| 【発明の名称】 |
2剤型酸化染毛剤第1剤のナフトール臭マスキング剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 義美
【氏名】佐久間 克也
【氏名】加藤 千香
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| 【要約】 |
【課題】カップラーとしてα−ナフトールが配合されている2剤型酸化染毛剤の第1剤において、α−ナフトールの特異臭を効果的にマスキングできる香料化合物を提供する。
【構成】下記の香料化合物群より選ばれた少なくとも1種のマスキング剤の使用であり、本マスキング剤を0.0001〜3000ppm添加する。〔香料化合物群〕 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、シス−3−ヘキセン−1−オール、ジヒドロミルセノール、エチルリナロール、リナロール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、テトラヒドロリナロール、セドリルメチルエーテル、ジフェニルオキサイド、α−ダマスコン、β−ダマスコン、β−イオノン、メチルイオノン、ローズオキサイド、シトロネリルニトリルなど。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 α−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤に添加され、下記の香料化合物群より選ばれた少なくとも1種の香料化合物からなることを特徴とするナフトール臭マスキング剤。 〔香料化合物群〕 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 シス−3−ヘキセン−1−オール、 ジヒドロミルセノール、 エチルリナロール、 リナロール、 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 テトラヒドロリナロール、 セドリルメチルエーテル、 ジフェニルオキサイド、 α−ダマスコン、 β−ダマスコン、 β−イオノン、 メチルイオノン、 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン、 5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、 ローズオキサイド、 シトロネリルニトリル、 1−メチル−2−(1,2,2−トリメチルビシクロ[3.1.0]−ヘクス−3−イルメチル)シクロプロピル)メタノール、 2,6,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、 3α,6,6,9α−テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1−b]フラン、および 2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリル。 【請求項2】 香料化合物が、 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 ジヒドロミルセノール、 リナロール、 ジフェニルオキサイド、 5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、およびシトロネリルニトリル からなる群より選ばれた少なくとも1種の香料化合物であることを特徴とする、請求項1記載のナフトール臭マスキング剤。 【請求項3】 ナフトール臭マスキング剤として下記の香料化合物群より選ばれた少なくとも1種の香料化合物が、0.0001〜3000ppm添加されてなるα−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤。 〔香料化合物群〕 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 シス−3−ヘキセン−1−オール、 ジヒドロミルセノール、 エチルリナロール、 リナロール、 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 テトラヒドロリナロール、 セドリルメチルエーテル、 ジフェニルオキサイド、 α−ダマスコン、 β−ダマスコン、 β−イオノン、 メチルイオノン、 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン、 5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、 ローズオキサイド、 シトロネリルニトリル、 1−メチル−2−(1,2,2−トリメチルビシクロ[3.1.0]−ヘクス−3−イルメチル)シクロプロピル)メタノール、 2,6,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、 3α,6,6,9α−テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1−b]フラン、および 2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリル。 【請求項4】 下記の香料化合物群より選ばれた少なくとも1種の香料化合物を、0.0001〜3000ppm添加することを特徴とするα−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤第1剤のナフトール臭マスキング方法。 〔香料化合物群〕 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 シス−3−ヘキセン−1−オール、 ジヒドロミルセノール、 エチルリナロール、 リナロール、 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 テトラヒドロリナロール、 セドリルメチルエーテル、 ジフェニルオキサイド、 α−ダマスコン、 β−ダマスコン、 β−イオノン、 メチルイオノン、 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン、 5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、 ローズオキサイド、 シトロネリルニトリル、 1−メチル−2−(1,2,2−トリメチルビシクロ[3.1.0]−ヘクス−3−イルメチル)シクロプロピル)メタノール、 2,6,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、 3α,6,6,9α−テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1−b]フラン、および 2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリル。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、白髪染め等に用いられている2剤型酸化染毛剤の第1剤の臭気マスキング剤に関し、詳しくは、主成分の酸化染毛剤とともにカップラー染料として前記第1剤に配合されるα−ナフトールの持つ特異臭のマスキング剤およびマスキング方法に関する。 【0002】 また、本発明は、当該マスキング剤が添加されたα−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤に関する。 【背景技術】 【0003】 現在、白髪染めをはじめとする染毛剤としては、いわゆる酸化染毛剤(oxidation hair dye)が広く使用されて主流となっている。かかる酸化染毛剤は、酸化染料に酸化剤を作用させて酸化重合をさせるために2剤型式を採用し、主成分の酸化染料、直接染料、アルカリ剤、界面活性剤および香料等を含む第1剤と、過酸化水素等の酸化剤を主成分として含む第2剤とから構成されている。 【0004】 2剤反応型のこのタイプの染毛剤は無色の低分子の酸化染料を毛髪中に浸透させ、毛髪中で酸化重合を行なわせることにより色素を生成させ毛髪を染着するものである。 【0005】 酸化染料は、自身の酸化により発色する染料中間体と、この染料との組み合わせにより種々の色調となるカップラーとに分けられ、これらの組み合せにより幅広い色調が得られる。 【0006】 染料中間体としてはパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、オルトトルイレンジアミン、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、2−(β−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、ジフェニルアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸またはその塩類等が使用されている。 【0007】 また、カップラーとしては、ポリヒドロキシフェノール系、アミノフェノール系、およびジアミン系等に大別されるが、例えば、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、メタトルイレンジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノールまたはその塩類等が使用されている。 【0008】 さらに、染料中間体及びカップラー以外の染料として、染め上がりを向上させる目的で直接染料が配合される場合がある。 【0009】 直接染料としては、例えば、4−ニトロメタフェニレンジアミン、4−ニトロオルトフェニレンジアミン、2−ニトロパラフェニレンジアミン、ピクラミン酸、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノールまたはその塩等が使用されている。 【0010】 2剤型酸化染毛剤は、ユーザーの嗜好に応じた種々の色調に毛髪を染色することができ、しかも、その染毛力も優れているので非常に便利であり、業務用のみならず家庭用に広く普及している。そのため、市場から常に高度の品質保持が要求されている。 【0011】 また、香りの良さを特徴としたヘアカラー商品が多種販売されている。製品の差別化や使用感の向上のため多様な香調が求められている。 【0012】 こうした風潮の中、染毛剤に含まれる多種多様の成分の中でも、アルカリ剤のアンモンニア刺激臭、モノエタノールアミンのアミン臭および溶剤臭については、多くのユーザーが共通して不快感を抱くため、それら臭気のマスキングに関する数々の提案がなされている(特許文献1〜5参照)。 【0013】 染毛剤の有効成分に指定され、カップラーとして2剤型酸化染毛剤第1剤に配合されるα−ナフトールは、独特の臭気を持ち、製品中において強い臭気を発生させる点で問題視されるが、アンモニア臭等の刺激臭に比べれば、対策を講ずべき優先順位が低かったため、その臭気マスキングに関する具体的な検討は行なわれていなかったのが現状である。 【0014】 しかしながら、最近の一般的な傾向として、臭いや香りに対する関心が、従来以上に高まっており、ナフトール臭が製品における香りの調和を乱すという指摘がなされるようになった。 【0015】 従って、α−ナフトール臭のマスキング効果に優れた香料化合物の提供が強く要望されているが、その一方で、添加したマスキング剤香料化合物の一部は、他の染毛剤成分、特に中核となる染料と反応し、経時的に染料を変化或いは劣化させてしまうという問題があった。 【0016】 要するに、2剤型酸化染毛剤第1剤の臭気マスキング剤を新開発する際は、マスキング効果が高いことに加え、染毛剤本来の機能が損なうことのない成分であることに十分な配慮が必要である。 【0017】 しかしながら、染毛剤に適用される香料化合物は極めて種類が多く、また、化学構造や作用も千差万別なので、ナフトール臭を効果的にマスキングしつつ、その染毛剤の安定性に悪影響を及ぼすことがない具体的な香料化合物の提供は非常に困難であった。 【特許文献1】特開2003−137758公報 【特許文献2】特開2002−97122公報 【特許文献3】特開2000−344629公報 【特許文献4】特開2003−277246公報 【特許文献5】特開2004−107208公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0018】 本発明が解決しようとする課題は、カップラーとしてα−ナフトールが配合されている2剤型酸化染毛剤の第1剤において、α−ナフトール自体を変化或いは劣化させずにα−ナフトールの特異臭を効果的にマスキングできる香料化合物を提供すること、およびα−ナフトール臭のマスキング方法を提供することである。 【0019】 また、α−ナフトールが含有されているものの、その特異臭が効果的にマスキングされた2剤型酸化染毛剤の第1剤を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0020】 本発明者らは、上記従来技術における問題点を解決すべく鋭意研究した結果、多種多様の香料化合物の中でも、特定の香料化合物が、α−ナフトール由来の特異臭に対し優れたマスキング効果を示し、且つその存在がα−ナフトールの経時的な変化の要因にならないことを見出し、本発明を完成するに至った。 【0021】 すなわち、本発明は、α−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤に添加され、下記の香料化合物群より選ばれた少なくとも1種の香料化合物からなることを特徴とするナフトール臭マスキング剤である。 〔香料化合物群〕 2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 シス−3−ヘキセン−1−オール、 ジヒドロミルセノール、 エチルリナロール、 リナロール、 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、 テトラヒドロリナロール、 セドリルメチルエーテル、 ジフェニルオキサイド、 α−ダマスコン、 β−ダマスコン、 β−イオノン、 メチルイオノン、 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン、 5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、 ローズオキサイド、 シトロネリルニトリル、 1−メチル−2−(1,2,2−トリメチルビシクロ[3.1.0]−ヘクス−3−イルメチル)シクロプロピル)メタノール、 2,6,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、 3α,6,6,9α−テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1−b]フラン、および 2−シクロヘキシリデン−2−フェニルアセトニトリル。 【0022】 また、本発明は、上記マスキング剤において、香料化合物が、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、ジヒドロミルセノール、リナロール、ジフェニルオキサイド、5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、およびシトロネリルニトリルからなる群より選ばれた少なくとも1種の香料化合物であることを特徴とする。 【0023】 また、本発明は、ナフトール臭のマスキング剤として上記〔香料化合物群〕より選ばれた少なくとも1種の香料化合物が、0.0001〜3000ppm添加されてなるα−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤である。 【0024】 さらに、本発明は、上記〔香料化合物群〕より選ばれた少なくとも1種の香料化合物を、0.0001〜3000ppm添加することを特徴とするα−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤第1剤のナフトール臭マスキング方法である。 【発明の効果】 【0025】 本発明のマスキング剤は、2剤型酸化染毛剤の第1剤中に配合されたα−ナフトール由来の特異臭を効果的にマスキングすることができ、しかも、α−ナフトールの安定性を大きく損ねることがない。また、マスキング効果は長期間の持続性がある。 【0026】 また、本発明のナフトール臭マスキング方法は、特定の化合物をα−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤に添加するものであるが、同化合物は、市場で入手し易い化合物であり、しかも極微量の添加量でナフトール臭を効果的にマスキング可能なので、簡便でありコスト面で有利である。 【0027】 また、本発明の2剤型酸化染毛剤の第1剤は、ナフトール臭が長期間にわたってマスキングされ、しかもカップラー染料のα−ナフトールは安定した状態のままで存在するので長期間にわたって所期の染毛力を保持できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 〔A〕ナフトール臭マスキング剤 (1)マスキング剤の種類 本発明において、α−ナフトールが放つ独特の臭気のマスキング剤として使用される香料化合物は、下記の表1に記載された化合物である。これらは、いずれも芳香を有する物質であり、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 なお、表1に記載のとおり、いずれも市販品として入手可能である。 【0029】 【表1】
【0030】 【表2】
【0031】 上記の香料化合物の中でも、α−ナフトールの香りとの調和の観点から、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、ジヒドロミルセノール、リナロール、ジフェニルオキサイド、5−メチル−3−ヘプテノンオキシム、シトロネリルニトリルからなる群から選ばれる1種又は2種以上の香料化合物が好適である。 【0032】 (2)マスキング剤の添加量 2剤型酸化染毛剤の第1剤中にα−ナフトールを配合する際、好ましい配合量は0.01〜0.5質量%である。こうした場合を考慮すると、マスキング効果を得るためには、α−ナフトール含有2剤型酸化染毛剤の第1剤に、0.0001〜3000ppmの範囲で、特に0.1〜2000ppmの範囲で添加することが好ましい。0.0001ppm未満ではマスキング効果が発揮されず、一方、3000ppmを超えると製品に添加されている香料の持つイメージを壊してしまう可能性があるからである。 また、2種以上のマスキング剤を併用する場合においても、その合計の添加量が上記の量的範囲内であることが好ましい。 【0033】 (3)マスキング剤の2剤型酸化染毛剤の第1剤への添加方法 本発明のマスキング剤は単独または2種以上を配合して2剤型酸化染毛剤の第一剤に添加することができる。また、後述の香料成分の1種又は2種以上と混合して添加することもできる。 【0034】 〔B〕2剤型酸化染毛剤の第1剤 本発明の酸化染毛剤の第1剤は、上述したマスキング剤以外に下記の成分から構成される。 (1)酸化染料 本発明の酸化染毛剤の第1剤に含有される酸化染料は、酸化剤による酸化重合によって発色可能な化合物を示す。この酸化染料は、染料中間体及びカップラーに分類され、第1剤には少なくとも染料中間体が含有される。 【0035】 染料中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)、それらの塩類等が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。 【0036】 カップラーとしてはα−ナフトールを使用するが、さらに併用可能なカップラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。 【0037】 これらの酸化染料は単独で配合してもよく、複数を組み合わせて配合してもよい。染料中間体の中でも、染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種が好ましい。 【0038】 酸化染毛剤の第1剤中における酸化染料の含有量は、好ましくは0.01〜15.0質量%である。この含有量が0.01質量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、15.0質量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得られにくい。 【0039】 (2)アルカリ剤 本発明の酸化染毛剤の第1剤に用いられるアルカリ剤は、単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。 【0040】 アルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。 【0041】 アルカノールアミンの具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。 【0042】 アンモニウム塩の具体例としては、ハロゲン化アンモニウム、無機系アンモニウム塩、有機系アンモニウム塩等が挙げられる。ハロゲン化アンモニウムとしては塩化アンモニウム等、無機系アンモニウム塩としては炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等、有機系アンモニウム塩としては乳酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム等が挙げられる。 【0043】 第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.7〜8質量%である。この含有量が0.1質量%未満であると、十分な明度が得られないおそれがある。一方、10質量%を超えて配合すると、仕上り後の毛髪において良好な感触を得ることが困難となるおそれがある。 【0044】 酸化染毛剤の第1剤は、使用時に過酸化水素等の酸化剤を含む第2剤と混合して使用される。この際、第1剤と第2剤を質量比で1:3〜2:1の割合で混合するのが好ましく、1:2〜1:1の割合で混合するのがより好ましい。 【0045】 (3)香料成分 通常香料として用いる、脂肪族炭化水素、脂肪族環状炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、脂肪族環状アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、脂肪族環状アルデヒド、テルペン系アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、脂肪族環状カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、脂肪族環状ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸族エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物などの合成香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料から選ばれる1種又は2種以上を使用することができる。 【0046】 (4)その他の成分 酸化染毛剤の第1剤には、更に界面活性剤、油性成分、高分子化合物、溶剤等から選ばれる少なくとも一種を配合することができる。 界面活性剤の具体例としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。油性成分の具体例としては、炭化水素、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン誘導体等が挙げられる。 【0047】 高分子化合物としては、カチオン性高分子化合物、両性高分子化合物、アニオン性高分子化合物、非イオン性高分子化合物が挙げられる。 【0048】 溶剤としては、水、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、へキシレングリコール、エチルカルビトール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。 【0049】 更に、その他の添加成分として、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸等の保湿剤;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベンジルオキシエタノール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の染色助剤;パラベン等の防腐剤;EDTA−Na等のキレート剤;フェナセチン、EDTA、8−オキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸尿酸、タンニン酸、フェノキシエタノール等の安定化剤;リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等のpH調整剤;チオグリコール酸、亜硫酸塩等の酸化防止剤;液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素、炭酸ガス等の噴射剤;その他、アミノ酸、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、顔料、紫外線吸収剤等、また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されているものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。 【実施例】 【0050】 以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 〔実施例1〕 下記の処方に従い、α−ナフトールのマスキング剤としてバクダノール(前記「表1」に記載された製品を使用)を0.2質量%(=2000ppm)添加した酸化染毛剤1剤を調製した(「表2」参照)。 【0051】 【表3】
【0052】 〔実施例2〕〜〔実施例21〕 上記実施例1の酸化染毛剤1剤に添加したバクダノールに代えて、同量の他の香料化合物(いずれも前記表1に記載された製品を使用)をそれぞれ添加した酸化染毛剤1剤を調製し、実施例2〜21とした(「表3」参照)。 【0053】 【表4】
【0054】 〔比較例1〕〜〔比較例21〕 前記実施例1の酸化染毛剤1剤においてバクダノールに代えて、同量の下記香料化合物をそれぞれ添加した酸化染毛剤第1剤を調製し、比較例1〜21とした。 【0055】 【表5】
【0056】 〔試験例1〕 上記のとおり調製した各酸化染毛剤第1剤中のα−ナフトールに対する各種香料化合物のマスキング効果の試験を行った。この試験例1では調製直後のマスキング効果を評価した。 【0057】 実施例1〜21および比較例1〜21で調製された酸化染料剤第1剤の試料を、各々30mlずつガラス瓶に入れ、ナフトール由来臭気のマスキング効果を官能にて評価した。 【0058】 官能評価は専門パネラー5名で実施した。以下に示す基準でマスキング度合いを判断してもらい、(×)を0点、(△)を1点、(○)を2点、(◎)を3点として平均四捨五入しその整数に相当する記号を記して各々のマスキング剤の評価結果とした。 評価結果を「表5」〜「表10」に示す。 マスキング効果の評価基準は以下のとおりである。 ◎ : マスキングが非常に良好 ○ : マスキングが良好 △ : ややマスキング不足 × : マスキングが全く不足 【0059】 〔試験例2〕 上記のとおり調製した各酸化染毛剤第1剤について、加温による加速試験を行ってマスキング効果の持続性(すなわち香料化合物の安定性)、および各香料化合物に対するα−ナフトールの安定性を評価した。 実施例1〜21および比較例1〜21で調製した酸化染料剤第1剤の試料を、各々30mlずつガラス瓶に入れ50℃の恒温槽に保管した。 4週間後に試料を恒温槽から取り出して室温に戻し、下記のとおり試験を行った。 【0060】 (1)マスキング効果の持続性試験 前記「試験例1」と同様にして、α−ナフトール由来臭気のマスキング効果を官能にて評価した。評価基準は、前記「試験例1」の基準と同様である。 結果は、「表5」〜「表10」に記載のとおりである。 【0061】 (2)α−ナフトールの安定性試験 試料中のα−ナフトールの安定性を染布試験によって評価した。染布試験は、製品の染毛性能を簡易に評価する試験法で、保存した酸化染毛剤第1剤サンプルと過酸化水素水(過酸化水素濃度5.0%)を1:1の比率で混合した染色液に試験用白布(JIS L0803、染色堅ろう度試験用添付白布、羊毛)を浸漬し、30℃で20分間放置する。その後、よく水洗、乾燥させて白布の染色状態(色調や色の濃淡)を観察するものであり、染料等の含有量に変化があれば、染色状態の差異として確認ができ、評価できるものである。また、染毛剤の実使用に近い条件で評価をするため、製品の使用評価との相関性が高いものである。 酸化染毛剤の第1剤中の各香料化合物に対するα−ナフトールの安定性試験の結果は「表5」〜「表10」に示すとおりである。 α−ナフトールの安定性は、染布試験の結果に基づいて評価した。 【0062】 染色状態は、経験のある専門パネラー10名が、目視による官能評価を行い, 次の3段階で評価した。なお、比較対照品は、香料を一切添加しない香料無賦香品(以下、「香料無賦香品」という)の染色布を用いた。また、総合結果は、10名の評価を取りまとめ、最も多い評価結果を用いた。 評価○:染色状態にほとんど差はなく、問題ない。 評価△:染色状態に若干の差があり、色調によっては問題になることもある。 評価×:染色状態に差があり、問題がある。 【0063】 (3)全体評価の基準 マスキング効果があり(試料の調製直後および加温による加速後の双方で○又は◎の評価を受けたもの)、かつ染料の安定性に悪影響を与えない場合(○の評価を受けたもの)を○とし、それ以外を×とした。 【0064】 【表6】
【0065】 【表7】
【0066】 【表8】
【0067】 【表9】
【0068】 【表10】
【0069】 【表11】
【0070】 以上の試験結果から、α−ナフトールが配合されている2剤型酸化染毛剤の第1剤に本発明のマスキング剤を添加することにより、α−ナフトール由来の特異臭のマスキングに優れ、且つカップラー染料として重要なα−ナフトールの安定性に優れた染毛剤第1剤を得ることができることが明らかである。また、マスキング効果は、染毛剤第1剤を調製してから長期間経過しても持続していることも明らかである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591011410 【氏名又は名称】小川香料株式会社 【識別番号】000113274 【氏名又は名称】ホーユー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091731 【弁理士】 【氏名又は名称】高木 千嘉
【識別番号】100127926 【弁理士】 【氏名又は名称】結田 純次
【識別番号】100105290 【弁理士】 【氏名又は名称】三輪 昭次
【識別番号】100106769 【弁理士】 【氏名又は名称】新井 信輔
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| 【公開番号】 |
特開2008−69106(P2008−69106A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−248805(P2006−248805) |
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