| 【発明の名称】 |
毛髪脱染剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊豫田 重治
【氏名】浅田 拓二
【氏名】鈴木 克明
【氏名】村越 弘尚
【氏名】菅沼 壮一
【氏名】青木 祐治
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| 【要約】 |
【課題】毛髪脱染剤組成物において、脱染性及び粘度の長期安定性をより向上させることができる毛髪脱染剤組成物を提供することにある。
【構成】毛髪脱染剤組成物において、第1剤と第2剤とが使用時に混合調製される毛髪脱染剤組成物であって、第1剤と第2剤には下記に示す成分が含有されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1剤と第2剤とが使用時に混合調製される毛髪脱染剤組成物であって、第1剤と第2剤には下記に示す成分が含有されていることを特徴とする毛髪脱染剤組成物。 第1剤:(A)水、(B)水溶性高分子化合物、(C)キレート剤及び(D)溶剤 第2剤:(E)アスコルビン酸類 【請求項2】 使用時のpHが2.0〜5.0であることを特徴とする請求項1記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項3】 前記(D)溶剤が、ベンジルアルコールであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項4】 前記(B)水溶性高分子化合物が、微生物系水溶性高分子化合物、セルロース系水溶性高分子化合物及びビニル系水溶性高分子化合物から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項5】 前記(B)成分が、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース及びカルボキシビニルポリマーから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項6】 前記(B)成分が、キサンタンガム及びカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項記載の毛髪脱染剤組成物。 【請求項7】 前記カルボキシメチルセルロースのエーテル化度が1.8〜3.0であることを特徴とする請求項6記載の毛髪脱染剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、酸化染料等の染料によって染色された毛髪を脱染するための毛髪脱染剤組成物に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の毛髪脱染剤組成物としては、特許文献1に記載の毛髪脱染剤組成物が知られている。この毛髪脱染剤組成物は水、カラヤガム等の水溶性高分子化合物を含有する第1剤組成物、アスコルビン酸等を含有する第2剤組成物として提供され、酸化染料等の染料をアスコルビン酸によって還元脱色するものである。 【特許文献1】特開2004−083431号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところが、上記従来の毛髪脱染剤組成物においては、十分な脱染力及び粘度の長期安定性が得られないという問題があった。 本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、十分な脱染性及び粘度の長期安定性を得ることができる毛髪脱染剤組成物を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記の目的を達成するために、請求項1記載の毛髪脱染剤組成物は、第1剤と第2剤とが使用時に混合調製される毛髪脱染剤組成物であって、第1剤と第2剤には下記に示す成分が含有されていることを特徴とする。 第1剤:(A)水、(B)水溶性高分子化合物、(C)キレート剤及び(D)溶剤 第2剤:(E)アスコルビン酸類 請求項2記載の発明は、請求項1記載の毛髪脱染剤組成物であって、使用時のpHが2.0〜5.0であることを特徴とする。 請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記(D)溶剤が、ベンジルアルコールであることを特徴とする。 請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記(B)水溶性高分子化合物が、微生物系水溶性高分子化合物、セルロース系水溶性高分子化合物及びビニル系水溶性高分子化合物から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。 請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記(B)成分が、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース及びカルボキシビニルポリマーから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。 請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記(B)成分が、キサンタンガム及びカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする。 請求項7記載の発明は、請求項6記載の毛髪脱染剤組成物であって、前記カルボキシメチルセルロースのエーテル化度が1.8〜3.0であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0005】 本発明の毛髪脱染剤組成物によれば、十分な脱染性及び粘度の長期安定性を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明の毛髪脱染剤組成物を具体化した一実施形態を詳細に説明する。 本実施形態の毛髪脱染剤組成物は、(A)水、(B)水溶性高分子化合物、(C)キレート剤及び(D)溶剤を含有する毛髪脱染剤第1剤と、(E)アスコルビン酸類を含有する毛髪脱染剤第2剤とから構成されている。使用時に、前記毛髪脱染剤第1剤(以降、脱染第1剤という。)と前記毛髪脱染剤第2剤(以降、脱染第2剤という。)を混合して、毛髪脱染剤混合物(以降、脱染混合物という。)が得られる。前記脱染混合物を酸化染毛剤で染色された毛髪に適用することにより、かかる毛髪を脱染することができる。 【0007】 <脱染第1剤> 本実施形態における第1剤には、(A)水、(B)水溶性高分子化合物、(C)キレート剤及び(D)溶剤が含有される。 【0008】 (A)水は、前記脱染第2剤を溶解する溶媒として配合されている。 脱染第1剤に含まれる(A)水の含有量は、30〜98質量%が好ましく、50〜95質量%がより好ましく、70〜95質量%が最も好ましい。 【0009】 (B)水溶性高分子化合物は、毛髪脱染剤組成物に適度な粘度を与えるための増粘剤として配合される。(B)成分の具体例としては、セルロース系水溶性高分子化合物、デンプン系水溶性高分子化合物、アルギン酸系水溶性高分子化合物、植物系水溶性高分子化合物、微生物系水溶性高分子化合物、ビニル系水溶性高分子化合物等が挙げられる。セルロース系水溶性高分子化合物としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。デンプン系水溶性高分子化合物としては、デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等が挙げられる。アルギン酸系水溶性高分子化合物としては、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。植物系水溶性高分子化合物としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、ガラクタン、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、カラギーナン等が挙げられる。微生物系水溶性高分子化合物としては、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン等が挙げられる。ビニル系水溶性高分子化合物としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。これらの(B)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。 【0010】 これらの中でも、脱染第1剤と脱染第2剤を混合する際の混合性向上、及び脱染混合物を毛髪に塗布する際の垂れ落ち抑制の観点から、セルロース系水溶性高分子化合物、微生物系水溶性高分子化合物、ビニル系水溶性高分子化合物が好ましく、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマーがより好ましい。 【0011】 また、粘度の長期安定性向上の観点から、カルボキシメチルセルロースが好ましく、エーテル化度が1.8〜3.0のカルボキシメチルセルロースがより好ましい。ここで、エーテル化度とは、セルロース単位当たりのもつ3つの水酸基のカルボキシメチル基への置換度を示し、水酸基全部をカルボキシメチル基に置換した場合、エーテル化度は3.0となる。 【0012】 また、粘度の長期安定性向上の観点から、カルボキシメチルセルロースとそれ以外の水溶性高分子化合物を併用することが好ましく、カルボキシメチルセルロースとキサンタンガムを併用することがより好ましく、エーテル化度が1.8〜3.0のカルボキシメチルセルロースとキサンタンガムを併用することが最も好ましい。 【0013】 前記脱染第1剤中の(B)成分の含有量は、好ましくは0.5〜5.0質量%、より好ましくは0.5〜3.0質量%、最も好ましくは1.0〜2.0質量%である。この含有量が0.5質量%よりも少ないと、脱染混合物が毛髪から垂れ落ちるおそれがある。一方、5.0質量%を超えて配合すると、脱染第1剤と脱染第2剤の混合性が低下するおそれがある。 【0014】 (C)キレート剤は(B)成分との相乗効果による粘度の長期安定化効果を得るために配合される。 (C)成分の具体例としては、EDTA及びその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの(C)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。 これらの中でも、脱染第1剤の粘度の長期安定性向上の観点より、EDTA−2Na、ヒドロキシエタンジホスホン酸が好ましい。 【0015】 前記脱染第1剤中の(C)成分の含有量は、好ましくは0.01〜10.0質量%、より好ましくは0.05〜5.0質量%、最も好ましくは0.1〜3.0質量%である。この含有量が0.01質量%よりも少ないと、脱染第1剤の粘度が経時的に低下するおそれがある。一方、10.0質量%を超えて配合しても、それ以上(C)成分と(B)成分との相乗効果による粘度の長期安定化は見られず、経済的でない。 【0016】 (D)溶剤は有効成分の毛髪への浸透性を向上させるために配合される。(D)成分の具体例としては、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコールアルキルエーテル、芳香族アルコール等が挙げられる。 【0017】 低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙げられる。 多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、へキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。 多価アルコールアルキルエーテルとしては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。 芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、p−アニシルアルコール等が挙げられる。これらの(D)成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。 これらの(D)成分の中でも、有効成分の浸透性の高いベンジルアルコールが好ましい。 【0018】 前記脱染第1剤中の (D)成分の含有量は、好ましくは0.1〜30.0質量%、より好ましくは0.5〜15.0質量%、最も好ましくは1.0〜10.0質量%である。この含有量が0.1質量%よりも少ないと、有効成分の毛髪浸透促進効果が得られないおそれがある。一方、30.0質量%を超えて配合すると、皮膚刺激が生じるおそれがある。 【0019】 本実施形態の脱染第1剤には、本願発明の効果を損なわない範囲においてその他の成分として、油性成分、界面活性剤等を含有することができる。 油性成分は、毛髪にうるおい感を付与させるために配合される。油性成分としては、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン類、炭化水素等が挙げられる。 【0020】 油脂としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。 【0021】 高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。 【0022】 高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。 【0023】 エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。 【0024】 シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、グリセリン変性シリコーン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。 【0025】 炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。これらの油性成分は単独で含有してもよく、二種以上を組み合わせて含有してもよい。 【0026】 界面活性剤は、乳化剤又は可溶化剤として毛髪脱染剤組成物の粘度安定性を保持したり、毛髪へのなじみを良好にさせるために配合される。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。 【0027】 非イオン性界面活性剤の具体例としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、POEアルキル(C12−C14)エーテル等が挙げられる。 【0028】 エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。 【0029】 カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。 【0030】 アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類等が挙げられる。 【0031】 両性界面活性剤としては、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で含有してもよく、二種以上を組み合わせて含有してもよい。 【0032】 脱染第1剤のpHは、アスコルビン酸類の還元力を引き出し、脱染性を向上させるために好ましくは2.0〜5.0、より好ましくは2.5〜4.0、最も好ましくは2.8〜3.5に調節される。脱染第1剤のpHが2.0未満では頭髪や頭皮を傷めるおそれがある。一方、このpHが5.0を超えると脱染性が低下するおそれがある。また、上記のようにpHを調整するため、pH調整剤として酸を配合することが好ましい。酸の具体例としては、無機酸及び有機酸が挙げられる。無機酸としては塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙げられる。有機酸としてはレブリン酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、クエン酸等が挙げられる。 【0033】 さらに、その他の成分としてソルビトール、マルトース、キシロース等の糖類、パラベン等の防腐剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。 【0034】 この脱染第1剤の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化液状等の液状又はゲル状である。 【0035】 <脱染第2剤> 本実施形態に使用される(E)アスコルビン酸類は、酸化染料の酸化重合により生成した毛髪を染色している多核化合物を還元分解(解重合)するための還元剤として含有されている。 前記(E)成分の具体例としては、アスコルビン酸、その塩及び誘導体が挙げられる。アスコルビン酸塩の具体例としては、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸アンモニウム、アスコルビン酸モノエタノールアミン、アスコルビン酸ジエタノールアミン等が挙げられる。アスコルビン酸誘導体の具体例としては、アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ラウリン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、プロピオン酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、クエン酸アスコルビル、コハク酸アスコルビル、安息香酸アスコルビル、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸カリウム、アスコルビルエチル、アスコルビン酸アラントイン、アスコルビン酸キトサン、アスコルビン酸メチルシラノール、テトラデシルヘキシルアスコルビル、アミノプロピルアスコルビルフォスフェート、アスコルビン酸ポリペプタイド、アスコルビルグルコシド、アスコルビルメチルシラノールペクチネート等が挙げられる。 【0036】 これらの(E)成分の中でも、多核化合物の解重合の作用に優れることから、アスコルビン酸が好ましい。また、アスコルビン酸は水溶液中での保存安定性が悪いため、粉末状又は顆粒状等の固体状として保存することによって脱染性の長期安定性を向上させることができる。 また、(E)成分として、市販の製品を使用してもよい。その市販品の具体例としては、商品名アスコルビン酸(細粒)(ロシュ社製)、アスコルビン酸(結晶)(ロシュ社製)、アスコルビン酸(微粉末)(ロシュ社製)、アスコルビン酸(超微粉末)(ロシュ社製)が挙げられる。これらの中でも、混合性向上の観点から、アスコルビン酸(結晶)(ロシュ社製)が好ましい。 【0037】 脱染第2剤中の前記アスコルビン酸類の含有量は、70〜100質量%、好ましくは80〜100質量%である。この含有量が70質量%未満であると、十分な脱染性が得られないおそれがある。 【0038】 この脱染第2剤には、本願発明の効果を損なわない範囲においてその他の成分として、フマル酸、分散剤、コーティング剤等を配合することができる。 【0039】 フマル酸は、多核化合物の解重合によって生成する成分の再酸化を抑制し、毛髪の再着色を抑制するために配合される。 【0040】 分散剤は、脱染第1剤と脱染第2剤を混合調製する際、前記(E)成分等が凝集して塊状態を形成することを抑制し、脱染第1剤中における脱染第2剤の分散性を向上させるために配合される。分散剤の具体例としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、タルク、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン等が挙げられる。 【0041】 コーティング剤は、粉末状にした(E)成分の表面に施され、空気、水の接触を抑制することによって保存安定性を向上させるために施される。コーティング剤としては、反応性がなく、不揮発性で、常温付近で液体の油性成分ならば何でも良いが、好ましくは流動パラフィン、流動イソパラフィン、ジメチコン等が挙げられる。 【0042】 この脱染第2剤の剤型は、粉末状、顆粒状等の固体状である。 【0043】 <脱染混合物> 脱染混合物は、脱染第1剤及び脱染第2剤を所定の割合で混合調製することによって得られる。脱染第1剤と脱染第2剤との混合割合(=脱染第1剤の質量:脱染第2剤の質量)は、好ましくは3:1〜50:1、より好ましくは5:1〜20:1である。 【0044】 脱染混合物のpHは、好ましくは2.0〜5.0、より好ましくは2.5〜4.0、特に好ましくは2.8〜3.5に調節される。このpHが2.0未満では頭髪や頭皮を傷めるおそれがある。一方、このpHが5.0を超えると脱染性が低下するおそれがある。 脱染混合物の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化液状等の液状又はゲル状である。 【0045】 次に、本実施形態の毛髪脱染剤組成物の使用方法を説明する。 (A)〜(D)の各成分を含有する脱染第1剤及び(E)成分を含有する脱染第2剤はそれぞれ別の容器に充填され、使用時まで保存される。このとき、脱染第2剤は粉末状又は顆粒状等の固体状組成物である。したがって、(E)成分が溶媒に溶解され、溶液として保存された場合と比較して、(E)成分の保存安定性を十分に得ることができる。 使用時には、まずアプリケーター内に収容保存された脱染第1剤に、密封保存された脱染第2剤を投入し混合調製することにより、脱染混合物が得られる。そして、前記脱染混合物は、混合の際に用いたアプリケーターをそのまま使って毛髪に適用される。脱染第1剤を収容保存するアプリケーターとしては、ノズル式のアプリケーターなどが挙げられる。尚、前記アプリケーターとは、脱染第1剤を収容し、脱染第2剤と混合するための容器体と、脱染混合物を毛髪に塗布するノズル等の塗布具とが一体化されたものをいう。 次に、前記脱染混合物を前記ノズル式アプリケーター等を用いて、酸化染毛剤により染毛処理が施された毛髪に塗布する。 ここで、毛髪を染色している多核化合物は、(E)成分の還元作用によって解重合される。このとき、該多核化合物が解重合されると、その発色が失われることによって容易に無色化される。 その後、前記脱染混合物を洗い流し、風乾させる。 【0046】 以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。 (1)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては、第1剤中に(B)水溶性高分子化合物を含有している。これにより、脱染第1剤に粘度を生じさせることができる。 【0047】 (2)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては、脱染第1剤中に(D)溶剤を含有している。これにより、有効成分の毛髪への浸透性を向上させることができる。 【0048】 (3)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては、脱染第1剤中に(A)水、(B)水溶性高分子化合物、(C)キレート剤及び(D)溶剤が含有されている。このように構成した場合、(B)成分及び(C)成分の相乗効果によって、第1剤の粘度の長期安定性を向上させることができる。これにより、長期保存後においても十分な毛髪への付着性を維持させることができる。このため、(D)成分の効果を十分に発揮させることができ、良好な脱染性を得ることができる。 【0049】 (4)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては、第1剤中に(D)成分としてベンジルアルコールを配合することが好ましい。これにより、毛髪内部への有効成分の浸透性を向上させることができるため、脱染性をより向上させることができる。 【0050】 (5)本実施形態の毛髪脱染剤組成物においては、(B)成分として1.8〜3.0のエーテル化度のカルボキシメチルセルロースを配合することが好ましい。これにより、粘度の長期安定性をより向上させることができる。 【0051】 なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。 ・上記実施形態においては、毛髪脱染剤組成物を構成する各成分を含有する2剤式として構成した。しかしながら、各成分を分離して複数剤式に構成し、使用直前にそれらを混合するよう構成してもよい。 ・毛髪への塗布方法は、特に限定されずコーム又は刷毛を用いた塗布方法、手櫛による塗布方法、コーム一体型のアプリケーターによる塗布方法、スプレー(噴霧)による塗布方法等を使用することができる。 【実施例1】 【0052】 次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。 (実施例1〜10、比較例1〜6)毛髪脱染剤組成物 下記に示す酸化染毛剤の第1剤と第2剤とを1:1で混合し、ミディアムブラウン毛の人毛に適用後20分間放置し、洗い流して乾燥して、染毛処理毛束とした。 <酸化染毛剤> (第1剤) 質量% p−フェニレンジアミン 0.5 5−アミノオルトクレゾール 0.5 28%アンモニア水 1.5 アスコルビン酸 1.5 ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 ステアリルアルコール 10.0 ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル 10.0 EDTA−2Na 1.0 精製水 残 量 (第2剤) 過酸化水素(35質量%水溶液) 5.7 スズ酸ナトリウム 0.1 セタノール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 精製水 残 量 【0053】 表1に示される各成分を混合して実施例1〜10、比較例1〜6の脱染第1剤と脱染第2剤を調製することにより、毛髪脱染剤組成物を得た。続いて、各実施例及び比較例における脱染第1剤と脱染第2剤を10:1の質量比で混合調製し、脱染混合物を得た。これらの脱染混合物を染毛処理毛束にノズル式アプリケーターを用いて塗布し、室温で30分間放置し、洗い流した後、乾燥した。かかる脱染処理毛束について、脱染性の評価を行った。また、脱染混合物調製時について、脱染第1剤と脱染第2剤との混合性の評価も行った。さらに、前記脱染混合物を毛髪に塗布する際の毛髪からの脱染混合物の垂れ落ち、頭皮等への皮膚刺激性の評価も行った。また、前記脱染第1剤の調製直後と長期保存後の粘度変化(粘度長期安定性)及び前記脱染混合物の調製直後と長期保存後の脱染性変化(長期脱染性)の評価も行った。それらの評価結果を表1に示す。なお、表1における各成分の含有を示す数値の単位は質量%である。 【0054】 <混合性> 各実施例及び比較例の脱染第1剤と脱染第2剤の混合調製時において、前記脱染第1剤に前記脱染第2剤を投入してから、10回穏やかに振った後の状態をパネラーが目視にて混合度合いを評価することにより、均一によく混合できている:◎、ほぼ均一に混合できている:○、やや混合しにくく粉末が残る:△、混合しにくく塊状態が残った:×とし、粉末の混合性の評価結果とした。 【0055】 <垂れ落ち> 各実施例及び比較例の脱染第1剤と脱染第2剤を混合調製した脱染混合物において、毛髪に塗布する際の状態をパネラーが目視にて毛髪からの垂れ落ち度合いを評価することにより、全く垂れ落ちがない:◎、垂れ落ちがほとんどない:○、やや垂れ落ちがある:△、垂れ落ちが多い:×とし、粉末の混合性の評価結果とした。 【0056】 <粘度長期安定性> 各実施例及び比較例の脱染第1剤において、調製直後の粘度をVISCOMETER TV−10粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、25℃、回転速度:12rpm、3号ローター(粘度5000mPa・sまで)、4号ローター(粘度5000mPa・s以上)使用の条件下にて測定した。また、前記脱染第1剤を40℃で6ヶ月間保存した後、同様に粘度を測定した。40℃で6ヶ月経過後の粘度変化を評価することにより、全く粘度変化がない:5、粘度変化がごく僅か:4、粘度変化がほとんどない:3、やや粘度変化がある:2、粘度変化が大きい:1の5段階評価とし、粘度長期安定性の評価結果とした。 【0057】 <脱染性> 上記染毛処理前の毛束(未処理毛束)において、分光測色計(ミノルタ株式会社製、型番:CM−508d)でL*a*b*値(L0、a0及びb0)を測定した。上記のようにして得た酸化染毛処理毛束において、同様にL*a*b*値(L1、a1及びb1)を測定した。かかる酸化染毛処理毛束を脱染処理した後、脱染処理毛束において、同様にL*a*b*値(L2、a2及びb2)を測定した。上記の染毛処理毛束と脱染処理毛束のL*a*b*値を対比させて下記の(1)式によって脱染度合い(ΔEi)を算出した。 ΔEi={(Li−L0)2+(ai−a0)2+(bi−b0)2}1/2…(1) Li:染毛又は脱染処理毛束のL*値 ai:染毛又は脱染処理毛束のa*値 bi:染毛又は脱染処理毛束のb*値 L0:未処理毛束のL*値 a0:未処理毛束のa*値 b0:未処理毛束のb*値 次に、ΔE1及びΔE2から下記の(2)式によって脱染性(D1)(%)を算出した。算出した数値が大きいほど脱染性が優れることを示す。 D1=(1−ΔE2/ΔE1)×100…(2) 【0058】 <長期脱染性> 前記脱染第1剤と脱染第2剤を40℃で6ヶ月間保存した後、前記2つの剤を混合調製した脱染混合物について、脱染性の評価同様に長期保存後の脱染度合い(D2)を測定した。その後、長期保存前脱染処理毛束と長期保存後脱染処理毛束のΔE値を対比させて下記の(3)式によって脱染変化度合い(ΔD)を算出した。算出した数値が小さいほど長期脱染性が優れることを示す。 ΔD=D1−D2…(3) D1:長期保存前の脱染性値 D2:長期保存後の脱染性値 前記ΔD値において、値が3以下:◎、3〜7:○、7〜15:△、15以上:×として長期脱染性の評価結果とした。 【0059】 <皮膚刺激性> 各実施例、比較例の脱染第1剤と脱染第2剤を混合調製した脱染混合物を、それぞれ0.5mLずつ2.5cm角のリント布に均一に浸し、健常人である被検者10名の前額部に15分間貼付した。そしてその間、皮膚刺激の度合いを被験者に対する問診により評価した。その評価は、全く又はほとんど刺激を感じない:◎、僅かに刺激を感じる:○、やや刺激を感じる:△、はっきりと刺激を感じる:×とした。被験者10名の各評価のうち、最も人数の多かった評価を代表的な評価結果とした。 【0060】 【表1】
【0061】 表1に示されるように、各実施例における(A)〜(E)成分を含有する場合、各評価項目において良好な結果が得られることが示された。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000113274 【氏名又は名称】ホーユー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−56634(P2008−56634A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238206(P2006−238206) |
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