| 【発明の名称】 |
染毛方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】中田 滋
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| 【要約】 |
【課題】髪の染まりかたの個別差を克服し白髪を含むあらゆる染毛対象の毛髪に対して希望する色調に染毛することのできる染毛方法を提供する。
【構成】含まれる色素により毛髪を(1)黄色素の多いタイプY、(2)赤色素の多いタイプR、(3)茶色素の多いタイプB、(4)マット(黄緑)色素の多いタイプMに4分類し、タイプYは目標色染毛剤+黄色染毛剤+赤色染毛剤、タイプRは目標色染毛剤+赤色染毛剤+黄色染毛剤、タイプBは目標色染毛剤+茶色染毛剤+黄色染毛剤、タイプMは目標色染毛剤+マット色染毛剤+黄色染毛剤で染毛する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 JIS Z 8102「物体色の色名」に定める、黄色、赤色、暗い灰みの黄赤色(茶色)、黄緑色(マット色)を基準として毛髪のタイプを、その毛髪に含まれる色素により (1)黄色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプY)、 (2)赤色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプR)、 (3)茶色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプB)、 (4)マット色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプM) に4分類し、 JIS Z 8721「色の表示方法−三属性による表示」に定める色相H、明度Vにより目標とする染毛の色調および染毛剤の色調を表示し、 (1)前記タイプYの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが前記目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vが前記黄色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (2)前記タイプRの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vが前記目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが前記赤色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (3)前記タイプBの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが2YR〜7YR(茶色)で、明度Vが前記目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが前記茶色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (4)前記タイプMの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが9Y〜8GY(黄緑色すなわちマット色)で、明度Vが前記目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが前記マット色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛する染毛方法。 【請求項2】 JIS Z 8102「物体色の色名」に定める、黄色、赤色、暗い黄赤色(茶色)、黄緑色(マット色)を基準として毛髪のタイプを、その毛髪に含まれる色素により (1)黄色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプY)、 (2)赤色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプR)、 (3)茶色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプB)、 (4)マット色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプM) に4分類し、 JIS Z 8721「色の表示方法−三属性による表示」に定める色相H、明度Vを基準として、目標とする染毛の色調および染毛剤の色調を表示し、 (1)前記タイプYの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vは前記目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (2)前記タイプRの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vは前記目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (3)前記タイプBの毛髪は、前記目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤により染毛し、 (4)前記タイプMの毛髪は、 (a)前記目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vは前記目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤により染毛する染毛方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は毛髪を希望の色調に染毛するための染毛方法に関する。 【背景技術】 【0002】 通常、毛髪の染毛は色調見本から選択した希望する色調に対応する染毛剤を用いて行われる(例えば特許文献1参照)。あるいは多数種の染毛剤のなかから複数種の染毛剤を選択しそれらを調合して行われる。 【0003】 しかし髪の染まり具合には個人差があり必ずしも色調見本と等しい色調に染まるわけではない。従来(現存)の染毛剤では髪質によって色見の出方、染まり具合は異なるのが業界では常識であった。 【0004】 具体的には問題点1:例えば赤色に染めたい場合、赤色の染毛剤を用いて染めても赤色にならず別の色になることがある。この理由は単に「髪質が合わないため」とされてきた。 【0005】 問題点2:白髪を染めた場合は特に染まり具合がばらつく。赤に染めようとしても白髪が混じっていた場合、白髪はほんの少し色が付いた程度で、黒髪と白髪の色の違いが素人が見ても分かる。しかし同じ染毛剤で白髪も綺麗に染まる人もいる。この理由も「髪質が人それぞれ違うから仕方がない」とされていた。 【0006】 また染色された毛髪の色調が色調見本と合わない場合もある。特に白髪を染毛する場合は色調見本より明度の高い色調に染毛される傾向がある。例えば、JIS Z 8721「色の表示方法−三属性による表示」による明度Vが4.0程度以上の明度の高い染毛では、黒髪での染毛を前提とする色調見本より白髪は1.3ほど明度Vの高い色調に染毛される傾向がある。 【0007】 問題点3:白髪を染める時、明度Vを高く染めようとしても染まらないから低い明度Vでなければならないというのも業界の常識であった。このため染毛剤メーカーによっては各種色調の染毛剤に対して、黒髪を染毛した場合と白髪を染毛した場合の明度Vを分けて表示している。 【0008】 問題点3に関しては、顧客は「白髪を明るく染めたいが、どこの美容室に行っても『明るく染めると白髪が染まらないので、白髪を染めるため暗い色に染めるか、それとも明るく染めて白髪を染めるのは諦めるか?』と言われるから仕方なく暗い色に染める」と言われる。この不満が今白髪染めをする顧客で一番多い声である。これに染毛剤の改良で対処することは不可能とされている。理由は「染毛は髪の持つ色素を分解し脱色してから、人工的な色素が発色し色を付けるものである。明度が明るい程、染毛剤に含まれる色素分子の量が少ないため」と考えられる。 【0009】 以上の3つの問題点は業界では常識であり、これは今の染毛技術と染毛剤では解決できないと言われていた。 【特許文献1】特開2003−147981号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 本発明の目的は髪の染まりかたの個人差を克服し、白髪を含むあらゆる染毛対象の毛髪に対して希望する色調に染毛することのできる染毛方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明の染毛方法は、JIS Z 8102「物体色の色名」に定める、黄色、赤色、暗い灰みの黄赤色(茶色)、黄緑色(マット色)を基準として毛髪のタイプを、その毛髪に含まれる色素により (1)黄色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプY)、 (2)赤色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプR)、 (3)茶色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプB)、 (4)マット色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプM) に4分類し、 JIS Z 8721「色の表示方法−三属性による表示」に定める色相H、明度Vにより目標とする染毛の色調および染毛剤の色調を表示し、 (1)タイプYの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vが黄色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (2)タイプRの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが赤色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (3)タイプBの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが2YR〜7YR(茶色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが茶色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (4)タイプMの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが9Y〜8GY(黄緑色すなわちマット色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vがマット色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤により染毛することを特徴とする。 【0012】 本発明の染毛方法は、JIS Z 8102「物体色の色名」に定める、黄色、赤色、暗い黄赤色(茶色)、黄緑色(マット色)を基準として毛髪のタイプを、その毛髪に含まれる色素により (1)黄色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプY)、 (2)赤色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプR)、 (3)茶色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプB)、 (4)マット色の色素の多い毛髪のタイプ(タイプM) に4分類し、 JIS Z 8721「色の表示方法−三属性による表示」に定める色相H、明度Vを基準として、目標とする染毛の色調および染毛剤の色調を表示し、 (1)タイプYの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vは目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (2)タイプRの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vは目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤により染毛し、 (3)タイプBの毛髪は目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤により染毛し、 (4)タイプMの毛髪は、 (a)目標とする染毛の色調と色相H、明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vは目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤により染毛することを特徴とする。 【0013】 本明細書においてはJIS Z 8721「色の表示方法−三属性による表示」にしたがい、明度0は黒色、明度10は白色なので除き、有彩色の明度Vを1.0〜9.9の0.1きざみの90段階で表示することとする。本明細書において「ある色相の染毛剤」、「ある明度の染毛剤」、「ある色調の染毛剤」とは、その染毛剤を用いて染毛された毛髪がその色相、明度、色調であることを意味する。その場合の毛髪は20才の男子の標準的な黒髪で、前述の4つのタイプに属する毛髪をすべて含む。色相、明度、色調とはこれら4つの集団に属する毛髪をそれぞれ染毛したときの平均の色相、明度、色調とする。また色調は染毛された毛髪の明度と色相を要素とするもので、色調の差異は明度と色相の差異で判定し、明度及び色相が互いに等しいときに色調が等しいとする。 【0014】 本願発明者は色素粒子やカラーコーディネイトの観点と染毛施術のデータの蓄積のもとに鋭意研究した結果、本願発明に到った。すなわち前記問題点1、2に関しては、「髪質」と片付けられていたことが染毛対象者(東洋人)の毛髪の色素細胞の色の種類の違いに由来することに着目した。東洋人の毛髪の色素細胞の色は、(1)黄色、(2)赤色、(3)茶色、(4)マット色の4つに分類される。 【0015】 色素の種類の判断は眼球に紫外線に近い波長の光を当て、眼球を下から覗き込んで観察することにより行われる。この色素細胞の色の見極めはカラーコーディネイトという分野では「色の似合わせ」という事で活用されている。本願発明者は毛髪の色素細胞の種類の違いが「毛髪の種類によって染まり易い、染まり難い」ということの原因であることを見出した。 【0016】 前記問題点3に関してはこの発見をもとに研究を重ね、「白髪は色素が全く抜けて真白だと思われるが、本当にそうなのか」を追求した。その結果、そうでは無く、例えば黄色の色素細胞を持ってる人の毛髪はその黄色が極端に薄くなっているから肉眼では白っぽく見えることがわかった。その証拠に黄ばんでいる白髪と何も特別な手入れをしていないのに黄ばんでいない白髪がある。これは黄ばんでいる白髪は黄色の色素を持っていてその色素が酸化して発色している為である。 【0017】 従って薄くなった色素と同じ色の色素を補充すれば髪は本来持っていた色を取り戻せる。しかもその色素を補充した髪は白髪ではない黒髪を染める場合と同じ条件で明るく染められる。本来の色素と他の色素の粒子を結合させる事で黒髪のようにどんな色にでも明るく綺麗に染めることができる。 【0018】 ある特定の染毛剤を用いて染毛した場合の毛髪の色調は毛髪に含まれる色素の種類と量により異なる。毛髪に含まれる色素の種類は肌の色や髪の色でもある程度判別出来るが、眼球を見て判別するのが最も正確である。この色素の種類や量が肌の色や髪の色、眼球の色に反映している。 【0019】 眼球による判別方法により多数の人につき毛髪に含まれる色素を判別した結果、(1)黄色系統の色素の多い毛髪(タイプY)、(2)赤色系統の色素の多い毛髪(タイプR)、(3)茶色系統の色素の多い毛髪(タイプB)、(4)マット色系統(黄緑色系統)の色素の多い毛髪(タイプM)の4タイプに分類されることがわかった。 【発明の効果】 【0020】 本発明により毛髪の染まりかたの個人差を克服し、白髪を含むいかなる染毛対象の毛髪に対しても希望する色調に染毛することのできる染毛方法が提供される。 【0021】 本発明の染毛方法により染毛された白髪と黒髪の明度Vの差が0.6以下の、白髪と黒髪の差の小さい染毛方法が提供される。 【0022】 従来の白髪染毛では明度Vを3.6以上にすると黒髪と白髪の色に差が出てくるので綺麗に染めるには"髪質が良い"といわれる(実際は色素が茶色であるためと思われる)毛髪でも明度3.6が限界だと言われている。本発明は明度Vを5.4まで上げても従来の技術で明度Vが2.7で上手く染まった時と遜色ないクオリティ一で染まることを実現する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 異なるタイプに属する毛髪は同一の染毛剤を用いても異なる色調に染毛される。本発明の染毛方法においては前述の4タイプのそれぞれに上述の色素の補充の考えに基づいてそのタイプに適した配合染毛剤を用いる。染毛剤の配合方法には三種類を配合する精密な方法(請求項1)と二種類を配合する簡易な方法(請求項2)とがある。 【0024】 まず請求項1記載の精密な方法を説明する。 (1)タイプYの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが前記目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vが前記黄色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤。 (2)タイプRの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが赤色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤。 (3)タイプBの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが2YR〜7YR(茶色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vが茶色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤。 (4)タイプMの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標とする染毛の色調と色相Hが同じで、明度Vが1.8〜3.0高い染毛剤の40重量部〜65重量部と、 (b)色相Hが9Y〜8GY(黄緑色すなわちマット色)で、明度Vが目標とする染毛の色調より1.2〜2.4低い染毛剤の34重量部〜46重量部と、 (c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vがマット色染毛剤より0〜1.2低い染毛剤の16重量部〜24重量部とを配合した配合染毛剤。 【0025】 以上の配合染毛剤は3種類の染毛剤を混合したものであるが、次のように簡易化することも可能である(請求項2の方法)。 (1)タイプYの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標とする染毛の色調と色相Hおよび明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが1R〜6R(赤色)で、明度Vは目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤。 (2)タイプRの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標色調と色相Hおよび明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vは目標色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤。 (3)タイプBの毛髪に対しては、目標とする染毛の色調と色相Hおよび明度Vが等しい染毛剤が用いられる。 (4)タイプMの毛髪に対しては次の配合染毛剤が用いられる。 (a)目標とする染毛の色調と色相Hおよび明度Vが等しい染毛剤の65重量部〜85重量部と、 (b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で、明度Vは目標とする染毛の色調と等しい染毛剤の22重量部〜28重量部とを配合した配合染毛剤。 【0026】 本発明の配合染毛剤で染毛することにより目標の色調に均一に染毛することができる。本発明の配合染毛剤は、なかでも白髪の染毛において目標の色調に均一に染毛するうえで特に効果がある。 【0027】 従来のように色調見本から選んだ目標とする色調の染毛剤のみを用いて染毛した場合、毛髪の属するタイプや白髪の有無などの髪の質によっては目標とする明度が得られず、かつ色調のむらがある。 【0028】 従来の染毛剤の配合方法においては、ある毛髪が染毛剤1と染毛剤2の2種類の染毛剤をある比率で配合して希望の色調に染毛されたとしても、他の毛髪に同じ配合染毛剤を用いても必ずしも同じ色調に染毛されるとは限らない。これは異なるタイプの毛髪には異なる配合の配合染毛剤を用いなければならないことに気が付いていなかったためである。このため全ての毛髪に対して所望の色調に染毛された髪を得ることはきわめて困難で高度かつ微妙な技術となっており失敗もあり得る。 【0029】 本発明においては紫外線を当てて眼球を観察する判別方法により毛髪のタイプを特定し、そのタイプの毛髪に適した配合の配合染毛剤を選び染毛することにより、色調見本と同じ色調の毛髪を失敗無く容易に得ることができる。 【実施例1】 【0030】 実施例1は請求項1の染毛方法に対応する。色相、明度の異なるピンク系の複数の色調見本と株式会社ミルボン社製の染毛剤(商品名:PROMATIZ)を主として色調見本に対応する染毛剤を用意した。 【0031】 この色調見本から目標の色調をピンクと定めた。この色はJIS Z 8721によれば色相H=10RP、明度V=5.4であり、JIS Z 8102によればローズピンク(明るい紫みの赤)である。 【0032】 (1)黄色系統の色素の多い毛髪(タイプY)、(2)赤色系統の色素の多い毛髪(タイプR)、(3)茶色系統の色素の多い毛髪(タイプB)、(4)マット色系統の色素の多い毛髪(タイプM)各一種を染毛対象とした。まず比較例として、これらの毛髪それぞれに色相H=10RP、明度V=5.4のピンクの染毛剤を用いて通常の方法により染毛した。結果は毛髪のタイプにより色調が異なり、いずれのタイプの毛髪も目標の色調には染毛されなかった。次に本発明の染毛方法により以下の通り染毛をおこなった。 【0033】 (1)タイプYの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが2.4高い7.8のピンクの染毛剤を40gと、(b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが1R〜6R(赤色)で明度Vが黄色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤の20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0034】 (2)タイプRの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが2.4高い7.8のピンクの染毛剤を40gと、(b)色相Hが1R〜6R(赤色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが黄色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤を20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0035】 (3)タイプBの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが2.4高い7.8のピンクの染毛剤を40gと、(b)色相Hが2YR〜7YR(茶色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが茶色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤を20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0036】 (4)タイプMの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが2.4高い7.8のピンクの染毛剤を40gと、(b)色相Hが9Y〜8GY(黄緑色すなわちマット色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vがマット色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤を20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0037】 以上の本発明の染毛方法によりいずれのタイプの毛髪も目標の色調に染毛された。 【0038】 上記のタイプY用染毛剤、タイプR用染毛剤、タイプB用染毛剤、タイプM用染毛剤を白髪と黒髪にそれぞれ適用したときの明度の差は1.0以内であった。 【実施例2】 【0039】 実施例2は請求項1の染毛方法に対応する。色相、明度の異なるブラウン系の複数の色調見本と株式会社ミルボン社製の染毛剤(商品名:PROMATIZ REFINA)を主として色調見本に対応する染毛剤を用意した。 【0040】 この色調見本群から目標の色調をスタンダードなブラウン色(ニュートラルブラウン)と定めた。この色はJIS Z 8721によれば色相H=5YR、明度V=5.4であり、JIS Z 8102によればブラウン(暗い灰みの黄赤)である。 【0041】 (1)黄色系統の色素の多い毛髪(タイプY)、(2)赤色系統の色素の多い毛髪(タイプR)、(3)茶色系統の色素の多い毛髪(タイプB)、(4)マット色系統の色素の多い毛髪(タイプM)各一種を染毛対象とした。まず比較例として、これらの毛髪それぞれに、色相H=5YR、明度V=5.4のブラウンの染毛剤を用いて通常の方法により染毛した。結果は毛髪のタイプにより色調が異なり、いずれのタイプの毛髪も目標の色調には染毛されなかった。次に本発明の染毛方法により以下の通り染毛をおこなった。 【0042】 (1)タイプYの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが1.8高い7.2のニュートラルブラウンの染毛剤を40gと、(b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが1R〜6R(赤色)で明度Vが黄色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤の20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0043】 (2)タイプRの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが1.8高い7.2のニュートラルブラウンの染毛剤を40gと、(b)色相Hが1R〜6R(赤色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが黄色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤を20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0044】 (3)タイプBの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが1.8高い7.2のニュートラルブラウンの染毛剤を40gと、(b)色相Hが2YR〜7YR(茶色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが茶色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤を20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0045】 (4)タイプMの毛髪は、(a)色相Hが目標色調と同じで明度Vが1.8高い7.2のニュートラルブラウンの染毛剤を40gと、(b)色相Hが9Y〜8GY(黄緑色すなわちマット色)で明度Vが目標色調より1.8低い3.6の染毛剤の40gと、(c)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vがマット色染毛剤より0.4低い3.2の染毛剤を20gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0046】 以上の本発明の染毛方法によりいずれの毛髪も目標の色調に染毛された。 【実施例3】 【0047】 実施例3は請求項2の染毛方法に対応する。色相、明度の異なるピンク系の複数の色調見本と株式会社ミルボン社製の染毛剤(商品名:PROMATIZ)を主として色調見本に対応する染毛剤を用意した(実施例1と同じ)。 【0048】 この色調見本から目標の色調をピンクと定めた。この色はJIS Z 8721によれば色相H=10RP、明度V=5.4であり、JIS Z 8102によればローズピンク(明るい紫みの赤)である(実施例1と同じ)。 【0049】 (1)黄色系統の色素の多い毛髪(タイプY)、(2)赤色系統の色素の多い毛髪(タイプR)、(3)茶色系統の色素の多い毛髪(タイプB)、(4)マット色系統の色素の多い毛髪(タイプM)各一種を染毛対象とした。まず比較例として、これらの毛髪それぞれに、H=10RP、V=5.4のピンクの染毛剤を用いて通常の方法により染毛した。結果は毛髪のタイプにより色調が異なり、いずれのタイプの毛髪も目標の色調には染毛されなかった。次に本発明の染毛方法により以下の通り染毛をおこなった。 【0050】 (1)タイプYの毛髪は、(a)色相H、明度Vが目標色調と同じピンクの染毛剤75gと、(b)色相Hが1R〜6R(赤色)で明度Vが目標色調と同じ染毛剤25gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0051】 (2)タイプRの毛髪は、(a)色相H、明度Vが目標色調と同じピンクの染毛剤75gと、(b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが目標色調と同じ染毛剤25gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0052】 (3)タイプBの毛髪は、色相H、明度Vが目標色調と同じピンクの染毛剤100gにより染毛した。 【0053】 (4)タイプMの毛髪は、(a)色相H、明度Vが目標色調と同じピンクの染毛剤75gと、(b)色相Hが2Y〜6Y(黄色)で明度Vが目標色調と同じ染毛剤25gとを配合した配合染毛剤により染毛した。 【0054】 いずれのタイプの毛髪もほぼ目標の色調に染毛されたが、詳しく見ると三種類の染毛剤を混合した実施例1の方が目標の色調に近い仕上がりであった。したがって仕上がりを優先する場合は実施例1、2(請求項1)の方法が、コストや手間を優先する場合は実施例3(請求項2)の方法が適している。 【0055】 本発明に用いられる染毛剤としてはアルカリ剤と酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤からなる2剤式の永久染毛剤や、有機酸又はアルカリ剤と酸性染料、塩基性染料、ニトロ染料等の直接染料を含有する1剤式の半永久染毛剤が挙げられるが染毛可能なものであれば特に限定されない。本発明に用いられる染毛剤を製造するために用いられる酸化染料としては、例えばパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、等のパラジアミン類、2,5−ジアミノピリジン類、パラアミノフェノール、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、等のパラアミノフェノール類、オルソアミノフェノール類、オルソフェニレンジアミン類、α−ナフトール、オルソクレゾール、メタクレゾール、ジメチルフェノール、ベンズカテキン、ピロガロール、ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、ハイドロキノン、4−アミノフェノール、レゾルシン、レゾルシンモノメチルエーテル、メタフェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、4−クロロレゾルシン、2−メチルレゾルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、3,5−ジアミノトリフロロメチルベンゼン、ジアミノフロロベンゼン、トリアミノピリミジン、2−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、4,6−ジアミノ−2−ヒドロキシピリミジン、2,6−ジアミノピリミジン等及びこれらの塩等が挙げられる。 【0056】 本発明に用いられる染毛剤を製造するために用いられる酸化剤としては、例えば過酸化水素、過硫酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩、臭素酸塩、過ヨウ素酸塩、過酸化尿素等が挙げられる。これらの酸化剤の配合量は通常酸化染毛剤に用いられる範囲であれば特に限定されるものではない。なお第1剤と第2剤との混合比は通常重量比で第1剤:第2剤=1:1であることが多いが、使用性等において不都合がない限り特に限定されるものではない。 【0057】 染毛剤には本発明の効果が損なわれない範囲で通常染毛剤に用いられる他の成分も配合することが可能である。例えば通常第1剤に配合される成分としては、グリセリン、プロピレングリコール、ヒアルロン酸塩、ソルビトール、マルチトール、オリゴ糖等の保湿剤、ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、高級脂肪酸、エステル油等の油性成分が挙げられる。 【0058】 また第1剤にチオグリコール酸塩、L−アスコルビン酸塩、硫酸水素塩等の酸化防止剤及び安定化剤、コラーゲン加水分解物、ケラチン加水分解物、シルクプロテイン加水分解物、等の蛋白質加水分解物及びこれらの四級化物、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤を配合することも可能である。また乳化剤として界面活性剤を用いることも可能である。更に第1剤に、例えばエタノール、ブタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、2−エチルヘキシルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類等を配合することができる。また金属イオン封鎖剤及び防腐剤を配合してもよい。 【0059】 第2剤に配合される成分としては、例えばEDTA、スズ酸塩類等の金属イオン封鎖剤、フェナセチン、パラベン類等の防腐剤、流動パラフィン、ワセリン等の油分、2−エチルヘキシルアルコール、ステアリルアルコール、等の高級アルコール類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類等の界面活性剤、クエン酸、リンゴ酸、酢酸等の有機酸や、リン酸、塩酸等の無機酸等の酸、pH調整剤、香料、薬剤、着色剤、等が挙げられ、必要に応じて適宜選択されるがこれらに特に限定されるものではない。 【0060】 その他本発明は主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】306009363 【氏名又は名称】中田 滋
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| 【出願日】 |
平成19年4月19日(2007.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094248 【弁理士】 【氏名又は名称】楠本 高義
【識別番号】100129207 【弁理士】 【氏名又は名称】中越 貴宣
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| 【公開番号】 |
特開2008−56656(P2008−56656A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2007−110209(P2007−110209) |
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