にロックナット63をボルト螺合部62へ押し付けるように締め付けるようにする。このように前後の脚ボルト64間で、下方への突出度合いを調節することで、乗り台3の上面の傾きを使用者Mの所望するところに応じて適宜調節できる。
上記のようなアジャスト機構60は、設置台2のフレーム脚5に対し、後端部だけ又は前端部だけに設けてもよい。またアジャスト機構60は、乗り台3自体に設けることもできるし、設置台2と乗り台3とを連結する構造部分に設けることもできる。
【0030】
なお、本発明は上記した第1実施形態や第2実施形態に限定されるものではなく、様々に変更可能である。
例えば、乗り台3はスキー板をイメージさせるように前後に長く形成するようなこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第1実施形態に係る立ち乗り型運動装置の全体斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る立ち乗り型運動装置の側面断面図である。
【図3】第1実施形態に係る立ち乗り型運動装置の内部構造を示した平面図である。
【図4】駆動機構に乗り台が取り付けられる様子を示した斜視図である。
【図5】駆動機構の平面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】係止部材と振れ止めピンとの関係を示した斜視図である。
【図8】第2実施形態に係る立ち乗り型運動装置の側断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 立ち乗り型運動装置
2 設置台
3 乗り台
16 駆動機構
17 原動部
18 回転軸
19 支持部材
20 揺動機構
35A カム面
33 カム部材
40 連結部
41A 前方連結部
41B 後方連結部
43 振れ止めピン
44 振れ止め溝
46 振れ止め機構
60 アジャスト機構
M 使用者
F 床面
【出願人】 【識別番号】592009214
【氏名又は名称】大東電機工業株式会社
【出願日】 平成18年8月22日(2006.8.22)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄

【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄


【公開番号】 特開2008−48777(P2008−48777A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−225517(P2006−225517)