| 【発明の名称】 |
気管切開用スピーキングバルブのための補助酸素用アダプタ |
| 【発明者】 |
【氏名】ベア,レックス・オゥ
【氏名】シェーラー,アンドルー・ジェイ
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| 【要約】 |
【課題】従来の気管切開用スピーキングバルブを使用する、気管切開を受けた患者に少量の補助酸素を送るための酸素アダプタが提供される。
【構成】このアダプタは、上に従来の管系を受けるための管取付部と、管取付部に取付けられ管取付部と出口部の出口端の間で連通するチャネルを規定する出口部とを含む。出口部は好ましくは、アダプタが接続されるスピーキングバルブの外壁に沿って管取付部から軸方向に延び、出口端はスピーキングバルブの入口近くに位置付けられ、それによって、管取付部で受けられる管系からスピーキングバルブの入口へ酸素を送る。アダプタは、好ましくは、スピーキングバルブの円筒状壁に円周方向に係合するよう適合される1対の半剛性のつかみフランジによって、スピーキングバルブの円筒状壁に着脱可能に接続可能であってもよい。アダプタはポリカーボネートなどの射出成形されるプラスチックを含むことが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管系を、外壁および入口端を有する気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタであって、前記アダプタは、 アダプタをスピーキングバルブの外壁に接続するための手段と、 上に管系を受けるよう適合される管取付部とを含み、前記管取付部は、受けられる管系と連通するよう適合される通路を中に有し、前記管取付部は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの外壁から延び、前記アダプタはさらに、 前記管取付部に取付けられかつそこから延びるチャネル部を含み、前記チャネル部は、前記通路と前記チャネル部の出口端との間を連通するチャネルを規定する複数の壁を含み、前記出口端は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの入口端の近くに位置付けられるよう適合される、管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項2】 前記チャネル部は、前記管取付部から実質的に垂直に延びる、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項3】 前記チャネル部は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、前記管取付部とスピーキングバルブの入口端との間でスピーキングバルブの外壁に沿って軸方向に延びる、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項4】 前記複数の壁は実質的にスピーキングバルブの外壁の輪郭に沿い、前記チャネルはそれによって実質的に均一な断面を維持する、請求項3に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項5】 前記チャネル部の前記出口端は、スピーキングバルブの入口端内の入口を部分的に覆い、それによって、前記管取付部に取付けられる管系からスピーキングバルブの入口に酸素を送るよう適合されるカウリングを規定する、請求項3に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項6】 前記チャネル部の前記複数の壁は、上部壁および2つの側部壁を含む、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項7】 前記側部壁は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの外壁に実質的に係合し、外壁はそれによってさらに前記チャネルを規定する、請求項6に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項8】 前記複数の壁は、前記チャネルを規定する上部壁、2つの側部壁および下部壁を含む、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項9】 前記管取付部をスピーキングバルブに接続するための前記手段は、前記管取付部に取付けられるつかみ部材を含み、前記つかみ部材はスピーキングバルブの外壁に円周方向に係合するよう適合される、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項10】 前記つかみ部材は、湾曲したつかみフランジを含み、前記つかみフランジは、環の少なくとも2分の1を実質的に規定し、前記つかみフランジはスピーキングバルブの外壁に類似した実質的に円筒状の形状を部分的に規定する内側表面を有する、請求項9に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項11】 前記つかみフランジは、半剛性の材料を含み、それによって、前記つかみフランジが、前記アダプタをスピーキングバルブに着脱可能に接続するよう、弾性的に開くことを可能にする、請求項10に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項12】 前記管取付部は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続される とき、外壁から実質的に径方向に延びる、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項13】 前記アダプタは、射出成形されるプラスチックを含む、請求項1に記載の管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項14】 管系を、外壁および入口端を有する気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタであって、前記アダプタは、 前記アダプタをスピーキングバルブの外壁に接続するよう適合されるつかみ部材と、 上に管系を受けるよう適合される管取付部とを含み、前記管取付部は、受けられる管系と連通するよう適合される通路を中に有し、前記管取付部は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの外壁から実質的に径方向に延び、前記アダプタはさらに、 前記管取付部に取付けられかつそこから実質的に垂直方向に延びるチャネル部を含み、前記チャネル部は、前記通路と前記チャネル部の出口端との間を連通するチャネルを規定する複数の壁を含み、前記出口端は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるときスピーキングバルブの入口端の近くに位置付けられるよう適合される、管系を気管切開用スピーキングバルブに着脱可能に接続するためのアダプタ。 【請求項15】 スピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタであって、スピーキングバルブは円筒状外壁および入口端を有し、前記アダプタは、 台と外端とを有し、かつ、前記台と前記外端との間に延びる通路を有するポートを含み、前記外端は補助酸素の源に取付け可能であり、前記ポートは前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるときスピーキングバルブの円筒状外壁から実質的に径方向に延び、前記アダプタはさらに、 前記ポートの前記台に取付けられかつスピーキングバルブの円筒状外壁に円周方向に係合するよう適合され、それによって前記アダプタをスピーキングバルブに着脱可能に接続する、1対の半剛性のつかみフランジと、 前記ポートに取付けられる出口部とを含み、前記出口部は、チャネルを規定する複数の壁を含み、前記チャネルは前記通路と前記出口部の出口端との間を連通し、前記出口端は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの入口端の近くに位置付けられ、それによって前記ポートに取付けられた源からスピーキングバルブの入口端へ酸素を送る、スピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項16】 前記出口部は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、円筒状外壁に実質的に当接しかつこれに沿って軸方向に延びる、請求項15に記載のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項17】 前記複数の壁は、上部壁および2つの側部壁を含み、前記側部壁はスピーキングバルブの外壁に実質的に係合し、外壁は前記チャネルの下部壁を規定しそれによって酸素が前記チャネルを通って流れることを可能にする、請求項15に記載のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項18】 前記ポートは、前記外端において補助酸素を送るための、管系を受けるよう適合される管取付部を含む、請求項15に記載のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項19】 前記管取付部は前記台に旋回可能に取付けられる、請求項18に記載のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項20】 前記アダプタは射出成形されるプラスチックを含む、請求項15に記載のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項21】 前記ポート、前記つかみフランジおよび前記出口部は、ともに一体的に成形される、請求項15に記載のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患 者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項22】 スピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタであって、スピーキングバルブは円筒状外壁および入口端を有し、前記アダプタは、 台と外端とを有し、かつ、前記台と前記外端との間に延びる通路を有するポートを含み、前記外端は補助酸素の源に取付け可能であり、前記ポートは、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの円筒状外壁から実質的に径方向に延び、前記アダプタはさらに、 前記ポートの前記台から延びかつスピーキングバルブの円筒状外壁に円周方向に係合するよう適合され、それによって前記アダプタをスピーキングバルブに着脱可能に接続する、1対の半剛性のつかみフランジと、 前記ポートから延びる出口部とを含み、前記出口部は、チャネルを規定する複数の壁を含み、前記チャネルは前記通路と前記出口部の出口端との間を連通し、前記出口端は、前記アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、スピーキングバルブの入口端の近くに位置付けられそれによって前記ポートに取付けられた源からスピーキングバルブの入口端へ酸素を送る、スピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタ。 【請求項23】 患者内の気管切開管へ補助酸素を送るための装置であって、前記装置は、 実質的に円筒状の壁、入口端および出口端を有するスピーキングバルブを含み、前記入口端は、空気がスピーキングバルブへ流れることができるようにする逆止弁を中に有し、前記出口端は気管切開管に取付け可能であり、前記装置はさらに、 前記スピーキングバルブに取付けられる酸素アダプタを含み、前記アダプタは管取付部と出口部とを含み、前記管取付部は前記スピーキングバルブの前記円筒状壁から延びかつ補助酸素管系を上に受けるよう適合され、前記出口部は前記管取付部から前記スピーキングバルブの前記入口端に延びるチャネルを規定し、それによって、前記管取付部に接続される管系から前記チャネルを通って前記スピーキングバルブの前記入口端へ酸素を送る、患者内の気管切開管へ補助酸素を送るための装置。 【請求項24】 前記酸素アダプタは、前記アダプタを前記スピーキングバルブに着脱可能に接続するよう適合される半剛性のつかみフランジを含む、請求項23に記載の患者内の気管切開管へ補助酸素を送るための装置。 【請求項25】 前記出口部は、前記スピーキングバルブの前記円筒状壁に実質的に係合する側部壁を含み、前記円筒状壁はこれによって前記チャネルを部分的に規定する、請求項23に記載の患者内の気管切開管へ補助酸素を送るための装置。 【請求項26】 前記出口部は、上部壁を含み、前記上部壁は、前記円筒状壁の輪郭に実質的に沿い、それによって前記チャネルの実質的に均一な断面を維持する、請求項23に記載の患者内の気管切開管へ補助酸素を送るための装置。 【請求項27】 前記管取付部は、前記スピーキングバルブの前記円筒状壁から径方向に延びる、請求項23に記載の患者内の気管切開管へ補助酸素を送るための装置。 【請求項28】 患者内の気管切開管へ補助酸素を送ることができるスピーキングバルブであって、前記スピーキングバルブは、 実質的に円筒状の壁、入口端および出口端を有する円筒状本体を含み、前記入口端は前記円筒状本体に空気が流れることができるよう中に逆止弁を有し、前記出口端は気管切開管へ取付け可能であり、前記スピーキングバルブはさらに、 前記円筒状壁から延びかつ補助酸素管系を上に受けるよう適合される管取付部と、 前記管取付部と前記円筒状本体の前記入口端との間で前記円筒状壁に沿って延びる複数の壁とを含み、前記複数の壁は、前記管取付部と前記円筒状本体の前記入口端との間で連通するチャネルを規定し、それによって、前記管取付部に接続される管系から前記チャネルを通って前記入口端に酸素を送る、患者内の気管切開管へ補助酸素を送ることができるスピーキングバルブ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 発明の分野 この発明は、一般に、気管切開を受けた患者のためのスピーキングバルブに関し、より特定的には、患者により使用されている従来の気管切開用スピーキングバルブに補助酸素を接続するための装置に関する。 【背景技術】 【0002】 発明の背景 上部呼吸経路における閉塞または他の医療上の状態のために、呼吸器系の問題を有する患者および他の人々を支援するためにしばしば気管切開管が使用される。通常、管系の小区域を含む気管切開管は、患者の頸部の切開部を通して気管へ通常は喉頭の下へ導入されるのが典型的である。 【0003】 一旦定位置に入ると、管の外端は通常患者の頸部から好ましくは比較的目立たないように延び、かつ、典型的には、ストラップにより患者の頸部まわりに固定される管に取付けられる頸部プレートによって管の運動を防止するよう定位置に固定される。管の外端は一般に、患者と通風器との接続を容易にするが、または患者が管を通じて自由に呼吸できるよう開放したままにもできるハブまたは先細取付物を含む。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 気管切開を受けた患者がしばしば経験する問題の1つは、呼息した空気が通常気管切開管を通って出ていってしまい患者の喉頭を通過しないために発声が困難であることである。この問題の改善のため、管の上のハブにスピーキングバルブがしばしば取付けられる。スピーキングバルブは一般に、管上のハブへの取付けを容易にするカラーまたはテーパを一方端に有する中空の実質的に円筒状の本体を含む。スピーキングバルブは、スピーキングバルブおよび気管切開管へ空気が流れることができるよう開くが、患者が呼息するときなどの正の背圧下では閉じる、弁の入口内に装着される通常は仕切りである、一方向逆止弁を含む。したがって、患者が呼息するとき、スピーキングバルブは閉じ、空気が気管切開管のまわりから気管を上がり喉頭を通って患者の鼻および/または口から出ていくようにし、患者の発声能力を改善する。 【0005】 加えて、気管切開を受けた患者はしばしば、典型的には1分当り6リットルまたはそれより少ない比較的低流量で一般には気管切開管へ送られる補助酸素を必要とする。患者がスピーキングバルブを定位置に有しているときには、酸素管系を取付けるためスピーキングバルブを取除くことが必要であるかもしれず、スピーキングバルブの着脱により実質的な不便が生じる。代替的に、酸素を送るためスピーキングバルブの端にホースまたはフードを位置付けてもよいが、このような装置による重量および目につきやすさが増すことで気管切開管および患者に対するストレスを増加させるかもしれない。 【0006】 代替的に、スピーキングバルブの壁部と一体成形される管取付物または側部ポートを有する特別なスピーキングバルブを設けることもできよう。管系はポートに取付けてもよく、それによって、スピーキングバルブの取りはずしなしに、気管切開管へ酸素を送ることができる。このような装置は、一般に、使用しないときにポートを閉じるためのキャップを含み、さもなくば、患者が呼息するときに空気がポートから逃げるかもしれず、それによって患者の喉頭を通過する空気の量が減じられかつ発声がより困難になる。一般には小さな緩い取付部であるキャップは、酸素供給時には取外されるが、患者または患者の看護 者により取り落とされるかおよび/または誤った位置に取りつけられる可能性がある。加えて、このような小さな緩いキャップは、これを取外してキャップを摂取しようと試みるかもしれない小児の患者に対しては特に危険である。 【0007】 このような装置についての懸念の1つは、もしこの管系が偶然に絡まると、スピーキングバルブおよび/または気管切開管が引張られるかもしれず、それによって患者に痛みもしくは苦痛をおよび/または気管切開管に損傷を与えかねないという点である。さらに、ポートは一般に気管切開管のハブと仕切りとの間に位置付けられる。したがって、加圧された酸素が一方向弁の後ろのポートを通って送られることになり、それによって気胸すなわち患者の肺に対する不所望の圧迫が生じるかもしれない。さらには、患者は、他の不所望の影響、たとえば彼らの咽喉の渇きおよび/または粘液の蓄積などを経験するかもしれない。 【0008】 したがって、スピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素をよりうまく供給する装置が必要である。 【課題を解決するための手段】 【0009】 発明の概要 この発明は、従来のスピーキングバルブおよび酸素管系に接続可能であり、それによって、スピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を好都合に送ることができるアダプタに向けられる。好ましい実施例では、この装置は、好ましくは医療用品質のポリカーボネートなどの射出成形されたプラスチックから形成される単一の部品であり、スピーキングバルブに着脱可能に接続することができる。 【0010】 一般に、アダプタは、管取付部またはポート、チャネル部、およびアダプタをスピーキングバルブに接続するための手段を含む。管取付部は、台、外端および外端と台との間に延びる通路を有する。外端は、通常、少量の補助酸素を気管切開を受けた患者に送るために使用される従来の管系などのような管系を上に受けるよう成形される。アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、通常台はスピーキングバルブの外壁に当接し、外端は壁から離れて好ましくは径方向に延びるが、代替的には、外端は斜めに延びてもよくまたは台に回転可能に取付けられてもよい。 【0011】 チャネルまたは出口部は、管取付部に取付けられかつ好ましくはこれと一体に成形され、好ましくは実質的に管取付部に対し垂直に管取付部から延びる。チャネル部は、管取付部内の通路と連通するチャネルを少なくとも部分的に規定する複数の壁を含む。好ましくは、チャネル部は、逆「U」字形の断面を規定する上部壁および2つの側部壁を含む。 【0012】 アダプタがスピーキングバルブに接続されるとき、チャネル部はスピーキングバルブの外壁に沿ってその入口端に向けて軸方向に延び、好ましくはスピーキングバルブの外壁の形に実質的に沿うよう輪郭付けられる。これによって、チャネル部の下の外壁の区域は好ましくはチャネルに対する第4の壁を規定し、酸素が実質的にもれることなくチャネルを通ることを可能にする。代替的に、チャネル部は、スピーキングバルブの外壁と当接しかつこれに沿って延びる下部壁を含んでもよい。下部壁は、チャネル部に取付けられる薄膜を含んでもよく、または、アダプタのチャネル部の部分として一体的に成形される壁を含んでもよい。 【0013】 さらに、チャネル部は通常スピーキングバルブの入口端へおよび/または入口端を超えて延びる出口端を有する。好ましくは、出口端は、入口端のまわりで湾曲するカウリングを規定し、かつ、スピーキングバルブの入口へ向けて方向付けられており、これによって、チャネルからスピーキングバルブの仕切りへ向けて出て行く酸素を案内する。 【0014】 アダプタはまた一般に、アダプタをスピーキングバルブに接続するための機械的手段、好ましくは1対のつかみフランジを含む。管取付部の台の両側に取付けられかつ好ましくは一体に成形されるつかみフランジは、部分的環状形態を規定するよう、湾曲しかつ管取付部から延びる。つかみフランジの内側表面はこのようにして、スピーキングバルブの外壁の形に類似する、実質的に円筒状の形状を部分的に規定する。つかみフランジは一般に、アダプタとスピーキングバルブとの接続および取外しを可能にする、射出成形されたプラスチックなどの弾性で半剛性の材料を含む。アダプタの上に位置付けられる接着パッチもしくはテープ、またはスピーキングバルブのまわりを包んでもよくかつ互いに固定されてもよいアダプタに係合するかまたは取付けられるストラップ、紐または他の機械的固定具などの他の手段も、アダプタをスピーキングバルブに脱着可能に接続するため使用してよい。さらに、アダプタを、にかわまたは他の結合材を使用してスピーキングバルブに実質的に永久的に取付けてもよい。 【0015】 アダプタをスピーキングバルブに接続するため、アダプタは一般に、スピーキングバルブに対し横向きに配向され、つかみフランジがスピーキングバルブの外壁にまたがり、チャネル部がスピーキングバルブの入口端に向けて軸方向に方向付けられている。アダプタはスピーキングバルブに対して横向きに方向付けられるので、つかみフランジの端部はスピーキングバルブの壁に接触し、つかみフランジがスピーキングバルブのまわりを円周方向に包むまでつかみフランジは外側へ向けて押される。つかみフランジの弾性のために、それらの内側表面は実質的にスピーキングバルブの壁に係合させられ、それによってスピーキングバルブ上にアダプタが保持される。アダプタは酸素を送るために使用された後、単にアダプタをスピーキングバルブから横方向に抜き取ることによって容易に取外され、半剛性のつかみフランジはスピーキングバルブの外壁から弾性的に係合を解かれる。アダプタの取付けおよび/または取外しのために必要とされる力は、気管切開管または患者に苦痛、怪我および/または損傷を与えないよう、十分に小さいものであることが好ましい。 【0016】 この発明の酸素アダプタは一般に、従来のスピーキングバルブを使用する気管切開を受けた患者に補助酸素を送るための改良された装置を提供する。上に説明したように、好ましくは従来の酸素管系である管系は管取付部の外端に取付けられ、アダプタはスピーキングバルブに接続される。このとき、酸素は管系に接続される源からアダプタを通ってスピーキングバルブの入口に直接送られるであろう。つかみフランジは、アダプタが酸素供給管系と容易に整列するよう弁のまわりを旋回できるように、スピーキングバルブと係合することが好ましい。 【0017】 代替的に、スピーキングバルブの一体部としてかつスピーキングバルブに好ましくは直接成形される酸素アダプタを含むスピーキングバルブを提供してもよい。管取付部は、管取付部と連通する外壁内に一体に形成されるチャネルを含んでもよいスピーキングバルブの外壁から延びてもよい。このとき、一体型カウリングが、酸素を仕切りの入口へ向けるよう、スピーキングバルブの入口端へと延びるチャネルの出口から延びてもよい。 【0018】 アダプタを使用する患者が吸息するとき、空気が入ることができるように、スピーキングバルブの仕切りが開く。アダプタの出口端からの酸素は仕切りの前に送られ、仕切りが開放であるときスピーキングバルブへ酸素が自由に流入できる。患者が呼息するとき、仕切りは閉じ、酸素が気管切開管に入ることを防止する。このようにして、途切れのない酸素供給から生じ得る気胸、咽頭の渇きおよび他の問題の危険性を最小限にしつつ、患者が呼息および/または発声することができよう。 【0019】 したがって、この発明の主たる目的は、従来のスピーキングバルブを使用する、気管切 開を受けた患者に補助酸素を送るためのアダプタを提供することである。 【0020】 さらなる目的は、従来のスピーキングバルブに容易に接続されかつスピーキングバルブから取外される酸素アダプタを提供することである。 【0021】 またさらなる目的は、酸素をスピーキングバルブの入口に送り、それによって酸素供給の間も発声を容易にするよう、気管切開を受けた患者がスピーキングバルブの使用を継続することを可能にする、補助酸素アダプタを提供することである。 【0022】 この発明の他の目的および特徴は、添付図面を参照して以下の説明を考慮するとより明らかとなるであろう。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 好ましい実施例の詳細な説明 次に図面を参照し、図1aおよび図1bは、この発明による気管切開用スピーキングバルブのためのアダプタ10の好ましい実施例を示す。一般に、アダプタ10は、管取付部またはポート20、チャネルまたは出口部30、および図1に示すつかみフランジ40のような、アダプタ10をスピーキングバルブ110(図2aおよび図2bを参照)に接続するための手段を含む。管取付部20は、台22、外端24、および外端24と台22との間で管取付部20を通って延びる(仮線で示す)通路26を有する。外端24は一般に、(通常1分当り6リットルまたはそれより少ない)少量の補助酸素を気管切開を受けた患者に送るために使用される従来の管系のような管系(図示せず)を上に受けるよう成形される。図2bに示すように、台22は一般に、アダプタ10がスピーキングバルブ110に接続されるとき、スピーキングバルブ110の外壁112に当接し、一方、外端24は外壁112から径方向外側に延びる。 【0024】 代替的に、管取付部20は、台から斜めにもしくは接線方向に、または台から径方向以外の(図示しない)他の方向に延びてもよい。さらに、管取付部20を、たとえば協働する玉継手(図示せず)を使用して、台22に旋回可能に取付けてもよい。台は、管取付部の下端の玉を挿入できる丸ソケットを上に含んでもよい。このような代替的実施例は、酸素管系の接続を改良するよう、管取付部20の配向を容易にするであろう。 【0025】 チャネルまたは出口部30は、管取付部20に取付けられ、好ましくはそこに一体的に成形され、かつ、好ましくは管取付部20から実質的に垂直に延びる。図1aに図示するように、チャネル部30は、管取付部20内の通路26と連通するチャネル36を少なくとも部分的に規定する複数の壁を含む。好ましい実施例では、チャネル部30は、ともに逆「U」字断面を規定する上部壁32および2つの側部壁34を含む。 【0026】 再び図2aおよび図2bを参照し、アダプタ10がスピーキングバルブ110に接続されるとき、チャネル部30は、スピーキングバルブの入口端116に向けて、スピーキングバルブ110の外壁112に沿って軸方向に延びる。チャネル部30は、上部壁32が一般に外壁112の形状に沿うように輪郭付けられ、それによってチャネル36の実質的に均一な断面を維持し、一方、側部壁34は外壁112に実質的に係合しかつこれと密接する。このように、図3からわかるように、チャネル部30の下の外壁112の区域112aが、チャネル36の第4の壁を規定し、酸素が実質的に漏れることなくチャネル36を通ることを可能にする。代替的に、チャネル部30は、壁112の区域112aに当接しかつこれに沿って延びる(図示しない)下部壁を含んでもよい。下部壁は、アダプタの側部壁34および台22に取付けられる薄膜を含んでもよく、または、アダプタ10のチャネル部30の部分として一体的に成形される壁を含んでもよい。 【0027】 さらに、チャネル部30は、一般にスピーキングバルブ110の入口端116に延びる出口端38を含む。好ましくは、出口端38は湾曲し、それによって、入口端116の周囲に延びるカウリングを規定し、チャネル36の出口39をスピーキングバルブ110の入口118に向ける。チャネル36の出口39から出る酸素は、このようにして、図2aに図示するように、スピーキングバルブ110の仕切り120のすぐ前に送られる。 【0028】 アダプタ10はまた一般に、アダプタ10をスピーキングバルブ110に着脱可能に接続するよう適合される機械的手段、好ましくは図1aから図2bに図示するような1対のつかみフランジ40を含む。つかみフランジ40は、管取付部20の台22の両側に取付けられ、好ましくはこれに一体的に成形される。つかみフランジ40は、部分的な環状形状、好ましくは環の2分の1よりも大きい程度の形を規定するよう、湾曲しかつ管取付部20から延びる。このようにして、つかみフランジ40の内側表面42は、スピーキングバルブ110の外壁112の形に似た、実質的に円筒状の形状を部分的に規定する。つかみフランジ40の材料は一般に、射出成形されるプラスチックなどの弾性の半剛性材料であり、アダプタ10がスピーキングバルブ110に接続できるよう別々に動くが、一旦スピーキングバルブ110の外壁112に接続され実質的にこれと係合するとその元の形状に弾性的に戻るのに十分な柔軟性をつかみフランジ40に与える。 【0029】 アダプタ10をスピーキングバルブ110に機械的に接続するための他の代替案も使用してよい。たとえば、接着パッチまたはテープをアダプタ10の上に設けてもよく、台20の下部に取付けることもでき、および/またはスピーキングバルブ110の外壁112の上に設けてもよい。代替的に、管取付部20の台22の対向する側部などにおいて、アダプタ10にストラップまたは紐などの固定具を巻付けたりまたは一体的に取付けてもよい。固定具は、スピーキングバルブ110のまわりに巻付けてもよく、かつ、それらを結び合せるかまたは協働するタブ付端と溝付端とをロックすることによって互いに固定することもでき、それによって、アダプタ10が実質的にスピーキングバルブの上に保持される。また、アダプタ10は、たとえば適切な従来の結合材を使用してスピーキングバルブ110に実質的に永久的に取付けてもよい。 【0030】 アダプタ10は好ましくは、射出成形されるプラスチックで形成され、最も好ましくは医療用品質のポリカーボネート、たとえば、ベイヤー・コーポレイション、ピッツバーグ、ペンシルバニア州、(Bayer Corporation of Pittsburgh, PA)製造のポリカーボネート(ベイヤー・モデル FCR 2458 クリヤー(Bayer model FCR 2458 Clear))で形成される。アダプタは、多数の構成例を有してよく、さまざまな商業的に利用可能な従来のスピーキングバルブに接続可能である。好ましい実施例では、アダプタは、パシー−ミュア・インコーポレイテッド、アービン、カリフォルニア州(Passy-Muir, Inc. of Irvine, CA)製造のPMV2000のような、15mmの気管切開管のための目立たないスピーキングバルブに接続するため構成されている。 【0031】 アダプタ10を従来のスピーキングバルブ110に取付けるため、アダプタ10は、外壁112にまたがるつかみフランジ40とスピーキングバルブ110の入口端116に向けて軸方向に延びるチャネル部30とともに配向される。アダプタ10は、スピーキングバルブ110に対し横方向に方向付けられ、つかみフランジ40の端44は外壁112に接触し、つかみフランジ40が外壁112のまわりに円周方向に巻付くまで外側に向けてつかみフランジ40を押す。つかみフランジ40の弾性のために、それらの内側表面42はスピーキングバルブ110の外壁112に実質的に係合させられる。つかみフランジ40の内側表面42とスピーキングバルブの外壁112との間の摩擦および/またはつかみフランジ40の弾性によって、このように、スピーキングバルブ110上にアダプタ10が保持される。もはや必要なくなったときには、スピーキングバルブ110から横方向に向けてアダプタ10を引き、つかみフランジ40がわかれるように強制し、かつ、それら をスピーキングバルブ110の外壁112から取外すことによって、アダプタ10を除去することができる。 【0032】 アダプタ10は一般に、従来のスピーキングバルブ110を使用する気管切開を受けた患者に、補助酸素などの気体を好都合に送ることを可能にする。アダプタ10は、図3に示すように患者(図示せず)内の気管切開管100に取付けられるスピーキングバルブ110に接続される。従来の酸素管系(図示せず)などの管系は、管取付部20の外端24に取付けられる。酸素はこのとき、管系に接続される加圧源から管取付部20内の通路26を通り、チャネル36を通ってチャネル部30の出口39から出、好ましくはスピーキングバルブ110の入口118へ向かって送られる。さらに、つかみフランジ40は好ましくは、管取付部20と酸素管系(図示せず)との整列を容易にするよう、アダプタ10がスピーキングバルブ110のまわりを円周方向に旋回するように、スピーキングバルブ110の外壁112に係合することが好ましい。 【0033】 この発明のアダプタ10の重要な特徴は、スピーキングバルブ110の入口118への酸素の供給である。アダプタ10を使用する患者が吸息するとき、入口116に送られる酸素は開放仕切り120を通ってスピーキングバルブ110へ自由に流入するであろう。患者が呼息するとき、仕切り120は閉じ、酸素が気管切開管100に流入することが防止される。気胸を引き起こしたりおよび/または咽頭の渇きなどの他の有害な副作用に寄与するような、酸素源からの絶え間ない正の圧力を患者にかけるのではなく、自然な呼吸をよりよく模倣する条件下で酸素が送られる。 【0034】 さらに、この発明の重要な安全性の特徴は、つかみフランジの半剛性の性質である。もしアダプタに取付けられた管系が偶然絡まりかつ引張られたならば、つかみフランジはスピーキングバルブの外壁から外れ、アダプタがスピーキングバルブから引き剥がされることを可能にする。これによって、患者に苦痛をおよび/または気管切開管に損傷を与えかねない予測できない力がスピーキングバルブおよび/または気管切開管にかかることを実質的に最小限にとどめる。 【0035】 さらに、アダプタは、患者および気管切開管を保護するために一般に所望とされる目立たない形状を維持する。この発明のアダプタにより、スピーキングバルブに接続される酸素管系は、スピーキングバルブの入口端から軸方向に延びるのではなく、気管切開管上のハブの近くに位置付けられる。これによって、管への圧迫、ひいては患者への圧迫が実質的に最小限になる。 【0036】 当業者は、ここに説明した実施例が、この発明によるアダプタおよびスピーキングバルブの一例に過ぎないことを理解するであろう。たとえば、代替的実施例においては、説明した酸素アダプタに似た酸素アダプタを、たとえば一塊の射出成形されたプラスチックから、スピーキングバルブと一体的に設けてもよい。管取付部は、スピーキングバルブの外壁から延びるよう形成されてもよく、好ましくはそこから径方向に突出してもよい。チャネルは、管取付部とスピーキングバルブの入口端との間で連通する外壁内に直接形成してもよく、好ましくは、外壁に直接成形される複数のチャネル壁により形成されてもよい。チャネルの出口端は、チャネルを通って仕切りへと酸素を方向付けるよう適合される、入口端のまわりに延びるカウリングを含んでもよい。このように、酸素を送るため使用しないときには管取付部を閉じるためキャップが必要ではあろうが、仕切りの入口への酸素の供給および装置が比較的目立たないことの利点が達成される。 【0037】 この発明には、さまざまな変更例および代替的形態が考えられるが、ここではその特定例を図面に示し詳細に説明した。しかし、この発明が開示された特定の形態または方法に限定されるのではなく、逆に、この発明は添付の請求の範囲の精神および範囲内にあるす べての変更例、均等物および代替例をカバーすることが理解されねばならない。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】図1aおよび図1bは、この発明によるアダプタの好ましい実施例の斜視図である。 【図2】図2aおよび図2bは、従来の気管切開用スピーキングバルブに接続される、この発明によるアダプタの斜視図である。 【図3】図3は、気管切開管に取付けられる従来のスピーキングバルブに接続される、この発明によるアダプタの断面図である。 【符号の説明】 【0039】 1 スピーキングバルブ、10 酸素アダプタ。
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| 【出願人】 |
【識別番号】507380137 【氏名又は名称】パシー−ミュア・インコーポレイテッド 【氏名又は名称原語表記】PASSY−MUIR, INC.
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| 【出願日】 |
平成19年11月16日(2007.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064746 【弁理士】 【氏名又は名称】深見 久郎
【識別番号】100085132 【弁理士】 【氏名又は名称】森田 俊雄
【識別番号】100096781 【弁理士】 【氏名又は名称】堀井 豊
【識別番号】100098316 【弁理士】 【氏名又は名称】野田 久登
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| 【公開番号】 |
特開2008−55232(P2008−55232A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2007−298024(P2007−298024) |
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