| 【発明の名称】 |
養毛化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】鷲家 真吾
【氏名】福田 清佳
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| 【要約】 |
【課題】養毛化粧料は有効成分を溶解させるためにアルコールを含有し、そして、毛髪にアルコールが付着すると感触が悪化する。つまり、キシミ感やパサツキ感といった一般的に悪い感触と評価される状態になる。従って、これらのキシミ感やパサツキ感の発生を回避できるような性能が必要とされていた。そこで、キシミ感やパサツキ感を回避した養毛化粧料を提供する。
【構成】本発明は、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液とゲンチアナエキス配合することで、キシミ感やパサツキ感を抑制する効果を有した養毛化粧料が提供される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液およびゲンチアナエキスを配合することを特徴とする養毛化粧料。 【請求項2】 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液を0.01重量%以上、20.0重量%未満、ゲンチアナエキスを0.01重量%以上、3.34重量%未満を夫々配合する請求項1に記載の養毛化粧料。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 一般的に、養毛化粧料には各種有効成分を溶解させるため、アルコールを配合している。本発明は、アルコールを含有する養毛化粧料使用時のキシミ感、パサツキ感を解消することを目的とする養毛化粧料に関するものである。 【0002】 本発明における養毛化粧料の効能の一つには、フケ・かゆみを抑える効果があり、特に、フケ・かゆみの抑制は、人頭だけでなく、ペットの皮膚に関しても、その効果を発揮するものである。 【背景技術】 【0003】 薄毛、脱毛で悩んでいる方は、毛髪の量を増やし、ハリコシ感の付与を強く望んでいる。それらの要望に対応するため、これまで様々な養毛化粧料が開発されてきた(下記非特許文献1〜3)。 【0004】 【非特許文献1】「毛髪ドクター」Irwin I Lubowe著、白揚社発刊、『上手な髪の手入れとハゲの退治法』、1962年発行、第185〜218頁 【非特許文献2】「ハゲは治る」稲葉益巳著、毎日新聞社発刊、『ハゲの実際と治療法』、1977年発行、第97〜123頁 【非特許文献3】「発毛・育毛に何が効くか」武田克之著、青春出版社発刊、『育毛剤・養毛剤・発毛促進剤…優劣チェック』、1988年発行、第75〜115頁 また、「ゲンチアナエキス」は、現在まで、血行促進効果のある物質として知られている。茶葉の抽出物とゲンチアナ抽出物を混合することで、血行促進効果を伴う発毛効果以外に、キシミ感を軽減する報告(特許文献1)もされている。 【0005】 【特許文献1】特開平9−77639号公報 特許請求の範囲など 茶葉の抽出物とゲンチアナの抽出物の混合液は、毛髪のキシミ感を低減させるといわれているが、ヘアカラーで損傷している毛髪、軟毛、ペットの被毛には効果が低かった。また、静電気によるパサツキ感が強く、これらの毛髪やペットの被毛に対しては、明らかにまとまりにくい仕上り感であった。従って、本発明では、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液およびゲンチアナエキスを含有することで、これらの問題を回避した。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 養毛化粧料は有効成分を溶解させるためにアルコールを含有している。毛髪にアルコールが付着すると感触が悪化する。つまり、キシミ感やパサツキ感といった一般的に悪い感触と評価される状態になる。従って、これらのキシミ感やパサツキ感の発生を回避できるような性能が必要とされていた。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題は、以下に示す本発明の養毛化粧料によって解決される。すなわち、キシミ感改善効果を有する2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液およびゲンチアナエキスを配合することでキシミ感・パサツキ感の少ない養毛化粧料が提供される。 【発明の効果】 【0008】 本件に関し、種々の植物抽出エキスや各種添加剤の評価を実施したところ、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液とゲンチアナエキスを含有することでキシミ感とパサツキ感を良好に改善できることを見出した。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の養毛化粧料は、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液とゲンチアナエキスは必須成分であるが、その他育毛剤に含まれる通常の有効成分や添加剤を含むものであっても良い。 【0010】 ゲンチアナエキスとは、ゲンチアナの根及び根茎から、水、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混合液で抽出して得られるエキスである。本発明に用いたゲンチアナエキスは、蒸発残留分換算で3重量%の試料を用いている。 【0011】 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液とは、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとメタクリル酸ブチルの配合比が8:2であり、それの水溶液を指す。本発明に用いた2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液は、蒸発残留分換算で5重量%の試料を用いている。 【0012】 有効成分としては、細胞賦活成分、血行促進成分、抗炎症成分、殺菌成分、抗菌成分を適宜配合できるものとする。但し、育毛剤だけでなく、養毛化粧料として調製しても効果を有するものである。 【0013】 これらの有効成分を例示すると、細胞賦活成分としてパントテン酸及びその誘導体(パントテニルエチルエーテル)、N−アセチル−L−メチオニン、タマサキツヅラフジ、セファランチン、アデノシン三リン酸ジナトリウム、アスパラギン酸カリウム、感光素301号、ニンジンエキス、ビオチン、モノニトログアヤコール、ヒノキチオール、アラントイン、ペンタデカングリセリド、酵母エキス、ニンニク成分、真珠蛋白抽出液、タイソウエキス、プラセンタエキス、ローヤルゼリー等が挙げられる。 【0014】 血行促進剤としては、塩化カルプロニウム、センブリエキス、トウガラシチンキ、セファランチン、ニコチン酸ベンジル、ニンニクエキス、トウキエキス、γ−オリザノール、カンゾウ、ミノキシジル、センキュウ、チクセツニンジン、オタネニンジン、ショウガ、ジオウ、アロエ、スピロノラクトン、ビタミンB6塩酸塩、D−カンフル、DL−カンフル、DL−α−トコフェロール、ヨウ化ニンニクエキス、DL−α−トコフェロールリノレイン酸エステル、イノシトールヘキサニコチン酸エステル、ビタミンE、デキストラン硫酸ナトリウム、ニコチン酸、DL−α−トコフェロールニコチン酸エステル、ニコチン酸ブトキシエチル、ニコチン酸メチル、ノナン酸バニリルアミド、コハク酸DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ等が挙げられる。 【0015】 抗炎症成分としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、脂溶性グリチルレチン酸類、甘草エキス、アズレン、グァイアズレン、ジフェンヒドラミン等の抗ヒスタミン剤、シコンエキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、カミツレエキス、クマザサエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、桃葉エキス、セイヨウノコギリソウエキス、キキョウエキス、ビワ葉エキス、ボダイジュエキス、酢酸ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン等が挙げられる。 【0016】 殺菌、抗菌成分としては、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、イオウ、感光素201号、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ジンクピリチオン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、サリチル酸、ピロクトンオラミン、ヒノキチオール、ソルビン酸カリウム、フェノール等が挙げられる。 【0017】 育毛剤並びに養毛化粧料の添加剤としては、保湿剤、色素、香料、殺菌剤、防腐剤、角質溶解剤、抗アンドロゲン剤、抗酸化剤、pH調整剤等を適宜配合することができる。 【0018】 これらの添加剤を例示すると、保湿剤類としては、1,3−ブチレングリコ−ル、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、コラーゲン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白質・ペプチド類およびその誘導体、アルギニン、セリン、グリシン、グルタミン酸、トリメチルグリシン等のアミノ酸類、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス等の植物抽出成分類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、コンドロイチン硫酸、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム等が挙げられる。 【0019】 防腐剤類としては、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸塩類、フェノキシエタノール、四級アンモニウム塩類等が挙げられる。 【0020】 pH調整剤・酸・アルカリ類としては、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、炭酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、塩酸、硫酸、硝酸若しくはそれらの塩類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素二ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アルギニン、アンモニア水、アミノメチルプロパノール若しくはそれらの塩類等が挙げられる。 【0021】 溶剤類としては、水、エタノールやデカメチルシクロペンタシロキサンの他にも、2−プロパノール等の低級アルコール類等が挙げられる。 【0022】 以下、本発明に関し実施例を挙げてより具体的に詳細を説明するが、本発明はこれらの処方例に限定されるものではない。 【実施例1】 【0023】 下記表1から表3に示した各処方例について、下記の方法によって、摩擦係数を測定した。 (ブリーチ処理毛の作製) 化学的処理を全く受けていない毛髪に下記のブリーチ処理を施し処理毛を作製し、その毛髪について下記の養毛化粧料を用いて評価した。 (ブリーチ処理) トーナーブリーチパウダ(粉末ブリーチ剤、中野製薬株式会社製)とキャラデコオキサイド06(過酸化水素系酸化剤、中野製薬株式会社製)を1:3(質量比)となるように混合したブリーチ剤を、毛髪に質量比1:1の割合で塗布し、30°C、30分間で処理した後、10質量%のSDS溶液によって、洗浄し、その後乾燥した。 (摩擦係数測定方法) (A)対象毛髪 化学的処理を受けていない毛髪に上記ブリーチ処理を施した毛髪を用いて、摩擦感測定用固定ヘアピース(以下、「測定用毛束」と呼ぶ)を作製した。 (B)測定及び評価 1.毛髪の調湿:測定用毛束を(20°C、湿度60%)で24時間以上調湿した。 【0024】 2.測定機器と条件:測定には、摩擦感テスター「KES−SE」(カトーテック株式会社製)を用いた。 【0025】 3.測定は、測定感度:H、摩擦静荷重:50gf、センサー:シリコンタイプの条件にて行った。走査は、順方向(根元からの毛先)にて行った。MIU値(算出数値)に係数0.1を掛け、摩擦係数(μ)を求めた。 その結果を下記表1から表3に併記する。 【0026】 4.専門パネラーによる評価 下記表1から表3に示した処方例の養毛化粧料を毛髪に塗布し、毛髪表面のコンディション(キシミ感の抑制、ツルツル感、すべりの良さ)を、専門のパネラー10名で毛束(ヘアピース)を用いて下記の評価基準で判断した。その結果を下記表1から表3に併記する。 【0027】 [毛髪表面のコンディション(キシミ感の抑制、ツルツル感、すべりの良さ)の評価基準] ◎:処理前の毛髪と比較し、明らかにコンディションの良さが向上した。 【0028】 ○:処理前の毛髪と比較し、コンディションが良くなった。 【0029】 △:処理前の毛髪と比較し、コンディションが同程度であった。 【0030】 ×:処理前の毛髪と比較し、コンディションが低下した。 【0031】 【表1】
【0032】 【表2】
【0033】 【表3】
【0034】 表1の結果より、既に報告されているゲンチアナエキスと茶抽出液の組合せよりも、ゲンチアナエキスと2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液の組合せの方が良好なコンディションを付与できることが認められた。表2の結果より、ゲンチアナエキスは、3.34重量%以下の配合量にする方が有効であった。表3の結果より、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液は、20.0重量%以下の配合量である方がべたつき感の軽減に有効であった。 【0035】 これらの結果から、機器による測定(キシミ感の抑制、ツルツル感、すべり良さ)において本発明による養毛化粧料は、良好な結果を示すことが分かる。また、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液とゲンチアナエキスを含有することでキシミ感を良好に改善できることが分かる。 【実施例2】 【0036】 下記表4から表6に示した処方例の養毛化粧料を毛髪に塗布し、帯電防止効果(パサツキ抑制効果:静電気抑制効果)について確認した。このときの測定方法は、DIGITAL ELECTROSTATIC METER MODEL[KDS−0303](春日電機株式会社製)を用いた。まず、毛髪に各種の養毛化粧料を塗布し、乾燥後の毛髪をビニール素材のナイロン手袋で30回毛髪の根元から毛先に向かって擦り、静電気を意図的に発生させ、その後上記測定器によって、毛髪表面の静電気電圧を測定した。測定結果を下記表4から表6に併記する。また、このときの評価基準は下記の通りである。 【0037】 [帯電防止効果の評価基準] ◎:静電気電圧が70V未満とする。 【0038】 ○:静電気電圧が70V以上、85V未満とする。 【0039】 △:静電気電圧が85V以上、100V未満とする。 【0040】 ×:静電気電圧が100V以上とする。 【0041】 【表4】
【0042】 【表5】
【0043】 【表6】
【0044】 表4の結果より、既に報告されているゲンチアナエキスと茶抽出液の組合せよりも、ゲンチアナエキスと2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液の組合せの方がパサツキ感を抑制する効果が高かった。表5の結果より、ゲンチアナエキスは、3.34重量%以下の配合量の方が好ましく、表6の結果より、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液は、20.0重量%以下の配合量の方が好ましいことも認められた。 【0045】 これらの結果から明らかなように、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液とゲンチアナエキスを含有させることによって、静電気発生(パサツキ)が抑制され髪のコンディションが良好に維持できることが分かる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000213482 【氏名又は名称】中野製薬株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月1日(2006.8.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−31129(P2008−31129A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−209338(P2006−209338) |
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