| 【発明の名称】 |
血液浄化装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】望月 洋明
【氏名】小野 和秀
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| 【要約】 |
【課題】加温手段に対する加温バッグの取り付け或いは取り外し作業を容易とし、当該加温バッグから延設された可撓性チューブの挟み込み等を確実に防止することができる血液浄化装置を提供する。
【構成】血液浄化治療を施す装置本体1を具備するとともに、補液等の治療に関わる液体が流動する加温バッグBを収容しつつ加温して当該補液等を加温するための加温手段8が装置本体1に配設された血液浄化装置において、加温手段8は、下部の揺動軸Lを中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて加温バッグBを載置し得る蓋部9と、該蓋部9が閉状態のとき当該蓋部9との間で加温バッグBを挟持して収容し得る本体部10と、蓋部9及び本体部10の互いに対向する面に形成され、収容された加温バッグGを加温し得る加温部9b、10bとを備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 患者に対して血液浄化治療を施す装置本体を具備するとともに、補液等の治療に関わる液体が流動する加温バッグを収容しつつ加温して当該補液等の治療に関わる液体を加温するための加温手段が装置本体に配設された血液浄化装置において、 前記加温手段は、 下部の揺動軸を中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて前記加温バッグを載置し得る蓋部と、 該蓋部が閉状態のとき当該蓋部との間で前記加温バッグを挟持して収容し得る本体部と、 前記蓋部及び本体部の互いに対向する面に形成され、収容された加温バッグを加温し得る加温部と、 を備えたことを特徴とする血液浄化装置。 【請求項2】 前記装置本体における加温手段を配設する面は、上部が前方へ突出してオーバーハングした前傾面から成ることを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。 【請求項3】 前記蓋部は、前記本体部とヒンジにて連結されて、当該ヒンジが成す揺動軸を中心に揺動することにより、前記本体部と近接又は離間して開閉可能とされているとともに、当該ヒンジの揺動限界角度にて蓋部の更なる揺動が規制され、略水平状態が保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置。 【請求項4】 前記蓋部には、載置された加温バッグを固定するための固定手段が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置。 【請求項5】 前記加温バッグには、内部の流路に補液等の治療に関わる液体を導入するための導入口と、当該流路から補液等の治療に関わる液体を排出するための排出口とが形成され、前記固定手段が当該導入口及び排出口を固定することを特徴とする請求項4記載の血液浄化装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、患者に対して血液浄化治療を施す装置本体を具備するとともに、補液等の治療に関わる液体が流動する加温バッグを収容しつつ加温して当該補液等の治療に関わる液体を加温するための加温手段が装置本体に配設された血液浄化装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 血液浄化装置は、一般に、血液透析(HD)、血液透析濾過(HDF)、血液濾過(HF)及び持続緩徐式血液濾過(CHF)等を行い得る装置である。血液透析(HD)を行うための血液透析装置は、腎機能に障害を生じた患者を治療する装置であり、ダイアライザ等の半透膜を隔てて血液と透析液とを流通させることにより、拡散による溶質除去及び限外濾過による余剰水分除去(除水)を行うよう構成されている。 【0003】 また、血液濾過(HF)を行うための血液濾過装置は、上記の如き血液透析によって対処が困難な透析アミロイド症又は透析困難症の患者などを治療する装置であり、ダイアライザ等の半透膜を介して血液側に限外濾過圧を加えることにより体液成分を濾過し、置換補充液(補液)を注入することで電解質や酸塩基平衡の是正を行うよう構成されている。血液透析濾過(HDF)を行うための血液透析濾過装置は、血液透析によって対処できない透析アミロイド症又は透析困難症の患者などを治療する装置であり、血液透析と血液濾過とを同時に行い得て、それぞれの利点を併せ持つよう構成されている。 【0004】 上記の如き血液浄化装置については、患者に対して補液を注入することが可能なものがあり、その補液は、従来、図12及び図13に示すように、装置本体101の側面101aに形成された加温手段102にて加温された後、患者に注入されるよう構成されていた。かかる加温手段102は、図14に示すように、揺動軸Laを中心として側方(同図中右側)に向かって揺動することにより本体部102bに対して近接又は離間し、開閉自在とされた蓋部102aを具備しており、図15に示すように、蓋部102aを開けて本体部102bに加温バッグBを取り付けた後、当該蓋部102aを閉めることにより当該加温バッグBが蓋部102aと本体部102bとで挟持され得るよう構成されている。 【0005】 また、加温手段102における加温バッグBと接触する面(挟持面)には、それぞれヒータが配設されており、加温バッグB内において補液を流動させつつ当該加温バッグBをヒータにて加温すれば、所定温度(患者の体温程度)の補液を得ることができる。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、上記従来の血液浄化装置は、加温手段の蓋部が側方に向かって揺動することにより開状態とされ、本体部に加温バッグBが取り付けられるものであるため、以下の如き問題があった。本体部の加温バッグBの取り付け面が略垂直面となっているため、加温バッグBを取り付けた際、その自重にて折れ曲がってしまい(図15における加温バッグBの右上隅部参照)加温バッグBの固定が難しかった。 【0007】 また、当該加温バッグBから延設された可撓性チューブ(図15における下側の可撓性チューブK参照)が自重で不用意な方向に垂れ下がってしまうことから、蓋部を閉めた際に当該蓋部と本体部との間で可撓性チューブを挟み込んでしまい、その流路を閉塞してしまう虞があった。然るに、作業者が可撓性チューブを押さえつつ蓋部を閉めることにより、当該可撓性チューブの挟み込みが防止できるが、その場合、作業性が悪化してしまう。 【0008】 本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、加温手段に対する加温バッグの取り付け或いは取り外し作業を容易とし、当該加温バッグから延設された可撓性チューブの挟み込み等を確実に防止することができる血液浄化装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1記載の発明は、患者に対して血液浄化治療を施す装置本体を具備するとともに、補液等の治療に関わる液体が流動する加温バッグを収容しつつ加温して当該補液等の治療に関わる液体を加温するための加温手段が装置本体に配設された血液浄化装置において、前記加温手段は、下部の揺動軸を中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて前記加温バッグを載置し得る蓋部と、該蓋部が閉状態のとき当該蓋部との間で前記加温バッグを挟持して収容し得る本体部と、前記蓋部及び本体部の互いに対向する面に形成され、収容された加温バッグを加温し得る加温部とを備えたことを特徴とする。 【0010】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記装置本体における加温手段を配設する面は、上部が前方へ突出してオーバーハングした前傾面から成ることを特徴とする。 【0011】 請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置において、前記蓋部は、前記本体部とヒンジにて連結されて、当該ヒンジが成す揺動軸を中心に揺動することにより、前記本体部と近接又は離間して開閉可能とされているとともに、当該ヒンジの揺動限界角度にて蓋部の更なる揺動が規制され、略水平状態が保持されることを特徴とする。 【0012】 請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記蓋部には、載置された加温バッグを固定するための固定手段が形成されたことを特徴とする。 【0013】 請求項5記載の発明は、請求項4記載の血液浄化装置において、前記加温バッグには、内部の流路に補液等の治療に関わる液体を導入するための導入口と、当該流路から補液等の治療に関わる液体を排出するための排出口とが形成され、前記固定手段が当該導入口及び排出口を固定することを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 請求項1の発明によれば、加温手段の蓋部が、下部の揺動軸を中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて加温バッグを載置し得るので、自重により加温バッグが折れ曲がったり、加温バッグから延設された可撓性チューブ等が不用意な方向に垂れ下がったりしてしまうのを確実に回避できる。従って、加温手段に対する加温バッグの取り付け或いは取り外し作業を容易とし、当該加温バッグから延設された可撓性チューブの挟み込み等を確実に防止することができる。 【0015】 請求項2の発明によれば、装置本体における加温手段を配設する面は、上部が前方へ突出してオーバーハングした前傾面から成るので、加温手段も前傾面に沿って配設されることとなり、蓋部を開いて略水平状態とするまでの揺動角度を小さくすることができる。 【0016】 請求項3の発明によれば、蓋部は、本体部とヒンジにて連結されて、当該ヒンジが成す揺動軸を中心に揺動することにより、本体部と近接又は離間して開閉可能とされているとともに、当該ヒンジの揺動限界角度にて蓋部の更なる揺動が規制され、略水平状態が保持されるので、簡易な構成にて蓋部の開閉及び略水平状態の保持を行わせることができる。 【0017】 請求項4の発明によれば、蓋部には、載置された加温バッグを固定するための固定手段が形成されているので、載置された加温バッグが自重にて折れ曲がるのを回避しつつ確実に位置決め固定することができる。 【0018】 請求項5の発明によれば、固定手段が加温バッグに形成された導入口及び排出口を固定するので、当該導入口及び排出口から延設された可撓性チューブが自重により不用意な方向に垂れ下がってしまうのを確実に回避でき、当該可撓性チューブの挟み込みによる流路の閉塞等を防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。 本実施形態に係る血液浄化装置は、患者に対して血液浄化治療を施す装置本体を具備するとともに、補液(治療に関わる液体)が流動する加温バッグを収容しつつ加温して当該補液を加温するための加温手段が装置本体に配設されたもので、図1〜図3に示すように、キャスターCを底面に具備した装置本体1と、ハンガー7と、加温手段8とから主に構成されている。 【0020】 装置本体1は、血液透析(HD)、血液透析濾過(HDF)、血液濾過(HF)又は持続緩徐式血液濾過(CHF)等の治療を施すことが可能な血液浄化装置から成り、例えば血液ポンプ2、補液ポンプ3、気泡検出器4、シリンジポンプ5及び液晶モニタ6等、患者に対して血液浄化治療を施すための種々機器を有して構成されている。尚、本実施形態においては、複数種の治療を行い得る多用途透析装置に適用しているが、これに代えて、患者に対して補液の注入が可能であり且つ上記何れかの治療又は他の治療(血漿交換や二重濾過血漿交換等)を専ら行う専用の装置としてもよい。 【0021】 然るに、装置本体1の上面1bは、略水平面とされており、当該上面1bにおいて血液ポンプ2、補液ポンプ3、気泡検出器4及びシリンジポンプ5等が配設されるとともに、当該上面1bより上方に液晶モニタ6が配設されている。ハンガー7は、装置本体1の上方で直線状に形成され、その長手方向に沿って複数のフック7aが形成されてものであり、当該フック7aに補液を収容した複数の補液バッグDをそれぞれ吊して保持し得るよう構成されている。 【0022】 また、最下部にある補液バッグDは、可撓性チューブKを介して後述する加温バッグBと接続され得るよう構成されている。加温バッグBは、図7に示すように、シート状樹脂部材を2枚重ね合わせて溶着させたものから成り、内部に屈曲した流路Baと、該流路Baに補液を導入するための導入口Bbと、当該流路Baから補液を排出するための排出口Bcとが形成されたものである。 【0023】 そして、導入口Bbから延設された可撓性チューブKが補液ポンプ3を介して補液バッグDと連結されるとともに、排出口Bcから延設された可撓性チューブKが図示しない血液回路等の所定部位(ドリップチャンバ等)に接続されるよう構成されている。これにより、補液バッグD内の補液は、補液ポンプ3の駆動力(しごき作用)により加温手段8に送液され、当該加温手段8にて加温された後、血液回路に至り、患者の体内に注入され得るようになっている。 【0024】 加温手段8は、上記加温バッグBを加温して、流路Baを流動する補液を所定温度(患者の体温程度)に加温させるためのもので、図3に示すように、装置本体1の正面側に配設されている。より具体的には、装置本体1の正面側には、上部が前方(同図において左側)へ突出してオーバーハングした前傾面1aが形成されており、当該前傾面1aに加温手段8が形成されている。 【0025】 かかる加温手段8は、図3〜図5に示すように、下部の揺動軸Lを中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて加温バッグBを載置し得る蓋部9と、蓋部9が閉状態(図8参照)のとき当該蓋部9との間で加温バッグBを挟持して収容し得る本体部10と、蓋部9及び本体部10の互いに対向する面に形成された加温部9b及び10bとから主に構成されている。 【0026】 すなわち、蓋部9は、図5に示すように、その下部にヒンジ11が形成されており、当該ヒンジ11が成す揺動軸Lを中心に揺動することにより、本体部10と近接又は離間して開閉可能とされているとともに、図4に示すように、開状態においては、ヒンジ11の揺動限界角度にて蓋部9の更なる揺動が規制され、上面(加温バッグBの載置面)の略水平状態が保持されるよう構成されている。このように、蓋部9の上面(加温バッグBの載置面)を略水平状態に保持しつつ開状態とすることにより、加温バッグBを載置し易くしている。尚、蓋部9には、閉状態のとき加温バッグBの導入口Bb及び排出口Bcを挿通して外部に延設させるための切欠きPが形成されている。 【0027】 また、蓋部9の裏面縁部には、一対の係止部Rが形成されており、蓋部9を閉じると、当該係止部Rが本体部10に形成された被係止部10aと係止し、閉状態が維持され得るよう構成されている。尚、蓋部9の表面側には、操作つまみ9aが形成されており、該操作つまみ9aを操作すると、係止部Rと被係止部10aとの係止が解かれ、蓋部9を揺動させて開状態とし得るよう構成されている。 【0028】 更に、蓋部9の裏面(加温バッグBが載置される面)には、複数(本実施形態においては4つ)の凸部9c(固定手段)が突出形成されており、これら凸部9cに加温バッグBの隅縁部に形成された孔を挿通させることにより、加温バッグBを固定させ得るよう構成されている。これにより、加温バッグBを挟持させる際、蓋部9上に載置された加温バッグBが自重にて折れ曲がるのを回避しつつ確実に位置決め固定することができる。 【0029】 加温部9b、10bは、通電により発熱し得るヒータから成り、蓋部9を閉状態として当該蓋部9と本体部10とで加温バッグBを挟持させた状態で当該加温バッグBの表裏面にそれぞれ接触しつつ熱伝達することにより加温し得るよう構成されている。これにより、補液バッグDから供給された補液は、加温バッグBにおける屈曲した流路Baを流動する過程で、加温部9b、10bにて加温された後、血液回路などの所定部位を介して患者に注入されるのである。 【0030】 次に、上記加温手段8における作用について説明する。 まず、加温バッグBを取り付けるには、装置本体1の正面側に操作者が立ち、操作つまみ9aを操作しつつ蓋部9を略水平となるまで揺動させて開状態とする(図4及び図5参照)。そして、蓋部9の裏面(載置面)に加温バッグBを載置するとともに、凸部9cにて当該加温バッグBを位置決め固定させる(図6及び図7参照)。 【0031】 その後、蓋部9を揺動させて本体部10に近接させるとともに、係止部Rを被係止部10aに係止させることにより閉状態とされる。かかる閉状態では、図8に示すように、加温バッグBが加温部9b及び10bと接触しつつ挟持された状態とされるとともに、切欠きPにて可撓性チューブKが外部(補液バッグD及び補液ポンプ3側)に延設された状態とされる。しかして、補液の注入時、加温部9b及び10bに対して通電して発熱させれば、補液が加温される。 【0032】 尚、加温バッグBを取り外すには、装置本体1の正面側に操作者が立ち、操作つまみ9aを操作しつつ蓋部9を略水平となるまで揺動させて開状態とし、凸部9cによる固定を外しつつ加温バッグBを蓋部9から取り除くことにより作業が終了する。従って、加温手段8の蓋部9が、下部の揺動軸Lを中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて略水平状態が保持されて加温バッグBを載置し得るので、自重により加温バッグBが折れ曲がったり、加温バッグBから延設された可撓性チューブK等が不用意な方向に垂れ下がったりしてしまうのを確実に回避できる。よって、加温手段8に対する加温バッグBの取り付け或いは取り外し作業を容易とし、当該加温バッグBから延設された可撓性チューブKの挟み込み等を確実に防止することができる。尚、蓋部9は、開状態において加温バッグBの載置面(上面)が略水平状態で保持されれば、ヒンジ11に対して脱着自在とされたものであってもよい。 【0033】 また、装置本体1における加温手段8を配設する面は、上部が前方へ突出してオーバーハングした前傾面1aから成るので、加温手段8も前傾面1aに沿って配設されることとなり、蓋部8を開いて略水平状態とするまでの揺動角度を小さくすることができる。即ち、装置本体1の垂直な面に加温手段8を配設した場合、蓋部9を略水平状態まで開くには、略90°揺動させなければならないが、本実施形態によれば、前傾面1aに傾斜角度が付与されており、そこから略水平状態まで開けば加温バッグBの載置面が水平とすることができるのである。よって、蓋部9の開閉作業時の作業性をより良好とすることができる。 【0034】 加えて、装置本体1における加温手段8を配設する面は、上部が前方へ突出してオーバーハングした前傾面1aから成るので、加温手段8を装置本体1に形成させたことによる高さ寸法の増大を抑制することができる。特に、装置本体1の正面側には、患者に対して血液浄化治療を施すための種々機器(血液ポンプ2等)が配設されるため、当該正面側に加温手段8を形成した場合、上下方向の寸法が比較的大きく必要とされるのであるが、本実施形態によれば、正面側を前傾させ、その前傾面1aに加温手段8を配設しているので、上下方向の寸法を抑えることができる効果は大きい。 【0035】 更に、装置本体1の正面側をオーバーハングさせて加温手段8を配設しているため、下方に作業者の脚が入るスペースを大きく確保することができる。従って、オーバーハング分だけ作業者が装置本体1に近づいて作業(血液浄化治療や加熱手段8への加熱バッグBの取り付け或いは取り外し作業等)を行うことができ、作業性を向上させることができる。 【0036】 一方、蓋部9は、本体部10とヒンジ11にて連結されて、当該ヒンジ11が成す揺動軸Lを中心に揺動することにより、本体部10と近接又は離間して開閉可能とされているとともに、当該ヒンジ11の揺動限界角度にて蓋部9の更なる揺動が規制され、略水平状態が保持されるので、簡易な構成にて蓋部9の開閉及び略水平状態の保持を行わせることができる。尚、蓋部9の下部と本体部10とを揺動自在に連結するとともに、当該蓋部9が開状態のとき加温バッグBの載置面(即ち、加温部9bの面)が略水平状態となるよう保持するものであれば、ヒンジに代えて他の連結手段としてもよい。 【0037】 以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図9に示すように、蓋部9の裏面(加温バッグBの載置面)に、加温バッグBの導入口Bb及び排出口Bcを挟持して固定する挟持手段Bd(固定手段)を形成するようにしてもよい。この場合、挟持手段Bdが加温バッグBに形成された導入口Bb及び排出口Bcをそれぞれ固定するので、当該導入口Bb及び排出口Bcから延設された可撓性チューブKが自重により不用意な方向に垂れ下がってしまうのを確実に回避でき、当該可撓性チューブKの挟み込みによる流路の閉塞等を防止することができる。 【0038】 また、加温バッグBを加温するための加温手段は、その蓋部9が下部の揺動軸Lを中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて加温バッグBを載置可能とされていれば足り、例えば図10に示すように、前傾面が装置本体1の正面側に形成されておらず、その略垂直な面1a’に加温手段8を配設してもよい。更に、図11に示すように、加温手段8を装置本体1における側面(例えば右側面1a”)に配設し、当該側面にて蓋部9が開閉自在とされ、且つ、開状態にて上面の略水平状態を保持しつつ加温バッグBを載置可能としたものとしてもよい。 【0039】 また更に、補液は、体外に導き出した血液に注入する液体であれば足り、例えば血液製剤などの置換補充液や薬剤であってもよく、或いは患者に注入すべき血液であってもよい。即ち、加温バッグに流す液体は、治療に直接的又は間接的に関わって患者に注入されるべき液体であれば足りるのである。尚、適用される加温バッグは、本実施形態の如きものに限定されず、補液を流通させつつ加温手段8にて収容され得るものであれば足り、例えば合成樹脂製のチューブを平面状に巻いたものとしてもよい。 【産業上の利用可能性】 【0040】 下部の揺動軸を中心として揺動することにより開閉自在とされるとともに、開状態にて上面の略水平状態が保持されて加温バッグを載置し得る蓋部と、該蓋部が閉状態のとき当該蓋部との間で加温バッグを挟持して収容し得る本体部と、蓋部及び本体部の互いに対向する面に形成され、収容された加温バッグを加温し得る加温部とを備えた血液浄化装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0041】 【図1】本発明の実施形態に係る血液浄化装置を示す正面図 【図2】同血液浄化装置(蓋部が閉状態)を示す右側面図 【図3】同血液浄化装置(蓋部が開状態)を示す右側面図 【図4】同血液浄化装置における加温手段(蓋部が開状態)を示す右側面図 【図5】同加温手段の蓋部を示す平面図 【図6】同加温手段(蓋部に加温バッグを載置させた状態)を示す右側面図 【図7】同加温手段の蓋部に加温バッグを載置させた状態を示す平面図 【図8】同加温手段に加温バッグを保持させた状態を示す右側面図 【図9】本発明の他の実施形態における加温手段の蓋部(加温バッグを載置させた状態)を示す平面図 【図10】本発明の更に他の実施形態(略垂直な面に加温手段が形成されたもの)に係る血液浄化装置を示す右側面図 【図11】本発明の更に他の実施形態(装置本体の側面に加温手段が形成されたもの)に係る血液浄化装置を示す右側面図 【図12】従来の血液浄化装置を示す正面図 【図13】従来の血液浄化装置を示す右側面図 【図14】従来の血液浄化装置における加温手段を示す図であって、(a)上面図(b)正面図 【図15】従来の血液浄化装置における加温手段に加温バッグを取り付けた状態を示す図 【符号の説明】 【0042】 1 装置本体 1a 前傾面 1b 上面 2 血液ポンプ 3 補液ポンプ 4 気泡検出器 5 シリンジポンプ 6 液晶モニタ 7 ハンガー 8 加温手段 9 蓋部 10 本体部 11 ヒンジ D 補液バッグ B 加温バッグ L 揺動軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226242 【氏名又は名称】日機装株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月22日(2006.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095614 【弁理士】 【氏名又は名称】越川 隆夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−320(P2008−320A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−172411(P2006−172411) |
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