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【発明の名称】 毛髪洗浄剤
【発明者】 【氏名】徳永 晋一

【要約】 【課題】ヘアカラーなどで傷んだ毛髪に対しても、洗髪中に優れた感触を与え、傷みが蓄積することにより跳ねたりうねったりした毛先を、本来の真っ直ぐな状態に回復させる効果を有する毛髪洗浄剤の提供。

【構成】成分(A)及び(B)を含有する水性毛髪洗浄剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)及び(B)を含有する水性毛髪洗浄剤。
(A) アニオン界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤:1〜30質量%
(B) 一般式(1)で表され、全炭化水素基R1中、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である第4級アンモニウム塩:0.1〜3質量%
【化1】


〔式中、R1は、炭素数6〜18の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、X-はアニオンを示す。〕
【請求項2】
更に(C)カチオンポリマーを含有する請求項1記載の水性毛髪洗浄剤。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、濡れた髪に適用し、泡立てた後に水洗することにより毛髪を洗浄するための水性毛髪洗浄剤に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、太陽光による紫外線や熱、乾燥等の影響を常に受けると共に、日々の洗髪やブラッシング、ドライヤーの熱等によりパサつきがちである。更に、近年では、各自の自由に髪色を変えたり(カラーリング)、髪型を変化させたり(パーマ等)するなど、髪の外観の変化を楽しむことが一般化し、これらの実施頻度が高くなっている。しかし、このようなカラーリングやパーマの繰返しにより、毛髪が損傷し、毛髪表面の摩擦が増大する。そのため、毛髪同士が絡みやすくなり、洗髪中の感触や、乾燥後の櫛どおりが悪くなる傾向にある。更に、傷みの蓄積した毛先では、表面の摩擦の増大に加えて、本来の形とは異なる髪のうねりが生じ、髪の向きがばらばらの方向に向いた状態、例えば浮き毛や跳ね毛になる。このため、髪がごわつく、まとまりにくい、セットしにくいといった消費者の悩みにつながっている。
【0003】
そこで、洗髪中の感触や乾燥後の髪のまとまりを向上させる目的で、毛髪洗浄剤中にカチオンポリマー、シリコーン誘導体、油剤等を配合することが行われている。例えば、毛髪洗浄剤にカチオンポリマーやシリコーンを配合することにより、洗髪中の感触や毛髪の櫛通りを改善することが提案されている(特許文献1)。一方、毛髪をまっすぐする方法(くせ毛の矯正)として、特定の有機酸とスルホン酸、及び有機溶剤を併用することにより、高温を使用しない方法(特許文献2)がある。
【0004】
しかしながら、毛髪全体のまとまりは一見改善したようであっても、特にヘアカラー等による毛髪へのダメージで髪一本一本に物理的に生じた「うねり」の改善には十分でなく、洗髪中の感触の良さと、傷みの蓄積によって生じる毛先のうねりを改善させる効果とを両立させる点では不十分であった。
【0005】
【特許文献1】特開昭56-72095号公報
【特許文献2】特開平8-92043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、ヘアカラーなどで傷んだ毛髪に対しても、洗髪中に優れた感触を与え、傷みが蓄積することにより跳ねたりうねったりした毛先を本来の真っ直ぐな状態に回復させる効果を有する毛髪洗浄剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明は、成分(A)及び(B)を含有する水性毛髪洗浄剤を提供するものである。。
【0008】
(A) アニオン界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤:1〜30質量%
【0009】
(B) 一般式(1)で表され、全炭化水素基R1中、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である第4級アンモニウム塩:0.1〜3質量%
【0010】
【化1】


【0011】
〔式中、R1は、炭素数6〜18の炭化水素基を示し、R2及びR3は同一でも異なってもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは0〜2の整数を示し、X-はアニオンを示す。〕
【発明の効果】
【0012】
本発明の毛髪洗浄剤は、ヘアカラーなどで傷んだ髪に対しても、洗髪中に優れた感触を与え、傷みの蓄積によって生じる毛先のうねりを改善させる効果に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
成分(A)のアニオン界面活性剤としては、硫酸系アニオン界面活性剤が好ましく、具体的にはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等が挙げられ、特に下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、並びに一般式(3)で表されるアルキル硫酸塩及びアルケニル硫酸塩が好ましい。
【0014】
4O(CH2CH2O)mSO3M (2)
5OSO3M (3)
【0015】
〔式中、R4及びR5は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、mは質量平均で1〜5の数を示す。ここでR4及びR5は炭素数10〜14のアルキル基が好ましく、Mはナトリウム及びアンモニウムが好ましい。〕
【0016】
これらアニオン界面活性剤は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、毛髪洗浄剤の安定性、使用時の液性、泡立てやすさ、洗髪時の洗い易さの点から、本発明の毛髪洗浄剤中の1〜19質量%が好ましく、更には5〜18質量%、特に10〜17質量%が好ましい。
【0017】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド類等が挙げられる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレン(C8〜C20)脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましい。また、脂肪酸アルカノールアミドとしては、モノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよく、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましく、例えばオレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
【0018】
これら非イオン界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、毛髪洗浄剤の安定性、使用時の液性,泡立てやすさ、洗髪時の洗い易さ、キメ細かくて柔らかい泡質の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜10質量%が好ましく、更には0.2〜7質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0019】
両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。このうち、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。
【0020】
これら両性界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、毛髪洗浄剤の安定性、使用時の液性,泡立てやすさ、洗髪時の洗い易さ、キメ細かくて柔らかい泡質の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜10質量%が好ましく、更には0.2〜7質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0021】
成分(A)として、アニオン、非イオン、両性の各界面活性剤を併用してもよい。本発明の毛髪洗浄剤には、洗浄性、起泡力の向上、適度な液性の点から、硫酸系アニオン界面活性剤に非イオン界面活性剤又は両性界面活性剤を併用することが好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アミドプロピルベタイン又は脂肪酸アルカノールアミドを併用することが特に好ましい。洗浄剤の増泡効果の点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩と、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アミドプロピルベタイン又は脂肪酸アルカノールアミドとの含有質量比は、1:1〜50:1が好ましく、更には3:1〜30:1、特に5:1〜15:1が好ましい。
【0022】
成分(B)は、一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩であり、一般式(1)中のR1で示される炭素数6〜18の炭化水素基は、鎖長に分布を有していてもよく、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として30〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基であるが、好ましくは、炭素数10以下の炭化水素基の占める割合が、R1の化学式量として60〜100質量%、特に90〜100質量%、残余が炭素数11以上の炭化水素基である。R1で示される炭化水素基は、飽和及び不飽和、直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよく、アルキル基及びアルケニル基、特にアルキル基が好ましい。R2及びR3はメチル基が好ましく、nは1が好ましい。X-のアニオンとしては、ハロゲン化物イオンが好ましい。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、ヨウ化物イオン、臭化物イオン等が挙げられ、このうち塩化物イオンが好ましい。
【0023】
成分(B)の例として、ヘキシルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、デシルベンジルジメチルアンモニウムクロリド、これらの混合物等を挙げることができる。
【0024】
成分(B)の第4級アンモニウム塩の含有量は、洗髪中の感触の良さ及び高湿度下におけるまとまりの持続性の観点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.05〜3質量%が好ましく、更には0.1〜2質量%、特に0.2〜1質量%が好ましい。
【0025】
本発明の毛髪洗浄剤は、更に成分(C)として、カチオンポリマーを含有することができる。成分(C)のカチオンポリマーとしては、例えば、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル四級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、四級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社,カルタレチン)、特開昭53-139734号公報、特開昭60-36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、特にカチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物が好ましい。
【0026】
これらカチオンポリマーは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、洗浄剤の液性コントロール、キメが細かく柔らかく持ちの良い泡質(塩濃度が高いので特に必要)、泡立て時からすすぎ時にかけての滑らかさの付与や、乾燥後の髪のまとまりの点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜2質量%であるが、0.2〜1.5質量%、特に0.3〜1質量%が好ましい。
【0027】
本発明の毛髪洗浄剤には、乾燥後の仕上がり向上のため、シリコーン類、油剤、カチオン界面活性剤等のコンディショニング成分を更に配合することができる。シリコーン類としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
【0028】
(シリコーン類-1) ジメチルポリシロキサン
例えば下記一般式(4)で表されるものが挙げられる。
(CH3)3SiO-[(CH3)2SiO]d-Si(CH3)3 (4)
〔式中、dは3〜20000の数を示す。〕
【0029】
(シリコーン類-2) アミノ変性シリコーン
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、特に平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国,Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM 8704C(東レ・ダウコーニング社)、DC 929(ダウ・コーニング社)等が挙げられる。
【0030】
(シリコーン類-3) その他のシリコーン類
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
【0031】
シリコーン類は2種以上を併用してもよく、乾燥後のなめらか感や、指通り、ツヤ向上の点から、その含有量は、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜7質量%が好ましく、更には0.2〜6質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0032】
油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;ミリスチルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等のアルコール類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これらのうち、エステル類が好ましく、特に2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル等が好ましい。
【0033】
油剤は2種以上を併用してもよく、乾燥後のなめらか感や、指通り、ツヤ向上の点から、その含有量は、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜7質量%が好ましく、更には0.2〜6質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0034】
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルジエチルメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C14〜C20)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(C18〜C22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム及びアルキルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
【0035】
カチオン界面活性剤は2種以上を併用してもよく、乾燥後のなめらか感や、指通り、ツヤ向上の点から、その含有量は、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜10質量%が好ましく、更には0.2〜7質量%、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0036】
本発明の毛髪洗浄剤には、真珠様の光沢を付与する点から、炭素数18〜22のアルキル基を有するジアルキルエーテルもしくはエチレングリコールジアルキルエーテル、又は炭素数18〜22のアシル基を有するエチレングリコールモノ脂肪酸エステル、エチレングリコールジ脂肪酸エステル、脂肪酸モノエタノールアミドもしくはアシル化β-アラニンを含むパール化剤を更に含有することができる。これらは2種以上を併用することもできる。パール化剤の含有量は、本発明の毛髪洗浄剤中の0.05〜10質量%が好ましく、更には0.1〜5質量%、特に0.5〜1質量%が好ましい。
【0037】
本発明の毛髪洗浄剤には、炭素数4〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するグリセリルエーテルを含有することができる。このようなグリセリルエーテルのうちで、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基、イソデシル基、n-ドデシル基等の炭素数4〜12のアルキル基を有するものが好ましく、更には炭素数4〜11、特に炭素数8〜10のアルキル基を有するものが好ましい。このようなアルキル基を1又は2個、特に1個有するものが好ましい。グリセリルエーテルは1種以上を用いることができ、その含有量は、良好な泡質、適度な液性、良好な安定性の点から、本発明の毛髪洗浄剤中の0.1〜10質量%が好ましく、更には0.4〜5質量%、特に1〜5質量%が好ましい。
【0038】
本発明の毛髪洗浄剤は、水を媒体とし、上記成分のほか、通常の毛髪洗浄剤に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば、抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;顔料;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘度鉱物等の粘度調整剤;乳酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸;水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;酸化チタン等のパール化剤;香料;色素;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
【0039】
本発明の毛髪洗浄剤の形態は、液状、粉末状、ゲル状、顆粒状等適宜選択できるが、溶剤として水又は低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。
【0040】
本発明の毛髪洗浄剤は、シャンプー組成物、リンスインシャンプー組成物等の浴室内で使用するもの、特にシャンプー組成物とするのが好ましい。
【実施例】
【0041】
試験例1(ダメージ毛のうねりを本来の真っ直ぐな状態に戻す効果の検証)
表1に示す各基剤5質量%、当該基剤と等モル量の界面活性剤を含有する水溶液を調製した。この水溶液のダメージ毛のうねりに対する作用について試験を行った。
【0042】
(試験方法)
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛から、「うねった部分(以降カールと呼ぶ)」を切り取り、試験片とする(中心角約90度以上、カール径が約7〜12mm)。試験片は5個で一組とする。
水に完全に浸した後、軽く水を拭き取り、毛髪本来の形が出てくるように軽く振動させながら乾燥させる。乾燥後、形状が円の一部となっているカールだけを集め、カールの半径を測定(処理前半径)した。
試験片(切り取ったカール部)は、35℃、1時間、十分な量の前記水溶液に浸した後、1分間水で洗い、水分を軽く拭いた後、毛髪本来の形が出てくるように軽く振動させながら乾燥させる。乾燥後、カールの半径を測定した(処理後半径)。処理前後の変化(カール径比)を下記式に基づいて求め、試験片5個の平均を表1に示す。カール径比が大きくなるほど、うねりの取れる効果が多くなる。
【0043】
カール径比=(処理後のカールの半径)÷(処理前のカールの半径)
【0044】
【表1】


【0045】
実施例1〜5及び比較例1〜5
表2に示す毛髪洗浄剤を調製し、洗髪時・すすぎ時の滑り感、乾燥後の毛髪(毛先)のうねりの取れる度合いを評価した。なお、pHは水で20質量倍に希釈したときの25℃における値である。
【0046】
(洗髪時、すすぎ時の滑り感)
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作製した、長さ20cm、幅5.5cm、重さ10gの毛束を40℃の温水で軽く濯いだ後、余分な水分を取り去り、0.5gの毛髪洗浄剤を用いて約30秒間十分に泡立てた。泡の付いた毛束の滑り感を官能評価し、続いて毛束を40℃のお湯ですすぎ流しながら滑り感を官能評価した。評価は5人のパネラーで行い、その評価の合計値を示した。
【0047】
・評価基準
4:よく滑る
3:やや滑る
2:あまり滑らない
1:滑らない
【0048】
(跳ね、うねりのある毛先を本来の真っ直ぐな状態に回復させる効果)
あらかじめブリーチ処理を8回、洗髪と乾燥を720回繰り返したダメージ毛を用いて作成した、長さ20cm、幅1.5cm、重さ1gの毛束を40℃の温水で軽くすすいだ後、余分な水分を取り去り、0.1gの毛髪洗浄剤を用いて約30秒間泡立て、40℃の流水(2L/min)で30秒間濯いだ後、タオルで水気を十分に拭き取りドライヤーで櫛を通しながら乾燥した。これを30回繰り返した。その後、目視により毛先のうねりの取れ具合を評価した。評価は5人のパネラーで行い、その評価の合計値を示した。
【0049】
・評価基準
4:うねりが取れている
3:ややうねりが取れている
2:あまりうねりが取れていない
1:うねりが取れていない
【0050】
【表2】


【0051】
以下の実施例6〜9の毛髪洗浄剤を調製した。なお、pHは水で20質量倍に希釈したときの25℃における値である。
【0052】
実施例6 パール外観シャンプー
(質量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム 13.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.5
ココアンホ酢酸ナトリウム 0.5
ココイルモノエタノールアミド 0.3
ポリオキシエチレン(14)ラウリルエーテル 1.0
高重合メチルポリシロキサンエマルション*1 4.0
ベンジルアルコール 0.5
エチレングリコールジステアレート 2.0
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース*2 0.4
アミノ変性シリコーン誘導体*3 1.0
パンテノール 0.05
シルクエキス 0.05
塩化ナトリウム 0.5
乳酸 0.5
水酸化ナトリウム pH6.0になる量
イオン交換水 残量
【0053】
*1:シリコーンCF2450〔東レ・ダウコーニング社〕
*2:Polymer JR-400〔Amerchol社〕
*3:8500 CONDITIONING AGENT〔ダウ・コーニング社〕
【0054】
【化2】


【0055】
R:C1327〜C1531の炭化水素基
B:75%は基−CH2CH(OH)CH2OH、25%は水素原子
【0056】
実施例7 コンディショニングシャンプー
(質量%)
ポリオキシエチレン(1.0)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム 14.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.5
イソデシルグリセリルエーテル 0.7
ラウリルアミドプロピルベタイン 2.0
ココイルモノエタノールアミド 0.5
ミリスチルアルコール 1.5
ポリオキシエチレン(16)ラウリルエーテル 1.0
エチレングリコールジステアレート 2.0
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース*4 0.5
ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物*5 0.2
アミノ変性シリコーン誘導体*3 0.4
高重合メチルポリシロキサンエマルション*1 2.0
ベンジルアルコール 0.4
ポリプロピレングリコール(Mw=400) 0.2
加水分解コンキオリン液(乾燥分3質量%) 0.05
オタネニンジンエキス(乾燥分3質量%) 0.05
ダイズエキス(乾燥分0.4質量%) 0.05
ユーカリエキス(乾燥分0.2質量%) 0.05
ツバキ油 0.05
米胚芽油 0.05
リンゴ酸 0.5
水酸化ナトリウム pH3.9になる量
イオン交換水 残量
【0057】
*4:ポイズ C-80M〔花王社〕
*5:マーコート550〔ONDEO NALCO社〕
【0058】
実施例8 コンディショニングシャンプー
(質量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 12.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.5
ラウリルアミドプロピルベタイン 3.0
ポリオキシエチレン(16)ラウリルエーテル 2.0
ステアロキシプロピルジメチルアミン・リンゴ酸塩 0.5
エチレングリコールジステアレート 2.0
カチオン化グアーガム*6 0.3
ポリプロピレングリコール(Mw=400) 0.5
アミノ変性シリコーン誘導体*3 0.8
塩化ナトリウム 1.0
アルギニン 0.5
リンゴ酸 0.2
アジピン酸 0.5
グリコール酸 0.2
水酸化ナトリウム pH5.0になる量
イオン交換水 残量
【0059】
*6:Jaguar C-13S〔Rhodia社〕
【0060】
実施例9 コンディショニングシャンプー
(質量%)
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 12.0
オクチルベンジルジメチルアンモニウムクロリド 0.2
イソデシルグリセリルエーテル 1.5
ココイルアミドプロピルベタイン 1.0
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 1.0
ラウリン酸 0.5
オレイン酸 0.7
ジステアリルエーテル 2.0
ココイルベンザルコニウムクロライド 0.5
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース*2 0.4
エタノール 0.5
アミノ変性シリコーン誘導体*3 0.4
高重合メチルポリシロキサンエマルション*1 2.0
セラミドII〔クローダジャパン(株)〕 0.05
ヒバマタエキス 0.05
リンゴ酸 0.7
水酸化ナトリウム pH5.0になる量
イオン交換水 残量
【0061】
実施例6〜9の洗浄剤は、いずれも、洗髪時の使用感に優れ、ヘアカラーなどの傷みが蓄積することにより跳ねたりうねったりした毛先を本来の真っ直ぐな状態に回復させる効果に優れるものであった。
【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成18年9月12日(2006.9.12)
【代理人】 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所

【識別番号】100068700
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 三幸

【識別番号】100077562
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 登志雄

【識別番号】100096736
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 俊夫

【識別番号】100117156
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 正樹

【識別番号】100111028
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 博人

【識別番号】100101317
【弁理士】
【氏名又は名称】的場 ひろみ

【識別番号】100121153
【弁理士】
【氏名又は名称】守屋 嘉高

【識別番号】100134935
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 詩木

【識別番号】100130683
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 政広

【識別番号】100140497
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 信宏


【公開番号】 特開2008−69084(P2008−69084A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−247085(P2006−247085)