| 【発明の名称】 |
運動補助装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小澤 尚久
【氏名】河本 実
【氏名】中西 隆介
【氏名】渡邊 知彦
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| 【要約】 |
【課題】幕部材の取付作業において、ねじのような固定具を用いることなく簡単に取り付けることができるようにし、組立時の作業性を向上させる。
【構成】座席1は駆動装置により揺動される。駆動装置は床上に載置される架台3に固定されている。座席1と架台3との間の隙間を覆い駆動装置を隠蔽する幕部材5が設けられる。幕部材5は、筒状に形成されるとともに両端の開口縁に取付帯6a,6bが設けられ、座席1と架台3は、下面開口し幕部材5の各一端に設けた取付帯6a,6bが下方から導入されるスリット81,85がそれぞれ形成される。また、座席1と架台3とには、取付帯6a,6bに開口する係止孔6cに挿入されるフック84,88が突設される。取付帯6a,6bがスリット81,85に挿入された状態において、係止孔6cにフック84,88に係止され、スリット81,84からの取付帯6a,6bの脱落を防止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用者が着座する座席と、座席に結合され座席に着座した使用者の重心位置が重力方向と交差する方向に移動するように座席を揺動させる駆動装置と、駆動装置が固定され床上に載置される架台と、座席と架台との間の隙間を覆い駆動装置を隠蔽する幕部材とを備え、幕部材は、筒状に形成されるとともに両端の開口縁における周方向の少なくとも一部に取付帯が設けられ、座席と架台とには、下面開口し幕部材の各一端に設けた取付帯が下方から導入されるスリットがそれぞれ形成されるとともに、取付帯がスリットに挿入された状態において取付帯に開口する係止孔に挿入され取付帯のスリットからの脱落を防止するように係止するフックが形成されていることを特徴とする運動補助装置。 【請求項2】 前記取付帯は前記幕部材の各端にそれぞれ開口縁の全周に亘って設けられ、取付帯の周方向の複数箇所に係止孔が開口することを特徴とする請求項1記載の運動補助装置。 【請求項3】 前記架台は、前記スリットを形成した固定部材を有し、前記幕部材は固定部材に係止された部位では取付帯の下端側に引き出された後に上方に折り返されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の運動補助装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、使用者が着座する座席を揺動させて使用者に他動的な運動を行わせることにより、使用者のバランス機能や運動機能を訓練する運動補助装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、使用者が意識して身体を動かすことなく使用者の筋肉を伸縮させる他動型の運動補助装置が提供されている。この種の運動補助装置としては、腰背筋群を強化して運動機能を高めたりバランス機能を訓練するために乗馬運動を模擬するものが提案されている。この運動補助装置は、使用者が着座する座席を有し、座席を揺動させることにより座席に着座した使用者の身体を揺動させる構成を採用しており、座席の揺動時に使用者がバランスを保とうとして腰背筋群を伸縮させることを利用して運動機能やバランス機能を訓練するというものである(たとえば、特許文献1参照)。 【0003】 ところで、この種の運動補助装置では、座席を揺動させる駆動装置が床上に載置される架台に固定されているものであるから、架台と座席との間には座席を揺動させるための隙間が生じ、この隙間から駆動装置が露出して外観を損ない、また駆動装置に手が触れると危険であり、また駆動装置に異物が接触すると駆動装置の故障の原因になる。そこで、座席の動きを損なうことなく架台と座席との間の隙間を覆い駆動装置を隠蔽するために、布地の幕部材で架台と座席との間を覆うことが考えられている。 【0004】 この種の幕部材を架台に固定するにあたっては、図10に示すように、幕部材5の端部に設けた取付帯6をねじのような固定具9で架台3に固定する構成が採用されている。 【特許文献1】特許第3666486号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、幕部材5は架台3と座席1との間の隙間を覆い、駆動装置を隠蔽するものであるから、図10に示すように、幕部材5の下端部を折り返して固定具9を隠蔽しようとすれば、幕部材5の取付作業は、幕部材5を裏返して幕部材5の下端部を固定具9によって架台3に取り付けた後に幕部材5を折り返し、幕部材5の上端部を座席1に結合するという手順になる。 【0006】 したがって、幕部材5に作用する張力は固定具9を設けた複数点で受けることになるから、取付帯6に局所的に大きな力が作用することになり、取付帯6が変形しやすい上に、幕部材5に張力を均等に作用させるのが難しいという問題がある。 【0007】 また、組立時には下端部が架台3に結合されている幕部材5の上端部を張力をかけながら座席に結合することになり、幕部材5と座席との結合様式として架台3への結合様式と同様に固定具9を採用すると、固定具9を紛失しやすく、また幕部材5に張力をかけて座席に結合する作用が困難になる。とくに、座席を取り付けた状態では、架台3と座席との間の隙間が小さいから、固定具9を用いて幕部材5を固定する作業には困難を伴うことになる。結局、幕部材5をねじのような固定具9で架台3や座席に結合する構成では、幕部材5の装着作業の作業性が悪いという問題を有しているのである。 【0008】 本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、幕部材の取付作業において、ねじのような固定具を用いることなく簡単に取り付けることができるようにし、組立時の作業性を向上させた運動補助装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1の発明は、使用者が着座する座席と、座席に結合され座席に着座した使用者の重心位置が重力方向と交差する方向に移動するように座席を揺動させる駆動装置と、駆動装置が固定され床上に載置される架台と、座席と架台との間の隙間を覆い駆動装置を隠蔽する幕部材とを備え、幕部材は、筒状に形成されるとともに両端の開口縁における周方向の少なくとも一部に取付帯が設けられ、座席と架台とには、下面開口し幕部材の各一端に設けた取付帯が下方から導入されるスリットがそれぞれ形成されるとともに、取付帯がスリットに挿入された状態において取付帯に開口する係止孔に挿入され取付帯のスリットからの脱落を防止するように係止するフックが形成されていることを特徴とする。 【0010】 この構成によれば、幕部材の各一端に設けた取付帯の係止孔をフックの位置に合わせて取付帯をスリットに挿入するだけで、係止孔がフックに係止されることによって取付帯がスリット内に保持されるから、幕部材の取付作業が容易になる。しかも、取付帯に作用する力に偏りがあると取付帯がスリットの内面に当接するから取付帯がよじれることがなく、結果的に幕部材に均等な張力を作用させることが可能になる上に、取付帯に作用する力が局所に集中せず、ねじのような固定具を用いて幕部材を固定する場合に比較すると、幕部材の取付信頼性が向上する。 【0011】 請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記取付帯は前記幕部材の各端にそれぞれ開口縁の全周に亘って設けられ、取付帯の周方向の複数箇所に係止孔が開口することを特徴とする。 【0012】 この構成によれば、取付帯を幕部材の各端の開口縁の全周に亘って設けているから、幕部材の開口縁を取付帯により補強して幕部材が破れるのを防止することができ、その上、幕部材の開口縁の全周を利用して架台または座席に係止することができるから、架台または座席への幕部材の結合強度を高めるのが容易である。また、取付帯を幕部材の各端の開口縁の全周に亘って設けたことにより、幕部材の開口縁の近傍において張力を均一に作用させることができ、張力の偏りにより幕部材の一部に緩みが生じて皺が形成されるということがなく、幕部材を見映えよく装着することができる。 【0013】 請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記架台は、前記スリットを形成した固定部材を有し、前記幕部材は固定部材に係止された部位では取付帯の下端側に引き出された後に上方に折り返されていることを特徴とする。 【0014】 この構成によれば、幕部材の下端部はスリットに挿入した取付帯の下端側で折り返された後に上方に引き上げられるから、取付帯をスリットの内面に当接させる力が作用し、取付帯に作用する力をスリットの内面に分散させやすくなる。つまり、幕部材に張力を均等にかけやすくなる。 【発明の効果】 【0015】 本発明の構成によれば、幕部材の各一端に設けた取付帯の係止孔をフックの位置に合わせて取付帯をスリットに挿入するだけで幕部材を座席や架台に結合することができるから、幕部材を取り付ける際の作業性が向上するという利点がある。また、幕部材に作用する張力が均等でない場合には、取付帯がスリットの内面に押し当てられることによって、取付帯に作用する力がスリットの内面に分散されるから、取付帯に作用する力が局所に集中することがなく、幕部材に均等に張力をかけることができる上に、幕部材の取付信頼性が向上するという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 本実施形態は、図1、図2に示すように、使用者が搭乗する座席1と、床面に載置される架台3と、架台3の上に取り付けられ座席1を揺動させる駆動装置2とにより構成される。 【0017】 本実施形態で用いる駆動装置2を図7、図8、図9に示す。駆動装置2は、前後方向および上下方向を含む第1平面と、左右方向および上下方向を含む第2平面とにおいて往復動作を行う機構であり、座席1に対して、前後方向、左右方向、上下方向、前後方向の周りの回転(ローリング)、左右方向の周りの回転(ピッチング)、上下方向の周りの回転(ヨーイング)の6自由度の動作のうち、ヨーイングを除く動きを与えるように構成されている。図には前をx方向、左をy方向、上をz方向として右手系で座標軸を示している。ローリングはx軸周りの回転、ピッチングはy軸周りの回転、ヨーイングはz軸周りの回転になる。 【0018】 本実施形態で用いる駆動装置2について説明する。駆動装置2は、架台3に固定される金属板からなるベース21を有し、図7に示すように、ベース21には可動架台22がベース21に対してローリングを可能とするように軸着される。つまり、可動架台22は左右方向および上下方向を含む第2平面内で移動する。 【0019】 さらに、可動架台22には前後一対の連結リンク23a,23bを介して台座24が軸着される。台座24には座席1が固定される。座席1は鞍形であって使用者が跨る形で搭乗する形状に形成されている。可動架台22に軸着された前後の連結リンク23a,23bの下端部間の距離と、台座24に軸着された前後の連結リンク23a,23bの上端部間の距離とは異なっており、可動架台22と前後の連結リンク23a,23bと台座24とは、図7に示すように、側方から見ると台形の各辺をなす。図示例では連結リンク22a,22bの下端部間の距離が上端部間の距離よりも短くなっているが、この関係は逆でもよい。 【0020】 可動架台22に対して一対の連結リンク23a,23bを介して台座24を連結し、かつ連結リンク23a,23bの下端部間の距離と上端部間の距離とが異なることによって、連結リンク23a,23bを前後に揺動させるだけで、台座24の上面は前後方向および上下方向を含む第1平面内で上面の傾斜角度を変化させるように移動する。つまり、可動架台22に対して前後一対の連結リンク23a,23bを介して台座24を指示した構成を採用していることにより、台座24は前後方向の移動とピッチングとが可能になる。 【0021】 上述のように、可動架台22は台座21に対してローリングが可能であり、台座24は可動架台22に対して前後方向の移動とピッチングとが可能可動であって、台座24はローリングやピッチングの回転中心から上方に離れて配置されているから、台座24は上下方向にも変位し、さらにローリングに伴って左右方向にも変位する。 【0022】 さらに詳しく説明する。ベース21の上面には前後に離間した一対(図7の左右方向)の軸支板31a,31bが立設されている。前側の軸支板31aは、ベース21の中央部を切り起こして形成してあり、軸支板31aに対応する部位には貫通孔32が形成される。また、後側の軸支孔31bはベース21の後端縁の中間部に形成される。ベース21には架台3に取り付けるための固定孔33が形成される。 【0023】 一方、可動架台22には、前後両端部において、各軸支板31a,31bにそれぞれ重複する連結板34a,34bが垂設され、各軸支板31a,31bに対して各連結板34a,34bが前後軸35a,35bにより回動可能に軸支される。すなわち、ベース21に設けた各軸支板31a,31bにそれぞれ挿通される前後軸35a,35bを用いて可動架台22の連結板34a,34bが軸着される。 【0024】 可動架台22の下部には、左右一対の側板36a,36bが設けられている。可動架台22の各側板36a,36bの前端部と後端部とには、それぞれ連結リンク31a,31bの下端部が下軸37a,37bを用いて軸着される。各連結リンク31a,31bの上端部は台座24の前後の両端部に対して上軸38a,38bにより軸着される。したがって、連結リンク31a,31bが下軸37a,37bを中心として回動すると、台座24の前後の端部が下軸37a,37bを中心とする円弧上を移動し、台座24の上面は前後の傾斜角度を変化させるように揺動する。 【0025】 可動架台22と連結リンク23a,23bと台座24とに囲まれた空間には、駆動源としての1個のモータ41を備えた駆動部40が配置され、駆動部40により台座24が揺動するように駆動される。つまり、ベース21,可動架台22、連結リンク23a,23b、台座24とともに駆動装置2を構成する駆動部40が設けられる。 【0026】 駆動部40に用いるモータ41は、一方向にのみ出力回転軸42が突出したものを用いる。駆動部40は、モータ41の出力回転軸42の回転力を下軸37a,37bを中心とする連結リンク31a,31bの前後動に変換することにより台座24を第1平面内で往復移動させる第1駆動部と、第1駆動部から回転力が伝達され前後軸35a,35bを中心とする可動架台22の左右動に変換することにより台座24を第2平面内で往復移動させる第2駆動部とにより構成される。 【0027】 モータ41は可動架台22に固定されたモータ取付板25に取り付けられ、可動架台22とともに移動する。モータ41は出力回転軸42が上向きに突出するように可動架台22に対して縦置きされる。 【0028】 第1駆動部は、出力回転軸42に取り付けたモータギア43に噛合する第1ギア51と、第1ギア51の回転軸となる第1シャフト52と、第1シャフト52の一端部に偏心して連結される偏心クランク53と、一端部が偏心クランク53に連結され他端部が連結リンク23aに設けた軸ピン26に軸着されるアームリンク54とにより構成される。 【0029】 第1シャフト52の両端部は可動架台22において台座24寄りの部位に回動可能に支持されており、偏心クランク53が第1シャフト52に対して偏心円運動を行なうことによって、アームリンク54を介して連結リンク23aが前後方向に往復移動する。つまり、連結リンク23aが前後に往復移動し、連結リンク23bが追従して前後に往復移動することにより、連結リンク23aに連結されている台座24が前後方向を含む第1平面において揺動する。つまり、台座24の揺動により座席1が第1平面内で揺動する。 【0030】 一方、第2駆動部は、第1シャフト52に設けた連動ギア55に噛合する第2ギア61と、第2ギア61の回転軸である第2シャフト62と、一端部が第2シャフト62の一端部に偏心して連結され他端部がベース21に回動可能に連結される偏心ロッド63(図9参照)とで構成されている。第2シャフト62の両端部は可動架台22において台座24寄りの部位に回動可能に支持されている。偏心ロッド63は台座24の左側あるいは右側のいずれか一方(図示例では右側)に配置される。偏心ロッド63の上端部は、軸ピン64により第2シャフト62の一端部に対して偏心して連結され、偏心ロッド63の下端部はベース21に固定した連結金具27に対して軸ピン65により回動可能に連結される。したがって、第2シャフト62が回転すると、偏心ロッド63の上端部が偏心円運動を行なうことによって、台座24が左右方向を含む第2平面において揺動する。つまり、台座24の揺動により座席1が第2平面内で揺動する。 【0031】 上述したように、モータ41の出力回転軸42が回転すると、モータギア43と第1ギア51との噛み合いによってモータ41の回転力が第1シャフト52に伝達され、第1シャフト52の回転に伴って前側の連結リンク23aが前後に揺動し、座席1が第1平面において揺動する。また、第1シャフト52の回転に伴って連動ギア55が回転すると、連動ギア55と第2ギア15との噛み合いによって第1駆動部(第1シャフト52)の回転力が第2シャフト62に伝達され、第2シャフト62の回転に伴って台座24が左右に揺動し、座席1が第2平面において揺動する。つまり、座席1は第1平面内の往復移動と第2平面内の往復移動とを複合した揺動を行う。ここで、第1平面での揺動と第2平面での揺動との比率は適宜に選択することができ、この比率を調節することにより、馬の種々の歩様を模擬することが可能になる。 【0032】 ところで、本実施形態に用いる架台3は、図2に示すように、床面に載置される台盤71と、台盤71の中央部に立設された支持台72と、台盤71および支持台72を覆うカバー73と、支持台72の上部に固定された固定部材7とを備え、支持台72の上部に駆動装置2が固定される。台盤71は、支持台72が立設される中央板71aを有し、中央板71aの周囲に、4本の脚片71bが放射状に連続して突設された形状を有する。脚片71bは床面に沿って延長されており、脚片71bにより架台3が床面上に支持される。 【0033】 カバー73は、合成樹脂成形品または金属のダイカスト製品であって、図1、図2に示すように、台盤71に被さる主カバー74と、支持台72を囲む筒カバー75とを結合して形成されている。主カバー74の左右両側にはそれぞれ足置台4が取着される。足置台4は、座席1に着座した使用者が足を載せるために設けられており、座席1に着座した使用者は足置台4に足を載せることによって、座席1が揺動しても使用者の足位置が変化せず、経験の少ない使用者やバランス機能の衰えている使用者であっても安心感を持って使用することができる。また、座席1の揺動によって使用者の重心位置を重力方向とは交差する方向にずらすことによって、腰背部の筋肉群に負荷を与えるだけではなく、足置台4に足を載せていることによって、脚部の筋肉群にも負荷を与えることができるから、腰背部と脚部との両方の筋肉群のトレーニングが可能になる。しかも、使用者が積極的に身体を動かなくとも座席1が揺動することにより使用者の重心位置が変化することによって、身体を支える筋肉に伸縮が生じ、他動的な運動を行うことができる。 【0034】 駆動装置2は支持台72の上部に固定されており、駆動装置2に座席1が結合されているから、架台3の一部である支持台72と座席1との間では駆動装置2が露出することになる。この部位は筒カバー75によってもある程度は覆っているが、座席1を揺動可能とするための隙間は必要であるから、座席1と架台3との構成のみでは駆動装置2の露出を避けることができない。 【0035】 そこで、座席1と架台3(実際には支持台72)との間には布地により筒状に形成した幕部材5を配置し、幕部材5で座席1と架台3との隙間を覆うことにより駆動装置2を隠蔽している(図1参照)。幕部材5を形成する布地は伸縮性を有することが望ましい。幕部材5には、図3に示すように、両端の開口縁にそれぞれ合成樹脂により形成した取付帯6a,6bを設けてある。図示例では、取付帯6a,6bとして幕部材5の開口縁の全周に亘る長さに形成したものを用いている。 【0036】 取付帯6a,6bはリング状であってもよいが、一箇所を切断した形に形成しておくことによって、座席1および架台3への幕部材5の装着作業が容易になる。また、取付帯6a,6bは幕部材5の開口縁の全周に亘って縫い付けてある。各取付帯6a,6bにはそれぞれ矩形状に開口した複数個(たとえば、4〜8個)ずつの係止孔6cが形成される。係止孔6cは取付帯6a,6bの延長方向において等間隔に形成するのが望ましい。 【0037】 座席1の内底面には、図4に示すように、幕部材5の一端に設けた取付帯6aを下側から導入するスリット81が形成される。スリット81は、座席1の外周縁に沿って延長される形で座席1の内底面に立設された外側壁82と、外側壁82の内側で外側壁82の一部に対向するように座席1の内底面に立設された複数個の内側壁83との間に形成される。外側壁82は座席1の外周縁に沿って連続する形状に形成することができるが、本実施形態では複数個に分断してある。また、1つの外側壁82には複数個の内側壁83が対向する。 【0038】 外側壁82に対向する隣接した一対の内側壁83の間の部位では、外側壁82の内側面にフック84が突設される。フック84は座席1の上側ほど外側壁82からの突出量が大きくなるように断面が直角三角形に形成されている。つまり、フック84の上面が外側壁82に直交する。フック84は、先端の位置が内側壁83の外側面を含む平面に一致するように突出寸法が設定される。 【0039】 したがって、フック84の位置に取付帯6aの係止孔6cの位置を合わせ、取付帯6aをスリット81に挿入すると、フック84が係止孔6cに導入され、フック84の上面に係止孔6cの周縁が係止される。フック84の両側では取付帯6aが外側壁82と内側壁83との間に挿入されており、しかもフック84の先端は内側壁83の外側面を含む平面に一致しているから、取付帯6aはスリット81から容易には抜くことができなくなる。つまり、幕部材5は座席1に結合される。 【0040】 幕部材5の下端部は、架台3に設けた支持台72の上部に固定した固定部材7に結合される。固定部材7は、図3に示すように、環状の合成樹脂成形品であって、周方向の複数箇所(図示例では2箇所)に取付片7aを有する。この取付片7aが取付金具8(図6参照)を介して支持台72に固定されることにより、固定部材7が支持台72に固定される。固定部材7を支持台72に固定する作業は、座席1を取り付ける前に行うことができるから、作業に困難を伴うことはない。 【0041】 固定部材7には、図5に示すように、座席1の内底面と同様に、幕部材5の一端に設けた取付帯6bを下側から導入する下面開口したスリット85が形成される。スリット85は、固定部材7の外周縁に沿って延長される形で固定部材7の周方向の複数箇所に形成された内側壁86と、内側壁86の外側で内側壁86の一部に対向する外側壁87との間に形成される。スリット81は、1個の外側壁82と複数個の内側壁83との間に形成されていたが、スリット85は、1個の内側壁86と複数個の外側壁87との間に形成される点が相違する。 【0042】 内側壁86の外側面において隣接する一対の外側壁87の間の部位には、フック88が突設されている。フック88はフック84と同様に断面が直角三角形状であって、固定部材7の上側ほど内側壁86からの突出量が大きくなり、かつフック88の上面が内側壁86に直交する。フック88は、先端が外側壁87の内側面を含む平面に一致する。なお、固定部材7の上下は支持台72への取付状態における上下を用いている。 【0043】 幕部材5の取付帯6bを支持台72に固定された固定部材7に結合するには、取付帯6bの係止孔6cをフック88の位置に合わせ、取付帯6bをスリット85に下側から挿入する。係止孔6cにフック88が挿入されると、図6に示すように、取付帯6bはフック88により抜け止めがなされ、しかもフック88の先端が外側壁87の内側面に一致しているから、取付帯6bはスリット85から容易に抜くことができなくなる。幕部材5は固定部材7の上方を覆う部材であるから、固定部材7から下方に引き出された幕部材5は上方に折り返され、幕部材5の上端部が座席1に結合されるのである。 【0044】 ここに、組立時には幕部材5を座席1にあらかじめ結合しておき、駆動装置2に幕部材5を結合した後に、駆動装置2を覆うように幕部材5を下ろし、幕部材5の下端部に設けた取付帯6bを上述のようにして固定部材7に結合する。ここで、幕部材5は駆動部材2に手が触れたりするのを防止するために設けてあるから、張力が作用した状態に保つことが望ましい。したがって、固定部材7への結合時には幕部材5に張力を作用させながら取付帯6bをスリット85に挿入する。また、取付帯6bをスリット85に挿入した後には、幕部材5に均等に張力が作用するように幕部材5の全体を引っ張る作業を行う。 【0045】 上述のように、幕部材5を座席1に結合した後に幕部材5を固定部材7に結合する代わりに、幕部材5を固定部材7に結合した後に座席1に結合する作業手順としてもよい。この場合には、幕部材5を裏返した状態でスリット85に取付帯6bを挿入し、幕部材5を引っ張ることにより幕部材5の全体に均等に張力をかけた後、幕部材5の上端部に設けた取付帯6aを座席1に設けたスリット81に挿入する作業手順としてもよい。この場合には、座席1の内部への取付帯6aの挿入がやや難しいが、幕部材5の伸縮性を利用すれば作業することが可能である。 【0046】 なお、上述した構成では、1個のモータ41のみを用いているから制御が容易であり、その上、モータ41を含む駆動部が可動架台22と連結リンク23a,23bと台座24とに囲まれた領域内に配置されているから、コンパクトに形成することができる。このようにコンパクト化することにより、家庭内でも手軽に使用することが可能になる。 【0047】 また、上述の構成例では、座席1に着座した使用者が足置台4に足を載せる使用例のみを示したが、架台3に対する座席1の高さ位置が調節可能になるように、支持台72に昇降装置を設けておけば、足置台4に足を載せることなく足を浮かせた状態で使用することも可能であり、この使用形態では腰背部の筋肉群を集中的に強化することができる。 【0048】 本実施形態に説明した駆動装置2の構成は一例であり、台座24の前後両端部がベース21側の前後の2点を中心とする円弧上を移動するように構成してあれば、連結リンク23a,23bを用いなくとも偏心軸などによって、台座24の上面の前後の傾斜角度を変化させるように台座24を揺動させることが可能である。また、第2平面内での移動についても前後軸を用いる代わりに左右にスライドさせる構成を採用してもよい。要するに、駆動装置2には運動効果が得られる限りどのような構成のものを用いてもよい。 【0049】 さらに、取付帯6a,6bは幕部材5の各端部の開口縁の全周に亘って設けているが、全周ではなく一部に設ける構成を採用することも可能である。ただし、幕部材5を装着した状態で幕部材5に均等に張力が作用するように取付帯6a,6bを配置することが必要である。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】(a)は本発明の実施形態を示す外観斜視図、(b)は同上の要部断面図である。 【図2】同上の斜視図である。 【図3】同上に用いる幕部材と固定部材とを示す分解斜視図である。 【図4】同上における座席と幕部材との関係を示す要部斜視図である。 【図5】同上における固定部材と幕部材との関係を示す要部斜視図である。 【図6】同上における固定部材と幕部材との関係を示す要部断面図である。 【図7】同上に用いる駆動装置を示す側面図である。 【図8】同上に用いる駆動装置を示す平面図である。 【図9】同上に用いる駆動装置を示す背面図である。 【図10】従来例を示す要部断面図である。 【符号の説明】 【0051】 1 座席 2 駆動装置 3 架台 5 幕部材 6a,6b 取付帯 6c 係止孔 7 固定部材 81 スリット 84 フック 85 スリット 88 フック
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月21日(2006.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清
【識別番号】100085604 【弁理士】 【氏名又は名称】森 厚夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−286(P2008−286A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−171888(P2006−171888) |
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