| 【発明の名称】 |
骨盤底筋群強化トレーニング用具 |
| 【発明者】 |
【氏名】由良 晃一
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| 【要約】 |
【課題】他人に知られることなく、効果的に骨盤底筋群の強化が図れ、尿失禁を予防し、治癒へと導くことは勿論のこと、日常生活のなかで毎日欠かさず骨盤底筋群の鍛練を行わしめる骨盤底筋群強化トレーニング用具を提供する。
【構成】人体の臀部を受ける座板2と、この座板2の前端縁中央部21に立設され、人体の左右両太股Tで挟持可能な太さを有する弾性体3とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体の臀部を受ける座板と、 この座板の前端縁中央部に立設され、人体の左右両太股で挟持可能な太さを有する弾性体とを備えたことを特徴とする骨盤底筋群強化トレーニング用具。 【請求項2】 前記座板は、その上面が前端縁に向かって下り勾配とされたことを特徴とする請求項1に記載の骨盤底筋群強化トレーニング用具。 【請求項3】 前記座板は、下面側が剛性を有する一方、上面側が軟性を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の骨盤底筋群トレーニング用具。 【請求項4】 前記座板は、その上面側に人体の臀部及び左右太股に沿う凹面を有するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の骨盤底筋群トレーニング用具。 【請求項5】 前記弾性体は、座板に対して着脱可能とされたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の骨盤底筋群トレーニング用具。 【請求項6】 大きさの異なる複数種類の弾性体を具備し、その中から任意の弾性体を選択可能とされた請求項5に記載の骨盤底筋群トレーニング用具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、特に多くの女性にとって人に言えない悩みとなっている尿失禁を予防、治療するのに効果的な骨盤底筋群の強化に用いられる骨盤底筋群強化トレーニング用具に関する。 【背景技術】 【0002】 多くの女性を悩ませている病気の一つに尿失禁がある。尿失禁とは、簡単に定義すれば、自分の意志に反して時と場所を選ばずに尿が漏れてしまう状態をいう。この尿失禁の患者数は、全女性人口の25%以上とも言われ、WHO(世界保健機構)では世界3大疾患に指定されるほど深刻な病気である。このような情況において、世間での尿失禁に対する認識は、近年、著しく改善されてきた。その背景には、尿失禁の放置が寝たきり老人を作る温床となり、本人のみならず、周囲の家族にも苦痛を与えることになるためと考えられる。当然のことながら尿失禁は多くの女性に不安を与え、本人の行動に制限を加える。このため患者はしばしば仕事を妨げられ、旅行にも行くことができず、最悪の場合、外出それ自体が恐怖にさえ感じられるに至ってしまう。しかしながら、このような深刻な状態に陥っても、きまりの悪さから、患者は自分の尿失禁のことを誰にも告げることができず、かかりつけの医師にさえも相談しようとしないことが多い。 【0003】 尿失禁のなかでも多数を占めるのが腹圧性尿失禁であり、特に成人女性に多くみられ、突発性のものを含めて3人に1人ぐらいは軽重の差こそあれこの種の尿失禁を体験している。そのうち、特に治療の必要なケースは、少なく見積もっても約1割程度と言われていることから、かなりの数の患者がいることになる。腹圧性尿失禁は、括約機能の弱い、または弱くなった女性に見られ、特に中高年の経産婦に多く見られる。その原因は、解剖学的には、分娩時の外傷や閉経と加齢による、尿道粘膜及びその周囲の支持組織の萎縮等に伴う骨盤底筋群の弛緩にあるとされている。 【0004】 骨盤底には、会陰部(この場合、尿道及び膣下方3分の1の部分をいう。)を中心に各種の括約筋の網が張り巡らされている。尿道括約筋、膣括約筋及び肛門括約筋等の括約筋は、会陰筋群を形成し、尿道口、膣口及び肛門に対して閉鎖装置として働き、尿や糞便の漏れや子宮の脱垂を防ぐ役目を果たしている。さらに、この会陰筋群は、膀胱括約筋、大腎筋及び肛門挙筋等と共に骨盤底筋群を形成し、骨盤内臓器の支持、補強装置としても機能している。さらにまた、この骨盤底筋群は、腹壁筋とも互いに協調し合いながら連動して働いている。よって、骨盤腔内においては、一つの筋肉を収縮するようにしむければ他の全ての筋肉も連動して収縮する一方、一つの筋肉を弛緩せしめるようにしむければ他の全ての筋肉も連動して弛緩するのである。すなわち、腹圧性尿失禁に見られる括約機能が低下した骨盤底筋群の強化が、尿失禁を予防し、さらには、治療へと導いてくれるのである。 【0005】 上記観点から考案されたものが、現在産婦人科で行われている、会陰体操である。会陰体操とは、医師が、患者の膣内に2本の指を挿入して会陰筋群の収縮を営ませながらその収縮力を診つつ、会陰筋群の収縮訓練を行わせるものである。この会陰体操を毎日100回程度、約3ヵ月間行うと重症例を除いて、大多数の腹圧性尿失禁患者は治癒する。しかしながら、このような会陰体操は、確かに効果的な治療法の一つではあるが、長期に亘っての毎日の通院の苦痛と、女性本来の羞恥心とにより、実際には女性にとって極めて抵抗のある治療法と言える。 【0006】 また、従来、膣内に挿入して膣筋を鍛練する装置として、米国特許第2507858号(特許文献1)、同第2541520号(特許文献2)、同第4106489号(特許文献3)、同第4216783号(特許文献4)等にみられるようなものがある。しかし、これら従来のものは、膣内挿入が容易でなかったり、挿入時又は使用時に膣内を傷つけてしまう虞のある危険な構成であるとともに、膣壁に対していきなり大きな圧力を加える構造となっており、膣壁等の損傷を招く虞があるものでもある。 【0007】 また、特開昭63−294850号公報(特許文献5)には膣筋鍛練装置が開示されている。しかし、この膣筋鍛練装置は、単に膣内に異物を挿入し、会陰筋群の収縮訓練を行うものであることから、膣内への装置の挿入が容易でなかったり、挿入時あるいは使用時に痛みを感じることがあったり、あるいは、その使用形態上、何処でも使用が可能なものではなく、羞恥心が生じ人によってはなかなか実行し難いものであった。 【0008】 そこで、他人に知られることなく、効果的に骨盤底筋群の収縮訓練と筋肉強化が図れ、尿失禁を予防し、治癒へと導くものとして、例えば登録実用新案第3041984号公報(特許文献6)や同第3120451号公報(特許文献7)、特開2001-104515号公報(特許文献8)にみられるような骨盤底筋群強化用具が提案されている。 【0009】 特許文献6に所載の用具は、長方形の弾性体の両端にそれぞれ円弧形の挟持板を連接した構造のものであって、使用者が手で把持することなく直接大腿内側を挟持板で挟持して両腿を内側に向けて閉じる動作を行えば、弾性体がその両端で力を受けて弯曲した後、弾性回復力により張開し、このように両腿を内向きに閉じてさらに外側に弛める動作を反復することで、骨盤底筋群の収縮運動を行わせ、これを以て産後の陰道弛緩や尿失禁などの症状の改善を図ろうとするものである。 【0010】 特許文献7に所載の用具は、センターバーの内部にコイルバネを設け、このセンターバーの左右両端に、フットレバーを一体に設けたフット支持ケースを挿入して設け、さらにこのフット支持ケースの片側上部に筋力計を装着したものであって、衰えた大腿部の内臀筋を効果的に鍛えて回復させ、失禁の悩みを解放しようとするものである。 【0011】 特許文献8に所載の用具は、弾性のある球体にベルトを設け、そのベルトに着脱自在にするための粘着帯を設け、大腿に巻きつけるように装着するものであって、閉脚運動により球体を圧迫し、骨盤底筋群や周辺の筋力アップを図ろうとするものである。 【特許文献1】米国特許第2507858号公報 【特許文献2】米国特許第2541520号公報 【特許文献3】米国特許第4106489号公報 【特許文献4】米国特許第4216783号号公報 【特許文献5】特開昭63−294850号公報 【特許文献6】登録実用新案第3041984号公報 【特許文献7】登録実用新案第3120451号公報 【特許文献8】特開2001-104515号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 上記特許文献6乃至8に所載の用具は、特許文献1乃至5に所載の用具と異なり、膣内に挿入する必要がないため、安全性に優れまた気軽に使用できるものである。 【0013】 しかしながら、このような用具を用いて骨盤底筋群の鍛練を行い尿失禁の治療を図る方法は、本人の意思に基づく自発的な治療法であるため、実際には日常生活のなかで毎日続けていくことにかなりの意思と根気が要求され、用具にもそれを支援しえるだけの便利さが求められるところ、上記従来の用具にあっては、使用しないときにはどこかに仕舞っておき、使用の度に取り出してくる必要があることから、使用者には徐々に面倒がられ、やがては目的を達成しないまま放置されてしまうものでしかなかった。 【0014】 そこで本発明は、他人に知られることなく、効果的に骨盤底筋群の強化が図れ、尿失禁を予防し、治癒へと導くことは勿論のこと、日常生活のなかで毎日欠かさず骨盤底筋群の鍛練を行わしめる骨盤底筋群強化トレーニング用具を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0015】 上記目的を達成するため、本発明の骨盤底筋群強化トレーニング用具は、人体の臀部を受ける座板と、この座板の前端縁中央部に立設され、人体の左右両太股で挟持可能な太さを有する弾性体とを備えたことを特徴とするものである。 【0016】 このような構成であるから、使用者は単にこの用具を椅子に置いて座板の上に座るとともに、太股の付け根部分で弾性体を挟み、この弾性体を締め付けるように太股を閉じたり緩めたりするだけで、骨盤底筋群を鍛練することができる。また、このように椅子に置いて使用することができる形態のものであるから、普段よく座る椅子に置いておきさえすれば、その椅子に座るだけで、作業をしながら、或いはテレビを見ながらでも骨盤底筋群の鍛練を行うことができる。さらに、椅子に腰掛けてできるものであるから、他人に知られることなく、オフィスででも気軽に使用することができる。 【0017】 また、前記座板は、その上面が前端縁に向かって下り勾配とされたものであってもよい。 【0018】 この場合、座板に傾斜があるため、自然と内腿の付け根に弾性体が当たることになり、強化対象となる筋肉を的確に捉えて鍛練することができる。 【0019】 また、前記座板は、下面側が剛性を有する一方、上面側が軟性を有するものであってもよい。 【0020】 この場合、下面側が剛性を有するため、椅子上で安定し、その一方、上面側が軟性を有するため、臀部や太股に対する当たりが優しく、座り心地がよいものとなり、長時間でも座り続けることができる。 【0021】 また、前記座板は、その上面側に人体の臀部及び左右太股に沿う凹面を有するものであってもよい。 【0022】 この場合、座板と、臀部や太股との密着性がよくなり、座り心地がよいものとなり、長時間でも座り続けることができる。 【0023】 また、前記弾性体は、座板に対して着脱可能とされたものであってもよい。 【0024】 この場合、普段の使用で弾性体が邪魔と感じられる時のみ弾性体を座板から取り外すことができるので、使い勝手がよく、取り外した弾性体は、座板を乗せている椅子の近くの机の引き出し等に仕舞うことができるので、骨盤底筋群の鍛練を行うときはすぐに弾性体を取り出すことができる。 【0025】 また、大きさの異なる複数種類の弾性体を具備し、その中から任意の弾性体を選択可能とされていてもよい。 【0026】 この場合、体格や筋肉の強弱に応じた弾性体を選択することができるので、使用者一人一人に適合したものとすることができる。 【発明の効果】 【0027】 本発明によれば、他人に知られることなく、効果的に骨盤底筋群の強化が図れ、尿失禁を予防し、治癒へと導くことは勿論のこと、日常生活のなかで毎日欠かさず骨盤底筋群の鍛練を行わしめることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。 【0029】 図1は、本発明に係る骨盤底筋群強化トレーニング用具を示す斜視図、図2は、その中央横断面図、図3は、その使用状態を示す説明図である。 【0030】 本発明に係る骨盤底筋群強化トレーニング用具1は、人体の臀部を受ける座板2と、この座板2の前端縁中央部21に立設され、人体の左右両太股Tで挟持可能な太さを有する弾性体3とを備えたものである。 【0031】 座板2は、図2に示すように、その上面23が前端縁に向かって下り勾配とされているとともに、前端縁中央部21に支持柱22が一体的に立ち上げ形成されている。この座板2は、少なくとも使用者の体をぐらつかせずしっかり支える程度の固さを有するクッション素材で構成されている。 【0032】 尚、座板2の構成は、これに限らず、下面側が剛性を有する板体で構成される一方、上面側が軟性を有するクッション素材、つまり二層構造で構成されていてもよく、また、上面23側に人体の臀部及び左右太股に沿う凹面を設けていてもよい。また、上面23は上記した下り勾配を設けずに、平らであってよい。 【0033】 弾性体3は、前述したように人体の左右両太股Tで挟持可能な太さを有するとともに、骨盤底筋群を鍛練しうる弾性力をもった、例えばウレタン樹脂やゴムなどから形成されている。この弾性体3の形状は、左右の内腿をしっかり受け止めることができる形状であれば任意であり、図示例のものに限定されない。このようになる弾性体3は、その内部に形成された凹部31内に座板2の上記した支持柱22を嵌入させることにより座板2に固定されている。この場合、凹部31と支持柱22とを接着剤で接着し、座板2に弾性体3を固着してもよいし、接着せず、弾性体3を座板2に対して着脱自在としてもよい。着脱自在とした場合は、大きさの異なる複数種類の弾性体を用意しておき、その中から使用者に適合した任意の弾性体を選択できるようにしてもよい。 【0034】 以上のようになる骨盤底筋群強化トレーニング用具1の使用にあたっては、この用具1を椅子の座面に、弾性体3が前側にくるようにして置き、図3(a)に示すように、弾性体3が内腿の付け根に当たるようにして座板2上に座る。このとき、座板2の上面23が上記したように前端縁に向かって下り勾配とされていると、自然と内腿の付け根に弾性体3が当たる。 【0035】 次に、その姿勢のまま、両膝を持ち上げ気味に内側に引き寄せるようにして左右両太股Tで弾性体3を、その反発力を感じるまで締め付け、その後その締め付けを緩める。この動作を、例えば1日あたり50〜60回毎日繰り返す。これにより、骨盤底筋群が強化され、その結果失禁が予防、治癒される。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】本発明に係る骨盤底筋群強化トレーニング用具の一実施形態を示す斜視図である。 【図2】図1に示す骨盤底筋群強化トレーニング用具の中央横断面図である。 【図3】図1に示す骨盤底筋群強化トレーニング用具の使用状態を示す説明図であり、同図(a)は弾性体を太股で挟んで座った状態を示し、(b)は弾性体を太股で締め付けた状態を示す。 【符号の説明】 【0037】 1 骨盤底筋群強化トレーニング用具 2 座板 21 前端縁中央部 3 弾性体 T 太股
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| 【出願人】 |
【識別番号】300000982 【氏名又は名称】株式会社 アルファックス
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| 【出願日】 |
平成18年6月21日(2006.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075502 【弁理士】 【氏名又は名称】倉内 義朗
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| 【公開番号】 |
特開2008−297(P2008−297A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−171986(P2006−171986) |
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