| 【発明の名称】 |
毛髪脱染剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊豫田 重治
【氏名】浅田 拓二
【氏名】鈴木 克明
【氏名】村越 弘尚
【氏名】菅沼 壮一
【氏名】青木 祐治
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| 【要約】 |
【課題】毛髪脱染剤組成物において、混合性及び脱染力を向上させることができる毛髪脱染剤組成物を提供することにある。
【構成】使用時に混合調製される毛髪脱染剤組成物は、下記の(A)成分を含有する粉末状の毛髪脱染剤第1剤と、下記の(B)成分を含有する液状又はゲル状の毛髪脱染剤第2剤とから構成され、前記(A)成分の粒子径は30〜800μmである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記の(A)成分を含有する粉末状の毛髪脱染剤第1剤と、下記の(B)成分を含有する液状又はゲル状の毛髪脱染剤第2剤とが使用時に混合調製される毛髪脱染剤組成物であって、 前記(A)成分の粒子径が30〜800μmであることを特徴とする毛髪脱染剤組成物。 (A)粉末状のアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種 (B)水 【請求項2】 前記(A)成分の平均粒子径が170〜250μmであることを特徴とする請求項1に記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項3】 さらに、前記毛髪脱染剤第2剤に(C)水溶性高分子を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項4】 前記毛髪脱染剤第2剤の粘度が1000〜10000mPa・sであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項5】 前記毛髪脱染剤第2剤の粘度に対する、前記(A)成分の平均粒子径の比(平均粒子径μm/粘度mPa・s)が1/2〜1/150の範囲になることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の毛髪脱染剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、毛髪脱染剤組成物に関し、詳しくはある特定の粒子径の粉末状のアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種を使用することにより、脱染力等の向上を図った毛髪脱染剤組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、毛髪を染色する方法としては、アルカリ剤の働きで酸化染料を毛髪のキューティクル内部に浸透させ、酸化剤でメラニン色素の分解と酸化染料の発色(重合)を行わせる酸化染毛剤が知られている。また、特許文献1に記載されているように、かかる酸化染毛剤により染色した毛髪に対し、アスコルビン酸等の還元剤による還元作用を用いて脱染するための毛髪脱染剤も知られている。しかしながら、アスコルビン酸は安全性には優れているものの、水溶液中での十分な保存安定性が得られないという問題があった。そこで従来より、特許文献2に記載されるように、固体状のアスコルビン酸とその溶媒を別々に保存した毛髪脱染剤組成物が知られている。かかる構成により、使用時に固体状のアスコルビン酸(毛髪脱染剤第1剤)と、液状の溶媒(毛髪脱染剤第2剤)とを混合するため、アスコルビン酸の保存安定性が良好となる。 【特許文献1】特開2005−060352号公報 【特許文献2】特開2004−083431号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところが、固体状のアスコルビン酸をその溶媒に混合する場合、アスコルビン酸の保存安定性は良好となるものの、固体状のアスコルビン酸の溶媒への混合不良が生じてしまうという問題点が存在する。また、それにより脱染力が低下するという問題点が存在する。 【0004】 本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、特定の粒子径を持った粉末状のアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種を使用することにより、混合性が良好になるのと同時に、脱染力を向上させることができることを見出したことによりなされたものである。その目的とするところは、混合性及び脱染力を向上させることができる毛髪脱染剤組成物を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、下記の(A)成分を含有する粉末状の毛髪脱染剤第1剤と、下記の(B)成分を含有する液状又はゲル状の毛髪脱染剤第2剤とが使用時に混合調製される毛髪脱染剤組成物であって、前記(A)成分の粒子径が30〜800μmであることを特徴とする。 (A)粉末状のアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種 (B)水 【0006】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記(A)成分の平均粒子径が170〜250μmであることを特徴とする。 【0007】 請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の毛髪脱染剤組成物であって、さらに、前記毛髪脱染剤第2剤に(C)水溶性高分子を含有することを特徴とする。 【0008】 請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記毛髪脱染剤第2剤の粘度が1000〜10000mPa・sであることを特徴とする。 【0009】 請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記毛髪脱染剤第2剤の粘度に対する、前記(A)成分の平均粒子径の比(平均粒子径μm/粘度mPa・s)が1/2〜1/150の範囲になることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、毛髪脱染剤組成物において、混合性及び脱染力を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明を具体化した一実施形態について詳細に説明する。 本実施形態の毛髪脱染剤組成物としての毛髪脱染剤は、毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤とが使用時に混合調製されるものである。混合調製された毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤の毛髪脱染剤混合物は、毛髪に塗布され、染毛処理が施された毛髪の脱染に適用されるものである。この毛髪脱染剤第1剤は粉末状の組成物であり、毛髪脱染剤第2剤は液状又はゲル状の組成物である。この毛髪脱染剤第1剤には、(A)粉末状のアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種が含有される。(A)成分の粒子径は30〜800μmである。また、第2剤には(B)水、及び(C)水溶性高分子が含有される。 【0012】 尚、本明細書における"液状"とは、一定の体積を有するが一定の形状を持たない液体の状態のことをいい、水のように粘度の低いものも、乳化液状のように粘度のやや高いものも含む概念である。 【0013】 この毛髪脱染剤組成物は、毛髪脱染剤第2剤がアプリケータに収容され、毛髪脱染剤第1剤がアプリケータ以外の容器に収容された状態で用時まで保存され、用時に使用者がアプリケータ内の毛髪脱染剤第2剤に毛髪脱染剤第1剤を混ぜ入れることで混合調製される。そして、混合調製された毛髪脱染剤混合物は、混合の際に用いたアプリケータをそのまま使って毛髪に適用される。毛髪脱染剤第2剤を収容保存するアプリケータとしては、ノズル式のアプリケータなどが挙げられる。ここで、アプリケータとは、毛髪脱染剤組成物を収容する容器体と、毛髪化粧料組成物を毛髪に塗布する塗布具とが一体化されたものをいう。 【0014】 <毛髪脱染剤第1剤> 本実施形態における毛髪脱染剤第1剤には、(A)粉末状のアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種、が必須成分として含まれる。 【0015】 (A)アスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも一種は、酸化染料の酸化重合により生成した毛髪を染色している多核化合物を還元分解(解重合)するための還元剤として配合されている。 アスコルビン酸誘導体の具体例としては、アスコルビン酸塩及びアスコルビン酸誘導体が挙げられる。アスコルビン酸塩の具体例としては、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸アンモニウム、アスコルビン酸モノエタノールアミン、アスコルビン酸ジエタノールアミン等が挙げられる。アスコルビン酸誘導体の具体例としては、アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、アスコルビルメチルシラノールペクチネート等が挙げられる。 これらの(A)成分の中でも、多核化合物の解重合の作用に優れることから、アスコルビン酸が好ましい。 【0016】 (A)成分の粒子径は毛髪脱染剤第2剤との混合性を良好にさせるとともに、脱染力を向上させるという観点より、30〜800μmであることが必要である。さらに、粉末の飛散の低下、保存安定性の向上、溶解時間の短縮の観点より、粒子径は50〜500μmが好ましく、170〜250μmがより好ましい。粒子径が30μmよりも小さいと、毛髪脱染剤第2剤に混ぜ入れる際に飛散してしまい、混合しにくくなるおそれがある。一方、粒子径が800μmよりも大きいと溶解時間が長くなり、確実に混合できなくなるおそれがある。 【0017】 前記のように(A)成分の中から所望の粒子径のものを得るには、必要に応じてミクロ型電磁振動フルイ器法などの常法によって分画することができ、その方法は制限されない。例えば気流式フルイ器法等によって分画することもできる。前記ミクロ型電磁振動フルイ器法によれば、さまざまな粒子径に造粒された粉末を、特定の目の細かさを持ったフルイにのせて振り、フルイ上に残った粉末を集めることにより、所望の粒子径を持った粉末に分画することができる。 【0018】 さらに、(A)成分の平均粒子径は170〜250μmであることが特に好ましい。(A)成分の平均粒子径を170〜250μmとなるようにさまざまな粒子径のものを混合して配合することにより、より密な状態となり、空気中での保存安定性及び脱染力をより向上させることができる。平均粒子径が170〜250μmである市販の(A)成分としては、商品名アスコルビン酸(結晶)(ロシュ社製)が挙げられる。 【0019】 また、混合性をさらに良好にさせるという観点より、毛髪脱染剤第2剤の粘度に対する(A)成分の平均粒子径の比(平均粒子径/粘度)は、1/2〜1/150が好ましく、1/5〜1/120がより好ましい。更には1/10〜1/40が特に好ましい。 【0020】 毛髪脱染剤第1剤に含まれる(A)成分の含有量は、70〜100質量%、が好ましく、80〜100質量%がより好ましい。この含有量が70質量%未満であると、十分な脱染力が得られないおそれがある。 【0021】 この毛髪脱染剤第1剤には、本願発明の効果を損なわない範囲においてその他の成分として、フマル酸、分散剤、コーティング剤等を含有することができる。 【0022】 フマル酸は、多核化合物の解重合によって生成する成分の再酸化を抑制し、毛髪の再着色を抑制するために含有される。 【0023】 分散剤は、毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤を混合調製する際、(A)成分等が凝集して塊状態を形成することを抑制し、毛髪脱染剤第2剤中における毛髪脱染剤第1剤の分散性を向上させるために含有される。分散剤の具体例としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、タルク、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン等が挙げられる。 【0024】 コーティング剤は、(A)成分の表面に施され、空気、水の接触を抑制することによって空気中の保存安定性を向上させるために施される。コーティング剤としては、反応性がなく、不揮発性で、常温で液体の油性成分ならば特に限定されないが、好ましくは流動パラフィン、流動イソパラフィン、ジメチコン等が挙げられる。 【0025】 <毛髪脱染剤第2剤> 毛髪脱染剤第2剤には、(B)水が必須成分として含まれるほか、その他の成分として(C)水溶性高分子等が含まれる。 【0026】 (B)水は、前記毛髪脱染剤第1剤を溶解する溶媒として配合されている。 毛髪脱染剤第2剤に含まれる(B)水の含有量は、50〜100質量%が好ましく、80〜100質量%より好ましい。 【0027】 その他の成分として毛髪脱染剤第2剤に含まれる(C)水溶性高分子は、増粘剤として配合されている。(C)水溶性高分子の具体例としては、セルロース系水溶性高分子、デンプン系水溶性高分子、天然系水溶性高分子、合成系水溶性高分子等が挙げられる。セルロース系水溶性高分子としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。デンプン系水溶性高分子としては、デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等が挙げられる。天然系水溶性高分子としては、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム等が挙げられる。合成系水溶性高分子としては、カルボキシビニルポリマー、架橋ポリアクリル酸、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等が挙げられる。これらの中でも、粘度を安定化するという観点より、カルボキシメチルセルロースが好ましい。 【0028】 毛髪脱染剤第2剤の粘度は1000〜10000mPa・sが好ましい。さらには、毛髪脱染剤混合物の毛髪からの垂れ落ち抑制の観点より、前記粘度は2000〜8000mPa・sがより好ましく、4000〜5000mPa・sが特に好ましい。この粘度が1000mPa・s未満であると、毛髪脱染剤混合物が毛髪から垂れ落ちるおそれがある。一方、この粘度が10000mPa・sを超えると、毛髪脱染剤第1剤との混合時に振りにくく、混合性が低下するおそれがある。この粘度の値はVISCOMETER TV−10粘度計(東機産業株式会社製)を使用し、25℃、回転速度:12rpm、3号・4号ローター、1分間の条件で測定した値を示す。 【0029】 毛髪脱染剤第2剤に含まれる(C)水溶性高分子の含有量は、上記粘度になるよう調節される。その含有量は(C)成分の重合度等により異なるが、0.5〜5質量%が好ましく、0.7〜3質量%がより好ましく、1〜2質量%が特に好ましい。この含有量が0.5質量%未満であると、本実施形態の毛髪脱染剤混合物が毛髪から垂れ落ちるおそれがある。一方、5質量%を超えて含有すると、毛髪脱染剤第1剤との混合時に振りにくく、混合性が低下するおそれがある。 【0030】 この毛髪脱染剤第2剤には、本願発明の効果を損なわない範囲においてその他の成分として、溶剤、油性成分、界面活性剤、pH調整剤等を含有することができる。 【0031】 溶剤は、低級アルコール、多価アルコール、芳香族アルコール等が挙げられる。 【0032】 低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙げられる。 【0033】 多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。 【0034】 芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、p−アニシルアルコール等が挙げられる。これらの溶剤の中で、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールは有効成分の毛髪への浸透性が高く、脱染力向上の観点より好ましい。これらの溶剤は単独で含有してもよく、二種以上を組み合わせて含有してもよい。 【0035】 油性成分は、毛髪にうるおい感を付与するという観点から、含有されることが好ましい。油性成分としては、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン類、炭化水素等が挙げられる。 【0036】 油脂としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。 【0037】 高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。 【0038】 エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。 【0039】 シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、グリセリン変性シリコーン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。 【0040】 炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。これらの油性成分は単独で含有してもよく、二種以上を組み合わせて含有してもよい。 【0041】 界面活性剤は、乳化剤又は可溶化剤として毛髪脱染剤組成物の安定性を保持したり、乳化物を形成させることによって毛髪脱染剤第2剤及び毛髪脱染剤混合物に粘度を生じさせるために含有されることが好ましい。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。 【0042】 非イオン性界面活性剤の具体例としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、POEアルキル(C12−C14)エーテル等が挙げられる。 【0043】 エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。 【0044】 カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。 【0045】 アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類等が挙げられる。 【0046】 両性界面活性剤としては、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で含有してもよく、二種以上を組み合わせて含有してもよい。 【0047】 pH調整剤としては、無機酸、有機酸等が挙げられる。無機酸としては塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙げられる。有機酸としてはレブリン酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、クエン酸等が挙げられる。 【0048】 さらに、その他の成分としてソルビトール、マルトース、キシロース等の糖類、パラベン等の防腐剤、EDTA−2Na、ヒドロキシエタンジホスホン酸等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。 【0049】 この毛髪脱染剤第2剤の剤型としては、水溶液状、分散液状、乳化液状等の液状又はゲル状等が挙げられる。 【0050】 <毛髪脱染剤混合物> 毛髪脱染剤混合物は、毛髪脱染剤第1剤及び毛髪脱染剤第2剤を所定の割合で混合調製することによって得られる。毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤との混合割合(=毛髪脱染剤第1剤の質量:毛髪脱染剤第2剤の質量)は、好ましくは1:3〜1:50、より好ましくは1:5〜1:20である。 【0051】 毛髪脱染剤混合物の粘度は、好ましくは1000〜10000mPa・s、より好ましくは2000〜8000mPa・sである。この粘度が1000mPa・s未満であると、毛髪への付着力が弱くなるおそれがある。一方、8000mPa・sを超えると、混合物の操作性が悪くなるおそれがある。 【0052】 毛髪脱染剤混合物のpHは、好ましくは2.0〜5.0、より好ましくは2.5〜4.0、特に好ましくは2.8〜3.5に調節される。pHが2.0より低いと頭髪や頭皮を傷めるおそれがある。一方、pHが5.0より高いと(A)成分による脱染力が低下するおそれがある。 【0053】 毛髪脱染剤混合物の剤型としては、水溶液状、分散液状、乳化液状等の液状又はゲル状等が挙げられる。 【0054】 さて、各成分が調合された毛髪脱染剤第1剤及び毛髪脱染剤第2剤はそれぞれ別の容器に充填され、使用時まで保存される。このとき、毛髪脱染剤第1剤は粉末状組成物である。従って、(A)成分が溶媒に溶解され、溶液として保存された場合と比較して、(A)成分の保存安定性を十分に得ることができる。 【0055】 次に、毛髪脱染剤の使用方法について説明する。使用時には、まず毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤を混合することによって混合物を調製する。次に、この毛髪脱染剤混合物をノズル式アプリケータ等の塗布具を用いて、酸化染毛剤によって染色処理が施された毛髪に塗布する。 【0056】 ここで、毛髪を染色している多核化合物は、還元剤の還元作用によって解重合(分解)又は非共鳴化される。このとき、重合割合の低い多核化合物によって染色されている毛髪は、その多核化合物が解重合されると、その発色が失われることによって容易に無色化される。また、重合割合の低い多核化合物に存在する共役系による共鳴構造が、非共鳴化されると、その発色が失われることによって容易に無色化される。 【0057】 以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。 (1)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては(A)成分の粒子径は30〜800μmである。したがって、(A)成分を含有する毛髪脱染剤第1剤を毛髪脱染剤第2剤に混ぜ入れる際、(A)成分が舞い散らず、飛散を抑制することができる。さらに前記毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤を混合する際に塊状態に凝集してしまうのを抑制することができるため、脱染力を向上させることができる。また、毛髪脱染剤第1剤が毛髪脱染剤第2剤に溶解するまでの時間を短縮することができるため、混合性を良好にさせることができ、脱染力を向上させることができる。 【0058】 (2)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては(A)成分の平均粒子径は好ましくは170〜250μmである。(A)成分の平均粒子径を170〜250μmとなるようにさまざまな粒子径のものを混合して配合することにより、より密な状態となり、空気中での保存安定性及び脱染力をより向上させることができる。 【0059】 (3)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては毛髪脱染剤第2剤の粘度は1000〜10000mPa・sである。したがって、容易に毛髪脱染剤第2剤を振り混ぜることができるため、激しく振る必要がなく、混合性を良好にすることができる。また、毛髪脱染剤組成物を毛髪に適用する際に毛髪からの垂れ落ちを抑制することができるため、均一に脱染することができ、脱染力を向上させることができる。 【0060】 (4)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては毛髪脱染剤第2剤中に(C)水溶性高分子を含有している。これにより、毛髪脱染剤第2剤の粘度を安定化させることができる。 【0061】 (5)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては毛髪脱染剤第2剤中に(C)水溶性高分子成分としてカルボキシメチルセルロースを配合することが好ましい。これにより、毛髪脱染剤第2剤の粘度を安定化させることができる。更に、毛髪への毛髪脱染剤混合物のなじみを良好にさせることができ、脱染力を向上させることができる。 【0062】 (6)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては毛髪脱染剤第2剤の粘度に対する(A)成分の平均粒子径の比(平均粒子径/粘度)は、好ましくは1/2〜1/150である。これにより、混合性を良好にさせることができ、脱染力を向上させることができる。 【0063】 なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。 ・毛髪への塗布方法は、特に限定されずコーム又は刷毛を用いた塗布方法、手櫛による塗布方法、スプレー(噴霧)による塗布方法等を使用することができる。 ・上記実施形態においては毛髪脱染剤組成物を構成する各成分を含有する2剤式として構成した。しかしながら、各成分を分離して複数剤式に構成し、使用直前にそれらを混合するよう構成してもよい。 【0064】 次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。 (実施例1〜8、比較例1〜2)毛髪脱染剤組成物 下記に示す酸化染毛剤の第1剤と第2剤とを1:1で混合し、ミディアムブラウン毛の人毛毛束に適用後20分間放置し、洗い流して乾燥して、染毛処理毛束とした。 【0065】 <酸化染毛剤> (第1剤) 質量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル) −p−フェニレンジアミン 1.0 オルトアミノフェノール 1.0 2,4−ジアミノフェノキシエタノール 1.0 28%アンモニア水 1.5 アスコルビン酸 1.5 ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 ステアリルアルコール 10.0 ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル 10.0 EDTA二ナトリウム 1.0 精製水 残 量 (第2剤) 過酸化水素(35質量%水溶液) 5.7 スズ酸ナトリウム 0.1 セタノール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 精製水 残 量 【0066】 表1に示される各成分を混合して実施例1〜8、比較例1〜2の毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤を調製することにより、毛髪脱染剤組成物を得た。続いて、各実施例及び比較例における毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤を1:10の質量比で混合調製し、毛髪脱染剤混合物を得た。これらの毛髪脱染剤混合物を染毛処理毛束にノズル式アプリケータを用いて塗布し、室温で30分間放置し、洗い流した後、乾燥した。かかる脱染処理毛束について、脱染力の評価を行った。また、毛髪脱染剤混合物調製時について、飛散性、混合性の評価も行った。さらに、混合前の毛髪脱染剤第2剤の粘度を測定した。それらの評価結果を表1に示す。なお、表1における各成分の含有を示す数値の単位は質量%である。 【0067】 <粘度> 各実施例及び比較例の毛髪脱染剤第2剤について、VISCOMETER TV−10粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、25℃、1分間、回転速度:12rpm、3号ローター(粘度5000mPa・sまで)、4号ローター(粘度5000mPa・s以上)使用の条件下にて測定した。 【0068】 <飛散性> 各実施例及び比較例の毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤の混合時において、パネラーが目視にて飛散度合いを評価することにより、粉末が飛散していない:◎、粉末がほとんど飛散していない:○、粉末が飛散した:△、粉末がかなり飛散した:×とし、粉末の飛散性の評価結果とした。 【0069】 <混合性> 各実施例及び比較例の毛髪脱染剤第1剤と毛髪脱染剤第2剤の混合時において、毛髪脱染剤混合物を10回穏やかに振った後の状態をパネラーが目視にて混合度合いを評価することにより、均一によく混合できている:4、ほぼ均一に混合できている:3、やや混合しにくく粉末が残る:2、混合しにくく塊状態が残った:1とし、粉末の混合性の評価結果とした。 【0070】 <脱染力> 各実施例及び比較例の毛髪脱染剤処理毛束について、上記酸化染毛剤の中に酸化染料を含有しないで同様の処理を行ったコントロール用の毛束と比べて、パネラーが目視にて脱染度合いを評価することにより、コントロール用の毛束と同じ色である:4、コントロール用の毛束とほぼ同じ色である:3、コントロール用の毛束と僅かに色が異なる部分がある:2、コントロール用の毛束と大幅に異なる色である:1とし、毛髪脱染剤混合物の脱染力の評価結果とした。 【0071】 【表1】
【0072】 表1に示されるように、各実施例における特定の粒子径の(A)アスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体が含有される場合、各評価項目において良好な結果が得られることが示された。 表1の比較例1に示されるように、粒子径が30μm未満の(A)成分を使用する場合、毛髪脱染剤第2剤に投入する際に舞い散ってしまうために飛散しやすいものであることが認められた。その結果、毛髪脱染剤第2剤が収容されている容器内の側壁に粉末が張り付いてしまったり、粉末を投入した勢いで粉末が舞い、容器の開口から粉末が漏れ出てしまうことが認められた。また、その状態で穏やかに振って撹拌しても、粉末が軽いため液面に漂っていたり、粉末同士で塊を形成してしまったり、壁面に張り付いたままで混合しにくいものである。これは急激な環境の変化によって粉末同士が凝集してしまうためであると思料される。表1の比較例2に示されるように、粒子径が800μmを超える大きさの(A)成分を使用する場合、飛散は抑制されているものの、溶け残りがあり、混合性が不良であることが認められた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000113274 【氏名又は名称】ホーユー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−56636(P2008−56636A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238208(P2006−238208) |
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