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【発明の名称】 皮膚用洗浄剤組成物
【発明者】 【氏名】内山 智子

【氏名】吉川 隼史

【要約】 【課題】ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩を含有する皮膚用洗浄剤組成物において、泡粘度が高く、泡質がクリーミーである皮膚用洗浄剤組成物を提供する。

【構成】次の成分(A)、(B)及び(C);
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C);
(A)一般式(1)
1O(CH2CH2O)nSO3M (1)
(式中R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、平均付加モル数nは0〜5の数を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミン又はアンモニウムを示す)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩、
(B)ミリスチルアルコール、
(C)(C−1)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体
【化1】


〔式中、R11は水素原子又はメチル基を示し、R12及びR13は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【化2】


〔式中、R11は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)m−(mは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕
【化3】


〔式中、R11は前記と同じ意味を示し、R14及びR15は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R16は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH2− 又は−O−CH2CH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH2−のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【化4】


〔式中、R17及びR18は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R19及びR20は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕、
(C−2)カチオン化セルロース誘導体、
(C−3)カチオン化グアーガム誘導体、及び
(C−4)ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物からなる群より選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
を含有し、成分(A)と成分(B)との比率が重量比で(A)/(B)=15/0.1〜15/4であり、成分(A)と成分(C)との比率が重量比で(A)/(C)=15/0.05〜15/3であり、成分(B)と成分(C)との比率が重量比で(B)/(C)=1/0.05〜1/1であり、成分(B)の含有量が1超〜14重量%である皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項2】
泡粘度が5000mPa・s以上である請求項1記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項3】
全界面活性剤中の成分(A)の重量比率が70重量%以上である請求項1又は2記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項4】
(C)カチオン性ポリマーが(C−1)である請求項1〜3の何れか1項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項5】
成分(A)の含有量が5〜70重量%であり、成分(C)の含有量が0.05〜5重量%である請求項1〜4の何れか1項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項6】
成分(A)の含有量が30〜70重量%であり、成分(B)の含有量が2〜14重量%であり、成分(C)の含有量が0.5〜5重量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項7】
成分(A)の含有量が5〜25重量%であり、成分(B)の含有量が1超〜3重量%であり、成分(C)の含有量が0.05〜2重量%である請求項1〜6のいずれか1項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項8】
さらに、ノニオン性界面活性剤を含有する請求項1〜7の何れか1項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項9】
ノニオン性界面活性剤が、アルキルグリコシド及びアルキルポリグリコシドより選ばれる1種以上である請求項8項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【請求項10】
さらに、両性界面活性剤を含有する請求項1〜9の何れか1項記載の皮膚用洗浄剤組成物。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩を含有する皮膚用洗浄剤組成物であって、泡質が改善された皮膚用洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄剤組成物にはその目的に合わせて様々な界面活性剤が使用されているが、泡質が粗く弾力性に欠けるものが多い。広く用いられているポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩を基本とした洗浄剤組成物は、泡立ちに優れ水質の影響を受けにくい点で優れた洗浄剤組成物ではあるが、粒径が細かくコシのあるクリーミーな洗浄剤組成物である石鹸を基本とする洗浄剤組成物には泡質の点で劣っている。このように、泡質が粗く弾力性に欠けるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩の泡質をクリーミーなものに改善でき、保存安定性に優れた洗浄剤組成物を得ることができれば種々の剤型が設計でき、洗浄剤組成物として、特にクリーミーな泡質が好まれる皮膚用身体洗浄料として有用である。
【0003】
特許文献1には、非石鹸系アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、HLBが6〜18のノニオン界面活性剤及び高級アルコール等のミセルの成長促進剤を含有する液体洗浄剤が洗浄力に優れ低温安定性が良好であるとの開示がある。特許文献2には、硫酸残基を有するアニオン界面活性剤、炭素数10〜14の高級アルコール及びカチオン性ポリマーを含有する毛髪洗浄剤が、洗髪時に良好な泡立ちとすべりの良い泡質を有し、すすぎ時に滑らかな感触を有し、使用感に優れることの開示がある。特許文献3には、アニオン性界面活性剤と特定のノニオン性界面活性剤及び水を含有し、ゲル又は液晶状態を呈する洗浄剤組成物が、高粘度で手や道具にとる時の垂れ落ちにくさが良好でありながら使用時ののびが良く、保存安定性が高く、泡立ちが速くて良好であるとの開示がある。特許文献4には、アルキルエトキシ化硫酸アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、N−アシルアミノ酸、カチオンセルロースエーテル誘導体、水及びC12〜14の脂肪族アルコールを含有する低刺激洗浄剤組成物が、増粘及び泡立ちに優れることの開示がある。
【特許文献1】特開平2004−91522号公報
【特許文献2】特開2003−212733号公報
【特許文献3】特開2004−168951号公報
【特許文献4】米国特許第5866110号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらのいずれの洗浄剤組成物も、泡粘度、泡質の改善効果については十分満足できるものではない。
本発明はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩を含有する皮膚用洗浄剤組成物において、泡粘度が高く、泡質がクリーミーである皮膚用洗浄剤組成物を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩に、高級アルコールの中のミリスチルアルコール、及び特定のカチオン性ポリマーを組み合せ、さらにこれらを特定比率で配合することにより、泡粘度が高く、泡質がクリーミーである皮膚用洗浄剤組成物が得られることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C);
(A)一般式(1)
1O(CH2CH2O)nSO3M (1)
(式中R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、平均付加モル数nは0〜5の数を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミン又はアンモニウムを示す)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩、
(B)ミリスチルアルコール、
(C)(C−1)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体
【0007】
【化1】


【0008】
〔式中、R11は水素原子又はメチル基を示し、R12及びR13は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【0009】
【化2】


【0010】
〔式中、R11は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)m−(mは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕
【0011】
【化3】


【0012】
〔式中、R11は前記と同じ意味を示し、R14及びR15は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R16は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH2− 又は−O−CH2CH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH2−のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0013】
【化4】


【0014】
〔式中、R17及びR18は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R19及びR20は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕、
(C−2)カチオン化セルロース誘導体、
(C−3)カチオン化グアーガム誘導体、及び
(C−4)ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物からなる群より選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
を含有し、成分(A)と成分(B)との比率が重量比で(A)/(B)=15/0.1〜15/4であり、成分(A)と成分(C)との比率が重量比で(A)/(C)=15/0.05〜15/3であり、成分(B)と成分(C)との比率が重量比で(B)/(C)=1/0.05〜1/1であり、成分(B)の含有量が1超〜14重量%である皮膚用洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩を含有する皮膚用洗浄剤組成物は、泡粘度が高く、泡質がクリーミーである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明で用いる成分(A)の前記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩又はアルキル硫酸塩において、R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、その炭素数は洗浄力、起泡性の点から10〜16、さらに12〜14が好ましく、アルキル基が好ましい。また、R1のアルキル基又はアルケニル基は直鎖でも分岐鎖でも良いが直鎖が好ましい。平均付加モル数nは0〜5の数を示すが、洗浄力、起泡性の点から1〜3、さらに1〜2が好ましい。Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミン又はアンモニウムを示す。アルカリ金属原子としてはナトリウム、カリウム等が挙げられ、このうちナトリウムが好ましい。アルカノールアミンとしてはトリエタノールアミンが好ましい。
【0017】
成分(A)の好ましい具体例としては、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム等が好ましい。
【0018】
成分(A)は1種以上を用いることができる。皮膚用洗浄剤組成物中の成分(A)の含有量は、起泡性と溶液粘度の観点から、全組成中に5〜70重量%であり、好ましくは10〜70重量%、さらに好ましくは12〜65重量%である。本発明皮膚用洗浄剤組成物が洗顔料等のような場合には、成分(A)の含有量は、該洗浄剤組成物中に30〜70重量%、さらに30〜65重量%、よりさらに30〜60重量%が好ましい。また、本発明皮膚用洗浄剤組成物が液体身体洗浄料等のような場合には、成分(A)の含有量は、該洗浄剤組成物中に5〜25重量%、より6〜25重量%、さらに6〜20重量%、よりさらに10〜20重量%が好ましい。
【0019】
本発明で用いる成分(B)は、ミリスチルアルコールである。本発明者の検討によれば、成分(A)と組み合せたとき、種々の高級アルコールの中でも、特にミリスチルアルコールが、泡粒径が小さく、粘弾性の高く、クリーミーな泡を生成する作用において優れている。すなわち、成分(A)とミリスチルアルコールを組み合せたときの泡の粒径は、ラウリルアルコールやパルミチルアルコールを用いた場合に比べて小さく、その泡質はクリーミーである。また、成分(A)とミリスチルアルコールを組み合せたときに得られる泡の粘弾性は、ラウリルアルコールやパルミチルアルコールを用いた場合に比べて高く、その泡にはコシがある。
【0020】
本発明皮膚用洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量は、泡質改善効果と起泡性の観点から、全組成中1超〜14重量%、好ましくは1.1〜14重量%、より好ましくは1.1〜10重量%、よりさらに好ましくは1.2〜10重量%である。本発明皮膚用洗浄剤組成物が洗顔料等のような場合には、成分(B)の含有量は、該洗浄剤組成物中に2〜14重量%、さらに4〜14重量%、よりさらに4〜10重量%が好ましい。また、本発明皮膚用洗浄剤組成物が液体身体洗浄料等のような場合には、成分(B)の含有量は、該洗浄剤組成物中に1超〜3重量%、さらに1.1〜2.5重量%、よりさらに1.2〜2.5重量%が好ましい。
【0021】
本発明で用いる成分(C)のカチオン性ポリマーとしては、下記(C−1)〜(C−4)からなる群より選ばれる1種以上が挙げられる:
(C−1)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体
【0022】
【化5】


【0023】
〔式中、R11は水素原子又はメチル基を示し、R12及びR13は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【0024】
【化6】


【0025】
〔式中、R11は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)m−(mは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕
【0026】
【化7】


【0027】
〔式中、R11は前記と同じ意味を示し、R14及びR15は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R16は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH2− 又は−O−CH2CH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH2− のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0028】
【化8】


【0029】
〔式中、R17及びR18は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R19及びR20は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕、
(C−2)カチオン化セルロース誘導体、
(C−3)カチオン化グアーガム誘導体、及び
(C−4)ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物。
【0030】
成分(C)の(C−1)カチオン性基含有共重合体について、以下に詳述する。
(イ)ノニオン性基含有ビニル単量体
一般式(I)で表される単量体の具体例としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N, N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。一般式(II)で表される単量体としては、N−(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。
【0031】
(ロ)カチオン性基含有ビニル単量体
上記一般式(III)で表される単量体の具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジt−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジt−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミドを酸で中和した酸中和物あるいは4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0032】
上記一般式(IV)で表される単量体の具体例としては、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ジエチルジアリルアンモニウムクロライド等のジアリル型4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0033】
上記の酸中和物を得るための好ましい酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;及び酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、スルファミン酸、トルエンスルホン酸、乳酸、ピロリドン−2−カルボン酸、コハク酸、プロピオン酸、グリコール酸等の総炭素数1〜22の有機酸等が挙げられる。上記4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、塩化エチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等の炭素数1〜8のハロゲン化アルキル、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等の一般的なアルキル化剤が挙げられる。
【0034】
上記一般式(III)又は(IV)で表される単量体の中で特に好ましいものとしては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、又はジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライドが挙げられる。ここで酸中和物単量体は、系のpH等により中和した酸の解離が起こり、ポリマー構造が変化するため、粘度の安定性が低いという欠点を有する。この点からも4級アンモニウム塩型単量体がより好ましい。
【0035】
(ハ)架橋性ビニル単量体
架橋性ビニル単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;N−メチルアリルアクリルアミド、N−ビニルアクリルアミド、N,N'−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ビスアクリルアミド酢酸等のアクリルアミド類;ジビニルベンゼン、ジビニルエーテル、ジビニルエチレン尿素等のジビニル化合物;ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジアリルアミン、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウム塩、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、分子中に少なくとも2個のアリルエーテル単位を有するスクローゼのアリルエーテル化体等のポリアリル化合物;ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート等の不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
これらの架橋性単量体の中では、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、又はペンタエリスリトールテトラアリルエーテルが好ましい。
【0036】
(ニ)その他のビニル単量体
成分(A)のカチオン性基含有共重合体は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のほかに、これらと共重合が可能なその他のビニル単量体を構成成分とすることができる。その他のビニル単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、トルイル(メタ)アクリレート、キシリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシ(メタ)アクリレート、2−フェノキシ(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体等が挙げられる。
該その他のビニル単量体はカチオン性基含有共重合体を構成する全単量体中、30重量%以下で用いるのが好ましく、さらに15重量%以下で用いるのが好ましい。
【0037】
(ホ)カチオン性基含有共重合体
カチオン性基含有共重合体を形成する単量体であるノニオン性基含有ビニル単量体(a1)とカチオン性基含有ビニル単量体(a2)との好ましい配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98〜98/2であり、さらに好ましくは40/60〜97/3である。上記モル比が大きい場合はチキソトロピー性の発現が、モル比が小さい場合は低シェアレート時の粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲内である方が好ましい。
架橋性ビニル単量体(a3)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量%以上0.1重量%未満がさらに好ましい。単量体(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、カチオン性基含有共重合体から形成されるハイドロゲルの粘度が十分であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
本発明の成分(C)の(C−1)カチオン性基含有共重合体の好ましい一態様として、下記式で表されるN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩−N,N−ジメチルアクリルアミド−ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体が挙げられる:
【0038】
【化9】


(式中、モル比でx/y=1/9〜5/5、(x+y+z)/z=1/0.1〜1/0.002である。)
例えば、市販品としては、ソフケアKG−301W〔花王(株)製;x:y:z=30:70:0.0038(モル比)〕やソフケアKG−101E〔花王(株)製;x:y:z=10:90:0.0035(モル比)〕やソフケアKG−301P〔花王(株)製;x:y:z=30:70:0.0038(モル比)〕が挙げられる。
【0039】
成分(C)の(C−2)カチオン化セルロース誘導体について、以下に詳述する。
(C−2)カチオン化セルロース誘導体としては、次の一般式(VI)で表わされるものが好ましい。
【0040】
【化10】


【0041】
(VI)式中、Aはアンヒドログルコース単位の残基を示し、aは50〜20000の整数であり、各R21は、それぞれ次の一般式(VII)で表わされる置換基を示す。
【0042】
【化11】


【0043】
式(VII)中、R′及びR″は炭素数2又は3のアルキレン基、bは0〜10の整数、cは0〜3の整数、dは0〜10の整数、R'''は炭素数1〜3のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基、R22、R23及びR24は同じか又は異なっており、炭素数10までのアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示すか、又は式中の窒素原子を含んで塩素環を形成してもよく、そしてX1は陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸等)を表わす。
カチオン化セルロースのカチオン置換度は、0.01〜1、すなわちアンヒドログルコース単位あたりのcの平均値は、0.01〜1、好ましくは0.02〜0.5である。又、b+dの合計は平均1〜3である。置換度は、0.01以下では充分でなく、又1以上でもかまわないが、反応収率の点より1以下が好ましい。例えばR22、R23及びR24としては全てCH3基、又は2つのCH3基などの短鎖アルキル基であり、残り1つが炭素数10〜20の長鎖アルキル基であるものが好ましい。ここで用いるカチオン化セルロースの分子量は約100000〜8000000の間である。
例えば、市販品としては、ポイズC−60H〔花王(株)製〕やポイズC−80H〔花王(株)製〕やポリマーJR−400(ダウケミカル社製)等が挙げられる。
【0044】
成分(C)の(C−3)カチオン化グアーガム誘導体につい、以下に詳述する。
(C−3)カチオン化グアーガム誘導体としては、次の一般式(VIII)で表わされるものが好ましい。
【0045】
【化12】


【0046】
式(VIII)中、Dはグアーガム残基、R25はアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基、R26、R27及びR28は同じか又は異なっており、炭素数10以下のアルキル基、アリール基、又はアラルキル基を示すか、又は式中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよく、X3は陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硫酸等)、そしてfは正の整数を示す。
カチオン化グアーガム誘導体のカチオン置換度は、0.01〜1、さらに0.02〜0.5個のカチオン基が糖ユニットに導入されたものが好ましい。この型のカチオン性ポリマーは、特公昭58−35640号公報、特公昭60−46158号公報、及び特開昭58−53996号公報中に記載されており、例えば市販品としては、ローディア社(Rhodia Inc.)から商標名ジャガー(Jaguar)で市販されており、ジャガーC−13C等が挙げられる。また、大日本住友製薬(株)製のラボールガムCG−Mが挙げられる。
【0047】
成分(C)の(C−4)ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物について、以下に詳述する。
(C−4)ジアリル4級アンモニウム塩重合物又はジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物としては、次の一般式(IX)又は(X)で表わされるものが好ましい。
【0048】
【化13】


【0049】
【化14】


【0050】
式(IX)及び(X)中、R33及びR34は同じか又は異なっており、水素、アルキル基(炭素数1〜18)、フェニル基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、又はカルボアルコキシアルキル基、R35、R36、R37及びR38は同じか又は異なっており、水素原子、低級アルキル基(炭素数1〜3)、又はフェニル基、X4は陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、硫酸など)、gは1〜50の整数、hは0〜50の整数、そしてiは150〜8000の整数を示す。
ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物の分子量としては約3万〜200万、好ましくは10万〜100万の範囲が良い。
例えば、市販品としては、ナルコ社から商標名マーコートで市販されており、マーコート100、マーコート550やマーコート3331等が挙げられる。
【0051】
成分(C)は1種以上を用いることができる。本発明皮膚用洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量は、泡質改善効果と起泡性の観点から、全組成中に好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.08〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。本発明皮膚用洗浄剤組成物が洗顔料等のような場合には、成分(C)の含有量は、該洗浄剤組成物中に0.5〜5重量%、さらに0.8〜5重量%、さらに1〜5重量%が好ましい。また、本発明皮膚用洗浄剤組成物が液体身体洗浄料等のような場合には、成分(C)の含有量は、該洗浄剤組成物中に0.05〜2重量%、さらに0.08〜2重量%、さらに0.1〜2重量%が好ましい。
【0052】
本発明皮膚用洗浄剤組成物においては、成分(A)、(B)及び(C)の配合比率は、泡質改善効果と起泡性の点から重要である。
成分(A)と成分(B)との比率は、泡質改善効果と起泡性の観点から、重量比で(A)/(B)=15/0.1〜15/4であり、15/0.2〜15/3が好ましく、さらに15/0.5〜15/2が好ましい。
【0053】
成分(A)と成分(C)との比率は、泡質改善効果と起泡性の観点から、重量比で(A)/(C)=15/0.05〜15/3であり、15/0.08〜15/2が好ましく、さらに15/0.1〜15/1が好ましい。
【0054】
成分(B)と成分(C)との比率は、泡質改善効果と起泡性の観点から、重量比で(B)/(C)=1/0.05〜1/1であり、1/0.08〜1/0.8が好ましく、さらに1/0.1〜1/0.5が好ましい。
【0055】
本発明においては、クリーミーな泡を得る観点から、泡粘度が5000mPa・s以上であることが好ましい。
本発明においては、泡質がクリーミーで、泡粘度が高いものを得る観点から、全界面活性剤中において成分(A)の重量比率が70重量%以上であることが好ましい。
本発明の皮膚用洗浄剤組成物は、そのままで用いるか水で希釈して皮膚用洗浄剤組成物として用いることができる。例えば、洗顔剤、ボディシャンプー、ハンドソープ等の皮膚用洗浄剤組成物とすることができ、これらの皮膚用洗浄剤組成物には、その目的に応じ任意成分を配合することができる。ここで、任意成分としては、通常これらの皮膚用洗浄剤組成物に配合される、成分(A)以外のアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び成分(B)以外のコンディショニング成分などが挙げられる。
【0056】
成分(A)以外のアニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、リン酸エステル塩、スルホコハク酸系界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、モノグリセライド硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩等が挙げられる。
【0057】
非イオン性界面活性剤としては、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキサイド、脂肪酸多価アルコールエステル等が挙げられる。このうち、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド及びアルキルポリグリコシドが好ましく、アルキルグリコシド及びアルキルポリグリコシドがより好ましい。さらに非イオン性界面活性剤がアルキルグリコシド及びアルキルポリグリコシドの場合、すすぎ時に適度なきしみ感を与えるため、成分(A)を含有する処方特有のヌルツキを抑制し、さっぱり感を付与する事が出来る。
アルキルグリコシド又はアルキルポリグリコシドは下記一般式(5)で示されるものが好ましい。
【0058】
9−O−(R10O)s−(G)t (5)
【0059】
(式中、R9は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示し、R10は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭素数5〜6の還元糖を示し、平均付加モル数sは0〜10の数を示し、平均糖重合度tは1〜10の数を示す。)
なかでも、R9は炭素数10〜14の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、Gの還元糖としては、グルコース、ガラクトース、フラクトースが好ましく、さらにグルコースが好ましい。平均糖重合度tは1〜4が好ましい。かかる平均糖重合度tはR9のアルキル基又はアルケニル基に由来する物性を考慮して選択するのが望ましく、例えば、R9が炭素数8〜11のアルキル基の場合、tは1〜1.4を、R9が炭素数12〜14のアルキル基の場合、tは1.5〜4.0を選択するのが好ましい。アルキルグリコシドとしては具体的には、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドなどが挙げられる。
非イオン性界面活性剤は1種以上を用いることができる。本発明洗浄剤組成物中の非イオン性界面活性剤の含有量は、起泡性強化の観点から、全組成中に好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜15重量%である。
【0060】
両性界面活性剤としては、アミドベタイン系界面活性剤、アミドアミノ酸系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤等が挙げられる。これらの両性界面活性剤は、起泡性の点から本発明皮膚用洗浄剤組成物中に0.1〜10重量%、さらに0.1〜5重量%、さらに0.5〜5重量%含有するのが好ましい。
【0061】
カチオン性界面活性剤としては、下記一般式(2)
【0062】
【化15】


【0063】
[式中、R2、R3、R4及びR5のうち、少なくとも1個は総炭素数8〜28のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ基が置換していてもよいアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Z-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す。]で表わされる第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0064】
コンディショニング成分としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール、シリコーン及びシリコーン誘導体、ラノリン、スクワレン、炭化水素、蛋白誘導体、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル等の油剤等が挙げられる。
【0065】
本発明の皮膚用洗浄剤組成物中に通常使用されるその他の成分、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の多糖類等の水溶性高分子;ポリオキシアルキレンソルビタンエステル、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ホスホン酸塩類等のキレート剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;ビタミンやその前駆体等の有効成分;レシチン、ゼラチン等の動植物抽出物又はその誘導体;ナイロンやポリエチレン等のポリマー微粉体;グリチルリチン酸ジカリウム等の消炎剤;トリクロサン、トリクロロカルバン、オクトピロックス、ジンクピリチオン等の殺菌剤や抗フケ剤;ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;パール化剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、色素、香料、水を本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合することができる。
【0066】
本発明の皮膚用洗浄剤組成物は、常法に従って製造できる。例えば成分(A)、(B)及び(C)を、また、必要に応じてその他の成分を15〜80℃の温度で撹拌混合して製造できる。また、その剤型も特に制限されず、液体状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状など任意の剤型ができ、液体状、ペースト状、クリーム状とするのが好ましく、特に液体状とするのが好ましい。液体状とする場合には、液体媒体として水を用いるのが好ましい。
【実施例】
【0067】
以下、実施例を挙げてさらに詳細に説明する。
【0068】
実施例1〜15及び比較例1〜7
<製法>
成分(A)の水溶液に対し、成分(B)と(C)を配合し、必要に応じてその他の成分を配合し、70℃にて2時間過熱撹拌することで、表1記載の皮膚用洗浄剤を調製した。
【0069】
<評価方法>
(泡粘度)
製造した身体洗浄料1mLに対し、4°DH硬水10mLで希釈して、20秒間手洗いで泡立てた。この泡を50mLビーカーに入れ、B形粘度計((株)東京計器)を用いて、30秒後の25℃における泡粘度(mPa・s)を測定した。この時の回転数は12rpm、ローターはNo.3を使用した。
【0070】
(泡質官能評価)
製造した身体洗浄料1mLに対し、4°DH硬水10mLで希釈して、20秒間手洗いで泡立てて官能評価を行った。官能評価は専門パネラー10人で行い、泡のクリーミーさをA〜Eで5段階評価し平均した。石鹸(ラウリン酸/ミリスチン酸/パルミチン酸=6/4.5/4.5からなる15%水溶液)を基準とし、石鹸の泡より非常にクリーミーである場合は「A」、石鹸の泡よりもややクリーミーである場合は「B」、石鹸の泡と同程度である場合は「C」、石鹸の泡よりややバブリーである場合は「D」、石鹸の泡より非常にバブリーである場合は「E」とした。
【0071】
<評価結果>
表1の結果より、成分(A)と成分(C)のみの比較例3〜4では、泡粘度は低く、泡質改善は望めなかった。また、成分(A)と成分(B)を含み、成分(C)以外の高級アルコールや脂肪酸を配合した比較例5〜7でも、高い泡粘度を示したが、成分(C)を配合した本発明品の皮膚用洗浄剤(実施例1〜15)に比べ、飛躍的に高い泡粘度を示すことはできなかった。
【0072】
【表1】


【0073】
実施例16
次の組成のボディシャンプーを調製した。
(成分) (重量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム〔エマール
227;花王(株)製〕 15.0
ミリスチルアルコール〔カルコール4098;花王(株)製〕 1.5
ラウリルヒドロキシスルホベタイン〔アンヒトール20HD;花王(株
)製〕 2.5
カチオン化セルロース〔ポイズC−60H;花王(株)製〕 0.1
食塩 0.5
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
計 100.0
実施例16のボディシャンプーは起泡量が多く、心地良いクリーミーな泡で、全身を洗浄できた。
【0074】
実施例17
次の組成の洗顔料を調製した。
(成分) (重量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム〔エマール
227;花王(株)製〕 52.6
ミリスチルアルコール〔カルコール4098;花王(株)製〕 5.1
ラウリルヒドロキシスルホベタイン〔アンヒトール20HD;花王(株
)製〕 8.0
グリセリン 1.0
ソルビトール 2.0
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−
ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重
合体〔ソフケアKG−301P;花王(株)製〕 0.6
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
計 100.0
実施例17の洗顔料は泡質がリッチであり、きめ細かい泡を大量に発生させ、クリーミーな泡質でマイルドに洗顔できた。
【0075】
実施例18
次の組成のハンドソープを調製した。
(成分) (重量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム〔エマール
227;花王(株)製〕 18.5
ラウリルアルコール〔カルコール2098;花王(株)製〕 0.5
ミリスチルアルコール〔カルコール4098;花王(株)製〕 1.8
ラウリルヒドロキシスルホベタイン〔アンヒトール20HD;花王(株
)製〕 2.9
カチオン化セルロース〔ポイズC−60H;花王(株)製〕 0.1
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−
ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重
合体〔ソフケアKG−301P;花王(株)製〕 0.2
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
計 100.0
実施例18のハンドソープは起泡性が良く、すぐにきめ細かい泡になった。
【0076】
実施例19
次の組成のボディシャンプーを調製した。
(成分) (重量%)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム
〔エマール227;花王(株)製〕 14.2
ミリスチルアルコール〔カルコール4098;花王(株)〕 1.8
N-メチル-モノエタノールアミド〔アミノーンC−11S;花王(株)〕 2.0
ラウリルヒドロキシスルホベタイン
〔アンヒトール20HD;花王(株)〕 1.0
デシルグルコシド〔マイドール 10;花王(株)製〕 2.0
ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー
〔マーコート550;ナルコ社製〕 0.36
ポリエチレングリコール(Mw=2500000)
〔アルコックス E−100;明成科学工業(株)製〕 0.015
プロピレングリコール 7.0
リンゴ酸 0.05
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
計 100.0
実施例19のボディーシャンプーは、初期の起泡性に優れ、柔らかできめ細かい泡を与え、やさしく全身を洗浄できた。
【0077】
比較例8〜11
表2に示す組成の皮膚用洗浄剤を、実施例1〜15及び比較例1〜7に準じて製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0078】
【表2】


【0079】
表2の結果より、成分(B)の配合量が少ないものは、泡粘度は低く、泡質改善は望めなかった。
【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成19年7月2日(2007.7.2)
【代理人】 【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所

【識別番号】100068700
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 三幸

【識別番号】100077562
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 登志雄

【識別番号】100096736
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 俊夫

【識別番号】100117156
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 正樹

【識別番号】100111028
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 博人


【公開番号】 特開2008−31162(P2008−31162A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2007−173836(P2007−173836)