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【発明の名称】 パウダー形態の化粧品組成物
【発明者】 【氏名】ナタリー・ジェフロワ

【氏名】オドレイ・ヴァロワ

【要約】 【課題】皮膚への適用の間、優れた広がる性質を有し、皮膚の色の欠点を「マスク」ではない効果で効果的に隠し得るメイクアップを与える、パウダー形態の皮膚に対するメイクアップ組成物を提供する。

【構成】本発明の主題は、少なくとも1つの粉末相と脂肪結合層とを含むパウダー形態の無水化粧品組成物であり、前記粉末相は、i)当該組成物の総重量に対して30から70重量%の少なくとも1つの顔料、及びii)当該組成物の総重量に対して30から70重量%の少なくとも1つのラメラ状粒子を含む。本発明の主題はまた、前記組成物の適用を含む、皮膚をメイクアップするための方法であり、また皮膚の色の欠点を隠し得るメイクアップを作り出し、同時にメイクアップされた皮膚に自然で健全な外観を与えるためのその使用である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの粉末相と脂肪バインダーとを含み、前記粉末相が:
i)組成物の総重量に対して15から70重量%の少なくとも1つの顔料;及び
ii)組成物の総重量に対して30から85重量%の前記顔料以外の少なくとも1つのラメラ状粒子;
を含む、パウダー形態の無水化粧品組成物。
【請求項2】
金属酸化物の顔料が、酸化鉄、酸化亜鉛、及び/または二酸化チタンの顔料から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記酸化鉄の顔料が、前記組成物中に、組成物の総重量に対して、1から40重量%、好ましくは3から30重量%、より好ましくは4から25重量%に及ぶ量で存在することを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記酸化亜鉛の顔料が、前記組成物中に、組成物の総重量に対して、5から55重量%、好ましくは10から40重量%、より好ましくは15から25重量%に及ぶ量で存在することを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記二酸化チタンの顔料が、前記組成物中に、組成物の総重量に対して、3から55重量%、好ましくは10から40重量%、より好ましくは15から25重量%に及ぶ量で存在することを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
前記酸化亜鉛の顔料及び前記二酸化チタンの顔料が、前記組成物中に、二酸化チタンに対する酸化亜鉛の重量比が、0.5から2、好ましくは0.8から1.8、より好ましくは0.9から1.7であるような量で存在することを特徴とする、請求項4または5に記載の組成物。
【請求項7】
前記酸化鉄と酸化亜鉛の顔料及び前記二酸化チタンの顔料が、前記組成物中に、酸化鉄に対する酸化亜鉛及び/または二酸化チタンの和の重量比が、0.1から10、より好ましくは0.2から8であるような量で存在することを特徴とする、請求項3または4に記載の組成物。
【請求項8】
前記ラメラ状粒子が、チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ等の白色真珠光沢剤、酸化鉄で被覆されたマイカ−チタン、特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆されたマイカ−チタン、前述のタイプの有機顔料で被覆されたマイカ−チタン等の有色真珠光沢剤、並びにオキシ塩化ビスマスから形成されたまたはオキシ塩化ビスマスベースの真珠光沢剤から選択されるラメラ状真珠光沢剤であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記ラメラ状粒子がオキシ塩化ビスマスであることを特徴とする、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記ラメラ状真珠光沢剤が、前記組成物中に、組成物の総重量に対して、3から70重量%、好ましくは5から40重量%に及ぶ量で存在することを特徴とする、請求項8または9に記載の組成物。
【請求項11】
前記ラメラ状粒子が、タルク、マイカ、窒化ホウ素、カオリン、シリカ、またはそれらの混合物から選択されるラメラ状充填剤であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記タルクが、前記組成物中に、組成物の総重量に対して、5から55重量%、好ましくは10から53重量%に及ぶ量で存在することを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記窒化ホウ素が、前記組成物中に、組成物の総重量に対して、3から10重量%、好ましくは5から8重量%に及ぶ量で存在することを特徴とする、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項14】
i)当該組成物の総重量に対して1から10重量%の、酸化鉄から選択される少なくとも1つの顔料;
ii)当該組成物の総重量に対して20から50重量%の、酸化亜鉛、酸化チタン、及びそれらの混合物から選択される顔料;
iii)当該組成物の総重量に対して25から45重量%の、少なくとも1つのラメラ状真珠光沢剤;
iv)当該組成物の総重量に対して15から35重量%の、少なくとも1つのラメラ状充填剤;
v)当該組成物の総重量に対して2から7重量%の、少なくとも1つの脂肪バインダー;
を含むパウダー形態の無水化粧品組成物。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物の、顔及び/または身体の皮膚への適用を含む、前記皮膚のメイクアップ方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、パウダー形態をとる皮膚に対する化粧品メイクアップ組成物であり、高い含有率の顔料を含む。本発明の主題はまた、皮膚への前記組成物の適用を含む、皮膚をメイクアップするための方法に関する。
【0002】
本発明に係るメイクアップ組成物は、特に、フェイス若しくはボディーパウダー、アイシャドウ、頬紅またはコンシーラー製品等のパウダー形態をとる皮膚に対するメイクアップ組成物である。とりわけ、本発明はフェイスパウダーに関する。
【背景技術】
【0003】
皮膚に対するメイクアップ組成物は、一般的に、皮膚特に顔に美しい色を与えるために用いられるが、吹き出物やシミ等の欠点を隠すためにも用いられる。
【特許文献1】US-A-3,438,796
【特許文献2】EP-A-227,423
【特許文献3】JP-A-09,188,830
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いくつかのメイクアップ組成物は、ルースパウダーまたはコンパクトパウダー形態で提供される。これらの組成物は、当該組成物の総重量に対して、一般的に高い含有率、特に少なくとも80重量%のパウダーを含む。
【0005】
一般的に用いられるパウダーの中で、酸化亜鉛または二酸化チタンは、被覆力(これは、皮膚の色の欠点を上手く隠し得ることをいう)を提供するために重要であり、また太陽の紫外線から皮膚を守ることを可能にする。
【0006】
しかしながら、それらが化粧品製剤に添加される場合、これらのパウダーは、それらの皮膚への適用の間、当該生成物に乾燥した感触やざらざらした感触を与えるという不利な点を有し、従って滑らかさという性質を得ることを妨げる。
【0007】
さらに、これらのパウダーを皮膚に適用する場合、得られたメイクアップはしばしば非常に不透明で目立ち、また皮膚の自然なきめとは類似しない非常に目立つ粉っぽい外観:メイクアップが自然ではないような外観を有する。
【0008】
パウダー形態の組成物は、特に質感に脂っぽい傾向を有する使用者にしばしば好まれる。しかしながら、ルースパウダーにより得られたメイクアップは、摩擦または皮脂に対して経時的に低い抵抗性を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の目的は、その皮膚への適用の間、優れた広がる性質を有し、皮膚の色の欠点を「マスク」ではない効果で効果的に隠し得るメイクアップを与える、パウダー形態の皮膚に対するメイクアップ組成物を入手可能にすることである。
【0010】
実際、パウダー形態の組成物が優れた滑らかさを示す場合、使用者は皮膚にそれを適用する場合、それをより容易に扱うことができ、得られたメイクアップはより均一である。
【0011】
本発明者は、パウダー形態の組成物中に特定の粒子を組み合わせることにより、皮膚の欠点、特に色の欠点を効果的に隠すことを可能にするメイクアップを得ることができ、同時に、メイクアップされた皮膚に自然で健全な外観を与えることを示している。
【0012】
得られた組成物はまた、それらの皮膚への適用の間、滑らかさという優れた性質も示す。
【0013】
第一の特徴点によれば、本発明の主題は、少なくとも1つの粉末相と脂肪バインダーとを含むパウダー形態の化粧品組成物である。前記粉末相は:
i)当該組成物の総重量に対して、15から70重量%の少なくとも1つの顔料;並びに
ii)当該組成物の総重量に対して、30から85重量%の前記顔料以外の少なくとも1つのラメラ状粒子;
を含む。
【0014】
本発明の主題はまた、顔及び/または身体の皮膚をメイクアップするための方法であり、前に定義したような組成物の前記皮膚への適用を含む。
【0015】
本発明の主題はまた、皮膚の色の欠点を隠し得るメイクアップを作り出し、同時にメイクアップされた皮膚に自然で健全な外観を与えるための、前述の組成物の使用である。
【0016】
本発明に係る組成物は、特にルースパウダーまたはコンパクトパウダー(これは、乾燥状態または水と一緒の場合では分解することがある)であって良いパウダー形態で提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[粉末相]
本発明に係る組成物は、少なくとも1つの顔料と少なくとも1つのラメラ状粒子とを含む粉末相を含む。
【0018】
(顔料)
顔料という表現は、白色のまたは有色の、無機的なまたは有機的な、生理学的溶媒に不溶性の、及び当該組成物を着色することを目的とする、いずれかの形状の粒子を意味すると理解すべきである。
【0019】
前記顔料は、白色及び/または有色、無機的な及び/または有機的であって良い。
【0020】
特定の実施態様によれば、本発明に係る組成物は、無機顔料から選択された少なくとも1つの顔料を含んで良い。これらの無機顔料は、特に金属酸化物の顔料から選択されて良い。
【0021】
無機顔料としては、選択的に表面処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化亜鉛、酸化鉄(黒、黄または赤)、酸化クロム、マンガンバイオレット、群青、水酸化クロム、及びフェリックブルー、アルミニウム粉末や銅粉末等の金属粉末が挙げられる。
【0022】
好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物中に存在する、特に金属酸化物の無機顔料は、二酸化チタン、酸化亜鉛、及び/または酸化鉄から選択される。
【0023】
特定の実施態様によれば、本発明に係る組成物の粉末相は、少なくとも2つの異なる顔料を含んで良い。
【0024】
さらに好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物の粉末相は、酸化鉄から選択される少なくとも1つの顔料、並びに酸化亜鉛及び/または二酸化チタンから選択される少なくとももう1つの顔料を含んで良い。
【0025】
前記酸化鉄は、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、1から40重量%、好ましくは3から30重量%、より好ましくは4から25重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0026】
前記酸化亜鉛は、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、5から55重量%、好ましくは10から40重量%、より好ましくは15から25重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0027】
前記二酸化チタンは、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、3から55重量%、好ましくは10から40重量%、より好ましくは15から25重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0028】
好ましい実施態様によれば、前記酸化亜鉛及び二酸化チタン顔料は、本発明に係る組成物中に、二酸化チタンに対する酸化亜鉛の重量比が、0.5から2、好ましくは0.8から1.8、より好ましくは0.9から1.7に及ぶような量で存在して良い。
【0029】
さらに好ましい実施態様によれば、前記酸化鉄と酸化亜鉛顔料及び前記二酸化チタン顔料は、本発明に係る組成物中に、酸化鉄に対する酸化亜鉛と二酸化チタンの和の重量比が、0.1から10、好ましくは0.2から8に及ぶような量で存在して良い。
【0030】
前記無機顔料に加えて、本発明に係る組成物の粉末相は有機顔料を含んで良い。有機顔料としては、カーボンブラック、D&Cタイプ顔料、カルミン、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、及びアルミニウムベースのラッカー樹脂が挙げられる。
【0031】
前記粉末相は、見る角度によって色が変わる(goniochromatic)顔料を含んで良い。これらの顔料は、観察の角度に応じて比較的高い色の変化を示す。
【0032】
前記見る角度によって色が変わる顔料は、例えば、干渉的多層構造を有する顔料と液晶顔料から選択されて良い。
【0033】
多層構造の場合、後者は、各層がもう一方の層とは独立的にまたは非独立的に、以下の材料からなる群から選択される少なくとも1つの材料から生成される、例えば少なくとも2つの層を含んで良い。その材料とは、MgF2、CeF3、ZnS、ZnSe、Si、SiO2、Ge、Te、Fe2O3、Pt、Va、Al2O3、MgO、Y2O3、S2O3、SiO、HfO2、ZrO2、CeO2、Nb2O5、Ta2O5、 TiO2、Ag、Al、Au、Cu、Rb、Ti、Ta、W、Zn、MoS2、氷晶石、合金、ポリマー、及びそれらの組合せである。多層構造を有する見る角度によって色が変わる剤は、特に以下の文献:US-A-3,438,796、EP-A-227,423、US-A-5,135,812、EP-A-170,439、EP-A-341,002、US-A-4,930,866、US-A-5,641,719、EP-A-472,371、EP-A-395,410、EP-A-753,545、EP-A-768,343、EP-A-571,836、EP-A-708,154、EP-A-579,091、US-A-5,411,586、US-A-5,364,467、WO-A-97/39066、DE-A-4,225,031、WO 9,517,479(BASF)、DE-A-19,614,637に記載されているものである。それらは、メタリック色を有する光沢材の形態で存在する。
【0034】
本発明に用いることができる多層構造は、例えば以下の構造:Al/SiO2/Al/SiO2/Al;Cr/MgF2/Al/MgF2/Al;MoS2/SiO2/Al/SiO2/MoS2;Fe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3;Fe2O3/SiO2/Fe2O3/SiO2/Fe2O3;MoS2/SiO2/マイカ酸化物/SiO2/MoS2;Fe2O3/SiO2/マイカ酸化物/SiO2/Fe2O3である。様々な色が、それぞれ異なる層の厚さに応じて得られる。従って、前記Fe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3構造に関しては、320から350nmのSiO2層に対して金−緑から灰−赤へ、380から400nmのSiO2層に対して赤から金へ、410から420nmのSiO2層に対して紫から緑へ、430から440nmのSiO2層に対して銅から赤へ、色が進む。
【0035】
その結果として、前記多層構造は、主に無機的または有機的であって良い。様々な色が、それぞれ異なる層のそれぞれの厚さに応じて得られる。
【0036】
本発明に係る干渉的多層構造を有する見る角度によって色が変わる顔料は、特に以下の文献:US-A-3,438,796、EP-A-227,423、US-A-5,135,812、EP-A-170,439、EP-A-341,002、US-A-4,930,866、US-A-5,641,719、EP-A-472,371、EP-A-395,410、EP-A-753,545、EP-A-768,343、EP-A-571,836、EP-A-708,154、EP-A-579,091、US-A-5,411,586、US-A-5,364,467、WO-A-97/39066、DE-A-4,225,031、WO 9,517,479(BASF)、DE-A-19,614,637、及びそれらの組合せに記載されているものである。それらは、メタリック色を有する光沢材の形態で存在する。
【0037】
干渉的多層構造を有する見る角度によって色が変わる顔料は、以下の商業的見る角度によって色が変わる顔料からなる群から選択されて良い。それは、資生堂社製のInfinite Colors、BASF社製のSicopearl Fantastico、Merck社製のカラーストリーム、シラリック、Xirona、FLEX社製のColorglitter、及びそれらの混合物である。
【0038】
液晶顔料については、特に出願EP-A-1,046,692に記載されている。
【0039】
液晶粒子として、特に、WACKER社製のポリアクリレート-4というCTFA名で知られ、「HELICONE(登録商標)HC Sapphire」「HELICONE(登録商標)HC Scarabeus」「HELICONE(登録商標)HC Jade」「HELICONE(登録商標)HC Maple」「HELICONE(登録商標)HC XL Sapphire」「HELICONE(登録商標)HC XL Scarabeus」「HELICONE(登録商標)HC XL Jade」「HELICONE(登録商標)HC XL Maple」という名称で販売されているものを用いることができる。
【0040】
前記顔料は、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、15から70重量%、好ましくは25から70重量%、より好ましくは26から60重量%、より好ましくはさらに27から50重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0041】
(ラメラ状粒子)
本発明に係る組成物の粉末相は、前述の顔料以外の少なくとも1つのラメラ状粒子を含む。
【0042】
本発明の目的のためのラメラ状粒子という表現は、選択的に層を成すシートの形態で存在する粒子を意味すると理解される。
【0043】
これらのシートは、最大の長さよりも小さい厚さにより特徴づけられる。好ましくは、最大の長さと厚さとの間の比率は、2から100の間である。
【0044】
本発明に係る組成物中に存在するラメラ状粒子は、ラメラ状真珠光沢剤、ラメラ状充填剤(フィラー)、及び/またはラメラ状反射粒子から選択されて良い。
【0045】
真珠光沢剤という表現は、特に、貝殻中のある軟体動物により生成される、あるいはまた合成される虹色の粒子を意味すると理解すべきである。
【0046】
前記ラメラ状真珠光沢剤は、白色真珠光沢剤(例えば、チタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ等)、有色真珠光沢剤(例えば、酸化鉄で被覆されたマイカ−チタン、特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆されたマイカ−チタン、前述のタイプの有機顔料で被覆されたマイカ−チタン等)、並びにオキシ塩化ビスマスから形成されるまたはオキシ塩化ビスマスベースの真珠光沢剤から選択されて良い。
【0047】
好ましい実施態様によれば、前記ラメラ状真珠光沢剤は、特にMERCK社製のBIRON LF 2000という名称で販売されるオキシ塩化ビスマスから形成される真珠光沢剤である。
【0048】
前記ラメラ状真珠光沢剤は、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、3から70重量%、好ましくは5から40重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0049】
前記ラメラ状充填剤は:
−タルク。これは、マグネシウムシリケート水和物であり、特にLUZENAC社製の「Talc Luzenac 00」の名称で、日本タルク社製の「Talc P3」の名称で販売されているものである。;
−カオリン。これは、通常30μm未満のサイズを有する非等方的形状を備える粒子の形態で存在するアルミニウムシリケート水和物であり、カオリンとしてENGLISH CHINA LAYS社製の「Kaolin Supreme 1」という名称で販売されているものを用いることが可能である。;
−窒化ホウ素。これは、特にSPCI社製の「Ceram Blanche 1」「Ceram Blanche」という名称で、Saint Gobain Ceramics社製の「PUHP 3008」という名称で販売されているものである。;
−マイカ、またはアルミノケイ酸塩。これは、白雲母、金雲母、黒雲母、絹雲母、紅雲母、ソーダウンモ、真珠雲母、バナジン雲母、天然マイカのヒドロキシル基をフッ素原子で置換した人工若しくは合成マイカ、及びこれらのマイカを焼き固めた若しくは焼成した生成物から選択されて良い。マイカは、通常、2から200μm、好ましくは5-70μmの長さと、0.1から5μm、好ましくは0.2-3μmの厚さを有するうろこ状の形態で存在する。マイカとして、例えば、ASPANGER社製の「MICA SFG70」の名称で、SCIAMA社製の「MICA CONCORD 1000」の名称で販売されているものを使用することができる。;
−ラメラ状シリカ(例えば、特にMAPRECOS社製の「SG Flake 3 M」の名称で、SUMITOMO社製の「Chemicelen」の名称で販売されているもの等);
−並びにそれらの混合物;
から選択されて良い。
【0050】
好ましい実施態様によれば、前記ラメラ状充填剤は、タルク、マイカ、窒化ホウ素、カオリン、及びそれらの混合物から選択される。
【0051】
特定の実施態様によれば、前記タルクは、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、5から55重量%、好ましくは10から53重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0052】
特定の実施態様によれば、前記窒化ホウ素は、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、3から10重量%、好ましくは5から8重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0053】
前記ラメラ状充填剤は、本発明に係る組成物中に、20から70重量%、好ましくは25から50重量%、より好ましくは30から35重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0054】
前記ラメラ状粒子は、ラメラ状反射粒子から選択されて良い。
【0055】
前記表現「反射粒子」は、サイズ、構造、特にそれを構成する層の厚さ、並びにそれらの物理的及び化学的性質、並びに表面状態により、入射光を反射し得る粒子を表す。この反射は、適切な場所で、形成されるべき支持体にそれを適用した場合、前記組成物若しくは混合物の表面で、肉眼で見える非常に明るいスポットを作り出すのに十分な強度を有するかもしれない。それは、輝いて見えることにより周囲の環境と対照をなす、より反射するスポットについて言うことである。
【0056】
前記ラメラ状反射粒子は、多層構造(多層構造の場合には、例えば均一の厚さを備える少なくとも1層)、及び特に反射材料を有して良く、または有しなくても良い。
【0057】
前記反射粒子が多層構造を有する場合、それらは、例えば、天然若しくは合成基質、特に、少なくとも1層の反射材料(特に少なくとも1つの金属若しくは金属材料)で少なくとも部分的に被覆される合成基質を含んで良い。この基質は、単一材料、複合材料、有機的及び/または無機的であって良い。
【0058】
とりわけそれは、ガラス、セラミックス、グラファイト、金属酸化物、アルミナ、シリカ、シリケート、特にアルミノケイ酸塩とホウケイ酸塩、合成マイカ、及びそれらの混合物から選択されて良く、このリストは制限されない。
【0059】
前記反射材料は、金属または金属材料の層を含んで良い。
【0060】
反射粒子は、特に、JP-A-09,188,830、JP-A-10,158,450、JP-A-10,158,541、JP-A-07,258,460、及びJP-A-05,017,710の文献に記載されている。
【0061】
さらに、金属層で被覆された無機基質を含む反射粒子の例としては、銀で被覆されたホウケイ酸塩を含む粒子が挙げられる。
【0062】
銀で被覆されたガラス基質を含む小板状の形態をとる粒子は、TOYAL社製のMICROGLASS METASHINE REFSX 2025という名称で販売されている。ニッケル/クロム/モリブデン合金で被覆されたガラス基質を含む粒子は、同社によりCRYSTAL STAR GF 550、GF 2525という名称で販売されている。
【0063】
前記ラメラ状反射粒子はまた、少なくとも1つの金属材料、特に金属酸化物(例えば、酸化チタン、特にTiO2、酸化鉄、特にFe2O3、酸化スズ、酸化クロム、硫酸バリウム、並びに以下の材料:MgF2、CrF3、ZnS、ZnSe、SiO2、Al2O3、MgO、Y2O3、SeO3、SiO、HfO2、ZrO2、CeO2、Nb2O5、Ta2O5、MoS2、及びそれらの混合物またはそれらの合金から選択される金属酸化物)の少なくとも1層で少なくとも部分的に被覆されている合成基質を含む粒子から選択されて良い。
【0064】
そのような粒子の例としては、例えば、二酸化チタンで被覆されたマイカ基質を含む粒子、あるいは酸化鉄粉、酸化チタン、酸化スズまたはその混合物のいずれかで被覆されたガラスの粒子(例えば、ENGELHARD社製のREFLECKS(登録商標)の商標名で販売されているもの等)が挙げられる。
【0065】
前記反射粒子は、本発明に係る組成物中に、第一組成物の総重量に対して、5から70%、特に10から50重量%、より好ましくは20から40重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0066】
好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物の粉末相は、異なる性質の少なくとも2つのラメラ状粒子を含んで良い。
【0067】
より好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物の粉末相は、異なる性質の少なくとも2つのラメラ状粒子(ラメラ状粒子の一方はラメラ状真珠光沢剤から選択され、もう一方はラメラ状充填剤から選択される)を含んで良い。
【0068】
さらに好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物の粉末相は、少なくとも1つのラメラ状真珠光沢剤と少なくとも2つのラメラ状充填剤とを含んで良い。
【0069】
前記ラメラ状粒子は、当該粉末相中に、組成物の総重量に対して、30から85重量%、好ましくは40から75重量%、より好ましくは40から70重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0070】
好ましい実施態様によれば、前記ラメラ状粒子及び顔料は、当該組成物中に、顔料に対するラメラ状粒子の重量比が、0.5から5、好ましくは0.8から2.5に及ぶような量で存在する。
【0071】
(付加的な粒子)
前述のラメラ状粒子に加え、本発明に係る組成物は、いずれかの形状、例えば、球状または細長い形状の少なくとも1つの付加的な非ラメラ状粒子を含んで良い。
【0072】
球状シリカ、ポリアミド・ナイロン(登録商標)パウダー、ポリ-β-アラニンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリウレタンパウダー(例えば、TOSHIKI社製のPLASTIC POWDER D-400の名称で販売されるヘキサメチレンジイソシアネート、及びトリメチロールヘキシルラクトンコポリマーパウダー)、テトラフルオロエチレンポリマー(テフロン(登録商標))のパウダー、ラウロイルリジン、デンプン、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル(Expancel(登録商標)(Nobel Industrie社)等)等の高分子中空微粒子、アクリル酸コポリマー、シリコーン樹脂パウダー、特にシルセスキオキサンパウダー(例えば、特に特許EP-293,795に記載されているシリコーン樹脂パウダー;東芝社製のトス真珠(登録商標))、弾性ポリオルガノシロキサンの粒子、ポリメチルメタクリレートの粒子、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、及び炭酸水素、ハイドロキシアパタイト、中空シリカ微粒子、ガラス若しくはセラミック・マイクロカプセル、8から22個の炭素原子、好ましくは12から18個の炭素原子、例えば亜鉛、マグネシウム若しくはリチウムステアレート、ラウリン酸亜鉛、マグネシウムミリステート、硫酸バリウム、及びそれらの混合物を有する有機カルボン酸から由来する金属石鹸が挙げられる。
【0073】
[脂肪バインダー]
本発明に係る組成物は、少なくとも1つの脂肪バインダーを含む。
【0074】
本出願の目的のための脂肪バインダーという表現は、一般的に、少なくとも1つの油を含む脂肪相を意味すると理解される。このタイプの脂肪相は、前記粉末相に対して特に分散溶媒として働く。
【0075】
好都合なことに、前記脂肪バインダーは、少なくとも1つの油を含んで良い。
【0076】
その油は、ルースまたはコンパクトパウダー中のバインダーとして従来用いられる油から選択されて良い。これらの油は、特に以下から選択されて良い。それは:
−ミンク油、タートル油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、綿実油、アボカード油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ピーナッツ油;
−炭化水素油(例えば、パラフィン油、スクアラン、石油ゼリー等);
−脂肪エステル(例えば、イソプロピルミリステート、イソプロピル真珠ミテート、ブチルステアレート、イソデシルステアレート、イソセチルステアレート、ヘキシルラウレート、イソノニルイソノナノエート、2-エチルヘキシル真珠ミテート、2-ヘキシルデシルラウレート、2-オクチルデシル真珠ミテート、2-オクチルドデシルミリステート若しくはラクテート、2-ジエチルヘキシルスクシネート、ジイソステアリルマレート、グリセリン若しくはジグリセリントリイソステアレート等);
−シリコーン油(例えば、ポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、脂肪酸、脂肪アルコールまたはポリオキシアルキレンで修飾されたポリシロキサン、フッ化シリコーンあるいは過フッ化油等);
−高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、真珠ミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノール酸またはイソステアリン酸等);
−高級脂肪アルコール(例えば、セタノール、ステアリルアルコールまたはオレイルアルコール);
−化学式(I):
【化1】


[式中、
−nは、5から90、特に30から80、また特に50から80に変わる整数を表す;
−mは、1から150、特に1から80、また特に1から40に変わる整数を表す;
−aは、0から5に変わる整数を表す;及び
−Rfは、1から8個の炭素原子を含むペルフルオロアルキルイオン基を表す]
のポリメチルフルオロアルキルジメチルシロキサン;並びに
−それらの混合物。
【0077】
好ましい実施態様によれば、前記油は、シリコーン油(ポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、脂肪酸、脂肪アルコールまたはポリオキシアルキレンで修飾されたポリシロキサン、フッ化シリコーンあるいは過フッ化油(例えば、イソプロピルミリステート、イソプロピル真珠ミテート、ブチルステアレート、イソデシルステアレート、イソセチルステアレート、ヘキシルラウレート、イソノニルイソノナノエート、2-エチルヘキシル真珠ミテート、2-ヘキシルデシルラウレート、2-オクチルデシル真珠ミテート、2-オクチルドデシルミリステート若しくはラクテート、2-ジエチルヘキシルスクシネート、ジイソステアリルマレート、グリセリン若しくはジグリセリントリイソステアレート等)等)から選択される。
【0078】
前記シリコーン油は、低粘度(1から300 cStに及ぶ)の直鎖状シリコーン油から選択されて良い。
【0079】
好ましくは、前記シリコーン油は、化学式(I)の単位(末端基を除いた)からなる直鎖状ポリシロキサンである。
【化2】


[式中、各置換基Rは、低級アルキル基(1から6個の炭素原子を有する)を独立して表す]。
【0080】
これらの低粘度のポリシロキサンの重合度(繰返し単位の数)は、例えば約3から2000に及んで良い。
【0081】
これらの低粘度のシリコーン油は、既知の方法に従って調製、または市場から購入されて良く、例えば、Silbioneシリーズ47オイル(RHONE POULENC社)、シリーズ200オイル(DOW CORNING社)、SF 96オイル(GENERAL ELECTRIC社)、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0082】
前記末端基は、例えば、トリメチルシリル、ジメチルヒドロキシメチルシリル、またはビニルジメチルシリル基である。
【0083】
前記シリコーン油は、シリコーンバインダーの総重量に対して12から98.9重量%を示して良い。
【0084】
前記脂肪エステル油は、イソノニルイソノナノエートであって良い。
【0085】
前記油は、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、0.5から15重量%、特に1から10重量%、より好ましくは1.5から5重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0086】
前記油に加えて、本発明に係る組成物の脂肪バインダーは、ワックス及び/またはシリコーンペースト状脂肪物質を含んで良い。
【0087】
本発明に係る組成物の脂肪バインダーに用いることができるワックス(及び/またはシリコーンペースト状脂肪物質)は、好ましくは低融点のポリシロキサンで置換される。それらは、特に、主に化学式(II)と(III)の単位(末端基から離れた)から、それぞれmとnのモル比でなる直鎖状ポリシロキサンで置換される。
【化3】


[式中、
−各置換基Rは、上に定義されたものと同様であり;
−各R’は、選択的に不飽和の(直鎖状または分枝した)6-30個の炭素原子を有するアルキル、あるいはまた-X-R’’基を独立して表し、各Xは、独立して:
【化4】


を表し、aとbは、0から6に変わって良い数を独立して表し、各R’’は、選択的に不飽和の6から30個の炭素原子を有するアルキル基を独立して表し;
−mは、0から400、また特に0から100に変わって良い数であり;
−nは、1から200、また特に1から100に変わって良い数であり;
その和(m + n)は、400未満、また特に100以下である]。
【0088】
これらのシリコーンワックスは既知であり、または既知の方法によって調製されて良い。このタイプの商業的なシリコーンワックスとしては、特にAbilwax 9800、9801または9810(GOLDSCHMIDT社)、KF910及びKF7002(SHINETSU社)、あるいは176-1118-3及び176-11481(GENERAL ELECTRIC社)という名称で販売されているものが挙げられる。
【0089】
用いることができるシリコーンワックスはまた、化学式(IV)の化合物から選択されて良い。
【化5】


[式中、Rは上に定義されたものと同様であり、R1は1から30個の炭素原子を有するアルキル基、6から30個の炭素原子を有するアルコキシ基、あるいは以下の化学式の基を表す]。
【化6】


R2は6から30 Cのアルキル基、6から30 Cを有するアルコキシ基、あるいは以下の化学式の基を表し:
【化7】


aとbは0から6の数を表し、R’’は6から30個の炭素原子を有するアルキルであり、zは1から100に変わって良い数である]。
【0090】
既知の生成物または既知の方法によって調製されて良い生成物である化学式(IV)のシリコーンワックスとしては、特に以下の商業的生成物:Abilwax 2428、2434及び2440(GOLDSCHMIDT社)、またはVP 1622及びVP 1621(WACKER社)が挙げられる。
【0091】
前記ワックス及び/またはシリコーンペースト状脂肪物質は、当該シリコーンバインダーの総重量に対して、1から60重量%を示して良い。
【0092】
前記油及び/またはシリコーンワックスに加え、本発明に係る組成物の脂肪バインダーは、シリコーン樹脂を含んで良い。
【0093】
シリコーン樹脂は、化学式:(R)3SiOCH3とSi(OCH3)4のシロキサンの混合物の加水分解または重縮合の生成物であり、このRは1から6個の炭素原子を有するアルキル基を表す。
【0094】
これらのシリコーン樹脂は既知であり、または既知の方法によって調製されて良い。用いることができる商業的なシリコーン樹脂としては、例えば、DC 593(DOW CORNING社)またはSS 4230(GENERAL ELECTRIC社)の名称で販売されているものが挙げられる。
【0095】
前記シリコーン樹脂は、当該シリコーンバインダーの総重量に対して、0.1から25重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0096】
好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物の脂肪バインダーは:
(a)シリコーン油;
(b)ワックス及び/またはシリコーンペースト状脂肪物質;
(c)シリコーン樹脂;
から選択される少なくとも2つの化合物を含む。
【0097】
前記脂肪バインダーは、当該組成物中に、組成物の総重量に対して、1から8重量%、好ましくは2から7重量%、より好ましくは3から6重量%、より好ましくはさらに2から5重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0098】
[付加的なワックス]
脂肪バインダー中に存在して良いワックスに加え、本発明に係る組成物は、少なくとも1つの付加的ワックスを含んで良い。
【0099】
本発明の目的のための表現「ワックス」は、室温(25℃)、及び気圧(760 mmHg、つまり105Pa)で固体であり、固体/液体状態の可逆的な変化を示し、特に30℃以上、特に55℃以上の融点を有し、それは250℃まで、特に230℃まで、また特に120℃までであって良く、親油性脂肪化合物を意味すると理解される。
【0100】
前記ワックスをその融点まで加熱することにより、油との混和が可能になり、光学顕微鏡的に均一な混合物を形成することが可能になるが、その混合物の温度を室温に戻すと、前記混合物の油中のワックスの再結晶化が得られる。
【0101】
本発明によれば、前記融点値は、1分間あたり5または10℃の温度上昇を備える示差走査熱量測定(D.S.C.)(例えば、METLER社製のDSC 30の名称で販売されている熱量計)を用いて測定した融解ピークに相当する。
【0102】
本発明の目的のためのワックスは、化粧品あるいは皮膚科学の分野で一般的に用いられるものであって良い。それらは、選択的に炭化水素−ベース、シリコーン−ベース、及び/またはフッ化であって良く、選択的にエステルまたはヒドロキシル官能基を含む。それらはまた、天然または合成由来であって良い。これらのワックスの非制限の例証としては、特に:
−蜜蝋、ラノリンワックス、及び中国蝋;米蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、オーリキュリー蝋、コルク繊維蝋、サトウキビ蝋、日本蝋、及び木蝋;モンタン蝋、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン蝋、オゾケライト、セレシン蝋、亜炭蝋、ポリエチレンワックス、フィッシャー−トロプシュ合成により得られたワックス、脂肪酸エステル、40℃特に55℃より上で凝固するグリセリド;
−直鎖状または分枝したC8-C32脂肪鎖を有する動物性または植物性油の接触水素化によって得られたワックス(特に、水素化ホホバ油、水素化ヒマワリ油、水素化ヒマシ油、水素化コプラ油、及び水素化ラノリン油);
−シリコーンワックス及びフッ化ワックス;並びに
−それらの混合物;
が挙げられる。
【0103】
本発明の特定の変形例によれば、前記固形脂肪相は、カルナウバ蝋、パラフィン蝋、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つのワックスを含んで良い。
【0104】
好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物中に存在する付加的なワックスは、全体的にまたは部分的に粉末状の、特に微粉状の、化粧品組成物の調製において使用を容易にするための形態をとって良い。
【0105】
パウダー形態に用いることができるワックスとしては、特に、Micro Powders社製のMicrocare 350(登録商標)の名称で販売されているカルナウバ蝋マイクロビーズ、及びMicro Powders社製のMicroease 114S(登録商標)の名称で販売されているパラフィン蝋マイクロビーズが挙げられる。そのような付加的な微粉化されたワックスにより、前記組成物の皮膚への適用の間、特にその性質を改善することが可能になる。
【0106】
前記付加的なワックスは、本発明に係る組成物中に、組成物の総重量に対して、0.5から15重量%、好ましくは0.8から5重量%、より好ましくは0.9から1.2重量%に及ぶ量で存在して良い。
【0107】
[添加物]
本発明に係る組成物は、特に、親油性ゲル化及び/または増粘剤、抗酸化剤、香料、保存剤、中和剤、日焼け止め剤、ビタミン、モイスチャーライザー、セルフタンニング化合物、抗シワ活性分子、皮膚軟化剤、親水性または親油性活性分子、抗汚染または抗フリーラジカル剤、金属イオン封鎖剤、被膜形成剤、非弾性界面活性剤、皮膚弛緩活性分子、平滑化剤、皮膚若しくは表皮性高分子の合成を刺激する剤及び/またはそれらの分解を防ぐ剤、抗グリコシル化剤、抗刺激薬剤、剥離剤、脱色素剤、抗色素沈着剤、色素沈着剤、NO合成酵素阻害剤、線維芽細胞若しくはケラチノサイトの増殖及び/またはケラチノサイトの分化を刺激する剤、微小循環に作用する剤、前記細胞のエネルギー代謝に作用する剤、癒傷剤、並びにそれらの混合物から選択される、少なくとも1つの他の習慣的化粧品成分を含んで良い。
【0108】
好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物は:
i)当該組成物の総重量に対して1から10重量%の、酸化鉄から選択される少なくとも1つの顔料;
ii)当該組成物の総重量に対して20から50重量%の、酸化亜鉛、酸化チタン、及びそれらの混合物から選択される顔料;
iii)当該組成物の総重量に対して25から45重量%の、少なくとも1つのラメラ状真珠光沢剤;
iv)当該組成物の総重量に対して15から35重量%の、少なくとも1つのラメラ状充填剤;
v)当該組成物の総重量に対して2から7重量%の、少なくとも1つの脂肪バインダー;
を含むパウダー形態の化粧品組成物であって良い。
【0109】
好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物は無水組成物であって良い。無水組成物という表現は、2重量%未満の水、またはさらに0.5重量%未満の水を含む組成物、また特に水なしの組成物を意味すると理解される。この水は、前記組成物の調製の間に添加されるものではなく、混合された成分により提供される残りの水に相当する。
【0110】
本発明は、下の実施例中でより詳細に説明される。
【実施例】
【0111】
<実施例1及び2:ルースパウダー>
以下の組成物を有する2つのルースパウダーを調製した。:
【表1】


【0112】
A1相のすべての成分を、15分間(空にすることなく)Lodigeミキサー中で混合する。
【0113】
A2相の成分を攪拌してA1へ加え、その混合物を15分間混合する。
【0114】
得られた混合物を、その後、ピンミル中で1800回転/分の速度で粉砕する。
【0115】
得られた混合物を、400ミクロンのふるいでふるいにかける。
【0116】
得られたルースパウダーは、その皮膚への適用の間、優れた滑らかさという性質を有する。適用後、そのメイクアップにより、皮膚の色の欠点を効果的に隠すことができ、同時に、メイクアップされた皮膚に自然で健全な外観を与える。
【出願人】 【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【出願日】 平成19年6月25日(2007.6.25)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆

【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦

【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉


【公開番号】 特開2008−24705(P2008−24705A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2007−166826(P2007−166826)