| 【発明の名称】 |
消臭剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 美香
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| 【要約】 |
【課題】安全性に優れ、悪臭に対して高い消臭効果を発揮する新規な消臭剤を提供する。
【構成】南天を有効成分として含有することにより、安全で且つ消臭効果に優れた消臭剤を提供することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 南天を有効成分として含有する消臭剤。 【請求項2】 飲食物の消臭用である請求項1記載の消臭剤。 【請求項3】 アルカリ系悪臭に対する消臭用である請求項1記載の消臭剤。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 南天を有効成分として含有する消臭剤に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、生活環境に対する意識の変化に伴い、各種不快な臭い(悪臭)の防止に対する社会全体の関心が高まってきている。悪臭は、例えば、トイレ、靴、生ゴミ、排泄物、タバコ、口臭、体臭、ペットなどいろいろな発生源より産生され、産生される悪臭の種類もまたさまざまである。これら悪臭のうちでもとりわけアンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンは4大悪臭と呼ばれ、生活環境の中でも発生しその防止が種々方法により試みられている。消臭は、化学的消臭、物理的消臭、生物的消臭、感覚的消臭の4つに大別され、これら方法を利用した消臭剤組成物が多数開発されている。 【0003】 また、われわれが身近に感じ、日常的に不快に感じる悪臭としては、例えば、口臭や体臭、あるいはニンニク臭などの飲食物に由来するものなどがあげられる。特に、不快な口臭は人間関係に支障をきたす原因ともなり得るため、そのような口臭に対して低減・消臭効果を発揮する商品の提供が消費者からは切望されている。口臭の主な成分は、硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、アミン、エタノール、インドール、スカトールなどであることが知られている。また、ニンニク摂取後に生じる硫化物も第三者に対して不快な臭いであると感じさせるとともに、口臭の原因となることが知られている。 【0004】 これら悪臭を低減・消臭する方法がこれまでに種々提案されている。例えば、マロン酸エステル類等を配合した消臭剤(特許文献1参照)、香料成分によるマスキング方法、合成殺菌剤による口腔内細菌の増殖抑制、各種植物抽出物の使用(特許文献2〜4参照)などが報告されている。 【0005】 【特許文献1】特開平8−275995号公報 【特許文献2】特開平11−123068号公報 【特許文献3】特開2004−307436号公報 【特許文献4】特開2002−325828号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、不快な臭いの低減・消臭を目的として利用される合成殺菌剤は、不快な臭いを発生させる微生物や細菌類を効果的に殺菌することは期待できるが、必ずしも人体に対して安全であるとは言いきれない問題がある。健康に対する意識の向上やペット愛好家が増える昨今、人体およびペットに対する安全性についても重要視されるようになってきた。そのため、必然的に消費者からは安全性の高い商品の提供が望まれるようになってきた。一方、植物抽出物の利用に関しては安全性という点では克服できるかもしれないが、その効果については未だ十分に満足できるものではない。本発明の目的は、悪臭に対して、安全で且つより優れた効果を発揮する新規な消臭剤を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明者らは、かかる課題を克服すべく鋭意研究を行った。その結果、意外なことに南天が不快な臭い、特に、アンモニアなどのアルカリ系の悪臭、ニンニク等の飲食物由来の不快臭に対して優れた低減・消臭効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。 【発明の効果】 【0008】 本発明によると、悪臭に対して優れた低減・消臭効果を発揮する消臭剤を提供することができる。また、本発明に係る消臭剤は、特にニンニク臭などの飲食物に由来する悪臭やアンモニア臭などのアルカリ系悪臭物質に由来する悪臭に対して優れた消臭効果を発揮することができる。また、これら物質に起因する口臭等の不快臭に対しても優れた低減・消臭効果をもたらすことが期待できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明に用いられる南天は、メギ科ナンテン属の植物であり、果実の赤いナンテン(Nandina domestica)と果実の白いシロナンテン(Nandina domestica var. leucocarpa)が知られている。抽出には、ナンテンあるいはシロナンテンの葉、花、実、根、茎、芽、幹などのいずれの部位を用いても構わないが、原料の入手の容易性や効果の点から、特に実および/又は葉の抽出物が好ましい。抽出の際には、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるために、攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。 【0010】 抽出溶媒としては、水の他、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル,酢酸エチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類等の溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよく、水や二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノール,メタノール,アンモニア等の1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。これらの抽出溶媒の中でも、使用性や効果の点から、特にエタノール水溶液を用いるのが好ましい。 【0011】 南天の上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、濃縮,乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはこれらの生理作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。南天の前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、使用時に溶媒に溶解して用いることもできる。 【0012】 なお、本発明で用いる南天抽出物には、南天の葉,花,実,根,芽,幹等のいずれかの部位をそのまま乾燥し、粉末化したものも含まれ、南天エキスとして市販されているものを用いてもよい。 【0013】 本発明の消臭剤は、例えば、口臭、体臭、ゴミの腐敗臭、ペットの臭い、トイレ臭、室内臭、靴臭などさまざまな悪臭を低減するために利用することができる。 【0014】 本発明の消臭剤は、さまざまな形態に加工することができ、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、家庭用品として利用することができる。 【0015】 たとえば、本発明の消臭剤を経口用剤に配合する場合その形態は特に限定されないが、液剤等の液状の形態や、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、飴剤等の固形剤、あるいはゼリー、グミ、ガムなどの様々な形態に加工し使用することができる。その際、他の添加剤、例えば、賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、防腐剤、コーティング剤、保存剤、矯味剤、香料、着色剤、可塑剤などを添加することができる。 【0016】 また、上述のほか、本発明の消臭剤は、石鹸状、ローション状、乳液状、クリーム状、軟膏状、スティック状、スプレー状、ゼリー状、ゲル状などの形態にも加工し利用することができ、その際、必要に応じ他の添加剤等を配合することができる。 【0017】 さらに、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。まず、本発明の南天抽出物の調製方法について説明する。 【実施例】 【0018】 [調製例1]ナンテン(Nandina domestica)の実の乾燥粉砕物1kgに水を10L添加し、90℃にて6時間還流して抽出した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、南天抽出物1を得た。 【0019】 [調製例2]シロナンテン(Nandina domesutica var. leucocarpa)の実の乾燥粉砕物1kgに30重量%エタノール水溶液を10リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、南天抽出物2を得た。 【0020】 [調製例3]ナンテン(Nandina domesutica)の葉の乾燥粉砕物1kgに30重量%エタノール水溶液を10L添加し、室温で7日間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、南天抽出物3を得た。 【0021】 [実施例1]飴 (1)グラニュー糖 60.0(重量%) (2)水飴 36.9 (3)南天抽出物1 3.0 (4)香料 0.1 製法:(1)〜(4)を用い、常法に従い飴剤を調製した。 【0022】 [実施例2]液体消臭剤 (1)エタノール 98.9(重量%) (2)南天抽出物2 1.0 (3)香料 0.1 製法;(1)〜(3)を用い、常法に従い液体消臭剤を調整した。 【0023】 [実施例3]消臭スプレー (1)エタノール 50.0(重量%) (2)ジクロロジフルオロメタン 49.5 (3)南天抽出物3 0.5 製法:(1)〜(3)を用い、常法に従い消臭スプレーを調製した。 【0024】 [比較例1] (1)グラニュー糖 60.0(重量%) (2)水飴 39.9 (3)香料 0.1 製法:(1)〜(3)を用い、常法に従い飴剤を調製した。 【0025】 [試験例1]アンモニア臭に対する効果 アンモニア臭に対する消去効果を以下方法にて確認した。試験に用いた試料は表1のとおりであり、本発明の消臭剤としては南天抽出物1を精製水にて10倍希釈したものを使用した。表1記載の試料をそれぞれ50mL密閉容器に入れ室温にて放置し、1時間後、3時間後、6時間後にアンモニア臭の有無を官能評価にて確認した。評価基準は次のとおりとした。◎:アンモニア臭が全くしない、○:アンモニア臭がごく僅かにする、×:非常に強いアンモニア臭がする。また、評価結果については表1にあわせて記載した。表1の結果よりわかるように、南天抽出物を添加した実施例4および5では、アンモニア臭が著しく消去されていることが認められた。つまり、本発明の南天抽出物は、4大悪臭のひとつであるアンモニア臭に対して優れた消臭効果を発揮することを見出すことができた。 【0026】 【表1】
【0027】 [試験例2]飲食物由来臭に対する効果 食後発生する口臭に対する消臭効果を以下方法にて確認した。試験試料には本発明品である実施例1および南天抽出物を含まない比較例1の飴剤を用い、被験者は各群5名とした。各被験者にニンニク入り餃子5個を食してもらい、食後試験サンプルの飴1個を噛まずに食べてもらった。その後、無臭袋に呼気を採取し、ニンニク臭に対する消臭効果を官能評価した。評価基準は表2に示すとおりとし、あわせて各評価を行った人数も記載し、点数にその点数を付けた人を乗じて得られた値の合計点数も示した。表2より、南天抽出物を添加した実施例1ではニンニク摂取後の口臭に対して著しい消臭効果を示すことが確認された。つまり、本発明の南天抽出物はニンニク摂取後の口臭に対して優れた消臭効果を発揮することを見出すことができた。 【0028】 【表2】
【産業上の利用可能性】 【0029】 本発明を用いれば、優れた消臭効果を発揮する消臭剤を得ることができる。また、安全性にも優れているため、ヒト用および/またはペット用として安心して利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591074231 【氏名又は名称】常盤薬品工業株式会社 【識別番号】000135324 【氏名又は名称】株式会社ノエビア
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| 【出願日】 |
平成18年8月28日(2006.8.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−49020(P2008−49020A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−230238(P2006−230238) |
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