| 【発明の名称】 |
化粧品用抗菌剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】末永 えりか
【氏名】永井 邦夫
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| 【要約】 |
【課題】低添加量で、かつ皮膚刺激性が低い化粧品用抗菌剤を提供する。
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一般式(1)で示される化合物の1種以上を含有してなる化粧品用抗菌剤。 【化1】
(式中、Rは炭素数6〜30の脂肪族または脂環式炭化水素基;AOは炭素数2〜6のアルキレンオキシ基;mおよびnは0または1〜30の整数であり、少なくとも一方は0ではない。) 【請求項2】 一般式(1)で示される化合物の2種以上を含有してなる請求項1記載の化粧品用抗菌剤。 【請求項3】 一般式(2)で示される1,2−ジオールにアルキレンオキサイドを付加反応させて得られるアルキレンオキサイド付加物である請求項1または2記載の化粧品用抗菌剤。 【化2】
(式中、Rは炭素数6〜30の脂肪族または脂環式炭化水素基である。) 【請求項4】 アルキレンオキサイド付加物における、1,2−ジオールの1分子当たりのアルキレンオキサイドの平均付加モル数が0.5〜10である請求項3記載の化粧品用抗菌剤。 【請求項5】 未反応1,2−ジオールの含有量が、アルキレンオキサイド付加物の重量に基づいて50重量%未満である請求項3または4記載の化粧品用抗菌剤。 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載の化粧品用抗菌剤を0.01〜3重量%含有してなる化粧品。 【請求項7】 さらに、安息香酸およびその塩、サリチル酸およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩、イソプロピルメチルフェノール、パラベン、2−フェノキシエタノール、第4級アンモニウム塩、ポリヘキサメチレンビグアニリド、グルクロン酸クロルヘキシジン、ポリリジン並びに2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンズイミダゾールからなる群から選ばれる1種以上の抗菌剤を含有してなる請求項6記載の化粧品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は化粧品用抗菌剤、詳しくは、ジオールから誘導されるヒドロキシアルキルエーテル基を有する化合物を含有する抗菌剤に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、化粧品には製造時及び使用時における細菌、カビ等の雑菌混入による変質を防止するため、安息香酸及びその塩、イソプロピルメチルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)、フェノキシエタノール、サリチル酸及びその塩、デヒドロ酢酸及びその塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の抗菌剤が使用されてきた。しかしながら、これらの抗菌剤 は皮膚に対して刺激性があり、より安全な抗菌剤 が求められてきていた。 その後、従来から保湿剤として使用されている1,2−アルカンジオールが、比較的皮膚刺激性の低い抗菌剤として提案され、抗菌剤としての効果も優れていることが発表されている。(特許文献−1〜4)しかし、これらは比較的多くの添加量を必要とし、かつ1,2−アルカンジオールの特有の臭気を有していた。 これらの改良方法として、最近ではキレート剤との併用や、炭素数の異なる2種以上の1,2−アルカンジオールの併用などが提案されている。(特許文献5、6および非特許文献1〜3) しかしながら、最近の生活者の安全性志向の高まりがある中で、従来以上にピリピリ感やヒリヒリ感が少なく、低アレルギー性で低刺激性の化粧品が望まれており、低添加量で従来以上の抗菌効果があり、かつ、皮膚刺激性が低い抗菌剤が望まれている。 【特許文献−1】特開平11−322591号公報 【特許文献−2】特開2001−48720号公報 【特許文献−3】特開平10−53510号公報 【特許文献−4】特開平11−310506号公報 【特許文献−5】特開2004−307484号公報 【特許文献−6】特開2005−15467号公報 【非特許文献−1】FRAGRANCE JOURNAL 2006−4 P34 【非特許文献−2】FRAGRANCE JOURNAL 2006−4 P47 【非特許文献−3】FRAGRANCE JOURNAL 2006−4 P68 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 本発明は低添加量で、かつ、皮膚刺激性が低い化粧品用抗菌剤を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。 すなわち本発明は、一般式(1)で示される化合物の1種以上を含有してなる化粧品用抗菌剤、および該抗菌剤を0.01〜3重量%含有してなる化粧品である。 【0005】 【化3】
【0006】 式中、Rは炭素数6〜30の脂肪族または脂環式炭化水素基;AOは炭素数2〜6のアルキレンオキシ基;mおよびnは0または1〜30の整数であり、少なくとも一方は0ではない。 【発明の効果】 【0007】 本発明の化粧品用抗菌剤は抗菌性に優れ、かつ低皮膚刺激性である。従って、化粧品への配合量が少なくて済み、その化粧品は皮膚刺激性も低い。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明の化粧品用抗菌剤は、一般式(1)で示される化合物の1種以上、好ましくは2種以上さらに好ましくは3〜10種を含有する。 【0009】 【化4】
【0010】 一般式(1)において、Rは、好ましくは炭素数8〜20、さらに好ましくは8〜16であり、Rが炭素数6未満では十分な抗菌性が得られず、炭素数が30を超えると、化粧品への溶解性および相溶性が低下し、均一になりにくい。 Rのうちの脂肪族炭化水素基としては、直鎖または分岐のアルキル基(n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル、n−デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、アイコシル、ドコシル、3,5,7−トリメチルオクチル基等)および直鎖または分岐のアルケニル基(1−ヘキセニル、1−デセニル、6−ドデセニル、オレイル基等)などが挙げられる。 Rのうちの脂環式炭化水素基としては、シクロアルキル基(シクロヘキシル等)、アル キルシクロヘキシル基(プロピルシクロヘキシル基、オクチルシクロヘキシル基等)、シクロアルキルアルキル基(シクロヘキシルブチル基、シクロヘキシルオクチル基等)およびシクロアルケニル基(2−シクロヘキセニル基)などが挙げられる。 Rのうち好ましいのは、脂肪族炭化水素基であり、これらのうちの炭素数の異なる2種以上を併用してもよい。 【0011】 一般式(1)におけるAOで示される炭素数2〜6のアルキレンオキシ基としては、エチレンオキシ基、1,2−プロピレンオキシ基、1,3−プロピレンオキシ基、1,2−ブチレンオキシ基、1,4−ブチレンオキシ基および1,6−へキシレンオキシ基などが挙げられる。AOのうち、抗菌性および皮膚刺激性の観点から好ましいのはエチレンオキシ基、1,2−プロピレンオキシ基およびこれらの併用である。 【0012】 一般式(1)において、mおよびnは0または1〜30の整数、好ましくは0または1〜10の整数であり、mおよびnのうち少なくとも一方は0ではなく、m+nは1〜60、好ましくは1〜10の整数である。 mおよびnの両方が0である化合物としては、従来から公知の抗菌剤である1,2−アルカンジオールが挙げられるが、前述のように抗菌性と低皮膚刺激性において不十分である。 mおよびnの両方が0である化合物は、分子の末端に親水基としての1,2−ジオール基を有するが、本発明の抗菌剤は、一般式(1)に示されるように、少なくとも1つのヒドロキシアルキルエーテル基(−O−(AO)−H)を有する親水基を含有している。 微生物は増殖するためには必要最小限度の水分が必要であると従来から言われている。 1,2−ジオール基では隣接した炭素原子に水酸基が存在し親水基の占有体積が比較的小さいが、一般式(1)で示される抗菌剤は、ヒドロキシアルキルエーテル基を有することによって親水基が広がるとともに水酸基間の距離が離れることによって、1,2−ジオール基では得られないほどの多量の水和水を必要とし、微生物から水分を奪うため微生物の増殖を抑制しているものと推定される。 また、水分の非常に多い系では、1,2−ジオール基よりも一般式(1)に示されるような少なくとも1つのヒドロキシアルキルエーテル基(−O−(AO)−H)を有する親水基の方が微生物の細胞膜表面への吸着力が大きく、抗菌性が発揮しやすいものと推定される。 なお、本発明の抗菌剤は、その疎水基(一般式(1)におけるR)には好ましい炭素数があり、前述のように、好ましくは炭素数8〜20、さらに好ましくは8〜16であり、この炭素数の範囲であると、微生物の細胞膜に吸着されやすいので細胞膜の破壊に好都合であると推定される。 【0013】 また、本発明の抗菌剤は、一般式(1)で示される化合物を2種以上含むことが好ましい。 2種以上を含む場合、Rが異なる2種以上、Aが異なる2種以上、およびm+nが異なる2種以上などの場合がある。 これらのうち好ましいのはRが異なる2種以上およびm+nが異なる2種以上であり、さらに好ましいのはm+nが異なる2種以上であり、特にm+nが異なる3種以上、とりわけ異なる3〜10種を有することが好ましい。 m+nが異なる2種以上を有することによって、相乗的効果を発揮し抗菌性が向上し、低皮膚刺激性になり、さらには抗菌スペクトルが広くなる傾向にある。 【0014】 本発明の化粧品用抗菌剤は、一般式(1)で示される化合物のm+nが異なる2種以上を含有する場合は、通常は、一般式(2)で示される1,2−ジオールにアルキレンオキサイドを付加反応させて得られるアルキレンオキサイド付加物である。 【0015】 【化5】
【0016】 式中、Rは炭素数6〜30の脂肪族または脂環式炭化水素基である。 【0017】 アルキレンオキサイド付加物は、通常、アルキレンオキサイドの付加モル数の分布があり、付加モル数の異なる2種以上の化合物の混合物である。 本発明における1,2−ジオールの1分子当たりのアルキレンオキサイドの平均付加モル数は、好ましくは0.5〜10、さらに好ましくは0.5〜5、特に好ましくは0.5〜2である。 平均付加モル数が0.5以上であれば抗菌性が十分に発揮しやすく、かつ皮膚刺激性が十分に低い。また、平均付加モル数が10以下であれば抗菌性が十分に発揮し易い。 また、混合物を構成するそれぞれの化合物におけるアルキレンオキサイドの付加モル数は、好ましくは1〜30、さらに好ましくは1〜20、特に好ましくは1〜10である。 【0018】 なお、付加モル数が0の化合物、即ち、未反応1,2−ジオールは少ないほど好ましいが、1,2−ジオールに比較的少ないモル数のアルキレンオキサイドを付加反応させる場合に、未反応1,2−ジオールが残存しやすい。 未反応1,2−ジオールの含有量は、得られたアルキレンオキサイド付加物の重量(100重量%)に基づいて50重量%未満であることが好ましく、さらに好ましくは40重量%以下、特に好ましくは30重量%以下である。50重量%未満であれば、本発明の効果が発揮しやすく、臭気も少なく、抗菌性、低皮膚刺激性および低アレルギー性などの観点で好ましい。 なお、未反応1,2−ジオールが50重量%未満残存していても、そのアルキレンオキサイド付加物が共存していると、全体の抗菌性はアルキレンオキサイド付加物の効果が発現する傾向にある。 また、皮膚刺激性についても同様に、未反応1,2−ジオールを含有していても、その皮膚刺激性はアルキレンオキサイド付加物によって打ち消される傾向にある。 【0019】 1,2−ジオールのアルキレンオキサイド付加物は、通常のアルキレンオキサイド付加反応によって製造することができる。 【0020】 例えば一般式(2)で表される1,2ジオールに、アルカリ性触媒(アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物など)または酸触媒(硫酸、塩酸などの無機酸、BF3などのルイス酸など)を使用して、温度90〜180℃、圧力0.3MPa以下で所定量のアルキレンオキサイドを圧入しながら反応させて得られる。 また、特開2002−114844号公報に記載の製造法における特定の触媒( Hammetの酸度関数による酸強度H0が−30.0〜−11.0の酸またはその金属塩、並びに シュレディンガーの波動方程式における最低空軌道が−10〜−3である金属の強酸塩など)を使用する製造法であってもよい。 【0021】 アルキレンオキサイドの付加モル数の分布は、試料を過剰のフェニルイソシアネート(試薬特級)と反応させて水酸基をラベル化した後、液体クロマトグラフィーによって、下記の条件で測定することができる。 機 種;島津製作所製 LC−10ADVP カラム:μ−Porasil(Waters) 移動相;2%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド〜 32%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド までグラディエント 検出器;UV(240nm) 温 度;40℃ 各付加モル数のピークの面積をそれぞれ該当する付加モル数の化合物の分子量で割ったときの値の比から、各付加モル数の重量比を知ることができ、それに基づいて重量%を算出できる。 【0022】 本発明の化粧品用抗菌剤が、一般式(1)で示される化合物のうちの、mが1でnが0である化合物とmが0でnが1である化合物の2種の混合物である場合は、通常は、低分子量ジオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールなどの炭素数2〜6のジオール)と長鎖脂肪族1,2−エポキシ化合物(例えば、1,2−エポキシドデカンなど)との反応によって得られる付加物であり、例えば、特開2003−96435号公報などに記載の方法で製造することができる。 【0023】 本発明の抗菌剤は、25℃で、通常は固状または液状であり、取り扱いのしやすさの観点から、好ましくは液状である。 【0024】 本発明の化粧品は、上記の本発明の化粧品用抗菌剤を必須成分とするものである。 本発明の化粧品は、通常は、さらに油剤、シリコーン化合物、アルコール類、ゲル化剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、キレート剤、pH調整剤、清涼剤、美白剤、保湿剤、コンディショニング剤、香料および着色料等の化粧品原料から選ばれる任意の成分を混合し、攪拌することにより得られる。 【0025】 前記油剤としては、例えば、オリーブ油、大豆油、ナタネ油、牛脂、豚脂、ラノリン、ステアリン酸、流動パラフィン等が挙げられる。 【0026】 前記シリコーン化合物としては、例えば、シリコン樹脂、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、デカメチルシクロペンタンシロキサン、ジメチルシロキサンメチル(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルポリシクロシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルステアリキシシロキサン共重合体、メチルポリシロキサンエマルジョン、オクタメチルトリシロキサン、環状シリコン樹脂、高重合メチルポリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸などが挙げられる。 【0027】 前記アルコール類としては、例えば、1価アルコール(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールなど)、2〜6価の多価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジグリセリンおよびソルビトールなど)およびコレステロールなどが挙げられる。 【0028】 前記ゲル化剤としては、例えば、ショ糖パルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、N−ラウロイル−L−グルタミン酸等が挙げられる。 【0029】 前記アニオン性界面活性剤としては、炭素数8〜24の炭化水素系エーテルカルボン酸またはその塩、[(ポリ)オキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレンラウリルスルホコハク酸2ナトリウム等]、炭素数8〜24の炭化水素系硫酸エステル塩[ラウリル硫酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミン、(ポリ)オキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム、]、炭素数8〜24の炭化水素系スルホン酸塩[ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等]及び炭素数8〜24の炭化水素系リン酸エステル塩[ラウリルリン酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等]、脂肪酸塩[ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等]、アシル化アミノ酸塩[ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等]が挙げられる。 【0030】 前記ノニオン性界面活性剤としては、脂肪族系アルコール(炭素数8〜24)アルキレンオキサイド(炭素数2〜8)付加物、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8)高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノステアリン酸ポリエチレングリコール)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等]、多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノラウリン酸ソルビタン等]、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8)多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコール高級脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等]、脂肪酸アルカノールアミド[1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、1:1型ラウリン酸ジエタノールアミド等]、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8)アルキル(炭素数1〜22)フェニルエーテル、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8)アルキル(炭素数8〜24)アミノエーテルおよびアルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)アミンオキシド[ラウリルジメチルアミンオキシド等]等が挙げられる。 【0031】 前記両性界面活性剤としては、ベタイン型両性界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等]、アミノ酸型両性界面活性剤[β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等]が挙げられる。 【0032】 前記カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキル(炭素数1〜18)アンモニウム塩(但し、後述の、本発明の抗菌剤以外の抗菌剤として例示したものは除く)、アルキル(炭素数1〜4)硫酸高級脂肪酸アミノアルキル(炭素数2〜4)トリアルキル(炭素数1〜4)アンモニウム塩[(エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等)]等が挙げられる。 さらには、米国特許第4,331,447号明細書に記載のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤も挙げられる。 【0033】 前記キレート剤としては、エデト酸、ポリリン酸、ピロリン酸、グルコン酸およびこれらの塩などが挙げられる。 前記pH調整剤としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、乳酸、コハク酸、クエン酸等が挙げられる。 前記清涼剤としては、例えば、L−メントール、カンフル等が挙げられる。 【0034】 前記美白剤としては、例えば、グルタチオン、ハイドロキノン、ハイドロキノンの誘導体、レゾルシン、レゾルシンの誘導体、グラブレン等が挙げられる。 【0035】 前記保湿剤としては、例えば、グリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸塩などが挙げられる。 【0036】 前記コンディショニング剤としては、例えば重量平均分子量500〜500万の範囲のカチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、シリコーン類、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、タンパク質誘導体、セラミド類、擬似セラミド類、18−メチルエイコサン等の直鎖状又は分枝状の炭素数16〜40の脂肪酸、ヒドロキシ酸、パンテノール等が挙げられる。 【0037】 前記香料としては、例えば、d−リモネン、β−カリオフィレン、シス−3−ヘキセノール、リナロール、ファルネソール、β−フェニルエチルアルコール,2,6−ノナジエナール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、β−イオノン、l−カルボン、シクロペンタデカノン、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエート、γ−ウンデカラクトン、オイゲノール、ローズオキサイド、インドール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、オーランチオール、シンアミックアルデヒド、メチルヨノンジャコウ、アニス精油、ケイ皮精油、ジャスミン精油等が挙げられる。 【0038】 前記着色料としては、例えば、青色1号、青色2号、緑色3号、赤色1号等が挙げられ、化粧品に使用することができるものは、全て使用可能である。 【0039】 本発明の化粧品中の水以外の成分中における上記の任意成分の好ましい含有量は、それぞれ以下の通りである。 油剤、シリコーン化合物、アルコール類、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および保湿剤は、好ましくはそれぞれ50重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下である。 キレート剤、ゲル化剤、美白剤およびコンディショニング剤は、好ましくはそれぞれ20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下である。 pH調整剤、清涼剤、香料および着色料は、好ましくはそれぞれ10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。 【0040】 また、本発明の化粧品には、必要に応じて本発明の抗菌剤以外の抗菌剤を併用してもよい。本発明の抗菌剤以外の抗菌剤としては、例えば、安息香酸およびその塩、サリチル酸およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩、イソプロピルメチルフェノール、パラベン、2−フェノキシエタノール、第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなど)、ポリヘキサメチレンビグアニリド、グルクロン酸クロルヘキシジン、ポリリジン並びに2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンズイミダゾールなどが挙げられる。 本発明の抗菌剤以外の抗菌剤を併用する場合の併用の割合は、本発明の抗菌剤100重量部に対して100重量部以下、好ましくは50重量部以下である。 【0041】 本発明の化粧品は、本発明の抗菌剤の含有量が化粧品中に0.01〜3重量%になるように含有するのが好ましく、さらに好ましくは0.01〜2重量%、特に0.01〜0.8重量%になるように含有するのが好ましい。 また、本発明の化粧品は、本発明の抗菌剤の含有量が化粧品中の水以外の成分中に0.01〜5重量%になるように含有するのが好ましく、さらに好ましくは0.01〜3重量%、特に0.01〜1.5重量%になるように含有するのが好ましい。 【0042】 本発明の化粧品における水の含有量は、化粧品の種類に応じて適宜選択されるが、化粧品の重量に基づいて、通常99重量%以下、好ましくは0〜98重量%である。また、本発明の化粧品の固形分濃度(水以外の成分の割合)は、通常1〜100重量%、好ましくは2〜100重量%である。 【0043】 本発明品の化粧品の具体的な用途は特に限定はないが、例えば、乳液、クリーム、ローション、クレンジング料等の基礎化粧品;洗顔剤、全身洗浄剤、シャンプー等の洗浄料;ヘアートリートメント、リンス、コンディショナー、育毛剤、養毛剤等の頭髪化粧剤;ファンデーション、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧品;制臭剤等が挙げられる。 【0044】 <実施例> 以下、実施例を以て本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。以下、部は重量部を意味する。 (A)におけるアルキレンオキサイドの付加モル数の分布は、試料を過剰のフェニルイソシアネート(試薬特級)と反応させて水酸基をラベル化した後、前述の液体クロマトグラフィーによって、下記の条件で測定した。 機 種;島津製作所製 LC−10ADVP カラム:μ−Porasil(Waters) 移動相;2%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド〜 32%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド までグラディエント 検出器;UV(240nm) 温 度;40℃ 各付加モル数のピークの面積をそれぞれ該当する付加モル数の化合物の分子量で割ったときの値の比を各付加モル数の重量比とし、その値に基づいて各付加モル数の重量%を算出した。 【0045】 実施例1 撹拌及び温度調節機能の付いたガラス製オートクレーブに、1,2−ジヒドロキシドデカン202部(1モル部)、水酸化カリウム0.1部を投入し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(約20mmHg)、120℃にて1時間脱水を行った。次いでEO30.8部(0.7モル部)を150℃にて、ゲージ圧が1〜3kgf/cm2となるように導入した。反応物に「キョーワード600」を3部投入し、90℃にて触媒を吸着処理後、ろ過により1,2−ジオールアルキレンオキサイド付加物(A−1)を得た。 (A−1)の付加モル数分布は表1に示した。 【0046】 実施例2 撹拌及び温度調節機能の付いたガラス製オートクレーブに、1,2−ジヒドロキシデカン174部(1モル部)、過塩素酸アルミニウム9水塩0.1部を投入し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(約20mmHg)、120℃にて1時間脱水を行った。次いでEO55.0部(1.25モル部)を95℃にて、ゲージ圧が1〜2kgf/cm2となるように導入した。反応物に「キョーワード500(協和化学工業社製)」を2部投入し、90℃にて触媒を吸着処理後、ろ過により本発明の1,2−ジオールアルキレンオキサイド付加物(A−2)を得た。 (A−2)の付加モル数分布は表1に示した。 【0047】 実施例3〜6および比較例1 原料の1,2−ジオールの種類と量、および触媒としての水酸化カリウムの量、およびアルキレンオキサイドの種類と量を表1に示したように代えたこと以外は実施例1と同様にして実施例3〜6および比較例1の1,2−ジオールアルキレンオキサイド付加物(A−3)〜(A−6)および(X−1)を得た。これらの付加モル数分布は表1に示した。 表1中の略号は以下の通り。 6D:1,2−ジヒドロキシ−n−ヘキサン 8D:1,2−ジヒドロキシ−n−オクタン 10D:1,2−ジヒドロキシ−n−デカン 12D:1,2−ジヒドロキシ−n−ドデカン 16D:1,2−ジヒドロキシ−n−ヘキサデカン 24D:1,2−ジヒドロキシ−n−テトラエイコサン EO:エチレンオキサイド PO:1,2−プロピレンオキサイド 【0048】 【表1】
【0049】 (A−1)〜(A−6)、並びに、比較としての(X−1)、10D(1,2−ジヒドロキシ−n−デカン)、12D(1,2−ジヒドロキシ−n−ドデカン)、パラベンおよび2−フェノキシエタノールを用いて、抗菌性および皮膚刺激性の評価を行った。試験方法は以下の通りであり、結果を表2に示した。 【0050】 <抗菌性> 抗菌性を最小発育阻止濃度(MIC)試験により評価した。即ち、培地としてHeart infusion broth(HIB)を用い、希釈法(参考;東京大学医科学研究所学友会編 微生物学実習提要)に従って測定した。上記の抗菌剤またはこれらの配合物をHIBを用いて希釈し、濃度25ppm〜0.39ppm溶液を作製した。被検菌株大腸菌の一夜培養液(培地;HIB菌数 10℃ CFU/ml)50μlを加え、37℃にて一夜培養した。その後、被検菌の増殖の有無を観察し発育する阻止最小薬剤濃度(MIC)を求めた。 【0051】 <皮膚刺激性> 上記の抗菌剤について、皮膚刺激性を男女各5名によるクローズド・バッチ試験(48時間後、上腕内側)を行い、次の基準で評価し、その合計点を表2に示した。 0:紅班なし 1:ごく軽度な紅班 2:明瞭な紅班 3:中程度から強度の紅班 4:肉様の紅班 【0052】 【表2】
【0053】 本発明の抗菌剤または比較例の抗菌剤を用いて下記の化粧品を作製し、皮膚刺激性を評価した。 <エモリエント乳液(O/W型)> スクアラン 5.0 グリセリン 4.0 ポリオキシエチレン(20)グリセリルトリイソステアレート 2.0 PEG−6000 0.5 抗菌剤 0.1 香料 0.1 精製水 バランス スクアラン、グリセリンおよびポリオキシエチレン(20)グリセリルトリイソステアレートを70℃に加熱しながら攪拌して油相を調製し、別の容器でその他の成分を70℃に加熱して溶解させた水溶液を上記の油相に攪拌しながら加えて乳化させた。 【0054】 得られたエモリエント乳液を、女性10名によって実使用し、使用後のヒリヒリ感を次の基準で評価した。 0:全然ヒリヒリしない 1:わずかにヒリヒリする 2:かなりヒリヒリする 【0055】 【表3】
【0056】 <保湿クリーム> スクワラン 12.0 ホホバ油 4.2 パラフィン 3.0 ベヘニルアルコール 2.2 1,3−ブチレングリコール3.2 3.2 ステアリン酸 4.0 セタノール 2.0 ポリオキシエチレン(15)グリセリルモノステアレート 2.0 抗菌剤 0.3 精製水 バランス 【0057】 得られた保湿クリームを、女性10名によって実使用し、使用後のピリピリ感を以下の基準で評価した。 0:全然ピリピリしない 1:わずかにピリピリする 2:かなりピリピリする 【0058】 【表4】
【産業上の利用可能性】 【0059】 本発明の抗菌剤は、化粧品、医薬品、飲料、木材およびプラスチックなどの各種の用途の抗菌剤として利用可能である。特に化粧品、例えば、乳液、クリーム、ローション、クレンジング料等の基礎化粧品;洗顔剤、全身洗浄剤、シャンプー等の洗浄料;ヘアートリートメント、リンス、コンディショナー、育毛剤、養毛剤等の頭髪化粧剤;ファンデーション、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧品;制臭剤等に有用である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002288 【氏名又は名称】三洋化成工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月6日(2006.9.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−63271(P2008−63271A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−242088(P2006−242088) |
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