| 【発明の名称】 |
皮膚外用剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】富田 晃吏
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| 【要約】 |
【課題】ラジウム鉱石の作用に基づいて優れた皮膚活性化作用(例えば、肌のハリや血行促進等)を備えながらも、使用感も良好な皮膚外用剤を提供する。
【構成】ラジウム鉱石の水抽出物を含有する皮膚外用剤である。ラジウム鉱石の水抽出物を、油分とのエマルジョンとして含有するものであってもよい。前記油分が、メチルポリシロキサン、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、イソデカン及び架橋型変性シリコーン混合物よりなる群より選ばれる1種又は2種以上のものの混合物であってもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ラジウム鉱石の水抽出物を含有する皮膚外用剤。 【請求項2】 ラジウム鉱石の水抽出物を、油分とのエマルジョンとして含有する、請求項1に記載の皮膚外用剤。 【請求項3】 前記油分が、メチルポリシロキサン、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル及びイソデカンよりなる群より選ばれる1種又は2種以上のものの混合物である、請求項2に記載の皮膚外用剤。 【請求項4】 さらにラジウム鉱石の粉砕物を含有する、請求項1乃至3のいずれか1に記載の皮膚外用剤。 【請求項5】 ラジウム鉱石が、オーストリアのザルツブルク州バドガスタイン地方で産出されたものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の皮膚外用剤。 【請求項6】 ラジウム鉱石の水抽出物と油分とを減圧下で撹拌してエマルジョンを調製する工程を有するものである、請求項2又は3に記載の皮膚外用剤の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、皮膚外用剤に関し、より詳細には、ラジウム鉱石に含まれる成分を含有する皮膚外用剤に関する。 【背景技術】 【0002】 低線量の放射線を放射するラジウムを含有又は付着させた物を身体近くに配置し、低線量の放射線を身体に浴びることで身体を治療したり健康を保持する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。 特許文献1には、「温泉医療物質を含有又は付着してなる繊維」(請求項1)であって、「温泉医療物質が炭酸塩、重炭酸土類塩、重炭酸ナトリウム、硫酸塩、炭酸鉄、硫酸鉄、ミョウバン、イオウ、ラドン、ラジウムからなる群より選択される少なくとも1種である」(請求項2)ものが開示されており、かかる繊維により日常生活に用いる種々のものを形成し用いることで、「安価且つ無意識下に、日常生活の中で温泉気分にひたり乍ら温泉医療効果が受けられる繊維を提供することができる。該繊維は、例えば衣料に適用した場合には身につけるだけで、また寝具に適用した場合には寝乍らにして、更にまた、カーペット、カーテン、壁クロス等に適用した場合には室内に居るだけで自然に温泉医療効果が得られ、現代人のストレスの解消、老人や病人の慢性疾患の治療に極めて有効である」(段落番号0013)というものである。 【0003】 【特許文献1】特開平5−44157号公報(例えば、請求項1、請求項2、発明の詳細な説明中の段落番号0001、0006、0007、0012〜0014等) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載の繊維は、ラジウムを含有又は付着してなる繊維であり、例えば、かかる繊維により形成された衣服を着用すれば、含有又は付着されたラジウムから放射される低線量の放射線を身体に浴びることで治療又は健康保持に資することができるが、衣服と皮膚との間には隙間があるので効果が低くなりがちである。 一方、皮膚に接触するものとして、皮膚外用剤が知られている。皮膚外用剤は、皮膚に付着、塗布、噴霧等されるものであり、皮膚外用剤は皮膚に直接作用することができる。 このためラジウムを皮膚外用剤に配合することも考えられるが、ラジウムは、通常、固体のラジウム鉱石として流通しており、このラジウム鉱石の粒子を皮膚外用剤に配合すると、固体粒子によるざらつき等によって皮膚外用剤の種類によっては皮膚外用剤の使用感を損うこと等といった問題がある。 【0005】 そこで、本発明においては、ラジウム鉱石の作用に基づいて優れた皮膚活性化作用(例えば、肌のハリや血行促進等)を備えながらも、使用感も良好な皮膚外用剤を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者は、ラジウム鉱石の水抽出物を皮膚外用剤に配合することで上記所望の効果を有する皮膚外用剤が調製できることを見出し、また、皮膚洗浄を目的とする場合には、さらにラジウム鉱石の特定の粉砕物を配合することにより優れた洗浄効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 即ち、本発明の皮膚外用剤(以下、「本外用剤」という。)は、ラジウム鉱石の水抽出物を含有する皮膚外用剤である。 【0007】 また、本外用剤には、以下(1)〜(4)の態様が含まれる。 (1)ラジウム鉱石の水抽出物を、油分とのエマルジョンとして含有する、上記皮膚外用剤。 (2)前記油分が、メチルポリシロキサン、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル及びイソデカンよりなる群より選ばれる1種又は2種以上のものの混合物である、上記(1)の皮膚外用剤。 (3)さらにラジウム鉱石の粉砕物を含有する、上記皮膚外用剤。 (4)ラジウム鉱石が、オーストリアのザルツブルク州バドガスタイン地方で産出されたものである、上記皮膚外用剤。 【0008】 そして、本発明は、ラジウム鉱石の水抽出物を、油分とのエマルジョンとして含有する上記(1)の皮膚外用剤(上記(2)の態様を含む)の製造方法(以下、「本製造方法」という。)を提供する。即ち、本製造方法は、ラジウム鉱石の水抽出物と油分とを減圧下で撹拌してエマルジョンを調製する工程を有するものである、上記(1)の皮膚外用剤(上記(2)の態様を含む)の製造方法である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本外用剤は、ラジウム鉱石の水抽出物を含有する皮膚外用剤である。 このように本外用剤はラジウム鉱石の水抽出物を含有することで、(イ)皮膚外用剤の使用感を損なうことなく、(ロ)肌のハリや血行促進等という効果を有している(例えば、後述の表1や表2を参照されたい)。なお、このような肌のハリや血行促進等という効果は、限定されないが、ラジウム鉱石が有するいわゆるホルミシス効果(β−エンドルフィン(鎮痛作用)、α−ANPホルモン(血管拡張作用)及びインスリン等のホルモン分泌促進、生体防御機能促進、老化抑制、SODやGPx等の抗酸化物質増加、遺伝子損傷修復活性化、細胞癌化抑制等といった作用を有すると言われている。)に基づくものと考えられ、本外用剤に用いるラジウム鉱石の水抽出物には、上記のホルミシス効果を発揮するラジウム鉱石の有効成分が含まれていると考えられる。 なお、ラジウム鉱石とは、ラジウム(放射線を発生しつつ崩壊する)を含有する鉱石を広く含む概念であり、国内産(例えば、鳥取県の三朝産や山梨県北杜市の増富産等)のものや、外国産(例えば、オーストリアのザルツブルク州バドガスタイン地方で産出されたもの等)のものが多数知られている。これら多数知られたラジウム鉱石のうち、オーストリアのザルツブルク州バドガスタイン地方で産出されたもの(一般的に、「バドガスタイン鉱石」とも呼ばれ、本明細書中でも「バドガスタイン鉱石」と言うこともある。)を用いることが好ましい。バドガスタイン鉱石は、岩盤浴等に用いることでホルミシス効果を効果的に人体へ与えることができるものとして知られているが、この水抽出物を本外用剤が含有することで、本外用剤が使用される皮膚に良好な肌のハリや血行促進等のような効果を与えることができる。 【0010】 本外用剤が含有する「ラジウム鉱石の水抽出物」は、ラジウム鉱石と水とを接触させることでラジウム鉱石の少なくとも一部が溶解した水をいい、ラジウム鉱石と水との接触方法は特に制限されないが、例えば、(a)水にラジウム鉱石を投入し、両者を接触させた後、両者の混合物を濾過等して濾液として「ラジウム鉱石の水抽出物」を得ることや、(b)固体(例えば、粒状や粉状)のラジウム鉱石が通過不能かつ水は通過可能な容器(例えば、袋体や箱体)にラジウム鉱石を入れ、そして、該容器を水に浸漬することで、該容器を経由してラジウム鉱石の少なくとも一部を水に溶解させること等を例示することができる。また、ラジウム鉱石と接触させる水は、ラジウム鉱石と水とが接触することでラジウム鉱石の少なくとも一部が溶解することを妨げないものであれば、水以外の成分(ラジウム鉱石に含まれる成分か否かを問わない。)を含んでいてもよい。そして、ラジウム鉱石と水とを接触させる際の比率A(ラジウム鉱石a1(g)と水a2(g)としたときのA=a1/a2)、温度B(℃)、時間C(分)は特に限定されないが、通常、Aは0.5〜2、Bは45℃〜60℃、Cは120分〜240分とされてもよい。 【0011】 本外用剤が含有するラジウム鉱石の水抽出物の割合は、水抽出物中に存するラジウム鉱石の有効成分の濃度にもよるが、あまり少ないとラジウム鉱石の効果をうまく発揮することができないことから好ましくなく、逆にあまり多いと水抽出物以外の本外用剤の成分が少なくなりすぎて好ましくなく(例えば、本外用剤が水っぽくなったり、水抽出物以外の本外用剤の成分が奏すべき効果を得ることが難しいという問題が生じ得る。)、これら両方をうまく満足させる範囲とされることが好ましい。本外用剤全体の体積(v0)に対する本外用剤を調整するために使用する水抽出物の体積(v1)の割合(パーセント)(即ち、v1/v0×100)は、通常、下限として、好ましくは50パーセント以上、より好ましくは55パーセント以上、最も好ましくは60パーセント以上、そして上限として、好ましくは96パーセント以下、より好ましくは93パーセント以下、最も好ましくは90パーセント以下である(通常、好ましくは50パーセント以上96パーセント以下、より好ましくは55パーセント以上93パーセント以下、最も好ましくは60パーセント以上90パーセント以下である。)。 また、この本外用剤全体の体積(v0)に対する本外用剤を調整するために使用する水抽出物の体積(v1)の割合(パーセント)(即ち、v1/v0×100)は、本外用剤の種類や目的等に応じて決定されてよく、例えば、美容液の場合は約65〜85体積%とされてよく、化粧水の場合は約70〜90体積%とされてよく、さらに、洗顔料の場合は約60〜80体積%とされてよい。 加えて、本外用剤が含有するラジウム鉱石の水抽出物は、ラジウム鉱石と水とを接触させた抽出物そのもの(原抽出物)であってよいことは無論であるが、原抽出物である必要は必ずしもなく、原抽出物を必要に応じて濃縮した濃縮抽出物や、原抽出物を必要に応じて希釈した希釈抽出物を、本外用剤に配合してよいことは言うまでもない。濃縮抽出物や希釈抽出物を本外用剤に配合する場合の配合割合は、上記した本外用剤全体の体積(v0)に対する本外用剤を調整するために使用する水抽出物の体積(v1)の割合(パーセント)(v1/v0×100)を、原抽出物に対する濃縮抽出物の濃縮割合や原抽出物に対する希釈抽出物の希釈割合により除したものとしてもよい。 【0012】 本外用剤は、種々の種類の皮膚外用剤を広く包含するものであり、その種類等は何ら限定されるものではなく、例えば、医薬品や化粧品等の皮膚外用剤を例示することができる。かかる化粧品としては、特に限定されるものではないが、例えば、(1)クリーム、乳液、化粧水、パック剤、ファンデーション(下地用化粧剤)、トリートメント、ボディローション、スキンローション等を含む皮膚用化粧品、(2)毛髪用シャンプー、ボディシャンプー、ハンドソープ、液体石鹸等を含む洗浄剤等を例示することができる。 【0013】 本外用剤は、ラジウム鉱石の水抽出物と、それ以外の皮膚外用剤の原料と、を常法に従い混合撹拌することにより調製される。 それ以外の皮膚外用剤の原料(以下、「他原料」という。)としては、本外用剤の種類、用途、目的、対象者、製造費用等に基づいて、皮膚外用剤(医薬品、トイレタリー品、化粧品、香粧品、洗浄剤、その他の医薬部外品を含む。)に配合されてよいものであれば、本剤の適用部位、使用方法及び目的に応じて様々なものを用いることができ、一例としては、従来から用いられた皮膚外用剤の原料として知られている保湿剤、外用基剤、香料、増粘剤、ゲル化剤、分散剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、制汗剤、保存料(防腐剤や酸化防止剤を含む)等を例示することができる。 【0014】 本外用剤においては、ラジウム鉱石の水抽出物は、本外用剤を調製する際にそのまま配合され、そのまま本外用剤に含有されてもよいが、油分とのエマルジョンとして含有するもの(以下、「エマルジョン本外用剤」という。)であってもよい。このようにラジウム鉱石の水抽出物が本外用剤に油分とのエマルジョンとして含有されることで、ラジウム鉱石の効果を長期間にわたり効果的に発揮することができる。 前記油分は、メチルポリシロキサン、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル及びイソデカンよりなる群より選ばれる1種又は2種以上のものの混合物を用いることができるが、該2種以上のものの混合物を用いることで、本外用剤におけるエマルジョンの性状を多様(例えば、エマルジョンが持続的に安定して形成されるようにすることでエマルジョンの安定性を向上させる等)にすることができる。 該エマルジョンを調製する際に用いるラジウム鉱石の水抽出物と油分との割合(水抽出物の質量をx1(g)とし、油分の質量をx2(g)とすると、(x1/x2)の割合)は、用いる油分の種類、本外用剤の種類や用途等に基づいて適宜定められてよいが、あまり大きかったり小さかったりすると形成されるエマルジョンが不安定になる等の問題が生じうるので、通常、(下限として)好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上、最も好ましくは3.5以上とされ、(上限として)好ましくは5.5以下、より好ましくは5.0以下、最も好ましくは4.5以下とされる。通常、好ましくは好ましくは2.5以上5.5以下、より好ましくは3.0以上5.0以下、最も好ましくは3.5以上4.5以下とされる。 【0015】 エマルジョン本外用剤の製造方法(本製造方法)は、ラジウム鉱石の水抽出物と油分とを混合してエマルジョンを形成する工程を有するものであればいかなる方法であってもよく、何ら制限されないが、ラジウム鉱石の水抽出物と油分とを減圧下で撹拌してエマルジョンを調製する工程を有するものであってもよい。水抽出物と油分と予め撹拌することでエマルジョンを形成しやすくなると共に、この撹拌を減圧下にて行うことで、水抽出物中に存するラジウム鉱石の有効成分が空気中の酸素と接触して劣化することを防止することができる。この工程により形成されたエマルジョンを他の原料に配合し、エマルジョン本外用剤を調製することができる。 なお、水抽出物と油分とを撹拌する減圧状態は、通常の大気圧下における酸素分圧よりも酸素分圧が低いことをいい、その減圧度合いは何ら制限されないが、あまり減圧程度が小さい状態(即ち、あまり減圧していない状態)では水抽出物中のラジウム鉱石の有効成分が酸素と接触して劣化することをうまく防止することができず、逆にあまり減圧程度が大きい状態(即ち、大きく減圧している状態)では水抽出物や油分の蒸発速度が大きくなり操作が困難となるため、これら両条件を満足する範囲とされることが好ましく、大気雰囲気から減圧する場合であれば、全圧として、通常、下限として、好ましくは25Torr以上、より好ましくは30Torr以上、最も好ましくは35Torr以上、そして上限として、好ましくは85Torr以下、より好ましくは80Torr以下、最も好ましくは75Torr以下である(通常、好ましくは25Torr以上85Torr以下、より好ましくは30Torr以上80Torr以下、最も好ましくは35Torr以上75Torr以下である。)。 【0016】 本外用剤は、さらにラジウム鉱石の粉砕物を含有するものであってもよい。 本外用剤にラジウム鉱石の粉砕物が含有されれば、本外用剤が皮膚に塗布等され接触する際、この粉砕物は、皮膚表面の汚れを落とすために有効である。このため本外用剤が毛髪用シャンプー、洗顔剤、ボディシャンプー、ハンドソープ、液体石鹸等のような洗浄剤であれば、かかる粉砕物を本外用剤が含有すれば、洗浄効果を高めることができる(なお、本外用剤が化粧水、美容液又は乳液等であれば、粉砕物を含有すると使用感を損なうことがあるので、粉砕物を含有しない方が好ましい。)。 ラジウム鉱石の粉砕物の粒径としては、あまり大きいと本外用剤の使用感を害し(例えば、ざらつき感)、あまり小さいと粉砕物を調製する粉砕工程の負荷が過大となったり洗浄効果の向上が小さくなるので、これら両条件を満足するように決定されることが好ましく、通常、下限として、好ましくは1.5μm以上、より好ましくは2.0μm以上、最も好ましくは2.5μm以上、そして上限として、好ましくは4.5μm以下、より好ましくは4.0μm以下、最も好ましくは3.5μm以下である(通常、好ましくは1.5μm以上4.5μm以下、より好ましくは2.0μm以上4.0μm以下、最も好ましくは2.5μm以上3.5μm以下である。)。なお、ここにいうラジウム鉱石の粉砕物の粒径とは、湿式粒度測定により測定した重量平均径をいう。 さらに、本外用剤に対するラジウム鉱石の粉砕物の含有割合(パーセント)(本外用剤の質量をy1(g)とし、粉砕物の質量をy2(g)とすると、(y2/y1)×100)は、あまり小さいと洗浄効果をうまく向上させることができず、逆にあまり大きいと使用感が損なわれるといった問題を生じうるため、これら両条件を満足する範囲とされることが好ましく、通常、下限として、好ましくは0.015パーセント以上、より好ましくは0.025パーセント以上、最も好ましくは0.035パーセント以上、そして上限として、好ましくは0.075パーセント以下、より好ましくは0.065パーセント以下、最も好ましくは0.055パーセント以下である(通常、好ましくは0.015パーセント以上0.075パーセント以下、より好ましくは0.025パーセント以上0.065パーセント以下、最も好ましくは0.035パーセント以上0.055パーセント以下である。)。 【実施例】 【0017】 以下、本発明を具体的に説明するために、実施例を挙げる。しかしながら、これら実施例によって、本発明は何ら制限されるものではない。 【0018】 (水抽出物の調製) まず、水抽出物の調製方法について説明する。 オーストリアのザルツブルク州バドガスタイン地方で産出されたラジウム鉱石(バドガスタイン鉱石)を約500gの塊状の大きさに調製し、その塊状物を原料として使用した。なお、バドガスタイン鉱石は、有限会社水工房(東京都北区赤羽1−19−7)又は株式会社ライフタカラ(兵庫県尼崎市南塚口町5−14−12)から購入した。 【0019】 調製したバドガスタイン鉱石1kg(即ち、塊状物2個)を予め45〜60℃(好ましくは50〜60℃)に加熱すると共に、精製水1リットルを予め45〜60℃(好ましくは50〜60℃)に加熱する。予め45〜60℃(好ましくは50〜60℃)に加熱されたバドガスタイン鉱石1kg(即ち塊状物2個)及び精製水1リットルをステンレス鋼製の釜(内容量650リットル)に入れる。このように精製水とバドガスタイン鉱石とを接触させる前に、両方とも予め45〜60℃(好ましくは50〜60℃)に加熱しておくことで、バドガスタイン鉱石の成分を効率的に精製水に抽出することができる。また、このとき釜中にてバドガスタイン鉱石が精製水中に浸水するようにする。 その後、釜中のバドガスタイン鉱石及び精製水が45〜60℃(好ましくは50〜60℃)に保たれた状態で3時間保持する。 【0020】 45〜60℃(好ましくは50〜60℃)に3時間保った後、放冷により30℃まで冷却する。その冷却物を200メッシュの樹脂製メッシュ(ポリアミド製)で濾過し、濾液として水抽出物(ラジウム鉱石の水抽出物)を得た。 【0021】 (第1エマルジョンの調製) 真空乳化釜(株式会社みずほ製、型番「VQ−1−650」、内容量650リットル)に油分を注入した後、上記のようにして調製した水抽出物を同様に注入する。このとき水抽出物と空気との過剰な接触を防止するため、真空乳化釜への水抽出物の注入はできる限り早急(好ましくは20分以内)に行う。また、油分(x2(kg))と水抽出物(x1(kg))との注入割合(x1/x2)は、ここではx2=20kg及びx1=80kgとしたので、注入割合は4であった。そして、油分としては、ここでは具体的にはトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルを用いた。 上記のように真空乳化釜へ油分及び水抽出物を注入した後、真空乳化釜内部の空気を真空ポンプにより抜き、真空乳化釜内部の圧力を40Torr程度に減圧する。その後40〜70Torr程度の減圧保ったまま(即ち、真空ポンプにて脱気を継続しつつ)、油分と水抽出物との混合物100kgを真空乳化釜内にて回転数40〜80rpmで1時間攪拌し、第1エマルジョンを得た。 【0022】 (第2エマルジョンの調製) バドガスタイン鉱石100gをジェットミルにより粒径約3μmに粉砕し粉砕物を得た。なお、ここにいう粒径とは、湿式粒度測定により測定したものであり、具体的には、島遠心式自動粒度分布測定装置(型番「SACF−3L」)を用い、その装置の説明書に従い測定した。サンプル少量をヘキサメタリン酸ソーダ0.1%溶液に分散させ、さらに超音波分散機に約5分間かけよく分散させたものを試験用試料とした。試験用試料を該測定装置により測定し、得られた重量平均径をここにいう粒径とした。 真空乳化釜(株式会社みずほ製、型番「VQ−1−650」、内容量650リットル)に油分を注入した後、上記のようにして調製した水抽出物と粉砕物とを同様に釜に装入する。このとき水抽出物と空気との過剰な接触を防止するため、真空乳化釜への水抽出物の注入はできる限り早急(好ましくは20分以内)に行う。また、油分(x2(kg))と水抽出物(x1(kg))との注入割合(x1/x2)は、ここではx2=20kg及びx1=80kgとしたので、注入割合は4であった。そして、粉砕物の混合量(重量z2)は、油分と水抽出物との合計重量(重量z1)に対し、約0.05重量%(z2/z1×100)である50gとした。そして、油分としては、ここでは具体的にはトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルを用いた。 上記のように真空乳化釜へ油分、水抽出物及び粉砕物を装入した後、真空乳化釜内部の空気を真空ポンプにより抜き、真空乳化釜内部の圧力を40Torr程度に減圧する。その後40〜70Torr程度の減圧保ったまま(即ち、真空ポンプにて脱気を継続しつつ)、油分と水抽出物と粉砕物との混合物を真空乳化釜内にて回転数40〜80rpmで1時間攪拌し、第2エマルジョンを得た。 【0023】 (化粧品調製例) 上記のエマルジョン等を用いた本発明の化粧品(皮膚外用剤)の調製例について説明する。 本発明の化粧品は、第1のエマルジョン、第2のエマルジョン又は水抽出物(ラジウム鉱石の水抽出物)と、それ以外の化粧品原料と、を常法に従い混合撹拌することにより調製される。 なお、以下の処方に含まれるアルジレリン、プラセンタ、オクラ種子エキス、セラミド1、セラミド2、セラミド6II、コエンザイムQ10、ヤシ脂肪酸アルギニン、コカミドDEA、1,3ーブチレングリコール(BG)、グリチルリン酸2K及びカプリリルグリコールのいずれも、ホシケミカルズ株式会社(東京都千代田区神田東松下町31−2)において同名の名称として販売されているものを購入し使用した。 【0024】 (第1調製実施例:エマルジョン美容液) 第1エマルジョンを用いて、次の処方により美容液(以下、「エマルジョン美容液」という。)を常法に基づき調製した。 ・第1エマルジョン:83.5g ・アルジレリン(ヘキサペプチドー3):5.1g ・プラセンタ:7.1g ・オクラ種子エキス:1.0g ・セラミド1:1.1g ・セラミド2:1.0g ・セラミド6II(「II」はローマ数字における2の代用):1.0g ・コエンザイムQ10:0.2g 【0025】 (第2調製実施例:水抽出物美容液) 第1調製実施例における第1エマルジョン83.5gに代えて、ラジウム鉱石の水抽出物83.5gを用い、美容液(以下、「水抽出物美容液」という。)を常法に基づき調製した。 【0026】 (第3調製実施例:エマルジョン洗顔剤) 第2エマルジョンを用いて、次の処方により洗顔剤(洗浄剤)(以下、「エマルジョン洗顔剤」という。)を常法に基づき調製した。 ・第2エマルジョン:87.2g ・ヤシ脂肪酸アルギニン:7.9g ・コカミドDEA:1.1g ・1,3ーブチレングリコール(BG):3.4g ・グリチルリン酸2K:0.2g ・カプリリルグリコール:0.2g 【0027】 (比較調製例) 以下、上記のエマルジョン美容液、水抽出物美容液及びエマルジョン洗顔剤の効果を確認するため、比較品を調製した。 (第1調製比較例:比較美容液) 第1調製実施例における第1エマルジョン83.5gに代えて、精製水83.5gを用い、美容液(以下、「比較美容液」という。)を常法に基づき調製した。 (第2調製比較例:比較洗顔剤) 第3調製実施例における第2エマルジョン87.2gに代えて、精製水87.2gを用い、洗顔剤(以下、「比較洗顔剤」という。)を常法に基づき調製した。 【0028】 (使用試験) エマルジョン美容液及び水抽出物美容液の効果を比較美容液と比較することで評価し(以下、「美容液効果確認試験」という。)、さらにエマルジョン洗顔剤の効果を比較洗顔料と比較することで評価した(以下、「洗顔料効果確認試験」という。)。 美容液効果確認試験及び洗顔料効果確認試験の両試験とも、20歳代から30歳代の女性10人を被験者として行った。 【0029】 (美容液効果確認試験) エマルジョン美容液、水抽出物美容液及び比較美容液それぞれ(いずれも調製直後のものを使用した。)を、各被験者が、各自の顔面に塗布したときの効果(肌なじみ、うるおい感、肌のハリ、血行促進)を4段階にて評価した。4段階評価は、評点3(非常に良い)、評点2(良い)、評点1(普通)及び評点0(悪い)により行った。効果の各項目それぞれに関し、被験者10人の評点の平均(評点合計を人数10にて除した)を表1に示した。 【0030】 【表1】
【0031】 表1から、水抽出物美容液は、比較美容液に比し、肌なじみ、肌のハリ及び血行促進において優れていた。さらに、エマルジョン美容液は、水抽出物美容液に比しても(比較美容液に比しては無論)、肌なじみ、うるおい感、肌のハリ及び血行促進の全ての項目において極めて優れた評価を得た。このことから比較美容液と比較して、水抽出物美容液は肌なじみ、肌のハリ及び血行促進において優れ、エマルジョン美容液は肌なじみ、うるおい感、肌のハリ及び血行促進の全ての項目において際だって優れていることが明らかになった。 【0032】 (洗顔料効果確認試験) エマルジョン洗顔剤及び比較洗顔料のそれぞれ(いずれも調製直後のものを使用した。)を用い、各被験者が、各自の顔面を洗顔したときの効果(肌なじみ、うるおい感、肌のハリ、血行促進、洗顔力)を4段階にて評価した。4段階評価は、評点3(非常に良い)、評点2(良い)、評点1(普通)及び評点0(悪い)により行った。効果の各項目それぞれに関し、被験者10人の評点の平均(評点合計を人数10にて除した)を表2に示した。 【0033】 【表2】
【0034】 表2から、エマルジョン洗顔剤は、比較洗顔剤に比し、肌なじみ、うるおい感、肌のハリ、血行促進及び洗顔力の全ての項目において際だって優れていることが明らかになった。 【0035】 以上のように、エマルジョン美容液は、ラジウム鉱石(ここではバドガスタイン鉱石)の水抽出物を油分(ここではトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル)との第1エマルジョンとして含有する皮膚外用剤である。そして、エマルジョン美容液の製造方法は、ラジウム鉱石(バドガスタイン鉱石)の水抽出物と油分(トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル)とを減圧下(40〜70Torr)で撹拌して第1エマルジョンを調製する工程を有する。 水抽出物美容液は、ラジウム鉱石(ここではバドガスタイン鉱石)の水抽出物を含有する皮膚外用剤である。 エマルジョン洗顔剤は、ラジウム鉱石(ここではバドガスタイン鉱石)の水抽出物を油分(ここではトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル)との第2エマルジョンとして含有する皮膚外用剤であり、さらにラジウム鉱石の粉砕物(ここではバドガスタイン鉱石をジェットミルにより粒径約3μmに粉砕した粉砕物)を含有するものである。そして、エマルジョン洗顔剤の製造方法は、ラジウム鉱石(バドガスタイン鉱石)の水抽出物と油分(トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル)とを減圧下(40〜70Torr)で撹拌して第2エマルジョンを調製する工程を有する。 また、第1エマルジョンや第2エマルジョンを形成する際の油分が、ここで用いたトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル以外のメチルポリシロキサン、流動パラフィン及びイソデカンよりなる群より選ばれる1種又はメチルポリシロキサン、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル及びイソデカンよりなる群より選ばれる2種以上のものの混合物としても皮膚外用剤を調製することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】506264616 【氏名又は名称】有限会社スターワールド
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| 【出願日】 |
平成18年8月2日(2006.8.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107917 【弁理士】 【氏名又は名称】笠原 英俊
【識別番号】100088993 【弁理士】 【氏名又は名称】板野 嘉男
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| 【公開番号】 |
特開2008−37769(P2008−37769A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月21日(2008.2.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−211386(P2006−211386) |
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