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【発明の名称】 角栓除去剤
【発明者】 【氏名】日高 由季

【氏名】浅岡 健太郎

【氏名】渡辺 喜彦

【要約】 【課題】皮膚に対して刺激が少なく安全な剤から成り、待ち時間をとることなく角栓を除去することができ、皮膚刺激を与えると感じさせるような速い剥離速度を用いずとも、ゆっくり剥離することで粘着剤を皮膚に残さず剥離でき、更に除去した角栓等を視覚認知できる角栓除去剤、並びに角栓除去方法の提供。

【構成】糖類と水溶性ポリマーと水を含有する角栓除去剤、並びにこの角栓除去剤を、皮膚に50kPa以上の力で押しつけ、その後剥離する、角栓除去方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
糖類と水溶性ポリマーと水を含有する角栓除去剤。
【請求項2】
水溶性ポリマーの重量平均分子量が10,000〜50,000,000である、請求項1記載の角栓除去剤。
【請求項3】
糖類の含有量が20〜90質量%、水溶性ポリマーの含有量が0.01〜30質量%である、請求項1又は2記載の角栓除去剤。
【請求項4】
糖類が、単糖及び2糖からなる群から選ばれる少なくとも1種と、3糖以上10糖以下の糖類からなる群から選ばれる少なくとも1種を組み合わせたものである請求項1〜3いずれかに記載の角栓除去剤。
【請求項5】
水溶性ポリマーが、アニオン性又はカチオン性の水溶性ポリマーである請求項1〜4いずれかに記載の角栓除去剤。
【請求項6】
20℃、1.0Hzにおける複素粘度が100Pa・s以上10,000Pa・s未満である、請求項1〜5いずれかに記載の角栓除去剤。
【請求項7】
請求項1〜6いずれかに記載の角栓除去剤を、皮膚に50kPa以上の力で押しつけ、その後剥離する、角栓除去方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は毛穴に形成された角栓を良好に除去することができる角栓除去剤及びそれを用いた角栓除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
角栓は皮脂と共に汚れを含んで角化して毛穴につまったものであり、これを放置することは、毛穴の目立ちのみならず、肌の種々のトラブルをひき起こす。従って、角栓を除去することが、美容上及び肌の健康上好ましい。
【0003】
このような角栓を除去するための角栓除去剤としては、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載されているように、特定の水溶性ポリマーを不織布等に延伸したシートタイプが近年の主流であり、鼻に水をつけてシートを貼り乾燥後剥離するという使用方法が用いられている。この方法は非常に効果的に角栓を除去できる反面、あらかじめ水を鼻につける必要があるため、水の量に個人差が生じ効果が半減しやすい。またシートが乾燥するまで10分間以上待たなければならないなど、簡便性に問題がある。
【0004】
水をつける必要がなく、待ち時間も不要の粘着シートを皮膚に貼付し剥離するタイプの角栓除去剤が、特許文献4、特許文献5及び特許文献6等に開示されている。しかし、これらは粘着剤層を形成する基材が水溶性でない場合が多く、剥離後粘着剤が皮膚に残った場合、粘着剤を洗浄除去することが困難である。
【0005】
また、水飴を基材とするペーストによる脱毛法が知られている(特許文献7)。この場合、該ペースト内に毛を埋着せしめた後、剥離することにより埋着毛を皮膚面より脱離せしむることが記載されている。しかしながら、本方法では顔のような垂直部位に対しては液だれしやすく使いにくい。また、顔上では手足を脱毛する場合ほど剥離速度が出ないため、剥離の際に、剤が皮膚に残りやすい。
【0006】
すなわち、角栓除去剤の毛穴への侵入性を考慮すると、複素粘度が低い方が好ましいと考えられるものの、複素粘度が低い場合は液だれが発生し、剥離の際の皮膚への残留が起きるため、効果的に角栓除去を行うことができなかった。
【0007】
一方、水分を低減するなどの方法により単に複素粘度を向上させた場合、素早く剥離を行えば角栓の除去を行うことができるものの、顔に対して剥離を素早く行うことは心理的に抵抗があった。このように、水溶性の角栓除去剤は残留物の洗浄除去において優れるものの、複素粘度の調整によっては角栓除去性と取り扱い性を両立させることはできなかった。
【特許文献1】特開平05−97627号公報
【特許文献2】特開平05−221843号公報
【特許文献3】特開平05−286842号公報
【特許文献4】特開平10−101527号公報
【特許文献5】特開平09−249526号公報
【特許文献6】特開平09−194325号公報
【特許文献7】特開昭52−51036号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、皮膚に対して刺激が少なく安全な剤から成り、待ち時間をとることなく角栓を除去することができ、皮膚刺激を与えると感じさせるような速い剥離速度を用いずとも、ゆっくり剥離することで粘着剤を皮膚に残さず剥離でき、更に除去した角栓等を視覚認知できる角栓除去剤を提供することにある。またこの角栓除去剤を、皮膚に押しつけ、剥離することで、角栓等を除去できる非常に簡便な角栓除去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、糖類(以下(A)成分という)と水溶性ポリマー(以下(B)成分という)と水を含有する角栓除去剤、並びにこの角栓除去剤を、皮膚に50kPa以上の力で押しつけ、その後剥離する、角栓除去方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の角栓除去剤は、皮膚に対して安全で、待ち時間をとることなく角栓を除去することができ、皮膚に押しつけて剥がすという非常に簡便な使用性を有し、かつ剥離後粘着剤が皮膚に残らないものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[(A)成分:糖類]
本発明において用いられる(A)成分の糖類としては、10糖以下の糖類が好ましく、単糖及び2糖からなる群(以下(A1)群という)、3糖以上10糖以下の糖類からなる群(以下(A2)群という)のいずれでもよく、これらの化合物の中から少なくとも1種以上を選択して使用することができる。
【0012】
(A1)群の中で、単糖類としてはグルコース、ソルビトール、キシリトール、アラビノース、リボース、キシロース、フルクトース、フコース、ガラクトース、マンノース、ラムノース、ソルボース等が挙げられ、2糖類としてはスクロース、マルトース、ラクトース、ラクトロース、メルビオース、トレハロース、ジフルクトース、パラチノース等が挙げられる。
【0013】
(A2)群である3糖以上10糖以下の糖類としてはマルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース等のマルトオリゴ糖、ラフィノース、分岐オリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、カップリング・シュガー、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、還元デンプン糖化物等が挙げられる。
【0014】
これらのなかで、(A1)群から選ばれる少なくとも1種と、(A2)群から選ばれる少なくとも1種を組み合わせることが好ましい。(A1)群の糖類には角栓除去剤に粘着力と凝集力を持たせる効果があり、(A2)群の糖類には(A1)群の糖類の結晶析出を抑制する効果があるため、これらを組み合わせることにより、安定性や角栓除去性がより向上する。さらに(A1)群の糖類と(A2)群の糖類を組み合わせることによって、温度(特に20℃から40℃の範囲)による物性変化を制御することができる。
【0015】
具体的には、(A1)群の糖類としてグルコース、スクロース、マルトース及びラクトースから選ばれる少なくとも1種と、(A2)群の糖類としてラフィノース、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース及びマルトヘプタオースから選ばれる少なくとも1種との組み合わせが好ましく、中でも特にマルトースと、マルトテトラオース又はマルトトリオースの組み合わせがさらに好ましい。
【0016】
(A)成分中の(A1)群の糖類と(A2)群の糖類の配合割合は、(A1)/(A2)(質量比)=0/100〜85/15が好ましく、0/100〜80/20が更に好ましい。また、(A)成分中の(A2)群の糖類の割合は、(A1)群の糖類の結晶析出を抑制する観点から、15質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましい。
【0017】
[(B)成分:水溶性ポリマー]
本発明に用いられる水溶性ポリマーとは、20℃で、水に5質量%以上溶解可能なポリマーのことをいう。水溶性ポリマーはアニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性のいずれでもよく、アニオン性、カチオン性又はノニオン性の水溶性ポリマーが好ましく、アニオン性又はカチオン性の水溶性ポリマーがより好ましい。
【0018】
アニオン性水溶性ポリマーとは、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基あるいはそれらの塩等のアニオン性基がポリマー1分子中に複数個共有結合で連結されているポリマーのことを言い、アクリル酸、メタクリル酸、p−スチレンスルホン酸又はそれらの塩などのアニオン性モノマーを繰り返し単位の一つとして含む合成ポリマー、カルボキシエチルセルロースの如き天然ポリマーのアニオン化物などが例示される。
【0019】
カチオン性水溶性ポリマーは、4級窒素を含む基等のカチオン性基がポリマー1分子中に複数個共有結合で連結されているポリマーのことを言い、塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、アクリル酸3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル乳酸塩、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチルジエチル硫酸塩、エチレンイミン、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、塩化メチルビニルイミダゾリウムなどのカチオン性モノマーを繰り返し単位の一つとして含む合成ポリマー、カチオン化セルロースの如き天然ポリマーのカチオン化物などが例示される。
【0020】
ノニオン性水溶性ポリマーとしては、水酸基、エーテル基、アミド基等を含むポリマーが挙げられ、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等が例示される。
【0021】
水溶性ポリマーの重量平均分子量は、低速剥離時の皮膚残り性改善の観点から、10,000〜50,000,000が好ましく、50,000〜10,000,000がさらに好ましい。
【0022】
尚、水溶性ポリマーの重量平均分子量は、メーカーカタログ掲載のものはメーカーカタログ記載値を参考にし、それ以外のものは、アニオン性水溶性ポリマー及びノニオン性水溶性ポリマーの場合には、GPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー、カラム:α−M(東ソー(株)社製)、50mM LiBr/DMF溶媒、PEO換算)によって求められる重量平均分子量(Mw)を用い、また、カチオン性水溶性ポリマーの場合にはGPC(カラム:α−M(東ソー(株)社製)、0.15M 硫酸ナトリウム,1%酢酸水溶液、プルラン換算)によって求められる重量平均分子量(Mw)を用いた。
【0023】
[角栓除去剤]
本発明の角栓除去剤は、上記(A)成分、(B)成分及び水を含有する。
【0024】
本発明の角栓除去剤中の(A)成分の含有量は、皮膚洗浄効果の観点から、20〜90質量%が好ましく、30〜70質量%が更に好ましい。
【0025】
本発明の角栓除去剤中の(B)成分の含有量は、貼付性、剥離性の観点から、0.01〜30質量%が好ましく、1〜20質量%が更に好ましい。(B)成分の含有量は求める角栓除去剤の複素粘度によって調節することができるが、分子量の大きいポリマーを採用することで含有量を少なくすることができる。
【0026】
また、本発明の角栓除去剤中の水の含有量は、貼付性、剥離性、及び皮膚洗浄効果の観点から1〜50質量%が好ましく、5〜30質量%が更に好ましい。なお、この場合の水の含有量は、糖の水和水も含めた値である。
【0027】
本発明の角栓除去剤は、色を白色や黒色など好みの色に変更し皮膚洗浄効果をさらに明瞭に視覚認知させる目的で、水不溶性粉末を含有することもできる。水不溶性粉末は、角栓除去剤に凝集力を与えることができるため、剥離の際のちぎれを防止することができる。また、水不溶性粉末の添加により複素粘度が上昇することを利用して複素粘度調整用に用いてもよい。
【0028】
水不溶性粉末としては、無機粉末、有機粉末いずれでもよい。無機粉末としては、例えば無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、タルク、カオリン、ゼオライト、ステアリン酸亜鉛、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、活性炭等が挙げられる。有機粉末としては、ポリスチレン粒子、ポリメタクリル酸メチル粒子、シリコーン粒子等のポリマー粒子等が挙げられる。ただし、これらに限るものではなく、1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0029】
本発明の角栓除去剤中の水不溶性粉末の含有量は、十分な視覚認知効果を得る観点、また角栓除去効果を確保する観点から1〜40質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましく、5〜30質量%がさらに好ましい。
【0030】
本発明の角栓除去剤は、更に水分の揮発を抑制する目的で保湿成分を含有してもよい。保湿成分としてはグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブタンジオール等が挙げられる。
【0031】
本発明の角栓除去剤中の保湿成分の含有量は、1〜50質量%が好ましく、3〜30質量%がさらに好ましい。
【0032】
本発明の角栓除去剤は、20℃、1.0Hzにおける複素粘度が100Pa・s以上10,000Pa・s未満であることが好ましく、100〜5000Pa・sであることがより好ましい。ここで1.0Hzというのは、比較的ゆっくりと剪断力を印可する条件を表し、剤をゆっくりと皮膚に押しつける状態に相当する。すなわち、10,000Pa・s未満の粘度において、毛穴の凹凸に角栓除去剤が侵入でき、十分な皮膚洗浄効果が発現される。100Pa・s以上の粘度において、剥離時に皮膚に角栓除去剤が残らず洗浄効果が得られる。
【0033】
ここで複素粘度とは、動的粘弾性で測定した粘度η*(Pa・s)のことをいう。複素粘度η*(Pa・s)とは、粘性的な性質も弾性的な性質もすべて含んだ角栓除去剤全体の硬さを意味し、貯蔵弾性率G’(Pa)と損失弾性率G”(Pa)から下記式によって算出される。ここでは、ビスコアナライザーVAR50(Reologica Instruments A B (Sweden)製)と付属のコーンプレート(直径25mm、角度4°)を用いて、応力100Pa一定、歪み可変、20℃、1.0Hzの条件下で測定を行った場合の値である。
【0034】
【数1】


【0035】
〔式中、ωは角速度(rad/s)を示し、ω=2πf(ここでfは周波数(Hz))である。〕
[角栓除去剤の製造法]
本発明の角栓除去剤は、まず、(A)成分と水、更に必要によりその他の成分を混合し、100〜160℃で加熱することにより均一に溶解して、糖混合物を得る工程、ついで、保湿成分に分散させた(B)成分に、この糖混合物を加え、ハイブリッドミキサーHM−500(キーエンス製)で混練する工程を含む方法により製造することができる。
【0036】
[角栓除去方法]
本発明の角栓除去方法は、本発明の角栓除去剤を皮膚に50kPa以上の力で押しつけ、その後剥離する方法である。
【0037】
角栓除去剤は、毛穴に十分に侵入させるために、50kPa以上の力で皮膚に押しつけることが好ましい。押しつける時間は、0.1秒以上が好ましく、0.5秒以上がより好ましい。本発明の角栓除去剤は、皮膚に押しつけた後に、硬化等の反応を行わないため速やかに剥離させることができ、このため、押しつける時間は10秒以下で十分である。より皮膚洗浄効果を上げたい場合には、毛穴への剤の侵入を促進する目的で押しつける時間を延長してもよく、あるいはドライヤーなどを用いて温めてもよい。
【0038】
本発明において、「角栓除去能がある」とは、角栓除去剤0.2gを指にのせ、小鼻の部分約1cm2に荷重100kPaで押しつけ、5秒後に5cm/秒および10cm/秒で引き剥がした場合に、剥離した角栓除去剤に角栓が1個以上付着していることをいう。
【0039】
[用途]
本発明の角栓除去剤は、顔のみならず、身体の細かな凹部の洗浄に使用可能であり、例えば、ヘソ、耳、鼻、爪などの汚れを除去するために使用することができる。
【実施例】
【0040】
以下の記載において、%は特記しない限り質量%である。
【0041】
実施例1
マルトース1水和物(和光純薬工業(株)製)155g、フジオリゴ#450(マルトテトラオース約50%含有シロップ、固形分72%以上、日本食品化工(株)製)83g、サイリシアCR50(二酸化珪素と酸化チタンの混合物、富士シリシア化学(株)製)28g、イオン交換水14.2gを500mlセパラブルフラスコに入れ、窒素置換し、撹拌下140℃で1時間還流加熱した。室温放冷し、室温(25℃)まで冷却し、ペースト状の糖混合物(1)を得た。
【0042】
150mlのハイブリッドミキサーHM−500(キーエンス製)用カップに、アロンビスS(ポリアクリル酸ナトリウム Mw440万、日本純薬製)1gをグリセリン10gにスパチュラで分散させ、ペースト状の糖混合物(1)30gを加えて、ハイブリッドミキサーHM−500(キーエンス製)で10分間混練し、ガム状の角栓除去剤(1)を得た。
【0043】
実施例2
150mlのハイブリッドミキサーHM−500(キーエンス製)用カップに、ポリメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド(PQDM 分子量10万)5gをグリセリン10gにスパチュラで分散させ、実施例1と同様のペースト状の糖混合物(1)30gを加えて、ハイブリッドミキサーHM−500(キーエンス製)で10分間混練し、ガム状の角栓除去剤(2)を得た。
【0044】
比較例1
マルトース1水和物(和光純薬工業(株)製)158.5g、フジオリゴ#450(マルトテトラオース約50%含有シロップ、固形分72%以上、日本食品化工(株)製)84.8g、サイリシアCR50(二酸化珪素と酸化チタンの混合物、富士シリシア化学(株)製)28.3g、イオン交換水8.4gを500mlセパラブルフラスコに入れ、窒素置換し、撹拌下140℃で1時間還流加熱した。室温放冷し、室温(25℃)まで冷却し、ペースト状の糖混合物(2)からなる角栓除去剤を得た。
【0045】
比較例2
マルトース1水和物(和光純薬工業(株)製)155.1g、フジオリゴ#450(マルトテトラオース約50%含有シロップ、固形分72%以上、日本食品化工(株)製)83.2g、サイリシアCR50(二酸化珪素と酸化チタンの混合物、富士シリシア化学(株)製)27.7g、イオン交換水14gを500mlセパラブルフラスコに入れ、窒素置換し、撹拌下140℃で1時間還流加熱した。室温放冷し、室温(25℃)まで冷却し、ペースト状の糖混合物(3)からなる角栓除去剤を得た。
【0046】
比較例3
マルトース1水和物(和光純薬工業(株)製)159.6g、フジオリゴ#450(マルトテトラオース約50%含有シロップ、固形分72%以上、日本食品化工(株)製)84g、サイリシアCR50(二酸化珪素と酸化チタンの混合物、富士シリシア化学(株)製)28g、グリセリン8.4gを500mlセパラブルフラスコに入れ、窒素置換し、撹拌下140℃で1時間還流加熱した。室温放冷し、室温(25℃)まで冷却し、ペースト状の糖混合物(4)からなる角栓除去剤を得た。
【0047】
実施例1〜2及び比較例1〜3で得られた角栓除去剤の組成をまとめて表1に示す。なお、表1の角栓除去剤の組成における水の割合は、加熱前後の質量差を含有される水分が揮発した質量であるとして求めた値である。
【0048】
また、実施例及び比較例によって得られた角栓除去剤について、以下の方法で複素粘度を測定し、液だれ性、角栓除去性及び皮膚残りを評価した。結果を表1にまとめて示した。
【0049】
<複素粘度の測定法>
ビスコアナライザーVAR50(Reologica Instruments A B(Sweden)製)と付属のコーンプレート(直径25mm、角度4°)を用いて、応力100Pa一定、歪み可変、20℃、1.0Hzの条件で測定した。
【0050】
<液だれ性の評価方法>
角栓除去剤0.2gを指にのせ、垂直に傾け、剤の流動性を目視評価した。1分間保持した後、角栓除去剤がその垂直方向の長さと同じ長さ以上に垂れなかった場合、「液だれなし」と判断した。
【0051】
<角栓除去性、皮膚残りの評価方法>
角栓除去剤0.2gを指にのせ、小鼻の部分約1cm2に荷重100kPaで押しつけ、5秒後に5cm/秒および10cm/秒で引き剥がした場合に、剥離した角栓除去剤に角栓が付着しているかどうかを目視評価し、角栓が1個以上付着している場合は「良好」、角栓が付着していない場合には「不良」とした。また、その際に、小鼻に角栓除去剤が残っていない場合には皮膚残りが「なし」、残った場合には「あり」とした。
【0052】
【表1】


【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成18年8月7日(2006.8.7)
【代理人】 【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡

【識別番号】100076680
【弁理士】
【氏名又は名称】溝部 孝彦

【識別番号】100091845
【弁理士】
【氏名又は名称】持田 信二

【識別番号】100098408
【弁理士】
【氏名又は名称】義経 和昌


【公開番号】 特開2008−37795(P2008−37795A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−214141(P2006−214141)