| 【発明の名称】 |
カテーテル用拡張体及び拡張カテーテル |
| 【発明者】 |
【氏名】田原 仁
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| 【要約】 |
【課題】病変部に対する拡張体の拡張性を向上し、且つ拡張体部分の柔軟性を有し、高度に屈曲した生体管腔に容易に挿入できるカテーテルを提供する。
【構成】直管部と、カテーテルのシャフトに接合する接合部とを有するカテーテル用拡張体であって、前記カテーテル用拡張体は、前記拡張体の拡張に伴って前記直管部の長手方向中心軸から離れる方向に移動する、前記直管部の長手方向に沿って前記拡張体の外周面に配置された複数の応力集中要素、を備えており、前記複数の応力集中要素に含まれる少なくとも一部の応力集中要素は、前記直管部の中心軸方向にわたって分散して配置されていることを特徴とする前記カテーテル用拡張体を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直管部と、カテーテルのシャフトに接合する接合部とを有するカテーテル用拡張体であって、 前記カテーテル用拡張体は、 前記拡張体の拡張に伴って前記直管部の長手方向中心軸から離れる方向に移動する、前記直管部の長手方向に沿って前記拡張体の外周面に配置された複数の応力集中要素、を備えており、 前記複数の応力集中要素に含まれる少なくとも一部の応力集中要素は、前記直管部の中心軸方向にわたって分散して配置されていることを特徴とする前記カテーテル用拡張体。 【請求項2】 前記少なくとも一部の応力集中要素は、さらに、 前記直管部の中心軸を基準にした互いに異なる円周位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のカテーテル用拡張体。 【請求項3】 前記少なくとも一部の応力集中要素は、さらに、 当該応力集中要素の少なくとも一部分が前記直管部の円周方向に並列するように配置されていることを特徴とする請求項2記載のカテーテル用拡張体。 【請求項4】 前記直管部の円周方向に並列する前記応力集中要素の少なくとも一つの並列部分の長さは、当該並列する少なくとも一つの応力集中要素の長手方向長さの1/2以下であること、 を特徴とする請求項3記載のカテーテル用拡張体。 【請求項5】 前記少なくとも一部の応力集中要素は、さらに、 当該応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が一つだけ存在すること、 を特徴とする請求項3または4記載のカテーテル用拡張体。 【請求項6】 前記少なくとも一部の応力集中要素は、さらに、 前記直管部の一端部に存在する当該応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が一つだけ存在する一方、前記直管部の他端部に存在する当該応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が二つ以上存在すること、 を特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のカテーテル用拡張体。 【請求項7】 前記複数の応力集中要素に含まれるそれぞれの応力集中要素は、 前記直管部の中心軸を基準にした互いに異なる円周位置であって、かつ、互いに一定間隔の円周部分長さを隔てた位置に配置されていること、 を特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のカテーテル用拡張体。 【請求項8】 前記複数の応力集中要素に含まれるそれぞれの応力集中要素の長手方向の長さが同一であること、 を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のカテーテル用拡張体。 【請求項9】 前記応力集中要素の少なくとも一部の断面形状が円形であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のカテーテル用拡張体。 【請求項10】 前記応力集中要素の少なくとも一部の断面形状が、前記直管部から離れる方向に、徐々に細くなるテーパー形状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のカテーテル用拡張体。 【請求項11】 前記応力集中要素の前記直管部の円周方向最先端部の少なくとも一部がブレードであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のカテーテル用拡張体。 【請求項12】 前記ブレードを保護する保護部材を備えることを特徴とする請求項11記載のカテーテル用拡張体。 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかの前記カテーテル用拡張体が接合された、前記シャフトを有するカテーテル。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は生体管腔の拡張操作を目的とする手術に使用される拡張体及び拡張カテーテルに関するものである。 【背景技術】 【0002】 拡張カテーテルは主に狭窄、又は閉塞した血管などの生体管腔に対しての生体管腔形成治療に用いられている。一般に拡張カテーテルは、内部に複数のルーメンを有するチューブ状のカテーテルシャフトの先端部分に、圧力流体を供給する拡張用ルーメンに連通した拡張体を有すると共に、基端部に各ルーメンに連通したポートを有する構造であり、通常の状態では拡張体はカテーテルシャフトに対して折畳まれている。そして、この治療において拡張カテーテルの拡張体は狭窄部位中に挿入され、そこで圧力流体を拡張体の内部に導入することにより拡張され、狭窄、又は閉塞した患部を拡げる。 【0003】 しかし、この拡張治療においては、同時に血管等の生体管腔の組織に過度の傷をつける事があり問題となる場合があった。すなわち、この拡張治療は血管等の生体管腔を内部からの加圧により引き裂きながら拡張するが、その時に生体管腔壁の組織に過剰な応力、摩擦が加わる事である。その場合、過度の傷が原因で拡張直後に急性の閉塞や血栓症のような状態、または慢性期には傷によって引き起こされる組織の増殖による再閉塞等の結果を生ずることがあった。 【0004】 この欠点を改善するために、拡張治療時の血管等の生体管腔壁の組織にかかる応力を軽減することを目的として拡張体とその拡張体の外面に直接取り付けられて配置された複数のアテローム切開器(ポリウレタン接着剤で拡張体に取り付けられた金属の刃)から構成される拡張カテーテルが特許文献1に示されており実際の臨床で効果を上げている。 【0005】 しかし、この特許文献1に示されている拡張体とその拡張体の外面に取り付けられた複数のアテローム切開器から構成される拡張カテーテルは、拡張体全長にわたる長いアテローム切開器を拡張体に接着剤により直接固定する方法がとられており、固定化後のその接着剤による硬度増加等の原因により、主に拡張体部分の柔軟性が悪いという欠点がある。このカテーテルが使用される冠状動脈等の血管は、高度に屈曲していることも多く、拡張体部分の柔軟性が悪いと、目的とする患部に到達できないという問題がある。 【0006】 特許文献2には、バルーン上に可撓性の細長い要素を備えており、病巣部に長手方向軸線方向チャネル(切り込み)を形成するカテーテルが開示されている。本先行技術の1つの目的は、可撓性の細長い要素が柔軟に機能して、曲がりくねった血管内の通過を容易にすることである。可撓性の細長い要素を柔軟に機能させる方法として、要素に複数の切り抜き部を有し、その切り抜き部に軟質材を充填している。しかしこの場合、病巣部の切り抜き部が接触する部分については、切り込みを入れることができないため、病巣部を安定的に拡張できないという欠点がある。さらに切り抜き部分は軟質材を充填するため、要素自体の強度を低下させ、屈曲部の通過時などに可撓性の細長い要素を破壊、破断させてしまう可能性がある。 【0007】 特許文献3には、バルーン上のベース部材に備え付けられた複数のブレード・セグメントを有し、各ブレード・セグメントの一部分が他のブレード・セグメントと並置しているカテーテルが開示されている。本先行技術では、ブレード・セグメントが並置されることで、長い連続的なブレードをバルーン上に配置するよりカテーテルの可撓性を向上させている。しかし、バルーン上にベース部材を有することと、ブレード・セグメントが並置されることで、ブレード・セグメントの横方向への可撓性が悪化してしまうという問題があった。 【特許文献1】特開平5−293176号公報 【特許文献2】特表2005−517474号公報 【特許文献3】特表2005−507683号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 これらの状況を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、病変部に対する拡張体の拡張性を向上し、且つ拡張体部分の柔軟性を有し、高度に屈曲した生体管腔に容易に挿入できる拡張体、及びカテーテルを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、直管部と、カテーテルのシャフトに接合する接合部とを有するカテーテル用拡張体であって、前記カテーテル用拡張体は、前記拡張体の拡張に伴って前記直管部の長手方向中心軸から離れる方向に移動する、前記直管部の長手方向に沿って前記拡張体の外周面に配置された複数の応力集中要素、を備えており、前記複数の応力集中要素に含まれる少なくとも一部の応力集中要素は、前記直管部の中心軸方向にわたって分散して配置されていることを特徴とする前記カテーテル用拡張体である。これらの構造によれば、病変部に対する拡張体の拡張性を向上し、且つ拡張体部分の柔軟性を有し、高度に屈曲した生体管腔に容易に挿入することが可能となる。 【0010】 また、前記少なくとも一部の応力集中要素は、前記直管部の中心軸を基準にした互いに異なる円周位置に配置されていることが好ましい。この構造によれば、拡張体の拡張性、及び拡張体部分の柔軟性をさらに向上させることが可能となる。 【0011】 また、前記少なくとも一部の応力集中要素は、当該応力集中要素の少なくとも一部分が前記直管部の円周方向に並列するように配置されていることが好ましく、その前記直管部の円周方向に並列する前記応力集中要素の少なくとも一つの並列部分の長さは、当該並列する少なくとも一つの応力集中要素の長手方向長さの1/2以下であることがさらに好ましい。これらの構造によれば、拡張体の拡張性、及び拡張体部分の柔軟性をさらに向上させることが可能となる。 【0012】 また、前記少なくとも一部の応力集中要素は、当該応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が一つだけ存在することが好ましい。この構造によれば、さらに拡張体部分の柔軟性を向上させることが可能となる。 【0013】 また、前記少なくとも一部の応力集中要素は、前記直管部の一端部に存在する当該応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が一つだけ存在する一方、前記直管部の他端部に存在する当該応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が二つ以上存在することが好ましい。この構造によれば、直管部のそれぞれの端部において、拡張体の拡張性、及び拡張体部分の柔軟性の異なる性質を有することが可能となる。 【0014】 また、前記複数の応力集中要素に含まれるそれぞれの応力集中要素は、前記直管部の中心軸を基準にした互いに異なる円周位置であって、かつ、互いに一定間隔の円周部分長さを隔てた位置に配置されていることが好ましい。この構造によれば、さらに拡張体の拡張性を向上させることが可能となる。 【0015】 また、前記複数の応力集中要素に含まれるそれぞれの応力集中要素の長手方向の長さが同一であることが好ましい。この構造によれば、部材数が少なくなり、拡張体を容易に製造することが可能となる。 【0016】 また、前記応力集中要素の少なくとも一部の断面形状が円形であることが好ましい。この構造によれば、病変部を安定的に拡張でき、且つより安全に使用することが可能となる。 【0017】 また、前記応力集中要素の少なくとも一部の断面形状が、前記直管部から離れる方向に、徐々に細くなるテーパー形状であることが好ましく、前記応力集中要素の前記直管部の円周方向最先端部の少なくとも一部がブレードであることがさらに好ましい。この構造によれば、さらに拡張体の拡張性を向上させることが可能となる。 【0018】 また、前記ブレードを保護する保護部材を備えることが好ましい。この構造によれば、拡張体をより安全に使用することが可能となる。 【0019】 本発明のその他の特徴は、前記カテーテル用拡張体が接合された、前記シャフトを有するカテーテルである。 【0020】 本発明のその他の特徴およびそれらの効果は、以下の実施形態および図面によって明らかにされる。 【発明の効果】 【0021】 以上の如く、本発明のカテーテル用拡張体は、直管部の長手方向に沿って前記拡張体の外周面に配置された複数の応力集中要素、を備えており、前記複数の応力集中要素に含まれる少なくとも一部の応力集中要素が、前記直管部の中心軸方向にわたって分散して配置されていることにより、病変部に対する拡張体の拡張性を向上し、且つ拡張体部分の柔軟性を有し、高度に屈曲した生体管腔に容易に挿入することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下に本発明に係るカテーテル用拡張体およびカテーテルについて、実施形態に基づいて説明する。本発明は、直管部と、カテーテルのシャフトに接合する接合部とを有するカテーテル用拡張体(バルーン)であって、前記カテーテル用拡張体は、前記拡張体の拡張に伴って前記直管部の長手方向中心軸から離れる方向に移動する、前記直管部の長手方向に沿って前記拡張体の外周面に配置された複数の応力集中要素、を備えており、前記複数の応力集中要素に含まれる少なくとも一部の応力集中要素は、前記直管部の中心軸方向にわたって分散して配置(または中心軸方向にわたって分割して配置、または中心軸方向にわたって非連続に配置)されていることを特徴とする前記カテーテル用拡張体を提供する。これらの構造によれば、病変部に対する拡張体の拡張性を向上し、且つ拡張体部分の柔軟性を有し、高度に屈曲した生体管腔に容易に挿入することが可能となる。 【0023】 1.従来技術 拡張体101表面に複数の応力集中要素103(ブレード)を有する従来技術の側面図を図1に、拡張体断面図を図2に、拡張体直管部102の展開図を図3に示す。図1及び図3を参照すると、従来技術における応力集中要素103は、端部が直管部102の中心軸方向に対して揃った状態で配置されていることがわかる。このことにより、直管部102の断面はどの位置においても図2のように応力集中要素103が複数(図では3つ)配置された状態となり、拡張体101部分の柔軟性が悪かった。このように拡張体101部分の柔軟性が悪いと、目的とする患部に到達できないという問題がある。 【0024】 2.カテーテル用拡張体の一実施態様(拡張体201:図4〜6、拡張体301:図7) 本発明に係る「カテーテル用拡張体」の一実施様態を図4に示す。拡張体201は直管部202、応力集中要素203(203A、203B、203C、203D、203E)を有しており、応力集中要素203は拡張体201の拡張に伴って、中心軸から離れる方向へ移動するようになっている。この実施様態の直管部202の展開図を図5に示す。図5を参照すると、応力集中要素203A、203B、203Cの片端が、他の応力集中要素の同じ方向の端部とは分散して配置されていることがわかる。このことは、言い換えると、応力集中要素が、応力集中要素の近位端を含む拡張体の直管部の長手方向中心軸と垂直な近位端平面、及び応力集中要素の遠位端を含む拡張体の直管部の長手方向中心軸と垂直な遠位端平面を有し、少なくとも一部の応力集中要素の近位端平面が異なる平面であること、または少なくとも一部の応力集中要素の遠位端平面が異なる平面であること、と表現することも可能である。これらの構造により、各応力集中要素の長さを従来技術よりも短くすることが可能となり、拡張体201部分の柔軟性を従来技術よりも向上させることが可能となる。さらに、図4の拡張体201のA−A断面における断面図である図6を参照すると、A−A断面では応力集中要素が203Aと203Dの2つしか存在しない。このように、応力集中要素が少ない断面(本実施様態では応力集中要素が1〜2つ存在する断面)が拡張体201全体において関節のような働きをするため、このような断面が拡張体201の随所に存在することで、従来技術よりさらに柔軟性を向上させていることが明らかである。 【0025】 応力集中要素の数、長手方向の長さ、位置は、上記複数の応力集中要素の少なくとも一部の応力集中要素が、直管部の中心軸方向にわたって分散して配置されておればよく(図4等の応力集中要素203参照)、それ以外は特に限定されない。これらは、拡張体の拡張性と柔軟性のバランスを考慮し、設計することが可能である。図5に示す実施様態のように、それぞれの応力集中要素203の長さが異なっていてもよい。また、203Aと203B、203Dと203Eのように、直管部202の中心軸を基準にした同一円周位置に複数配置されていてもよい。 【0026】 応力集中要素は図7に示す本発明に係る拡張体の別の一実施様態のように、同一円周位置にのみ配置されていてもよい。ただし、この実施様態においては、応力集中要素303(303A、303B)が拡張体301の一方向にしか存在しないため、偏心性の病変の場合、病変部に対して応力集中要素303がうまく接触しない可能性がある。また、この実施様態は応力集中要素303Aと303Bの間に間隔があり、拡張体301を拡張したときに応力集中要素が病変に接触しない部分が存在する。そのため、より拡張体の拡張性を向上させるという観点から、図4〜図6に示す実施様態の応力集中要素203A、203C、203Dのように、直管部202の中心軸を基準にした互いに異なる円周位置に応力集中要素が配置されていることが好ましい。ただし、図7に示す実施態様は、偏心性の病変部でない場合等の所定の病変部に対して好適に使用可能である。 【0027】 さらに、その異なる円周位置に配置された応力集中要素が、長手方向に間隔を持たないように、円周方向に一部並列することが好ましい(「応力集中要素の少なくとも一部分が前記直管部の円周方向に並列するように配置」に対応)。図5では、応力集中要素203Aと203Cと203Dの一部(204A)、及び203Bと203Cと203Eの一部(204B)が、それぞれ円周方向に並列している。このような並列部分204A、204Bを有することで、直管部202のほぼ全長に渡って応力集中要素が存在することなり、病変部に隙間なく応力集中要素を接触させ、拡張体201の拡張性をさらに向上させることが可能となる。拡張体の拡張性を向上させることで、同じ病変部を拡張する際に、拡張体を拡張するための拡張圧をより低圧にすることが可能となる。拡張圧を低圧にできると、手技中における拡張体の破裂の可能性を低減することができ、さらに、病変部周辺の正常な生体管腔への悪影響を抑えることが可能となる。 【0028】 3.カテーテル用拡張体の一実施態様(拡張体401:図8〜9) 本発明に係る別の一実施様態を図8に、その直管部の展開図を図9に示す。図4〜図6の実施様態と同様に、拡張体401は直管部402、応力集中要素403(403A、403B、403C、403D)、並列部分404(404A、404B)を有している。この実施様態では、直管部402の一端部(図の右側)に存在する応力集中要素403Bの一部分に対して、並列する他の応力集中要素403Cが1つだけ存在し(並列部分404B)、直管部402の他端部(図の左側)に存在する応力集中要素403Aの一部分に対しては、並列する他の応力集中要素403Cと403Dの2つが存在する(並列部分404A)。これらの各応力集中要素403の関係は、「直管部の一端部に存在する応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が一つだけ存在する一方、前記直管部の他端部に存在する応力集中要素の少なくとも一部分に対して、前記直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が二つ以上存在する」概念に含まれる。 【0029】 並列する応力集中要素の数が多くなるほど、その部分における拡張体の拡張性は向上し、応力集中要素の数が少なくなるほどその部分における柔軟性が向上する。この実施様態に示すように、直管部402のそれぞれの端部において応力集中要素403の並列する数を制御することで、直管部402のそれぞれの端部において異なる性質を有することが可能となる。例えば、並列する他の応力集中要素が2つ存在する(並列部分404A)端部をカテーテルの近位側に、もう一方(並列部分404B)を遠位側に設定することで、病変部への挿入性を向上させることが可能となる。 【0030】 4.カテーテル用拡張体の一実施態様(拡張体501:図10〜13、拡張体601:図14) 本発明に係る別の一実施様態を図10に、その直管部の展開図を図11に示す。図4〜図6の実施様態と同様に、拡張体501は直管部502、応力集中要素503(503A、503C、503E)、並列部分504(504A、504B)を有している。本実施様態では、応力集中要素503Aの一部と503Cの一部の並列部分504A、応力集中要素503Cの一部と503Eの一部の並列部分504Bで、それぞれ並列する他の応力集中要素が1つだけ存在する。これらの各応力集中要素503の関係は、「少なくとも一部の応力集中要素は、さらに、応力集中要素の少なくとも一部分に対して、直管部の円周方向に並列する他の応力集中要素が一つだけ存在する」概念に含まれる。これは、最も近位側に存在する応力集中要素の近位端平面を除く少なくとも1つの応力集中要素の近位端平面と交わっている、応力集中要素とは異なる他の応力集中要素が1つだけ存在すること、と言い換えることができる。さらに、最も遠位側に存在する応力集中要素の遠位端平面を除く少なくとも1つの応力集中要素の遠位端平面と交わっている、応力集中要素とは異なる他の応力集中要素が1つだけ存在すること、とも言える。 【0031】 応力集中要素は、拡張体のある断面において1つ存在することで、拡張体の拡張性を飛躍的に向上させるため、柔軟性とのバランスを考慮すると、少ない方が好ましい。また、より拡張性を求める場合には、複数回拡張することで高い拡張性を得ることができる。さらに、拡張体を回転させてから拡張することで、応力集中要素を病変部の他の部分に接触させることができるため、より高い拡張性を得ることができる。 【0032】 拡張体のB−B断面における断面図である図12、C−C断面における断面図である図13を参照すると、B−B断面では応力集中要素503Aが1つしか存在せず、C−C断面においても応力集中要素503Aと503Cの2つしか存在しない。拡張体のある断面に多くの応力集中要素が存在することは、拡張体の柔軟性を悪化させることとなるので、本実施様態が従来技術より柔軟性が向上されていることは明らかである。このように、応力集中要素の一部に並列する他の応力集中要素が1つだけ存在する(または一部に並列する他の応力集中要素が存在しない)ことで、拡張体の拡張性と柔軟性のバランスをより最適にすることが可能となる。 【0033】 さらに、並列部分は、並列している応力集中要素の長手方向長さの1/2以下であることが好ましい(「直管部の円周方向に並列する応力集中要素の少なくとも一つの並列部分の長さは、並列する少なくとも一つの応力集中要素の長手方向長さの1/2以下」に対応)。応力集中要素503の並列部分504A、504Bは、C−C断面のように応力集中要素503が2つ存在し、その他の部分の断面はB−B断面のように応力集中要素503が1つしか存在しないため、B−B断面部分の方が柔軟である。そのため、C−C断面を有する並列部分504については、応力集中要素503の長手方向長さの1/2以下であることで、柔軟性をより向上させることが可能となる。 応力集中要素503間の円周方向の距離D、Eは、全て共通であることが好ましい(「複数の応力集中要素に含まれるそれぞれの応力集中要素は、直管部の中心軸を基準にした互いに異なる円周位置であって、かつ、互いに一定間隔の円周部分長さを隔てた位置に配置」に対応)。この構造により、拡張体501の拡張性をより向上させることが可能となる。 【0034】 また、応力集中要素503の長手方向長さは、拡張体501上の全ての応力集中要素503を同一の長さにすることにより、部材を単一化でき、製造が容易となる。 【0035】 応力集中要素の断面形状については特に限定されず、拡張体の大きさと比較して、病変部に拡張時の応力を集中できる形と大きさを有していればよい。応力の集中が顕著であるほど拡張体の拡張性は向上するため、拡張体の直管部から離れる方向に徐々に細くなるようなテーパー形状であることが好ましい。拡張体の拡張性を向上させるためには、拡張体の拡張時に病変部にテーパー形状の先端が接触する構造であればよく、図6や図12のように三角形でも構わないし、図14のように応力集中要素603の拡張体から離れた部分のみテーパー形状を有していても構わない。また、極度に応力を集中させるため、応力集中要素603のテーパー形状の最先端部がブレード、または刃となっていても構わない。このような構造をとることで、より拡張体の拡張性を向上させることが可能となる。 【0036】 特に応力集中要素603がブレードまたは刃を有する構造の場合、病変部以外の正常な生体管腔を傷つけないために、図14のように、応力集中要素603を両側から挟み込むような保護部材605を備えていることが好ましい。保護部材605の材質としてはゴム材料を含む樹脂製であることが好ましく、ポリアミドエラストマーのような熱可塑性エラストマー材料であることがより好ましい。このような保護部材605を有することで、拡張体601を病変部まで挿入する際や、病変部601から抜去する際の、正常な生体管腔へのダメージを軽減することが可能となる。この保護部材605は、円周方向外側部分が応力集中要素603と接合されていないため、拡張体601の拡張時には、拡張体601の圧力により先端部分が開き、応力集中要素603が病変部に接触することを妨げない。 【0037】 5.カテーテル用拡張体の一実施態様(拡張体701:図15、16) 本発明に係る別の一実施様態を図15に、F−F断面における断面図を図16に示す。拡張体701は、直管部702と応力集中要素703(703A、703C、703E)を有し、その応力集中要素の断面は円形である。応力集中要素703の断面を円形とすることで、拡張体701の拡張時に、応力集中要素703がどのような状態になっていても問題なく、安定した拡張体701の拡張性を発揮することが可能となる。また、応力集中要素703の拡張体701に接触する面が円形であることから、応力集中要素703による拡張体701への影響(傷つけ等による耐圧低下など)を小さくすることが可能となる。さらに、応力集中要素703自体の破損等の可能性を低減することもできる。そのため、手技中のトラブルを減らすことが可能となり、術者が安心して手技を実施することができる。 【0038】 6.カテーテル用拡張体の一実施態様(拡張体801:図17) 応力集中要素は、拡張体表面に直接、または土台を介して接合されていてもよいし、より柔軟性を向上させるために、図17のように、拡張体801の両端付近からのばされた支持部材806により保持されていてもよい。応力集中要素と拡張体表面の接合、及び応力集中要素803と支持部材806の接合は、当業者に周知の方法(接着、溶着など)で接合される。支持部材806はゴムのような柔軟な部材から構成されることが好ましい。この構造によると、拡張体801の収縮時に、支持部材806がたるむことなく拡張体801表面に沿って配置されることとなる。そのため、拡張体801を体内から引き抜く時などに、過剰な抵抗がかかることなく引き抜くことが可能となり、さらに、応力集中要素803の破損や脱落といった危険性を回避することが可能となる。 【0039】 7.応力集中要素の素材 上述の各実施態様で説明した応力集中要素(上記「ブレード」および「刃」を含む)の素材については特に限定されていないが、より拡張体の拡張性を向上させるためには、金属であることが好ましく、ステンレス鋼であることがさらに好ましい。また、柔軟性を重視するためには、超弾性金属であることが好ましく、Ni−Ti合金であることがさらに好ましい。拡張体の拡張性と柔軟性のバランスを考慮して、応力集中要素が複数の貫通穴を有していても構わない。 【0040】 8.カテーテル用拡張体が接合されるカテーテル 本発明に係る拡張体は、通常カテーテルのシャフトの遠位端付近に接合されて使用される。接合されるカテーテルは特に限定されず、ガイドワイヤールーメンがカテーテル全長にわたって存在するオーバー・ザ・ワイヤー型でもよく、ガイドワイヤールーメンがカテーテル先端部分にのみ存在するラピッド・エクスチェンジ型でもよい。直管部の拡張時の外径についても特に問わないが、冠動脈や膝より下の部分の血管等を治療する場合には2〜4mm程度が好ましく、大腿動脈から膝上部分の血管や腕の血管等を治療する場合には4〜9mm程度が好ましい。また、拡張体の長手方向長さは、直管部が10〜50mm程度であることが好ましい。直管部が長くなるほど応力集中要素を分散して配置する効果は大きく、応力集中要素の長手方向長さは直管部の1/3〜1/5の長さであり、3〜10mm程度であることが好ましい。この場合、応力集中要素の並列部分は1〜2mm程度であることが好ましい。 【0041】 上述した各実施態様の応力集中要素の数、長手方向の長さ、位置、形状は、当業者の周知の手段によって変更可能である。例えば、拡張体に含まれる全ての応力集中要素をいずれかの実施態様と同様にしてもよいし、あるいは、拡張体に含まれる一部の応力集中要素をいずれかの実施態様と同様にしてもよい。その他、上述の各実施態様のいずれかの特徴を組合わせた拡張体を作成することも可能である。 【実施例】 【0042】 以下に本発明に係る拡張体の実施例と比較例について詳説するが、以下の実施例は本発明を何ら限定するものではない。 【0043】 (実施例1) 直管部の長手方向長さが12mm、拡張時の外径が3.0mm、近位側のスリーブ内径が0.90mm、遠位側のスリーブ内径が0.60mmであるポリアミドエラストマー製の拡張体を使用した(ショア硬度72D)。SUS440製で、底辺が0.3mm、高さが0.2mmの二等辺三角形の断面を有し、長手方向長さが4mmである三角柱を応力集中要素として3本使用した。この応力集中要素の底面を、拡張した拡張体の表面にウレタン接着剤を使用して接合した。 【0044】 応力集中要素は直管部の近位端から1mm離れた位置に1本接合し、拡張体を120°回転させ、近位端から4mm離れた位置に1本接合し、さらに拡張体を120°回転させ、近位端から8mm離れた位置に1本接合した。そのためそれぞれの応力集中要素の並列部分の長さは1mmである(図10〜13参照)。 【0045】 アウターチューブは内径0.71mm、外径0.88mm、長さ400mmであるポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D)を、インナーチューブは内径0.43mm、外径0.56mm、長さ435mmであるポリアミドエラストマー製チューブ(ショア硬度72D)を使用した。アウターチューブの遠位端と拡張体の近位側スリーブを、インナーチューブの遠位端と拡張体の遠位側スリーブをそれぞれ熱溶着により接合した。アウターチューブの近位端とインナーチューブの近位端を、それぞれポリカーボネート製のハブにウレタン接着剤を使用して接合して、図10に示す拡張体を有するカテーテルを作製した。 【0046】 (実施例2) 実施例1と同様の三角柱4本と、長手方向長さが8mmの三角柱1本を応力集中要素として使用した。実施例1と同様に応力集中要素の底面を、拡張した拡張体の表面にウレタン接着剤を使用して接合した。応力集中要素は直管部の近位端から1mm離れた位置に、長手方向長さが4mmの三角柱を接合し、さらにその三角柱の遠位端から2mm離れた位置に、長手方向長さが4mmの三角柱をもう1本接合した。拡張体を120°回転させ、近位端から2mm離れた位置に長手方向長さが8mmの三角柱を接合した。さらに拡張体を120°回転させ、近位端から1mm離れた位置に長手方向長さが4mmの三角柱を1本接合し、その三角柱の遠位端から2mm離れた位置に残りの1本を接合した(図4〜6参照)。それぞれの応力集中要素の並列部分の長さは3mmである。 【0047】 その他の部分は実施例1と同様の方法で、図4に示す拡張体を有するカテーテルを作製した。 【0048】 (実施例3) 実施例1と同様の三角柱3本と、長手方向長さが8mmの三角柱1本を応力集中要素として使用した。実施例1と同様に応力集中要素の底面を、拡張した拡張体の表面にウレタン接着剤を使用して接合した。応力集中要素は直管部の近位端から1mm離れた位置に、長手方向長さが4mmの三角柱を接合し、さらにその三角柱の遠位端から2mm離れた位置に、長手方向長さが4mmの三角柱をもう1本接合した。拡張体を120°回転させ、近位端から2mm離れた位置に長手方向長さが8mmの三角柱を接合した。さらに拡張体を120°回転させ、近位端から1mm離れた位置に長手方向長さが4mmの三角柱を1本接合した(図8、9参照)。それぞれの応力集中要素の並列部分の長さは3mmである。 【0049】 その他部分は実施例1と同様の方法で、図8に示す拡張体を有するカテーテルを作製した。 【0050】 (比較例1) SUS440製で、底辺が0.3mm、高さが0.2mmの二等辺三角形の断面を有し、長手方向長さが10mmである三角柱を応力集中要素として3本使用した。実施例1と同様に応力集中要素の底面を、拡張した拡張体の表面にウレタン接着剤を使用して接合した。応力集中要素は直管部の近位端から1mm離れた位置に三角柱を1本接合し、拡張体を120°回転させ、近位端から1mm離れた位置に三角柱を1本接合した。さらに拡張体を120°回転させ、近位端から1mm離れた位置に三角柱を1本接合した。その他の部分は実施例1と同様の方法で、図1に示す拡張体を有するカテーテルを作製した。 【0051】 (評価) 図18は、評価に使用した屈曲プレートの概略図である。37℃の生理食塩水を満たした水槽中に血管を模擬した屈曲プレート11を配置し、屈曲プレート11にはポリエチレン管12を配置した。ポリエチレン管12は直線部13と屈曲部14から構成され、直線部13の長さは60mm、屈曲部14の曲率半径は10mmであり、ポリエチレン管12の外径15は5mm、内径16は3mmである。ポリエチレン管12の内部には0.014”のガイドワイヤーを予め挿通した。ガイドワイヤーの終端は屈曲プレート11の終端から50mm出た位置に配置した。 【0052】 カテーテル近位端のハブにインフレーションデバイスを装着し、減圧して拡張体を収縮させた状態で評価した。屈曲プレート11の入口からカテーテルをガイドワイヤーに沿って挿入した時の操作性を評価した。カテーテルの近位端を手で持ち、屈曲プレート11の終端部まで進めることができた場合は通過、途中でカテーテルのキンク等が生じた場合は不通過と評価した。評価結果を表1に示す。 【0053】 【表1】
この評価により、カテーテルを体内へ挿入する際の操作性が評価できる。実施例1から3は通過時の抵抗に差は感じたものの、全て屈曲部を通過し、良好なカテーテル操作性を示した。これに対して、比較例1は屈曲部を通過する際にかなりの抵抗を感じ、カテーテルの近位側でキンクが生じ、不通過となった。 【図面の簡単な説明】 【0054】 【図1】図1は、従来技術の拡張体の側面図である。 【図2】図2は、従来技術の拡張体の直管部の断面図である。 【図3】図3は、従来技術の拡張体の直管部の展開図である。 【図4】図4は、本発明に係る拡張体の一実施様態の側面図である。 【図5】図5は、本発明に係る拡張体の一実施様態の直管部の展開図である。 【図6】図6は、本発明に係る拡張体の一実施様態のA−A断面における断面図である。 【図7】図7は、本発明に係る拡張体の一実施様態の側面図である。 【図8】図8は、本発明に係る拡張体の一実施様態の側面図である。 【図9】図9は、本発明に係る拡張体の一実施様態の直管部の展開図である。 【図10】図10は、本発明に係る拡張体の一実施様態の側面図である。 【図11】図11は、本発明に係る拡張体の一実施様態の直管部の展開図である。 【図12】図12は、本発明に係る拡張体の一実施様態のB−B断面における断面図である。 【図13】図13は、本発明に係る拡張体の一実施様態のC−C断面における断面図である。 【図14】図14は、本発明に係る拡張体の一実施様態の断面図である。 【図15】図15は、本発明に係る拡張体の一実施様態の側面図である。 【図16】図16は、本発明に係る拡張体の一実施様態のF−F断面における断面図である。 【図17】図17は、本発明に係る拡張体の一実施様態の側面図である。 【図18】図18は、評価に使用した屈曲プレートの概略図である。 【符号の説明】 【0055】 11 屈曲プレート 12 ポリエチレン管 13 直線部 14 屈曲部 15 ポリエチレン管の外径 16 ポリエチレン管の内径 101 拡張体 102 直管部 103 応力集中要素 201 拡張体 202 直管部 203 応力集中要素 203A 応力集中要素 203B 応力集中要素 203C 応力集中要素 203D 応力集中要素 203E 応力集中要素 204A 並列部分 204B 並列部分 301 拡張体 302 直管部 303 応力集中要素 303A 応力集中要素 303B 応力集中要素 401 拡張体 402 直管部 403 応力集中要素 403A 応力集中要素 403B 応力集中要素 403C 応力集中要素 403D 応力集中要素 404A 並列部分 404B 並列部分 501 拡張体 502 直管部 503 応力集中要素 503A 応力集中要素 503C 応力集中要素 503E 応力集中要素 504A 並列部分 504B 並列部分 601 拡張体 602 直管部 603 応力集中要素 605 保護部材 701 拡張体 702 直管部 703 応力集中要素 703A 応力集中要素 703C 応力集中要素 703E 応力集中要素 801 拡張体 802 直管部 803 応力集中要素 803A 応力集中要素 803C 応力集中要素 803E 応力集中要素 806 支持部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000941 【氏名又は名称】株式会社カネカ
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| 【出願日】 |
平成18年6月21日(2006.6.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−276(P2008−276A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−171654(P2006−171654) |
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