| 【発明の名称】 |
筋力向上剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 宣康
【氏名】村瀬 孝利
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| 【要約】 |
【課題】筋力の向上並びに運動の効果を高める剤を提供すること。
【構成】カテキン類を有効成分とする筋力向上剤。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カテキン類を有効成分とする筋力向上剤。 【請求項2】 カテキン類を有効成分とする筋疲労抑制剤。 【請求項3】 カテキン類を有効成分とする運動効果向上剤。 【請求項4】 カテキン類を有効成分とする眼疲労予防及び/又は改善剤。 【請求項5】 カテキン類を含有する筋力向上用、筋疲労抑制用、運動効果向上用又は眼疲労予防/改善用飲食品。 【請求項6】 筋力向上剤、筋疲労抑制剤、運動効果向上剤又は眼疲労予防/改善剤としてのカテキン類の使用。 【請求項7】 筋力向上剤、筋疲労抑制剤、運動効果向上剤又は眼疲労予防/改善剤の製造のためのカテキン類の使用。 【請求項8】 次の成分(A)〜(D): (A)非重合体カテキン類 0.01〜1.0質量%、 (B)甘味料 0.0001〜15質量%、 (C)ナトリウムイオン 0.001〜0.5質量%、 (D)カリウムイオン 0.001〜0.2質量%、 を含有し、pH2〜6の容器詰飲料である請求項1記載の筋力向上剤、請求項2記載の筋疲労抑制剤又は請求項3記載の運動効果向上剤。 【請求項9】 次の非重合体成分(E)及び(F): (E)非エピ体カテキン類、 (F)エピ体カテキン類、 のカテキン類を含有し、それらの含有量が容器詰めされた飲料500mL当り、 (イ)(E)+(F)=50〜2500mg、 (ロ)(E)=5〜2250mg、 (ハ)(E)/(F)=0.1〜9.0、 を含有する容器詰飲料である請求項1記載の筋力向上剤、請求項2記載の筋疲労抑制剤又は請求項3記載の運動効果向上剤。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、筋力向上効果、運動効果向上効果又は筋疲労抑制効果を発揮する医薬品又は飲食品等に関する。 【背景技術】 【0002】 一般的に、筋力等の運動能力の向上には、運動トレーニングとバランスの良い栄養補給が重要と考えられている。最近では、運動愛好者やアスリートにおいて、より効率的に筋力向上を図るため、単にトレーニングを行うだけでなく、サプリメント等の栄養補給を併用する試みがなされている(特許文献1)。 【0003】 一方、肥満軽減を目指す人においては、無理なダイエットよって栄養成分の体内補給が不足し、骨格筋の減少および筋力が衰退することが問題視されている。また、一般人にとっても筋力を向上させることは慢性疲労の軽減や健康増進が図れることから望ましい。 【0004】 したがって、運動能力向上を目指す運動愛好者やアスリートだけでなく、慢性疲労軽減肥満軽減等を目指す人、その他一般人においても、安全で且つ効率的な筋力を向上させる方法が望まれている。 【0005】 かかる観点から、筋力向上効果や筋疲労抑制効果を有する成分の探索が行われ、例えば、アルギニン等の組成物(特許文献2)、重合体果実ポリフェノール(特許文献3)、オルニチン(非特許文献1)等に筋力向上作用が報告されている。 【0006】 一方、緑茶等に含まれているカテキン類には、コレステロール上昇抑制作用(特許文献4)、血糖上昇阻害作用(特許文献5)、持久力向上作用(特許文献6)、筋ジストロフィー抑制作用(非特許文献2)等、生理的な有益性があると報告されている。しかしながら、カテキン類の筋力向上作用や筋疲労抑制作用についてはこれまで全く知られていない。 【特許文献1】特開2002-065212号公報 【特許文献2】特開2004-256513号公報 【特許文献3】国際公開第2005/074962号パンフレット 【特許文献4】特開昭60-156614号公報 【特許文献5】特開平4-253918号公報 【特許文献6】特開2005-89384号公報 【非特許文献1】Elam RP et al, J Sports Med & Phys Fitness, 52-6, 1989 【非特許文献2】Dorchies OM et al, AJP-Cell Physiol, 616-25, 2006 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明の目的は、優れた筋力向上作用、筋疲労抑制作用、運動効果向上作用を有し、安全性が高い医薬品又は飲食品等を提供することに関する。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明者は、カテキン類の生理作用について検討を行ったところ、意外にも、カテキン類が優れた筋力向上作用、運動効果向上作用、筋疲労抑制作用を有することを見出した。 【0009】 すなわち、本発明は、カテキン類を有効成分とする筋力向上剤を提供するものである。 【0010】 また、本発明は、カテキン類を有効成分とする筋疲労抑制剤を提供するものである。 【0011】 また、本発明は、カテキン類を有効成分とする運動効果向上剤を提供するものである。 【0012】 また、本発明は、カテキン類を有効成分とする眼疲労予防及び/又は改善剤を提供するものである。 【0013】 また、本発明は、カテキン類を含有する筋力向上用、筋疲労抑制用、運動効果向上用又は眼疲労予防/改善用飲食品を提供するものである。 【0014】 また、本発明は、筋力向上剤、筋疲労抑制剤、運動効果向上剤又は眼疲労予防/改善剤としてのカテキン類の使用を提供するものである。 【0015】 また、本発明は、筋力向上剤、筋疲労抑制剤、運動効果向上剤又は眼疲労予防/改善剤の製造のためのカテキン類の使用を提供するものである。 【発明の効果】 【0016】 本発明の筋力向上剤、運動効果向上剤、筋疲労抑制剤又は眼疲労予防/改善剤は、食経験が豊富なカテキン類を有効成分とすることから安全性が高い。従ってこれらを用いれば、副作用を殆ど起こすことなく筋力向上、運動効果向上、筋疲労抑制、眼疲労予防/改善を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 本発明におけるカテキン類とは、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキン及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類並びに、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類の総称であり、これらの一種以上を含有するのが好ましい。特に、カテキンガレート、ガロカテキン、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート又はエピガロカテキンガレートを含有するものが好ましく、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート又はエピガロカテキンガレートを含有するものがより好ましい。また、カテキン類は、非重合体であるのが好ましい。 【0018】 本発明に使用するカテキン類は、一般的には茶葉から直接抽出すること、又はその茶抽出物を濃縮若しくは精製することにより得ることができるが、他の原料由来のもの、カラム精製品及び化学合成品でもあってもよい。 【0019】 当該茶抽出は、Camellia属、例えばC. sinensis、C. assamica、またはそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された茶葉から、水又は熱水やこれらに抽出助剤を添加し、攪拌抽出など従来の方法により行うことができる。また、煮沸脱気や窒素ガスなどの不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用してもよい。 当該製茶された茶葉には、(1)煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜煎り茶などの緑茶類;(2)総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶などの半発酵茶;(3)紅茶と呼ばれるダージリン、ウバ、キーマンなどの発酵茶が含まれる。 抽出助剤としては、アスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸、又はこれら有機酸塩類が挙げられる。 【0020】 当該茶抽出物の濃縮は、上記抽出物を濃縮することにより行うことができ、当該茶抽出物の精製は、溶剤やカラムを用いて精製することにより行うことができる。茶抽出物の濃縮物や精製物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等種々のものが挙げられる。 例えば、当該茶抽出物は、特開昭59-219384号、特開平4-20589号、特開平5-260907号、特開平5-306279号等に詳細に例示されている方法で調製することができる。また、市販品を用いることもでき、斯かる市販品としては、三井農林(株)「ポリフェノン」、(株)伊藤園「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。 【0021】 当該茶抽出物中のカテキン類は、非重合体で存在し、かつ液に溶解しているもの又は茶の微細粉末の懸濁物に吸着若しくは包含された固形状のものとして存在する。 また、当該抽出物中のカテキン類の含有量は、10〜100質量%、好ましくは30〜95質量%、特に好ましくは40〜80%である。また、当該抽出物に含まれる総ポリフェノール中のカテキン類の含有率は、製造直後でカテキン量が10質量%以上で、好ましくは20質量%以上である。 また、筋力向上や疲労抑制をより効率よくするため、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートから選ばれる1種又は2種以上のものの含有率が当該抽出物中に含まれるカテキン類総量の40%以上であるのが好ましく、60%以上であるのがより好ましく、80%以上であるのが特に好ましい。 【0022】 また、茶葉中のカテキン類の大部分はエピ体カテキン類として存在しており、このエピ体カテキン類を用いて熱や酸やアルカリ等の処理により立体異性体である非エピ体に変化させることができる。従って、非エピ体カテキン類を使用する場合には、緑茶類、半発酵茶類又は発酵茶類からの抽出液や茶抽出液の濃縮物を水溶液にして、例えば40〜140℃、0.1分〜120時間加熱処理して得ることができる。また非エピカテキン類含有量の高い茶抽出液の濃縮物を使用してもよい。それらは単独又は併用してもよい。 【0023】 後記実施例に示されるように、カテキン類は、マウスにおいて筋力向上作用を有し、運動と併用した場合に筋力向上作用をより増強させ、また筋疲労抑制作用を有するため、筋力向上剤、運動効果向上剤、又は筋疲労抑制剤として使用することができ、また斯様に筋力を向上させ、筋肉疲労を抑制することから眼の筋肉疲労(眼疲労)の軽減にも作用しうるため、眼疲労予防/改善剤として使用することができる。また、カテキン類は、筋力向上剤、運動効果向上剤、筋疲労抑制剤又は眼疲労予防/改善剤(以下、筋力向上剤等とする。)を製造するために使用することができる。当該筋力向上剤等は、運動トレーニング時の筋力向上、またはダイエット時における筋力の維持・向上、筋疲労抑制、眼疲労予防/改善等の効果を発揮する、ヒト若しくは動物用の飲食品又は医薬品として有用である。また、飲食品として使用する場合は、筋力維持・向上、運動効果向上、筋疲労抑制、眼疲労予防/改善等の生理機能をコンセプトとする飲食品、機能性食品、病者用食品、特定保健用食品に応用できる。 なお、運動効果向上とは、運動による筋力の向上を増強し、運動の効果をより有効に発揮せしめることをいう。 また、筋疲労とは、持続的な筋収縮により筋出力(張力)と弛緩速度が低下した状態と定義され、すなわち筋疲労抑制とは、筋疲労による張力低下を抑制することをいう。 また、眼疲労とは、テレビやパソコンの長時間使用等により眼を酷使した際、ピント調節に働く毛様体筋に筋肉疲労と緊張が生じ、一過性の近視状態(視界がぼやける)、眼がチカチカする、まぶしい、眼が重い等の症状が起きることをいい、一般に眼の疲れを感じる状態をいう。 【0024】 本発明の筋力向上剤等を医薬品として使用する場合は、例えば、錠剤、顆粒剤等の経口用固形製剤や、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤とすることができる。 なお、経口用固形製剤を調製する場合には、カテキン類に賦形剤、必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。また、経口用液体製剤を調製する場合は、矯味剤、緩衝剤、安定化剤、矯味剤等を加えて常法により内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を製造することができる。 【0025】 また、本発明の筋力向上剤等を飲食品として使用する場合には、例えば、各種飲料、ゼリー状食品、各種スナック類、焼菓子、揚菓子、ケーキ類、チョコレート、ガム、飴、スープ類、麺類、米飯類等あらゆる食品形態とすることができる。このうち飲料の形態が好ましく、例えば、烏龍茶、緑茶や紅茶等の茶系飲料、ソフトドリンクである炭酸飲料、果実エキス入り飲料、野菜エキス入りジュースやニアウォーター、スポーツドリンク、アイソトニック飲料、ダイエット飲料等の非茶系飲料とすることができ、これらは容器に詰めた容器詰飲料の形態とするのが好ましい。尚、茶系飲料とは、茶本来の風味や香りがあるものを茶系飲料とし、非茶系飲料とは、茶系飲料以外のものを意味する。また、製剤を飲料として使用する場合には、製剤の代わりに茶抽出物を用いてもよく、例えば水の他、炭酸水、一般に抽出された茶類抽出液等により溶解又は希釈して用いてもよい。 【0026】 容器詰飲料として使用する場合には、例えば、特許公報3742094号、公報記載の非茶系容器詰飲料、特開2002−272373号公報記載の茶系容器詰飲料等が挙げられる。 以下にその一例を示す。 A)非茶系容器詰飲料 次の成分(A)〜(D)カテキン類を含有し、pH2〜6の容器詰飲料 (A)非重合体カテキン類 0.01〜1.0重量%、 (B)甘味料 0.0001〜15重量%、 (C)ナトリウムイオン 0.001〜0.5重量%、 (D)カリウムイオン 0.001〜0.2重量% 【0027】 ここで、甘味料(B)としては、人工甘味料、炭水化物類、グリセロール類が用いられる。人工甘味料としては、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、アセスルフェーム−K、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル甘味料、L−アスパルチル−D−アラニンアミド、L−アスパルチル−D−セリンアミド、L−アスパルチル−ヒドロキシメチルアルカンアミド甘味料、L−アスパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド甘味料、スクラロース、ソーマチンなどの高甘度甘味料、エリスリトール、キシリトール、トレハロースなどの糖アルコール、グリチルリチン、合成アルコキシ芳香族化合物等が挙げられる。また、ステビノシド及び他の天然源の甘味料も使用できる。 【0028】 炭水化物系甘味料としては、可溶性炭水化物が用いられる。可溶性炭水化物には、甘味料とエネルギー源との役割がある。炭水化物には、単糖、オリゴ糖、複合多糖又はそれらの混合物が含まれる。オリゴ糖としては、これら2種の単糖を体内で生成する炭水化物(即ち、スクロース、マルトデキストリン、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ)が挙げられる。このオリゴ糖の重要なタイプは二糖であり、ショ糖又はテンサイ糖として知られるスクロースが好ましい。複合多糖としては、マルトデキストリンが挙げられる。 好ましい炭水化物系甘味料としては、必要なカロリーを供給できるエネルギー源を与えるフルクトース及びグルコースの混合物、あるいは消化管で加水分解されてグルコース及びフルクトースを形成する炭水化物、例えばスクロースが挙げられる。 炭水化物の総量には、フルーツジュース又は茶抽出物中に天然で存在するものだけでなく、添加された炭水化物も含む。炭水化物誘導体、多価アルコール、例えばグリセロール類、人工甘味料類も、甘味源を供給して、それが容易に吸収されて体全体に分布されるようにエネルギーを供給する目的で、上記飲料に用いることができる。 【0029】 ナトリウムイオン(C)としては、ナトリウム塩化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のような容易に入手しうるナトリウム塩を配合してもよいし、加えられた果汁又は茶の成分由来のものでもよい。 【0030】 カリウムイオン(D)としては、カリウム塩化物、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のようなカリウム塩を配合してもよいし、加えられた果汁又は茶の成分由来のものでもよい。 【0031】 ナトリウムイオン及びカリウムイオンに加えて、上記飲料には0.001〜0.5重量%、好ましくは0.002〜0.4重量%、特に好ましくは0.003〜0.3重量%の塩化物イオンを含有させてもよい。塩化物イオン成分は塩化ナトリウム又は塩化カリウムのような塩の形で配合できる。カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄のような他の微量イオンを加えてもよい。これらのイオンも塩として配合してもよい。存在するイオンの総レベルには、加えられたイオン添加量と共に、飲料中に天然で存在する量を含む。 【0032】 上記容器詰飲料は、苦渋味抑制剤を配合すると飲用しやすくなり好ましい。用いる苦渋味抑制剤としては、サイクロデキストリンが好ましい。サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンは飲料中に0.005〜0.5重量%、好ましくは、0.01〜0.3重量%含有するのがよい。 また、上記容器詰飲料には、茶由来の成分にあわせて、処方上添加して良い成分として、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、ガム、乳化剤、油、ビタミン、アミノ酸、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。 【0033】 上記飲料には、嗜好性を高めるために香料や果汁を配合することができる。一般に果汁のことをフルーツジュース、香料のことをフレーバーと呼んでいる。天然又は合成香料や果汁が使用できる。これらはフルーツジュース、フルーツフレーバー、植物フレーバー又はそれらの混合物から選択できる。特に、フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好ましくは緑茶又は紅茶フレーバーの組合せが好ましい味を有している。好ましい果汁はリンゴ、ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチェリーである。シトラスジュース、特にグレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム、マンダリンと、マンゴ、パッションフルーツ及びグァバのジュース、又はそれらの混合物が好ましい。好ましい天然フレーバーはジャスミン、カミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ等である。 果汁は上記飲料中に0.001〜20重量%、特に0.002〜10重量%含有させるのが好ましい。フルーツフレーバー、植物フレーバー、茶フレーバー及びそれらの混合物が香料として使用できる。特に好ましい香料はオレンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー及びグレープフルーツフレーバーを含めたシトラスフレーバーである。他のフルーツフレーバーは、リンゴフレーバー、ブドウフレーバー、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、パイナップルフレーバー等が使用できる。これらのフレーバーはフルーツジュース及び香油のような天然物でも、又は合成物でもよい。香料には、様々なフレーバーのブレンド、例えばレモン及びライムフレーバー、シトラスフレーバーと選択されたスパイス(典型的コーラソフトドリンクフレーバー)等を含めることができる。親油性の濃縮物又は抽出物の香料としては、合成香味エステル類、アルコール類、アルデヒド類、テルペン類、セスキテルペン類等を配合できる。このような香料は本発明飲料中に0.0001〜5重量%、特に0.001〜3重量%含有するのが好ましい。 【0034】 更に、上記飲料には酸味料を含有させることができる。酸味料は本発明飲料のpHを2〜6に維持するために用いられる。酸はそれらの非解離形で、あるいはそれらのナトリウム塩、カリウム塩として用いてもよい。好ましい酸としては、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸又はそれらの混合物を含めた食用有機酸及び無機酸が挙げられる。特に好ましい酸はクエン酸及びリンゴ酸である。これらの酸味料は飲料成分を安定化させる酸化防止剤としても役立つ。これ以外の酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、植物抽出エキスなどが挙げられる。 【0035】 上記飲料には、更に、ビタミンを含有させることができる。好ましいビタミンとしては、ビタミンA、ビタミンC及びビタミンEが挙げられる。ビタミンD及びビタミンBのような他のビタミンも用いることができる。ミネラルも本発明の飲料に用いることができる。好ましいミネラルはカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。特に好ましいミネラルはマグネシウム、リン及び鉄である。 【0036】 B)茶系容器詰飲料 以下の非重合体成分(A)及び(B): (A)非エピ体カテキン類 (B)エピ体カテキン類 のカテキン類を含有し、それらの含有量が容器詰めされた飲料500mL当り、 (イ)(A)+(B)=50〜2500mg (ロ)(A)=5〜2250mg (ハ)(A)/(B)=0.1〜9.0 である茶系容器詰飲料。 【0037】 上記飲料においては、カテキン類の含有量の30〜98重量%、好ましくは40〜90重量%が、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、ガロカテキンから選ばれたものであると、飲料としての呈味が更に優れ、後を引くような収斂性もなく好ましい。ここでエピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、ガロカテキンは1種以上含有するが、通常は全て含有される。 【0038】 上記飲料においては、非エピ体カテキン類/エピ体カテキン類は、飲料の色調の長期安定性を図るため、好ましくは0.1〜9.0が、より好ましくは0.5〜9.0が、更に好ましくは0.67〜9.0が、特に好ましくは1.0〜9.0が望ましい。 飲料のpHは、25℃で3〜7、好ましくは4〜7、特に5〜7とするのが、味及びカテキン類の化学的安定性の点で好ましい。 【0039】 上記容器詰飲料には、茶由来の成分にあわせて、処方上添加して良い成分として、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。 例えば甘味料としては、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、グリチルリチン、ステビア、アスパラテーム、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、その他のオリゴ糖としてシクロデキストリンが挙げられる。シクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−シクロデキストリン及び、分岐α−、β−、γ−シクロデキストリンが使用できる。 酸味料としては、天然成分から抽出した果汁類のほか、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、リン酸が挙げられる。 無機酸類、無機酸塩類としてはリン酸、リン酸二ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなどが、有機酸類、有機酸塩類としてはクエン酸、コハク酸、イタコン酸、リンゴ酸、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。 【0040】 尚、容器詰飲料において、使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。 また容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造される。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻すなどの操作も可能である。 【0041】 本発明の筋力向上剤等におけるカテキン類の配合量は、その使用形態により異なるが、食品やペットフード等の場合、通常0.01〜5質量%、更に0.05〜5質量%、特に0.1〜1質量%とするのが好ましい。上記以外の医薬品、例えば錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口用固形製剤、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤等の場合は、通常0.01〜95質量%、更に5〜95質量%、特に10〜95質量%とするのが好ましい。 【0042】 本発明の筋力向上剤等の投与量(有効摂取量)は、運動の強弱によって異なるが、カテキン類として、一日当り100〜3000mg/60kg体重とするのが好ましく、特に250〜2000mg/60kg体重、更に250〜1000mg/60kg体重とするのが好ましい。 投与期間は、運動の強弱によって異なるが、3〜5日以上が好ましく、1〜2週間以上がより好ましく、3〜8週間以上が特に好ましい。 【実施例】 【0043】 以下、本発明を更に詳しく説明するため、本発明剤につき行った試験例を挙げ、次いで本発明の筋力向上剤等の調製例を実施例として挙げる。 【0044】 試験例1 筋力向上効果(カテキン類のマウス筋力向上作用) 試験には、総カテキン含量81%の緑茶抽出物を用いた。カテキン組成を表1に示す。 カテキンの測定 カテキン剤を水で溶解後、フィルター(0.8μm)で濾過した試料をオクタデシル基導入液体クロマトパックドカラムカラム L−カラムTM ODS(直径4.6mm×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)、カラム温度35℃でグラジェンド法により280nmで各化合物を検出した。このときのグラジェンドの移動相は、A液0.1mol/L酢酸−水溶液、B液0.1mol/L酢酸−アセトニトリル溶液を用いた。 【0045】 【表1】
【0046】 雄性Balb/cマウス(6週齢)を1週間予備飼育し、体重を基準に4群(対照群、カテキン群、運動群、運動+カテキン群)に群分けした(各群n=5)。その後、各群のマウスに、表2に示す配合で調製した飼料を給餌して8週間飼育した。 【0047】 【表2】
【0048】 8週間の飼育期間中、運動群のマウスには、20m/min、30分間のトレッドミル走行運動を週に3回課した。なお、運動+カテキン群のマウスには、カテキン食を給餌すると共に、週3回のトレッドミル走行運動を課した。また、対照群及びカテキン群のマウスには、トレッドミル走行運動を課さなかった。 【0049】 摘出筋における筋力測定 8週間飼育後、マウスを解剖に供した。マウスよりひらめ筋を摘出、37℃のクレブス溶液中(通気条件:95%-酸素, 5%-二酸化炭素)で、トランスデューサー(WPI: FORT100)に固定した。その後、電気刺激(0.2msec、40Hz)を施し最大筋力を測定した。ひらめ筋筋力の測定結果を図1に示す。 【0050】 図1の結果より、通常の飼育下でもカテキン類を摂取することで筋力が高値を示し、カテキン類は筋力の向上に有効であることがわかる。運動のみでも筋力は向上したが、運動にカテキン類の摂取を組み合わせることにより、更に筋力が増加した。 これより、カテキン類は、運動の筋力向上効果を高める作用を有しており、運動効果をより有効に発揮せしめる運動効果向上剤として有用であると言える。そして、カテキン類の摂取に運動を組み合わせることにより、更に筋力向上及び運動効果向上を高めることができると言える。 【0051】 試験例2 単離筋電気刺激実験 マウスを、試験例1におけるコントロール群のマウスと同様に飼育後、解剖し、マウスひらめ筋を単離した。 単離したマウスひらめ筋を、37℃のクレブス溶液中(通気条件:95%-酸素, 5%-二酸化炭素)で、トランスデューサー(WPI: FORT100)に固定した。本単離筋の筋力に及ぼす影響を解析するため、クレブス溶液にカテキン類縁体8種(カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキンガレート)を、それぞれ50μMで溶解した。その後、3分間平衡化し、電気刺激(330ms/2秒)を施した。刺激周波数は、40Hzとした。図2に、電気刺激開始時の筋力を“1”とした際の、刺激1分後の筋力を疲労指数として示す。コントロール群は、カテキン類縁体8種添加のクレブス溶液に代えて無添加のクレブス液行った。 【0052】 図2に示すように、カテキン8種の各群はコントロール群と比較して電気刺激による筋力低下を抑制した。また、各類縁体間で筋疲労耐性に及ぼす効果を比較すると、カテキンが最も筋疲労耐性が低く、一方、特に、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキンガレートが筋疲労耐性を向上させることが明らかとなった。 【0053】 製造例1〜6、比較例1〜6 表3及び表4に示す成分を混合し、イオン交換水でメスアップし、調合液を調製した。食品衛生法に基づく殺菌工程、並びにホットパック充填を行い、容器詰飲料とした。後、筋力向上/運動効果向上用非茶系容器詰飲料を製造した。 【0054】 【表3】
【0055】 【表4】
【0056】 緑茶抽出物A 緑茶抽出物の濃縮物としてポリフェノンHG(東京フードテクノ社製)100gを常温、250rpm攪拌条件下の95%エタノール水溶液490.9g中に懸濁させ、活性炭クラレコールGLC(クラレケミカル社製)20gと酸性白土ミズカエース#600(水澤化学社製)35gを投入後、約10分間攪拌を続けた。そして40%エタノール水溶液409.1gを10分間かけて滴下したのち、室温のまま約30分間の攪拌処理を続けた。その後、2号濾紙で活性炭及び沈殿物を濾過したのちに0.2μmメンブランフィルターによって再濾過を行った。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し製品を得た。 処理後の非重合体カテキン類は22質量%含有。 【0057】 緑茶抽出物B 緑茶抽出物の濃縮物であり、非重合体カテキン類含有量33.70質量%、ガレート体率50.7質量%である。 【0058】 緑茶抽出物C 緑茶抽出物の濃縮物であり、非重合体カテキン類含有量81.40質量%、ガレート体率60.5質量%である。 【0059】 製造例7〜10 表5に示す成分を混合して、所定の処理を行い、筋力向上/運動効果向上用茶系容器詰飲料を製造した。 【0060】 【表5】
【0061】 製造例7〜10は、いずれ経時の透明性の変化もみられず、色調も安定しており優れたものであった。 【0062】 製造例11〜13 製造例11〜13は、クリーンベンチ内で、表6に記載の茶葉100gを温度80℃の蒸留水1000gで10分間抽出し、ろ過した茶抽出液を調製した。次に、下記組成の飲料を混合し、脱気後、139℃で10秒間加熱処理後、500mLペットボトルに充填して筋力向上/運動効果向上用茶系容器詰飲料を製造した。 【0063】 【表6】
【0064】 製造例11〜13は、保存時の色調の安定性や透明性の変化がほとんどない容器詰飲料であった。飲んだときの喉ごしも良く、嗜好性の高い飲料であった。 【図面の簡単な説明】 【0065】 【図1】カテキン類摂取によるマウスの筋力向上。 【図2】単離筋の疲労耐性に及ぼすカテキン類縁体の影響比較。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年3月23日(2007.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
【識別番号】100068700 【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸
【識別番号】100077562 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 登志雄
【識別番号】100096736 【弁理士】 【氏名又は名称】中嶋 俊夫
【識別番号】100117156 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 正樹
【識別番号】100111028 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 博人
【識別番号】100101317 【弁理士】 【氏名又は名称】的場 ひろみ
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| 【公開番号】 |
特開2008−31148(P2008−31148A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−76175(P2007−76175) |
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