| 【発明の名称】 |
身体凹部清浄剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡島 孝雄
【氏名】上原 一之
【氏名】藤波 進
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| 【要約】 |
【課題】へそのゴマ、耳垢、手足の爪垢等の身体凹部の汚れを、へそ凹部の内表面、耳腔の内表面、及び手足の指爪と指先端部との間の凹部の皮膚表面を傷付けることなく、容易に除去することができ、かつ簡便性及び使用性に優れる身体凹部清浄剤、更には、水虫等による疾患部に直接接触することなく、手足の指の間の凹部の皮膚表面上の汚染物を容易に除去し清浄化することができ、かつ作業性に優れた身体凹部清浄剤を提供すること。
【構成】身体凹部に流し込まれるか又は塗布された後、光照射により硬化し、該身体凹部内の汚れを同伴して該身体凹部から取り出し可能な形態となる、光硬化型組成物からなる身体凹部清浄剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 身体凹部に流し込まれるか又は塗布された後、光照射により硬化し、該身体凹部内の汚れを同伴して該身体凹部から取り出し可能な形態となる、光硬化型組成物からなる身体凹部清浄剤。 【請求項2】 前記光硬化型組成物が、光重合性化合物及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化型又は可視光線硬化型の組成物である、請求項1記載の身体凹部清浄剤。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、へそのゴマ、耳垢、手足の爪垢等の汚れを除去するのに用いる身体凹部清浄剤に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、所謂へそ出しルックやへそピアスが一般化し、また水着を外出着として着用する時勢もあり、へそを露出する機会が増えている。へそ凹部に所謂へそのゴマが溜っていると見栄えが悪く、またへそ凹部に細菌が繁殖して臭いを発するため、見栄え向上や防臭上、へそのゴマの除去(へそ掃除)が行われている。 【0003】 へそのゴマの除去は、一般的には、指の爪で引っ掻いたり、オイルを付けた綿棒で掻き出すことにより行われている。 しかし、指の爪で引っ掻いたり、綿棒で掻き出すと、へそ凹部の内表面を傷付け易い。また、へそ凹部に連接する腹膜が刺激を受け、腹部に痛みが発生し易い。 【0004】 また、従来、耳垢の除去(耳掃除)は、耳掻きや綿棒を用いて行われている。しかし、耳掻き等を用いて耳掃除を行うと、耳腔奥部の損傷を避けるために耳垢の除去が不充分となり、また耳垢を耳腔奥部に向けて押しやることもあって耳垢を掻き出し難く、また耳腔の内表面を傷付け易い。 【0005】 そこで、2液混合硬化型シリコーンゴム組成物からなる、へそのゴマや耳垢等の汚れを除去するための身体凹部清浄剤が提案されている(特許文献1)。この身体凹部清浄剤は、へそのゴマや耳垢等の汚れを、へそ凹部や耳腔の内表面を傷付けることなく容易に除去することができる。 【0006】 【特許文献1】特開2004−339201号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明の目的は、前記特許文献1で提案された材料以外の有効なシステムを提案することにある。即ち、へそのゴマ、耳垢、手足の爪垢等の身体凹部の汚れを、へそ凹部の内表面、耳腔の内表面、及び手足の指爪と指先端部との間の凹部の皮膚表面を傷付けることなく、容易に除去することができ、かつ簡便性及び使用性に優れる身体凹部清浄剤、更には、水虫等による疾患部に直接接触することなく、手足の指の間の凹部の皮膚表面上の汚染物を容易に除去し清浄化することができ、かつ作業性に優れた身体凹部清浄剤を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明は、身体凹部に流し込まれるか又は塗布された後、光照射により硬化し、該身体凹部内の汚れを同伴して該身体凹部から取り出し可能な形態となる、光硬化型組成物からなる身体凹部清浄剤を提供することにより、前記目的を達成したものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明の身体凹部清浄剤によれば、へそのゴマ、耳垢、手足の爪垢等の身体凹部の汚れを、へそ凹部の内表面、耳腔の内表面、及び手足の指爪と指先端部との間の凹部の皮膚表面を傷付けることなく、容易に除去することができる。また使用時において、2剤式清浄剤のような混合する手間がない。更には、水虫等による疾患部に直接接触することなく、手足の指の間の凹部に存在する汚染物を容易に除去し清浄化することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明の身体凹部清浄剤を、その好ましい実施形態について詳しく説明する。 本発明の身体凹部清浄剤は、へそ凹部、耳腔、手足の指爪と指先端部との間の凹部、手足の指の間の凹部等の身体凹部に、液状物乃至ペースト状物として流し込まれるか又は塗布された後、光照射により硬化し、該身体凹部内の汚れを同伴して該身体凹部から取り出し可能な形態となる、光硬化型組成物からなる。 【0011】 前記光硬化型組成物としては、身体に用いられるものであるため、安全性が高いこと、皮膚への刺激性が少ないこと、皮膚を傷付けることなく硬化物を取り出せること、硬化物を取り出す際に痛みを感じさせないものであればよい。また、該組成物の成分や硬化させるための光源等に制限されるものではなく、例えば、光重合性化合物及び光重合開始剤を含有する紫外線硬化型又は可視光線硬化型の組成物が挙げられる。 【0012】 前記光硬化型組成物を構成する光重合性化合物は、光重合開始剤の存在下で紫外線又は可視光線等の光照射により重合し得る化合物であり、ラジカル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物でもよく、エポキシ基やビニル基等のカチオン重合性基を有するカチオン重合性化合物でもよい。斯かる光重合性化合物としては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキプロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステル、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、グリセリントリ(メタ)アクリル酸エステル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリル酸エステル、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリル酸エステル、1−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロパン、2,2−ビス〔4−(3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル〕プロパン、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、無水マレイン酸、フマル酸ジイソプロピル、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル等が挙げられる。更には、マレート基、フマレート基、アリル基、(メタ)アクリレート基等を有する不飽和ポリエステル、不飽和アクリル樹脂、イソシアネート改質アクリレートオリゴマー、エポキシ改質アクリルオリゴマー、ポリエステルアクリルオリゴマー、ポリエーテルアクリルオリゴマー等や、特開2005−146038号公報の段落〔0012〕〜〔0015〕に記載されている脂環式エポキシ基2個を有しエステル結合を有していない脂環式エポキシ化合物を用いることもできる。 【0013】 前記光重合性化合物としては、これらの例示化合物のなかでも、特に、(メタ)アクリル酸エステル、2,2−ビス〔4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル〕プロパンが好ましい。 【0014】 また、前記光硬化型組成物を構成する光重合開始剤は、紫外線又は可視光線等の光照射により前記光重合性化合物の重合反応を開始し得る化合物であり、光照射によりラジカルを発生するラジカル重合開始剤や、光照射によりカチオンを発生するカチオン重合開始剤である。斯かる光重合開始剤としては、具体的には、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン系化合物;ベンジル、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ミヒラーズケトン等のカルボニル化合物;アゾビスイソブチロニトリル、アゾジベンゾイル等のアゾ化合物、ジベンゾチアゾリルスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド等のスルフィド化合物、四臭化炭素、トリブロムフェニルスルホン等のハロゲン化合物;1,2−ベンズアントラキノンや、下記の多価ペルオキシエステル類とピリリウム塩類、チオピリリウム塩類、又はαジケトン類とを組み合わせた光重合開始剤等が挙げられ、前記光重合性化合物に応じて適宜選択される。また、特開2005−146038号公報の段落〔0052〕〜〔0062〕に記載されているカチオン重合開始剤を用いることもできる。 【0015】 多価ペルオキシエステル類: ジ(t−ブチルペルオキシ)フタレート、ジ(t−ブチルペルオキシ)イソフタレート、ジ(t−ブチルペルオキシ)テレフタレート、トリ(t−ブチルペルオキシ)トリメリテート、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−アミルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ヘキシルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−オクチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(クミルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン等。 【0016】 ピリリウム塩類: 4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ビス(4−メトキシフェニル)ピリリウムパークロレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルピリリウムフルオロアンチモネート、2−ニトロ−4,6−ビス(4−ジメチルアミノスチリル)ピリリウムフルオロボレート等。 【0017】 チオピリリウム塩類: 4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ジフェニルチオピリリウムフルオロボレート、4−(4−ブトキシフェニル)−2,6−ビス(4−メトキシフェニル)チオピリリウムフルオロボレート、2,4,6−トリ(4−メトキシフェニル)チオピリリウムパークロレート等。 【0018】 αジケトン類: アセナフテンキノン、9,10−フェナントレンキノン、カンファーキノン、β−ナフトキノン等。 【0019】 前記光重合開始剤としては、これらの例示化合物のなかでも、特に、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等のベンゾイン系化合物が好ましい。 前記光重合開始剤の使用量は、該光重合開始剤の種類や前記光重合性化合物の種類等によって異なるが、大凡、前記光重合性化合物100質量部に対し、0.01〜5質量部とすればよく、より好ましくは0.02〜5質量部とするとよい。 【0020】 前記光硬化型組成物には、粘度調整剤、分散剤、安定剤、界面活性剤、顔料、香料、改質樹脂、有機充填剤、無機充填剤、溶剤等を必要に応じて適宜添加することができる。 【0021】 前記粘度調整剤としては、ポリオキシエチレンモノメタクリレート等が挙げられる。 【0022】 前記顔料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色226号等が挙げられる。 【0023】 前記香料としては、ラベンダー油、レモン油、ローズ油、ひのき油等が挙げられる。 【0024】 前記改質樹脂としては、ポリオール樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタジエン樹脂等が挙げられる。 【0025】 前記有機充填剤としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート系モノマーのホモポリマー又はコポリマー等が挙げられる。 【0026】 前記無機充填剤としては、非晶質シリカ等が挙げられる。 【0027】 前記溶剤としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エタノール、イソプロパノール、2−ブトキシエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコール等が挙げられる。 【0028】 前記光硬化型組成物の好ましい処方例を以下に挙げる。 【0029】 処方例1 ・光重合性化合物 2,2−ビス〔4−(2−(メタ)アクリロイルオキシ エトキシ)フェニル〕プロパン 30〜60質量部 ・光重合開始剤 3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシ カルボニル)ベンゾフェノン 0.05〜2質量部 ・その他の添加剤 アモルファスシリカ 40〜70質量部 【0030】 前記光硬化型組成物を硬化させる光源としては、太陽光、UVライト、ハロゲンランプ、水銀灯、レーザー等が挙げられる。 前記光硬化型組成物としては、光照射による皮膚への刺激性が少ない点から、太陽光やハロゲンランプにより硬化するものが好ましく、短時間(1〜10分程度、より好ましくは2〜5分)で硬化するものが好ましい。 【0031】 前記光硬化型組成物からなる本発明の身体凹部清浄剤は、身体凹部に流し込まれるか又は塗布されるものであるため、身体凹部に流し込み又は塗布可能な液状物乃至ペースト状物であるのが望ましい。身体凹部への流し込み性(充填性)や作業性等の点から、10〜50Pa・s、特に20〜40Pa・sの粘度を有するものが好ましい。 【0032】 本発明の身体凹部清浄剤は、例えば、ノズル付きチューブに充填した身体凹部清浄剤を、ノズルより直接、身体凹部に注入又は塗布する方法等により使用される。 本発明の身体凹部清浄剤は、身体(人間)のへそ凹部、耳腔等の清浄化以外にも、ペット等の動物の耳腔等の清浄化(耳掃除)にも適用することができるものであり、本発明の身体凹部清浄剤における身体には、人間及び動物が含まれる。 【実施例】 【0033】 〔実施例1〕 下記の〔配合物〕を混合して、紫外線硬化型組成物からなる身体凹部清浄剤を調製した。 〔配合物〕 2,2−ビス〔4−(2−(メタ)アクリロイルオキシ エトキシ)フェニル〕プロパン 60質量部 3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシ カルボニル)ベンゾフェノン 2質量部 アモルファスシリカ 38質量部 この身体凹部清浄剤の粘度は30Pa・sであった。 この身体凹部清浄剤5gをへそ凹部に流し込み、UVライトを当てて硬化させた。硬化後、硬化物を引き抜くと、へそのゴマが、へそ凹部内で硬化した清浄剤に同伴した状態で、皮膚表面を傷付けることなくへそ凹部から除去された。また、へそのゴマが除去されたへそ凹部は、臭いも除去されていた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月30日(2006.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076532 【弁理士】 【氏名又は名称】羽鳥 修
【識別番号】100101292 【弁理士】 【氏名又は名称】松嶋 善之
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| 【公開番号】 |
特開2008−56583(P2008−56583A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−233113(P2006−233113) |
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