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【発明の名称】 角栓除去用の乳化化粧料
【発明者】 【氏名】山田 隆

【要約】 【課題】角栓除去用のゴマージュ化粧料に於いて、角栓存在部位における脂質をも取り除くことの出来る化粧料を提供する。

【構成】1)ポリ酢酸ビニルエマルションを、固形分に換算して5〜20質量%と、2)1気圧25℃の条件で液状の炭化水素20〜40質量%とを、水中油乳化剤形の化粧料に含有させる。更に、ジプロピレングリコールを1〜5質量%及び/又は二塩基酸のジエステル1〜5質量%を含有することが好ましい。本発明の化粧料は、適量を皮膚に塗布し、擦過を重ねることによりゴマージュし、角栓を除去する。マッサージ化粧料としての効果も有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)ポリ酢酸ビニルエマルションを、固形分に換算して5〜20質量%と、2)1気圧25℃の条件で液状の炭化水素20〜40質量%含有することを特徴とする、水中油乳化剤形の角栓除去用の化粧料。
【請求項2】
更に、ジプロピレングリコールを1〜5質量%及び/又は二塩基酸のジエステル1〜5質量%を含有することを特徴とする、請求項1に記載の水中油乳化剤形の角栓除去用の化粧料。
【請求項3】
ゴマージュ化粧料であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の角栓除去用の化粧料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、角栓除去に好適な化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
肌を健やかに保つ上で、毛穴などに古い角層や脂質代謝物などが蓄積して生じる「角栓 」は、皮膚常在菌の温床ともなり、面皰の原因にもなることから、その除去は肌の手入れの上で重要な課題となっている。この様な角栓 の除去方法としては、例えば、パック化粧料の粘着成分に吸着させたり、支持体上に粘着剤を塗工し、この粘着剤により粘着剥離させる方法が一般的に行われており、前記粘着剤としては、ビニルピロリドン・酢酸ビニル 共重合体や酢酸ビニル ポリマーエマルションなどが使用されるのが常法となっている。(例えば、特許文献1〜6を参照)この様な製剤の最も発展したものとしては、かかる粘着剤を不織布などの支持体上に延展し、使用時に粘着剤に水分を含ませ、これを貼付し、乾燥したのを確認して剥離する形態の化粧料であるが、この様な使用形態に於いては、使用部が小鼻などの皮脂分泌の著しい場所であることから、皮脂により角栓 との密着を阻害されたり、粘着力が強すぎるあまり、表皮までも剥離させたりする欠点が存した。
【0003】
又、古くなった角層などの皮膚の不要分を除去し、新陳代謝を活性化する手段としては、粘着性を有し、擦過することにより、顆粒状の小塊状を形成する製剤、所謂「ゴマージュ化粧料」を用いて手入れする方法が存する。(例えば、特許文献7、特許文献8、特許文献9を参照)又、この利用用途の一つに角栓 除去も存する。この様なゴマージュ化粧料は、ビニルピロリドン・酢酸ビニル 共重合体や酢酸ビニル ポリマーエマルションなどに少量のオイル、ワックス、粉体類を含有せしめ、固形物質の核に粘着剤であるポリマーを析出させ、角栓などの皮膚成分等と会合させながら小塊状を形成するものであり、その小塊状の硬さから、角栓 に特化して除去することは困難であり、角栓 除去を実現するためには、多くの表皮をはぎ取ってしまう危険が存した。この改良のため、ゴマージュのための高分子を、ビニルピロリドン・酢酸ビニル 共重合体とアクリル酸デンプンブロックコポリマーとの併用とし、角栓除去選択性を向上させる技術が開発された。(例えば、特許文献10を参照)この様な向上技術においても、新たな課題として、角栓存在部位における脂質の残存が明らかになってきた。
【0004】
【特許文献1】特開2003−12436号公報
【特許文献2】特開平11−217313号公報
【特許文献3】特開平10−245319号公報
【特許文献4】特開平8−245340号公報
【特許文献5】特開平8−109119号公報
【特許文献6】WO00/69397号公報
【特許文献7】特開2004−35573号公報
【特許文献8】特開2002−293716号公報
【特許文献9】特開2001−139426号公報
【特許文献10】特開2006−89423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、角栓除去用のゴマージュ化粧料に於いて、角栓存在部位における脂質をも取り除くことの出来る化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、角栓除去用のゴマージュ化粧料に於いて、角栓存在部位における脂質をも取り除くことの出来る化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)ポリ酢酸ビニルエマルションを、固形分に換算して5〜20質量%と、2)1気圧25℃の条件で液状の炭化水素20〜40質量%含有することを特徴とする、水中油乳化剤形の化粧料がその様な特性を備えていることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1)1)ポリ酢酸ビニルエマルションを、固形分に換算して5〜20質量%と、2)1気圧25℃の条件で液状の炭化水素20〜40質量%含有することを特徴とする、水中油乳化剤形の角栓除去用の化粧料。
(2)更に、ジプロピレングリコールを1〜5質量%及び/又は二塩基酸のジエステル1〜5質量%を含有することを特徴とする、(1)に記載の水中油乳化剤形の角栓除去用の化粧料。
(3)ゴマージュ化粧料であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の角栓除去用の化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、角栓除去用のゴマージュ化粧料に於いて、角栓存在部位における脂質をも取り除くことの出来る化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(1)本発明の化粧料の必須成分であるポリ酢酸ビニルエマルション
本発明の化粧料は、水中油乳化剤形の化粧料であって、ポリ酢酸ビニルエマルションを必須成分として、固形分に換算して5〜20質量%、より好ましくは8〜18質量%含有する。ポリ酢酸ビニルエマルションとは、酢酸ビニルを水性担体中で、乳化剤、重合開始剤などの存在下重合して得られるエマルションであり、酢酸ビニルに対して15質量%前後のビニルアルコールをエマルションの安定化剤として含有することも出来る。この様なポリ酢酸ビニルエマルションは、固形分の含有量が30〜50質量%になるように調整して用いることが好ましい。この様なポリ酢酸ビニルエマルションには化粧料原料として、既に市販されているものが存し、この様な市販品を購入して利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、旭高分子株式会社製の「アサヒニール」、日信化学工業株式会社製の「ビニブランGV−5651」などが存する。特に好ましいものは、固形分が約40質量%のポリ酢酸ビニルエマルションである。本発明の化粧料に於いて、かかるポリ酢酸ビニルエマルションは、後記液状の炭化水素とともに、皮膚上に塗布擦過することにより、ゴマージュ組成物を形成し、角栓或いは角栓の周囲に存在する脂質汚れなどを吸収・吸着し、除去する作用を発揮する。更に、この様な作用を発揮しながら、健全な角層などの除去されざるべきものは除去しない作用を有する。この様な作用を必要十分に発揮するためには前記の含有量を含有することが好ましく、この量が少なすぎると、角栓除去が十分出来ない場合が存し、多すぎると健全な角層までも除去してしまう場合が存する。
【0009】
(2)本発明の化粧料の必須成分である炭化水素
本発明の化粧料は、必須成分として、1気圧25℃の条件で液状の炭化水素20〜40質量%、より好ましくは、25〜35質量%含有することを特徴とする。かかる炭化水素としては、スクワランやプリスタンなどの様な炭素分布の存しないものであっても良いし、流動パラフィン、軽質イソパラフィンなどのように炭素分布の存するものであっても良い。特に好ましいものは、炭素分布の存するものであり、中でも、流動パラフィンが特に好ましい。かかる成分は、前記ポリ酢酸ビニルエマルションとともに、皮膚上に塗布擦過することにより、ゴマージュ組成物を形成し、角栓或いは角栓の周囲に存在する脂質汚れなどを吸収・吸着し、除去する作用を発揮する。更に、この様な作用を発揮しながら、健全な角層などの除去されざるべきものは除去しない作用を有する。この様な作用を必要十分に発揮するためには前記の含有量を含有することが好ましく、この量が少なすぎると、角栓除去が十分出来ない場合が存し、多すぎると健全な角層までも除去してしまう場合が存する。
【0010】
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、角栓除去用の化粧料であって、乳化剤形であることを特徴とする。乳化の形態は、通常知られている形態であれば特段の限定はないが、前記ポリ酢酸ビニルの効果を遺憾なく発揮するためには、外相にポリ酢酸ビニルが存在することが好ましく、即ち、水中油乳化剤形であることが好ましい。該水中油乳化剤形としては、水相中に油滴が分散する剤形も指し示すが、油中水滴が分散する多相乳化剤形も包含して意味する。即ち、外相に水相が存する乳化系を総括して、本発明では水中油乳化剤形と称する。
【0011】
本発明の化粧料は、角栓除去を好ましくは目的とすることから、角栓構成成分を溶解せしめる作用を有する成分を含有することが出来、この様な成分を含有することが好ましい。この様な成分としては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどのプロパンジオール構造を有する多価アルコール、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピルなどの二塩基酸ジエステル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ジカプリルなどの炭酸ジエステルなどが好適に例示できる。特に好ましいものは、水溶性を有し、且つ、脂質溶解性も有するプロパンジオール構造を有する多価アルコールであり、中でも、ジプロピレングリコールである。かかる成分の好ましい含有量はそれぞれ1〜5質量%であり、より好ましくは1.5〜3質量%である。
【0012】
本発明の化粧料に於いては、前記の成分以外にも、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
【0013】
本発明の化粧料は、前記成分を常法に従って処理、乳液剤形、クリーム剤形、マッド剤形に加工することにより、製造することが出来る。本発明の化粧料は、前述の如くに、塗布後、擦過を重ねることによりゴマージュ組成物を形成し、該ゴマージュ組成物の吸着・吸収作用により、角栓構成成分を除去するものであるが、塗布後、ゴマージュ形成までの間は、のびの軽い化粧料であり、適度な触感刺激を皮膚に付与するので、マッサージ効果を発揮する。即ち、マッサージ効果を備えた、角栓除去用のゴマージュ化粧料であると言える。
【0014】
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
【実施例1】
【0015】
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である、角栓除去用のゴマージュ化粧料を作製した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ80℃に加温し、攪拌下徐々にイにロを加えて乳化し、更にハを加えて、攪拌冷却し、本発明のゴマージュ化粧料1を得た。同時に、同様に操作して、流動パラフィンをジメチコンに置換した比較例1、「ビニブランGV−5651」をポリメタアクリル酸メチルエマルションに置換した比較例2も同様の作製した。
【0016】
【表1】


【0017】
<試験例1>
ゴマージュ化粧料1、比較例1、比較例2を用いて、パネラー1群5名計15名を用い、角栓除去作用を調べた。即ち、各群のパネラーは洗顔後、各サンプルでマッサージ→ゴマージュを行い(塗布後ゴマージュ組成物が析出するまで擦過をする)、しかる後、再度洗顔し、ゴマージュ組成物を除去した後、市販の角栓除去シートを小鼻に貼付し、角栓を採取し、顕微鏡下(倍率50倍)採取された角栓の1cmあたりの個数を計数した。又、この作業の後に、ジエチルエーテル・メタノール等量混液を含浸させた脱脂綿で小鼻を拭き取り、この脱脂綿より、塩化メチレン抽出により脂質を抽出した。塩化メチレンを減圧溜去した後、2mlのメタノールに再度溶解し、シリカゲル薄層クロマトグラフィーに10μlをスポットし、ジエチルエーテル:石油エーテル=1:1の混液を展開溶媒とし、標準物質である、コレステロール及びグリセリルトリオレートとともに展開し、50%硫酸で焼き付けた後、デンシットメータでスポットの濃さを読み取り、コレステロール相当スポットのコレステロール換算量、グリセリルトリオレート相当スポットのグリセリルオレート換算量を求めた。これらの結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料は角栓をコレステロールなどの油性成分を残さずに除去する作用に優れることがわかる。
【0018】
【表2】


【実施例2】
【0019】
実施例1のゴマージュ化粧料1と同様に、下記の処方に従って、本発明の化粧料である、ゴマージュ化粧料2を作製した。試験例1の手技で評価したところ、角栓数は19±12(個/cm)であり、コレステロールの残量は15.4±4.8(mg)であり、トリグリセリドの残量は14.5±3.3(mg)であった。ジプロピレングリコールを含有する方が好ましいことがわかる。
【0020】
【表3】


【実施例3】
【0021】
実施例1のゴマージュ化粧料1と同様に、下記の処方に従って、本発明の化粧料である、ゴマージュ化粧料3を作製した。試験例1の手技で評価したところ、角栓数は13±4(個/cm)であり、コレステロールの残量は0.9±0.4(mg)であり、トリグリセリドの残量は1.8±0.7(mg)であった。
【0022】
【表4】


【実施例4】
【0023】
ゴマージュ化粧料1〜3でのゴマージュ処理の前後に唾液を採取し、サンドウィッチ抗体法により、抗プラステロン硫酸抗体を用いて、唾液中のプラステロン硫酸の濃度を測定し、プラステロン硫酸の分泌促進効果を確かめた。結果を表5に処置による上昇率として示す。これより、これらの化粧料を用いた擦過処置は、唾液プラステロン硫酸濃度を上昇させており、マッサージ効果を発現し、心地よさを提供していることが確認された。尚パネラーは1群5名を用いた。
【0024】
【表5】


【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、角栓除去用の化粧料に応用できる。
【出願人】 【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
【出願日】 平成18年8月9日(2006.8.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−37826(P2008−37826A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−216438(P2006−216438)