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【発明の名称】 エマルション剤形の皮膚外用剤
【発明者】 【氏名】瀬戸 匡人

【氏名】小原 康弘

【氏名】中村 直生

【要約】 【課題】4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体の安定性を向上させる剤形を提供する。

【構成】1)4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩を、2)有機変性粘土鉱物とともに、皮膚外用剤に配合する。前記4位に環状又は分岐のアルキルを有するレソルシノール誘導体は、4−シクロヘキシルレソルシノールが好ましく、前記有機変性粘土鉱物は、有機変性ヘクトライトが好ましく、油中水中油剤形であることが好ましい。更に、紫外線吸収剤を含有することが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩と、2)有機変性粘土鉱物とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
【請求項2】
前記4位に環状又は分岐のアルキルを有するレソルシノール誘導体は、4−シクロヘキシルレソルシノールであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
前記有機変性粘土鉱物は、有機変性ヘクトライトであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
【請求項4】
油中水中油剤形であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
【請求項5】
更に、紫外線吸収剤を含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、美白効果を有する4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩を安定に保持するのに好適な皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
4位にアルキル基を導入した4−アルキルレソルシノール類は、優れたメラニン産生抑制作用を有し、4−n−ブチルレソルシノールは、既に医薬部外品の有効成分として、化粧料で使用されている。このものの経皮吸収性を改善する目的で、4位のアルキル基を変換する試みが為され、4−シクロペンチルレソルシノール、4−シクロヘキシルレソルシノール(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)等の環状アルキル基を有するレソルシノール誘導体、4−(1−メチルプロピル)レソルシノール、4−(1−メチルブチル)レソルシノールなどの分岐アルキル基を有するレソルシノール誘導体が開発されている(例えば、特許文献4、特許文献5を参照)。これらの化合物は、メラニン産生抑制作用を低くなるものの、経皮吸収性が向上し、有用な有効成分と期待されたが、製剤における安定性が、直鎖アルキル基のものに比して、損なわれ、この安定性を確保する製剤技術の開発が望まれていた。
【0003】
一方、油中水乳化物は、連続相に油性成分が存するため、水中油乳化物に比して、閉塞効果による保湿性が高く、且つ、油性有効成分の経皮吸収性に優れる特性を有している。その反面、使用感としては、油ぽっく、重たい欠点を有する。この様な欠点を克服して、油中水乳化物の利点を生かす方法として、高内相の油中水乳化物を作る試みが種々為され、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド変性ヘクトライトなどの有機変性粘土鉱物を用いた高内相の油中水乳化物製造技術が開発されてきている(例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)。しかしながら、この様な高内相油中水乳化剤形に、前記4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩を配合する技術は全く知られていなかったし、この様な剤形に於いて、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩の安定性が向上することも全く知られていなかった。
【0004】
【特許文献1】特表2005−527534号公報
【特許文献2】特表2005−526093号公報
【特許文献3】特開平11−152203号公報
【特許文献4】特開2006−124358号公報
【特許文献5】特開2006−124357号公報
【特許文献6】特開2005−255623号公報
【特許文献7】特開2004−292373号公報
【特許文献8】特開2001−58937号公報
【非特許文献1】Lille,J.; Bitter, L. A.; Peiner, V. Trudy-Nauchono-Issledovatel' skii Institut Slantsev (1969), No.18, 127-34
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体の安定性を向上させる剤形を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体の安定性を向上させる剤形を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、有機変性粘土鉱物による、油中水乳化剤形がこの様な特性を有していることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す通りである。
(1)1)4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩と、2)有機変性粘土鉱物とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記4位に環状又は分岐のアルキルを有するレソルシノール誘導体は、4−シクロヘキシルレソルシノールであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記有機変性粘土鉱物は、有機変性ヘクトライトであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)油中水中油剤形であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)更に、紫外線吸収剤を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体の安定性を向上させる剤形を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である有機変性粘土鉱物
本発明の皮膚外用剤は有機変性粘土鉱物を必須成分として含有することを特徴とする。ここで有機変性とは、粘土鉱物の一部に有機化合物の一部を共有結合乃至はイオン結合を介して強固乃至は緩やかな結合を生ぜしめ、有機化合物の性質の一部乃至は全部を粘土鉱物に付与させることを意味し、この様な変性としては4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法、カルボキシル基と粘土鉱物のカチオン部分を結合させる方法等が例示でき、4級アミン基と粘土鉱物のアニオン部分を結合させる方法が特に好ましく例示できる。
【0009】
粘土鉱物を変性させる4級アミノ基を有する化合物としては、特に限定されるわけではないが、クオタニウムと称される化合物が例示される。クオタニウムとは、低分子の置換第4級アンモニウム塩であって、国際基準化粧品原材料(INCI)に登録された化粧料原料が好ましい。さらに、粘土鉱物を変性させる4級アミノ基を有する化合物は、クオタニウム化合物のなかでも、従来の皮膚外用剤に含有されるクオタニウム化合物であることが好ましい。従来の皮膚外用剤で使用されているクオタニウム化合物としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等が好ましく例示される。ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド等は、粘土鉱物とともに安定な油中水乳化構造を形成することができるので好ましい。
【0010】
一方、4級アミノ基を有する化合物で変性される粘土鉱物(未変性粘土鉱物)としては、従来の皮膚外用剤に含有される粘土鉱物であれば特段の限定無く使用することができる。従来の皮膚外用剤に含有される粘土鉱物としては、スメクタイト系のヘクトライト、ベントナイトやモンモリロナイト;カオリナイト;イライト;マリーン粘土鉱物(海泥);デザートローズ粘土鉱物;パスカライトなどが好ましく挙げられる。これらのうち、油中水乳化構造を安定化させることができるベントナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト又はカオリナイトが好ましく例示される。
【0011】
本発明の皮膚外用剤に含有される4級アミノ基を有する化合物で変性された粘土鉱物の製造方法の一例を以下に説明する。
前記未変性粘土鉱物を分散媒に分散させる。該分散剤は水系の溶媒であることが好ましく、水であってもよい。分散未変性粘土鉱物を含む分散液に、さらに4級アミノ基を有する化合物を加え、よく撹拌する。4級アミノ基を有する化合物は、水に溶解されて加えられてもよい。加えられる4級アミノ基を有する化合物の量は、分散未変性粘土鉱物の量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましい。この様な構成を取ることにより、乳化系において、好ましい使用感を呈するためである。撹拌後、分散質を濾取し、脱水、乾固することにより本発明における変性粘土鉱物を得ることができる。あるいは、分散質を濾取することなく、減圧濃縮することにより分散剤を除去して乾固させることにより、本発明における変性粘土鉱物を得ることもできる。得られた変性粘土鉱物は、好ましくは所望のサイズ(粒径が1〜1000μmであることが好ましい)に粉砕され、本発明の皮膚外用剤に含有される。
【0012】
本発明における変性粘土鉱物は、前述したように調製して使用されることもできるが、市販されているものを使用することもできる。市販されている変性粘土鉱物には、化粧料などの皮膚外用剤などとして用いられているものもある。市販されている変性粘土鉱物としては、例えば、エレメンティス社より「ベントン38V」の名称で販売されている、ジメチルジステアリルアンモニウム変性ヘクトライトなどが好ましく例示される。
【0013】
本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分は0.5〜10質量%好ましく含有され、より好ましくは1〜5質量%含有される。かかる成分は、前記の含有量の範囲において、乳化剤として、高内相の油中水乳化剤形を形成すべく働く。
【0014】
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分である4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体
本発明の皮膚外用剤は、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩を必須成分として含有することを特徴とする。この様なレソルシノール誘導体としては、例えば、4−シクロペンチルレソルシノール、4−シクロヘキシルレソルシノール、4−イソオクチルレソルシノール、4−アミルレソルシノール、4−イソアミルレソルシノール、4−イソブチルレソルシノール、4−ターシャリーブチルレソルシノール、4−(1−メチルプロピル)レソルシノール、4−(1−メチルブチル)レソルシノール、4−(1−エチルプロピル)レソルシノール、4−(1−エチル−2−メチルプロピル)レソルシノール、4−(1−イソプロピル−2−メチルプロピル)レソルシノール、4−(1−ジメチルー3−メチルブチル)レソルシノール、4−(1−ブチルペンチル)レソルシノール、4−(1−イソブチル−3−メチルブチル)レソルシノール、4−イソステアリルレソルシノール等の炭素数3〜20の環状又は分岐のアルキル基を4位に有するレソルシノール誘導体が好適に例示できる。これらの内、好適なものは、環状アルキル基を有するものとしては、毒性の低い4−シクロプロピルレソルシノールが好ましく、分岐アルキル基を有するものとしては、効果と毒性のバランスの良い、4−(1−メチルプロピル)レソルシノール乃至は4−(1−メチルブチル)レソルシノールが好ましい。又、本願発明の効果が著しい点では、4−(1−エチルプロピル)レソルシノール乃至は4−(1−イソプロピル−2−メチルプロピル)レソルシノールが、著しい安定性の向上が得られるので好ましい。この様な4−アルキルレゾルシノール及び/又はその塩の製造法についても既に知られている。(例えば、Lille,J.; Bitter, L. A.; Peiner, V. Trudy-Nauchono-Issledovatel' skii Institut Slantsev (1969), No.18, 127-34を参照)即ち、レゾルシンと対応するカルボン酸を塩化亜鉛の存在下縮合し、亜鉛アマルガム/塩酸で還元する方法や、レゾルシンと対応するアルコールとを200〜400℃の高温下で縮合させる方法が例示できる。例えば、イソオクチル基やイソステアリル基を導入するのであれば、レゾルシンとイソオクタン酸或いはイソステアリン酸を塩化亜鉛の存在下縮合するればよいし、シクロペンチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、2−エチルヘキサノール、イソアミルアルコール、アミルアルコール、イソブチルアルコール、ターシャリーブチルアルコールをレゾルシンと200〜300℃で縮合させれば、4−シクロペンチルレソルシノール、4−シクロヘキシルレソルシノール、4−イソオクチルレソルシノール、4−アミルレソルシノール、4−イソアミルレソルシノール、4−イソブチルレソルシノール、4−ターシャリーブチルレソルシノール等が得られる。更に、1位にメチル基を有するアルキル基を導入する場合には、特許文献4、特許文献5に記載の方法に従えば良く、アセトフェノンにプロピルクロリドやブチルクロリドから誘導したグリニャール試薬を反応させれば、4−(1−メチルプロピル)レソルシノール、4−(1−メチルブチル)レソルシノール、4−イソステアリルレソルシノールが得られる。同様に、1位にエチル基を導入する場合には、2’,4’−ジヒドロキシプロピオフェノンを出発物質とし、残存した水酸基をパラジウムを触媒として接触還元すれば、所望の誘導体が得られる。この方法についても特許文献5に記載されている。他の1位に分岐を有するアルキル基の導入も、4−イソブチリルレソルシノール等を出発物質としてグリニャール反応、必要に応じてパラジウムを触媒とする接触還元反応を行うことにより得ることができる。
【0015】
本発明の皮膚外用剤に於いて、かかる4置換アルキルレソルシノールは塩の形で含有することもできる。これらの塩としては、皮膚外用剤で使用されるものであれば、特段の限定無く使用でき、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギン酸塩等の塩基性アミノ酸塩等が好適に例示できる。
【0016】
本発明の皮膚外用剤における、前記4置換アルキルレソルシノール及びその塩の好ましい含有量は、メラニン産生抑制作用を発現する量であれば特段の限定なく、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.05〜5質量%であり、より好ましくは、0.1〜1質量%である。
【0017】
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有することを特徴とする。剤形としては特段の限定は存しないが、必須成分である有機変性粘土鉱物の特長を生かし、油中水乳化剤形であることが好ましい。ここで、油中水乳化剤形とは、最外相の連続相が油相である乳化物の総称であると定義され、油中水滴乳化剤形にとどまらず、油中に水中油乳化滴が分布する複合エマルションなども包含する。この様な剤形中に配合することにより、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩の安定性は、4位に直鎖のアルキル基を有するレソルシノール誘導体と同程度に高まる。
【0018】
この様な、4位に環状又は分岐のアルキル基を有するレソルシノール誘導体及び/又はその塩の安定性向上のためには、本発明の皮膚外用剤に、紫外線吸収剤を共存させることがより好ましい。この様な紫外線吸収剤としては、例えば、、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAメチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等の桂皮酸系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,1−カンファー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。特に好ましいものは、4−(t−ブチル)−4−メトキシジベンゾイルメタンである。かかる紫外線吸収剤の好ましい含有量は、0.1〜5質量%である。
【0019】
本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
【0020】
本発明の皮膚外用剤は、前記の成分を常法に従って処理することにより製造することができる。斯くの如くに製造された、本発明の皮膚外用剤は、医薬部外品を包含する化粧料、皮膚外用医薬或いは皮膚外用雑貨などに適用されるが、4アルキル置換レソルシノール及び/又はその塩の優れたメラニン産生抑制作用を利用しやすい、化粧料に適用されることが特に好ましい。
【0021】
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【実施例1】
【0022】
<参考例>
4位水素原子をアルキル基で置換したレソルシノール誘導体の水溶液の安定性を比較した。即ち、各種4−アルキルレソルシノールの0.5%水溶液を作製し、40℃で1ヶ月間保存し、HPLCにて4−アルキルレソルシノールの定量を行った。HPLCの条件は、カラム:ODS4.6mm×150mm、カラム温度:40℃、検出:紫外部230nmの吸収、移動相:25%アセトニトリルin15mMテトラブチルアンモニウムブロミド加15mMリン酸緩衝液(pH6.5)、流速:1ml/分であった。保存後の定量値を、製造直後の定量値で除し、100を乗じた値を残存率として求めた。結果を表1に示す。これより、アルキル基として分岐アルキル基や環状アルキル基を採用すると、安定性が低くなることがわかる。
【0023】
【表1】


【0024】
前記の安定性のデータを元に、安定性を向上するべく、製剤化検討を行った。油中水中油剤形として、有機変性ヘクトライトによる乳化剤形(製剤1:表2)、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた乳化剤形(製剤2:表3)及び水中油乳化剤形(製剤3:表4)を作製し、40℃で1ヶ月保存し、同様に残存率を求めた。この結果を表5に示す。これより、有機変性ヘクトライトを用いた油中水乳化剤形に於いて非常に良好な残存率を示した。
【0025】
【表2】


【0026】
<製剤1の製法>
イ、ロの成分を80℃に加温し、イを混練りしてゲルを形成させ、この中にハを加えて溶解させ、これに攪拌下徐々にロを加えて乳化し、攪拌冷却する。
【0027】
【表3】


【0028】
<製剤2の製法>
イの成分を良く混練りし、白色ゲルを形成させ、これにロを加えて希釈した後、80℃に温度調整し、これに予め80℃に温度調整しておいたハの成分を攪拌下徐々に加え、ニを加えた後、直ちに攪拌冷却する。
【0029】
【表4】


【0030】
<製剤3の製法>
イ、ロ、ハの成分をそれぞれ80℃に加温し、攪拌下イに徐々にロを加え乳化し、更に、攪拌を続けながらハを加え中和し、ニを加えて直ちに攪拌冷却する。
【0031】
【表5】


【実施例2】
【0032】
製剤1と同様に、下記の処方に従って、油中水乳化剤形の製剤4〜13を作製した。これらを40℃で1ヶ月保存し、残存率を求めた。結果を表7に示す。これより、製剤1と同様の効果が認められることがわかる。
【0033】
【表6】


【0034】
【表7】


【実施例3】
【0035】
製剤1と同様に下記処方に従って製剤14を作製し、40℃で1ヶ月保存し、残存率を求めたところ、97.1%であった。これより、紫外線吸収剤が併存した方が好ましいことがわかる。
【0036】
【表8】


【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、化粧料などの皮膚外用剤に応用できる。
【出願人】 【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−19207(P2008−19207A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192296(P2006−192296)