| 【発明の名称】 |
ゴルフパター練習機 |
| 【発明者】 |
【氏名】奥村 誠二
|
| 【要約】 |
【課題】従来のゴルフパター練習では、芝の成長など自然の影響、練習者の靴跡また人工芝の芝目や皺、機器や床の微妙な傾斜などの不確定要素が加わり、完全なストレートラインでの練習は困難であった。完全なストレートラインを構成するゴルフパター練習機を提供する。
【構成】走行路幅方向を水平に保つための錘部をゴルフボール走行路に設け、ゴルフボール走行路縦長方向中心軸部を支点とし、揺動可能に装着保持する支点保持部を設けた支持部材に装着保持され、ゴルフボール走行路幅方向を重力により水平に保ち、完全なストレートラインを構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゴルフボールを載置するゴルフボール走行路部材と、走行路部材を装着保持する支持部と練習者が試技を行う練習台を有するゴルフパター練習機であって、走行路幅方向を水平に保つための錘部をゴルフボール走行路に設け、ゴルフボール走行路縦長方向中心軸部を支点とし、揺動可能に装着する支点保持部を設けた支持部材に装着保持され、重力により、ゴルフボール走行路幅方向を水平に保つように構成されていることを特徴とするゴルフパター練習機。 【請求項2】 請求項1に記載のゴルフパター練習機であって、揺動可能なゴルフボール走行路幅方向を重力により水平に保ち、その状態を固定する走行路固定部を設け、ゴルフボール走行路幅方向を水平に固定保持され、ゴルフボール走行路幅方向を水平に維持するように構成されていることを特徴とするゴルフパター練習機。 【請求項3】 請求項1に記載のゴルフパター練習機であって、ゴルフボール走行路縦方向中心軸部を、装着する支点保持部を設けた支持部材に練習者近くのゴルフボール取り出し口に返還されるゴルフボール返却路を備えていることを特徴とするゴルフパター練習機。 【請求項4】 請求項1に記載のゴルフパター練習機であって、ゴルフボール走行路幅方向がゴルフカップ直径4.25インチ以下程度の大きさで構成され、ゴルフボール走行路表面にフェルト系不織布を接着したことにより完全なストレートラインを構成できることを特徴とするゴルフパター練習機。 【請求項5】 請求項1に記載のゴルフパター練習機であって、ゴルフボール走行路を、装着する支持部材の支持部材縦方向に傾斜を設けるための高さ調整機能をフィート(グリーン速さ)別に設け、傾斜抵抗によりグリーンの速さを再現できることを特徴とするゴルフパター練習機。 【請求項6】 請求項1に記載のゴルフパター練習機であって、練習者が試技を行う練習台が大略箱状をなして、練習台蓋部と練習台支持部の間にゴルフボールや高さ調整金物を挟むことにより前後左右に傾斜可能な手段を備えたゴルフパター練習機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ゴルフパター練習において、パターにおいて打ち出されるゴルフボールの軌道を正確に把握でき、正確なパット技術を養成するゴルフパター練習機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来この種のパター練習機として考案されたパター練習機としては、水準器により設置場所の水平を検知できるパター練習機(特開8−89613)が記載されている。正確にゴルフボールを正確に直進させる練習機が周知である。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ゴルフのパター練習において、ゴルフボールを、練習者の感覚と実際に打ち出されるゴルフボール軌道が一致していることは重要で、多くのプロゴルファーやアマチュアゴルファーがストレートライン(真直ぐ転がるライン)で感覚を一致させる練習を行なっている。実際にコースグリーンでは、この感覚に距離感をあわせライン(傾斜、芝目など自然がボールに与える力を考慮にいれたカップに転がる仮の軌道)にのせカップに入れる。しかし、ゴルフ場の練習グリーンにおいても完全なストレートラインを探すのは、困難で同じ場所で同じラインであっても朝と昼では、多くの場合芝の成長など自然の影響また練習者の靴跡などの影響を受け、ラインや距離感が変わる。 【0004】 また、通常練習者の感覚によりストレートラインを探し練習をするが、練習者の感覚は、その日の調子やコンディションにより違うため、例えばストレートラインと感じ練習したつもりが実際は、スライスライン(右にカーブをかけたように転がるライン)に対しフック回転(左に転がる球筋)でゴルフボールが転がるとゴルフボールはお互いの力を相殺し、真直ぐにゴルフボールが転がることがある。このため練習者は、ストレートラインと感じ練習するため、実際にコースグリーンでストレートラインを、真直ぐに転がしたはずのゴルフボールがフック回転をし左に外れる。また練習者には、フックライン(左にカーブをかけたように転がるライン)に感じられるため感覚に狂いが生じる。 【0005】 またコースグリーンは、グリーンの速さ(ボールの転がる距離)がその日のコース全体の難易度を変化させるため芝の長さなどにより変わる。スティンプメーター(グリーン速度計)によりゴルフボールが転がった距離を、フィート別にその日のグリーンの速さとして表示してあるゴルフ場もある。また、コースグリーンは、ほとんどの場合傾斜がついており、つま先下がり、つま先上がり、前足上がり、前足下がりなど状況が変わりバランスの悪い状況でのパッティング技術を要求される。 【0006】 また、従来のように人口芝で構成されたゴルフパター練習機においても、人工芝の芝目や皺、機器や床の微妙な傾斜の影響を受けるため、完全なストレートラインを構成するものはない。またゴルフボールをパターにより打ち出されてから、どのように回転し目標に転がる打撃で打ち出されているか練習者が認識することは重要で、ストレート回転(真直ぐに転がる球筋)スライス回転(右に転がる球筋)フック回転(左に転がる球筋)など練習者によっては、状況に応じ打ち分けて練習するゴルファーも存在する。しかし、芝の成長など自然の影響、練習者の靴跡、また人工芝の芝目や皺、機器や床の微妙な傾斜などの不確定要素が加わるため、純粋にゴルフボールの回転による軌道を判断できない。 【0007】 これらのことから、不確定要素の影響を受けない完全なストレートラインを構成し、純粋にゴルフボールの回転による軌道を判断できるゴルフパター練習機。また、グリーンの速さを再現でき、パッティングする際のバランスの悪い状況を再現できるゴルフパター練習機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 この課題を解決するため、本発明が講じた手段は、請求項1のゴルフボールを載置するゴルフボール走行路部材と、走行路部材を装着保持する支持部と練習者が試技を行う練習台を有するゴルフパター練習機であって、走行路幅方向を水平に保つための錘部をゴルフボール走行路に設け、ゴルフボール走行路縦長方向中心軸部を支点とし、揺動可能に装着する支点保持部を設けた支持部材に装着保持され、重力により、ゴルフボール走行路幅方向を水平に保つように構成されていることを特徴とするゴルフパター練習機。 【0009】 また、揺動可能なゴルフボール走行路幅方向を重力により水平に保ち、その状態を固定する走行路固定部を設け、ゴルフボール走行路幅方向を水平に固定保持され、ゴルフボール走行路幅方向を水平に維持するように構成されていることを特徴とするゴルフパター練習機。 【0010】 さらに、ゴルフパター練習機であって、ゴルフボール走行路縦方向中心軸部を、装着する支点保持部を設けた支持部材に練習者近くのゴルフボール取り出し口に返還されるゴルフボール返却路を備えていることを特徴とするゴルフパター練習機。 【0011】 また、ゴルフボール走行路幅方向がゴルフカップ直径4.25インチ以下程度の大きさで構成され、ゴルフボール走行路表面にフェルト系不織布を接着したことにより完全なストレートラインを構成できることを特徴とするゴルフパター練習機。 【0012】 また、ゴルフボール走行路を、装着する支持部材の支持部材縦方向に傾斜を設けるための高さ調整機能をフィート(グリーン速さ)別に設け、傾斜抵抗によりグリーンの速さを再現できることを特徴とするゴルフパター練習機。 【0013】 また、練習者が試技を行う練習台が大略箱状をなして、練習台蓋部と練習台支持部の間にゴルフボールや高さ調整金物を挟むことにより前後左右に傾斜可能な手段を備えたゴルフパター練習機。 【発明の効果】 【0014】 本発明の構造において、まず練習者は練習機本体と高さ練習台を床や地面などに設置する。錘部を設けたゴルフボール走行路が安定したのち、固定部によりゴルフボール走行路を固定する。このことによりゴルフボール走行路幅方向は、重力により水平に保たれ維持される。芝の成長など自然の影響、練習者の靴跡、人工芝の芝目や皺、機器や床の微妙な傾斜などの不確定要素の影響を受けない完全なストレートラインを提供することができる。またある程度の傾斜のある場所や凹凸のある場所に接地した場合においても完全なストレートラインを提供できる。走行路中心上に中心練を設けてあり、これを基準に練習者は、パッティング練習を行なう。ストレート回転で打ち出されるとゴルフボールは中心線の上を真直ぐに転がる。またスライス回転で打ち出されると中心線よりやや左方向に転がりカーブをかけたように中心線に戻るように転がる。フック回転で打ち出されると中心線よりやや右方向に転がりカーブをかけたように中心線に戻るように転がる。また方向性の悪いボールはゴルフボール走行路からゴルフボール返却走行路に落ち練習者近くのゴルフボール取り出し口に戻る。 【0015】 このことにより、練習者の感覚に頼ることなく、ストレートラインを探す必要もない、常に安定した完全なストレートラインを提供できるため、練習者の目視される感覚と実際に打ち出されるゴルフボール軌道が一致している練習を安定して行なえる。また感覚に狂いが生じた場合に常に安定した完全なストレートラインを構成してることにより、同じ練習で同じ感覚を取り戻すことができる。 【0016】 また、支持部材縦方向の高さ調整機能を調整し、傾斜抵抗によりグリーンの速さを再現できるため、グリーンの芝の長さ(グリーンの速さ)に合う強弱の打撃練習ができる。 【0017】 さらに、細長い箱状であることから壁際に設置可能で、広い設置面を必要としない。このことによりパッティングをする際に頭を動かないように壁に頭をつけて練習することも可能である。 【0018】 また表面にビリヤードの羅紗に近いフェルト系不織布を設けてあることで、芝目の影響を受けることもないため、純粋にパターの打撃により加えられた回転だけでゴルフボールは転がる。ゴルフボール軌道が、ストレート回転、スライス回転、フック回転か把握でき、打ち分けて練習することも可能である。練習者の打ち出すゴルフボール軌道が把握でき、練習者の感覚と実際に打ち出されるゴルフボール軌道が一致している練習ができるためコースグリーンでラインにゴルフボールを打ち出せ、ラインのよみが良いか悪いか判断できる。 【0019】 また、練習台が前後左右に傾斜できる機能があるため、つま先下がり、つま先上がり、前足上がり、前足下がりなどバランスが悪い状態でのパッティング練習ができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 この発明の実施の形態について図に基ずいて説明する。図1は、本発明の概略構成を示す斜視図であり、練習者1も図示されている。練習機本体は、全体として大略細長い箱状をなしている。錘部を設けたレール状のゴルフボール走行路部材2の縦長方向中心軸部3によりゴルフボール返還路を備えた支持部4に揺動可能に装着支持されている。また走行路両端の溝5は、ゴルフボールより大きめに設けられていてゴルフボールが走行路から外れた場合にゴルフボール返還路上に落ちるようになっている。また走行路の底部に設けられた錘部により水平を保ち、固定部6によりゴルフボール走行路部材1を動かないように固定できる。走行路両端に外れたゴルフボール7は、ゴルフボール返還路により、ゴルフボール取り出し口8に返還される。構造上設置面が床より高くなるので、前後左右に傾斜可能な練習台9により走行路と同じ高さで練習できる。 【0021】 図2は、図1のa−bの側面断面図である。走行路部材中心部10により、支持部材4に支持され、底部に錘部11を設けることで重力により、走行路部材2を水平に保つことができる。走行路部材2の幅は、錘部により幅方向の水平を保つため、ゴルフカップ大きさからゴルフボール直径程度の幅が最適である。練習者の技量などにより設定するとよい。ゴルフボール返還路を備えた支持部4に設けたまたゴルフボール返還路12は、ゴルフボール取り出し口8にゴルフボールが転がるように傾斜がつけてある。 【0022】 図3は、走行路部材2の側面図である。走行路部材を形成する材質は、歪みの少なく軽量なものがよく、アルミニウムなどの合金が最適である。これを測定する機器に、被測定物の一辺、奥行き、高さの3つの距離を同時に測定できる三次元測定器を使用すると精密な走行路部材を設けることができる。また錘部11も走行路中心に正確に設けたい。また合成樹脂などで走行路部材を形成する場合は、走行路表面に歪みや反りの少ないガラス素材を接着すると平らな走行路部材を形成できる。平らな走行路部材の表面にビリヤードの羅紗に使用される織フェルト、ウール70%ナイロン30%程で0.85mm〜0.95mmの厚みの織フェルトが最適だが、狭い幅で設けるため糸の解れのない羅紗素材に似たフェルト系不織布の中心上に中心線を設けて接着し、走行路部材中心軸部3Aは、支持部材4に支持され、錘部11により走行路部材を水平に保つ。 【0023】 図4は、ゴルフボール返還路を備えた支持部から、走行路部材を外した正面図である。このゴルフボール返還路を備えた支持部を形成する材質は、アルミニウムなどの合金でもよいが、合成樹脂などで形成すると最適である。またゴルフボール返還路12は、ゴルフボール取り出し口8にゴルフボールが転がるように傾斜がつけてあり、軸部保持部3Bで走行路部材を保持し、固定部6により錘部により水平を保ったのち走行路部材を動かないように固定できる。 【0025】 図5は、固定部6の断面図である。固定する際に、走行路部材中心軸部3Aが水平を維持し、確実に固定できることが重要で、ネジ式が最適である。支持部4に金属で形成された雌ネジ部14が設けてあり固定部6を回転させることにより、ボルト部15がゴム部13に圧力をかけることにより走行路部材中心軸部を動かないように固定できる。 【0026】 図6は、本発明の概略構成を示す側面図である。地面も図示されている。練習台手前脚部16は、床や地面などの設置した際に滑らないゴム製のものが最適である。また走行路部材を構成する支持部材の奥に高さを調整できる機能17を持たせることにより、練習機の傾斜抵抗により、グリーンの速さを再現させるために、表1はスティンプメーター(パッティンググリーン用速度計)で実際にグリーンでゴルフボールを転がした距離をフィートごとに分け距離別に摩擦係数を割り出した表である。実際のグリーンで7フィート2100mm摩擦係数0.08136297と本発明のフェルト系不織布を接着した走行路同距離2100mmで3.6度の傾斜角で同等のゴルフボール転がりとなる結果を得た。この傾斜角を設けるには、全長2400mmの練習機奥を150.96mm高くすることで7フィート摩擦係数0.08136297と同等の転がり抵抗を再現できる。同様に摩擦係数や実施をもとに高さを割り出し5段階程度の高さ調整機能をフィートごとに分けてを設けると最適である。簡素に高さ変更でき、コスト面を考慮しシンプルな構造がよい。フィートごとに設けた穴にピンを挿し、高さを変更できるものや針金状のもので角度調整によりフィートごとに高さ変更できるものが最適である。またフェルト系不織布の厚みや配合を変えることにより、ボールの転がる速さを調節可能できるため上記の高さや角度は、接着するフェルト系不織布により変わる。また、パターストローク付近を除き、ゴルフボール飛び出し防止壁17は、走行路部材より高く構成されていて、ゴルフボールが外に飛び出すのを防止している。 【0027】 また、このパター練習機の長さは、通常の練習機と同じ長さおよそ2400mm程が最適とされるが、初心者は無論のこと中級者や上級者、またはプロゴルファーに対応できるように長さを変えることにより、難易度を変化させることができる。 【0028】 さらに、中心上に中心線を設けてあるフェルト系不織布の中心線上奥に、カップ音を連想させるベルやサウンドジェネレターなどを設けると、ゲーム性をもち練習者が楽しく練習できる。 【0029】 図7は、練習者が試技を行う練習台正面図である。支持部と同じ高さで構成されている。大略箱状をなして、練習台蓋部の9Aと練習台支持部の9Bからなる。取っ手19により支持部の9Bから取り外しができる。支持部の9Bは、主に小物入れ20となり凹部21にゴルフボールや高さ調整金物を置き、蓋状の9Aを装着すると傾斜させることができる。図8は練習台を傾斜させた側面図である。図9はc−dの側面断面図である。凹部は、四箇所ありゴルフボール7や高さ調整金物を挟むことにより前後左右に傾斜させることができる。 【産業上の利用可能性】 【0030】 本発明のゴルフパター練習機は、工業的に量産することが可能であるため、産業上の利用可能性を有する。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明の概略構成を示す斜視図である。 【図2】図1のa−bの側面断面図である。 【図3】本発明の走行路部材2の側面図である。 【図4】本発明のゴルフボール返還路を備えた支持部から走行路部材を外した正面図である。 【図5】本発明の固定部断面図である。 【図6】本発明の概略構成を示す側面図である。 【図7】本発明の練習台正面図である。 【図8】本発明の練習台側面図である。 【図9】図6と図7のc−dの側面断面図である。 【符号の説明】 【0032】 1 練習者 14 雌ねじ部 2 走行路部材 15 ボルト部 3 ゴルフボール走行路縦長方向中心軸部 16 手前脚部 4 支持部材 17 支持部奥脚部 5 走行路両端の溝 18 ボール飛び出し防止壁 6 固定具 19 取っ手 7 ゴルフボール 20 小物入れ 8 ゴルフボール取り出し口 21 凹部 9 練習台 3A 走行路部材中心軸部 10 繊行路部后中心部 3B 軸部保持部 11 錘部 9A 練習台蓋部 12 ゴルフボール返還走行路 9B 練習台支持部 13 ゴム部 【表1】
|
| 【出願人】 |
【識別番号】506198931 【氏名又は名称】奥村 誠二
|
| 【出願日】 |
平成18年6月20日(2006.6.20) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2008−560(P2008−560A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−196176(P2006−196176) |
|