| 【発明の名称】 |
リトドリンを含有する安定な経口ゼリー剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】石橋 賢樹
【氏名】▲浜▼本 英利
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 安定化剤として、糖アルコールを40w/w%以上を含有することを特徴とする、リトドリンを有効成分とする安定な経口ゼリー剤。 【請求項2】 糖アルコール含量が、40〜70w/w%である請求項1記載のリトドリンの安定な経口ゼリー剤。 【請求項3】 糖アルコールの含量が、50〜60w/w%である請求項1〜2のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項4】 糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、エリスリトールである請求項1〜3のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項5】 ゼリー剤の液性が、pH4.5〜6.5である、請求項1〜4のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項6】 ゲル化剤が、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、カラギーナン、カロブビーンガム、キサンタンガム、ペクチンである、請求項1〜5のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項7】 甘味料が添加された請求項1〜6のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項8】 苦味マスク剤が添加された請求項1〜7のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項9】 苦味マスク剤が、クエン酸、リンゴ酸、リン酸である、請求項1〜8のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項10】 リトドリンが、塩酸リトドリンである請求項1〜9のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 【請求項11】 安定化剤としてソルビトールを40w/w%以上含有し、ゼリー剤の液性がpH4.5〜6.5であり、苦味マスク剤としてクエン酸を含有することを特徴とする、リトドリンの安定な経口ゼリー剤。 【請求項12】 以下の工程からなるリトドリンの安定な経口ゼリー剤の製造方法、 (1)塩酸リトドリン、ゲル化剤と共に、40w/w%以上の糖アルコールを精製水に加えて溶解又は懸濁させ、 (2)液性をpH4.5〜6.5に調整すると共に、全重量が100となるように精製水で調節する、 (3)加温溶解後、溶液を容器に注入し充填し冷却する。 【請求項13】 甘味料と苦味マスク剤が添加された請求項12記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 【請求項14】 糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、エリスリトールである請求項12〜13のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 【請求項15】 苦味マスク剤がクエン酸、リンゴ酸、リン酸である、請求項12〜14のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 【請求項16】 糖アルコールが、ソルビトールであり、苦味マスク剤がクエン酸である、請求項12〜15のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 【請求項17】 リトドリンが、塩酸リトドリンである、請求項12〜16のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、リトドリンを含有する安定な経口ゼリーに関するものである。 【背景技術】 【0002】 交感神経の受容体にはα受容体とβ受容体が存在し、α受容体は血管の収縮に、β受容体は心臓の収縮回数の増加や血液量の増加に関与していることが知られている。 このうちβ受容体には主に心臓を刺激するβ1受容体と末梢血管や気管支等を拡張するβ2受容体の2種類が存在する。特に、β2受容体を選択的に刺激する薬剤は気管支拡張剤として喘息の治療や予防、切迫早産の治療等に用いられている。 【0003】 β2刺激剤の中で、塩酸リトドリン、塩酸イソクスプリン、硫酸テルブタリンは、β2受容体選択性刺激により子宮平滑筋弛緩作用をもたらし、切迫早産に対する適応が認められている。特に、塩酸リトドリンは選択的に子宮平滑筋を弛緩する為、切迫早産治療薬の第一選択薬として広く用いられている。 【0004】 しかし、塩酸リトドリンは水溶液中において非常に不安定な化合物である。その為、服用が容易な剤形であるにもかかわらず、経口用液剤は開発されていない。また、注射液は用いられているが、安定性の問題が根本的には解決されていない為、冷所保存することにより薬物の安定性を保っている状況である。 その原因の一つとして、塩酸リトドリンは、水溶液中で分解と異性化を起こすことが知られている。主な分解物としては塩酸チラミンが生成し、異性体としては、スレオ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチルアミノ]−1−プロパノール塩酸塩(t−Du)等が生成することが知られている。 【0005】 【非特許文献1】ウテメリン錠5mg医薬品添付文書 【非特許文献2】ウテメリン注50mg医薬品添付文書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明の解決課題は、塩酸リトドリンの液剤やゼリー剤の開発時に問題となる、水溶液中での薬剤安定性を改善した製剤の提供にある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明者らは鋭意検討を行った結果、塩酸リトドリンに糖アルコールを40w/w%以上加えた製剤にすることにより、異性体の副生や分解物の生成を抑制できることを見出し、本発明を完成した。 【0008】 即ち、本発明の要旨は以下の通りである。 (1)安定化剤として、糖アルコールを40w/w%以上を含有することを特徴とする、リトドリンを有効成分とする安定な経口ゼリー剤。 (2)糖アルコールの含量が、40〜70w/w%である、上記(1)記載のリトドリンの安定な経口ゼリー剤。 (3)糖アルコールの含量が、50〜60w/w%である、上記(1)〜(2)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (4)糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、エリスリトールである、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (5)ゼリー剤の液性が、pH4.5〜6.5である、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (6)ゲル化剤が、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、カラギーナン、カロブビーンガム、キサンタンガム、ペクチンである、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (7)甘味料が添加された、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (8)苦味マスク剤が添加された、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (9)リトドリンが、塩酸リトドリンとして0.2〜1.0w/w%含有することからなる、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (10)リトドリンが、塩酸リトドリンである、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (11)苦味マスク剤が、クエン酸、リンゴ酸、リン酸である、上記(1)〜(10)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤。 (12)安定化剤として、ソルビトールを40w/w%以上含有し、ゼリー剤の液性がpH4.5〜6.5であり、苦味マスク剤としてクエン酸を含有することを特徴とする、リトドリンの安定な経口ゼリー剤。 (13)リトドリンが、塩酸リトドリンとして0.5w/w%含有することからなる、上記(12)記載の安定な経口ゼリー製剤。 (14)以下の工程からなる塩酸リトドリンの安定な経口ゼリー剤の製造方法、 1.塩酸リトドリン、ゲル化剤と共に、安定化剤として40w/w%以上の糖アルコールを精製水に加えて溶解又は懸濁させ、 2.液性をpH4.5〜6.5に調整すると共に、全重量が100となるように精製水で調節する、 3.加温溶解後、溶液を容器に注入し充填し冷却する。 (15)甘味料と苦味マスク剤が添加された上記(14)記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 (16)糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、エリスリトールである上記(14)〜(15)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 (17)苦味マスク剤がクエン酸、リンゴ酸、リン酸である、上記(14)〜(16)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 (18)糖アルコールが、ソルビトールであり、苦味マスク剤がクエン酸である、上記(14)〜(17)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー剤の製造方法。 (19)リトドリンが塩酸リトドリンである、上記(14)〜(18)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤の製造方法。 (20)塩酸リトドリンが、0.2〜1.0w/w%含有する、上記(14)〜(19)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤の製造方法。 (21)塩酸リトドリンが、0.5w/w%含有する、上記(14)〜(20)のいずれかに記載の安定な経口ゼリー製剤の製造方法。 【発明の効果】 【0009】 本発明では、安定化剤として糖アルコールを40w/w%以上配合することにより、液剤やゼリー剤中での有効成分の塩酸リトドリンの安定性が一段と向上することができた。特に、塩酸リトドリンは溶液状態において不安定であり、加水分解や異性化等を受け、有効成分の減少と副生物の発生が不可避とされている。本件発明により、光学異性体や分解物の抑制を行なうことができ、塩酸リトドリンの安定な経口ゼリー剤が作製できることとなった。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明で用いられるリトドリンは、塩酸塩等の薬学上許容される塩の形で使用される。特に好ましいものとして、塩酸リトドリンが挙げられる。 【0011】 本発明の塩酸リトドリンの量としては、特に限定されるものではないが、0.2〜1.0w/w%の範囲であればよく、好ましくは、市販されている液剤(例えば、ウメテリン注)と同様の濃度である、0.5w/w%を挙げることができる。 【0012】 本発明の糖アルコールとは、ソルビトール、ソルビトール液、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、マルチトール液等が挙げられ、これらの混合物であってもよい。好ましくは、ソルビトール、ソルビトール液、マンニトール、エリスリトールが挙げられ、特に好ましくはソルビトールが挙げられる。 【0013】 本発明では安定化剤として糖アルコールを配合するが、その目的を達成するためには、糖アルコールを40w/w%以上を含有することが好ましい。更に好ましくは、糖アルコールの含量が、50〜70w/w%であることが挙げられる。特に好ましくは、50〜60 w/w%であることが挙げられる。 【0014】 本発明の苦味マスク剤としては、通常使用できるものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、コハク酸、酢酸、酒石酸、D−酒石酸、酒石酸水素カリウム、DL−酒石酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、マレイン酸、dl−リンゴ酸、dl−リンゴ酸ナトリウム、リン酸、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム等を挙げることができる。好ましいものとしては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、dl−リンゴ酸、dl−リンゴ酸ナトリウム、リン酸、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウムが挙げられる。特に好ましいものとしては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸二ナトリウムが挙げられる。 【0015】 本発明のゲル化剤とは、例えば、アラビアゴム、アラビアゴム末、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カラギーナン、カラヤガム末、カロブビーンガム、カードラン、カンテン、カンテン末、キサンタンガム、グァーガム、サイリウムシードガム、ジェランガム、精製ゼラチン、ゼラチン、タマリンド種子ガム、タラガム、トラガント、トラガント末、ファーセルラン、プルラン、ペクチン等が挙げられ、これらの混合物であっても良い。好ましくは、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カロブビーンガム、カンテン末、キサンタンガム、ペクチンが挙げられ、特に好ましくはカラギーナン、カロブビーンガム、カンテン末、キサンタンガムが挙げられる。 【0016】 本発明の甘味料とは、例えばアスパルテーム、果糖ブドウ糖液糖、還元麦芽糖水アメ、粉末還元麦芽糖水アメ、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、ソーマチン、エリスリトール、ソルビトール、ソルビトール液、乳糖、ハチミツ、キシリトール、グリセリン、濃グリセリン、マルチトール、マルチトール液等が挙げられ、これらの混合物であってもよい。好ましい甘味料としては、ソルビトール、サッカリンナトリウムが挙げられる。 【0017】 本発明のゼリー剤は、その液性がpH4.5〜6.5の範囲あることが好ましく、更には、pH約5前後の範囲にあることが好ましい。液性を調節するためには、適宜、pH調製剤を添加して調整する。pH調製剤としては、その液性に応じて、酸性またはアルカリ性のpH調製剤を使用することができる。アルカリ性のpH調製剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸リチウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属水溶液をあげることができ、また、これらの混合物を用いて調整することができる。酸性のpH調製剤としては、例えば、塩酸、硫酸等の無機酸を挙げることができる。 【0018】 本発明のゼリー剤の液性は、精製水に溶解・懸濁した状態で測定するか、あるいはゲル化した状態で測定する。pH測定機器としては、通常の溶液の液性を計測するpH測定器であれば特に限定されることはなく使用できる。また、ゲル化している場合には、例えば、本発明のゼリー剤、2.5gを量り取り、精製水50mlに添加し、室温で60分間攪拌した後、pH測定を行うことができる。 【0019】 本発明のゼリー剤に関して、酸化防止のため、更に抗酸化剤を添加してもよい。抗酸化剤としてはアスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピルなどが挙げられる。 【0020】 本発明の製造方法において、薬剤等を全て溶解・懸濁してpHを調整し精製水で全量を100とするが、この「全量を100とする」ことは、重量のことを意味する。例えば、塩酸リトドリンを0.5g採取し、ソルビトールを40g以上加え、添加すべきゲル化剤や甘味料、苦味マスク剤等も適宜加えた上で、全量が100gになるように調整することを意味する。 【実施例】 【0021】 以下に、実施例及び実験例を挙げて、更に具体的に説明するが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。なお、本実施例および比較例における配合量の値は、全て質量%(w/w%)である。 【0022】 (実施例1)糖アルコール(ソルビトール)の高含量ゼリー剤 塩酸リトドリン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、D−ソルビトール、サッカリンナトリウム、カラギーナン、カロブビーンガムと濃グリセリンに関して、下記の表1記載のg数を秤取し、全重量が100gとなるように秤量した精製水に溶解または懸濁し、加温溶解後、最内層がポリエチレンのアルミラミネートフィルム容器に充填した。得られたゼリー剤を2.5g秤量し、精製水50mlに添加し、室温で60分間攪拌した後、pH測定を行いpHが約5であることを確認した。
(参考例1)実施例1と同様にして、下記の表1記載のg数を秤取し、全重量が100gとなるように秤量した精製水に溶解または懸濁した。加温溶解後、最内層がポリエチレンのアルミラミネートフィルム容器に充填した。また、同様にpHを測定した。 【0023】 【表1】
【0024】 (試験例1)糖アルコール(ソルビトール)によるリトドリンの分解抑制効果 実施例1と参考例1のゼリー剤を採取し、高速液体クロマトグラフィーを用いて初期の塩酸リトドリン含量を測定した。その後、実施例1と参考例1のフィルム容器のゼリー剤を、40℃と50℃の恒温槽で1ヶ月間加温し、薬効成分である塩酸リトドリンと光学異性体(t−Du)の生成量を測定し、初期の測定値と比較した。 なお、高速液体クロマトグラフィーでの測定は次のように行った。サンプルを0.5g秤量し、水45mLを加えて、10分間激しく振蕩した。内部標準液(パラヒドロキシ安息香酸メチル70mgをメタノールに溶解し100mLとしたもの)4mLを追加し試料溶液とした。 使用した装置は、島津製作所LC-2000Cで、分析カラムはInertsil ODS−3(4.6mm×150mm、GL Science製)を用いた。移動相には0.16%1−ヘプタンスルホン酸ナトリウムを含む0.07Mリン酸水素二アンモニウム溶液とメタノールの混液(7:3)をリン酸でpH3.0に調整したものを用いた。 その結果を図1〜3に示す。図1の結果によれば、ソルビトールの配合比が30w/w%から50w/w%になることにより、塩酸リトドリンの含量が維持され、分解が抑制されたことが示されている。その背景として、図2に示されるように、分解物(塩酸チラミン)の生成が抑制され、また、図3に示されるように光学異性体(t−Du)の生成が抑制されたことが大きく影響していることが示された。 【0025】 図3では、実施例1と参考例1の50℃1ヶ月保存品における光学活性体(t−Du)の生成量を示している。なお、t−Duの生成量は、塩酸リトドリン含量に対する比率で示している。図3より、D−ソルビトールの配合比を増やすことによりt−Duの生成が抑制されたことを見出した。 【0026】 (試験例2)リトドリンのpH依存の安定性評価試験 実施例1と同様にして、下記の表2記載のg数を秤取し、全重量が100gとなるように秤量した精製水に溶解または懸濁した。なお、液性はクエン酸とクエン酸ナトリウムの添加量で調整した。加温溶解後、最内層がポリエチレンのアルミラミネートフィルム容器に充填した。また、実施例1と同様に作成したゼリー剤のpHを測定した。 その後、参考例2〜6のフィルム容器のゼリー剤を、40℃と50℃の恒温槽で1ヶ月間加温し、塩酸リトドリンの含量変化を測定した。 【表2】
【0027】 この結果を図4に示す。図4によれば、塩酸リトドリンのゼリー剤中の安定性は、その液性に依存することがわかった。好ましい液性の範囲としては、pHが4.5〜6.5の範囲が好適であり、より好ましくは4.5〜6.0の範囲であることが示された。 【0028】 (実施例2) 実施例1と同様にして、下記の表3記載のg数を秤取し、全重量が100gとなるように秤量した。秤量した1)から6)を加えて加温攪拌し溶解させた。7)から9)を加えて攪拌し、1)から6)の溶液に加えて攪拌する。pHが約5.0になるよう調整し、最内層がポリエチレンのアルミラミネートフィルム容器に分注し充填した。
【表3】
*)ソルビトール液は、70w/v%溶液である。 なお、必要に応じて、適宜、抗酸化剤を加えてもよい。 【0029】 (試験例3)安定性試験 実施例2のフィルム容器のゼリー剤を、40℃と50℃の恒温槽で1ヶ月間加温し、試験例1の方法により、塩酸リトドリンの含量変化を測定する。いずれも、良好な安定性である。
【産業上の利用可能性】 【0030】 切迫流・早産の対応において、塩酸リトドリンや塩酸イソスクプリンのようなβ2刺激剤は非常に有用な薬物である。しかし、液剤中のこれら薬剤の安定性の問題は充分解決されてはいない。そこで本発明を用いることにより、安定性に優れたリトドリンやイソスクプリンの液剤やゼリー剤の開発が可能となった。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】塩酸リトドリンの安定性(塩酸リトドリンの残存量) 【図2】分解物(塩酸チラミン)の生成量 【図3】光学異性体(t−Du)の生成量 【図4】塩酸リトドリンのpH依存安定性
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| 【出願人】 |
【識別番号】302005628 【氏名又は名称】株式会社 メドレックス
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| 【出願日】 |
平成18年7月25日(2006.7.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−24687(P2008−24687A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−202635(P2006−202635) |
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