| 【発明の名称】 |
リップグロス組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】苔口 由貴
【氏名】武田 享一
【氏名】吉田 麻吏
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| 【要約】 |
【課題】安定性に優れかつ透明性に優れたリップグロス組成物を提供する。
【構成】(A)ダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル-2及び/又は水添ポリイソブテン20〜60質量部、(B)リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、ジイソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びトリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルより成る群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ化合物20〜55質量部、(C)25℃において5〜400mPa・sの粘度を有する液状油15〜35質量部、(D)デキストリン酸脂肪エステル1〜3.5質量部、及び(E)C18〜C24のアルキルジメチルシリコーン1.0〜3.5質量部の合計100質量部を含み、かつ(D)/(E)の質量比が0.3〜2.0であるところのリップグロス組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)ダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル-2及び/又は水添ポリイソブテン 20〜60質量部、 (B)リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、ジイソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びトリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルより成る群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ化合物 20〜55質量部、 (C)25℃において5〜400mPa・sの粘度を有する液状油 15〜35質量部、 (D)デキストリン酸脂肪エステル 1.0〜3.5質量部、及び (E)下記式(I)で示されるシリコーン化合物 1.0〜3.5質量部 【化1】
(ここで、Rは炭素数18〜24個のアルキル基であり、xは1〜15の整数であり、yは0〜45の整数であり、二種の[SiO]単位はランダム及び/又はブロック結合していてよい) の合計100質量部を含み、かつ(D)/(E)の質量比が0.3〜2.0であるところのリップグロス組成物。 【請求項2】 (D)/(E)の質量比が0.4〜1.9であるところの請求項1記載のリップグロス組成物。 【請求項3】 式(I)のRが炭素数18個のアルキル基であるところの請求項1又は2記載のリップグロス組成物。 【請求項4】 (A)25〜50質量部、(B)30〜50質量部、(C)17〜33質量部、(D)1.2〜3.3質量部、及び(E)1.2〜3.3質量部を含むところの請求項1〜3のいずれか一つに記載のリップグロス組成物。 【請求項5】 (C)が、エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、エチルヘキサン酸セチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリン、ネオデカン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、スクワラン、イソステアリン酸ヘキシルデシル、トリエチルヘキサノイン、イソステアリン酸イソステアリル、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ジリノール酸ジイソプロピル、オクチルドデカノール及びデシルテトラデカノールより成る群から選ばれる少なくとも一つであるところの請求項1〜4のいずれか一つに記載のリップグロス組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はリップグロス組成物に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、高粘性、粘着性を有する液状油と増粘剤、更に種々の顔料を含有する化粧料であって、唇に塗布して唇に艶と色彩を与えることを目的とするリップグロス組成物は公知である(特許文献1〜6)。これらのリップグロス組成物として、リンゴ酸ジイソステアリル等のヒドロキシ化合物、スクワラン等の液化油及びデキストリン脂肪酸エステルを含むものが一般的である(特許文献7〜9)。 【0003】 透明なリップグロスを与える増粘剤として、12‐ヒドロキシステアリン酸、エチレン・プロピレン・スチレンコポリマー等の高分子物質、ポリアミド樹脂、デキストリン脂肪酸エステル又はシリカ等が広く使用されている。 【0004】 しかし、12‐ヒドロキシステアリン酸は、熱安定性及び保存安定性が悪く、リップグロス製造の際の加熱により着色を生じ、時間の経過と共に析出が生じるという欠点がある。エチレン・プロピレン・スチレンコポリマー等の高分子物質及びポリアミド樹脂は、エステルとの相溶性が悪い。デキストリン脂肪酸エステルは、炭化水素油を透明にゲル化することはできるが、エステル、特に高粘性のエステルを透明にゲル化できないという欠点がある。また、デキストリン脂肪酸エステルをリップグロス組成物に高配合すると、塗布時に粉体特有のキシミ感、即ち、リップグロス組成物が唇に滑らかに伸びないという欠点を生じる。シリカも粉体である故、デキストリン脂肪酸エステルと同様にキシミ感が生ずる。 【0005】 本出願人は、高粘性、高粘着性を有する、ジグリセリン、イソステアリン酸及びダイマー酸から成るヒドロキシ化合物を開発し、該ヒドロキシ化合物を含む、塗り易さ、艶及び付着性に優れたリップグロスを提案している(特許文献10)。 【0006】 【特許文献1】特開2002-275020号公報 【特許文献2】特開2003-226609号公報 【特許文献3】特開2004-256515号公報 【特許文献4】特開2005-247739号公報 【特許文献5】特開2005-239591号公報 【特許文献6】特開2005-239592号公報 【特許文献7】特開2005-330254号公報 【特許文献8】特開2005-162629号公報 【特許文献9】特開2005-306856号公報 【特許文献10】特開2005-179377号公報 【特許文献11】米国特許出願第11/371,290号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、とりわけ安定性に優れかつ透明性に優れたリップグロス組成物を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明者らは、上記従来の増粘剤、即ち、12‐ヒドロキシステアリン酸、エチレン・プロピレン・スチレンコポリマー等の高分子物質、ポリアミド樹脂、デキストリン脂肪酸エステル及びシリカの有する種々の欠点を解決すべく検討した。その結果、(A)ダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル‐2及び/又は水添ポリイソブテン20〜60質量部、(B)アミド末端ポリアミド樹脂及び/又はエステル末端ポリアミド樹脂0.5〜1.0質量部、(C)デキストリン酸脂肪エステル1.75〜7.0質量部、(D)リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、ジイソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びトリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルより成る群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ化合物20〜55質量部、及び(E)25℃において5〜400mPa・sの粘度を有する液状油15〜40質量部の合計100質量部を含み、かつ(C)/(B)の質量比が3.5〜7.0であるところのリップグロス組成物を見出し、これを出願した(特許文献11)。本発明者らは、更に優れたリップグロス組成物を得るべく検討を続けた。その結果、上記の(B)アミド末端ポリアミド樹脂及び/又はエステル末端ポリアミド樹脂に代えて、所定のシリコーン化合物を所定量で配合することにより、更に安定性に優れかつ透明性に優れたリップグロス組成物を製造し得ることを見出した。 【0009】 即ち、本発明は、 (1)(A)ダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル-2及び/又は水添ポリイソブテン 20〜60質量部、 (B)リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、ジイソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びトリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルより成る群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ化合物 20〜55質量部、 (C)25℃において5〜400mPa・sの粘度を有する液状油 15〜35質量部、 (D)デキストリン酸脂肪エステル 1.0〜3.5質量部、及び (E)下記式(I)で示されるシリコーン化合物 1.0〜3.5質量部 【化1】
(ここで、Rは炭素数18〜24個のアルキル基であり、xは1〜15の整数であり、yは0〜45の整数であり、二種の[SiO]単位はランダム及び/又はブロック結合していてよい) の合計100質量部を含み、かつ(D)/(E)の質量比が0.3〜2.0であるところのリップグロス組成物である。 【0010】 好ましい態様として、 (2)(D)/(E)の質量比が0.4〜1.9であるところの上記(1)記載のリップグロス組成物、 (3)(D)/(E)の質量比が0.5〜1.8であるところの上記(1)記載のリップグロス組成物、 (4)式(I)のRが炭素数18個のアルキル基又は炭素数20〜24個のアルキル基であるところの上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (5)式(I)のRが炭素数18個のアルキル基であるところの上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (6)(A)25〜50質量部、(B) 30〜50質量部、(C)17〜33質量部、(D)1.2〜3.3質量部、及び(E)1.2〜3.3質量部を含むところの上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (7)(A)30〜45質量部、(B)35〜40質量部、(C)19〜31質量部、(D)1.4〜3.1質量部、及び(E)1.4〜3.1質量部を含むところの上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (8)(C)の粘度が25℃において8〜350mPa・sであるところの上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (9)(C)の粘度が25℃において12〜300mPa・sであるところの上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (10)(C)が、エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、エチルヘキサン酸セチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリン、ネオデカン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、スクワラン、イソステアリン酸ヘキシルデシル、トリエチルヘキサノイン、イソステアリン酸イソステアリル、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ジリノール酸ジイソプロピル、オクチルドデカノール及びデシルテトラデカノールより成る群から選ばれる少なくとも一つであるところの上記(1)〜(9)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (11)(C)がステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル又はテトライソステアリン酸ペンタエリスリチルであるところの上記(1)〜(9)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物、 (12)式(I)のxが1〜10の整数であり、yが0〜40の整数であるところの上記(1)〜(11)のいずれか一つに記載のリップグロス組成物 を挙げることができる。 【発明の効果】 【0011】 本発明のリップグロス組成物は安定性及び透明性に著しく優れている。加えて、適度な付着性、伸展性、持続性等の実用特性を有し、かつ皮膚安全性に優れている。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 成分(E)は下記式(I)で示されるシリコーン化合物(アルキルジメチコン)である。 【0013】 【化2】
【0014】 上記式中、Rは炭素数18〜24個のアルキル基であり、好ましくは炭素数18個のアルキル基又は炭素数20〜24個のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数18個のアルキル基である。xは1〜15、好ましくは1〜10、より好ましくは2〜9、更に好ましくは3〜8の整数である。yは0〜45の整数であり、好ましくは0〜40、より好ましくは5〜38、更に好ましくは10〜35の整数である。上記のx及びyのいずれにおいても本発明の効果を奏し得る。2種の[SiO]単位はランダム結合していてもよく、ブロック結合していてもよく、ランダム結合とブロック結合との組み合わせであってもよい。Rが炭素数18個のアルキル基であるところの式(I)で示されるシリコーン化合物の市販品として、例えば、Abil Wax 9800(商標、Degussa Care Specialties製、数平均分子量:約1500)、Dow Corning 2503 Cosmetic Wax(商標、Dow Corning製、数平均分子量:約1200)、Sil Care Silicone 41M65 Stearyl Dimethicone(商標、Clariant製、数平均分子量:約3200)、Silsoft W-18(商標、Osi Specialties製)、Silwax L-118(商標、Siltech LLC製)、Wacker-Beisil SDM 5055(商標、Wacker-Chemie製)等が挙げられる。Rが炭素数20〜24個のアルキル基であるところの式(I)で示されるシリコーン化合物の市販品として、例えば、Sil Care Silicone 41M70 C20-24 Alkyl Dimethicone(商標、Clariant製、数平均分子量:約3200)等が挙げられる。Rの炭素数が24個を超える式(I)で示されるシリコーン化合物では、得られたリップグロス組成物の透明性、保存安定性が乏しくなり、Rの炭素数が18個未満の式(I)で示されるシリコーン化合物では、得られたリップグロス組成物の粘性が乏しくなる。上記の数平均分子量は、下記条件において、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によりポリスチレン換算の相対分子量分布を測定して得たものである。測定機種:東ソー株式会社製SC‐8010、カラム:Shodex KF‐800D及びKF‐805L(各2本)、溶離液:THF、温度:カラム恒温槽 40℃、流速:1.0mL/min、注入量:100μL(約0.2重量/体積)、溶解性:完全溶解、検出器:示差屈折計(R1)である。 【0015】 成分(D)デキストリン酸脂肪エステルは公知の物質であり、化粧品の汎用原料として使用されている。例えば、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンが挙げられる。パルミチン酸デキストリンの市販品としては、例えば、レオパールKL、レオパールTL(いずれも商標、千葉製粉株式会社製)が挙げられル。(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンの市販品としては、例えば、レオパールTT(商標、千葉製粉株式会社製)が挙げられる。デキストリン酸脂肪エステルは、例えば、特開2000-229816号公報、特開2002-338425号公報、特開2002-128623号公報等に記載されている。 【0016】 成分(A)ダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル‐2 [(イソステアリン酸ポリグリセリル‐2/ダイマージリノール酸)コポリマーとも言う]は公知の物質である。例えば、特開2005-179377号公報(特許文献10)、特開2004-256515号公報、特開2005-132729号公報等に記載されている。該物質は、ジグリセリンとイソステアリン酸とダイマージリノール酸とを縮合反応して得られる。好ましくは、ジグリセリンとイソステアリン酸とを反応し、次いで、得られたエステル化合物とダイマー酸とを反応して得られる。ここで、ジグリセリン、イソステアリン酸及びダイマー酸のモル当量比は好ましくは1.0:1.4〜1.6:0.5〜0.8である。また、ジグリセリンとイソステアリン酸とダイマージリノール酸とを上記のモル当量比で同時に反応して得ることもできる。水添ポリイソブテンは公知の物質であり、化粧品の汎用原料として使用されている。例えば、特開2004-189758号公報、特開2005-206573号公報等に記載されている。 【0017】 成分(B)は、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル‐2、ジイソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びトリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルより成る群から選ばれる少なくとも一つのヒドロキシ化合物である。該物質は公知であり、化粧品の汎用原料として使用されている。例えば、特開2002-138012号公報、特開2002-3340号公報等に記載されている。これらのうち、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2及びトリイソステアリン酸ポリグリセリル-2が好ましい。 【0018】 成分(C)25℃において5〜400mPa・sの粘度を有する液状油も公知の物質であり、化粧品の汎用原料として使用されている。該液状油の25℃における粘度は、好ましくは8〜350mPa・s、より好ましくは12〜300mPa・sである。上記上限を超えては、伸展性が乏しく、使用感としてべたつきが増し、上記下限未満では、粘性が乏しくなる。該粘度は、ブルックフィールド粘度計により、スピンドルNo.2、12rpmで測定したものである。成分(C)として、例えば、エチルヘキサン酸イソノニル(5mPa・s)、イソノナン酸イソノニル(6mPa・s)、パルミチン酸イソプロピル(7mPa・s)、イソステアリン酸イソプロピル(10mPa・s)、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル(11mPa・s)、イソノナン酸イソトリデシル(12mPa・s)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(13mPa・s)、エチルヘキサン酸セチル(13mPa・s)、ネオペンタン酸イソステアリル(15mPa・s)、ネオペンタン酸オクチルドデシル(15mPa・s)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(19mPa・s)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリン(25mPa・s)、ネオデカン酸オクチルドデシル(25mPa・s)、ミリスチン酸オクチルドデシル(27.6mPa・s)、スクワラン(32mPa・s)、イソステアリン酸ヘキシルデシル(34mPa・s)、トリエチルヘキサノイン(35mPa・s)、イソステアリン酸イソステアリル(40mPa・s)、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(52mPa・s)、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル(64mPa・s)、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル(90mPa・s)、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(110mPa・s)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(180mPa・s)、トリイソステアリン(185mPa・s)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(290mPa・s)、ジリノール酸ジイソプロピル(310mPa・s) 、オクチルドデカノール(57mPa・s)、デシルテトラデカノール(81mPa・s)が挙げられる。これらのうち、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル及びテトライソステアリン酸ペンタエリスリチルが特に好ましい。カッコ内はいずれも25℃における粘度を示す。 【0019】 本発明のリップグロス組成物において、成分(E)アルキルジメチルシリコーンの配合量の上限は、3.5質量部、好ましくは3.3質量部、より好ましくは3.1質量部であり、下限は、1.0質量部、好ましくは1.2質量部、より好ましくは1.4質量部である。上記上限を超えては、得られたリップグロス組成物の透明性が乏しく、使用感としての付着性、持続性に劣り、上記下限未満では、得られたリップグロス組成物の透明性が乏しくなる。 【0020】 成分(D)デキストリン酸脂肪エステルの配合量の上限は、3.5質量部、好ましくは3.3質量部、より好ましくは3.1質量部であり、下限は、1質量部、好ましくは1.2質量部、より好ましくは1.4質量部である。上記上限を超えては、伸展性が乏しく、使用感としてのべたつきが増す。上記下限未満では、粘性が乏しくなる。 【0021】 成分(D)及び(E)の配合量は、(D)/(E)の質量比で、0.3〜2.0、好ましくは0.4〜1.9、より好ましくは0.5〜1.8である。該比の上限を超えると、得られたリップグロス組成物の透明性が乏しく、使用感としてべたつきが増し、下限未満では、使用感としての付着性・持続性に劣る。 【0022】 成分(A)ダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル-2及び/又は水添ポリイソブテンの配合量の上限は、60質量部、好ましくは50質量部、より好ましくは45質量部であり、下限は、20質量部、好ましくは25質量部、より好ましくは30質量部である。上記上限を超えては、付着性が強く、伸展性が乏しくなり、使用感としてべたつきが増す。上記下限未満では、塗布表面の艶、粘着性が乏しくなる。 【0023】 成分(B)ヒドロキシ化合物の配合量の上限は、55質量部、好ましくは50質量部、より好ましくは40質量部であり、下限は、20質量部、好ましくは30質量部、より好ましくは35質量部である。上記上限を超えては、付着性が強く、伸展性が乏しく、使用感としてべたつきが増す。上記下限未満では、保存安定性が乏しくなる。 【0024】 成分(C)液状油の配合量の上限は、35質量部、好ましくは33質量部、より好ましくは31質量部であり、下限は、15質量部、好ましくは17質量部、より好ましくは19質量部である。上記上限を超えては、粘性が乏しくなり、上記下限未満では、伸展性が乏しく、使用感としてべたつきが増す。 【0025】 本発明のリップグロス組成物は、上記の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の合計100重量部を含む。 【0026】 本発明のリップグロス組成物には、上記成分(A)〜(E)に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、慣用の添加剤、例えば、顔料、例えば、赤色201号、赤色202号等の赤色顔料、酸化チタン等の白色顔料、シリカ等の体質顔料、染料、例えば、青色1号、赤色218号、赤色225号等、ラメ剤、パール剤、酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料、冷寒剤、消炎剤、精製水、植物油、鉱物油、固形ワックス、シリコーン油等のリップグロスに通常配合されている原料を含めることができる。 【0027】 本発明のリップグロス組成物は、公知の方法で製造することができる。例えば、成分(A)〜(E)を混合し、次いで、好ましくは90〜100℃の温度でこれらの成分を攪拌しながら溶解して均一混合物を得た後、脱泡する。これを環境温度程度に冷却することにより製造することができる。リップグロス組成物を着色するに際しては、顔料を予め混練し、上記の均一混合物に添加して、更に、好ましくは90〜100℃の温度で攪拌しながら溶解して均一混合物を得た後、脱泡する。これを環境温度程度に冷却することにより製造することができる。 【0028】 以下の実施例において、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。 【実施例】 【0029】 実施例及び比較例においては、下記に示す評価方法を使用して実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を評価した。 【0030】 評価方法 1.実用特性 被試験者は男子10名及び女子10名の合計20名である。各実施例及び比較例において得られたリップグロス組成物を10日間で5回使用して、塗布時の付着性、伸展性、持続性(抗移動性)、及び外観の透明性を評価した。各評価項目に対して、良好から悪いまでを6段階に分け、順次、最大点5から最小点0を与え、被試験者全体の平均値で評価した。平均値が、3.5〜5.0のとき「G」、2.5〜3.4のとき「M」、0 〜2.4のとき「B」で示した。 【0031】 2.保存安定性 実施例及び比較例において得られたリップグロス組成物を45℃の恒温室に3ヶ月間保存した。その後、恒温室において、該組成物を−5℃で1日、その後45℃で2日保存し、この操作を5回繰返した後に、分離、変色、着臭の有無を評価した。評価結果は、異常が認められない場合を良好とし「G」で示し、やや異常が認められる程度で実用上問題がない場合を「M」で示し、異常が認められる場合を不良とし「B」で示した。 【0032】 3.皮膚安全性 被試験者は男子10名及び女子10名の合計20名である。前腕屈側部皮膚に、実施例及び比較例において得られたリップグロス組成物の0.05gを、直径1.0cmのリント布の付いた円型パッチテスト用絆創膏を用いて24時間閉塞貼布する。絆創膏を除去した後の1時間及び24時間における被試験者20名の皮膚状態を、下記の評価基準に従い評価した。評価には、絆創膏除去後1時間後及び24時間後のうち、反応の強いほうを採用した。(−)が20名のときを「G」、(±)が1〜2名であり他の被験者が(−)のときを「M」、(±)が3名以上であり他の被験者が(−)のとき、又は(+)〜(+++)が1名以上のときを「B」で示した。 【0033】 (評価基準) (皮膚状態) (評価) 紅斑、浮腫、水疱 : (+++) 紅斑、浮腫 : (++) 紅斑 : (+) 軽微な紅斑 : (±) 無紅斑、無浮腫 : (−) 【0034】 実施例において使用した成分(E)シリコーン化合物及び比較例において使用した比較シリコーン化合物は下記の通りである。 【0035】 成分(E)シリコーン化合物 ステアリルジメチコン:Sil Care Silicone 41M65 (商標、Clariant製)、式(I)のRが炭素数18個のアルキル基であるもの C20-24アルキルジメチコン:Sil Care Silicone 41M70 (商標、Clariant製)、式(I)のRが炭素数20〜24個のアルキル基であるもの 【0036】 比較シリコーン化合物 セチルジメチコン:Abil Wax 9801 (商標、Degussa Care Specialties製)、式(I)のRが炭素数16個のアルキル基であるもの C24-28アルキルジメチコン:Sil Care Silicone 41M80 (商標、Clariant製)、式(I)のRが炭素数24〜28個のアルキル基であるもの 【0037】 実施例1〜13 表1に示した各成分を所定量で混合し、次いで、約100℃で攪拌しながら溶解して均一混合物を得た。該混合物を約30℃に冷却してリップグロス組成物を得た。該リップグロス組成物を使用して各評価試験を実施した。結果を表1に示す。 【0038】 【表1】
表1中の各成分量の単位は質量部である。(D)/(E)は質量比を示す。 【0039】 実施例14〜16 表2に示した量の色素、染料成分(カルミン、青色1号、赤色225号)を、成分(B)の一部と混合し、3本ローラーを使用して約50℃において混練した。別途、成分(A)、(C)、(D)、(E)、成分(B)の残り、メトキシケイヒ酸オクチル及びd‐δ‐トコフェロールを約100℃で攪拌しながら溶解して均一混合物を得た。該混合物に、上記のようにして予め混練した色素、染料成分、並びにラメ剤成分I、II及びパール剤成分を加え、同一温度で更に均一に混合した。得られた混合物を約30℃に冷却してリップグロス組成物を得た。該リップグロス組成物を使用して各評価試験を実施した。結果を表2に示す。ラメ剤成分Iはダイヤケムコ社製イリデッセントグリッターIF8101(商標)であり、(PET/ポリメタクリル酸メチル)ラミネートを主成分とする。ラメ剤成分IIはトピー工業社製プロミネンス RYH(商標)であり、合成金雲母、酸化チタン及び酸化鉄を主成分とする。パール剤成分はメルク社製Timiron Star Luster MP-115(商標)であり、酸化チタン及びマイカを主成分とする。 【0040】 【表2】
表2中の各成分量の単位は質量部である。(D)/(E)は質量比を示す。 【0041】 比較例1〜14 表3に示した量の各成分を使用した以外は、実施例1と同一にしてリップグロス組成物を製造し、各評価試験を実施した。結果を表3に示す。 【0042】 【表3】
表3中の各成分量の単位は質量部である。(D)/(E)は質量比を示す。 【0043】 実施例1〜5は、本発明の範囲内で(D)/(E)の質量比を変えたものである。(D)/(E)の質量比に関係なく、いずれも良好な実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を有していた。実施例6は、実施例1に対して、成分(A)の配合量を増やし、かつ成分(B)の配合量を減らしたものである。実施例7は、実施例1に対して、成分(A)の配合量を減らし、かつ成分(B)の配合量を増やしたものである。また、実施例8は、実施例1に対して、成分(C)の配合量を増やし、かつ成分(B)の配合量を減らしたものである。実施例6〜8は、いずれも良好な実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を有していた。実施例9〜11は、成分(D)及び(E) の配合量並びに(D)/(E)の質量比を実施例1と同一にして、成分(A)〜(C)の配合量を種々変えたものである。いずれも良好な実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を有していた。実施例12は、成分(E)を実施例1のステアリルジメチコンからC20-24アルキルジメチコンに変えたものである。ステアリルジメチコンと同じく良好な実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を有していた。実施例13は、成分(A)を実施例1のダイマージリノール酸イソステアリン酸ポリグリセリル-2から水添ポリイソブテンに変えたものである。良好な実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を有していた。実施例14〜16は、本発明の種々のリップグロス組成物である。いずれも良好な実用特性、保存安定性及び皮膚安全性を有していた。 【0044】 一方、比較例1〜8は、本発明の範囲外に(D)/(E)の質量比を変えたものである。比較例4は、実施例1に対して、(D)/(E)の質量比を本発明の範囲未満にしたものである。リップグロス組成物の付着性及び持続性が著しく悪くなり、かつ外観の透明性及び保存安定性も悪くなった。比較例5は、実施例1に対して、(D)/(E)の質量比が本発明の範囲を超えたものである。外観の透明性が著しく悪くなり、かつ持続性も悪くなった。比較例6は、実施例1に対して、成分(D)の配合量が本発明の範囲を超え、成分(E) の配合量が本発明の範囲未満であり、かつ(D)/(E)の質量比が本発明の範囲を超えたものである。外観の透明性が著しく悪くなり、かつ伸展性及び持続性も悪くなった。比較例7は、実施例1に対して、成分(D) の配合量が本発明の範囲未満であり、成分(E)の配合量が本発明の範囲を超え、かつ(D)/(E)の質量比が本発明の範囲未満のものである。付着性、持続性及び保存安定性が著しく悪くなり、かつ外観の透明性も悪くなった。比較例8は、実施例1に対して、成分(D)を配合しなかったものである。付着性及び持続性が著しく悪くなり、かつ外観の透明性及び保存安定性も悪くなった。比較例1〜3は、成分(C)〜(E)の配合量を変え、かつ(D)/(E)の質量比を本発明の範囲外にしたものである。いずれも外観の透明性が著しく悪くなった。比較例9及び10は、実施例1の成分(E)ステアリルジメチコンに代えて、夫々、セチルジメチコン及びC24-28アルキルジメチコンを使用したものである。比較例9では、組成物はゲル化せず著しく粘性に乏しいものとなり、リップグロスに使用し得るものではなかった。比較例10では、外観の透明性、付着性、持続性及び保存安定性が著しく悪く、かつ伸展性も悪かった。比較例11は、実施例1に対して、成分(A)の配合量が本発明の範囲を超え、かつ成分(B)の配合量が本発明の範囲未満のものである。伸展性が著しく悪くなり、かつ外観の透明性、付着性及び持続性も悪かった。比較例12は、実施例1に対して、成分(C)の配合量が本発明の範囲を超え、かつ成分(B)の配合量が本発明の範囲未満のものである。付着性及び持続性が著しく悪くなり、かつ外観の透明性及び保存安定性も悪かった。比較例13は、成分(C)の配合量が本発明の範囲未満のものである。伸展性が著しく悪く、かつ外観の透明性も悪かった。比較例14は、成分(B)、(C)及び(D)を含む従来の一般的なリップグロス組成物である。付着性及び持続性が著しく悪く、かつ外観の透明性及び保存安定性も悪いものであった。 【0045】 参考例1〜2 表4に示した量の各成分を使用した以外は、実施例1と同一にしてリップグロス組成物を製造し、各評価試験を実施した。結果を表4に示す。 【0046】 【表4】
表4中の各成分量の単位は質量部である。(C)/(B)は質量比を示す。 【0047】 参考例1及び2は、米国特許出願第11/371,290号(特許文献11)記載のリップグロス組成物である。該組成物の付着性、伸展性、持続性、保存安定性及び皮膚安全性は著しく良好であった。しかし、外観の透明性に関しては、実施例1の本発明のリップグロス組成物が、参考例1及び2のリップグロス組成物に比較して著しく良好であった。 【産業上の利用可能性】 【0048】 本発明のリップグロス組成物は、とりわけ安定性及び透明性に優れるので、従来品に比べてより使用感に優れたリップグロスとして使用し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391066319 【氏名又は名称】高級アルコール工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月12日(2006.7.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085545 【弁理士】 【氏名又は名称】松井 光夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−19200(P2008−19200A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−191935(P2006−191935) |
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