| 【発明の名称】 |
微量ミネラル剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮田 茂男
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| 【要約】 |
【課題】微量ミネラル剤の吸収性の悪さを解消する。
【構成】酸化マグネシウムの結晶中に、微量ミネラルを原子状に分散、固溶させ、しかも固溶量をある程度低く抑え、酸化マグネシウムの良吸収性を達成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記式(1) 【化1】
(但し、式中、MはFe,Mn,ZnおよびCuの2価金属または3価金属の少なくとも1種以上を示し、xおよびyはそれぞれ次の範囲、0≦x<0.1,0<y<0.4にある)で表される酸化マグネシウム系固溶体を有効成分として含有する吸収性に優れた微量ミネラル剤。 【請求項2】 請求項1の式(1)において、MがFe,Mn,ZnおよびCuを全て含有することを特徴とする請求項1記載の微量ミネラル剤。 【請求項3】 請求項1の式(1)において、xとyがそれぞれ次の範囲、0≦x<0.05,0.01≦y≦0.2にあり、且つMがFe,Mn,Zn,Cuを全て含有し、しかもそれらの含有モル比がZn>Fe>Mn>Cuの関係にあることを特徴とする請求項1記載の微量ミネラル剤。 【請求項4】 請求項1の式(1)において、Mを構成する微量ミネラルのモル比がZn:Fe:Mn:Cu=7±4:5.5±3:2±1:1の関係にあることを特徴とする請求項1、2および3記載の微量ミネラル剤。 【請求項5】 請求項1の式(1)の微量ミネラル剤と炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、クエン酸とリンゴ酸の複合カルシウム塩等のカルシウム化合物とを併用することを特徴とする中量および微量必須ミネラル剤。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、吸収性に優れた微量ミネラル剤に関する。 【背景技術】 【0002】 健康に対する関心が国民的レベルで高くなっており、栄養補助食品の需要が拡大している。その中でも、特に微量ミネラルが重要と言われている。微量ミネラル剤としては、酸化亜鉛、酸化第2銅、酸化マンガン、グルコン酸鉄等が使用されている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 Fe,Mn,ZnおよびCuは必須微量ミネラルであるが、中量必須ミネラルであるMgO等に比べて、吸収性が悪い問題がある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、下記式(1) 【0005】 【化1】
(但し、式中、MはFe,Mn,ZnおよびCuの2価および/または3価金属の少なくとも1種以上を示し、xおよびyはそれぞれ次の範囲、0≦x<0.1、好ましくは0≦x≦0.05,0<y<0.4、好ましくは0.05≦y≦0.3、特に好ましくは0.1≦y≦0.2にある)で表される微量ミネラルを酸化マグネシウム結晶中に固溶したMgO系固溶体を有効成分として用いることにより、吸収性の優れた微量ミネラル剤を提供する。 【発明の効果】 【0006】 本発明によれば、吸収性が特に悪いFeおよびMnを、良吸収性のMgO並みに吸収性を高くすることができる。しかも高価で分子量の大きいグルコン酸塩とか、酵母に食べさせた状態で用いる必要が無くなるためミネラル含量が高く、少ない服用量で済むため、剤形をコンパクト化できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 本発明の式(1)で表される微量必須ミネラル含有MgO固溶体は、下記式(2) 【0008】 【化2】
(但し、式中、M,xおよびyは、式(1)と同じ成分と範囲を示す)で表される水酸化マグネシウム系固溶体、または下記式(3) 【0009】 【化3】
(但し、式中、M2+およびM3+はそれぞれFe,Mn,ZnおよびCuの2価、3価金属の少なくとも1種以上を示し、An−はn価のアニオンを示し、x,y,zおよびmはそれぞれ0≦x<0.1,0<y<0.4,0<z<0.4,0≦m<5で表されるハイドロタルサイト系化合物を300℃以上、好ましくは500〜800℃で、非酸化雰囲気または大気中等の酸化雰囲気中で焼成することにより製造できる。 【0010】 式(2)および式(3)の固溶体の製造は、それらを構成する金属の水溶性塩の混合水溶液に、ほぼ当量のアルカリを添加し、共沈反応させることにより製造できる。 【0011】 本発明の微量ミネラル固溶酸化マグネシウムは、Fe2+,Mn2+,ZnおよびCuを完全に固溶し、Fe3+,Mn3+は、一部または全部を固溶している。2価の微量ミネラルは完全に固溶するため、酸化マグネシウムとほぼ同様の酸に対する溶解性を示す。酸化されやすいFe3+,Mn3+等も完全に固溶していなくても、原子状に近い状態で存在しているため、酸化マグネシウムに近い酸に対する溶解性を示す。ここで言う酸とは、動物の、例えば人間の胃内最適pHであるpHが3〜5の範囲の水を意味する。式(1)における微量ミネラルの量yが0.4以上に大きくなると固溶限界を超えて好ましくない。yが少ないほど固溶しやすい。しかも吸収性も良くなる。 【0012】 本発明の必須微量ミネラル固溶酸化マグネシウムは、超微量必須ミネラルであるCo,Ni,Cr,Mo,V,Seをさらに含有することができる。Mo,VおよびSeはこれらの酸素酸塩、例えばNa2MoO4,Na2Mo7O24,Na2HVO4,H2Se等をプラスに荷電している式(2)または式(3)の固溶体に、吸着または化学結合させた後、焼成することにより、酸化物として式(1)の参加マグネシウム系固溶体に均一に分散、または固溶させることができる。 【0013】 本発明の微量ミネラル剤は、粉末、錠剤、顆粒状、あるいはスラリー状等の公知の形態で使用でき、それらに必要な添加剤も公知の慣用の物を用いることができる。 【0014】 以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。 【実施例1】 【0015】 塩化マグネシウム、硫酸第2銅の混合水溶液(Mg=1.35m/l,Fe2+=0.015m/l,Zn=0.019m/l,Mn2+=0.006m/l,Cu2+=0.003m/l)と4.0m/lの水酸化ナトリウム水溶液を容量約2リットルのオーバーフロー付き反応槽に攪拌下に、計量ポンプで供給し、pHを10〜10.2、反応温度を30〜32℃に保って反応させた。得られた薄い緑色のスラリーを減圧ろ過後、水洗し、120℃で約15時間オーブンに入れて乾燥した。 【0016】 乾燥物の粉末X線回析は、水酸化マグネシウムのみの回析パターンであった。焼成物を原子吸光法で分析し、その化学組成を調べた結果は次の通りであった。(Mg)0.909(Zn)0.014(Fe)0.011(Mn)0.004(Cu)0.002O。焼成物のBET比表面積は27m2/g、累積50%kの平均2次粒子径は0.78μmであった。 【0017】 この焼成粉砕品の100mgを採り、これを100mlのビーカーに50mlの水を入れたところに加え、pHスタット試験機を用い、0.1Nの塩酸、pH=4.0、温度約37℃の条件で、酸に対する反応性(したがって吸収性)を測定して、吸収性を評価した。その結果を図1に示す。 【0018】 [比較例1] 実施例1におけるpHスタット試験において、酸化亜鉛(比較例1)、オキシ酸化第2鉄(比較例2)、酸化マンガン[MnO](比較例3)、酸化第2銅(比較例4)をそれぞれ用いた時の測定結果を図1に示す。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】pHスタット試験結果を示す。設定pH=4、温度37℃、横軸:経過時間、縦軸:pH=4を維持するために消費された0.1N−HClのml数を示す。HClの消費量が溶解したミネラルの量と比例関係になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000162489 【氏名又は名称】協和化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086128 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 正明
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| 【公開番号】 |
特開2008−44865(P2008−44865A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−219935(P2006−219935) |
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