| 【発明の名称】 |
ゴルフパター |
| 【発明者】 |
【氏名】粟田 俊一
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造で、パッティングの成功率を格段に向上させうるゴルフパターを提供する。
【構成】ゴルフパターのパターヘッドに、プレーヤーの効き目乃至頭が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線の真上に位置していること、及び真上に位置していなくとも常に一定の頭乃至効き目の位置でパターストロークするための視認手段を設けること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パターヘッド上面に、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線上にあって、パターヘッド底部のソール面に対して垂直に立ち上がる、立上がり片を設け、該立上がり片両側のパターヘッド上面位置に、同一幅の複数の帯状マーカーをそれぞれ設けるとともに、隣接する該帯状マーカーの色を異ならせるか、あるいは該複数の帯状マーカーを帯状マーカーと同一幅の間隔をおいて配置したことを特徴とするゴルフパター。 【請求項2】 パターヘッドの打球面後方に、断面が二等辺三角形である角柱部材を、一つの側面がパターヘッド底部のソール面と平行で、かつ他の二つの側面が45〜80度の範囲内で同一の傾斜角でパターヘッドのトウ側及びヒール側にそれぞれ傾斜するように設けたゴルフパターであって、上記二つの傾斜する側面により形成される頂稜線が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線上に位置するとともに、上記2つの傾斜する側面にそれぞれマーカーが設けられていることを特徴とするゴルフパター。 【請求項3】 パターヘッドに、断面が台形の角柱部材を、2つの平行な側面がパターヘッド底部のソール面と平行で、かつ他の二つの側面が45〜80度の範囲内で同一の傾斜角でパターヘッドのトウ側及びヒール側にそれぞれ傾斜するように設けたゴルフパターであって、上記2つの平行な側面のうち小面積の面を上面とし、該上面の中心線が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線上に位置するともに、上記2つの傾斜する側面にそれぞれマーカーが設けられていることを特徴とするゴルフパター。 【請求項4】 脚部と、脚部底面に対して垂直に立ち上がる立上り片からなる、パターヘッドに装着する部材であって、脚部上面における該立上がり片の両側に、同一幅の複数の帯状マーカーをそれぞれ設けるとともに、隣接する該帯状マーカーの色を異ならせるか、あるいは該複数の帯状マーカーを帯状マーカーと同一幅の間隔をおいて配置し、かつ脚部底面に接着剤層を設けたことを特徴とする上記部材。 【請求項5】 断面二等辺三角形である角柱部材からなるパターヘッドに装着する部材であって、角柱部材の、上記断面2等辺を構成する2つの側面にそれぞれマーカーが設けられ、2つの側面が他の側面に対して傾斜角45〜80度の範囲内で同一の角度で向き合うとともに、該他の側面に接着剤層が設けられていることを特徴とする上記部材。 【請求項6】 断面が台形である角柱部材からなるパターヘッドに装着する部材であって、該角柱部材は2つの平行な側面を有するとともに、該平行面に対し、傾斜角45〜80度の範囲内で同一角度で向かい合う2つの側面を有し、該同一角度で向かいあう2つの側面には、それぞれマーカーが設けられており、かつ、上記2つの平行面のうちの大面積の側面に接着剤層が設けられていることを特徴とする上記部材。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、プレーヤーの効き目が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポット(打球点)を通る線上の真上に位置していること、及び真上に位置していなくとも常に一定の効き目の位置でパターストロークするための視認手段を設けた、ゴルフパターあるいはこれに装着する部材に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、ゴルフパットの巧拙は、プレーヤーのスコアに大きく影響し、そのため、パットの成功率を向上させるために、様々な工夫がなされている。例えば、ゴルフクラブのパターヘッドにおいてトウ側及びヒール側を打球面に対して90度以上の斜辺にし、打球面を正確に目標方向に指向可能としたもの(特許文献1参照)、パターのロフト角を略マイナス45度に設定することにより、クラブフェースの向きが正確でなくとも、ボールを目標に向けて打ち出せるようにしたもの(特許文献2参照)等がある。 【0003】 また、パターヘッドに対するプレーヤーの目乃至頭の位置を一定に保ち、パットの成功率を高めるゴルフパターとしては、パターヘッドに、その打球面と平行な通光スリットを穿設した通視体を固設するとともに、当該通視体の下位側に外界からの受光が可能な明視部を形成し、該明視部を通視することにより、プレーヤーが自分の頭位置を確認し得るようにしたもの(特許文献3参照)がある。しかし、このゴルフパターは、その構造が複雑である上、通行スリットが打球面と平行に設けられているため、パターヘッドの前後方向における頭の位置を確認することは可能であるが、自分の頭がパターヘッドのトウ側にあるかヒール側にあるかを識別したり、パターヘッドの打球線上に位置しているか否かを確認することはできない。 【0004】 一方、プレーヤーがグリーン上でパッティングする場合、図1に示すように、目標線aとパターヘッド1の打球線b(パターヘッド1における打球面2と直交し、かつスイートスポット3(打球点)を通る線)を合わせ、パターをストロークしてボールをヒットするのが基本であるが、このパッティングの際、プレーヤーの効き目乃至頭が、パターヘッドのトウ側すなわち目標に向かって打球線の右側に位置すると(図1(A))、プレーヤーは、パターヘッド1をこの視線方向に向けてアドレスし、この方向に沿ってバックスイングする傾向があり(ロ)、その結果、ボール9は目標線に対して左側にそれる(イ)。また、プレーヤーの効き目乃至頭がパターヘッドのヒール側すなわち打球線の左側に位置した場合(図1(B))には、パターヘッド1をこの視線方向にアドレスし、上記とは反対の方向にアドレスしこの方向に沿ってバックスイングする傾向があり(ニ)、このためボール9が目標線の右側にそれる(ハ)ということが経験上知られ、このため、プレーヤーの効き目乃至頭は、パターヘッドの打球線上に位置させることが、パッティングの成功において重要であるということが通説になっている。 【0005】 このようなパッティング理論を取り入れたものとして、パッティング練習マットのボール載置部をミラーとし、練習者の効き目及び頭部がボールの直上位置にあるようにトレーニングする練習具が実際に市販されてはいるが、これによりトレーニングしたとしても、実際のグリーンにおいて、練習どおりのパッティングを行うことは難しい。 また、このようなパッティング理論を取り入れたパターとして、パターに対して垂直な延設部を設けその両側にマーカーを設けたもの(特許文献4参照)あるいは、パターに対してほぼ垂直な凸出部を設けその両側面を塗装したものがある(特許文献5参照)。しかし、これらのパターは、プレーヤーの頭がパターへッドの打球線上にあるか否かを視認させるだけである。 一方、プレーヤーには個性があり、どうしても効き目乃至頭をパターヘッドの打球線上に位置させることに馴染めないプレーヤーも多く、このようなプレーヤーにおいても、安定で正確なパッティングを行いうるパターが望まれる。また、パターのソール面を地面に対して平行に構えず、パターヘッドのトウ側あるいはヒール側を若干浮かせてアドレスし、ヒットするプレーヤーも多く、その場合にも真の意味での打球線上に位置させることが可能なパターが望まれる。 【0006】 【特許文献1】特開2004−141594号公報 【特許文献2】特開平11−253589号公報 【特許文献3】特開平2001−218879号公報 【特許文献4】実開昭52−11456号公報 【特許文献5】実開昭51−100150号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明の課題は、上記パッティング理論をゴルフパター自体に取り入れるとともに、このような理論上の頭の位置から、プレーヤー個人に最適な頭の位置に調整しうる視認手段を設けることにより、広くプレーヤー全般に対しても安定で正確なパッテイッグを可能とし、しかも簡単な構造で、パッティングの成功率を格段に向上させうるゴルフパターを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明者は、鋭意研究の結果、ゴルフパターのパターヘッド自体に、プレーヤーの効き目が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポット(打球点)を通る線上の真上に位置していること及び真上に位置していなくとも常に一定の効き目の位置でパターストロークするための視認手段を設けた視認させる手段を設けることにより、上記課題を解決しうることを見いだした。すなわち、本発明は、以下の(1)〜(9)に示されるとおりである。 (1)パターヘッド上面に、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線上にあって、パターヘッド底部のソール面に対して垂直に立ち上がる、立上がり片を設け、該立上がり片両側のパターヘッド上面位置に、同一幅の複数の帯状マーカーをそれぞれ設けるとともに、隣り合う該帯状マーカーの色を異ならせるか、あるいは該複数の帯状マーカーを帯状マーカーと同一幅の間隔をおいて配置したことを特徴とするゴルフパター。 (2)パターヘッドの打球面後方に、断面が二等辺三角形である角柱部材を、一つの側面がパターヘッド底部のソール面と平行で、かつ他の二つの側面が45〜80度の範囲内で同一の傾斜角でパターヘッドのトウ側及びヒール側にそれぞれ傾斜するように設けたゴルフパターであって、上記二つの傾斜する側面により形成される頂稜線が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線上に位置するとともに、上記2つの傾斜する側面にそれぞれマーカーが設けられていることを特徴とするゴルフパター。 (3)パターヘッドに、断面が台形の角柱部材を、2つの平行な側面がパターヘッド底部のソール面と平行で、かつ他の二つの側面が45〜80度の範囲内で同一の傾斜角でパターヘッドのトウ側及びヒール側にそれぞれ傾斜するように設けたゴルフパターであって、上記2つの平行な側面のうち小面積の面を上面とし、該上面の中心線が、パターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線上に位置するともに、上記2つの傾斜する側面にそれぞれマーカーが設けられていることを特徴とするゴルフパター。 (4)脚部と、脚部底面に対して垂直に立ち上がる立上り片からなるパターヘッドに装着する部材であって、脚部上面における該立上がり片の両側に、同一幅の複数の帯状マーカーをそれぞれ設けるとともに、隣り合う該帯状マーカーの色を異ならせるか、あるいは該複数の帯状マーカーを帯状マーカーと同一幅の間隔をおいて配置し、かつ脚部底面に接着剤層を設けたことを特徴とする上記部材。 (5)断面二等辺三角形である角柱部材からなるパターヘッドに装着する部材であって、角柱部材の、上記断面2等辺を構成する2つの側面にそれぞれマーカーが設けられ、2つの側面が他の側面に対して傾斜角45〜80度の範囲内で同一の角度で向き合うとともに、該他の側面に接着剤層が設けられていることを特徴とする上記部材。 (6)断面が台形である角柱部材からなるパターヘッドに装着する部材であって、該角柱部材は2つの平行な側面を有するとともに、該平行面に対し、傾斜角45〜80度の範囲内で同一角度で向かい合う2つの側面を有し、該同一角度で向かいあう2つの側面には、それぞれマーカーが設けられており、かつ、上記2つの平行面のうちの大面積の側面に接着剤層が設けられていることを特徴とする上記部材。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、上記パッティング原理をゴルフパター自体に取り入れ、しかも簡単な構造で、パッティングの成功率を格段に向上させうるゴルフパターを提供することができる。 本発明のゴルフパターは、パッティングにおいて、効き目乃至頭をパターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線(打球線)上に正しくセットできるとともに、この線上でストロークすることが容易となる。一方、このような理論上の頭の位置は、全てのプレーヤーにおいてふさわしいとは限らず、本願発明は、頭の位置を理論位置から、プレーヤー個人にふさわしい位置に調整可能にし、かつその位置を視認するための手段を設けたことによって、プレーヤー全般に適用可能で、ボールの打ち出し方向が、安定し、目標線に対して左右にぶれることなく、パッティングの成功率が向上するという効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明は、パターヘッドに、プレーヤーの効き目乃至頭がパターヘッドにおける打球面と直交し、かつスイートスポットを通る線の真上に位置していること、及び真上に位置していなくとも常に一定の頭乃至効き目の位置でパターストロークするための視認手段を設けたことを特徴とするゴルフパターに関するものである。 【0011】 本発明の好ましい実施形態の第一の具体例は、図2、3に示される。 このゴルフパターは、末端グリップ部を有するシャフト10の先端にパターヘッド1を取り付け、該パターヘッド1における、打球面2の後方の延在部材4上に、パターヘッド底部のソール面Mに対して垂直に立ち上がる立上がり片5を設けている。すなわち、本発明のゴルフパターはパターヘッド底面の少なくとも一部はソール面となる平面部を有する。この立上がり片5は、パターヘッドにおける打球面2と直交し、かつスイートスポット3を通る線(以下、パターヘッドの打球線という。)b上に設けられ、その両側のパターヘッド上面(具体的にはパタヘッドの延在部材4上面)に、それぞれマーカー6,6’が設けられている。 立上がり片5の高さ及びマーカーの位置は、プレーヤーの効き目乃至頭が打球線上にないとき、視線が該立ち上がり片に妨げられ、マーカーの全部又は一部が視認できないように設定する。 マーカーは複数本の帯状マーカーからなり、立ち上がり片と平行に設ける。 帯状マーカーは着色し、少なくとも隣り合う帯状マーカーは互いに配色を異なるようにするか、あるいは、該複数の帯状マーカーを帯状マーカーと同一幅の間隔をおいて配置する。後者の場合、着色した2つの帯状マーカー間に挟まれた無着色のパターヘッド部分も帯状マーカーとなり得る。各帯状マーカーの幅は同一にするのが好ましく、該幅は0.5mm〜5mm、好ましく1mm〜3mmであり、これらの各帯状マーカーは、その配色を含めて、立ち上がり片を挟んで左右対称に設けることが望ましい。 上記のゴルフパターにおいては、立上がり片及びマーカーを、パターヘッドにおける延在部材上面に設けたが、このような延在部材を設けずに、図4のように立上がり片及びマーカーを設けてもよい。 【0012】 図5(A)は、プレーヤーの効き目7が、打球線に対して手前側(ヒール側)にあり、このためパターヘッドの打球線bの向こう側(トウ側)に設けたマーカー6’の一部が見えなくなっている様子を示す。このことはプレーヤーの効き目が該打球線の向こう側(トウ側)にある場合も同様で、この場合には、パターヘッドの打球線bのヒール側に設けたマーカー6の一部が見えなくなる(図5(B))。 したがって、このパターを用いてパッティングする場合においては、立ち上がり片5を挟んで両側のマーカーにおける帯状マーカーが全て見えるように頭を動かせば、その頭の位置はパターヘッドの打球線b上にあることになる。この頭の位置でパターストロークすれば多くの場合、パター成功率は向上する、一方、プレーヤーには個人差があり、このような打球線上の頭の位置ではパターの成功率が下がるケースもある。このようなプレーヤーにおいては、マーカーの一部が見えなくなる位置が、最適な位置であり、この頭の位置は、マーカーの複数の帯状マーカーのうちどの帯状マーカーが見えなくなっているか、逆をいえば、どの帯状マーカーが見えているかを視認することにより知ることができる。例えば、ヒール側にある各帯状マーカー全て見え、トウ側にある各帯状マーカーのうち、立ち上がり片側の1本の帯状マーカーが見えなくなっている場合においては、プレーヤーの頭の位置は、ヒール側に僅かにずれていることが分かる。しかし、このプレーヤーがその頭の位置でも高いパター成功率を有する場合には、そのように見える頭の位置が最適な位置であり、このように見える位置を記憶しておけば、頭の位置が最適位置で、安定したパッティングを常に行うことができ、パッティングの成功率は向上する。 また、パターのソールを地面と平行に構えずパターのトウ側またはヒール側を浮かせてアドレスするプレーヤーにおいては、上記立ち上がり片の真上に頭を位置させることが、必ずしも真の意味における打球線上に位置させることにはならない(図5(C))。 なお、真の意味の打球線とは打球面と垂直でかつ、実際にボールをヒットする点(ヒットポイント3’)を通る線をいい、上記パターヘッドの打球線とは、パターソールを地面に平行に構える場合を前提とし、真の意味の打球線とは区別される。 このようなプレーヤーにおいても、頭乃至効き目の位置が真の意味での打球線上にあるとき、帯状マーカーのうちどの帯状マーカーが見えるか記憶しておけば、このようなプレーヤーにおいても頭乃至効き目を真の意味での打球線上の真上に位置させることができる。 プレーヤーは、例えば以下のようなルーチンによりパッティングを行うことにより、パターヘッドの打球線上に頭乃至効き目を位置させ、正確なストロークを行うことができる。 (1)最初にパターを地面に平行にソールし、そのときに効き目ないし頭をパターヘッドの立ち上がり片の真上にあることを確認し、 (2)次に、パターのトウ側もしくはヒール側を浮かせて何本目かの線上にあることを確認してヒットする。 すなわち、本願発明の上記各帯状マーカーは、プレーヤー個人の頭の最適位置を視認するための目盛りとして機能し、着色することによりその視認性は向上する。 また、上記立上がり片5は打球線方向に細長い形状にすることが好ましい。パッティングにおいては、目標線に沿って真っ直ぐストロークすることが鉄則であり、上記形状の立ち上がり片及び上記帯状マーカーからなるマーカー6,6’は、このようなパッティングストロークを行う上でのガイドとなる。この場合、この立上がり片上面は着色しておくことが望ましいが、該帯状マーカーの色と立上がり片上面の色とを、隣接する場合、際だって目立つように配色する。これにより、立上がり片及びマーカーの視認性が向上し、ガイド機能のみならず効き目の位置確認機能も向上する。 【0013】 本発明の好ましい実施態様の第二の具体例は、図6,7に示される。 このゴルフパターは、末端グリップ部を有するシャフト10の先端にパターヘッド21を取り付け、該パターヘッド21の打球面22の後方に、断面が二等辺三角形(正三角形の場合を包含する。)の角柱部材23を、その一の側面がパターヘッド底部のソール面と平行で、かつ断面2等辺を構成する他の二つの側面(S,S’)が、同一傾斜角度でパターヘッドのトウ側及びヒール側にそれぞれ傾斜するように設ける。さらに、この傾斜する二つ面S,S’により形成される頂稜線cは、パターヘッド21における打球線b上に設けられ、この二つの傾斜面S,S’にはマーカー26,26’が設けられている。 マーカーを設ける位置は、2つの傾斜面の対向位置、具体的には頂稜線cを挟んで、左右対称の位置が好ましい。 マーカーの形状は、帯状、線状、マル、四角、三角、星印等のいずれでもよく、また傾斜方向に設けられた目盛りであってもよく、このようなマーカーは同一形状にするのが好ましい。 【0014】 このゴルフパターの場合、図8に示されるように、プレーヤーの効き目乃至頭がパターヘッド21の打球線b上にないとき、例えば、効き目がパターヘッドの打球線の手前側(ヒール側)にあるとき、該打球線の向こう側(トウ側)に位置するマーカーは、ヒール側に位置するマーカーよりも、パターヘッドの打球線と直交する方向に圧縮されて見える(A)。 また、プレーヤーの効き目乃至頭がパターヘッド21の打球線bの向こう側(トウ側)にある場合には、反対に手前側(ヒール側)に位置するマーカーが圧縮されて見え(B)、プレーヤーの効き目がパターヘッド21の打球線b上にあるときのみ、2つのマーカーが同一形状に見える(C)。また、例えば、2つの傾斜面に打球線方向に伸びる帯状のマーカーを設けた場合には、一方のマーカーが他方のマーカーに比べ細い帯状に見える。 したがって、このパターを用いてパッティングする場合においては、視認される2つのマーカーの形状によって、効き目乃至頭の位置を確認でき、このような視認され形状を記憶しておくことにより、プレーヤー個人の最適位置に頭を位置を調整することが可能となる。 【0015】 また、この実施態様のゴルフパターにおいては、2つの傾斜面S,S’上に設けられたマーカーが一緒になって一つの図形を表すようにしてもよい。このような図形は打球線の真上から見たときのみ完全な図形に見えるようにする。例えば、2つの傾斜面S,S’のマーカーを、図9(A)のようにパターヘッドの打球線bの真上からみたときのみ、真円になるように形成した場合、効き目が打球線上にない場合、変形した楕円に見える(図9(B))。 このような打球線の真上から見たときの形状としては、真円の他、例えば、正四角形、正三角形、星印等であってもよく、またキャラクターの絵柄であってもよい。このような マーカーであっても、プレーヤー個人の最適位置に頭を位置を調整することが可能である。 上記二つの傾斜面S,S’により形成される頂稜線cも、パッティングストロークを行う上でのガイドとして機能し、このためには、角柱部材を打球線方向に長くして頂稜線を伸長させ、さらに視認性をよくするため、頂稜線を着色するのが好ましい。 【0016】 さらに、このような角柱部材23は、図10(A)に示すように、パターヘッドにおける打球面後方に延在する部材4上に設けてもよく、また、図10(B)、(C)に示すようにパターヘッド上面に設けてもよい。 【0017】 さらに、本発明の好ましい実施態様の第三の具体例は、図11、12に示される。 このゴルフパターは、末端グリップ部を有するシャフト10の先端にパターヘッド31を取り付け、該パターヘッド31の打球面32の後方に、断面台形の角柱部材33を設ける。このとき、この角柱部材33の平行な二つの側面は、小面積の方を上面とし大面積の方を底面とし、パターヘッドの底部のソール面Mとそれぞれ平行になるように設け、また他の二つの側面S,S’は同一の傾斜角でパターヘッドのトウ側及びヒール側に向けてそれぞれ傾斜するように設ける。 また、角柱部材33の上面をトウ側とヒール側に二分する中心線eは、パターヘッドの打球線b上に位置させ、さらに、上記2つの傾斜面S,S’上にマーカー36、36’が設けられている。マーカーを設ける位置は、2つの傾斜面S,S’の対向位置、具体的には中心線cを挟んで、左右対称の位置が好ましい。 このマーカーの形状は、帯状、線状、マル、四角、三角、星印等のいずれでもよく、また斜面高さ方向に設けられた目盛りであってもよく、このようなマーカーは同一形状にするのが好ましい。 このゴルフパターの場合も上記図6〜10に示したゴルフパターと同様に、プレーヤーの効き目乃至頭がパターヘッドの打球線上にないときには、2つの傾斜面S,S’上のマーカーはそれぞれパターヘッドの打球線と直交する方向の長さが異なって見え、パッティングする場合においては、視認される2つのマーカーの形状によって、効き目乃至頭の位置の最適位置を確認できる。 また、この実施態様のゴルフパターにおいては、上記図9に示したパターと同様に対向する2つの傾斜面S,S’に設けられたマーカーが一緒になって一つの図形を表すようにしてもよい。これらのマーカの視認形状により、プレーヤー個人の最適位置に頭を位置を調整することが可能となることは上記と同様である。 また、上記角柱部材33における上面の中心線eも、パッティングストロークを行う上でのガイドとして機能し、このためには、角柱部材33を打球線方向に長くして中心線を伸長させ、さらに視認性をよくするため、中心線eを凸状線あるいは凹状線で形成したり、あるいは着色することが好ましい。さらに、この断面台形角柱部材は、図10のゴルフパターと同様にパターヘッドの打球面後方に延在する部材上に、或いはパターヘッド上面に設けてもよい。 【0018】 上記第二及び第三の具体例における傾斜面S,S’の傾斜角度は、角柱部材の他の面に対して、30度〜85度、好ましくは45度〜80度、さらに好ましくは50〜70度にするのがよく、傾斜角が大きい方が、効き目乃至頭の位置による傾斜面上の2つのマーカーの視認形状がより際だって変化する。しかし、85度を超える場合にはマーカーの形状そのものが認識しづらくなる。 上記した第二及び第三の具体例のゴルフパターを用いてパッティングする場合においては、2つの傾斜面S,S’面に設けたマーカーが同一形状に見える位置あるいは2つの傾斜面S,S’面にまたがったマーカーが正しい形状に見える位置、若しくはプレーヤー個人の最適位置の視認形状になる位置まで効き目乃至頭を動かして固定し、その位置でパッティングすればよい。 上記第一、第二、及び第三の具体例においては、マーカーの視認性が特に重要であり、視認性をよくするため、パターヘッドの色と異なる色に着色することが好ましく、さらにを凸状部あるいは凹状部で形成してもよい。 【0019】 本発明においては、上記本発明の視認手段を含むパターヘッドの各構成部材は、パターヘッド製造時一体成形してもよく、また各構成部材を作成後、溶接、ネジ止め等の固着手段により固着してパターヘッドを作成してもよい。 【0020】 一方、本願発明においては、上記第一〜第三の具体例における各視認手段を、これらをゴルフパターとは別体の部材として作成し、プレーヤーが各自自分のゴルフパターに装着するゴルフ用品とすることも可能である。 【0021】 図13は、上記第一の具体例における、立上がり片とマーカーをパターヘッドとは別体として構成したものである。パターに装着した場合、上記第一の具体例と全く同様な機能、効果を有する。 この部材は、脚部40と、脚部底面に対して垂直に立ち上がる立上り片41からなり、脚部上面における、該立ち上がり片の両側の位置にそれぞれ複数の帯状マーカーからなるマーカー46,46’を設けるとともに、脚部裏面に接着剤層42を設けたものであり、接着剤層表面には剥離紙(図示せず)を設けることが好ましい。マーカーの位置は、脚部上面の立ち上がり片を挟んだ対向位置、具体的には左右対称位置が好ましい。マーカーの形状は上記第一の具体例に示したのと同様である。 この部材をパターヘッドに装着するには、該部品の脚部裏面の剥離紙を取り除き、立上り片をパターヘッドの打球線上に位置するように該部材の脚部をパターヘッド上面に置き、固定すればよい(図14)。この部材の他の形態としては、例えば、図15(A),(B)に示すものが挙げられる。 【0022】 図16(A)の部材は、上記第二の具体例における断面三角形を有する角柱部材を、パターヘッドとは別体として構成した例を示すものであって、該部材をパターに装着した場合、第二の具体例と全く同様の機能、効果を有する。 この部材は、断面が二等辺三角形である角柱部材60からなり、角柱部材60における上記断面2等辺を構成する2つの側面S,S’にそれぞれマーカー61,61’が設けられ、かつ他の側面S”または角柱部材の端面Hには接着剤層62が設けられている(図16(B))。マーカーの位置及び形状は上記第二の具体例に示したのと同様でよい。 上記と同様にこの接着剤層表面には、剥離紙が設けられていることが好ましい。この部材をパターヘッドに装着するには、該部品の接着剤層の剥離紙を取り除き、角柱部材の2つの側面S,S’により形成される頂稜線cをパターヘッドの打球線上に位置し、かつ角柱部材の他の側面S”が、パター底部のソール面と平行になるように位置するように、該部材の上記接着剤面62をパターヘッドの上面に置き固定すればよい(図17)。 【0023】 図18(A)の部材は、上記第三の具体例における断面台形を有する角柱部材を、パターヘッドとは別体として構成した例を示すものであり、該部材をパターに装着した場合、第二の具体例と全く同様の機能、効果を有する。 この部材は、断面が台形である角柱部材70であって、平行な二つの側面T,T’とこれら二つの側面に対して同一の角度で向かい合う二つの側面S,S’を有し、この二つの同一角度で向かい合う二つの側面S,S’にそれぞれマーカー71,71’が設けられている。マーカーの位置及び形状は上記第二の具体例に示したのと同様でよい。 一方、二つの平行な側面のうちの小面積の側面Tには、上記二つの側面S,S’方向に二分する中心線lあるいはこの中心位置を表すマーカーが表示されていることが好ましい。 また、上記平行な二つの側面のうち、大面積の側面T’(図18(B))には、接着剤層72が設けられており、その表面には好ましくは剥離紙が設けられている。 この部材をパターヘッドに装着するには、該部品の接着剤層の剥離紙を取り除き、角柱部材の側面Tの中心線dあるいはマーカーをパターヘッドの打球線b上に位置させ、かつ角柱部材の側面T’が、パター底部のソール面と平行になるように位置するように、該部材の上記接着剤面72をパターヘッドの上面に置き固定すればよい(図19)。 上記断面三角形あるいは台形の角柱部材においては、内部を空洞にすることも可能であり、また、例えば、側面S”あるいはTに接着剤層を設ける場合においては、単に薄板を巻回状に形成するのみでもよい(図20)。 これら各パターヘッド装着部材の材質は、金属、プラスチックが適当であるが、比較的短期間の使用で使い捨てにする場合には厚紙でもよく、さらに、例えば、パターヘッド上面が平面でない場合には、装着部材の接着剤層を厚くすることで、適正位置に装着可能であるが、接着剤層を設ける面をゴム等の弾性部材で構成するかあるいは、該面にゴム等の弾性部材を貼着し該弾性部材接着剤層を設けることにより対処可能である。また、本発明においては両面接着テープを使用して、接着剤層としてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明において採用されているパッティング理論の概要を示す図である。 【図2】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターの斜視図である。 【図3】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターの平面図である。 【図4】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターの他の斜視図である。 【図5】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターにおける、効き目位置とマーカーの視認状態の関係を示す図である。 【図6】本発明の第二の具体例に係るゴルフパターの斜視図である。 【図7】本発明の第二の具体例に係るゴルフパターの平面図である。 【図8】本発明の第二の具体例に係るゴルフパターにおける、効き目位置とマーカーの視認形状の関係を示す図である。 【図9】本発明の第二の具体例に係るゴルフパターにおける、効き目位置と他のマーカーの視認形状の関係を示す図である。 【図10】本発明の第二の具体例に係るゴルフパターにおける、効き目位置と他のマーカーの視認形状の関係を示す図である。 【図11】本発明の第三の具体例に係るゴルフパターの斜視図である。 【図12】本発明の第三の具体例に係るゴルフパターの平面図である。 【図13】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターの他の斜視図である。 【図14】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターの他の斜視図である。 【図15】本発明の第一の具体例に係るゴルフパターの他の斜視図である。 【図16】本発明の第二の具体例に係るゴルフパターのヘッドとは別体として構成した部材の斜視図である。 【図17】図16で示す部材をパターヘッドに装着する際の説明図である。 【図18】本発明の第三の具体例に係るゴルフパターのヘッドとは別体として構成した部材の斜視図である。 【図19】図18で示す部材をパターヘッドに装着する際の説明図である。 【図20】図18の部材の変形例を示す図である。 【符号の説明】 【0025】 a 目標線 b 打球線 c 頂稜線 e 中心線 l 中心線 1 パターヘッド 2 打球面 3,3’ スイートスポット(打球点) 5 立上がり片 6,6’ マーカー 7,7’ プレーヤーの効き目 9 ボール 10 シャフト 21 パターヘッド 22 打球面 23 角柱部材 26,26’ マーカー S,S’ 角柱部材の底面以外の二つの傾斜面 31 パターヘッド 32 打球面 33 断面台形の角柱部材 M ソール面 40 脚部 41 立上がり片 42 接着剤層 46,46’ マーカー 60 角柱部材 61,61’ マーカー 62 接着剤層 70 角柱部材 T,T’ 台形である角柱部材の平行な二つの側面 71,71’ マーカー 72 接着剤層
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| 【出願人】 |
【識別番号】500109504 【氏名又は名称】株式会社環境技術開発研究機構
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| 【出願日】 |
平成18年12月26日(2006.12.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105681 【弁理士】 【氏名又は名称】武井 秀彦
【識別番号】100119437 【弁理士】 【氏名又は名称】吉村 康男
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| 【公開番号】 |
特開2008−43722(P2008−43722A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−350151(P2006−350151) |
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