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【発明の名称】 油性メイクアップ化粧料
【発明者】 【氏名】岡本 将典

【要約】 【課題】顔料の分散安定性が良く、使用時の延びが軽く滑らかであり、油分独特の油っぽいべたつき感がなく、使用後は化粧料のつっぱり感がなく柔軟な皮膜が得られ、滲み、縒れなどが生じず化粧もちにも優れる油性メイクアップ化粧料を提供すること。

【構成】顔料、キャンデリラレジン、揮発性シリコン、及び炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール、好ましくは1,2−ヘキサンジオール及び/又は1,2−オクタンジオールを含有してなる油性メイクアップ化粧料とする。更に、所望により、皮膜形成高分子や室温で固形の炭化水素を含有することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔料、キャンデリラレジン、揮発性シリコン、及び炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールを含有してなる油性メイクアップ化粧料。
【請求項2】
1,2−アルカンジオールが、1,2−ヘキサンジオール及び/又は1,2−オクタンジオールである請求項1に記載の油性メイクアップ化粧料。
【請求項3】
皮膜形成高分子を含有してなる請求項1又は2に記載の油性メイクアップ化粧料。
【請求項4】
皮膜形成高分子が、シリコン系樹脂高分子である請求項3に記載の油性メイクアップ化粧料。
【請求項5】
室温で固形の炭化水素を含有してなる請求項1〜4のいずれかに記載の油性メイクアップ化粧料。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のメイクアップ化粧料からなる眉目類用油性メイクアップ化粧料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、油性メイクアップ化粧料に関する。詳しくは、化粧料中に水を含有しない、非水系の油性メイクアップ化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
油性のメイクアップ化粧料は、水を含有しないことから、耐水性、耐汗性に優れており、化粧効果の持続性に優れた剤型である。その一方で、着色成分である顔料などの分散安定性のために、一般に、固形油や半固形油を高濃度に配合したり、ゲル化剤を配合したりされている。しかしながら、このような化粧料は、硬く、使用時の延びが悪く、油分特有の油っぽいべたつき感が生じ、使用感に劣るといった問題があった。
【0003】
このような問題点を解決するために、例えば、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル及びポリエチレン系ワックスを含有した油性化粧料(特許文献1参照)、油性ゲルと合成トリグリセリドなどの油剤を含有したジェル状油性化粧料(特許文献2参照)、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体中に粉体を昆練した組成物(特許文献3)等が提案されている。しかし、これら試みに拠って、化粧料の硬さや延びをある程度改善することができるものの、油っぽいべたつき感を低減するには未だ満足のいくものではなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2002−128629号公報
【特許文献2】特開2005−126353号公報
【特許文献3】特開平6−9332号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであって、顔料の分散安定性が良く、使用時の延びが軽く滑らかであり、油分独特の油っぽいべたつき感がなく、使用後は化粧料のつっぱり感がなく柔軟な皮膜が得られ、滲み、縒れなどが生じず化粧もちにも優れる油性メイクアップ化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、
〔1〕 顔料、キャンデリラレジン、揮発性シリコン、及び炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールを含有してなる油性メイクアップ化粧料、
〔2〕 皮膜形成高分子を含有してなる前記〔1〕に記載の油性メイクアップ化粧料、
〔3〕 室温で固形の炭化水素を含有してなる前記〔1〕又は〔2〕に記載の油性メイクアップ化粧料、並びに
〔4〕 前記〔1〕〜〔3〕に記載のメイクアップ化粧料からなる眉目類用油性メイクアップ化粧料
に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のメイクアップ化粧料は、顔料の分散安定性が良く、使用時の延びが軽く滑らかであり、油分独特の油っぽいべたつき感がなく、使用後は化粧料のつっぱり感がなく柔軟な皮膜が得られ、滲み、縒れなどが生じず化粧もちにも優れるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の油性メイクアップ化粧料には、顔料、キャンデリラレジン、揮発性シリコン、及び炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールを含有する。
【0009】
顔料としては化粧料に配合できるものであれば特に限定されず、有機顔料並びに無機顔料の何れをも用いることができる。有機顔料としては、例えば、酸性染料、塩基性染料などの染料の他、染料のアルミニウムなどのレーキ顔料などであっても良い。具体的には、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色223号、赤色226号、赤色227号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色402号、黄色403号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色402号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、青色205号、青色403号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、紫色201号、紫色401号、黒色401号などを例示することができる。
【0010】
また、無機顔料としては、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、酸化コバルト、酸化チタン、亜鉛華、雲母チタン、酸化鉄処理雲母チタン、カーボンブラック、アルミナなどを例示することができ、これら顔料をフッ素化合物、シリコーン化合物、金属石鹸、レシチン等により表面処理を行ったものであっても良い。
【0011】
尚、本発明においては、上記した顔料の1種を単独で、或いは2種以上を適宜混合して用いることができる。顔料の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、化粧効果を発揮させる観点から、化粧料中、0.5重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、粉っぽい仕上り感を抑制する観点から、化粧料中、60重量%以下が好ましく、より好ましくは40重量%以下である。これらから、油性メイクアップ化粧料中の顔料の含有量は、0.5〜60重量%が好ましく、1〜40重量%がより好ましい。
【0012】
キャンデリラレジンとは、キャンデリラロウをエタノール等の有機溶媒にて分別抽出して得られる樹脂分であり、樹脂分が65重量%以上含有するものが好ましく、85重量%以上含有するものがより好ましく用いられる。分別抽出は、例えば、キャンデリラロウをエタノール中に加熱溶解し、冷却後、析出する結晶を濾別し、濾液を濃縮することにより、樹脂分であるキャンデリラレジンを得ることができる。尚、本発明では、市販のキャンデリラレジンをそのまま用いることもできる。このようなキャンデリラレジンとしては、商品名キャンデリラレジンE−1(株式会社ナチュラルプロダクツ製)等を例示することができる。
【0013】
キャンデリラレジンの含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、化粧もちの観点から、化粧料中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、つっぱり感、べたつきを抑制する観点から、化粧料中、15重量%以下が好ましく、より好ましくは10重量%以下である。これらから、油性メイクアップ化粧料中のキャンデリラレジンの含有量は、0.1〜15重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
【0014】
揮発性シリコンとは、大気圧下で揮発性のあるシリコン化合物である。このような揮発性シリコンとしては、化粧料に配合できるものであれば特に限定されず、例えば、低分子量揮発性ジメチルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコン油等を例示することができる。これらのうち、環状シリコン油を用いるのが好ましい。
【0015】
揮発性シリコンの含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、油っぽいべたつき感を抑止し、延びを改善し、化粧もちを良好にする観点から、化粧料中、3重量%以上が好ましく、より好ましくは5重量%以上である。また、仕上りを良好にする観点から、化粧料中、80重量%以下が好ましく、より好ましくは70重量%以下である。これらから、メイクアップ化粧料中の揮発性油分の含有量は、3〜80重量%が好ましく、5〜70重量%がより好ましい。
【0016】
本発明で用いられる1,2−アルカンジオールは、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールである。具体的には、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,2−デカンジオールが挙げられ、これらのうち、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールを用いるのが好ましく、1,2−オクタンジオールを用いるのがより好ましい。
【0017】
尚、本発明においては、上記した1,2−アルカンジオールの1種を単独で、或いは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。また、その含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、べたつきを抑制し発色を良好にする観点から、化粧料中、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、経済性の観点から、化粧料中、7重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらから、油性メイクアップ化粧料中の1,2−アルカンジオールの含有量は、0.01〜7重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。
【0018】
本発明の油性メイクアップ化粧料には、更に化粧もちを良好にする観点から、皮膜形成高分子を含有させることができる。用い得る皮膜形成高分子としては、化粧料に配合できるものであれば特に限定されず、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、ジメチルシロキサン・アクリル酸系共重合体等の(メタ)アクリル酸系樹脂;ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン・スチレン共重合体等のビニルピロリドン系樹脂;ポリビニルアルコール等のビニルアルコール系樹脂;ロジン酸ペンタエリスリット等のテルペン系樹脂等;トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン、3−〔トリス(トリメチルシロキサン)シリル〕プロピルカルバミド酸プルラン、高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体等のシリコン系樹脂等を例示することができる。これらのうち、油性化粧料に配合する観点、並びに揮発性シリコンとの相溶性の観点からシリコン系樹脂を用いるのが好ましく、なかでも、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンを用いるのがより好ましい。
【0019】
尚、本発明においては、上記した皮膜形成高分子の1種を単独で、或いは2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。また、皮膜形成高分子の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、良好な化粧もち効果を発揮させる観点から、化粧料中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、つっぱり感を抑制する観点から、化粧料中、30重量%以下が好ましく、より好ましくは20重量%以下である。これらから、油性メイクアップ化粧料中の皮膜形成高分子の含有量は、0.1〜30重量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましい。
【0020】
本発明の油性メイクアップ化粧料には、より化粧もちを良好にする観点から、室温で固形の炭化水素を含有することができる。このような炭化水素としては、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等を挙げることができる。なかでも、化粧もちを良好にする観点から、マイクロクリスタリンワックスを用いるのが好ましい。尚、本発明における室温とは、1〜30℃の雰囲気下の温度範囲をいう。
【0021】
上記した室温で固形の炭化水素は、1種を単独で用いても良く、或いは2種以上を適宜混合して用いても良い。その含有量は本発明の効果を発揮すれば特に限定はなく、化粧もちの観点から、化粧料中、0.5重量%以上が好ましく、より好ましくは1重量%以上である。また、硬く延びの悪い使用感を抑制する観点から、化粧料中、40重量%以下が好ましく、より好ましくは30重量%以下である。これらから、油性メイクアップ化粧料中の室温で固形の炭化水素の含有量は、0.5〜40重量%が好ましく、1〜30重量%がより好ましい。
【0022】
また、本発明の油性メイクアップ化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他、化粧料に通常用いられる成分を適宜に配合することができる。例えば、デキストリン脂肪酸エステル、有機変性粘度鉱物等の増粘性成分;ロウ類、油脂、室温で液状の炭化水素類、不揮発性のシリコーン類、脂肪酸エステル、高級脂肪酸等の油性成分;非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤の各種界面活性剤;低級アルコール、多価アルコール、糖類、ステロール類、高級アルコール等のアルコール類;紫外線吸収剤;酸化防止剤;防腐剤等の添加成分等を例示することができる。
【0023】
具体的には、増粘性成分としては、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル;モンモリナイト、ヘクトライト、スメクタイト等の粘度鉱物を第4級アンモニウム処理した有機変性粘度鉱物等が挙げられる。
【0024】
油性成分としては、例えば、キャンデリラロウ、カルナバロウ、コメヌカロウ、セラック、ラノリン、ホホバ油等のロウ類;オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボカド油等の油脂;流動パラフィン、スクワラン等の室温で液状の炭化水素;不揮発性ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の不揮発性のシリコーン類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリド等の脂肪酸エステル;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸等が挙げられる。
【0025】
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類等の非イオン界面活性剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等の陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩等のアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩、塩化ベンゼエトニウム等の陽イオン界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤を例示することができる。
【0026】
アルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール;1,3−ブタンジオール,グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール類;ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、キシリトール、ラクトース、トレハロース等の糖類;コレステロール、フィトステロール等のステロール類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類を挙げることができる。
【0027】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸オクチル、エチル−4−イソプロピルシンナメート等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ベンジルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等を挙げることができる。
【0028】
酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類、亜硫酸、重亜硫酸、チオ硫酸、チオ乳酸、チオグリコール酸、L−システイン、N−アセチル−L−システイン等を挙げることができる。
【0029】
防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン液、トリクロロカルバニリド、フェノキシエタノール、石炭酸、ヘキサクロロフェン等のフェノール類、安息香酸およびその塩、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩、感光素101号、感光素201号、感光素401号、ヒノキチオール、トリクロサン等を挙げることができる。
【0030】
本発明の油性メイクアップ化粧料は、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、ファンデーション、頬紅、口紅、リップグロス等に用いることができる。なかでも、本発明のメイクアップ化粧料は、非水系の液状の油性化粧料であっても本発明の効果を発揮できるものであるから、アイライナー、マスカラ、アイシャドー等の眉目類用の油性メイクアップ化粧料に好適に用いることができる。
【実施例】
【0031】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。尚、含有量は、特記しない限り「重量%」を表す。
【0032】
(試料の調製)
表1〜表2に記した組成に従い、実施例及び比較例のアイシャドーをそれぞれ定法により調製し、下記評価に供した。
【0033】
(試験例1;分散安定性の評価)
各実施例及び比較例の試料を10mL容の透明サンプル瓶に充填し、40℃の雰囲気下で30日間放置し、以下の評価基準に従い、顔料の分散性を目視にて評価した。結果を表1〜2に併記する。
【0034】
<評価基準>
◎;凝集、分離が観察されない。
○;凝集、分離が僅かに観察される。
△;凝集、分離が観察されるが、浸とうにより元に戻る。
×;凝集、分離が観察されるが、浸とうにより元に戻らない。
【0035】
(試験例2;使用性の評価)
各実施例及び各比較例の試料を、10名の女性専門パネラーに使用させ、塗布時の油分特有の油っぽいべたつき感の無さ、化粧料の延び、塗布後の化粧皮膜の柔軟性、6時間後の化粧持ちの各項目について官能評価した。評価は、非常に良いを5点、良いを4点、普通を3点、悪いを2点、非常に悪いを1点とし、その評点の平均値を下記評価基準に従い判定した。結果を表1〜2に併記する。
【0036】
<評価基準>
◎;4.5点以上。
○;3.5点以上4.5点未満。
△;2.5点以上3.5点未満。
×;2.5点未満。
【0037】
【表1】


【0038】
【表2】


【0039】
表1および表2の結果から、本発明の油性メイクアップ化粧料は、顔料の分散安定性が良く、使用時の延びが軽く滑らかであり、油分独特の油っぽいべたつき感がないことが分かる。また、使用後は化粧料のつっぱり感がなく柔軟な皮膜が得られ、滲み、縒れなどが生じず化粧もちにも優れることが分かる。
【0040】
以下、本発明に係る油性メイクアップ化粧料の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
(処方例1;油性頬紅)
デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0
フィッシャートロプシュワックス 4.0
パラフィンワックス 2.0
1,2−オクタンジオール 1.0
キャンデリラレジン 3.0
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン 4.0
天然ビタミンE 0.4
パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.2
赤色201号 1.5
黄色酸化鉄 1.0
セリサイト 7.0
ナイロン末 7.0
雲母チタン 3.0
パルミチン酸デキストリン 4.0
イソノナン酸イソトリデシル 残 余
合 計 100.0
【0041】
(処方例2;油性アイライナー)
デカメチルシクロペンタシロキサン 60.0
ポリエチレンワックス 5.0
キャンデリラレジン 3.0
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン 5.0
疎水化処理無水ケイ酸 10.0
黒酸化鉄 15.0
ポリメチルシルセスキオキサン 1.0
1,2−ヘキサンジオール 1.5
天然ビタミンE 0.3
パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.2
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 残 余
合 計 100.0
【0042】
(処方例3;油性マスカラ)
デカメチルシクロペンタシロキサン 50.0
有機変性粘度鉱物 3.5
ポリエチレンワックス 6.0
キャンデリラロウ 5.0
キャンデリラレジン 2.0
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン 4.0
(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン 5.0
エタノール 2.0
1,2−ヘキサンジオール 1.0
タルク 5.0
黒酸化鉄 10.0
天然ビタミンE 0.4
パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.2
重質流動イソパラフィン 残 余
合 計 100.0
【0043】
(処方例4;油性ファンデーション)
オクタメチルシクロテトラシロキサン 40.0
ポリエチレンワックス 3.0
カルナウバロウ 1.5
セレシンワックス 2.0
キャンデリラレジン 3.0
セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン 4.0
1,2−オクタンジオール 1.0
マイカ 10.0
ナイロン末 10.0
酸化チタン 8.0
ベンガラ 2.0
黄酸化鉄 3.0
黒酸化鉄 0.4
天然ビタミンE 0.4
パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.2
オクタン酸セチル 残 余
合 計 100.0
【0044】
(処方例5;口紅)
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
ポリエチレンワックス 4.0
キャンデリラロウ 6.0
セレシンワックス 6.0
キャンデリラレジン 2.0
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン 3.0
重質流動イソパラフィン 20.0
リンゴ酸ジイソステアリル 5.0
1,2−ヘキサンジオール 1.0
疎水化処理無水ケイ酸 3.0
赤色202号 0.5
黄色4号 0.2
雲母チタン 5.0
天然ビタミンE 0.4
パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.2
香料 0.1
オクタン酸セチル 残 余
合 計 100.0
【0045】
(処方例6;リップグロス)
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
キャンデリラレジン 2.0
アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサン 3.0
パルミチン酸デキストリン 4.0
重質流動イソパラフィン 40.0
メチルフェニルポリシロキサン 15.0
1,2−オクタンジオール 1.0
赤色202号 0.3
雲母チタン 2.0
天然ビタミンE 0.4
パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.2
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 残 余
合 計 100.0
【出願人】 【識別番号】390011442
【氏名又は名称】株式会社マンダム
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100137419
【弁理士】
【氏名又は名称】桂田 正徳


【公開番号】 特開2008−56610(P2008−56610A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−235073(P2006−235073)