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【発明の名称】 化粧料
【発明者】 【氏名】古賀 信義

【要約】 【課題】海洋性コラーゲンを化粧料に配合した場合、特に中性〜弱アルカリ性域においてコラーゲン由来の変臭を生じるという問題を解決した化粧料を提供する。とりわけ、なじみ感、しっとりさ等の使用実感に優れる石鹸乳化(ノニオン性界面活性剤併用)系に配合した場合であっても、コラーゲン配合量を低減化することなく、また上記使用実感を損なうことなく、変臭を防止した化粧料を提供する。

【構成】海洋性コラーゲンと、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸カルシウム等)を含有し、pHが6.9〜10である化粧料。海洋性コラーゲンの好適配合量は0.0001〜50質量%、亜硫酸塩の好適配合量は0.0001〜1質量%である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
海洋性コラーゲンと亜硫酸塩を含有し、pHが6.9〜10である化粧料。
【請求項2】
海洋性コラーゲンを0.0001〜50質量%、亜硫酸塩を0.0001〜1質量%含有する、請求項1記載の化粧料。
【請求項3】
亜硫酸塩が、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、および亜硫酸カルシウムの中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1または2記載の化粧料。
【請求項4】
さらに乳化剤として高級脂肪酸石鹸を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料。
【請求項5】
さらに乳化剤として非イオン性界面活性剤を含む、請求項4記載の化粧料。
【請求項6】
海洋性コラーゲンを含み、pHが6.9〜10の化粧料に、亜硫酸塩を配合することによって海洋性コラーゲン由来の変臭を防止することを特徴とする、化粧料の変臭防止方法。
【請求項7】
化粧料中の海洋性コラーゲンの配合量が0.0001〜50質量%、亜硫酸塩の配合量が0.0001〜1質量%である、請求項6記載の変臭防止方法。
【請求項8】
亜硫酸塩が、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、および亜硫酸カルシウムの中から選ばれる1種または2種以上である、請求項6または7記載の変臭防止方法。
【請求項9】
化粧料中にさらに乳化剤として高級脂肪酸石鹸を含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の変臭防止方法。
【請求項10】
化粧料中にさらに乳化剤として非イオン性界面活性剤を含む、請求項9記載の変臭防止方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は海洋性コラーゲン(海原産コラーゲン、マリンコラーゲンともいう)を含む化粧料に関する。さらに詳しくは、中性〜弱アルカリ性域における海洋性コラーゲン由来の変臭を防止する化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
コラーゲンは肌の弾力をつかさどる物質で、従来より、肌に弾力を付与する、若しくは保湿効果を付与する等の目的で、化粧水、乳液、クリーム基剤など種々の処方系の化粧料に配合することが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
コラーゲンは、ウシ等の動物由来のものや、魚類、甲殻類等の海洋生物由来のものがあるが、近年、動物愛護や狂牛病問題をきっかけに動物由来のコラーゲンの配合が少なくなりつつある。海洋生物由来のコラーゲンは、海洋性コラーゲン、海原産コラーゲン、マリンコラーゲン等といわれ、おもにヒラメ、サケ、イワシ、マグロ、タラなど魚類の皮や浮き袋由来のものが多く用いられている。しかしながら、これら海洋性コラーゲンは、原料そのものに魚臭がするという問題や、原料臭(魚臭)がなくても配合化粧料のpH(特には中性〜弱アルカリ性域)によりコラーゲンの変臭を生じる、等の問題があった。
【0004】
かかる海洋性コラーゲン由来の変臭の問題はとりわけ、なじみ感、しっとりさ等の使用実感に優れる石鹸乳化(ノニオン性界面活性剤併用)系に配合した場合、高温経時で変臭の発生が強く現れる。従来はコラーゲン配合量を低減化することで対応していたが、使用実感を犠牲にせざるを得なかった。
【0005】
なお特許文献1には、海産コラーゲンの調製において、脱臭物質としてピロ亜硫酸ナトリウムの滅菌軟水溶液を用いたことが記載されているが(段落番号[0033]〜[0037])、該脱臭方法で精製された低臭化されたコラーゲンでも、皮膚外用剤等に配合した場合、該皮膚外用剤の系のpHが中性から弱アルカリ性域では変臭が生じる可能性がある。特許文献1にはこれら特定のpH領域におけるコラーゲン由来の変臭防止についての記載・示唆は一切ない。また、特許文献1〜3のいずれにも、なじみ感、しっとりさ等の使用実感に優れる石鹸乳化(ノニオン性界面活性剤併用)系にコラーゲンを配合した場合であっても、コラーゲン配合量を低減化することなく、上記使用実感を損なわない化粧料を提供するということについての記載・示唆はない。
【0006】
【特許文献1】特開2001−9020号公報
【特許文献2】特開2000−229832号公報
【特許文献3】特開2003−171226号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、海洋性コラーゲンの機能を低下させることなく、略中性〜弱アルカリ性域で海洋性コラーゲンの変臭を生じやすいという従来の問題を解決した化粧料を提供することを目的とする。とりわけ、なじみ感、しっとりさ等の使用実感に優れる石鹸乳化(ノニオン性界面活性剤併用)系に配合した場合であっても、コラーゲン配合量を減量することなく、上記使用実感を損なわない化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、海洋性コラーゲンと亜硫酸塩を含有し、pHが6.9〜10である化粧料を提供する。
【0009】
また本発明は、海洋性コラーゲンを0.0001〜50質量%、亜硫酸塩を0.0001〜1質量%含有する、上記化粧料を提供する。
【0010】
また本発明は、亜硫酸塩が、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、および亜硫酸カルシウムの中から選ばれる1種または2種以上である、上記化粧料を提供する。
【0011】
また本発明は、さらに乳化剤として高級脂肪酸石鹸を含む、上記化粧料を提供する。
【0012】
また本発明は、さらに乳化剤として高級脂肪酸石鹸に加えて非イオン性界面活性剤を含む、上記化粧料を提供する。
【0013】
また本発明は、海洋性コラーゲンを含み、pHが6.9〜10の化粧料に、亜硫酸塩を配合することによって海洋性コラーゲン由来の変臭を防止することを特徴とする、化粧料の変臭防止方法を提供する。
【0014】
また本発明は、化粧料中の海洋性コラーゲンの配合量が0.0001〜50質量%、亜硫酸塩の配合量が0.0001〜1質量%である、上記変臭防止方法を提供する。
【0015】
また本発明は、亜硫酸塩が、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、および亜硫酸カルシウムの中から選ばれる1種または2種以上である、上記変臭防止方法を提供する。
【0016】
また本発明は、化粧料中にさらに乳化剤として高級脂肪酸石鹸を含む、上記変臭防止方法を提供する。
【0017】
また本発明は、化粧料中にさらに乳化剤として高級脂肪酸石鹸に加えて非イオン性界面活性剤を含む、上記変臭防止方法を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、海洋性コラーゲンの機能を低下させることなく、中性〜弱アルカリ性域で海洋性コラーゲンの変臭を生じやすいという従来の問題を解決した化粧料を提供することができる。とりわけ、なじみ感、しっとりさ等の使用実感に優れる石鹸乳化(ノニオン性界面活性剤併用)系に配合した場合であっても、コラーゲン配合量を低減化することなく、上記使用実感を損なわない化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明について詳述する。
【0020】
本発明に用いられる海洋性コラーゲンとしては、例えば魚(例えば、ヒラメ、サケ、イワシ、マグロ等)、クラゲ、軟体動物、甲殻類等の海洋動物から得られる海洋性コラーゲンやその水解物等が挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。中でも魚由来のものが好ましい。コラーゲン抽出部位は、皮、浮き袋、骨等、コラーゲンを含む部位であれば特に限定されるものでなく、任意の部位を用いることができる。
【0021】
海洋性コラーゲンの抽出・精製は、常法により行うことができる。具体的には、例えば、皮、浮き袋、骨など、コラーゲンを含有する組織を粉砕した後、これら粉砕した組織を水洗し、次いで、希塩溶液による抽出、酸若しくはアルカリ溶液による抽出、ペプシン、トリプシンやヒアルロニダーゼ等の酵素による抽出等により抽出して、塩析や透析等の公知の精製手段によりコラーゲンを精製して得ることができる。また、常法により「再生コラーゲン」として得ることも可能である。なお、「PANCOGEN MARIN」(商品名。池田物産(株))、「SOLU−MARNATIVE」(商品名。Arch Chemicals, Inc.,米国)等、市販品を用いることも可能である。
【0022】
海洋性コラーゲンの配合量は、本発明化粧料全量中に0.0001〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.0005〜25質量%である。配合量が0.0001質量%未満では海洋性コラーゲンによる効果を十分に発揮するのが難しく、一方、50質量%超では皮膚外用剤としての使用性が損なわれたものとなるおそれがある。
【0023】
このような海洋性コラーゲンを含有する本発明化粧料はpH6.9〜10に調整されている。このようにpHが中性〜弱アルカリ性域において、海洋性コラーゲンを含む系は一般に変臭を生じる。
【0024】
そこで本発明では、かかるpH領域における海洋性コラーゲンによる変臭防止のために、亜硫酸塩を配合する。本発明に用いられる亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸カルシウムなどが挙げられる。中でもピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムが好ましく用いられる。亜硫酸塩は1種または2種以上を用いることができる。
【0025】
亜硫酸塩の配合量は、本発明化粧料全量中に0.0001〜1重量%が好ましく、より好ましくは0.001〜0.1質量%である。配合量が0.0001質量%未満では海洋性コラーゲンの変臭を防止する効果が十分に発揮されず、一方、1質量%超では亜硫酸塩(ピロ亜硫酸ナトリウム等)本体の変臭が生じるおそれがある。
【0026】
なお亜硫酸塩は抗酸化剤として知られている物質であるが、本発明では、亜硫酸塩に代えて他の抗酸化剤を配合しても、海洋性コラーゲン由来の変臭を防止することができない。
【0027】
本発明化粧料は、外皮に適用される化粧料、医薬品、医薬部外品等に広く適用することが可能であり、その剤型も水溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル系、ペースト系、軟膏系、エアゾール系、水―油2層系、水―油―粉末3層系等幅広い剤型を採り得る。すなわち、基礎化粧料であれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス(美容液)、パック・マスク等の形態に、上記の多様な剤型において広く適用可能である。また、毛髪用化粧料であれば、シャンプー、リンス、整髪料、養毛料等の形態に上記の多様な剤型において広く適用可能である。
【0028】
上記各剤型の中でも特に、乳化剤として高級脂肪酸石鹸(アニオン系界面活性剤)を含み、さらにノニオン系界面活性剤を含む乳液〜クリーム基剤は、肌へのなじみがよく、かつ、しっとりさに優れた効果を奏する。高級脂肪酸石鹸を配合した処方ではpH値が低いと石鹸が析出することから、石鹸析出防止のため一般にpH6.9程度以上となるよう調整する。このような高級脂肪酸石鹸を含みpHが中性〜アルカリ性域の処方系に海洋性コラーゲンを配合した場合、他処方系に比べ、経時高温(例えば、50℃若しくはそれ以上の高温下で、1週間若しくはそれ以上の期間)での変臭の程度が強い。本発明ではこのような処方系においても、海洋性コラーゲンの配合量を低減することなく、経時高温変臭を効果的に防止することができる。
【0029】
乳化剤としての高級脂肪酸石鹸を構成する高級脂肪酸としては、化粧料に配合し得るものであれば特に限定されるものでなく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。高級脂肪酸は1種または2種以上を用いることができる。
【0030】
高級脂肪酸と石鹸を形成する対アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等が挙げられる。中和量は高級脂肪酸の等量によって決定される。
【0031】
高級脂肪酸石鹸を配合する場合、配合量は特に限定されるものでなく、系の乳化の程度に応じて適宜配合することができる。
【0032】
上記高級脂肪酸石鹸を配合する場合、実使用感の点から、非イオン性界面活性剤を配合するのが好ましい。非イオン性界面活性剤は親油性、親水性のものを、剤型等に応じて適宜選択して配合することができる。
【0033】
親油性非イオン界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α, α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類のほか、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体などが例示される。
【0034】
親水性非イオン界面活性剤としては、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート、システアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類;POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類;ブルロニック等のプルアロニック型類;POE・POPセチルエーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類;テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体;POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミドのほか、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸などが例示される。
【0035】
非イオン性界面活性剤の配合量は特に限定されるものでなく、系の乳化に適する範囲内で適当量配合することができる。
【0036】
本発明の化粧料には、上記した配合成分に加えてさらに、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品、医薬品等に一般に用いられる各種成分を配合することができる。このような成分として、例えばビタミン類、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン、保湿剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、防腐剤、消炎剤、美白剤、植物抽出物、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、天然の水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子、無機の水溶性高分子、増粘剤、粉末成分、金属イオン封鎖剤等が挙げられる。
【0037】
ビタミン類としては、ビタミン油、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類;ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルDL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類;パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類;ビタミンP;ビオチンなど例示される。
【0038】
油脂としては、アボガド油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂などが例示される。
【0039】
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルなどが例示される。
【0040】
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の油分が例示される。
【0041】
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコールなどが例示される。
【0042】
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリー2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−クチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、クロタミトン(C1317NO)などが例示される。
【0043】
シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコ−ン樹脂、シリコーンゴムなどが例示される。
【0044】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物などが例示される。
【0045】
アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油のほか、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、マルチトールヒドロキシアルキル(C12、C14)エーテルなどが例示される。
【0046】
カチオン界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩のほか、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどが例示される。
【0047】
両性界面活性剤としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤などが例示される。
【0048】
防腐剤としては、エチルパラベン、ブチルパラベン等が例示される。
【0049】
消炎剤としては、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等が例示される。
【0050】
美白剤としては、胎盤抽出物、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等が例示される。
【0051】
植物抽出物としては、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ローズマリー、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻、茶等の抽出物が例示される。
【0052】
賦活剤としては、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等が例示される。
【0053】
血行促進剤としては、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等が例示される。
【0054】
抗脂漏剤としては、硫黄、チアントール等が例示される。
【0055】
天然の水溶性高分子としては、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが例示される。
【0056】
半合成水溶性高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子などが例示される。
【0057】
合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール20,000、同4,000,000、同600,000等のポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子のほか、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなどが例示される。
【0058】
無機の水溶性高分子としては、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸などが例示される。
【0059】
増粘剤としては、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライトなどが例示される。
【0060】
粉末成分としては、タルク、カリオン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等をジルコニウム、バリウムまたはアルミニウム等でレーキ化した有機顔料;クロロフィル、β−カロリン等の天然色素などが例示される。
【0061】
金属イオン封鎖剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸などが例示される。
【0062】
その他、香料、水、アルコールのほか、チタンイエロー、カーサミン、紅花赤等の色剤などを必要に応じて適宜配合することができる。
【実施例】
【0063】
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。配合量はすべて質量%で示す。
実施例に先立ち、本発明で用いた評価方法、判定基準について説明する。
【0064】
〈高温経時変臭〉
各試料を60℃で7日間放置した後、香料専門パネラー(20名)により変臭を官能評価し、下記基準により判定した。
(判定基準)
◎:変臭がないと答えたパネラーが16名以上。
○:変臭がないと答えたパネラーが12〜15名。
△:変臭がないと答えたパネラーが8〜11名。
×:変臭がないと答えたパネラーが7名以下。
【0065】
[実施例1]
下記表1に示すように、海洋性コラーゲンを配合した乳化系に、ピロ亜硫酸ナトリウム、または他の酸化防止剤を配合した場合の高温経時変臭につき、上記評価方法、判定基準に基づき判定した。結果を表1に示す。
【0066】
【表1】


【0067】
表1に示す結果から明らかなように、海洋性コラーゲンを配合しpH6.9以上の試料1、3〜5において、ピロ亜硫酸ナトリウムを配合した試料3では高温経時変臭が生じなかったのに対し、酸化防止剤を配合しなかった試料1のみならず、他の酸化防止剤を配合した試料4、5においても、高温経時変臭が発生した。なお、海洋性コラーゲンを配合したがpH6.9未満の試料2(ピロ亜硫酸ナトリウム配合なし)では高温経時変臭が発生しなかった。
【0068】
[実施例2]
下記表2に示すように、海洋性コラーゲンを配合した化粧水系において、pHと海洋性コラーゲンによる高温経時変臭との関係につき、上記評価方法、判定基準に基づき判定した。結果を表2に示す。
【0069】
【表2】


【0070】
表2に示す結果から明らかなように、海洋性コラーゲンを配合した化粧水系において、pH6.9未満の試料6、7ではピロ亜硫酸ナトリウムを配合しなくとも高温経時変臭が生じなかったのに対し、pH6.9以上の試料8では高温経時変臭を生じたが、ピロ亜硫酸ナトリウムを配合した試料9では高温経時変臭を防止することができた。
【0071】
[実施例3]
下記表3に示すように、pH6.9以上の系において、海洋性コラーゲンと高温経時変臭との関係につき、上記評価方法、判定基準に基づき判定した。結果を表3に示す。
【0072】
【表3】


【0073】
表3に示す結果から明らかなように、海洋性コラーゲンを配合しpH6.9以上の試料1、3において、ピロ亜硫酸ナトリウムを配合した試料3では高温経時変臭が生じなかったのに対し、ピロ亜硫酸ナトリウムを配合しなかった試料1では高温経時変臭が発生したが、pH6.9以上で海洋性コラーゲンを配合しない試料10では、ピロ亜硫酸ナトリウムを配合しなくても高温経時変臭がほとんど発生しなかった。
【0074】
[実施例4]
下記表4に示すように、海洋性コラーゲン若しくは他のコラーゲンを配合した系における高温経時変臭につき、上記評価方法、判定基準に基づき判定した。結果を表4に示す。
【0075】
【表4】


【0076】
表4に示す結果から明らかなように、pH6.9以上の系において、海洋性コラーゲンを配合した試料1(ピロ亜硫酸ナトリウムを配合なし)では高温経時変臭が生じるのに対し、サクシニルアテロコラーゲン液(=海洋性コラーゲン以外の他のコラーゲン)を配合した試料11(ピロ亜硫酸ナトリウム配合なし)では高温経時変臭が発生しないことが確認された。
【0077】
さらに本発明化粧料の処方例を示す。
【0078】
[実施例5 化粧水]
(配 合 成 分) (質 量 %)
(1)精製水 残 余
(2)グリセリン 3
(3)ブチレングリコール 5
(4)エチルアルコール 5
(5)エデト酸塩 0.05
(6)海洋性コラーゲン 1
(7)クエン酸ナトリウム 0.1
(8)PPG−13デシルテトラデセス−24 0.5
(9)香料 適 量
(10)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.1
(11)トラネキサム酸 1
(12)海洋性エラスチン 0.1
(13)海洋性コラーゲン 0.1
(14)ヒアルロン酸 0.05
(製法)
(14)、(8)、(9)を(4)に溶解後、(2)、(3)、(5)〜(7)、(10)〜(13)とともに(1)に添加、撹拌混合して化粧水(pH7.2)を得た。経時高温変臭の判定:○であった。
【0079】
[実施例6 乳液]
(配 合 成 分) (質 量 %)
(1)精製水 残 余
(2)エチルアルコール 3
(3)グリセリン 5
(4)ブチレングリコール 5
(5)ジプロピレングリコール 5
(6)サクシニルグルカン 0.1
(7)ステアリン酸 0.3
(8)ベヘニン酸 0.3
(9)イソステアリン酸 0.3
(10)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1
(11)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(12)ベヘニルアルコール 1
(13)カルボキシビニルポリマー 0.15
(14)水酸化カリウム 0.12
(15)硬化油 1
(16)スクワラン 4
(17)ワセリン 2
(18)トリオクタノイン 4
(19)メチルポリシロキサン 1
(20)海洋性コラーゲン 0.5
(21)亜硫酸ナトリウム 0.001
(22)メタリン酸ナトリウム 0.05
(23)パラベン 適 量
(24)香料 適 量
(製法)
油溶性成分を油分に溶解後、70℃に加温した(油相)。他方、水溶性成分を精製水に溶解し、70℃に加温した(水相)。この水相に前述の油相を添加撹拌混合した後、室温まで冷却し、乳液(pH7.5)を得た。経時高温変臭の判定:○であった。
【0080】
[実施例7 クリーム]
(配 合 成 分) (質 量 %)
(1)精製水 残 余
(2)グリセリン 10
(3)ブチレングリコール 5
(4)ジプロピレングリコール 5
(5)ステアリン酸 0.4
(6)ベヘニン酸 0.4
(7)イソステアリン酸 0.4
(8)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1
(9)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(10)ベヘニルアルコール 3
(11)水酸化カリウム 0.1
(12)硬化油 2
(13)スクワラン 6
(14)ワセリン 3
(15)トリオクタノイン 4
(16)メチルポリシロキサン 1
(17)海洋性コラーゲン 1
(18)亜硫酸カルシウム 0.01
(19)メタリン酸ナトリウム 0.05
(20)パラベン 適 量
(21)香料 適 量
(製法)
油溶性成分を油分に溶解後、70℃に加温した(油相)。他方、水溶性成分を精製水に溶解し、70℃に加温した(水相)。この水相に前述の油相を添加撹拌混合した後、室温まで冷却し、乳液(pH8.0)を得た。経時高温変臭の判定:○であった。
【出願人】 【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社資生堂
【出願日】 平成18年9月5日(2006.9.5)
【代理人】 【識別番号】100098800
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 洋子


【公開番号】 特開2008−63248(P2008−63248A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−240513(P2006−240513)