| 【発明の名称】 |
電子式着順およびタイム判定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邊 晴樹
【氏名】渡邉 昇輔
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| 【要約】 |
【課題】記録画像全体の確認と判定業務が同時に行えるようにした電子式着順およびタイム判定装置を提供すること。
【構成】ラインセンサによりゴールライン上で撮像した画像をカラービデオモニタ16に表示させ、それを見て競輪などにおける着順とタイムを判定する際、ゴールラインに最初に到着した先頭の走者(自転車)を含む判定用の部分画像PX と、複数の走者の全体が写っている記録画像全体の縮小画像PS をカラービデオモニタ16に同時に表示させるようにし、且つ、縮小画像PS には、部分画像PX を指示する枠Fが表示されるようにしたもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ラインセンサカメラで撮像した画像により走者の着順とタイムを判定するようにした電子式着順およびタイム判定装置において、 前記二次元映像信号を部分画像表示用の映像信号と全体縮小画像表示用の映像信号に変換する手段を設け、 前記部分画像表示用の映像信号による画像と前記全体縮小画像表示用の映像信号による画像を同一のモニタ面に同時に表示させるように構成したことを特徴とする電子式着順およびタイム判定装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、競艇、競馬、競輪、陸上競技など複数の走者が同時に着順とタイムを競う競技に用いられる判定装置に係り、特にラインセンサカメラを使用して電子式に着順とタイムを判定するようにした電子式着順およびタイム判定装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 複数の競技者が同時に着順や速さを競う競艇、競馬、競輪、陸上などの競技の場合、その着順とタイムの正確な判定には、通常、かなりの困難が伴う。そして、このことは、複数の競技者の技量が伯仲している場合、特に著しく、ときには判定不能になってしまう可能性すらなしとしない。そこで、古くから写真による判定が用いられ、特に競馬にはほとんど欠かせない技法として知られているが、更に近年では、テレビジョンカメラを用いた、いわゆる電子式着順およびタイム判定装置が用いられるようになっている。 【0003】 ところで、この電子式着順およびタイム判定装置には、従来からラインセンサカメラを用いた装置が知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。そこで、この従来技術による判定装置について説明すると、これは、ゴールラインなどの判定基準線に横方向から撮像視野が合わせてあるラインセンサカメラを用いたもので、このカメラで判定基準線上を通過する移動体を撮像し、得られた一次元の映像信号を着順判定に必要な時間情報などと共に走査変換機能を有する画像記憶部に入力して記録する。そして、この後、一次元の映像信号を二次元の映像信号に走査変換して画像記録部から読み出し、ビデオモニタに出力し、判定に必要な画像を表示するものである。 【0004】 従って、このラインセンサカメラによる判定装置を上記した競艇、競馬、競輪、陸上競技などに適用した場合には、夫々ボート、馬、自転車、ランナーなどの移動体(走者)がゴールラインなどの判定基準線上を通過したとき、当該移動体の一次元画像が時間軸に沿って順次時系列的に並んで前記画像記憶部に記録されることになる。そこで、このときの画像記憶部に記憶される画像データ及び他の情報データを画像としてビデオモニタに表示させると、図4(a)に示すように、横方向を時間軸とし、そこに判定基準線を通過した順に移動体が並んでいる横長の画像Pとなり、その下側には時間情報である時刻目盛Tが表示されることになる。なお、ここでは、一例として競輪の場合を示したので、移動体には自転車と、それに乗っている人物が示されている。 【0005】 そこで、この画像Pをビデオモニタに表示させてやれば、着順の判定とタイムの判定が行えることになるが、このとき、通常は、図4(b)に示すように、ボート、馬、自転車、走者などの移動体の中で先頭になっている移動体が写っている部分を画像Pの中から選び出し、それを判定用の画像部分PX としてモニタ画面Mの全体に大きく表示させ、それを見て判定するのが一般的である。 【特許文献1】特公昭55−24831号公報 【特許文献2】特開平3−139374号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記従来技術は、判定に際して判定用の部分画像の選び出し作業を要する点に配慮がされているとは言えず、判定業務の効率化に問題があった。 【0007】 既に説明したように、着順やタイムの判定に際しては、図4(b)に示すように、自転車などの移動体の中で先頭になっている移動体が写っている部分を画像Pの中から選び出し、その部分だけを判定用の部分画像PX として設定する作業を要するが、このとき、画像記憶部から直ちに部分画像PX だけを読出すのはかなり難しく、このため、一旦、画像Pの全体を表示させ、内容を確認した上で、先頭になっている移動体が写っている部分画像を選び出す必要がある。 【0008】 このとき、従来技術では、図4(b)に矢印Aで示すように、画像Pを横方向にスクロールさせ、モニタ画面Mに順次表示して全体を確認したり、或いは図4(c)に示すように、画像Pを縮小してモニタ画面Mに表示させたり、図4(d)に示すように、画像Pを横方向にのみ縮小してモニタ画面Mに表示させ、全体を確認したりしていたので、これらのための操作が判定業務に付随して必要になり、従って、従来技術では、判定業務の効率化に問題が生じてしまうのである。 【0009】 本発明の目的は、記録画像全体の確認と判定業務が同時に行えるようにした電子式着順およびタイム判定装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記目的は、ラインセンサカメラで撮像した画像により走者の着順とタイムを判定するようにした電子式着順およびタイム判定装置において、前記二次元映像信号を部分画像表示用の映像信号と全体縮小画像表示用の映像信号に変換する手段を設け、前記部分画像表示用の映像信号による画像と前記全体縮小画像表示用の映像信号による画像を同一のモニタ面に同時に表示させるようにして達成される。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば、記録画像の一部を拡大した画像と記録画像の全体を縮小した画像がビデオモニタの同一画面上に同時に表示されるので、判定用部分画像の選び出しと判定業務が同時に行えるようになり、判定業務の効率化を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明による電子式着順およびタイム判定装置について、図示の実施の形態により詳細に説明する。ここで、図1は、本発明を競輪に適用した場合の一実施の形態を示すブロック構成図で、この場合、競輪のトラックに設けられているゴールライン1の上を自転車2が通過するときの着順とタイムを、カラーラインセンサカメラ3を用い、ゴールライン1を判定基準線として判定するようにしたものであり、このときカラーラインセンサカメラ3には、撮像レンズ4を備えた3板式のカラーラインセンサカメラが用いられているものであり、このためカラーラインセンサカメラ3をゴールライン1の横に設置し、これによりゴールライン1の上を通過する自転車2を進行方向の右上方から撮像し、一次元カラー画像信号を画像記録制御部5に入力するようになっている。 【0013】 このとき画像記録制御部5は、カラーラインセンサカメラ3から出力されたRGBの映像信号をディジタル信号化するA/D変換回路6と、このA/D変換回路6からのディジタルRGB映像信号をメモリに記憶させる書き込み回路7、ディジタルRGB映像信号やディジタル情報信号を記憶する画像メモリ部8、この画像メモリ部8に記憶したディジタルRGB映像信号やディジタル情報信号を合成し、カラービデオモニタに表示させる画像を記憶する表示メモリ部9、この表示メモリ部9に記憶した表示データを走査変換して読み出す読み出し回路10を備えている。 【0014】 また、この画像記録制御部5は、例えばスタートからの経過時刻を画像に重畳表示するためのディジタル情報データを出力するタイム発生器11と、画像メモリ部8及び表示メモリ部9の書き込み及び読み出しを制御するアドレス制御部12、競技名等の文字や記号判定線等の図形を画像に重畳するためのディジタル情報データを出力する文字発生器13、全体の制御を行うCPU(中央処理装置)14、それに外部信号とのインタフェイスを行うインタフェイス部15を備えている。一方、この画像記録制御装置5には、カラービデオモニタ16と画像ファイリング装置17、それにビデオプリンタ18が接続され、更に基準タイマスタート信号入力手段19とメモリ取込み信号入力手段20、それに操作器21が接続されている。 【0015】 ここでカラーラインセンサカメラ3が作動すると、ゴールライン1の上を通過する移動体(自転車2)などが被写体として撮像され、それによる一次元RGB映像信号がカラーラインセンサカメラ3から画像記録部5に供給されるようになる。そして、この一次元RGB映像信号は、A/D変換回路6によりディジタルRGB映像信号に変換され、書き込み回路7を経由して画像メモリ部8に書き込まれ記憶されることになる。また、このとき画像メモリ部8には、タイム発生器11から入力されるディジタル情報データと文字発生器13から入力されるディジタル情報データも同時に記憶される。従って、このとき画像メモリ部8に記憶される画像データと情報データは、既に説明した従来技術の場合と同じく、図4(a)に示すようになり、このときディジタルRGB映像データが画像Pとして表示され、その中にタイム発生器11から入力されるディジタル情報データが時刻目盛Tとして表示されていることになる。 【0016】 このため画像メモリ部8に記憶されたディジタルRGB映像信号とディジタル情報信号は、この後、着順およびタイム判定に必要な部分が読み出され、このときカラービデオモニタ16に表示させるため二次元の画像データに合成され、表示メモリ部9に合成画像データとして記憶される。そこで読み出し回路10は、この合成画像データを表示メモリ部9から読み出し、テレビジョン信号に走査変換してカラービデオモニタ16に出力する。これによりカラービデオモニタ16は、読み出し回路9から入力された二次元の映像信号と情報信号とから着順およびタイムの判定に必要な画像を表示する。また、このとき、合成画像データを、必要に応じて画像ファイリング装置17に供給することにより、当該合成画像データを記録し保存させることができ、同じくビデオプリンタ18に供給することにより、当該合成画像データのプリントアウトを得ることができる。 【0017】 このための書き込み回路7と画像メモリ部8、表示メモリ9、読み出し回路10、文字発生器13等の制御は、CPU14により、必要に応じてアドレス制御部12を介して実行され、書き込み読み出しなどが制御される。このとき操作器21は、映像信号や情報信号の記録および読み出しの選択による各種制御のための信号等を発生する働きをし、これにより与えられる各種制御のための信号はインタフェイス部15を経由してCPU14に入力され、装置全体の制御と管理に使用される。 【0018】 このときタイム発生器11には、基準タイマスタート信号入力手段19から基準タイマスタート信号Sが入力され、CPU14には、インタフェイス部15を経由して、メモリ取込み信号入力手段20からメモリ取込み信号Rが入力される。そして基準タイマスタート信号Sが入力されると、タイム発生器11はタイム計測の基準となる0秒からのカウントを開始し、メモリ取込み信号Rが入力されると、移動体(自転車2)がゴールライン1の上を通過するときの映像が画像メモリ部8に記録され、この後、表示メモリ部9に合成画像データが記憶できるようになる。 【0019】 このときの基準タイマスタート信号Sには、例えば陸上競技の場合、スタートの合図に使用されるスタータピストルから直接得られる電気信号や、スタータピストルの発射音を捉える音響センサによる信号を用いれば良く、他の競技でも、スタートには必ず何等かの合図がなされるので、それに使用されている機器から得られる信号を用いれば良い。一方、メモリ取込み信号Rには、一般には人が見ていて手動でスイッチを操作して発生させる信号が用いられるが、ゴールラインの手前でトラック上の物体を検知するセンサ、例えば光センサによる信号を用いるようにしても良い。 【0020】 ここで、表示メモリ部9と、これに記憶される画像データについて説明する。このとき表示メモリ部9は、カラービデオモニタ16に表示させる画像を合成し記憶させるためのメモリであることは、前述したところであり、画像メモリ部8に記録されている画像から得られる合成画像データが図4(a)に示すようになっていることも、前述したところであるが、この実施形態では、このことを前提とした上で、合成画像データによる画像Pの中に、図2(a)に示すように、更に枠Fが表示されるように設定し、この枠Fによって区画される部分を判定用の部分画像PX として設定できるようにしてあり、且つ、このとき、操作器21の操作により、矢印Aで示すように、画像Pを横方向にスクロールさせ、枠Fの位置が変えられるようにしてある。このため、表示メモリ部9にはグラフィックメモリが搭載されていて、図形や塗り潰しなどの技法により、画像Pの任意の位置に枠Fを設定するのに必要な機能が与えられている。 【0021】 また、この表示メモリ部9については、そのメモリ構成をカラービデオモニタ16と同一のサイズ(画素数)にし、且つ、そのメモリ領域を、図2(b)に示すように、メモリ領域9−1とメモリ領域9−2の2領域に分けて設定する。このとき図示のように、メモリ領域9−1は、メモリ領域全体の多くの部分を占め、僅かに縦長をした略正方形の領域として設定し、メモリ領域9−2は、横方向に細長い領域として、メモリ領域9−1の下側に残っている部分に設定する。そして、メモリ領域9−1には、部分画像PX の画像データを領域一杯になるようにして記録し、メモリ領域9−2には、画像Pの全体縮小画像PS の画像データを、領域一杯に記録させる。このときの全体縮小画像PS は、画像データの画素間引き等の技法により、ほぼ相似形を保ったまま画像Pの全体を枠Fと共に縮小したものである。 【0022】 そこで、表示メモリ部9に記憶されている合成画像データを読み出し、テレビジョン信号に走査変換してカラービデオモニタ16に出力し、そのモニタ面に表示させると、図3(a)に示すように、判定用の部分画像PX と記録画像全体確認用の全体縮小画像PS がカラービデオモニタ16の同一画面上に同時に表示され、しかも、このとき記録画像の全体を確認するための全体縮小画像PS の画面では、判定用部分画像PX を区画している枠Fが任意にスクロールでき、この結果、カラービデオモニタ16の表示を見るだけで、判定用部分画像の選び出しと判定が同時に行えるようになる。 【0023】 また、微妙な判定の場合、拡大して表示させる必要もあるが、この場合は、操作器21からの操作により、判定用の部分画像PX を更に拡大し、表示させることが可能である。一例として、縦横とも2倍にした場合の表示例を図3(b)に示す。この場合、画像のみ縦横2倍に拡大され、全体縮小画像PS の部分では、枠Fが1/2に縮小される。但し、この場合は画像のみ拡大し、時刻目盛Tはタイム判定のため残しておく方式をとっている。そして、このように拡大した場合は、操作器21からのそうさにより左右スクロールは勿論、上下スクロールも可能にしてあり、これに追従して全体縮小画像PS の中の枠F表示場所にいどうする。 【0024】 従って、この実施形態によれば、画像表示の切換など煩雑な操作を要することなく、判定用部分画像の選び出しと着順およびタイムの判定を行なうことができ、判定業務の運用を効率的に進めることができる。また、この実施形態では、画像表示面が有効に活かされるように、カラービデオモニタ16が縦型表示モードにしてあり、この結果、大きな表示が可能になるので、より一層判定業務に適した表示が得られ、しかも、このときの記録画像の表示は、取込み時に随時、表示メモリ部9に転送し、表示されるようになっているので、取込み状況が瞬時に確認でき、この点でも判定業務の効率的な運用を得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明による電子式着順およびタイム判定装置の一実施の形態を示すブロック図である。 【図2】本発明の実施の形態によるビデオモニタ表示とメモリ構成の説明図である。 【図3】本発明の実施の形態によるモニタ表示画面の説明図である 【図4】従来技術による判定画像表示の説明図である。 【符号の説明】 【0026】 1:コールライン(判定基準線) 2:自転車(移動体) 3:カラーラインセンサカメラ 4:撮像レンズ 5:画像記録制御部 6:A/D変換器 7:書き込み回路 8:画像メモリ部 9:表示メモリ部 10:読み出し回路 11:タイム発生器 12:アドレス制御部 13:文字発生器 14:CPU(中央処理装置) 15:インタフェイス回路 16:カラービデオモニタ 17:画像ファイリング装置 18:ビデオプリンタ 19:基準タイマスタート信号入力手段 20:メモリ取込み信号入力手段 21:操作器
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】株式会社日立国際電気 【識別番号】593160644 【氏名又は名称】株式会社日本写真科学研究所
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| 【出願日】 |
平成18年7月19日(2006.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000442 【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−22963(P2008−22963A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−196804(P2006−196804) |
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